ヒロイック・エイジ 14〜26話

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第14話 荒ぶる者

姫さまついに起つ!!

そんな今回のお話は…
傷ついたベルクロスの異変を感じるディアネイラ。
ベルクロスの攻撃に反撃を止めたレルネーアを見て、ユティとメヒタカもベルクロスの異変に気づく。
その現象をノドスたちは「狂乱」と呼んだ。
戦火の拡大に悲しむメヒタカではあったが、レクティの為に自分も戦う事を決意し、
敵味方の区別なく戦い出したベルクロスにアルテミアが攻撃を始める。
そして狂乱するベルクロスはアルテミアとともに地球へのスターウェーに入ってゆく。
以上公式のあらすじ。

冒頭に書いた様に姫さまがついにご決断を下されました!
その辺は「今週の姫さま」で存分に思いの丈をぶちまけるとして、その他今回の感想を。
前半は割とのったりとした感じがしましたが、Bパートからは盛り上がっていってとてもおもしろかった。
それはなによりあの愚鈍な兄達のおかげかもしれない(笑)。
まぁ、これまで同様の愚鈍っぷりで艦隊を窮地に追い込んでくれますし、
今回はベルクロスが「狂乱」で敵味方関係なく暴れちゃってますので、先の読めないハラハラする感じを久々に楽しみました。
しかし、今回の愚鈍な兄達の愚鈍っぷりは最強で(笑)、何でもかんでも突撃突撃ですよ。
補給部隊が来る前に戦闘はじめちゃうし、後続艦隊置いてけぼりなので敵が後方にも展開するし、
ベルクロスの狂乱で艦隊が隊として機能できなくなり、個別対応をせざる終えなくなった状況でも、
狂った様に前進前進!突撃突撃!勝利を我が手に!だもんな(苦笑)。もう見るも哀れです。
そんな中我らが姫さまがお起ちになり、きょにうおねいさんことニルバールが指揮権奪還をする際なんかは、例え何の打ち合わせなくともきっと成功したろうな(笑)。
旗艦アルタイアーのクルーなんかはたぶん「頼むからお前ら死んでくれ!」と思っていた事だろうなぁ。
ともあれ、ベルクロスは狂乱したまま地球へのスターウェイへ入っていってしまい、
次回予告で人類の絶望云々などと姫さまがおっしゃっておられたのでちょいと心配ですが、きっと姫さまがなんとかしてくださるに違いない。
次週が待ち遠しいなぁ。

今週の姫さま
前半は様々なしがらみやエイジがアルタイヤーへ行った事を悩んでおられましたが、
誰かを選んだりせず人類の為に戦い続けるエイジを、狂乱し滅びの英雄となるかもしれないベルクロスをも救おうと、
御身自らアルゴノートのブリーフィングルームへ足を運ばれご決断を下されました。
「わたくしに付いてきてくださいますか?」とおっしゃる姫さまの凛々しいお姿は神々しくもありました。
その後のアルゴノート艦長とニルバール中将のやりとりのシーンで、ニルバールの艦隊再編プランの予想を大きく上回る規模で艦隊が集まり、
惑星コローニスとオリオンをも従って集まってくれたようです。
これもひとえに、我らが姫さまのお人柄故の事でしょう。さすが姫さま!
個人的には、旗艦アルタイヤーにて指揮権奪還の際の姫さまのお言葉とお姿がとても凛々しくて大好きです。
そしてラストでのアルゴノート艦長の言葉がとても印象的だったので記しておこうかな。
「たおやかなるも凛々しき乙女が導く旅だ。昔日の旅よりもこの胸は激しく高鳴っておる。いざ旅立たん、アルゴノートよ!」
こんな言葉がスラスラっと出てくるアルゴノート艦長は、無骨な軍人のイメージがありますけど、意外に文学を愛する繊細な人なのかもしれんなぁ。
ま、それはともかく、ようやく我らが姫さまがお起ちになり、次回以降どう我らを導いて下さるか楽しみであります。


第15話 光降るとき

Aパートは燃えるなぁ。
イオラオスはがんばったよ!

そんな今回のお話は…
地球へのスターウェー上で激しい戦闘を繰り返すベルクロスとアルテミア。
その後方の火星にて散発的に戦うニルバールにアルゴノートと後続艦隊がようやく追いつき援護する。
戦場のど真ん中へ、衝突も混乱もなしにワープしてきた事に驚くニルバール。
すぐさまディアネイラはベルクロスの行方を精神感応で追う。
艦隊での移動では間に合わないと判断し、単独先行を告げ、地球へのスターウェーに突入するアルゴノートはその惨状に驚く。
以上公式のあらすじ。

あらすじはいまひとつ正確性に欠けるな。
別にきょにうおねいさんことニルバールはワープしてきたアルゴノートに驚く事は無いし、
地球へのスターウェーにてアルゴノートが惨状に驚くことはないものな。
DVDで追加のシーンでもあるのかしら。

ま、それはともかく、今回のお話は我らが姫さまがベルクロスの狂乱を止めると言った話。
狂乱をどう止めるのかと思っていたのだが、姫さまが止めると書いたものの、
実のところベルクロスが姫さまを見て我を取り戻しただけで、姫さまは単なるきっかけであったな。
だがしかし、姫さま無くしてベルクロスが我を取り戻す事は無く、やはりここは「さすが姫さま!」なのでした。
相変わらず姫さまマンセーなこの感想です。

さて、個人的には英雄の種族が興味深かった。
狂乱したベルクロスは力をどんどんと力を増大させ自身が灼熱高温化し、自らの力で自らの崩壊を招いていたな。
これは皆川亮二のマンガ「ARMS」でも似た様な展開があったと記憶しているぞ。
ARMSはともかく、どんな生物も自分で自分を滅ぼす力はもたない。
クモは自分の巣にかからないし、毒蛇は自分の毒で死なない。
とすると英雄の種族はなんなんですかね。種族として完成していないのかしら。
現存する英雄の種族が5人のノドスだけなのは、争いによって滅んだらしいのだが、
もしかして、狂乱によって自我崩壊の結果の自己消滅なのかもしれんなぁ。
最初に争いを起こした罪で黄金の種族に罰を与えられ、残った5人の英雄の種族がノドスとなったわけだけど、
受け取り方を変えると、自我崩壊によって滅び逝く英雄の種族を保護したとも取れる。
その辺が後に語られるのかどうかはわからないが、今回はその辺を考えるのがちょっと楽しかった。

ノドス関連でもう一つ。
メヒタカが敗れ、レクティは彼を連れて帰らなかった。
レクティが言うにはメヒタカは自分とアルテミアを敗北させてくれる存在を待っていた、
(アルテミアを敗北させたベルクロスがあらわれた今)だからもう戦う必要は無い。と言っていた。
と、言う事はメヒタカの契約には自分を負けた場合は契約は白紙。みたいな項目があるってことだな。
メヒタカは来週以降どうなっちゃうんだろうなぁ。国に帰るのかしら。

今週の姫さま
Aパートの姫さまの凛々しさと困難を厭わない強い想いには、ニルバール同様、頭が下がります。
姫さまはその強い意志で困難の道を先頭に立って進む強さが素晴らしい。
さらに、それでいて決して我々下々の事を一時たりとも忘れはしない。おぉ、なんというカリスマ。
不肖ながらこの私めも御身の導きに追随いたしますぞ。
と、いうわけで、DVD購入を迷っているのだがどうしようか。
1巻2話収録で全13巻はちとつらいモノがあるな。


第16話 幾つの定めを超えて(無駄に長いよ)

まったく懲りない連中だなぁ(´Д`;)

そんな今回のお話は…
地球圏に到着する人類連合艦隊。
地球を見つめながら感慨深く頭を垂れるアタランテスとは対照的に、
メレアグロスは銀の種族への報復を新たに誓うとともに、ディアネイラにも復讐することを誓う。
そのころ、銀の種族はプロメのもとで鉄の種族についての検討を始めていた。
そして彼らが今後とるであろう行動を予見し、殲滅すべき種族ということを再認識する。
以上公式のあらすじ。

お話的には新たな戦いの前の小休止的な話ではありましたが、銀の種族、ユティとカルキノス、アルゴノート艦長とニルバール、愚鈍な兄達、
そして我らが姫さまとノドスとそういった各々の流れを追っていて、派手さは無いものの興味深くはあった。
まずはなんといっても愚鈍な兄達か(笑)。
今度こそ意気消沈してる事と思いきや、あの愚鈍な者共は転んでもただでは起きない。
地球奪還を見るや、次は青銅と銀の種族の母星を征服すると意気揚々ですよ。
終いにゃ「どちらが真の王か、愚かな妹に思い知らせてくれる!」ですよ(´Д`;)
味方を敵視しているようでは勝てる戦とて勝てますまい…ホント、愚鈍な兄達なのでした。
いつ頃死んで頂けるのでしょうか?つか早いとこ退場して頂かないとこっちの精神衛生上よろしくありません。

さて、今回一番興味深かったのはプロメ・オーと銀の種族の話し合いとノドスの契約か。
銀の種族の話し合いで黄金の種族の話が出てきて、去ろうとする黄金の種族を止めるため一時、銀の種族が彼らと戦ったとか。
これまでの情報から、黄金の種族とは全てを超越した神の様な存在なのかと思っていたんだけど、
銀の種族と物理的な戦闘をしたのであれば、その考えは間違っている事になるなぁ。
いわゆる神の様な漠然とした存在ではなくて、ちゃんとそこに実在した何者かということになるな。
彼らの真意はさっぱりわからないが、神ではないのなら(能力的には神レベルですが)、
何らかの明確な意志があろう事は想像できるな。彼らは一体何をどう導こうとしているんですかね?
次はメヒタカの契約内容と他のノドスの契約の数。メヒタカの契約内容は
「銀の種族に従う限りポレ族は繁栄する」
「ノドスのして力を尽くすまで銀の種族に従う」
「銀の種族のノドスが危ないときは助ける」
以上の3つしかない。他のノドスの契約数はカルキノスが4つ、レクティが5つ。そしてユティが8つ。
エイジの12と比べるとえらい少ないですな。この数の差はなんなんでしょうね?
強さによってなのかなと思ったのだけど、メヒタカ曰く、ユティはエイジより強いかもという話なので、
その言葉が正しいのならば強さに比例しているというのはないが、そもそも契約によって英雄の種族を縛る意味ってなんなんだろ。
ぱっと考えると他の種族に使役させる為くらいしか思いつかないんだよなぁ。なんか深い意味がある様な気がするのだが。

他、気になった所というか、面白かった所はやはりふたごちゃんことテイルとネイルか(笑)。
アルゴノートに保護されたメヒタカが目覚めたときの狼狽っぷりには笑いましたよ。
その後、有無も言わさずサイコキネシスで攻撃するし。しかも艦の設備壊すし(笑)。
しかも、無駄に(笑)原画と動画枚数使うしな。力発動のかけ声は「にゃー!!」だし。くそっ!かわいいじゃないか!
ま、結果、ノドスにはなんの効果もないわけですが(苦笑)。
そしてイオラオスはアネーシャの想いにいい加減気付いてください。
そーいえばアネーシャってなんか胸が大きくなってないか?それとも姫さまが微乳なのか。
さらにそーいえば、メヒタカの所にきた姫さまご一行だが、姫さまのすぐそばにイオラオスいたな。
エイジがそばにいるなら大丈夫なのかな。

今週の姫さま
エイジが目覚めたときのらぶらぶっぷりは微笑ましい限りでしたが、やはり今回はメヒタカとの接見でしょう。
姫さまの望みはメヒタカがノドスとしての力を使わない事、そのかわりメヒタカの種族を守ると約束されました。
さらに以下の様におっしゃられる。
この戦いは銀の種族と人類のものであって、本来、他の種族を巻き込んではならない。と。
そして、戦いが終わるまでメヒタカには安全な星にいてほしいともおっしゃられる。
おおお、なんという、なんという慈悲深きお心!さすが姫さま!
憎しみより友愛を。そして王蟲の心を!(by風の谷のナウシカ/マンガ版)
そんな姫さまの慈悲深きお心に触れたメヒタカは自らアルゴノートに残り、本当に自分の種族を安全にしてくれるのなら、
姫さまの為に戦ってもいいと彼に決断させました。
あれほど戦う事を恐れていたメヒタカにそう思わせる姫さまはやはりさすがなのです。
そして、そんなメヒタカに感謝と敬意を示すところが姫さまの王たる所以。俺は例え死んでも姫さまに付いて行きますぞ!
相変わらず、姫さまマンセーの感想でした(笑)。


第17話 報復の軍勢(無駄に長いよ)

派手さは無かったものの話としては今回も面白かった。
ユティのおヌードもあったしな!それにしてもイオラオスは女に騙されるタイプだな(笑)。

そんな今回のお話は…
戦うことへの疑問、敵である種族への理解を考えるディアネイラ。
それとは別に自分たちの勝利を信じて突き進む人類は、タウロンへの航路の途中にあるターミナル・プラネット惑星ネッソスを接収すべく、
ネッソス側と一触即発の状態で対峙していた。
あくまで強硬姿勢のメレアグロスは全面対決を指示し、人類に好意的であった他の種族をも敵にまわそうとする。
その蛮行にディアネイラたちは禁めようと動き出す。
以上公式のあらすじ。

今週の姫さま
今回の目玉はあらすじにある通り、ターミナル・プラネット惑星ネッソスを接収しようとする愚鈍な兄達を止める姫さま。
なのでこのコーナーを最初に持ってきました。愚鈍な兄達の愚鈍っぷりも合わせて紹介せねばなるまい。
そもそも、中立であるターミナル・プラネットを接収しようとする事が理解できん。正直な所キチガイレベルとしか言いようがないよ。
いきなりやってきて接収すると言われて「はいどうぞ」などと言うはずはなく、防衛してくる事なんて誰が考えても分かる事だし、
そんな事をすれば各星系から総スカンを喰う事くらい想像できるだろうと思うのだが、
愚鈍な兄達にはどうも分からないご様子で。それにアルゴノート艦長も言っていたが、
目的地は遥か遠くだというのに行く先々のターミナル・プラネットで戦線を開いて無駄な戦闘をしていては、目的地に着くまでに戦力が減っちまうだろうが。
その戦いで減った戦力は本来使う所で使っていないのだから無駄になっちまう。
そんな軍略の欠片もない愚鈍な兄達には絶望しましたよ。つか旗艦アルタイヤーのクルー達が可哀想でなりません。
そこで我らが姫さまですよ。
対峙している人類艦隊と惑星ネッソス艦隊の間にアルゴノートで割って入り、艦上にエイジを待機させ人類艦隊を牽制、その間にネッソス側と交渉に入る。
他の種族を巻き込んではならないとの前回のお言葉を有言実行なさる姫さまはやはりさすがなのです。
しかし、愚鈍な兄達は姫さまが自ら失策を招いたとほざき、補給計画を無視し先に進んでしまいましたな。
まぁ、こんな事は言わなくても分かると思いますが、失策を招いているのは愚鈍な兄達の方(笑)。
やっかいなターミナル・プラネットとの交渉を姫さまに任し、艦隊の航行に支障を来せば姫さまの責任。
というのが愚鈍な兄達のシナリオらしいが、この手の交渉で姫さまが遅れを取るはずもなく、
むしろ、そうやって姫さまが平和的に交渉をする事で姫さまの各ターミナル・プラネットでの評価はあがり、
そして、幾つものスターウェイが交わるターミナル・プラネットへきた他の種族にもその噂は広がり、姫さまの評価はうなぎのぼり。
逆に愚鈍な兄達は今回の傲慢な態度は上記と同じ理由で各星系に広まってしまう。
こうなれば人類の王たるものは誰かと問われれば、誰もが姫さまのことを言うだろう。
それに気付かない彼らの愚鈍っぷりはもう哀れでさえあるな。
それとは別に今回は姫さまの深慮深さにも感心した。
姫さまは人類と銀の種族という戦いにとらわれず、もっと大きな範囲で物事を考えておられる。
他の種族に手を差し伸べ繁栄をもたらしてきた銀の種族が、なぜ人類にだけ滅びをもたらすのか。
そのような事はまったく考えになかったので、姫さまのお考えには驚かされました。
おそらく、人類側でそういった考え方をしてるのは姫さまだけだろう。
おれも銀と鉄は戦うもの、そういうものだと思っていたからな。自分の浅はかさが恥ずかしいわい。さすが姫さま!

さて、それ以外の所、というかAパートは日常パート的な部分が面白かったな。
命あるものを食さないノドスであるポレ族のメヒタカは命の宿さない無機物を食べるとして、
双子ちゃんことテイルとネイルに言われたまま、イオラオスの機体の装甲を喰らっていたり。
そのイオラオスはアネーシャにはめられて、この戦いが終わったら一緒に地球に行くと約束させられてましたな(笑)。
しかし、今回の日常パートでの目玉はユティだろう。
まぁ、なんと愛らしい事か(笑)。素直じゃない所が逆に可愛いのでありました。
それにしても、ユティの片思いかと思っていたら、カルキノスもユティのことが好きらしい。
エイジと姫さまもそうだが、このふたりにも幸せになってもらいたいなぁ。

どーでもいーけど、銀の種族は感情がないのでロム・ローにおヌード見られても、ユティは平気なのな。
よし!じゃあ俺がユティのおヌード見ても平気ってことか!じっくりたっぷりねぶりあげる様に視姦していきたい(´д`;)ハァハァ
でも俺がみたら「おまえに見られるとなぜか不愉快だっ!」とか言われて殴られそうだ(´Д`;)


第18話 勝利の日

なんか人類艦隊が二分しそうな気がする。あいつらは相変わらずの愚鈍だしな。大勝利って…(´Д`;)
そんな中イオラオスはがんばったよ!

そんな今回のお話は…
惑星タウロンに向かって熾烈な侵攻を行っている人類。
青銅の種族の大群の中をベルクロスが活路を開く為に突入する。
あまりの攻勢ぶりに高揚する人類とは別に、不思議な手応えに不安を覚えるディアネイラとモビードであった。
そんな最中、艦隊内に捨て身のアリ塚が命令ではなく防衛本能でテレポートしてくる。
アリ塚と同化してしまう艦や衝突し四散する艦が続出する中、あくまで突撃に執着するメレアグロスがいた。
以上公式のあらすじ。

今回は艦隊戦メイン。といっても人類側の指揮権を愚鈍な兄達が持っていたんじゃ戦略的な面白さがでるはずもなく。
むしろ、密集陣形の中にワープアウトしてくる青銅の種族の方が戦略的に面白かった。
ってことは、愚鈍な兄達は青銅の蟲達以下か。さもありなん(笑)。

今回のサブタイ「勝利の日」という人類万歳みたいな話かと思いきや、最後の最後で後味の悪い予定された勝利というギャップが面白かったな。
人類が感情を行動の原点としているのに対し、銀以下他の種族は益があるかないかで行動するという対比から、
年老いてもはや利用価値のない青銅の母星タウロンを見捨てた銀の種族と、タウロンを攻略することに意味があると思っている人類という図式、
そして人類と他の種族、特に銀の種族の考え方の違いがおもしろい。
愚兄の「人類が味わった苦しみを〜」というのは、おそらく多くの人類が思うことなのかもしれんが、
銀は「タウロン?なんであんな所攻めるん?」って感じだものな。
それに、タウロン自体は青銅の幼い個体の育成所程度のもので、タウロンに降下し熾烈な攻撃を加えていたのは、非戦闘員だったという何とも後味の悪い結果に。
見てくれこそちょいと気味の悪い青銅の種族ですが、非戦闘員を虐殺となると、感情豊かな人類としてはあまりいい気分ではありませんな。
だが、愚鈍な兄達ときたら「大勝利!!」とか言って大喜びですよ。(´Д`;)
その後の愚鈍な長兄の派手な演説はなんという浅はかというか、大局を見れていないのか。
姫さま以下、アルゴノート艦長やきょにうおねいさんことニルバール中将閣下、一部の士官はその辺を分かっているようですが、
人類にはまだ愚鈍な兄達の様に上っ面しか見れず、彼らを指示する一派がいるようで。
慈悲深き我らが姫さまは最終的に和平へと持って行く様な気がするが、
こんなことでは銀よりも内の愚鈍な兄達一派の方が最大の敵になり得るな。

今週の姫さま
今回は戦闘メインだったのでほとんど出番はありませんでした。が、姫さまはやはり慈悲深い。
タウロンにいる青銅が非戦闘員だと知ると、すぐにアルゴノート艦長にすぐに攻撃をやめる様にと下知されましたな。
それに姫さまは深慮深い。銀の種族を知ろうとし、ノドスの契約から黄金の種族の真意を知ろうとしていらっしゃる。
今、あの宇宙でその辺を深く考えているのは姫さまと、後は銀のプロメしかいない。
どうも、銀と鉄の争いはかなり無益っぽいので姫さまとプロメでなんとかいい方向へ導いて頂きたい所だが、
人類にはあの愚鈍な兄達がいるからなぁ(´Д`;)
ホント、ヤツらは早いとこ宇宙の塵にでもなってもらいたいものだ。


第19話 星系間侵攻

初のコンタクトに成功だけど…。
つかパエト-・オーびびりすぎ(笑)

そんな今回のお話は…
連合艦隊は惑星コドモスが存在する星系アルタを侵略するための作戦を立案・実行する。
その頃、アズ・アゾート艦隊は既に先陣として露払いを任されていた。
ターミナル・プラネットへ向かう途中のアルゴノートには「評議会および連合艦隊司令部の要請」として、
惑星コドモスへスターウェーを外れて攻め込み、敵の背後を突くという奇襲命令がくだる。
ディアネイラは自分たちにしか出来ない事としてこれを受け入れ進路を変更する。
以上公式のあらすじ。

愚鈍な兄たちの姑息な手段はおそらく自らの首を絞めることとなるだろうな。
そんな愚鈍な兄たちの奸計で単独行動になった アルゴノートですけど、むしろ単独行動させてもらった方がアルゴノートとしてはありがたい。
愚鈍な兄たちの尻拭いをしなくてもいいからな。
ある意味主力を自ら外してしまった人類連合艦隊はあっさりと敵の計略にはまってしまいましたな。
ま、それは人類が銀の種族の事を知らない所為で、人類と同じく母星を守るために防衛線を張っていると思いきや、
母星に執着しない銀としては、目的地がわかっている以上人類艦隊を捕捉するのは簡単で、一網打尽にすべく集結したところを取り囲んでました。
姫さまが「我々は何も知らない」と危惧していたのはこのことだったんですねぇ。
まぁ、敵を知り己を知れば百戦危うからずといいますしね。
武力を振りかざして、敵を知ろうとせず、己を省みず、ただただ前進あるのみな愚鈍な兄達の愚鈍っぷりたるや、
まるで猪のようではありませんか。せめてホモサピエンスらしくあってください。
次回予告で人類艦隊が敗北とのことですが、まぁ、アルゴノートとノドス、姫さまがいない人類艦隊と、
ユティが戦闘参加した銀の種族では結果は聞くまでもないですが(笑)。
そろそろ愚鈍な兄達死んでくれないかなー。

今週の姫さま
単身アルゴノートを追ってきたパエト-・オーのフルヘドロンに乗り込んでいく姫さまがかっこよすぎです。さすが姫さま!
でも、会ってすぐ矢継ぎ早に質問するのは、姫さまにはめずらしく事をし損じましたな。
最近は銀の種族のことをお知りになりたいとよくおっしゃっておられたので、姫さまとて人の子、焦っておられたのかもしれませんな。
それはともかく、人類として初の銀の種族とのコンタクトなんだよな。
銀のことを何も知らないとして相手をまず知ろうとする姫さまと、好戦的ではないプロメ・オーとが邂逅したら、
うまいこと和平への道へ進むことができそうなんだけど、姫さまがどうやってプロメに会うのかが問題だよな。
姫さまとしては、銀達と対話して相互理解を得て無益な戦争を避けたいご様子なのだが、
銀の中でパエトー・オーとか、ロム・ローとかユティとかはかなり人類に対して好戦的なので、対話による和平は難しいかもしれんなぁ。
しかし、我らが姫さまはきっとなにかしらやってくれるに違いない。

相変わらず姫さまマンセーな感想だな(笑)


第20話 暗黒のノドス

色々と「ついに」な出来事が。

そんな今回のお話は…
アルゴノートはパエトーとの戦闘に入っていた。
そんな中、異常とも思える波動を感じるパエトーとディアネイラ、そしてノドスたちはある者が動いたと知る。
アルタイアー率いる艦隊の前面に到来するユティのノドス「ケルビウス」。
その圧倒的なケルビウスの力に、連合艦隊は自分たちの無力さを思い知らされる。
ケルウビスの力を感じているディアネイラはベルクロスに一人でも多くの命を救って欲しいと涙ながらに懇願する。
以上公式のあらすじ。

最初の「ついに」はやはり愚鈍な兄達です。ついにあの世行きです。
死に様も愚鈍は愚鈍らしく死んだのですが、しかし、なんだな。あれだけ「愚鈍な兄達ウゼェ」とかいっていたのだが、
いざいなくなってみると、どことなく寂しく思うのは何故なんだろう。
なんだかんだ言っても、お話を盛り上げるため一役買ったのは事実で、そーゆー意味ではなくてはならないキャラであったな。
人類が銀のような意思統一が出来ない以上、姫さまのようなお方から愚鈍な兄達のような人間もいるわけで、
そーゆー個体差の激しい所が人類の特徴で、その最も悪しき見本が愚鈍な兄達であったな。
そういった意味で重要なキャラではあったが、画面に出てくると相変わらずのウザさなので(笑)、
いなくなって清々しいといえば清々しいな。惜しいキャラではあったがもうでてこなくていいっていう(笑)。

次の「ついに」ユティ。ついにユティのノドス「ケルビウス」が戦闘参加です。
ケルビウスの能力はレクティがなんか色々言っていましたが、簡単に言えば重力を操る力のよう。
レクティの言葉からするとちょっと違う感じではありますが。
なんにせよ、その重力をビーム(?)のように発射したりシールドのように展開したりとなんかすごい事になっております。
シールドみたいに力場をつくるってのはまぁ、わからんでもないのだが、ビームの様に射出するのはどうなのか。
あの射線全体がブラックホール級の重力持ってるってことなんだろうか?
あんな長い線状なものにブラックホール級の重力が発生するとしたら、いくら消せるとはいえその瞬間でも大変な事になりそうな気がするんだけど、
さらにすごいことに、ベルクロスはパンチでそれを消しやがったんだよね(笑)。
どーゆー原理なんだよ。ベルクロスの能力は相手の能力を対消滅させるとかじゃないと今ひとつ説明がつかないなぁ。
ま、その辺はサイエンスフィクションじゃなく、スペースオペラなのでいいのかもしれませんな。

次の「ついに」はノドス。ついに同じ戦場に5人のノドスが集まりましたな。
レクティのエルマントスは誰かが狂乱に陥ったときのため戦闘参加はしていませんが、
プロメ・オーの言う所の契約の矛盾をはらみつつと言う事なんだけど、契約内容がわかっているのが、
ベルクロスとアルテミアだけなので、なにがどうやばいのか今ひとつわかりませんな。
とりあえず、今現在人類側についているアルテミアはユティ=ケルビウスが危なくなったら助けなければいけない、
ってことと、後述するが、姫さまが和平に動き出したはいいけど、ベルクロスは他の4人のノドスを倒さないといけないんだよな。
和平がなったとして、銀側のノドスが倒されていなかった場合、ベルクロスは契約完了する事ができなくなってしまう。
その辺をどうやって落ち着かせるか見物ですな。
最後の「ついに」は今週の姫さまで。

今週の姫さま
人類艦隊が敗北の体を成した所で、姫さまがついに人類に敵意を持たない銀の種族プロメ・オーの存在を察知しました。
姫さまはそのプロメ・オーを味方につけ、他の銀の種族を説得しなければなりません。
戦争は人類側の敗北として降伏という形にはなりますが、それだけではダメで、滅ぼすという考え方を改めてもらわないとならないのです。
ですが、今回そーゆーことの最も障害になるであろう愚鈍な兄達がやっとこさ宇宙の塵と化したので、
姫さまの友愛の御心があればきっとこの困難を乗り越えてくださる事だろう。
あとは、エイジ=ベルクロスの契約をどうするかが見物です。


第21話 惑星コドモス

姫さまとプロメの対話がメインなのだが…ふぅむ、概ね理解。

そんな今回のお話は…
惑星コドモスのプロメが、いちはやくアルゴノートの来訪を察し、来訪者に備えて準備を始める。
コドモス地表において人類が生存できる環境を・・・。
これから重大な会話がなされるであろう事をレクティに伝え、その声を聞くように指示をする。
一方、ロムもプロメの行為を冷淡に見守っている。
そしてディアネイラはイオラオスとともにプロメとの会話に臨むべく、コドモスに降り立つ。
以上公式のあらすじ。

冒頭に書いた様に姫さまとプロメが邂逅し、ある程度の相互理解を得て、黄金の種族の真意を導き出す。
というのが今回のメインであり、姫さまとプロメの会話シーンがほとんどであった。
小難しい事を延々と喋っていたが、ちゃんと聞いていれば大体の事は何となく分かる。
なのだが、困った事がある。それは黄金の種族だ。
彼らをどういう位置づけに持っていっていいのか分からない。
最初はこの物語に置いての神、もしくはそれに近い漠然とした何かだと思っていたが、
途中、銀がこの宇宙から去ろうとする黄金の種族と争った過去が明かされた。
と、いうことは黄金の種族が銀よりも遥かに上位の生命体ということになるのだが、
今回プロメのセリフに「黄金の種族に過ちはあり得ない」というのがある。
一生命体であるのなら過ちがあり得ないという事は絶対にないといってもいいだろう?
それにだ。物語の最初の方だったかに、黄金の種族はこの宇宙を去って別の宇宙に行ったとかそのような事を言っていたような。
別の宇宙にいくだなんてそれこそ神ですよ。しかも、黄金の種族はベルクロスの契約をみると、
彼らには未来を知る力があり、星を作る力があるそうな。これが神じゃなくてなんなのだ。
でも銀たちと戦っているんだぜ。ホントにもうどう捉えていいかわからん。
今回姫さまとプロメで黄金の種族の真意は宇宙をスターウェイで満たす事とある程度結論づけています。
でもさ、外宇宙に飛び出せる力があるのなら自分でやれよ。
まぁ、その宇宙に住む種族たちが成してこその事なのだろうけど。

よくよく考えれば、この物語自体が黄金の種族ありきになっていて、
彼らの示す方向に行かなくちゃね、みたいな流れになっているよな。すごく客観的に見ればそれはもう盲目的に。
なぜそうしなければならないのかが全く語られてない上に、上記の通り彼ら自体がなんだかよくわからないものになっているので、
これまたすごく冷静な見方をすると、教祖様がいなくなったのだがその教えを信じて疑わず苦行を続ける新興宗教の信者みたいだ。
端からみてそれほど違和感を覚える事はないなぁ。
そう考えるとこの物語の最後が2通り見えてくる。
一つは「黄金の種族の導きのままに真意にたどり着きました!バンザーイ!」
というなんだかよく分からないものに登場人物全てが踊らされ、しかも誰もが信じて疑っていない変な話。
もう一つは姫さまが導き手となって黄金の種族の思惑外へと飛び出し、
あの宇宙に住む種族全体が黄金の種族の導きとは別の新たな目標を目指す、物語の終焉が新たなスタートとなる話。
どうにか後者のほうになっていただきたいものだ。

今週の姫さま
今回の姫さまは銀の種族のプロメと対話するということで、正装をされていらっしゃいましたな。
凛々しいお姿がとても素敵です。
ですがそれよりも、イオラオスと部屋へ招き入れ躊躇なく御手で異性にお触れになった事に驚きです。
きっと危急存亡の時に以前の様であってはならないとお思いなられ、御身の弱点を克服なされたのでしょう。さすが姫さま!
後は姫さまがこの宇宙を良き方向に導いてくれる事を信じて付き従うのみですな。
どうか姫さまが黄金の種族の傀儡になりません様に。


第22話 死の契約

カ、カルキノスー!!

そんな今回のお話は…
プロメとの会話を続けるディアネイラ。
異種族間テレパシーでその記憶をプロメから受け取ったディアネイラは、失われた惑星「エリュシオン」を見い出すために動き出す。
そのことにロムは怒りをにじませ、異論を唱える。
モビードはディアネイラとプロメの「対話」を記録した事を確認し、それに自分のメッセージをつけてニルバールや他艦へ送る。
ディアネイラから最初の進路が送られてきたアルゴノートは「エリュシオン」に向け発進する。
以上公式のあらすじ。

前半は姫さまとプロメの対話が終わり、銀の種族の多数の賛成を得て惑星エリュシオンへ向け出発するまで。
後半はノドスの戦いが一応の決着を見せるまで。で終わった。
前半の話は姫さまたちが銀の多数派をつけたとはいえ、ただ目的地に行くだけのではなく、
反対する勢力との戦闘は避けられないということを覚えておけばOK.
むしろ今回は後半のノドスの戦闘の方が興味深かった。
ユティのケルビウスを庇ってカルキノスが死んだため、ケルビウスが狂乱。
超超巨大なブラックホール(のようなもの?)を生成し全てを飲み込み、最後はユティだけが残った。
という流れでノドス達の戦闘は一応の終結をみた。
あれに飲み込まれたエイジ=ベルクロス以下レクティ、メヒタカはどーなっちゃうんでしょうかね?
ま、エイジに関しては死んじゃったら話が終わっちゃうのでどうにかして脱出してくるんだろうけど、
それ相応の脱出の仕方でないとちょっと納得できないかも。
でもきっと、えーっ!?っていうような再登場の仕方をしそうだな(笑)。
ま、それはそれとして、現在活動可能なノドスはユティだけですから、姫さま以下人類はちょっと分が悪いですなぁ。
っていうか今ひとつここから話がどう動いていくのかが全く読めませんよ。
でもそれはお話を見せるという意味では、ちゃんと楽しませる様に引っぱっているんだから大したものだ。

今週の姫さま
対話が終わっても休もうとせず、目的地への道を探る姫さまはやはりさすがなのです。
しかし、スターウェイなきエリュシオンへいくだけでも大変なのに、
そこに黄金の種族の力がなくてもダメって言う途方もない重責を背負わされてしまいました。
姫さまの事ですからエリュシオンへ到達することはやってのけるでしょうが、
そこに黄金の種族の力があるかどうかなんてのはなぁ、正直その力がなんなのかすらわからないし、そもそも残せる様なモノなんですかね?
たどり着いたら彼らが未来へと残した文書が出てきたとかそんなんじゃなければいいけど。
かといってなんだかよく分からない曖昧なものにされても困るしな。一体どうやって決着を付けるんですかね?
でも、我らが姫さまがあると信じている限り、無論、私も信じてただ付いていくのです。

もう締めくくり始めなければならないと思うのだけど、今からエリュシオンへ行くとか言ってるんだよなぁ。
ちゃんと決着がつくのかしら?心配になってきた。


第23話 四人

カ、カルキノス!?工エェェ(´д`)ェェエ工
そしてノドスディスカッション(笑)してエイジあっさり帰還。

そんな今回のお話は…
ワープアウトするアルゴノート。ここから先は未知の領域。プロメの記憶もここで途切れている。
スターウェーさえない暗闇で、ディアネイラの導きだけが頼りという状況の中で、エイジの危機を察する。
アネーシャはエイジを救いに行く事を進言するが、ディアネイラはそれを拒み、
エイジとの約束を口にして「道を示さねば」とエリュシオンへの道を探し続ける。
一方、エイジはケルビウスによって無次元に閉じ込められていた。
以上公式のあらすじ。

なんとなく予想はしていたが望んではいなかった展開だ。
何を予想していたかというと、割ととんでもな展開になるんじゃないかと思っていたのだが、やはりそんな展開になって、
個人的にはもっと自然であってほしかったなぁ。ちょっと色々と無理があるような気がする。
まぁ、お話的にはそういう上記な部分もありつつもなかなかおもしろかった。
と、いうのも久々にアルゴノートのピンチがあったり、銀の種族同士での対立やユティのこと、
そして四人のノドスの対話から無事件脱出と、色々な要素がありつつも散漫にならず、
一つの話として上手く組上がっていて、それでいてちゃんと盛り上がりどころを作っていたから。
もうなんか普通に楽しんで見れましたよ。

ただ両手放しで誉めるわけにはいかず、工エェェ(´д`)ェェエ工と思わずにはいられないところもある。
まずはなんと言ってもカルキノスの復活だろう(笑)。
彼の英雄の種族、レルネーアの再生能力=命を司る力で…ということなのだが、前振りが全くなかったのでビックリしちゃいましたよ。
前回、核の様なノドスに埋め込まれている謎の結晶すらパキーンと壊れていたのにな(´Д`;)
まぁ、今となっては彼がホントにいなくなっちゃとユティが再起不能になっちゃうんで仕方ないとはいえ、もちっとなんとかできんかったんだろうか。
例えば前回の謎の結晶は壊れずにテレポートの時みたくスッと消えるとかなら、まだなんとか謎の結晶が壊れてないしな!と納得できたのだが。
それとエイジ達がいたあの空間、あらすじによれば無次元というよくわからない所のようなんですけど、
ケルビウスの攻撃喰らうとあの空間に取り込まれるってことで良いのか?
だとしたらケルビウスの重力を操る力云々ってのはどこへいってしまったんだろうな。
その辺の整合性がなくなっちゃったのが残念でした。
まぁ、SFじゃないんだし、と思えばなんともありませんが(笑)。

さて、あと気になったのが銀の種族とユティ。
プロメと反する考え方のパエト・オーとロム・ローは感情をあらわにしておりますな。
感情を捨てたために黄金の種族の指し示す未来を見失う云々といつだったかそんな台詞があったことを考えると、
銀が彼らのように感情を取り戻すことが人類との戦争に終結させる鍵の一つなのかもしれませんな。
どーでもいーけど、その辺も黄金の種族が未来を予知して…とか言い出しそうでイヤだな(´Д`;)
ユティはカルキノスがいなくなってしまい、押しつぶされそうな感情をプロメに委ねようとするが、
プロメに会わせて懐柔されることを恐れたロム・ローが閉じこめちゃいました。
あああ、はやくエイジたちはユティを救ってあげてください!
どーでもいーけど、弱ってるユティ、なんかかわいいです(笑)

今週の姫さま
エイジの気配が宇宙から消えたと感じ、アネーシャに助けに行きましょうと推されながらも、
感情に流されずに自分の役割を果たそうとする姫さまはさすがご立派でおられる。誠に王たるお方!
それと追ってきたパエトとアルゴノートの戦闘を背にして、後を何度も振り向き、エリュシオンへの道を探りつつも、
我ら下々の事を気にかけて下さる慈悲深い姫さまに御心に感動しました。もう一生付いていきます!

にしてもエイジはあっさり帰ってきたなー。ノドスディスカッション(笑)はおもしろかったけど。
1話くらいいないで引っぱるかと思っていましたよ。


第24話 エリュシオン

ア、アルゴノートォォオオオ!!

そんな今回のお話は…
エリュシオンへ向かうアルゴノートを磁気嵐が襲う。
その向こうにエリュシオンを感じたディアネイラは、アルゴノートへ主砲の発射を厳命する。
マザーコンピューター「デルフィ」は、ディアネイラからの指示で封印していたそのロックを解除する。
その使用を禁じていたディアネイラが、なぜ磁気嵐に向け発射を指示したのか分からないクルーたち。
そのころ、エイジたちもまたエリュシオンに向けて移動していた。パエトーとともに。
以上公式のあらすじ。

正直に言うと、打ち震えましたよ。最初から最後まで目が離せなかった。
そんなとても面白かった今回の主役はアルゴノートです。
ええ、エイジでもないし、我らが姫さまでもなく今回はアルゴノートなのです。そしてモビート艦長がかっこいいのです。
まず、Aパートで黄金の種族の試練である磁気嵐を抜ける為に姫さまがアルゴノートに命ぜられたのが主砲の発射。
先の戦闘で被害を受け、磁気嵐はシールドを一部すり抜け被害は拡大し、まともに航行すら出来ない最中に、
主砲展開による姿勢制御や、照準の固定、シールド、動力コントロール等々全てを同時に行わなければならず、
クルー達からそれは無茶だと声が上がりますが、それをモビート艦長が一喝。
「我らに不可能な事を姫さまが一度でも求めたかっ!」
おおお、さすがは艦長!これを言われては異を唱える事など出来はしない。
いや、我らが姫さまがそうお命じになられるのであらば、それがどんなに困難であろうとも最善であり、またそれは我々が成せる事である。
艦長は今までもそうだったが、姫さまのお導きを良く理解しているな。この辺の頭の回転の速さが艦長の艦長たる所以か。
ともかくクルー達はそれに応え主砲を発射し、スターウェイが生まれ磁気嵐は晴れるっていうのが前半戦。
もうね、上記のようなやりとりとか、艦が壊れないようにボーガン隊がシールドを集めて艦を守ったりとか、そういった熱い展開は大好きだ。
主砲発射時がヤマトの波動砲と一緒なのはまぁ、ご愛敬ってことで(オマージュ?リスペクト?)。
なんで磁気嵐に主砲ブチ込んだら黄金の種族の試練に合格(っていうかなんていうか/笑)なのかの理由は全くないのだけど、
ピンチの状況からさらに困難なことをして、その結果報われるっていうのはやっぱり見ていて気持ちいい。
そしてエリュシオンに到着するのだがこの辺りでもうアルゴノートがかなり疲弊していて、
物資の不足で全破損部分の半数が修復不可能になったり、エネルギーも足りなくて十分なシールドを展開できなくなったりと、
結構ヤバイ状況が語られるのだが、これが前振りとはおもわなんだ。

後半は姫さまがエリュシオンに降りられてた所に追ってきたロム・ロー出現。
ロム・ローの黄金の種族は何も残していない、ならば彼らの痕跡を全て消すという考えの基に、
狂乱したユティ=ケルビウスでエリュシオンを消そうとするが、ついにエイジたちが追いつくってところで引っぱった。
そんな後半の目玉というか今回のキモは敵対する銀との最終決戦序章って感じ。
なのだけど、アルゴノートがね、もうなんていうか、うわぁぁああって感じなんだ。
追ってきたロム・ローのフルヘドロンの進入を防ぐためにアルゴノートをぶち当てるんだよ。
もう疲弊したアルゴノートには迎撃能力がありませんので、ロム・ローの進入を防ぐにはそれしかないんです。
激突の衝撃でアルゴノートはエリュシオンへ落下、大気圏の摩擦熱と空気抵抗で装甲板やらスラスターが吹き飛んでいく中、
モビート艦長以下クルー達の必死の操舵で地表に衝突するも命を取り留める。
起きあがったモビートが「ビィ、艦の状況は?」と聞くと、ビィはすでに壊れていた。
…ビィーッ!!おまえは!おまえはよくやったよ!!

なんていいますか、好きなキャラクターが突然死んでしまったくらいのショックですよ。
この物語において姫さま、エイジと並んで象徴とも言える艦であるアルゴノートが、姫さまを地球にお送りすることなく沈むなんて思ってもみませんでした。
な、なんという喪失感。ああ、アルゴノートよ、お前の勇姿は絶対忘れない!

今週の姫さま
突然目の前に現れたロム・ローにも動ぜず、論戦を繰り広げる姫さまはやはりさすがなのです。
そんな姫さまは今回ちょっと珍しいお顔をされましたな。
黄金の種族は失望して去ったが故にこの宇宙には何も残されてはいない。
というロム・ローの後ろ向きな考え方に姫さまとしてはめずらしく不愉快なお顔をされておりました。
常に希望を見失わず前向きに生きる姫さまにとって、ああいった希望を最初っから信じずに心を閉ざしてしまう様な思考はお気に召さないのだろうな。
…俺も前向きに生きよっと。目の前で姫さまにあんなお顔をされたら一生立ち直れそうにないからな。

さて、この物語も残り後2回、落としどころが気になりますな。


第25話 最後の契約

う〜ん、結局黄金の種族の思うがままなのか。
それはそれとして、ユティよかったね。

そんな今回のお話は…
狂乱したケルビウスと戦うベルクロス。ロム・ローと対峙し、攻撃するイオラオス。
各々がそれぞれの場所で戦い傷ついてゆく。
ケルビウスの攻撃は増し、狂乱が進行、自らを崩壊へと導いてゆく。
そして、アルテミアの姿もまた徐々に変化を見せ出す。
そのアルテミアにエリュシオンの周囲で浮かぶ無数の球体が引き寄せられるかのように集まり出し、
静止軌道上に巨大な輝きが出現した。その輝きの正体、それは…。
以上公式のあらすじ。

なんかすっげー解りにくかったな。
ま、何はともあれすべては黄金の種族の思うままに進んで、とりあえず争いは終結を迎えました。
が、個人的にはどうも釈然としないんですが。
なんか黄金の種族の思うままに進んでいることが腹立たしいといいますか、
私的にはなんでそんなに黄金の種族にこだわるのかがわからないんですよね。
結局彼らは何だったんでしょう。神の様な絶対的な力を有してはいても神ではないわけだし、
高次元生命体とかなのか?なら、たかだか3次元内の出来事をどうこう出来るのはうなずけるのだが、だとしたら発祥の地が3次元ってのもおかしな話だし。

もしかして、黄金の種族は「お約束」だったんじゃなかろーか。
いきなり何を突拍子の無いことを言っているんだと言われるかもしれないが、
この物語の中核が「ヒロイック」すなわち英雄的である事ならば、
黄金の種族は「ヒロイック」である為の「お約束」であり、それを常に指し示していたんじゃなかろうか。
ノドスたちを見ているとすごくそんな気がする。
カルキノスはヒロイックにユティを庇って死ぬ。けどヒロイックに復活。
メヒタカはケルビウスの攻撃に真の姿を現してヒロイックに止める。
レクティは絶望的な状況でこれまでの情報を解析しヒロイックに力をベルクロスに託す。
そしてエイジ=ベルクロスはもはや言わずもがなだが、あえて印象的な所を言えば、
ケルビウスの虚無に喰われた時、仲間とともにヒロイックに虚無から脱出だ。
我らが姫さまでさえ、絶望的な状況下でのヒロイックに起死回生が常だった。
英雄の種族をノドスにしたのも、ノドスに契約という縛りを作ったのも、姫さまの行動原理も、みーんな黄金の種族。
黄金の種族=「お約束」ならば、英雄の種族をノドスしたのは心の無かった英雄の種族をよい未来の為に使わせる「お約束」。
ノドスの契約はヒロイックなお行動をさせる為の「お約束」。
姫さまが困難な状況下で活路を見出すのはその先に「お約束」があるから。
つまるところ、このお話はみんなが「お約束」に向かってそれぞれの役割を演じきる事なんじゃなかろうか。
だとするとなんてバカバカしいのだろうか。
登場人物は全て操り人形のごとくで、そこにキャラクターとしての意志は全くない。
だってお約束な事をしなくてはいけないんだもの。

とまぁ、最終回を残して解ったふうな事を書いてみましたよ。
個人的には黄金の種族の思惑外の事をして欲しかったんだけどなぁ。
なんか全ては予定調和です。みたいな感じがして一気に冷めてしまいましたよ。
あとは最終回と言うエピローグをみてさっさと「ちゃんちゃん」としてしまいたい気分です。

今週の姫さま
で、出番がほとんどねぇ(´Д`;)


最終話 エイジ

1話まるッとエピローグ。綺麗な終わらせ方でしたなぁ。

そんな今回のお話は…
銀の種族の大船団に遭遇するニルバール。
その進路上に今まで存在しなかったスターウェーが生まれた事を知り、ディアネイラたちの仕業だと確信する。
そのスターウェーこそ、ディアネイラの導きであるとし、アズ・アゾート艦隊もまた銀の大船団の後を追う。
そのころ、アルゴノート勅令の間に立つディアネイラは、プロメたちを迎え、今後の動きについて検討しあっていた。
新たな旅立ちを迎えた今、それぞれの種族の未来が描かれる。
以上公式のあらすじ。

OPもEDもお話に充ててまるっとエピローグみたいなものですが、すごく綺麗に流れるような終わり方だった。
全部ここで言っちゃうのはちょっと野暮な感じがするので、気になった所を少しだけ。

黄金の種族が外宇宙への扉を残した事が解り、争う必要が全くなくなったため、
パエト・オーがアルゴ・ノートの修復を手伝ってくれましたが、
それがなんとヘドロンの盾をピョッと押し当てただけで壊れた箇所が完全修復ですよ。
ヘドロンの盾、万能すぎるだろ(笑)。ま、黄金の種族のテクノロジーだしな。
そのヘドロンの盾は外宇宙に旅立つ銀の種族から、青銅の種族の半数とともに我らが姫さまにも分与され、
あの宇宙で姫さまに毛ほどの傷を負わせるものすらいなくなってしまいました。
姫さまはあの強力な精神感応はあるものの、弱点が沢山ある所が好きだったのになぁ。まぁ、最終回だから良いけどさ。
あと特筆したいのはユティか。
感情が完全に根付いてしまったらしく、もうプロメ・オーにゆだねる事が出来なくなってしまったご様子。
ですが、そのおかげで表情豊かな彼女を見れて満足。カルキノスと末永くお幸せに。
どーでもいーけど、銀の種族が軒並みイオラオスよりもでっかくて、
平均身長が2mくらいありそうなんだけど、ユティだけちっちゃいのな。もしかしてユティって子供だったのかな?
最後に、いなくなってしまったエイジは彼のただひとつの願い「惑星オロン」の再生をしたら、エリュシオンと同じ様なゲートが現れ帰ってきましたな。
そこでエイジをシルエットだけで写して、その後を想像させる余地を残してくれたのは上手い。
きっと姫さまはあの宇宙をスターウェイで満たした後、エイジとアルゴノートクルーとともに、外宇宙へと旅立っていくんでしょうね。
またその話が見れるといいなぁ。

さて、最後なので総じて評してみる。
なんといいますか、すべては黄金の種族の解釈によって変ってしまう。
のだが、ひとつの物語としてはそれなりに良く出来ていたと思う。
個人的には黄金の種族に関しては25話の感想の通り、萎えてしまいました。
正直な所、完全無欠でありながら神ではなく、なんだかよく分からない生命体みたいなのにするのであれば、
むしろ神話という形にしてしまって、そこからの脱却という展開にして欲しかったなぁ。
つまり、このアニメの「遥か昔に定められた未来を探る」というものではなく、
「神話から自らの未来を切り開く」という感じにしてもらいたかった。
結局は黄金の種族が指し示した未来通りでは、やはり登場人物の皆が役割を演じた様にしか見えないのが残念。
だからこそ、姫さまには定められた未来ではなく自らの運命を切り開いていただきたかった。

お話全体としては、序盤はちょっと退屈ですが、
姫さまの「退きなさい!」辺りから俄然面白くなってきて、毎週楽しみにしておりましたし、
上で文句ばっかいってますけど、私としてはホント楽しめました。
まぁ、おそらくは見たならば大抵の人は黄金の種族の所で「ん〜?」と思う事だろうけど、それ以外の所はちゃんとしてた、ように思う。
ただちょっと不思議というか、かわいそうというか、そんな感じに思うのは、
「ヒロイック・エイジ」なのにエイジはほとんど出てこない上に主役でもないってところなんとも。
主役はどう考えても姫さまだものね(笑)。
というわけで、SFではないけれど、スペースオペラみたいなのが好きならば、一度見てみるのも悪くはないと思います。
というか姫さまを見ろ!(笑)というわけで…

最終回の姫さま
出番としてはラストシーンくらいしか出ていらっしゃらないのだけど、それはおそらく演出だろうな。
もう、見ながら「姫さまは?姫さまはどーなった?」と気になって仕方なかったですよ。
そんな姫さまは最後までさすがなのです。
ゲートを開いてエイジがいなくなってしまっても悲しみに暮れるのではなく、
ちゃんと彼の希望通りに惑星オロンを再生させ、彼と再会するまで涙の一粒も見せず、
ご自分のすべき事をなされる姫さまはご立派であられました。
どうかエイジとご一緒に末永くお幸せにお過ごしくださいませ。
いつの日かまたお会いできる日を心待ちにしております。

しかし、アレだな。いつもそうなんだけど、楽しみにしていたアニメが終わっちゃうと結構な虚無感あるよな(苦笑)


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