おおきく振りかぶって 14〜25話

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第14話『挑め!』

試合は試合でおもしれーんだよな。それはそれとしてやっぱお母さん連中はなんかいいな(笑)。
あ、そうそう。OP、EDともに替わりました。

そんな今回のお話は…
ついに西浦高校野球部にとって、初めての公式戦が始まった。
対戦相手は去年の優勝校、強豪・桐青高校。
監督が女性で、しかも選手は一年生だけの西浦は、桐青にとって万に一つも負けるイメージがわかない相手。
一方、三橋は観客席に続々と集まる西浦の応援客を前に、中学時代の苦い思い出が甦り、自分が打たれたらみんながっかりするだろうと緊張してしまう。
そんな三橋に外野席スタンドから声をかけてきたのは……。
以上公式のあらすじ。

試合展開的には1回表が終わった所。
なのだが、打者一人一人の心理や監督の作戦、桐青キャッチャーの心理など細かく描いていながら、
あいだに応援団の応援が入ったりと、間が伸びる事もなく上手い流れだった。
でもこの調子だとこの桐青戦えらい時間かかっちゃいますけど、たぶん今期?はそこで終わりそうだな。
いや、おれはこの調子だともう一期ありそうな気がするんだ。

そんなおれのどーでもいー予感は放っておいて、今回個人的に面白い演出だったのは一回の裏に入り前のマウンドでの三橋。
後にわかことだが、この桐青戦で三橋は異様なハイテンションになっている。
阿部でさえ桐青応援団を気にしているというのに、三橋はまったく気にしているふうにもない。
その時に桐青応援団の音がフェイドアウトしていって無音になり、そこで三橋の心のセリフが入る。
これは三橋の心理そのものだろう。この時の三橋には桐青応援団の応援がまったく気になっていない。
というよりは、これから始まる自分の投球にとても高いレベルで集中していっているんだろう。
普段落ち着きの無い三橋が、浜ちゃんと母親や、本当のエースになって初めての公式戦、
そして良いチームメイトに恵まれたこと、その中で大好きな野球が出来る喜び、
そういったいろんな要素があってハイテンションになっていく彼を、あの数秒で感じ取れるいい瞬間だった。

と、いうわけでこれから去年の覇者との対戦となるわけだけど、残念な事に話を全部知っているんだよなー。
知らなかったらピンチありチャンスありのハラハラドキドキの試合展開を楽しめるんだけどな。原作未読の人が羨ましい。
下手に原作知っていると感想が重箱の隅になっちゃってさびしい。
私としてはテレビ見ながら「ナイス田島!」とか、でかいフォントで言いたいのだ(笑)。


第15話『先取点』

田島くんが天才っぷりを発揮。それと三橋のハイテンションっぷりが笑える。

曇天の下、1回の裏・桐青高校の攻撃。
1番バッター・真柴は、桐青のレギュラーの中でただ一人の一年生。
トップにすえるほどの実力だとしても、所詮は一年生。阿部は、真柴こそがスタメンの穴だと考えていた。
一方の真柴が三橋へ抱いた第一印象は「ヒョロイ投手」。
全員一年生の西浦ナインの中でも投手が一番頼りなさげだと目星をつける。
この相手なら探り役をするまでもないとなめてかかる真柴だが、予想に反して三橋の投球と阿部の配球に翻弄されるのだった。
以上公式のあらすじ。

野球知らない人にはちょっと難しい所の話ですな。と、いうわけで初心者の為の野球豆知識。
投手は牽制(一塁に)投げるときにプレートを踏んでいてはいけません。
それと、投球モーションに入ったら牽制してはいけない事になっています(投球動作を止めてはいけない)。
極端なことを言えば、投手が普通に打者に投げる途中でクルッっと反転して一塁に投げちゃダメってこと。
そーゆーことをするとボークという反則投球になります。ホントのルールはもっと細かくてたくさんありますが。
これを踏まえた上で盗塁する側としては、投手が投球モーションに入った直後に走りたいわけですよ。
これまた極端な事を言うと、投手がボールを投げてから走っていたのでは間に合いませんからね。
かといって、投球モーションに入る前では三橋の様に挟まれてしまいます。
そこで田島くんですよ。彼は桐青投手の牽制するしないに癖がある事に気付いたんですね。
後にわかる事ですが、これは田島くんにしかわからない癖だったのですが、それはそれとして、
だから彼は投手がモーションに入った瞬間にGOサインを出せたということ。
この件のポイントは投球モーションの癖なんかよほどわかりやすい形でないとわからないし、
普通、そんなところに気を配らないということ。
こと野球に関して田島くんのセンスは飛び抜けているというエピソードなのです。
もひとつわかりにくいのは、挟まれた三橋とホームに戻ってきた花井くん。
三橋が塁に出た次点で2アウト、3アウトで攻守交代です。
挟まれた三橋をアウトにする為にはボールを持った野手が走者(三橋)を触らないといけません。
走者がタッチされるまでは2アウトなので、花井くんが走ってホームベースを踏めば1点入るということ。
三橋へタッチするのと、花井くんがホームベースを踏むのがほぼ同時だったため、
ラストでどっちが先?となったわけですよ。

まぁ、ルールを知らなくても、感覚でなんとなくわかると思いますが、知っているとより面白いかと思ってかいてみました。
というのは建前で、話知っているとどうも書く事なくてねぇ。ホント、原作に忠実なんだもん。
ま、別に忠実なのは悪い事ではありませんが。


第16話『あなどるな』

相変わらずの忠実っぷり。なのであまり書く事がなかとですよ。
まぁ、おもしろいんですがね。

そんな今回のお話は…
降り出した雨の中、あの桐青高校から西浦ナインが先取点をとった!喜ぶ西浦ナインと応援団たち。
一方、西浦に先取点を取られ、ようやく自分が緊張していたことに気づく高瀬。
河合は、高瀬を励まそうと掛ける言葉を探すが、逆に、三橋の逃げる姿が可笑しかったと笑う高瀬に呆気にとられる。
しかし、そのおかげでようやく緊張が解け、目が覚めた様子の高瀬。
そして高瀬は、自分のモーションが盗まれたことを河合に告げるのだが・・・。
以上公式のあらすじ。

と、いうわけで、特に書く事がないのだ。
しっかり作ってあるんだけど、しっかりすぎていて書く事がない、みたいな。
原作読んでいると画面以上のものがないんだよなー。
これがマンガじゃなくて小説とかだったらまた違うのだろうが。


第17話『サードランナー』

野球の醍醐味だねぇ。

そんな今回のお話は…
三回が終わった時点で、桐青から三振を7つも奪っていた三橋。
連続三振をとったことに喜ぶ三橋は、チームメイトからも調子が良いことを褒められ、さらに上機嫌に。
しかし一方で阿部は、桐青の三振には目的があることに気づいていた。
その根拠は、桐青はこの回の勝負を見送り、徹底して三橋の投球を見てきたこと。
監督・百枝もそのことを察していた。打席が1番に戻る4回からを勝負と考えている様子の桐青。
次の回から何か仕掛けてくることを予測し、警戒するモモカンと阿部は…。
以上公式のあらすじ。

野球ってのはサッカーみたいなスポーツとは違って、チームが組織的に動いているように見えないもんだから、
よく知らない人にとって見れば、個人個人が投げて打つみないな直感的なものと思われるかもしれないが
(まぁ、私の回りに野球をよく知らない人がいないので、それも私の想像だけど)、
実際、野球というゲームは相手の情報を集めて得たデータを緻密に積み上げて、相手に心理戦をしかけるゲームです。…たぶん。(笑)
今回はそーゆーのがよく出ていたんじゃないですかね。
少年誌な野球マンガのように、ピッチャーがすごいボール投げて打者をねじ伏せる。ではなくて、
阿部三橋のバッテリーが打者との心理戦に勝って打ち取る。というのがおもしろい。
他にも百監もいろいろサイン出してましたけど、実際監督ってあんな感じなんだと思う。
相手ピッチャーと打者の力量を図って、データを元に先を読んで「次は〜だよ」と指示を出す。
ベンチはベンチで色々とやる仕事があるのだ。というか、監督なんて自分でプレーできないわけだし、
思った通りに事が運ぶ事なんてそうそう無いので、その苦労たるや推して知るべしである。
その変わり、見事にはまった時の「してやったり」感はひとしおだろうな。
ま、なんにせよ、監督業ってのは心理戦のまっただ中にいるわけで、特に高校野球はトーナメント方式なので負けた終わりなのだから、
一つの判断ミスで1年終わらせちゃうかと思うと、胃に穴が開く様な思いだろうなぁ。

百監が胃に穴が開くような思いをしているかどうかは知らないが、というか百監はそれすら楽しんでいる感があるが、
彼女はそんな大変な役職なのだけど、いくら卒業生(だったよな?)とはいえ、
昼間は肉体労働系バイトまでして西浦野球部に尽くしている理由はなんなんでしょうね?
原作でもその辺の話は今のところないんだけど、キャッチャーフライをあんなきれいに打ち上げたりするところを見ると、
その辺の野球部員よりも遙かに能力ありそうな彼女としては、やはり、それなりの理由があるのだろうから、
見てみたいんだけど、このアニメでみることは(とりあえず)無いだろうな。

というわけで、思いついたことを書いてみたら、なんかよくわからない感想になってしまったな。
ま、ある意味正直な感想ではあるが。(笑)

あ、言い忘れてたけど、サブタイの「サードランナー」は瞑想が活かされるというの以外にも、
相手走者が妙に気にしちゃうっていう、あらぬ効果も発揮されておもしろいですよね。
なぜかそのシーンが好きだったり。


第18話『追加点』

この読み合いが野球の醍醐味だね。

そんな今回のお話は…
1点を追う桐青の猛追を、田島の的確な判断と、
その指示通り素早く対応した三橋と阿部の活躍により、なんとか防ぐことができた西浦高校。
1点リードしたプレッシャーのかかる場面での、落ち着いた一年生チームのプレイに、敵チームながら感心する桐青の監督と、主将・河合。
一方、次の打席で河合は、三橋の投球に違和感を覚え、何かを感じ始める。
疑問に思いながら、三橋に視線をやると、その三橋が…。
以上公式のあらすじ。

試合全体的な流れとしては今回の話はたった1回内の話ですが、
西浦の攻撃での読み合いはみごたえありましたねぇー。これが野球のの醍醐味です。
何をどうっていうのは、ま、見ればわかるのでいちいち書きませんが、
野球ってのは割と投手と打者みたいに個人が注目されがちなんですけど、
あーゆー状況では1球ずつにチーム全体が動いているんですよね。
特にスクイズなんてのは警戒されていたら大抵成功しませんからね。
それと2ストライクからはずされたボールに当てた栄口くんはさすがです。

さて、今回はその栄口くんがけっこう目立っていましたな。
ま、あのスクイズの打席はかなり尺をとっていますので当然と言えば当然なのだけど。それに栄口くんはとってもいい人だからなー。
どっかでこのアニメの海外の反応で栄口くんがえらい好評だったしな。
そんな西浦野球部一の気配り男栄口くんには神経性の下痢を直して頑張って頂きたい(笑)。
もし、西浦が甲子園出ることになったら栄口くんの下痢はどうなっちゃうんでしょうね(笑)。


第19話『桐青の実力』

三橋のハイテンションさが際立ってるな。

そんな今回のお話は…
両監督の緊迫する、読み合いと駆け引き。その勝負を制したのは西浦の監督、モモカンだった。
スクイズ警戒だった桐青の裏をかき、見事にバントを成功させた栄口。西浦ベンチは追加点をとれた喜びに沸く。
そして五回。「もっと投げたい」という気持ちが三橋をマウンドへと駆り立てるが、
阿部がいないことに気づき右往左往する三橋。阿部がくるまでと、田島が相手をする。
その田島からの返球を受け取った三橋が、田島へ笑顔を向ける。その三橋の無防備な笑顔に、なぜか驚く田島だったが…。
以上公式のあらすじ。

「バッター勝負!」の時の三橋はもう明らかにおかしいよな。
桐青戦に入ってからこれまで彼のハイテンションさを示す所はあったけれど、ここまであからさまなのは初めて。
このハイテンションがこの桐青戦ではポイントだったりするのだが、お話的にも終盤の試合展開でも重要。
ま、そんなネタバレっぽい話は見続けていればわかるので別にいいとして、実にいい所でひっぱるなぁと思って。
今回のお話は単行本6巻の残り3分の2くらいの所なんだけど、今回のラストの部分から、あと十数ページほどで6巻の終わり。
読んでもらえばわかるが、今回のラストは原作では流れの途中なのだ。
ラストだけ考えれば6巻の終わりまでやってしまえば、締めとしては良い。
のだが、TVアニメシリーズとしては今回の所で引っぱったのはすごく上手い。
去年の優勝校が実力を発揮し同点に追いつかれた、普通なら意気消沈してしまう所だが、
一番落ち込みそうな三橋が大声で「バッター勝負!」と叫び、西浦ナインは驚くと同時に知る。
振り出しに戻っただけ、そして三橋はまだいける。こうして崩れかけた流れをなんとか取り戻す。
そして三橋の投球で仕切り直しだ。って所で終わる。
原作にはないいい高揚感で引っぱり、次回を気にさせる作りが上手い。

冷静に考えれば、最初からこの回はここからここまでというふうに決まっているのだろうけど、
1話内で盛り上げどころがあって次回に続かせるのは、演出の妙なのかもしれませんな。
試合は後半から試合がけっこう動くのでアニメでどうなるか楽しみです。


第20話『逆転』

るりるり大活躍?

ついに桐青に追加点を許してしまった西浦高校。2対2の同点。
それでも三橋の投げることへの集中力は変わらない。
しかし、阿部の要求どおりに投げる三橋の体力の消耗は明らか。
そんな様子を見て阿部は、自分が三橋に対してしてやれることの少なさを悔やしく思っていた。
この試合に勝って、三橋にも良い思いをさせてあげたい。
そう思う阿部の気持ちを察したかのように、三橋は阿部に「勝とう!」と自分の気持ちを伝える。
その三橋の言葉に阿部は…。
以上公式のあらすじ。

今回は雨でワイルドピッチになってからがメイン。あらすじはその辺をちょっとでも書けばいいのに。
ま、それはそれとして、なんか前回も書いた様な気がするが、マンガとは盛り上げどころがちょっとちがうのがおもしろい。
ワイルドピッチした後の阿部の「お前しかいないんだ!」で受ける印象がマンガとアニメで違う。
マンガではちょっとした意思表示のようなシーンなのだが、このアニメでは逆転されネガティブ思考な三橋が、
阿部の言葉によってまだ自分は頼りにされていると自分を取り戻すという、今回の中でそれなりに重要なシーンになっている。
そういう所はこのアニメ、実に上手い。
マンガはこの桐青戦という長い流れで描いているのに対し、アニメは一回一回にここという所を作らなければいけない。
この長い桐青戦のどこからどこで切ってどこをどこをピックアップするかというのをよく考えていて、
しっかりと一話内でここというところを作ってくる。
そういった所が地味にいい。いや、たぶんマンガ読んでいない人としてみれば地味ではないのだが、
読んでいる人間としてみるとどーもな。分かっていると盛り上がろうにも盛り上がれないっていうのがあってな。
読んでるマンガのアニメ化ってのも見る側としては一様に手放しで喜べないなぁ。と思ったのでした。
結末を知っている推理小説は読んでもつまらないだろう?
いや、このアニメはそれはそれで面白いんだけど、話を知っていてはそれ以上にはなかなかならないなぁという話。


第21話『もう一点』

田島くんが打てないって言うのが面白いところだよな

そんな今回のお話は…
桐青のミスに助けられ、なんとか一塁に出ることができた巣山。そして次の打者は4番の田島。
河合は、これまでの田島の打席から「楽な4番」と思いつつも、
バッターボックスに立った田島の、その自然な構えを目にして、彼の力量を計りかねていた。
一方、投手の高瀬は河合のリードが打者を探るためのものだと察し、
これまで自分が抱いていた「打てない4番」という印象を捨て、全力で勝負に臨む。
西浦の4番打者と桐青のバッテリーの、長い勝負が始まった。
以上公式のあらすじ。

今回も読み合いが面白かったのですが、18話と違って今回はベンチワークではなく選手間の心理戦が良い。
今回のメインは田島くんVS桐青バッテリー。
結果はみた通り田島くんはシンカーを捉えられず三振。順当に行けばこれが彼の最後の打席なのですが…。
原作未読組はいいなぁ(笑)。ドキドキ感が得られて。
ま、それはともかく、この田島くんが打てないってのがこの桐青戦でのクライマックスに一役買うのだ。
三星との練習試合で天才っぷりを見せつけた彼ですが、この桐青戦では押さえられています。
西浦の得点源は間違いなく彼なので、見ているこっちとしてはこのままじゃまずいんじゃないかとハラハラしてしまうんですよ。
そこが上手い所で、それがこの桐青線のクライマックスに繋がるんですねぇ

と、この様に一番おいしい所を知っていると素直に楽しめないのですよ。
知らなかったらワクワクするんだろうけどなー。


第22話『防げ!』

盛り上がってきたけど…。
個人的には色々とアレがナニだったり。

8回裏、3対3。バッターボックスには、桐青の四番バッター・青木。
次の打席を控えた河合は、おぼろげながらも三橋のまっすぐの正体に気づき始め、
ネクストバッターサークルから阿部の様子を伺っていた。
一方、阿部はここから先の打席は、三橋のまっすぐで逃げ切れるとふみ、その思惑通り、青木をストレート4球で抑えこむ。
その阿部の配球を見た河合は、自分の読みに確信を得、島崎をとおして監督にそのことを伝えるのだが…。
以上公式のあらすじ。

というわけで、特に書くことないや(´Д`;)
いや、つまらなかったわけではありませんで、やっぱあまりに原作に忠実すぎて、別にここで書くことがないということですよ。
もっと詳しく知りたきゃマンガ読めばいいじゃん、みたいな。それで終わっちまう。
原作レイプみたいな改悪はさすがにいかんとは思うのだが、このアニメみたく、忠実すぎるのも考え物だなぁと思ったよ。
まぁ、原作読んでいなければすごくおもしろいとは思うんですけどね。
いかんせん、連載雑誌買っていて好きでコミックスも買っていて、何回も読んでいるお話を、
アニメ化してみてみるとこんなに書くことが無いのかとちょっとビックリしましたよ。
悪いところがあれば、例えば良いシーンをすっ飛ばしたとかあったら色々書けるんですが(笑)、
どうにも今更感があって良いシーンも来る来る来た来たになっちゃて素直に楽しめないなぁ。
ハルヒみたいに原作がマンガじゃなかったらまた違うんでしょうが。

なんか全然感想になっていないけどまぁ、いいや。クライマックスは次回からだし。


第23話『ゲンミツに』

知っていても「ヨッシャーッ!」と言ってしまいますなぁ(笑)。

そんな今回のお話は…
1点差で迎えた西浦最後の攻撃。打席に立つ阿部は、絶対に塁に出てやると気合十分。
西浦スタンドも、これが最後の攻撃だからと応援に力が入る。
もちろん西浦ナインも、強豪・桐青相手に誰一人、負けることなど考えておらず、ベンチから阿部に力強く声をかける。
一方、桐青の捕手・河合は、速球を空振りした阿部に、それが有効だと判断し決めにかかる。
阿部も、高瀬の決め球が速球だと気づき、タイミングを合わせようとするのだが……。
以上公式のあらすじ。

田島くんがこれまでシンカーでやられたことが最後に活きてくる。
連載時に読んだ時は素直に「やられた!」と思った。
前の三星との練習試合でスーパーセンスを見せつけただけに、この桐青戦で田島の活躍はないと私は見ていたのだ。
だから西浦は…あ、まだ結末言わない方がいいのかな?みんな知っている様な気がするが(笑)。
ま、とにかく、田島くんはこの先いくらでも活躍の機会があるので、他の選手のいい所を見せていくんだろうと思っていたんだよなー。
だから田島くんがあんな形で打った時はそりゃもう興奮しましたよ。
上記した「やられた!」っていうのと「田島が打った!」ってのと「勝ち越した!」っていうのが合わさって、すんごいカルタシスですよ。
上手いことお話を作ってありますわ。

どーでもいーけど、次回最終回って感じがしないんだけど26話までやるのかしら?


第24話『決着』

ハ久しぶりにちょっと泣いちゃったよ。

そんな今回のお話は…
桐青の誰も予想することができなかった展開と状況。
桐青とって、最後の攻撃となる9回裏を目前にし、河合たち桐青ナインは改めて、
自分たちが1年生だけの西浦に対して、なめてかかっていたことに気付く。
でもまだ試合は終わっていない。
桐青ナインは残り1回に勝負をかけて、逆転を狙う「勝つぞ!」という強い気持ちを奮い立たせる。
一方、三橋は、「“自分が”打たれなければ勝てる」というプレッシャーから、球威に迷いが出始める。
以上公式のあらすじ。

三橋がバックから声をかけられる所でジーンときだして、桐青のキャプテンが泣く所でホロリときてしまった。
分かってはいるのだが、こーゆーのには弱いのだ。

さて、三橋がバックから声をかけられるシーンは、原作読んだときは特に何も感じなかったのですが、
このアニメは上手いこと作ってあって、ナインひとりひとりに画面が切り替わっていって、
最後の花井くんから三橋にズームインとかされると、なんかこうくるものがあるな。
次回で出てくるとは思うが、バックが声をかけるなんて当たり前の事なのだが、それが三橋にとって当たり前の事でないのが良い。
阿部に「替わってくれ!」と言われ、それでもマウンドを降りないイヤなヤツ、
桐青に攻略されいつものダメピーな自分に声をかけてくれるバック、
そこで、三橋のなんでこんなヤツに声をかけてくれるんだ?という驚きの表情、
このチグハグさ、次回か最終回辺りに出てくると思うが、三橋以外は普通の事をしただけで、
三橋にとって今までが普通じゃなかったというのが見て取れて感情移入しちゃう。
そして、三橋がこの西浦高校で普通の野球をやり始めたんだと思わせてくれるのが上手い。
最後は三橋が三振に切ってとるのではなく、バックの中継プレーで試合を決めるのがニクい。
どんなにすごいピッチャーでも9回全部を三振に切ってとる事はできないし、仮にそれが出来たとしても点を入れないと勝つ事は出来ない。
野球はピッチャーがボールを投げないと始まらないのだし重要なポジションなんだけど、
ピッチャーだけでは野球は出来ない、やっぱ野球はチームプレイなんだなーと再認識したのと同時に、やっぱり野球はおもしろいなぁと思ったのでありました。
…なんかアニメの感想というよりは野球の感想って感じになっちゃったな(苦笑)

さて、あと2話あるわけだが、おそらく「野球やっててよかった」で終わると思うんだけど、
それだと尺が余っちゃう様な気がするんだがどーするつもりですかねぇ。


第25話『ひとつ勝って』

時えっ?25話で終わり?

桐青戦の翌日、三橋は試合の疲れから、高熱を出しベッドで寝込んでいた。
今日は授業もなく、一日球技大会ということもあって、母の計らいから三橋は学校を休むことにする。
三橋は今まで体験したことのない、だるさと疲労感で辛い思いをしていたが、
西浦野球部のみんなに昨日の試合のことで咎められるのではないかという懸念から、
顔を合わせるのが怖かったため安堵もしていた。
一方、球技大会中の阿部は、三橋と同じクラスの泉を呼び止め、三橋について尋ねるのだが……。
以上公式のあらすじ。

もしかして全50話を2期にわけて放送ってことなんですかね?
まぁ、その辺は別にどーでもいーことなので放っておいて25話の事を。

試合ももちろん面白いんですが、こーゆー日常パートもおもしろいんだよな。
西浦四天王(三橋、阿部、田島、花井)以外は試合でもあんまり出番ないからなー。
と思ったら、三橋んちいったの四天王そろい踏みじゃん(笑)。
ま、それはともかく、お話は相変わらず原作に忠実だったんだけど、なんとなく阿部視点っぽくなっているのがおもしろかった。
やっている事は同じなのに、原作はそんな感じでもないんだよな。
阿部が考えてる事はどちらもよく出てるんだけど、アニメにするとこうなるのかとちょっと不思議な感じでした。
というか、狙ってそういう演出なのかもしれませんが。
さて、今回のこのお話、休んだ三橋の家にチームメイトがカレー喰いにくるという
なんて事の無い普通に部活とかやってればどこでもありそうな話なだけなんだけど、
三橋的な考え方で見てみると、そんな普通の事が彼にとって特別なイベントになっているのが良い。
そこから「野球やっててよかった」となり、これまでの三橋を見ていた身としては
「三橋、ホントよかったなぁ」と感情移入してしまいます。
ちなみに食事中の会話でマネジの話が出なかったのがちょっと残念でした。というか不憫でした(笑)。

一応、終わったので全体としてみてみますと、まず思うのがすごく原作に忠実だったなと。
しかしそれでいてしっかり楽しめたのはやっぱ作っている人たちの技量なのかな。
まぁ、先を知っている身としては、そんなに大きな感動と得られなかったのも確かなんだけど、
それでも毎週楽しく見れたし、桐青戦の決着はくるものがあった。
先を知っていてそれなりに面白かったんだから、このアニメでおおきく振りかぶってを知って、
これまで見てきた人はすごく楽しんだんじゃなかろうか。と思うとちょっと羨ましい。
しかし、ここまで忠実に作ってもらうと「マンガ読めば済む事」になっちゃうのが、アニメが良く出来ていただけに残念。
ということで、気になっているが見てないという人がいるならば、見て損のないアニメだと思う。


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