鉄のラインバレル 14〜26話

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#13 黒の執行者

しゃ、社長ーっ!!

そんな今回のお話は…
南の島での浩一と理沙子の一件で、道明寺らクラスメイトと特務室メンバーは大盛り上がり。
だが一人、城崎の表情は固い。浩一は城崎と気まずい雰囲気になり、複雑な心持ちだ。
ミーティングに呼ばれ、社長室へ向かう浩一と山下。その時、社長室から銃声が響いた。
以上公式のあらすじ。

あらすじだけでは今ひとつ要領を得ないので補足しておくと、
銃声を聞き社長室へ駆けつけた浩一と山下が見たものは、森次が拳銃で社長を撃った姿だった。
すぐに状況が飲み込めないふたりにも発砲する森次はヴァーダントを呼び出した。
浩一もラインバレルに搭乗し戦うも、森次の力には敵わず行動不能に陥ってしまう。
それを見た城崎はショックからか記憶を一部取り戻し(?)、ファクターの能力を発揮し、
浩一搭乗のままラインバレルを再起動、黒色の装甲に変わったラインバレルは、
ヴァーダントと同等以上の動きを発揮するも、力尽き動けなくなってしまう。
森次はこれ以上戦う意味も無いとし、ジュダを離れて行った。
って感じ

前回のラストで理沙子にキスされてしまった浩一ですが、案の定、他の人たちに盗み見られており、
予想通り茶化されるのだけど、その後の森次謀反で一気に急転直下ですよ。
前半でまた前回みたいなお賑やかし話かと思わせておいてなので、後半からのインパクトがものすごく、してやられましたよ。
しかしまぁ、お話的には謎だらけで、一体何を書いていいのやら。
もしかしたら、社長と森次の自作自演ってことも無きにしも非ずだけど、それだとあんまり今回の事に意味がなくなっちゃうし、
そういう事だとして話を考えても、森次の謀反は理由が全く提示されていないし、
城崎とラインバレルの特殊能力もさっぱり説明なしなので、こーゆー事が起こりましたよと書く以外ないな(苦笑)。
詳しくは「待て!次回!」って事なんでしょうねぇ。

そんなわけで上記以外で気になった所はと言うと、
森次の謀反と同時刻に特殊自衛隊ジンライ部隊も決起しクーデターを起こしたわけですが、
同部隊所属の道明寺もそれに噛んでいると思いきや、どうやら全く関係なかったみたいで、クーデター部隊に小銃を向けられておりましたなー。
と、いうことは、ホントに彼は浩一の友達っていう役割でFAってことなんですかね。
あとはどーでもいーんだけど、前半で九条とすれ違った時の「がっかりだなぁ、早瀬くんには」と聞く限り、
やっぱりちょいと上手いことやれば浩一は九条とエロい事できると思います。なにこの浩一のモテっぷり(笑)。

今週の社長
前半で祝ファーストキスということでちらし寿司の他に赤飯まで炊いちゃっていて、
「まったくこの人は(笑)」等と思っていたら、後半に拳銃で撃たれてしまいビックリ仰天ですよ!
しかし、社長はこの計画の事を知っていたんじゃないかと思われるような台詞を言っており、
「アレだけの戦力が一気に投入されたら、特自だけでこの国を征服できちゃうんじゃない?」とか
「キリヤマの社長に手加減してって伝えてよ」とか、どうも分かっていたとしか思えないんだよなー。
しかし、分かっていたのだとしたら、何故それを放っておいたのかが分からない。
そー考えると社長はやっぱ生きているんじゃねーのかなーと私は思っているのだけど、
直接描写はなかったけれど、どうも頭に一撃喰らったみたいなんで、それもどーだか。
てゆーか、社長がいないとおもしろさ半減だから社長帰ってきてー!!



#14 流れるは血、失うは涙

しゃ、社長……。
ってゆーか最後のって……アレ?

そんな今回のお話は… 次々と起きる予想外の事件。明らかになったラインバレルの秘密。
浩一はショックを受け、緒川たちは悲しみに暮れる。
一方、加藤機関と繋がっていた桐山は日本掌握を着々と進め、実質、日本は桐山と加藤機関に支配されてしまった。
JUDAは反国家的武装集団と認定され、特殊自衛隊の迅雷チームがJUDAを襲撃する。
浩一は、唯一動くことの出来るラインバレルで突破口を開こうとするが……!?
以上公式のあらすじ。

道明寺が新政府側についたのは明らかにウソ投降なのでいいとして、今回のお話としては最後以外は特に語る所は無いなぁ。
目立ちたがり屋の桐山閣下(笑)が新型マキナで調子ぶっこいてラインバレルがやられそうになった所、
城崎がラインバレルにタッチしたらどこぞに転送したくらい。
その他ジュダの皆さんがこれからどうするどうなるとかの提示は少しもされなかったしなー。
ヒントがこれぽっちも無かったのでアレコレ想像する事も出来ん。
いや、想像する事くらい出来るが、的外れなことを言うと後で恥ずかしいので言えない(笑)。
なので、ラインバレルがいなくなっちゃって「待て次回!!」としか言いようが無いのであった。
しかし桐山閣下(笑)って……すごく小物臭するよねー(笑)。

今週の社長
私としては触れずにおれんて。やはり銃弾を頭に受けたらしく安置室で横たわっておりましたよ、あうう。
もう、社長のお茶目っぷりを見る事が出来ないなんて残念至極です。
しかし、今回のラストで死んだはずの矢島らしき人物が出てきており、
そーいえば、社長と矢島は髪型オールバックで一緒だなーと思い、もしや何ら関係があるのでは等と思ったり。
いやしかし、死んだ矢島の体に記憶だけ社長とかになって「戻ってきちゃった。ビックリした?」とか言われても、
ズッコケる以外に無いので矢島はやはり矢島なんですかねー。

しかしこのアニメはオーバーテクノロジーで何でもアリなので、この先どーなるかさっぱりですな。


#15 ベクトル

話が進展しているんだかしていないんだか。
ってゆーか、母と妹の歌が……(笑)。

そんな今回のお話は…
浩一と城崎は、横須賀の米軍基地に保護された。
衛星兵器の破壊作戦で協力した、ジュディ・ブラウンの力添えだ。
少しずつ記憶を取り戻しつつある城崎は、それを思い出すのが怖いと浩一に吐露する。
不安で押しつぶされそうな城崎を見て、浩一はゆっくりと決意する。
そこへ、ラインバレルを狙い、沢渡のイダテンとデミトリーのカグツチが襲撃してきた!
以上公式のあらすじ。

米軍基地を襲撃した加藤機関にラインバレル出しちゃうんだろうなー、と思ってみていたら、
ちゃんと状況を把握して我慢していた浩一にちょっと感心したよ。
劇中、加藤久嵩が言っていたように、ただの正義の味方でなくなってきた所に彼の成長が窺えますな。
お話としてはクーデターで完全に日本を乗っ取られてしまったことでの、桐山閣下(笑)の恐怖政治(?)を見せる話。
と、同時に桐山閣下(笑)の野望を見せる話かな。
桐山閣下(笑)は加藤機関に完全に属しているというわけではなく、単なる野望家といった感じですね。
その辺、加藤久嵩は読んでいそうなので(事後に予定通りとか言うんだろうな(笑))、
最終的に桐山閣下(笑)は「な、なんだってーっ!!」とか良いつつお亡くなりになりそうだな。
だって桐山閣下(笑)って小物臭がするんだもの(笑)。

というわけで、お話的には冒頭書いたように進んでるんだか進んでいないんだかという感じで、特に書く事ねぇや。
個人的な所としては、投降し普通の人として暮らしていた山下と九条が青山さんの用意した変装で脱出する際、
何故かというかやっぱりというか、山下が女役であった事に笑うというか、山下くんは正直な所ホントはどっちなのか気になります。
アレはやっぱり九条さんの方が背が高いからということと、男女逆の方が分かりにくいという趣旨の変装なんですよね?
そして双子ちゃんこと遠藤イズナ、シズナの方も、普通の人として暮らしていたのだが、
野郎のイズナはともかく、シズナのセーラー服は可愛かったなぁ。むしろずっとそのままでいて下さい。
最後に浩一の母と妹の浩一へのTVでの呼びかけ。あ、あれはキツイな(笑)。
ってゆーか、こいつら物(Miiだった。要は任天堂Wii)で買収されており笑う。

さて、次回からどうやら米国でジュダ旗揚げって感じみたいですけど、家族がいなさそうなその他は良いとして、
浩一の家族や理沙子、道明寺はどうするんですかねー。
ってゆーか前回の引き、矢島(?)みたいなのは今回全く話に出てこなかったけど、どれも一体どーなっているんだか。
そーいったことを含め、半分過ぎましたけど、それらをキレイに収拾付けられるのかしらね?


#16 黄昏の断罪

社長!大好きだ!!(笑)

そんな今回のお話は…
ばらばらだった特務室メンバーが一堂に会する。 目指すは、桐山政権に乗っ取られたJUDAの奪還だ。
浩一がラインバレルで桐山を引きつけている間に、非常用ルートから侵入する城崎や山下たち。
だが彼らを待っていたのは、JUDA最強のセキュリティシステムだった……!
以上公式のあらすじ。

お話の内容は簡単に言えば、桐山閣下(笑)を倒してジュダを取り戻すという話。
なのだが、話の構成としては、真面目にバトルするラインバレルVS桐山閣下(笑)と、
秘密通路からジュダに潜入するその他のみなさんが、社長が生前一応作っておいた「本人確認セキュリティ」による、
ドキドキ本人確認ゲーム(ステージ100まである)をクリアしていくお茶目な2本立て。
なのだが、実の所上記今回の本編はさして重要でなかったりする(笑)。
いや、だって、VS桐山閣下(笑)なんてラインバレルが勝つに決まっているわけだし、
その他のみなさんによるジュダ奪い返しも成功するに決まっているので、むしろそこ以外の方がお話的には重要だよな。

と、いうわけで、上記以外の所では、まずは森次であろう。
桐山閣下(笑)とは同志だなんて言っておきながら、実は加藤機関の人だったという展開になったわけだが、正直、それもどーだかよくわからんよなぁ。
今回ラストで山下が自分宛の森次の手紙を発見したので、次回あたり真意が見えるのかしらね?
もひとつは、前々回くらいに出てきた死んだはずの矢島がついに動いて、理沙子と再会したのですが、こっちはさっぱりどーなるかわかりませんな。
しかし、せっかくかっこよく死んだ矢島を復活させるのは、どんなもんなのかしらね。
彼の死は一大転機となっているので、ここでどういう理由かは知らないが、
生き返った(?)って事は、またここで一転二転するんですかねぇ。しかしこのお話は綺麗に決着付くのかしら?
まぁ、最終的に加藤機関を正義の名の下に倒していればいいのかもしれませんが。

今週の社長
自分が死んだことを想定して秘密通路を造っておき、しかも悪用されないようにセキュリティかけておくのは立派。
なのだが、そのセキュリティに100ステージのゲームを設けるのはお茶目通り越してバカだろ(笑)。
ってゆーか、むしろ目的はそのゲームをやらせる事だろ、絶対に。
大体、最終関門が野球拳ってことは、ジュダ特務室関係ねーじゃねーかよ!(笑)
ちなみにそこのサービスシーンが何故女の子でなくイズナなんだ…、そこはシズナだろ!くそぅ。
そして山下がやっぱり男女どっちか分からなくてモヤモヤするぅ。どっちなんだ!どっちなんだよぅ!!
あ、ただ一人第一関門で脱落した緒川さんは、おそらく体重とスリーサイズで見栄を張ったので自業自得です。
まぁなんにせよだ。やっぱりお茶目(というかバカ)な社長が大好きなので、とんでもない裏技でも構わないので戻ってきてほしいです。
ってゆーか、矢島生き返らせるくらいなら社長生き返らせてくれよ!!


#17 機械じかけの呪い

理沙子が可愛い。
ってゆーか、コスプレカラオケ大会は特に意味ねーだろ(笑)。

そんな今回のお話は…
想外の出来事に、戸惑うばかりの理沙子と浩一。
一方、JUDAはマスコミから暴徒扱いを受け、孤立無援状態に陥っていた。
その状況を打破しようと、シズナが提案したある作戦とは?
「超究極戦隊軍団スーパー機械ロボ☆キバイダー」の唄が御崎町に響き渡る!
以上公式のあらすじ。ってなにこのあらすじ。

突然生きて帰ってきた矢島は、実は加藤機関によってファクターとして復活しており、
加藤久嵩から城崎の拉致を命令されていたのだった……という話。
死んでいる間が欠落している矢島は、上手いこと加藤久嵩に丸め込まれちゃった格好になってしまったわけです。
またいじめられっこで困ったちゃんの浩一しか知らない彼は、現在の浩一が祭り上げられているように見えたようで、
劇中に浩一が言ったような「いろいろ」は、当事者であるジュダの皆さんしか知らないし、
分からないってのが誤解の一端である上に、矢島自身の死が現状の一端でもあると思ってしまっているので埒があかないなぁ。
ま、それはこれからのお話でどう決着付けるのか見物ではあるのだけど、矢島が生き返ってくるってのは、お話的に必要なのだろうか?
正直な所、これまで加藤機関の存在が特にこれといって前面に出てきたわけでもなく、ものすっごい影が薄い状況の今、
矢島という浩一と縁の深いキャラを再登場させるんだからなんかあるのだろうけど、
もう17話だというのに、まだ加藤機関が世界征服してどうしたいてのが見えてこないのはどうなんだろうな。
なんか話が横道へ横道へとそれて行っているような気がするんだよなー。本編が全く進んでいないような印象を受けるよ。
と、いうわけで、私としてはさっさと全面対決しろよと思っているので、どうにも矢島の復活が蛇足に見えてしまうなー。
次回以降、矢島を上手く使って話を盛り上げてくれればいいのだけど。

他気になったとこととしては、ジャック・スミスさんが加藤機関から抜けてジュダヘ。
もともと己の鍛錬の為に属していたが、新たな道を見つけた時は袂を分かち遺恨は残さないという契約だったらしい。
で、森次と決着付ける為にジュダへきたらしい。戦力的に劣るジュダとしては良い拾い物ですが、
ジャック・スミスさんは理沙子に惚れているので、実際の所はそっちが本命なのかもしれんな(笑)。
しかし、ジャック・スミスさんは理沙子が浩一に惚れている事を知ったらどーするんですかねー。
そしてどーでもいーけど、ジュダ社員寮の管理人さんは、一刻館の管理人さんに似ていますよね。
あと、今回は何故かおかっぱちゃんことシズナが妙にはっちゃけておったな。一体彼女に何があったというのだ(笑)。

今週の社長
やはりどうも社長は自分の死を予想していたようで、山下が持っている手紙に色々と書いてありそうですが、その辺はもうちょっとひっぱりそうですね。
今回、御崎町の要塞化というプロジェクトジュダを残していたわけだが、
そこまで用意周到であるということは、社長の死ぬ事自体に意味があるのかなー。最初からそういう事になっていたとか。
自分自身に危険があると分かっているならば、御崎町を要塞化させる労力を自身の身の安全に使っても良いのに、
使わなかったって事は死の回避が出来ないという事が分かっていたということになるのかな。
とすると、やはり社長が死ぬ事はあらかじめ決まっていた事柄ってことになるなー。
んじゃ、なんでそれが分かっていたのかってことになるのだけど、このアニメは謎ばっかりで進展しないからなー。
いつだったか加藤機関が設置した黒い球体もほったらかしだし。ちゃんと収拾つくのかしらね。


#18 メメント・モリ

ジュダTVウケてる(笑)。

そんな今回のお話は…
城崎が連れ去られた。今すぐにでも助けに行きたい浩一だが、状況を考えると安易に飛び出すわけにもいかない。
浩一は逡巡するが、仲間たちに促され、指定された場所へと急行する。
そこで待っていた意外な人物とは……!?
以上公式のあらすじ。

すぐに加藤機関に拘束されたと思った城崎は、矢島とが個人的に話がしたかったため寄り道し、
指定された場所に先に着いてしまった浩一は、そこで加藤久嵩と2回目の会談。という話。
加藤機関の世界征服とはどういった趣旨なのかを説明する加藤久嵩と、それに反発する浩一、
自分を全て捨てて理沙子と浩一の為を想い矢島と、自分がどうしたいかが分からない城崎、
そして、ラインバレルのいない御崎町を守るジュダの方々、という所を交互に見せていく構成になっております。
お話としてはなかなかよく出来ていて、上記3点の異なる話を見事にまとめており、とても楽しく見れた。
特には浩一が自分の正義を説く所が気持ちよい。
浩一は棚ぼた的に得た力だが、そんな自分だからこそ、抵抗したくても出来ない人達を守りたいんだ、という所で、初期の痛い子であった彼が活きてきたのが良いですな。
ここへきてようやくそれが繋がって、ただ浩一が人として成長したというだけではなく、それらの過程を経て、彼の正義を作っているという所が上手いな。
そんな浩一に対しての加藤機関の世界征服は、抑圧する事でそれをどうこうしようと出来る者が人間であって、
抑圧による与えられた平穏に流され満足するのは機械と何ら変わりないという思想なのだけど、
とすると、加藤久嵩的にはジュダという存在は望む所なのではないのかね?
浩一が行ってしまった後に、段階が2ステージ分早く進んだとかいっていたので、おそらくはそういうことなんですよね。
ということは、上記世界征服も前フリであって、本懐はまた別の所にあるということになってしまうなぁ。
加藤久嵩は一体なにをしたいのかさっぱりわからんですな。

他に気になった所としましては、御崎町を守るジュダの皆さんが熱くて良い。
ラインバレルが戻ってくるまで、オレたちがジュダを守るんだ!とか、九条の浩一くんは私の正義の味方、彼の戻ってくる場所を今度は私が守る!
とかの劣勢における不退転の覚悟が良いし、ジリ貧での防衛戦ってのはやっぱ見ていて熱くなる。
それとこれまであまりこれといった活躍のなかったハインド・カインドとペインキラーが戦闘する様を見れたのも好印象。
そして、冒頭に書いたジュダTVですが、エラい枚数のディスクがありましたな(笑)。
その大量のディスクの中に「お色気編」と書かれた物があったんですけど、ちょー見てぇよ!(笑)
どーでもいーけど、ジュダTVのシズナが結構可愛く動いており、おかっぱちゃん好きとしてはうれしい限りなのですが、
最近のシズナは声にドスが利いていて可愛げがなくなっているのがちょっと心配です。

今週の社長
もちろん出ないわけだが、上記加藤久嵩の世界征服の話の続きなのだけど、
もしかして社長の死っていうのも計画の一部だったのかなぁと思い始めたよ。
どうも社長の死後の用意周到ぶりを見るとそんな感じがしてしまう。
それはそれとしても、もう18話なのだけど、まだ伏線回収を全然していないのだけど、それらはちゃんと収拾つくのかなぁ。
なんか最後の方にぎゅんぎゅんに詰め込んだりとかしないだろうな。


#19 届く陽(ヒカリ)、暴かれる陰(カゲ)

浩一は人に説教できるようになっちまったなぁ。

そんな今回のお話は…
マサキのグラン・ネイドルが御崎町に現れ、最後のスフィア設置を始めた。
美海、山下、そして道明寺の迅雷部隊が応戦するが、力の差は圧倒的だ。
一方、城崎を救出し、JUDAへ戻ろうとする浩一を矢島が足止めする。
戦いをやめて理沙子のもとへ戻れと主張する矢島。相容れない二人。
夜の浜辺に、降りしきる雨。アパレシオンとラインバレル、矢島と浩一が拳を交える!
以上公式のあらすじ。

矢島問題はマキナに乗っていたというのに、いきなりコックピットから飛び出して、「拳と拳」で語り合う熱い展開に。
「拳と拳」については公式HPの用語集が的を得ておるので以下引用。
>「漢」と書いて「おとこ」と読む。「強敵」と書いて「とも」と読む。
>それが愚直なる男の生き様であり、それが男のロマンである。
>そして、男同士が本音を相手に伝えるのには、拳と拳を重ね、その拳と肉体の痛みの中でしか語ることは出来ない。
>言葉はまやかしであり、相手に伝わるのは肉体言語のみなのだ。そして、戦って戦って戦い疲れた時、理解は誕生する。
>場所が夕日の砂浜であれば、理解度は3割増しになるという効果もある。
>あるいは、双方が思考停止して本音だけとなった、つまり余計な理屈がそぎ落とされ、一番単純な内容だけになったので理解できた、という説もある。
>どちらにせよ、女性には理解が難しい、男の愚かさでもある。
と、まぁ、上記な感じで、コイツら若いなぁ等とじいさん的な事を思いつつも、男ならばここで燃えて然るべきであろう。
矢島が死んだ時の台詞をここで活かしてくる辺りの脚本も上手いし、なにより、劇中第1話からどれくらいの時間が経っているかは分からないが、
おおよそ数ヶ月くらいで、浩一が色々な事を経験し、また学習なりして、急激に成長した思わせる作りが見事だ。
だが城崎としては、きっとなんだかよく分からなかった事であろう(笑)。男には男の世界があるのだよ。

さて、私としては御崎町攻防戦がどうなるか気になっていたのですが、
ラインバレルがいい所を持っていくであろう事は予想の範疇、というか、そーならないといけないし、
「拳と拳」で理解し合った矢島が仲間になるのも、それこそ予想の範疇なのでいいとして、残念なのが九条と山下だ。
前回、とてもカッコよく自分達が御崎町を守るんだ!みたいな事を言って、ジリ貧の防衛戦に挑むといういい役であったのに、
今回はあっさりマサキのグラン・ネイドルにやられてしまうのがどうもな。
展開的にはやられないといけないのだけども、もちっといい所を見せて欲しい所ではあった。
せめて傷のひとつくらいは、付けてもよさそうなものだけどなぁ。
その辺は後に九条と山下が能力アップなりなんなりというイベントがあるのかもしれませんが。

お話の方はようやく展開してきた感があり、ちょっとおもしろくなってきた。
忘れていたが社長は元々加藤機関に属していて、マキナやら今回言葉が出てきた「フラッグ」やらを盗んでいたのだったな。
そして、加藤久嵩がちょいちょいやっていたゲームは社長の残したお茶目だったんだねー。その辺は今週の社長で。
それをクリアした加藤久嵩は森次と供にラストステージへ進もうと隠し扉へはいっていった所で引っぱったのだが、やっぱり加藤機関の本質がさっぱり見えてこない。
矢島の言っていた加藤機関は尖兵に過ぎず云々は、私としてはあんまり信用していなくて、
仮にそれが本当だとしても、加藤久嵩がそれを目的としているようには今ひとつ見えない。
今回のマサキとの会話を見ても、加藤久嵩が本懐を機関の誰にも話していない様だからな。
一体どうするつもりなのかってところがこの物語の核みたいなんだけど、ちゃんと収拾つくのかしらね。

今週の社長
上記した加藤久嵩のやっていたのは世界初のコンピュータRPGともされるローグというゲームらしい。
詳しく知りたい方はwikiなどで検索してみてください。
どうも加藤機関の最終目的に必要な「フラッグ」なるものに関連しているようで、公式HPの用語集によると、
>加藤機関が最終目的を達成するのに必要としているシステム。
>石神社長はこれを盗み出した上、加藤久嵩がコンピュータにインストールしたローグを最終階層までクリアし、
>本来そこにある「イェンダーの魔除け」の代わりに「アクセス・キー」を入手しなければフラッグを起動することが出来ないようにしていった。
>どこまでも、悪ふざけと嫌がらせが人生そのもののような人物である。
とある。社長の悪ふざけはともかくとして、絶対に使えないようにする事もおそらくはできたはずであろうのに、
なんで社長はそうしなかったか、という所を考えると、どーしても加藤機関とジュダというか社長は、一連の動きをしているように思えてしまうんだよなー。
森次の社長殺害や離反や、まだ明らかになっていない山下への手紙も、その一連の流れであるならば割としっくりくる?。
以前の感想に書いたような気もするが、社長と加藤久嵩は目的としては一緒のような気がするんだが、どうなんでしょうね?


#20 運命の男(ひと)

ええっ!?今ひとつ納得いかないのだが。

そんな今回のお話は……
 先の戦闘以来、美海の不調が続く。ペインキラーの自己修復も進まず、このままでは足手まといなだけだ。
美海は、がむしゃらにトレーニングに打ちこみ、身も心もぼろぼろになっていく。
そんな彼女に明るく笑いかけ、励ます浩一。瞳を潤ませ、美海は、ついに……。
一方、世界各地に設置されたスフィアは、衛星軌道上に大規模な空間の歪みを作り、
多次元からの侵略者を迎え入れるためのシステムだった。
シズナ・イズナは国連に乗り込み、世界の危機を訴えるが……?
以上公式のあらすじ。

お話は九条美海ことみうみうが落ち込んだり浮き上がったりする話。
話全体に係わる「フラッグ」については今週の社長のところで。
さて、前回マサキに「脆弱なファクターを選んでしまってマキナが泣いているぞ」などと言われてしまったため、
私ってば役立たず(´・ω・`)ショボーンとなってしまう流れはいい。実際、特に役に立っていないからなー(笑)。
とはいえ、物語としてそのまま放っておくわけにもいくまい、ということで、当然その流れから何かを掴みレベルアップする。
のが普通ではあるのだが、なぜかそんなことがなくてビックリだ。
シズナ・イズナを助けるため浩一のラインバレルと九条のペインキラーで出撃するのだが、
落ち込んで自分を追いつめてしまったペインキラーは今まで以上に役に立たず、
さらには国連軍が加藤機関の護衛をしていて手が出せない、という大ピンチに陥ってしまうという流れの中で、
九条がどうしたかというと、Dソイルを任意暴走させて加藤機関をまきこんで自爆、という捨て身の戦法を取るんですよ。
「え?九条死んじゃうの?」などと思って見ていたら、浩一がラインバレルモードBを発動させて、
九条を助けた上に、圧倒的な力を見せつけて勝っちゃうんだぜ? な、納得いかねぇよなぁ。
なぜならば、九条はその戦闘で何も得ていないじゃないですか。
それまで一般人の理沙子にすら料理というところで負けたりしていて、役に立てない自分というものを演出しておいたなら、
戦闘でなにかしらの自分しかできない役割を見つけて自信を取り戻し、レベルアップするならまだしも、
というかそういう流れになると思っていただけに、「自爆で敵を巻き込むくらいしか役に立てないよ」を浩一が助け
「やっぱ浩一君すごいね」でなんで元通りになるのか理解できない。
これでは九条がただ単に浩一に気にしてもらいたかっただけのように見えるよ。
あれ?もしかしたらサブタイ的に考えて、そーゆーことでむしろ当たっていたりするのか?なんてこった。
途中までの流れは良かっただけに、九条に特になにもなく終わってしまったのは残念だなー。
むしろ自爆で死んじゃった方が話としてはおもしろかったかもしれないな。
死んじゃったら死んじゃったで、それはそれで寂しいのでいやなのですが。ちょいエロ担当だし(笑)。

どーでもいーけど、私のお気に入り、おかっぱちゃんことシズナはジュダの広報の人に成り下がっとるな(笑)。
まぁ、ジュダは世界中で孤立しているから、ジュダTVなりの広報活動は大事ではありますが、
ナーブクラックでちょっとなんかしたら、やられてしまって助けられるってのがパターン化しているような気がするよ。
おかっぱちゃん達が活躍するところはもうないのか?はっ!もしやジュダTVがその活躍の場だったりするのか!?

今週の社長
ホラ!やっぱり加藤機関とプロジェクトジュダは連動しているよ!
前回なんだかよくわからなかった「フラッグ」ですが、それはジュダ本社ビルに偽装してあった空中戦艦だったようです。
社長、これは物盗むとかのレベルじゃねーよ!などと思いつつ、それが「フラッグ」であったということが問題です。
フラッグは加藤機関の最終目的のために必要な要素なのだから、プロジェクトジュダは加藤機関の計画の一部なんじゃないのかなー。
浩一達は加藤久崇らごく一部の真実を知っている人間の手のひらで踊らされている感がありますな。
そう考えると、真実を知っていたであろう社長は、あそこで「死ぬ役」だったんだな。たぶん。
どうもこれまでの流れを見ていると、浩一という「正義の味方」を育成して何かをさせようとしているような気がします。
しかし、あと6回でどう折り畳むつもりなのかなー。ラストで詰め込み過ぎにならなければいいけど。


#21 狂気の翼

桐山閣下(笑)生きていたんだ。ま、すぐ死ぬけど(笑)

そんな今回のお話は…
スフィアの起動を食い止めに向かう浩一たち。
一方、別行動を取る山下は、手紙で指定された富士山麓・青木ヶ原樹海で、かつて特務室室長であった森次と再会する。
「森次さんを終わらせる――」 そう言い残し、JUDAとの通信を切る山下。
浩一はラインバレルで現場へ急行するが、その時、無数の迅雷部隊が襲撃してきた!
以上公式のあらすじ。

お話は森次と決着をつけようとする山下を軸に、加藤機関のマサキの独断と桐山閣下(笑)で実験(?)された、
Dソイルが異常な活性化をするとどーなっちゃうかというところを見せる話。で、いいのかな。
森次の過去にどーいった事があったのか、と言う所は描かれたのだが、それを経て森次がどんな最終結論に至ったかはよくわからない。
人には役割があってその役割を果たしていけばそれでいい的なことなのかね?
まぁ、それは追々分かっていく事であろうから、とりあえず放っておくとしてお話の方ですが、
今回は森次と山下のことをもっと注力していけば良かったんじゃないですかね?
他の所で派生する色々が見ていてちょっと邪魔だなと思ったよ。
そこはそこでまた別ものとしてやってくれた方が見やすかったように思います。
上記したように、主に森次と山下、桐山閣下(笑)、マサキの独断と言う所で話が進んでいったけれど、
居所が分かれてしまったが為に散漫になってしまったような気がしますな。
私としては森次問題をガッツリ見せてもらいたかった所ではある。

他気になった所としては……特にないなぁ。
お話としては、浩一と矢島に対して、似たような関係性であった森次と桐山閣下(笑)の、
もうひとつの正義の味方像を見せたかったんだろう、ってのは何となく分かったものの、
特に思い入れのない彼らに対して、さして思う所もないのでなんとも。
そーいえば、桐山閣下(笑)はおそらく修復中(でいいのか?)だったドSな人と混ざっちゃったかなんかしたのかしらね?
その辺のこのアニメの劇中の技術力って、平行世界のオーバーテクノロジーがほとんどだもんで、
正直どーとでもなるから何やっちゃってもOKって所があるよなー。
だいたい、どういった状況でファクターってものが新たに認証されるかもよくわからないし。
マキナすらよくわかっていないというのに、ラインバレルはさらにそれともひと味違うようだし、
加えて加藤久嵩やプロジェクトジュダの真意や、平行世界からの侵略やらあるのだけど、
これらはあと数回で納得いく説明がなされるのかしら?なんかうやむやにされちゃいそうな気がしますが。
どーでもいーけど、社員寮の管理人さんは実は医師免許をもっているんだぜ!みたいな事になっておりましたが、
それはそれとして、どーみても一刻館の管理人さんにそっくりです。総一郎さんもいるし。

今週の社長
空中要塞「フラッグ」のメインシステムのホログラムとして復活!
生き返りはしなかったが、これで毎週社長の声が聞けるかと思うとうれしい。
しかし、都合が悪くなるとすぐフリーズするって……アンタって人は(笑)。
ま、それはともかくとして、フラッグは加藤機関としても重要な要素であるわけだから、
何かしら大きな役目があるはずであろうけど、ここからどう展開していこうというのかさっぱりだな。
まぁ、上記したようにオーバーテクノロジーがあるので、どうとでも出来るから、こちらが色々と予想立てる事にあまり意味がないがな。


#22 鬼を喰らうモノ

おー、そういうことかぁ。予想は半分くらい当たってたかな?
そんな今回のお話は…
立ちはだかる最強の敵――森次玲二。
彼は浩一たちに、いかに未熟で力のない存在かという現実を厳しく突きつける。
浩一は一歩も引かず、森次に立ち向かう。
ヴァーダントと激しい戦闘を繰り広げる中、ラインバレルが見せたものとは……!?
以上公式のあらすじ。

上記あらすじは今回の重点については書いてないので、状況を説明しなければならない。
並行世界からの侵略は本当にあって、そちらの世界はセントラルというマキナと同一化したマキナ人間が統治する個性のない世界。
そちらの世界でただ一人の人間、加藤久嵩と城崎の父親(加藤は母親の旧姓)は、
ただ増え続けることのみを目的とする(侵略の目的はそれ)セントラルを止めるため、マキナ殺しのラインバレルを作る。
父と目的を同じくする加藤久嵩は、侵略される側の世界へ行って対抗手段を作らねばならず、ワザと父を射殺し、セントラルの信任を得て地球へ来ることができた。
加藤久嵩の世界征服はセントラルへの反抗感情を植え付けるためと、お目付役であったセントラルのマキナ人間マサキの目を欺くため。
石神社長はそれを知りつつも、それではいたずらに犠牲が増えるだけとし、独自の考えでジュダを設立し加藤機関と対立する。が、目的は同じである。
森次の離反や石神社長の殺害は、フラッグの起動にはどうしても誰かが肉体を捨ててシステムと融合しなくてならなかった為。
そして加藤久嵩と森次はラインバレルのファクター浩一を鍛えていたのだった。
上記がこれまでの基本設定の裏側であり真実、みたい。で、今回は加藤久嵩が上記を明かし、ジュダと共同戦線を結ぶまで。

と、いうわけで、ここへ来て一気に謎であった部分をほぼ説明し終えてしまったのだが、
上記したように加藤久嵩は最初からセントラル否定で動いていて、色々あった伏線がここで上手く収束していて無理なく収まっているのは上手い。
個人的にはマサキが反乱しているのではなく逆に加藤久嵩が、と、ミスリード誘っていたことに見事にはめられたな。
まぁ、セントラル云々は今回初めて説明があったので解りようがないのですが、
加藤久嵩=ラスボスという図式を、ここでひっくり返してしまうあたりの上手さは光る。
話を見ながら、社長が死ぬ意味は?と思っていたが、それもフラッグとの融合という形で決着ついたけども、
これは割かし強引だったような気がするな。だって別にそうでなくとも話を進めることが可能だからな。
ま、ともあれ、肉体はなくなりはしたものの、大好きな社長はこれである意味復活しているので嬉しい限りだ。
そんなわけで、よくやく最終局面にこぎつけ、加藤機関とジュダはお互い遺恨は有りつつも、後はセントラルをなんとかするだけ、になるのかなぁ。
残り日数的に後4話ある?ので、もう一ひねりしてきそうな気がしますが。はてさて。

さて、久しぶりにロボットプロレスの事でも書いてみる。
最初はプラモデルが動いているような感覚であったが、私が慣れたのか、
それとも作っている人たちが頑張ったのか、今では割と自然に見ることが出来ている。
個人的には人のように動きすぎ、と言うよりは映画のワイヤーアクション見ているみたいな感じを受けて所もあって、
「ロボットでそれはねぇだろ」と思いつつも、ファクターはマキナと繋がっているのだから、
むしろこれくらいの事が出来るロボットということを見せたいのかも?というところへ考えが落ち着く。
が、そうすると、特に操縦桿やらは必要ないよなーなどと思ってしまうのは、きっと私が素直じゃないのだろうな(笑)。
ロボットプロレスなんてカッコよけりゃ、その他細かいことはどーでもいい、と言い切っちゃうくらいの見方がホントはいいのだろう。

今週の社長
上記したように、フラッグ起動のためにシステムと融合する必要があったためワザと死んだらしく、
まぁ、肉体はなくなったけれど、社長の存在自体は生きているわけだからめでたい限りだ。
それはそれとして、イタズラと悪ふざけが生き甲斐であった社長は、フラッグと一体になってもやっぱりそうなんですかね?(笑)
どんなイタズラしてくれるか今後が楽しみだな。


#23 死に方が決める生き方

全26話だと思ってたよ。

そんな今回のお話は…
次元を超え、敵の侵攻が始まった。浩一たちは地球防衛のために動き出す。
ラインバレルの使命は、次元の歪みをエグゼキューターで断ち切り、全ての敵を時空の狭間に叩き込むこと。
浩一はラインバレルで宇宙へと飛び出すが、その時、城崎たちが敵の奇襲を受け……!?
以上公式のあらすじ。

そんなわけで、あと今回入れて4話あると思っていたら、次回最終回ということで、ものすごい展開早いです。
最終決戦始まったと思ったらすぐピンチに陥って、加藤久嵩と石神社長が特攻ですよ。
「しゃ、社長ーっ!」等と思いつつも、随分都合良く特攻しやがるなとも思ってしまったよ。
前回ようやく真意が知れて、共同戦線となってすぐにこれでは、
加藤久嵩に何の思い入れがないこっちとしては、なんか盛り上げるために特攻したように見えてしまったよ。
こーゆーのはやっぱ加藤久嵩に、それなりの感情移入ができるような何かを見せておく必要あるんじゃなかろうか。
その後も、圧倒的な物量で押されて一旦あきらめかけた後の、浩一の切り返しもどうなんだ。
向こう側の個を全としてしまう個性の完全否定と、物量でほぼ制圧したのだから、これ以上の抵抗は無意味なので投降しろという主張を、
どう浩一が切り返すか楽しみだったのだけど、「そんなのカッコ悪いじゃん」は向こうのちゃぶ台を返した様には感じられないよなぁ。
おそらくは、向こう側の個性の否定との対極として見せたかったのだろうとは思うのだが、
私は、浩一が向こう側が「ぐぬぬ……」となるようなことを熱く言ってくれて、すっきりさせてくれると思っていただけに、
このクライマックスで中二病再発かよなどと思ってしまったです。
まぁよく考えれば彼はそんなお年頃なので、これでいいっちゃぁいいのですが(笑)。
それであきらめかけていたみんなが活気を取り戻すわけだが、上記のようにあんまり説得力があるわけでもなかったので、
「え?そういうものなのか?」などと思いつつ、ラスボスっぽいマサキに元気に挑んでいくラインバレルは、あっさり胸を貫かれるが、
城崎が間に入って盾になり「死んだ?」となって引っぱった。
んだけど、「カッコ悪いじゃん」から「やってやるぜ!」になって、すぐその引きになってしまうのは展開早過ぎじゃないか?
そこはもっとマサキと互角に戦うラインバレルを見せてくれよ。
なんかものすごい凝縮っぷりに、正直なところポカーンとしてしまいました。

と、いうわけで、私としてはこの最終決戦は、少なくとももう一話分くらいの尺を取った方が良かったような気がします。
隠し芸とか、南の島へバカンスとか、コスプレカラオケ大会やっている尺をこっちに回せばいいのに。
まぁ、それらはそれらでおもしろかった(笑)ですけど、今回のこのドタバタっとまとめにかかるようなのを見ると、
どうしても「最終決戦の方に時間つかえよ」と思ってしまうなぁ。
今回あった色々はもうちょっと細かく描いていけば、もっと感動的になったかもしれないと思うだけに残念だ。
後は次回最終回を残すのみだけど、上手く締めてくれればいいなぁ。

今週の社長
上記の通り、加藤久嵩と一緒に特攻ですよ。加藤久嵩はともかく、しゃ、社長、二度も死にやがって……。
さすがにもうあれでは生きてはいないであろうなぁ。
などと思いつつ、最終回でちょっとシステムに残っていて「びっくりした?」とかいってホログラムで出てきそうだから困る(笑)。
もうここまで来たら、そんな社長に期待しちゃってもいーですかね?


#24 鋼鉄の華

なんだったの?アレは。

そんな今回のお話は…
早瀬浩一は、どこにでもいる、ごく普通の中学生だった。
彼はラインバレルのファクターとなったことで、仲間と出会い、友を失い、守りたいものに気づいた。そして――
慟哭する浩一。ラインバレルがついに、本当の姿を見せる!
以上公式のあらすじ。

なんかよく解らないことが多かったんだけど、これでいーのか?と、思わんでもない。
お話としてはラインバレルが本当の姿とやらを見せて上手いこといったはいいけれど、
次元の狭間だったかが、地球とぶつかりそうになっちゃったので、中心にあるヤツぶっ壊したいんだけどエネルギーが足りねぇよ。
って時に、プロジェクトジュダファイナルフェーズだ!とか言いだして、
みんなマキナのパワーをラインバレルに送るぜ!でもファクター死ぬけどな。とか自己犠牲展開になり、
ラインバレルはラインバレルで中心にあるヤツぶっ壊したら、自分も飲み込まれちゃうけど、だってオレ正義の味方だし!
的に突っ込んでいって、みんなの犠牲の上に地球は守られました。
と思ったら、社長の最後の悪戯なのか、はたまた端からそのつもりだったのか、パワー送ったヤツらは全員生還し、
狭間に飲み込まれれたラインバレルも、中でなんかよくわからんロボットとすれ違ったと思ったら戻ってくるし、
前回盾となって死んだ城崎も、ラインバレルが最後の力使ってあっさり生還。イエー!って感じで終わった。
以上あらすじがあらすじってないので補足。

そんなわけで、最終回の感想としては「随分都合がいいなー」の一言に尽きるなぁ。
まぁ、なんとなくそれをわざとやったような気もしますな、もともと正義の味方云々が話の根底にあるわけで、
そういったベタな展開を敢えてやるぜ!みたいな所はあったのかもしれん。
振り返ってこのアニメをみれば、浩一主人公のヒーロー物なので、そういうつもりだったのならば割と納得がいく。
のだけど、納得いかないところがあって、それは狭間に飲み込まれたラインバレルがすれ違ったロボット。
アレは一体なんだったの?さっぱり説明がないんだけど。
ファイナルフェーズで死ぬ予定だったヤツらが死ななかったのも同様。
まぁ、そっちは上記したけどフラッグシステムが動いた様子があったので、それがなんかしたんだなーとは思うけど、
それにしたってちょっとでも説明があってもいいような気がするよ。
あと、個人的に思うところとして、城崎は生き返らない方がおもしろかったんじゃないかな。
せっかく向こう側の世界との関わりが断たれて、最終的に全マキナは動かないようになったわけだから、
向こう側のの世界を示す物が全て失われて「向こう側との戦争は本当に起こったことなの?だって証拠ないし」
と、そのような一般的な認識になるけども、浩一達は確かにその戦争に勝ったし、正義の味方はいたんだよ。みんなが知らないだけさ。
みたいな話の方が私好みの話ではあった。というのはあくまで好みの話。

最後なので全体的な感想を。
上記したけれど、振り返ってみれば「ロボット物」と言うよりは「ヒーロー物」であった、ような気がする。
だとするならば、もっと単純でもいいかなーとは思うけども、お話としては予め用意されてあった伏線を、
きれいに折り畳んでいった後に最終目標へ繋げる見事な流れ。そういう点は上手いと思わせるものがある。
がしかし、最終戦闘での詰め込みすぎな感じが残念で、そこはもっと尺をとってもいいだろうと思うところが多々ある。
割とどーでもいー話に尺を使いすぎですよ。歓迎会とか、バカンスとか。まぁ、おもしろかったけど(笑)。
ちょっと気になった所として、浩一が女にモテモテなるのはお約束としても、そんなにホレられるようなヤツかね?浩一は。
そんなふうに思っていた私としては、ちょいちょいあった浩一をめぐるドタバタ恋愛劇に違和感を感じていたよ。
あと売りの一つであろうロボットプロレスはポリゴンのロボットが良く動いてはいたものの、何故か「かっこいいなぁ」等と思うところもそうなく、
それはポリゴンで組んでいるのならばあれくらいやって当然という頭が無意識に自分にあるのか、それとも単なる二次元脳なのか、
同時期に放送したガンダム00の作画したロボットプロレスの方がかっこよく見えたな。
その辺、全部ひっくるめて考えると、とても……微妙な感じだなぁ。
特にこういう所が見所だぜ!というのがぱっと思いつかないんですよねー。そんな印象の薄さを感じます。
何か一つ「コレ」っていう物があればまた違ったんでしょうがね。
最後にとっても個人的な事を言えば、石神社長がナイスキャラであった(笑)w
なので途中で出番がなくなってしまうのは残念であったな。


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