太陽物理学研究所 |
野辺山太陽電波観測所: 国立天文台野辺山のキャンパスには、太陽電波観測のための野辺山電波ヘリオグラフ(NoRH)と野辺山太陽電波強度偏波計(NoRP)があります。2015年3月までは国立天文台太陽電波観測所が運用していましたが、同観測所の閉鎖にともなって2015年4月以降は別々の組織が運用しています。ここではこれらを合わせて野辺山太陽電波観測所と呼ぶこととします。太陽物理学研究所はこの野辺山太陽電波観測所の運用を支援しています。
NoRHは周波数17GHzと34GHzで太陽の全面画像を撮像する電波望遠鏡で、1992年から観測を行っています。2015年4月からは、国際コンソーシアム(ICCON: International Consortium for Continued Operation of Nobeyama Radioheliograph)が支援し、名古屋大学宇宙地球環境研究所が運用しています。 l ICCONホームページ:http://hinode.stelab.nagoya-u.ac.jp/ICCON/ l 毎日正午頃の電波画像:http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/html/daily/ifa_latest.html l 10分毎の電波画像とムービー:http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/html/10mins/realtime.html
NoRPはマイクロ波帯の7つの周波数(1.0, 2.0, 3.75, 9.4, 17, 35, 80GHz)で太陽全面から放射される電波強度と円偏波の強さの総量を測定する装置です。1.0〜9.4GHzの測定は名古屋大学空電研究所で開始され野辺山に移管されました。そのうち3.75GHzでの測定は最も長く、1951年11月から連続しています。2015年4月からは国立天文台宇宙電波観測所が運用し、国内の大学等の研究者がデータの品質チェックを行っています。 l NoRPホームページ:http://solar.nro.nao.ac.jp/norp/index-j.html
観測データは、研究・教育・広報普及などのために公開されており、データの解析は国立天文台天文データセンターの太陽データ解析システム(SDAS)にて行うことができます。 l SDASホームページ:http://hinode.nao.ac.jp/SDAS/index_j.shtml
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