とある科学の超電磁砲 1〜12話

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第1話 電撃使い<エレクトロマスター>

迷ってこっちを選ぶ。

 そんな今回のお話は…
 一八〇万人を超える学生が集い、超能力開発を受ける「学園都市」。
 その日常の裏側には、学生たちによる治安維持組織「風紀委員(ジャッジメント)」の活躍があった。
 しかし、彼らの目が届かぬ暗がりもある。裏路地で平和を乱す不良学生たち。その彼らを一筋の閃光が襲う。
 そこには、学園都市最強の電撃姫、『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴の姿があった……。
 そんな日常の中のある日。美琴は、「風紀委員」である黒子の同僚で、彼女のファンだという少女――初春飾利と佐天涙子と会うことに。意気投合して放課後を楽しむ4人だったが、初春が目の前の銀行に異変を感じとり……。
 以上公式のあらすじ。

 聖剣の刀鍛冶のロリッ娘リサと、こちらの百合っ娘黒子さんとを迷い、「とある科学の超電磁砲」を選びました。やっぱり百合が好き。
 原作は「とある魔法の禁書目録」のスピンオフ作品だということ以外は知りません。
 ちなみに「禁書目録」の方の原作は1.5冊呼んで投げました。あれのどこが面白いのかよく分かりません(暴言吐いちまった)。
 で、なんでそのスピンオフを見る気になったのかと言うと「やっぱり百合が好き」なわけですが、女の子好きに関しては国士無双を自負しているわたくしとしましては、主要キャラ4人がかわいい女の子だということは大事なのです。
 さて、今回のお話の方ですが、舞台設定と主要キャラの紹介をしただけなので、特に何がどうということはないですな。設定や展開は元作品でもあるような「中二」な感じで、この歳になると「フフッ……」と、つい微笑んでしまうものなのですが、こーゆーのはこーゆーのでリアルなティーンエイジな方々には必要だろう。誰しもが通る道なのだ。
 能力に名前がついていたり、力の強さの度合いが分かるようなものは実にそれっぽく、さらには主役である美琴が「7人しかいないレベル5」で、絶対的な能力を持っているにも関わらず、それに驕ったふうでもなく、優しく気概のある人物になっているってのも実にそれらしい。
 私なんかだと、むしろすごく嫌なヤツの方が面白いような気がしますけど、こーゆー作品にはこーゆー主人公でなくてはいけないような気がするし、この安定感が良いと言えば良いな。
 ……なんか褒めているのだかよく分からない微妙な感想だな(笑)。

 個人的な所としましては、全く話を知らず、公式の絵だけを見て、とっても百合っぽい黒子さんが気になっていたのはもちろんですが、今回を見て残りのふたり、「初春飾利(ういはるかざり)」と「佐天涙子(さてんるいこ)」も気になる所だ。きっとコイツらも百合っ娘に違いない。百合最高。ってゆーか、ふりがな無しでコイツらの名前を読めるヤツがいるのか?その辺もらしいよねぇ(笑)。
 名前はともかく、涙子が無能力者だということが、後々何かのドラマを生みそうでワクワクします。
 それでちょっと、というか、すごく気になるのだけど、飾利の頭のお花は一体なんなんでしょ?
 公式のキャラ紹介には「所持能力は不明」と書かれているのですが、きっと頭のお花を咲かせる能力なんじゃないかな。
 まぁ、本当の所は無能力ということを気にしている涙子、ということを考えると、実は学園に7人しかいないレベル5だったりするんじゃないのー?涙子を気にして隠しているとか。ま、私の予想は当たりませんが。

今週の黒子さん
 私期待を裏切らない見事な百合っ娘だったわけですが、むしろこの人はガチレズっぽいよね(笑)。
 まぁ最近は百合もレズもあんまり境目がなくなりましたが、私的には女の子同士がいちゃいちゃしていればどっちでもいーんです。エラい人にはそれが分からんのです。そんな黒子さんですが、公式のキャラ紹介を見てみると、「美琴の後輩にしてルームメイトで、彼女をお姉さまと呼んで必要以上に慕っているちょっぴり危ない雰囲気を漂わせる少女」とある。
 ルームメイト?ルームメイト!!
 
黒子さん絶対に美琴が寝てる隙に何かしらしてますよね。おそろしい子!(白目)
 そんな名は体を表すような黒い雰囲気の黒子さんに今後も注目していきたい。

第2話 炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ

さすが黒子さん!オレたちの期待通りのことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるぅ!

 そんな今回のお話は…
 常盤台中学の女子寮、美琴たちの部屋に招待された初春と佐天。
 下着あさりをしたりアルバムを見たりと定番の行動で盛り上がる美琴たち。
 しかし、同室になって一カ月の記念日を、美琴とふたりきりで(勝手に)祝おうとしていた黒子は、まったくもって面白くない。
 しおらしく美琴への切なる想いを吐露する黒子に、初春と佐天はしんみりしてしまうが、当の美琴はいつものことと一蹴。
 黒子の行き過ぎた行動にお仕置とばかりに強烈な電撃を食らわし、壮絶な能力合戦に発展してしまう。
 騒ぎを聞きつけた寮監にとがめられ、ふたりはプール掃除を命じられることに……。
 以上公式のあらすじ。

 そんなわけで、変態百合っ娘黒子さんの 独 壇 場 っス!
 お話は(無理矢理)ルームメイトになって一ヶ月。そんなアニバーサリーに生まれたままの姿の黒子をプレゼントしようと待ち構えていた黒子さんであったが、当の美琴は同室になって一ヶ月のことなど何とも思っておらず、連れてきた初春と佐天に変態行為の数々を暴露され……な話。
 まぁ、端的に言うと黒子さんがどのようなお人かを紹介する話でもある。
 が、どう見ても変態百合っ娘です。本当にありがとうございました。と、いうわけで、もう以下のコーナーに全て託す。

今週の黒子さん
 美琴のパンツを隠し持ち、能力(テレポート)を活かして盗撮、怪しげな業者から媚薬購入、鍵付きロッカーから美琴のスク水を拝借、能力を活かして美琴が身に着けていた下着の強奪と、
正に期待通りの働き!
 前回、美琴が寝ている間に絶対何か知らしているに決まっているなどと書いたが、見事にそんなことをしている黒子さんのそこに痺れる憧れるぅ!
 思うに、今回バレた変態行為の数々ですが、バレていないだけで、もっとすごいことをしておられるに決まっていますしね。
 お話としては、そんな変態行為の数々が見つかって怒られるというベタベタな展開で、特に「な、なんだってーっ!!」な捻った展開もないんだけど、逆に黒子さんの変態行為→美琴にバレる→お仕置きが安定していて、コメディな話と相まって安心してみていられるのが良い。
 オチとしても、因果応報に自分で購入した媚薬を自ら飲むはめになってしまうが、それで懲りないどころか、輪にかけて変態行為してくるめげない黒子さんと、案の定ビリビリのお仕置きされちゃう辺り、全くの予定調和ながらも、楽しく見ることが出来ました。正に黒子さんの独壇場であった。
 個人的な所では、全編変態行為→バレる→怒られるではなくて、途中でちょっといい話っぽくしてアクセントをちゃんとつけているのが良い。
 まぁ、この手の話では絶対そういう違った雰囲気のシーンを入れるものではあるだが、これがないと、黒子さんがただの変態でしかないので(笑)、本当に黒子さんは純粋に美琴のことが好きなのである、ということを示していたのは、お話としても、黒子さんとしても、オレ的にも(笑)良かったです。
 でも一番今回で好きなのは、強奪した美琴のパンツと、もらったプレゼントのTシャツが同じデザインで、「おっそろ!おっそろ!」と楽しそうに躍っておられる姿がステキに面白かった(笑)。
 それはそれとして、黒子さんはその口調や態度からとってもブルジョアな感じがしますけど、やはりどこぞのお嬢さまなんですよね。常盤台中学も有名なお嬢さま学校みたいだし。……って中学?こいつら中坊なの?高校生かと思ってましたよ。
まぁ、こちらとしては願ったりですから無問題ですがね!
 とにかく、黒子さんが期待通りのお人で安心したと同時に、これからも変態百合っ娘っぷりに大いに期待していきたい。
 どーでもいーけど、密かに持っていた美琴のパンツやスク水は、黒子さんのことだから絶対顔に押し付けたり香りを楽しんだり履いてみたりしてるよね!

今週の初春のおぱんちゅ
 もしかしたら毎回佐天さんにチェックされるのかと思い、そうであるならば記録しておかなければなるまい。
 というわけで今回は「縞パン」だそうです。縞パンはリアルな女子の方は履かないって聞きましたけどホントですかね?
 ちなみに前回は「淡いピンクの水玉」パンツでした。

第3話 ねらわれた常盤台

お話はやっぱりベタベタですが。

そんな今回のお話は…
 学園都市の一角。常盤台中学をはじめとする、5つのお嬢様学校が集まる「学舎の園(まなびやのその)」。
 外界から隔絶されたこの区域で、常盤台中学の生徒だけを狙った連続襲撃事件が発生していた。
  そんな中、黒子たちに招かれて「学舎の園」を訪れる初春と佐天。
 学園都市の普通の学区とは異なる独特の風景に心躍らせるふたり。
 黒子たちと合流し、「学舎の園」にしか出店していないパティスリーでケーキに舌鼓を打たんとしたまさにその時、「風紀委員(ジャッジメント)」からの呼び出しがかかってしまう。
  一方、トイレに立った佐天は何者かに襲われ……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記の通りベタベタな展開ですが、初春の超能力ではない特殊能力を見せる話。と、同時に今後に展開するかもしれないようなことをちょっとする話で、最後の犯人のレベルがデータバンクのLV2以上ありそうでありなのを知り、「バンクのデータが間違ってる?」「ま、まさかぁ」は、むしろ間違っていますと正直に言っているようなものだ。
 この辺りは最後の方(?)でそれっぽく展開するんでしょうね。

 さて、今回としましては、まぁ、上記の通りベタベタな話で、スタンガンで気絶させられた被害者が、
 マジックで太眉にさせられてしまうということと、犯人が前髪で眉を隠していれば、もうオチが分かろうと言うものだ。
 そういう話なのだから、むしろ見所としましては、いつもぽや〜んとした感じの初春が、公式のキャラ紹介にもある”恐るべき情報処理能力を発揮”することがメインなのであろう。
 実際、ぽや〜んな初春のままで、複数台のPCで2,000を越える監視カメラにアクセスし、犯人を追いつめる指揮本部として活躍する姿のギャップは、彼女のチャームポイントを見事に演出していて、現場で動き回るその他の皆さんに対し、作戦本部(?)で複数のモニターを前にカシャカシャとやっている後ろ姿が、ぽや〜んとした彼女のナビと共に大きな印象を与えてくれた。
 しかしこの初春、公式キャラ紹介でも能力が不明だし、今回のこの情報処理能力といい、頭のお花といい謎の多い人物だ。ここまでよくわからないと、逆にそれは何かあると喧伝しているようなもので、まぁ、おそらくはきっと何かすごいことを隠しているんでしょう。
 ベタベタな展開でいくならば、やっぱり学園都市に7人しかいないLV5ってことになりそうなんだけどはてさて。
 どーでもいーけど、最近、黒子さんももちろん良いけども、この初春も、そのぽや〜んとしている所が可愛い。と思うのは、きっとwebラジオの所為かもしれない(笑)。

今週の黒子さん
 特にこれといった働きが今回なかった黒子さんですが、決め台詞(?)「ジャッジメントですの」が聞けた ので満足(笑)。
 どーでもいーけど、美琴から常盤台の制服を借りて着た佐天をうらやましがっていた初春だけど、背の高さから黒子さんの制服は初春とちょうど良さそうなので、貸してあげればいいのになーなんて思ってしまった。
 まぁ、佐天が常盤台の生徒と間違われて被害を受けるためには仕方ないことなんだけど。

今週の初春のおぱんちゅ
 ない。
 佐天さん何やってんの!? あなたの仕事だよ?

第4話 都市伝説

あーゆー人、結構好きだ。まぁ、重要人物なんでしょう。

 そんな今回のお話は…
 ファミレスに集まった美琴たち4人。科学万能主義の学園都市で語られる、数多くの都市伝説話に花を咲かせていた。
 いきなり服を脱ぎだす「脱ぎ女」、逆回転する風力発電のプロペラ、幻の虚数学区、使うだけで能力が上がるレベルアッパー、そして、どんな能力も効かない能力を持つ男……。
 美琴は、とある少年との出会いを思い起こす。
 なぜか自分の電撃が効かないその少年は、妙におせっかいで……。
 そんな折、街で女性を案内している少年を見かける美琴。
 決着をつけろという美琴に、少年は女性の案内を頼むが、その女性はいきなりブラウスを脱ぎだして……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、ちょっと頭がぶっ飛んじゃっている研究者の女性の紹介と、「とある魔術の禁書目録」の主人公上条さんに恋心を抱くツンデレ美琴を見せる話。
 黒子さんだ、初春だ、佐天さんだ言っているわたくしとしましては、実は全く美琴に興味がありませんで(笑)。上条さんにツンデレしている美琴は、まぁ、可愛くはあるのですけど、特にどうこう思う所は無いんですよね。
 と、いうのも、彼女は学園最強のLV5で、ものすごい能力を持っていながら、その能力に驕ることなく、愛嬌があり人付き合いが良く、正義感が強く姉御肌で頼りになる……。
なんて完璧超人みたいなのは、正直面白味に欠けるように思う。
 弱点らしきものも、強いて言えば可愛いものに目がないくらいなので弱点になっていないし。これだけいいものを持っているキャラクターならば、もっと大きな隙があったほうが良かろうにと思う。
 と書くと、なんか嫌っているように思えますが、そうではなく、単純に上記理由でキャタクターとして興味が無いだけ。なので、今回はむしろ、ちょっと頭がぶっ飛んじゃっている研究者の女性の方が気にかかる。

 そんなちょっと頭がぶっ飛んじゃっている研究者の女性の名は「木山晴生」といって、
もはや、このアニメの特徴とも言えるなんて呼んでいいか分からないお名前(笑)なんですが、劇中名前を呼ばれなかったので、ホントになんて呼ぶのかさっぱりだ。「きやまはるき」でいーんだろうか?
 まぁ、名前はともかく、今回冒頭の都市伝説で、佐天さんが「脱ぎ女」なんて言うわけのわからない事を言うので、きっとその「脱ぎ女」が出るんだろうなぁと思っていたら、案の定木山晴生がそれであったのは、もう、このアニメとしたら、そうでなくてはいけないような展開なのだけど、妙齢の女性なのに、人前で脱ぐことを躊躇しないという所は、彼女の特異なキャラクター性を物語っていてとても良い。
 こーゆー研究者お方にありがちなのが、自分の研究以外に全く興味がなくて、それ以外はどーでもいーのでしょう。だから自分の停めた車の駐車場の場所を忘れてしまうし、暑けりゃ人前だろうとブラウスを脱いでしまう。
 天才の行動は時として常人には理解できないことがままあることから、この人がとても優秀な研究者なのだろうと推察でき、きっと物語の後半で、なにかしら重要なポジションを担うであろうことを暗に示していて気にさせる。

 それに伴ってお話として、脱ぎ女の都市伝説がある意味本当であったし、どんな能力も効かない能力を持つ男も上条さんという能力の効果を消す力をもつ人がいるってことは、
その他もおそらくは何かしら本当のことで、この辺はなにかのフラグなのかもしれませんね。
 使うだけで能力が上がるレベルアッパーなんてのは、前回の襲撃犯はそれを使ってましたみたいな展開かもしれませんし、そうであるならば、能力の研究をしている木山晴生さんがそれを作っていたとかいう展開もあり得る。
 上記を踏まえると、今回のお話はフラグ立てという意味で、なかなか良く出来ていると言えるのではなかろうか。まぁ、本当にフラグなのかは知りませんが(笑)。
 今回のお話のオチとしましては、以下のお人が関わるのでいつものコーナーへGOだ。

今週の黒子さん
 「都市伝説なんてバカバカしいですわ。」なんて言っちゃっているあたり、もうオチとして使われるようなもので、美琴に脱ぎ女が感染してしまったと思い込んでしまう黒子さんの変わりようがステキだ(笑)。
 得てして最初に信じていなかった人ほど、後にどっぷり浸かってしまうもので、脱ぎ女の呪い(?)から解放させてあげようと、呪いを解く方法「パンツかぶる」を何の迷いも無くやっている黒子さんが可笑しくて良いな。
 ちなみに、黒子さんがかぶっていたパンツはゲロッピー(だったっけ?)がプリントされていたので、ちゃっかり美琴のパンツをかぶっておりますね。
 そしておそらくは自分のパンツであろう物を、美琴にかぶせようとするあたりの変態っ娘っぷりに痺れる憧れます。
 「脱ぎたてだーっ!脱ぎたてだーっ!」と叫んでいたので黒子さんの脱ぎたてなんでしょうね(笑)。
 案の定、拘束プレイにされて見事にオチました。

今週の初春のおぱんちゅ
 ない。あれぇ?

第5話 とある二人の新人研修

いい話だし、よく出来ているんだけど……。

 そんな今回のお話は…
 頻発する車上荒らし対策に、監視カメラの増設をしていた黒子と初春。
 鳴り出した警報器に付近を探したふたりは、校舎の陰で車の中を物色する不審な学生を発見する。
 応援を呼ぶ初春の制止も聞かず、車上荒らしを捕まえようと先行した黒子は不意打ちを受け、逃げる犯人を捕まえようとした初春も昏倒させられてしまう。
 逃げられたのは自分のせいではないとばかりの黒子の態度にカチンときた初春。
 その上、大事な約束のことまで忘れている黒子に、ついに仲違いしてしまう。
 風紀委員(ジャッジメント)を目指していたふたりは、過去にとある事件で関わっていて……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は基本的に黒子さんと初春の過去話で、どうしてタイプの違うこの二人がコンビなのかとい事を、過去の事件の回想を元に紹介するお話なんだけど、その過去話は二人とも小学生なんだよねー。
 まぁ、ちびっ子な黒子さんと初春は異様に愛らしかったのですが(小学6年生という設定だが、3、4年生くらいにしか見えなかったなぁ)、黒子さんがとても小学6年生の思考とは思えない事を言っているので、今ひとつ違和感が拭えんな。
 まぁ、黒子さんは、その口調からどこぞのお嬢さまであろうから、精神的に大人なのかもしれないが、やっぱりビジュアル以外にも子供っぽい所が欲しい所で、どうも彼女に関しては過去のお話という感じがしないので、回想での小学生の黒子さんと、その今とあまり変わらない中身とのギャップが妙に気になってしまった。

 と、最初に文句を言ってしまったが、お話としては相変わらずの直球ど真ん中ストレートだが良く出来ていて、どうして初春はらしくないジャッジメントなんてやっているのか、という所から、ジャッジメントというだけで何故二人は仲が良いのか、というふたりの繋がりを、過去と現在の事件を通してよく分かるように紹介する事もさることながら、
多感な女子中学生の青春という所も上手く見せているのも良いし、さらには黒子さんが強引に美琴のルームメイトになったきっかけであろう事も、視聴者的にはあからさまだが劇中としてはさりげなく(笑)見せていて、内容としてはとても面白いお話の構成になっている。
 個人的には現在の事件をふたりで解決しちゃう所まで見せないのが良い。
 物語は100%描ききるよりも、どこか想像できる部分を残して終わる方がより良いと思っている私としては、現在の事件解決のために走っているふたりで終わるのは、その後を想像できて楽しい。

今週の黒子さん
 ちびっ子黒子さんかわええなぁ。
 さて、上記した通り、回想の黒子さんはもうちょっと子供っぽくても良いような気がします。犯人と対峙している時は、まぁ良いとしても、他の所で年齢らしい所が見たかった。
 私としては、黒子さんのあの正義感がどこからきているのかが語られなかったのもちょっと残念だったかな。その辺は追々語られるのであろうかね。生い立ちとか。
 あ、書き忘れていたのでここに書いておくけど、黒子さんの愛しのおねえさま美琴は男前ですねぇ(笑)。

今週の初春のおぱんちゅ
 今回は佐天さん仕事したな(笑)。
 というわけで、今回のおぱんちゅは「クローバー」だそうです。
 「幸せの四葉のクローバーさがしちゃうぞー」との事だったのでプリント柄のようですな。
 この調子で毎回頼みますよ、佐天さん。

第6話 こういうことにはみんな積極的なんですよ

黒子さんのオチ担当能力はなかなかのものである。

 そんな今回のお話は…
 事件の捜査を手伝うと言う美琴に、好奇心や興味本位で風紀委員(ジャッジメント)の真似事をするなと釘を刺す黒子。
 ついでとばかりに、日頃の行いからファンシーグッズに埋もれた私生活にまで口出しされ、美琴はまったくもって面白くない。
 ファミレスで愚痴の相手をしてくれていた初春が任務に連れて行かれたあと、美琴はテーブルに置かれた腕章を見た風紀委員・固法に、新人の応援要員と勘違いされてしまう。
 黒子を見返してやるチャンスとばかり、美琴は固法についていくことに。
 しかし、実際に体験する風紀委員の仕事は、思いのほか地味だったり難しかったりで……。
以上公式のあらすじ。

 と、いうわけで、お話は「ジャッジメントの仕事とは」を見せるお話で、内容は相変わらずのど真ん中ストレート。
 なんですが、今回初めて「つづく」と最後に出て次回へ一部引っぱっています。
 まず量子変速爆弾の話をフッておいて、今回はそれと間違えた美琴がにわかジャッジメントとして働き、「ジャッジメントの仕事とは」をメインに見せながら、爆弾関連をちょいちょいフラグを立てていて、お話の流れとしてはとても綺麗に組み上がっております。

 今回のメインとしましては、黒子さんにあれやこれやと釘を刺され、イラッとした美琴が鼻を明かしてやろうと、たまたま初春の忘れた腕章を使ってジャッジメントするという話。
 悪いヤツをやっつけるのがジャッジメントと思いきや、前回のお話でもあったように、彼らは基本警察的な働きをするのではなく、あくまで風紀委員ということらしく、学生の汚したゴミを片付けたり、落とし物の捜索をしたりと地味な仕事がメインのご様子で、最初見て「こんな事もやるのは範疇じゃないのでは?」と思ったが、警備員(アンチスキル)なんて警察的機構があるのであらば、むしろジャッジメントが警察的行動をとる方がおかしな話ではある。
 まぁ、詳しい彼らの役割分担は分からないのだけど、ジャッジメントとしては捜査は出来ても、現行犯逮捕くらいしか被疑者の確保は出来ないんでしょうね。今まで全部現行犯だったし。

 さて、今回は主役らしく美琴がお話の中心なので、ちょっと彼女に対し思う所でも。
 と、いうのも、前々から思っていたのですが、彼女の通り名「レールガン」なんですが、なんでレールガンなんでしょう?
 レールガンを簡単に説明すると、二本のレールの間に伝導体の弾体をはさみ、レールに電気を流して電流に発生する磁場の相互作用によって、弾体を加速して発射する物。なんだけど、彼女が打ち出すコインであったりは、何かレールに変わる物を使うわけでもなく、およそレールガンと呼ばれるような電磁誘導を行っているような様子がないんですけど、やはりそこは突っ込んだら負けなんでしょうかね?
 今回なんかは、噴水に落ちようとしている鞄を拾うのに、美琴が体に電気を帯びて猛ダッシュするという描写があるのだけど、別に体に電気を通しても速く走れることはなく、無論、体単体で電磁誘導が起こるわけでもなしで、なしてレールガンと呼ばれているのかがさっぱりです。
 むしろ第1話のサブタイ「電撃使い(エレクトロマスター)」の方がしっくりきますけどねぇ。
 まぁ、ただ単純に「レールガン」って単語を使いたかったんだろうけど(笑)。

今週の黒子さん
 実にらしいと言いますか、冒頭にも書いたように見事なオチ担当(笑)。
 一日ジャッジメントをやってみて、黒子を見直したといった美琴に、ちょうど風呂上がりでバスタオル一枚だった黒子さんは、目を輝かせながら変態さんのように裸体を露出させ美琴を追いかけ回す、見事な変態っぷりに痺れる憧れるぅ。
 んでも、黒子さんはなかなか立派な谷間をみせており、おそらくは見事に地球に優しいお胸であろうと思っていた私としては、唯一そこが残念なのでありました。
 J.C.STAFFさんは「スカイガールズ」の地球に優しいお胸の主役の時も見事な谷間を作っており、その辺もうちょっとなんとかしていただきたい所です。
 どーでもいーけど、4人の中で脱いだら一番すごいのは佐天さんだと思います。(ホントどーでもいい)

今週の初春のおぱんちゅ
 ない。佐天さん仕事しろ!

第7話 能力とちから

ちょっと消化不良な感じがするなぁ。

 そんな今回のお話は…
 連続爆弾テロ「虚空爆破(グラビトン)事件」の被害が拡大する第七学区。
 場所にも時間にも一貫性がなく、手掛かりすら残されていない犯行に、風紀委員(ジャッジメント)も警備員(アンチスキル)も手をこまねいていた。
 犯人の使っている能力は『量子変速(シンクロトロン)』。
 しかし、これだけの規模の爆発を起こせる能力者は「大能力(レベル4)」以上で、『書庫(バンク)』のデータに該当者は見当たらない。
 一方、忙しい風紀委員の初春に相手をしてもらえない佐天を見かけた美琴は、彼女から「幻想御手(レベルアッパー)」という能力のレベルを上げる道具の話を聞く。
 以上公式のあらすじ。

 お話は前回からの引き続き「虚空爆破(グラビトン)事件」の決着なんだけど、色々と気にかかる事があって変に微妙な気分だ。
 事件が起こる前までは特に違和感ないのだけど、それ以降がちょっと気に入らなくて、まず、犯人がジャッジメントを標的にする事がよく分からない。
 まぁ、ジャッジメントが事件が起こってからしか来ないので、というのは分かるのだが、あれだけの爆発を起こせるようになったのであらば、まずカツアゲされた相手に復讐の刃が向くものだろう。その後にならジャッジメントが標的になるのならばわかるので、爆発に夜被害者がジャッジメント「だけ」よりは、一件そうじゃないのが混ざっていた方が、ジャッジメントの捜査で被疑者の特定が出来ない理由にもなるので良かっただろう。そもそも、ジャッジメントしか被害者がいないなんてのは、即刻、関連性として分かりそうなものだからなぁ。
 それと、爆発から皆を救った上条さんなのだが、原作を1.5冊しか読んでいないのでよくは知らないが、彼の右手は能力を無効化できるってだけじゃないの?爆風や爆発による熱エネルギーを無効化できる理由がよく分からんし、だいたいゲストキャラがおいしい所を持っていってしまうのはどーなんですかね?
 まだある。爆発後、美琴はどーやって犯人を特定したんでしょうか?そこがさっぱり抜けているのですごく気になってしまった。まぁ、ちびっ子の目撃証言とれるであろうから時間の問題ですけども、エラい早くに追いついていたしなー。
また、事件は解決したけども、事の発端の解決にはなっていないので、話としてはすごくスッキリしない。
 爆弾魔を捕まえるのはもちろんだが、カツアゲしたやつらは強盗傷害なんで、そこも解決せんと片手落ちなんじゃなかろうか。

 と、文句ばっかり言ってしまったが、上記の事が気になってしまってどうにも乗り切れんかったな。
 というわでけ以下のコーナーへ。

今週の黒子さん
 しっかりお仕事をしておられましたが、所々に変態百合っ娘な部分を見せており安心する(笑)。
 しかし黒子さんは愛しのおねえさまとそういう関係、いわゆる肉体的な関わりを持ちたいんですかねー。
 なんでそっちに目覚めちゃったのか、という話はやってくれないんだろうか。

今週の初春のおぱんちゅ
 ない、けども佐天さんが初春にセクシーなおぱんつを勧めておった。
 佐天さんは、そんな事はいいから自分の仕事をするといいでしょう。

第8話 幻想御手<レベルアッパー>

綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としては楽しかった。

 そんな今回のお話は…
 「虚空爆破(グラビトン)事件」の犯人を捕えた美琴たち。
 しかし、彼は「低能力者(レベル2)」で、あれだけの被害を出すほどの力をもっていないはずだった。
 煮詰まってしまったふたりは、通りがかった佐天とともに、風邪をひいた初春を見舞いに行くことに。
 事件の捜査状況を話すうち、佐天の語った都市伝説「幻想御手(レベルアッパー)」に思い至る美琴。
 黒子によると、使うだけで簡単にレベルが上がるという噂を証明するかのように、『書庫(バンク)』のデータと被害状況が食い違う事件が頻発しているという。
 美琴たちは噂の書き込まれた掲示板を手掛かりに調査を開始する……。
以上公式のあらすじ。

 お話の方は、レベルアッパーが実在しそうな雰囲気なので探るぜ!というお話で、最終的にはスカるのですが、ラストでこれまでの事件の被疑者が原因不明の意識不明に陥るという所で、脱ぎ女こと木山春生(きやまはるみ)が出てきた所で引っぱった。
 まぁ、本筋の部分としましては、美琴はレベル5ですごいよねーって感じで特になんもないんですけど、冒頭書いたように綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としては、日常パート(?)が見ていて楽しかった。その辺は今週の黒子さんと今週の初春のおぱんちゅで。

 今回見ていてちょっと思ったことがあるんですが、この物語の設定は微妙によく分からないよぁ。超能力を開発するための巨大な学園都市が舞台でありながら、超能力のことが今ひとつピンと来ない。
 今回佐天さんと初春がちょっと超能力とは、みたいなことを語っておりましたけど、どうも薄すぼんやりしていてはっきりしない。
 佐天さんはレベル0なんだけども、それはがんばればレベル1になるようなものなのかしら?そもそも、最初のシステムスキャンで佐天さんのそれは分かったようなんだけど、それでも超能力開発を主とする学園都市は、どうして彼女を受け入れるのであろうか?0と1は全く異なった性質なのだから、レベル0はレベル1にはならないような気がするんですけど、その辺どうなのか?
 とまぁ色々思うんですけど、「超能力」なんだから、分かりようもないんだけども、一応、物語上として科学的な解析を見ているようなので、そこはウソ科学でも何でも視聴者や読者が納得できるウソを提示すべきなんじゃないのかしら?
 例えるのならば、生きたまま凍った原人を、塩水でちゃぷちゃぷやって蘇生しちゃうくらいのヤツでも良いので、「こうなんだからこうなんだぜ!」と言い切って、有無を言わさず進んでいってしまうくらいはやってくれても良い。それならば「こうなっているんだから」と気にならないのだけどな。
 もうついでに言ってしまうけども、アンチスキルとジャッジメントも役割がどう違うのかもさっぱり語られないし、今回分かった初春のレベル1ってのも、ジャッジメントが警察的機構を伴うのであらば、レベル1の初春を採用するに至った経緯もさっぱりだ。(まぁ、初春はPCスキルという点で採用されたことであろうが)
 主役の美琴ですら、正義感あふれる普通の女の子のようで出来過ぎた能力に対して何かしら思う所があるようなのだが、上条さんに対してだったり、今回のバトルのような時は、自分のその能力の高さをひけらかしているようにも見えて、キャラとして一貫性に欠けて見える。
 このアニメ、楽しく見ているんだけど、上記のような設定があまりにふんわりし過ぎていて、どうにも落ち着かないんだよな。まぁ、そのうちしっかりしてくるのならば大したものですが。

今週の黒子さん
 私としては上記設定のあまり関係のない日常パートが見ていて好きなわけで。
 かき氷の件では、注文時になんで別なのにしないのかなーと私は思っていたのですが、黒子さんらしからぬミスですな(笑)。
 しかし佐天さんに「あーん」と「間接キッス」をとられて悔しがるあたりのオチ担当能力はさすがと言う他ない。
 さらにはファミレスでぶりっ子している美琴に対し、ハァハァ言いながらテーブルに頭を打ち続けている姿がステキだ(笑)。
 しかし今回のメインは以下のふたりだったりする。

今週の初春のおぱんちゅ
 ぱんつはないが、良い百合を見えてくれる初春と佐天さんが最高だ。
 夏風邪で寝込んでいる初春のお背なをフキフキだもんね。たまらないね。
 その後抱きつくし!そして停電だし!停電をいいことに絶対コイツらは最後の一線を越えたに違いないとオレは断言するぜ!夢はひろがるなぁ。

第9話 マジョリティ・リポート

黒子さん大活躍、だけどメインは佐天さん。

そんな今回のお話は…
 取り調べ中、「虚空爆破(グラビトン)事件」の犯人が突然、意識不明に陥ったとの報せを受けて、病院へ向かった美琴たち。
 他にも同じ症状の患者が出ていることから、「幻想御手(レベルアッパー)」との関連を疑ったふたりは、偶然再会した大脳生理学者・木山春生に相談する。そこに現れた初春と佐天。
 「幻想御手」を使用した際に予想される副作用についてふたりに語る黒子だったが、偶然「幻想御手」を手に入れていた佐天は、そのことを言い出せないまま、ひとり悩んでしまう。
 そんな折、「幻想御手」の取引現場に迷い込んでしまった佐天は……。
以上公式のあらすじ。

 というわけで、お話は偶然レベルアッパーを手に入れてしまった佐天さんの心の動きを見せるお話。
 黒子さんらの話から、レベルアッパーが安易に犯罪に使われ、使用者が意識不明に陥る自体になったため、所持者を保護すると聞いた彼女は、自分がそれを持っている事を言い出せなくなってしまう。
 レベル0の佐天さんにとっては、良くないものと知ってはいても魅力あるものだ。とは言え、親友初春や黒子さんの手前、嬉々として使う事も出来ない。しかし、学園都市に入学する事に反対だった母親の手前、このままレベル0でいるのも心苦しい。そんな彼女の心の葛藤がとてもよく表れていて、見ていてやきもきしますな。
 ジャッジメントとは関係のない彼女はレベルアッパーに副作用があるとは知り得たけれども、意識不明になる事は知らない。おそらくは、それを知っていれば割り切って初春らに持っている事を話すとは思うのだが、劇中の彼女は知らないので、それら情報を知っている視聴者としては、彼女が危ない橋を渡ってしまうかもとハラハラしてしまう。
 唯一(?)佐天さんの相談者になり得る美琴も、現在はレベル5だし、元々もレベル1であった彼女は、どんなことを言ってもレベル0の佐天さんにとっては説得力のないものになってしまうのも悲しい。
 第1話で見せたよう佐天さんは正義感あふれる少女なので、一端はレベルアッパーを消去してしまおうかとも思うのだが、偶然居合わせた事件と、それを解決する黒子を見て、自分との違いに心が揺れ動いてしまう。
 「自分と同じ中学生で女の子なのに自分と違う世界にいる人がいる」は彼女の台詞だが、それは超能力に限ったことでもなく、イチローと同い年の野球選手がみんな彼と同じではないように、その考え方は荒唐無稽なんだけど、若い彼女にそんな事は分からない。
 最終的に佐天さんは、同級生でおそらくは同じレベル0の友達に、自分がレベルアッパーを持っている事を喋ってしまう。
 自分の良心と能力者への羨望と妬みの板挟みになった彼女の心は、レベルアッパーの使用するかどうかを他人に投げてしまったのだ。おそらくは使用する事になると分かっていて。
 今回はそういった13歳の少女の未熟な心が、色々な条件の下に揺れ動く様が良く出来ていて見ていて面白かったし、存在をばらしてしまった佐天さんが、次回以降どうなるのかがとても楽しみだ。
 どーでもいーけど、非行に走りそうな女子中学生を見ているようで、なんとか助けたくなってしまったのだが、それはきっと歳のせいではないと信じたい(笑)。

今週の黒子さん
 脱ぎ女こと木山先生を待つ間に寝てしまった美琴をキスで起こそうとする辺り、いつも通りでとても和む(笑)。
 さて、今回はレベルアッパー使用のDQNとの能力バトルも披露してくれた黒子さんはさすがのカッコよさで何より。なんだけど、黒子さんの瞬間移動の能力もよく分からないんだよなー。
 今回あった説明として、物体Aを地点Bへ移動させる場合、地点Bに物体Cがあった場合はCを押しのけてAを入れる。らしいのだが、んじゃ、元々あったCはどこへ行ったというのだ。
 それにだ、最初の頃、私は黒子さんは自分の目に見える所にしか移動できないと思っていて、それは黒子さんは一瞬でかなり遠くの場所に移動しなかったからだ。しかしここまで見てきて、部屋の中から外へだったり、今回のように階下の柱にガラスをいれたりしていたので、そうもやろうと思えば目に見えない所へも瞬間移動できるようだ。
 と、するならば、黒子さんは周囲や見知った場所などの空間自体を把握し、空間の入れ替えをしているのかもしれない。
 前置きが長くなったが、ならばだ。今回の敵、トリックアートという光をねじ曲げて実体を隠すってのは、本来ならば黒子さんは目で実体が見えなかったとしても、相手の実体を把握できたはずなんだよなー。
 もしそうならば、ビルひとつ潰すまでもなく圧勝するはずなんですけどねぇ。
 ま、あんまりこの辺の設定は突っ込んではいけないような雰囲気ですが(笑)。

今週の初春のおぱんちゅ
 今回は佐天さんはちゃんと仕事をしていただけまして「ブルーのストライプ」だそうです。
 しかし思いっきりめくってたなぁ。顔の上までスカート挙げてたし。
 そら初春も泣きながらポカポカするわ(笑)。

第10話 サイレント・マジョリティ

さ、佐天さーん!!そして初春は良い子だ。

 そんな今回のお話は…
 売人からの情報をもとに「幻想御手(レベルアッパー)」を手に入れた黒子たち。
 増加する「幻想御手」を使った犯行を防ぎつつ、木山にその解析を依頼するが、聴覚からの刺激だけで能力の強度をあげるのは難しいと聞かされる。
 一方、「風紀委員(ジャッジメント)」としての黒子の活躍を目の当たりにした佐天は、ショックを受けていた。
 「無能力者(レベル0)」の自分とはまったく違う世界に住んでいる人がいる。
 そんな想いを抱いてしまった佐天は、同じ境遇の友人たちと「幻想御手」を使い、初めて能力を手にした実感をかみしめていた。
 しかし数日後、友人が倒れてしまい……。
 以上公式のあらすじ。

 いやぁ、初春と佐天さんにじ〜んときちゃったよ。個人的にはそこがメインだが、その辺は今週の初春のおぱんちゅで。
 さて、お話としては、レベルアッパーを使用してしまった佐天さん達が倒れてしまった事、レベルアッパーとはという事、そしてそれの制作者が木山春生だった事が分かり、初春が人質になった事の三つ。
 主にはレベルアッパーがどのような物で、どういう理屈でレベルが上がるか、どうして使用者が昏睡状態に陥るのか、という事をメインにラスボスであろう木山先生の事が判明する事を見せていて、この物語のラストに向けた話の作りになっておりよく出来ている。
 そういった事を含め、主要キャラである佐天さんが倒れてしまい、その中で見せる初春らの友情がラストへ向けた物語を盛り上げているのが良いですな。ちなみに、4話の感想に書いたように、めずらしく予想が当たりましたな。
 しかし、振り返ってみると、この物語はちゃんと前々からこのお話とちょいちょいと前振っており、1クールというのもあるけれども、お話全体の構築具合がなかなか素晴らしい物がある。(当時1クールだと思っていました。2010.3.30追記)

 個人的にはどうしても設定関係が気になってしまうんですよねー。まぁ、この物語自体フィクションなんだから、そーゆー所で突っ込むのは無粋だとは思うんだけども。
 今回レベルアッパーを使用し、今後どうなるかは分からないけれども、佐天さんが能力を身につけたのですが……これって原理がさっぱり分からん。いや、劇中説明はあったわけだけども、どうも納得いかんと言うかなんと言うか。
 レベルアッパーについては、要は今もあるのかどうかは知らないけれど、現実のスパコンでも演算に膨大な時間がかかるものを、ネット経由で一般のPCがちょろっと力を使わせてあげてすこしでも処理能力を上げる、というのがあって、それに近い、というか、おそらくはそれを元に話を組み上げた物なのだろう。
 その辺については、まぁ、そういうものなんだろうという事で良いんだけど、私が問題にしたいのは、レベル0とレベル1の違いは何か?という事だ。
 0と1は全く異なる物で、0というものは全く何もないわけですよ。なのにだ、レベル0の佐天さんがレベルアッパーを使用して能力を身につけられるという事は、佐天さんは0ではないのではないのか?全く何もないという0状態から、どういう理屈で1(もしくは0.1とか)になるというのだろうか?能力は全ての人間がもつ事が出来るような物なのでしょうか?佐天さんが0ではなく、0.1とかから1になったのならばともかく、0から0でないものになったのであらば、全ての人間は多かれ少なかれ能力者になる事ができるという解釈が成り立つのだけれど、その辺どうなのかが全く提示されていない。
 仮にだ、佐天さんが全く能力を発動できない人間であったとし、それが今回のように能力を持たせる事ができたとあらば、レベルアッパーは世界的な大発明になるのではないかしら?まぁ、人体実験してるので倫理的には叩かれますが。
 世界的な大発明はともかくとしても、能力というもの自体の設定が甘過ぎてもにょもにょするよ。
 あと、どーでもいーけど、アンチスキル及びジャッジメントはレベルアッパー使用者が昏睡状態に陥る事は、即座に学園都市内全域にその旨を公表するべきですよねー。何故かしないので被害が最終的に千人単位になってるし。
 お話自体は良く出来ている分、そういった細かい所が気になってしまって実にもったいないです。

今週の黒子さん
 上半身包帯巻き巻き姿に(´д`;)ハァハァしますた。地球に優しいお胸が最高です。
 ちょっと意外だったのが、包帯を巻いている初春の「ホントは御坂さんに巻いてもらいたいんじゃないですか?」という問いに、こんな姿を見せられないと返したことで、彼女の事だから半裸の自分を見られて(´д`;)ハァハァするんじゃないかと思っていました(笑)。

今週の初春のおぱんちゅ
 おぱんつはありませんでしたが、良い友情を見せていただき、お兄さんじーんときちゃいました。
 自分の行いによって友人が倒れ、自身もそうなるかもしれないとなった佐天さんが罪を告白し、「レベル0は欠陥品なのかな?」の台詞に「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!」と返す初春が素晴らしい。
 普段ぽや〜んといている初春が、心の折れかけた佐天さんを支える様に言う台詞の数々にぐっときます。
 初春は黒子さんとの過去話でもあったように芯が強い子だなぁ。佐天さんは逆で、普段はちゃきちゃきした感じですけど、精神的には脆い。
 きっと誘うのは佐天さんだけど、初春の方が攻めだね(笑)。

第11話 木山せんせい

突っ込みどころがあり過ぎて……。

 そんな今回のお話は…
 「幻想御手(レベルアッパー)」の開発者は木山。
 患者の脳波から開発者の割り出しに成功した美琴たちは、初春が木山のもとを訪れていると聞き、すぐさま「警備員(アンチスキル)」の出動を要請する。
 一方、木山の車に乗せられた初春は、「幻想御手」開発の理由――「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)」の代わりとなる演算装置が必要だったと聞かされる。
 「幻想御手」の副作用――複数の能力を操って、周りを囲んだ「警備員」たちをなぎ倒す木山。
 その前に立ちふさがった美琴は、複数の能力による攻撃に苦しみながらも何とか木山を捕まえたが、その時、彼女の記憶が美琴の頭に流れ込んできた・・・・・・。
 以上公式のあらすじ。

 お話の方は、木山先生VS美琴と木山先生がレベルアッパー事件を起こしたきっかけの過去を見せる話。
 原因については、まぁそんなことだろうという内容なので特にない。
 知らずに人体実験に加担し、それを知り子供達を助けようとしても、学園上層部からの圧力でそれもできず、樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)の代用としてのレベルアッパーは、一件正当性があるように見えて、実質やっていることは学園上層部と何ら変わりない、という矛盾は、最終的に説得なりなんなりをする為の穴なのであることだし、物語としてもティーン向けのお話として、これくらい直球ストレートであっていいだろう。
 と、いうことで、お話に関しては特になんもないや。

 個人的には冒頭書いたように突っ込みどころが多くていかん。木山先生VS美琴のシーンですが、なんかもうさ、なんでもありだよねー。
 フツーの突っ込み所としては、捕まえられた木山先生は、直前に空き缶を瞬間移動させているので、それで逃げればいいと思います(笑)。何故自分か美琴をとばさないんですかねー。
 一番気にかかるのは美琴で、まぁ元々、指向性のある電撃自体どんなもんかと思うんだけど(電気は一番近くの伝導体に向ってくんじゃないのかなー)、どうも納得いかんのが磁力関係です。
 電気が磁力帯びるのはいつだかの戦闘でも語られたしその通りなんだけど、なんで砂鉄を刃のように使えるのかなぁ。砂鉄を集めて鈍器として殴るなら分かるんですけど、鋭利な刃物のようになる仕掛けがさっぱり分からん。なぜなら美琴の能力は電気であって磁力でないからな。鋭利な刃のようにできたのだから、美琴は電気以外に磁場をを操れることになってしまう。するってーと、美琴は幻のデュアルスキルってことになっちゃいますね。
 そういうのが気になっちゃって、どうにも話に乗り切れん。せっかくお話として上手く組んであるとは思うので、上記のような設定は気にならない程度に組んでおいて欲しい所だ。

 設定がこんなにうやむやなんだったら、いっそ序盤のような、超能力開発の巨大学園都市で暮らす女子中学生の日常を延々と見ていた方が、個人的には楽しいような気がします。
 無理に(無理かどうかは知らないが)能力バトルする必要ないんじゃないかなーと思うんですが、こういうのはこういうので需要があるんでしょうね。
 そっちは「とある魔術〜」に任せておけばいいのに。まぁ「とある魔術〜」がどんなもんかはよう知らんのですが(笑)。

第12話 AIMバースト

いやー、なんかこれで良いのかっていうくらいあっさりであったな。

 そんな今回のお話は…
 突然、苦しみ出し、倒れる木山。同時に病院では「幻想御手(レベルアッパー)」を使用した患者たちが意識のないまま暴れ出していた。
 そして、木山の頭からAIMバースト――「幻想御手」のネットワークによって使用者たちのAIM拡散力場が束ねられ、1万人もの能力者の思念が形になった化け物が生み出された。
 なにかに苦しむように暴れるAIMバーストは、警備員(アンチスキル)の攻撃にますます巨大化する。
 初春はネットワークを破壊するため、木山から預かった「幻想御手」の治療プログラムを手に走る。
 そして美琴は、原子力発電所に向かうAIMバーストの前に立ちふさがり……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、前回VS木山先生の後で出現した変な胎児みたいな化けもんを倒して、意識不明だったレベルアッパー使用者の意識が戻り、佐天さんも元気になりましたって話。メインとしては、美琴が化物ぶっ倒すってだけ、だよなぁ。
 まぁそれは主人公な訳だし良いのだけれど、なんかこうピンチ感にかけるのよね。ってゆーか、LV5の力がでか過ぎて話になんねーよ。もうフルパワーなら何でもぶっ飛ばせるので、全然ピンチにならないのはお話としてどうなんだろうね。
 そういう事もあってか、化物が原子力発電所(だったっけ?)に向っていき、それを阻止しなくてはならなくなって一応ピンチ感を演出してはいるものの、そもそも、化物がなんでその原子力発電所(だったっけ?)に向っていくのがが分からないし、1万人ものレベルあがんなくて悩んでいる人達の思念なりなんなりを、LV5の美琴が一撃で葬り去るってのがどうもな。結局レベルか?レベルが高ぇヤツがエラいんか?ってぇ話ですよ。
 どうせならレベル1の初春が説得して、エラい都合良く収まってくれた方が、まだそれっぽかったような気がします。
 せっかく「レベル0は欠陥品なのか」に「欠陥品なんかじゃない!」って答えを出して、「能力とは」という所にお話を持っていったのならば、能力に頼らないで解決に導いて欲しかったです。
 あと、どーでもいーもかもしれないが、美琴が最後にぶっ壊した「思念の核のようなモノ」なんですが、レベルアッパー使用者の無意識の集合体みたいな物の核なのならば、ぶっ壊しちゃ色々とマズいんじゃないのか?そう思ったからこそ、力を使わずに事を収めると思ったんだけどなー。
 基本的にこのアニメは力に頼りすぎ(笑)。

 さて、今回お話よりも気になるのが美琴のキャラクターとしての基本設定。基本設定と言うか性格と言うかなんですが、ものすごくブレて見えるのは私だけでしょうか。
 佐天さんに能力は関係ないよねとか言っていながら、アンチスキルの人に一般人とか言われてカチンときてるし、レベル低かったりあがんなかったりで悩んでいる人達の声を聞いて、ごめんね云々と分かったようなことを言っておいて神如きの力でその集合体をぶっ潰すしで、美琴が自身の力を誇示したいのか、それとも能力云々に左右されることを疎んじているのかがさっぱり分からなくて、美琴の基本的なスタンスが見えてこない。
 私にはこの人がその神如き力に乗じて、その場その場で思いつきに行動しているように見えて、どうにも一本筋の通った人間に見えないんですよね。
 むしろ力はないし青臭い正義感に燃えてはいるが、それが全くブレる事のない初春の方が、キャラクター的に主役っぽく感じる。
 美琴はせっかくエラい力を持っているのだから、ど太い芯というか、しっかりとした行動理念が欲しいな。その力に責任を持たせたい所だ。

今週の初春のおぱんちゅ
 佐天さんが快気祝いにぱーっとめくり挙げてくれたの良いんですが、どんなおぱんつか言ってくれなくて残念。
 それはともかく、佐天さんが倒れる前に良いシーン作ったんだから、今回の佐天さんと初春のシーンはもっとガッツリ作っていただきたかったですな。
 レベルアッパー事件よりも、むしろ、佐天さんと初春の事の方が気になっていたので、ちょっともったいないと思いました。
 どーでもいーけど、今回は文句ばっかりになってしまったなー。まぁ、いい所なかったからなんですけど。

 ってゆーか次回はどうやら水着回のようですよ!イヤッホーイ!
 さぁ皆さんご一緒に!( ゚∀゚)o彡゜み・ず・ぎ!み・ず・ぎ!

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