マリア様がみてる 3rdシーズン OVA

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第1巻 子羊たちの休暇

OVAということもあって、やはりとても綺麗でしたな。
といっても、十分満足したかというとそうでもなく。
まぁ、それには仕方のない理由があるんですが。

と、思わせぶりな書き出しをしてみましたが、上記の通り、絵はとても綺麗。個人的には美術が特に目を引きました。
キャラクターも良く動いていたし、各キャラの私服もちゃんとデザインされていたしで、
アニメーション的にはなんの文句もないのですが、OVAなのでこのくらいやってもらわないと困るところではある。
が、やっぱ綺麗な絵で大好きなマリみてのキャラクター達が動いているのは気持ちがいいものです。

さて、そんな今回、満足できなかった理由ですが、やはり尺の短さですな。
文庫本1冊分を50分ではやはり短すぎる感があって、原作を読んだ身としては、どうしても「ダイジェスト」のように感じてしまう。
個人的には途中を削ってでもラスト辺りに時間を割いて欲しかった。
そう思うのは、このお話のキモの部分「祐巳が歌う」部分が個人的に気にくわなかったから。
あれは祐巳が他のなんでもなく「おばあさんの為に歌う」というのがポイントであって、それがあってこその「大逆転」だと思うのですよ。
なので、歌っている祐巳が周りを気にせず、おばあさんと向き合っていたりとかいうシーンを入れたりだとか、
「おばあさんの為に歌っている」というのがわかるようにして欲しかったなぁ。
なので、祥子さまの伴奏が入ってから背景が変わっちゃうのは蛇足だと思った。
確かにあの伴奏は祥子さまらしい気の利かせ方で、良いところではあるのですが、
「大逆転」以後もそれ以前も、存分に祥子お姉さまと祐巳のにらぶらぶ模様が描かれているので、
あんな大袈裟にすることはなかったのではないでしょうか。

とはいえ、別につまらなかったわけではなく、 多少気になるところはあるにせよ、一つのお話としては楽しめました。
OVA一発目ということで綺麗にしよう、綺麗にまとめようという意識が強くでちゃったのかな?
って感じ?

他、割とどーでもいーこと。
今回あまり出番の無かった山百合会の面々。
私服がどんなのか楽しみにしていましたが、全員それらしい服装で概ね良好。
個人的には乃梨子の服がちょいダサなのが○。
彼女はオタク気質(笑)なので、服に金をかけないんですよね。原作のどこかでそんなこともかいてあったし。
服装の件では、おそらくおしゃれさんであろう由乃さんが割とすっきりした格好で残念。
あとはキンナン王子がキザすぎ。
そして令ちゃんが、コメンタリーで春菜さんが言っていたとおり男前すぎです(笑)。
ああ、それとEDテーマのシャルシェが思いのほか良かったのでアマゾンに発注しましたよ。

特典「マリア様にはないしょ」とオーディオコメンタリー
ないしょの方はそれまでのTVシリーズの方に入っていたのに比べると、結構おもしろかった。
祥子さまのサンバで思わず笑ってしまったよ。
コメンタリーの方は、池澤春菜さんと伊藤美紀さんという、「なんでいつもそんなにハイテンションなんですか?」ってふたりがいたのに、
妙に落ち着いたものになっていてちょっと残念でした。

書き忘れ。祥子さまの「キレ芸」がおとなしかったな(笑)


第2巻 略してOK大作戦(仮)

前巻のようなダイジェストっぽさとは一転、 割とゆったりというか、のったりというか。
その分(?)いろんな所で凝っていたりして。

と、いうわけで、第2巻は「略してOK大作戦(仮)」と、銘打っていますが、
話としては、涼風さつさつの途中までやっていて、花寺生徒会とリリアンで公式な会合をするまで。
原作のOK大作戦が割と短いのと、涼風さつさつの具沢山な内容を考えると、
うまいこと組み合わせた、というよりはコロンブスの卵的な発想で、
いわれてみるとこうする他ないな。と思ったのは私だけですかね?

それはともかく、初見ではなんかゆったりとしているという印象だったのだが、
これを書くにあたって見返してみると、そんなに特別ゆったりしていなかった。
おそらく、前巻がサクサクと進んでいたので、比べてそんな印象が残ってしまったのだろう。
とはいえ、後半はあまり気にならないのだが、前半は祐巳が喋っているだけのシーンで、
正面のアップ、横からアップ、そしてちょっと引いたカット、などと、
個人的にここでこんなにカットがなくてもいいのでは?と思うような所もあり、
その辺もゆったりのったりを印象づけた一因か。

さて、本編の方の感想だが、思いついたまま書くととりとめのないものになりそうなので順を追って。
まず祐麒が祐巳に正式な会合の前に顔合わせできないかと持ちかける所から始まる。
正直、ここのシーンの間はとても悪く、やけに間が取ってあって気になってしまった。
そして祥子様を除く山百合会の面々が喫茶店で作戦会議するシーンに移行する。
山百合会の面々の私服姿をまた見れてうれしい限り。令ちゃんは相変わらず(?)タンクトップで男前だ(笑)。
個人的には由乃さんがいつもの三つ編みではなく、両サイドだけ三つ編みにした、彼女らしいおしゃれさんなところが素敵だ。
どーでもいーけど、令ちゃんが頼んだであろうジュースが変にピンク色で、何ジュースなのかとても気になる。
そして、ギンナン王子こと柏木に協力を仰ぐ為に彼のうちに行く福沢姉妹。
まぁ、王子がキザなのは承知の上なのだが、やはりキザだなぁと思わずにはいられない。
だが、このシーンはなんといっても柏木家のデカさだろう。
それはもう広大な敷地で野球場くらい入るんじゃねぇのかと思うような広さ(笑)。
柏木がこの広さなら、小笠原家は一体どのくらいの敷地面積になるんだろうな。
そんなこんなで、作戦実行の日になってようやく祥子さまが登場。
そこからは祥子さまが祐巳に策を持ちかけるまでは特にはなにもなし。
個人的に好きなのはそれからで、薔薇の館で祥子さまを騙そうとしている面々が、あからさまに挙動不審なのがみていて楽しい(笑)。
志摩子さんなんかは性分的に嘘がつけないお方だからか、もうバレバレだ。
乃梨子はこーゆーのはスマートにこなしそうだが、あんなポカをやらかしてしまうのはやはり若さ故なのか。
その後、相手を手玉に取ったはずの祥子さまが花寺の連中を見て気絶という屈辱を味わうこととなる。
が、原作読んでよっぽどドギツかったのだろうとおもっていたのだが、正直、あれで気分が悪くなる祥子さまには違和感があるなぁ。
その辺はちょっと残念。どーでもいーが、アリスがかわいすぎです。

そんなわけで、原作でいう所のOK大作戦が終わる辺りがちょうど半分。
後半の25分は、二学期になって花寺との公式な会合を終わらせるまで。

この後半の最初と最後に可南子が出てくる。
といっても台詞はなくちょろっと顔出し程度に出てくるだけなのだが、原作でいきなり出てきた感のあるので、こういった次に繋がる演出はうまいなぁ。

それはさておき、お話の方はこの後半の最初をどうとらえるかで微妙に感じ方が違うような気がする。
令ちゃんを指揮系統にして、まるで臨戦態勢のような意気込みで会合にあたる山百合会の面々が描かれるのだが、
これを真面目にとってしまうとずいぶん大袈裟だなーで終わってしまうが、
この「マリア様がみてる」をユルイ学園百合コメディと感じている人にとっては、ここは笑いどころだったりする。
会合場所にえらい意気込み令ちゃん、祥子さま、祐巳とか、祥子様の自己紹介の時なんか光が差し込んできますもん(笑)。これはもうギャグだろ。
と、そーゆーふうに見れれば、その「大袈裟」な部分でクスッと笑えますが、
いかんせん、TVシリーズから妙にハイソサイティな雰囲気が前面に押し出されすぎて、そーゆーのがとても解りづらいんだよな。
でもまぁ、このOVA買ってる人は原作もちゃんと全部読んでいて、そういうことが解っている人達だろうから別にいいけど。

この話から出てくる花寺の人達。一体どんなんになっているか楽しみにしたのですが、個人的にはちょっと弱いかなぁと思ってしまった。
高田くんやアリスなんかは割とイメージ通りだったのだけれど、日光月光先輩が普通過ぎてつまらん。
私はもっと変な人をイメージしていたのだがなぁ。あんなイケメンになるとはね(笑)。
ビジュアル的にはそうでもないが、キャラがイメージ以上だったのが小林くん。
なんかすごくそれっぽくていいキャラになっておりました。

さて、白薔薇原理主義者の私としては、やはり白薔薇姉妹のことを書かずにはおれようか。
ということで、この会合での自己紹介時の白薔薇姉妹は個人的になかなかのモノ。
まず志摩子さんは、あの親父さんのことを突っ込まれて、赤面する志摩子さんをビジュアルで見れたってだけでもう!
いつも毅然としている志摩子さんのそんなお姿をみれるとは眼福眼福。
乃梨子の方はあの有名な(?)「ああ、誕生仏ですね、天上天下唯我独尊」のシーン。
その台詞の時の乃梨子のなにげにうれしそうな顔もさることながら、「通だ!」といわれた後にお辞儀して着席する辺りが乃梨子らしくて非常に良い。
乃梨子はさらに、アリスの下の名前を聞いてしまった時の「やっちゃった」顔も良い(笑)。
とまぁ、残念ながらこの頃の白薔薇姉妹は「背景に成り下がっとる」と言われ始めた頃なので、
あまりこれといった出番がないのが残念だな。白薔薇的にはレディ、GOでの活躍を期待したい。

と、いうわけで、この略してOk大作戦(仮)。
話的に特に盛り上がる所ではないので、まぁ、そこそこ楽しんでみれたといった感じ。
むしろ、可南子とかパンダ(笑)とかが気になるので、次の「涼風さつさつ」が早くみたいです。


第3巻 涼風さつさつ

やっぱ絵で見るとすごい絵面だなぁ(笑)。

さて、今巻は可南子と祐巳が薔薇の館で祐麒のことを話している所から始まって、
ラストまでやるのだが、やっぱりというかなんというか、
新登場の可南子の方に重点を置いていて、花寺の方はあっさり端折ったな。
個人的には「涼風さつさつ」の可南子はある意味前フリだと思っていたので、「祐巳誘拐」からの流れがさっくり端折られていたのは残念。
まぁ、今思えばその辺は描く所でもないので妥当な端折り方なのかもしれんなぁ。柏木の鉄拳制裁をみたかったんだけどなぁ。
ちなみに柏木は相変わらずの気障っぷりでしたよ。

今巻からやっと喋りだした可南子の方はというと、あんまり電波な感じがしなかったなぁ。
原作読んだときは「うわぁ…この子やべぇよ…」と思ったもんでしたが、
なんですかね、悪くはないんだけど、どうもあっさりしていたような気がします。
ま、可南子はそーゆー子だと知っている今としては、そういうものなのかもしれん。
どーでもいー事かもしれないが、可南子の特徴として、「背が高い」というのがあるが、
あんまりそれが強調されていないってか、このアニメって各キャラの身長がいいかげん(?)で、
可南子と祥子お姉さまの身長があまり変わらなかったりするんだよな。
柏木とか祐巳の頭が胸くらいだし。祐巳が150だとしたら2mくらいにならないか?(笑)

「涼風さつさつ」といえばパッケージにもある通りパンダですが、コメンタリーで豊口めぐみさんもいっていましたが、
ラストのあのシーンはホントすごい絵面だよなぁ(笑)
本来は感動的なシーンなんだけどな。なんか笑ってしまうんだよな。
そのシーンでちょっと気になったのは、その日の炎天下でパンダを着た祐巳がフラフラだったというのがさっくり端折られていた。
そういう状況があってこその感動的な場面なんだけど、それが無かったから笑えてしまったんだろうかね。

オーディオコメンタリーは祐巳役の植田加奈さんと祥子さま役の伊藤美紀さん、そして佐藤聖役の豊口めぐみさんのお三人。
たしか、第1巻だったか伊藤美紀さんが妙にローテンションで、いつもと違うなぁ等と感想を書いたような気がしたのですが、
どうやら伊藤さんはある時イベントのビデオのVチェックで猛省したらしく(笑)、
その所為でローテンションだったようですが、今巻はいつもの伊藤さんで安心ですよ(笑)。
ちなみに元素番号の7番目はNの窒素で、ナトリウムではありません(笑)。

と、いうわけで、今巻全体としてはベタ褒めはしませんが、マリみてファンなら是非。
つかEDの中島敦子さんの絵が美麗でそれだけでも見るべき。美しいですよ。


第4巻 レディ、GO

原作読んだときと比べると面白かった様な気がする。
というのが正直な感想。なのだが、今ひとつ原作の方がどんなだったか覚えていないので何とも。
というのも、自分のレディ、GO読後に思ったことが女子校の体育祭の紹介文読んだ気分、って感じなので、
それに比べると、まぁ、似た様な感じではあるものの、尺の関係もあるが、見せたい部分がまとまっていて原作2時間で読んだとして、
この収録時間50分のこのアニメみれば事足りる。と言った印象。

なのだが、残念な所も多々あったりして。
わたしがレディ、GOでぱっと思い出せるのは祐巳と可南子の賭け、志摩子さんのおやっさん登場、志摩子さんがっくり、
小笠原父登場、オクラホマミキサー、カナリア祭で浮かれてカーニバル、とかその辺はさすがに網羅されているが、
実は一番楽しみにしていた「棒引き(だったっけ?」がない。
可南子と瞳子が同じ赤組なのにもかかわらず互いに棒を引き合って、見かねた乃梨子が真ん中を引っぱって自陣に持って行ったというアレ。
あのエピソードは一年三人娘のパワーバランスを見て取れるのと、乃梨子の状況適応力の高さを示し、
祐巳を間に挟んだ可南子と瞳子の関係が如実に表れて面白いエピソードだと思うんだけどな。
個人的にレディ、GOで真っ先に思いつくのがこの棒引きだったのでかなり残念。
もひとつ残念なのが玉逃げ後がなかったこと。これは覚えている人も多いだろう。
玉逃げ後に「どうだった?」と聞かれた志摩子さんが「由乃さんが怖かった」という名言がばっさりカットだ。
棒引きは尺の関係上やむなしとも思えるが、こんなワンシーンくらいは入れても良さそうなものだと思うがなぁ。

あんまり文句ばっかりなのもなんなので良い所も。
良い所と言ってもあまりないが、ここはやはり瞳子だろうか。メインは祐巳と可南子なのにね(笑)。
瞳子の出番自体ほとんどないのだが、そのちょっとした出番がいいのである、ツンツンしてて。
この頃の瞳子はとにかく祐巳にツンツンしているわけですが、あの表情やら声やらをみていると非常に微笑ましい(笑)。
文章ですらそんなツンツン具合が微笑ましいのに、表情とくぎみーの声が合わさるとなかなかの破壊力である。
というか中の人、くぎみーこと釘宮理恵さんは芸達者だな。ちゃんと瞳子してるもの。
他は志摩子さんの藤娘が美しすぎるくらいか。つか乃梨子の出番無さすぎて泣ける。

というわけで、もともと原作の方が個人的にはそんなに面白いとはいえない話しながら、
ちゃんと見せる所は見せていて、このアニメの方がそれなりに楽しめる様な気がする。
まぁ、今レディ、GO読んだらそれはそれでた楽しめるのかもしれませんが。

以下アニメとはまったく関係のないどーでもいい話。なので読まなくていいよー。
学校という所から離れて随分と経つが、体育祭において組体操とか、このアニメでいう所の花の舞みたいなダンスとか、
応援合戦とかその辺って一体何の意味があるんだろうな。
学生の頃はダルイなぁと思いつつも言われるままにやってましたが。
この歳になって改めて考えてみると体育祭にそんなものいらんだろと思わずにはおれん。
見ようによってはダンスとかなんて学校側が親御さんたちの印象を良くする為に(学校の教育が行き届いているかの様に見せる為に)、
生徒を意のままに動かしてそれを示している様に見えちゃう。
すごーく悪い言い方すると北朝鮮のマスゲームみてるみたいな気分になるなぁ。
ま、普通はそんな見方をしないんでしょうが。
今現在の学校はどんな体育祭をしているんですかね。


第5巻 チャオ!ソレッラ

サービスシーンがあるぞ(笑)

OVAシリーズも今巻が最終巻。なのだが、それが先生のイタリア旅行機と評されたこれで終わるとはな。
と発表があった当初は思ったものだったが、前巻レディ、GOと同じく原作読むよりこっちの方がそれなりに楽しめます。
さて、このあまりこれといった所のないチャオ!ソレッラと言えば、
由乃さんホテルで熱出す、聖さま騒動、泣き志摩子さん、蟹名嬢再登場と、主立ったところは当然押さえてあり、
割とどーでもいい旅行内容的なことはさらりと流してあり、
50分の収録時間の関係上もあるのだがコンパクトにまとまっていて、原作のタルイ感じはほとんどない。様な気がする。
様な気がするってのは、まぁ、あの本1回しか読んでいないのでどんなんか今ひとつ覚えていないのであった。
それはともかく、以下気になった所を。

まずはなんといってもこのお話の唯一の盛り上がりどころ(?)由乃さんホテルで熱を出すの件。
さすがに細かいエピソード群が多いこの話の中で結構な尺を使っている。
このアニメはどんなことも割とさらりと流してくれるので、そんな大事の様には見えないのだが、
エロや萌えを意図的に排除しているであろうこのアニメとしては珍しく、祐巳の入浴シーンや由乃さんのお着替え(胸元が見える)が用意されている。
よくあるエロコメアニメのようなあざといものではありませんが(笑)。
それにしても、由乃さんが祐巳と同じ部屋がいいと強く希望するシーンを作ってくれるかもとちょっと期待していたのだが、
原作でも由乃さんの口から語られるだけなので、なくて当然なのだが、ちょっと残念でした。

次はロサ・カニーナこと蟹名静嬢再登場のシーンか。
チャオ!ソレッラと言えば上記由乃さんとこの蟹名嬢がメインと言っても差し支えない、これも結構な尺を取っている。
この蟹名嬢といえばやはり歌。ここをみている人はご存知の通り、中の人りのさんが歌っているのだが、
元々本職(だったっけ?)な人なのでTVシリーズでもアヴェマリアを歌っていましたがすごく上手いです。
それにしても蟹名嬢はとても祐巳の一つ上には見えないな(笑)。どうみても二十歳すぎです。
蟹名嬢がいるシーンで祐巳がはがきを書くことになるのだが、ちゃんとペンが文字通りに動いてちゃんと書き文字が出てくるのに感心した。
あれはどーやって作っているんだろうなぁ。

さて、今回は舞台がイタリアということで、美術さんが頑張っています。
と、いうか、コメンタリーで美術に注目してくれとのことなので記さねばなるまい。
といっても言われるまでもなく美術館内部や街並はおろそしく綺麗。美術さんお疲れさまでした。
ちなみに祐巳はミケランジェロの最後の審判が私の当りと感想を言っていたけど、
後で同じミケランジェロのピエタ(聖母子像、大理石の彫刻)も見に行ったみたいなんだよな。
私はそれを見た時(テレビでですが/苦笑)、鳥肌がたったくらい美しいと思ったんですけどねぇ。
ま、それはどーでもいー話。

最後にちょっと気になる志摩子さんのことでも。
聖さま騒動のオチといいますか志摩子さんが惚気る所は、原作ではたしか帰国後だったと記憶していますが、こっちはイタリア国内でもシーンとなっております。
ま、それはどーでもいーんですが、そのシーンの志摩子さんが美しいのは言わずもがなだが、右手にロザリオが巻かれているんですよ。
皆さんご存知の様に聖さまこと佐藤にもらったロザリオは乃梨子に継承されています。
だからあるのはおかしい、ではなくて信仰深い志摩子さんがお祈りの道具であるロザリオをないままであるはずもなく、
当然、前から使っているものか新しく買ったかしたもののはずなんですが、佐藤からもらったものではない物を右手に巻く必要は全くないはずだよな。
まぁ、一年近くつけていたわけだから、無いと変な感じがするのかもしれませんが、
佐藤嫌いの志摩子さん好きというマイノリティな人種としては、佐藤との関係があるたびに嫉妬してしまうのです。
そんな二次元に恋する私をお察しください。

と、いうわけで、このチャオ!ソレッラ。上記した様にコンパクトにまとめられているし、
祐巳をはじめとするスールの関係、それとイタリア旅行とちゃんと1本のアニメとして成り立っていて(当たり前ですが)、
かったるい印象の原作読むよりはこっちを見た方が話としては楽しめます。
どっちがお得かと言えば、500円でお釣りがくるのと6,000円ちょっとでは比べ物になりませんが、
マリア様がみてるのファンならば見て損ということはないような気がします。


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