とある科学の超電磁砲 13〜24話

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第13話 ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ

さっすが黒子さん!!

 そんな今回のお話は…
 湾内と泡浮から、水着モデルを頼まれた美琴たち。
 なんでも、水泳部でお世話になっているメーカーからのたっての希望で、ウェブカタログ用のモデルを依頼されたのだという。
 黒子のひと押しもあり、後輩のために一肌脱ぐことにした美琴。
 当日、初春、佐天と連れだってメーカーを訪れた美琴たちの前には、それぞれ別のルートでモデルを頼まれた婚后と固法の姿が。
 舞い上がり気味の婚后の様子に戸惑いつつも、試着室へと案内される一同。
 ずらりと並べられたさまざまな水着から、思い思いの逸品を手にして着替えた美琴たちを、学園都市の誇る最新鋭スタジオでの撮影が待っていた……。
 以上公式のあらすじ。

 はっきり言って、今回は内容が全くなく、最新鋭の撮影スタジオの原理が今ひとつよく分からなかったりしますが、
 
そんなこたぁどーでもいーんですよ!水着の女の子がキャッキャウフフしているんだからそれでいーんです。
 よく考えてみてみんさい。
 下着と変わらない表面積の布しか着用していない状態で、中学生女子が半日過ごしているわけですよ。間違ってない。間違ってないぜJ.C.STAFF!!
 というわけで、内容的には初春が意外と動物マニアだったり、婚后(こんごう)さん(金剛さんだと思ってたよ)がイタイ子だったり、謎のモノリスが出てきたり、美琴がひとりで醜態さらしただけで、ホントに特に何もないので以下のコーナーへGOだ。

今週の黒子さん
 第2話以来の本領発揮っぷりがステキング!
 特に着用した水着はほとんど布ありませんよね?というような、ほぼ「紐」な水着で身体をクネクネさせていたり、サンオイルを美琴に塗ろうと煩悩全開な姿であったり、その後美琴に見事なブレーンバスターを喰らっていたりする様子を見ると、「さっすが黒子さん!オレたちに出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れる憧れるぅ!!」と言わざるを得ない。
 こーゆーときの黒子さんは、ホント活き活きしていてい素晴らしいですよね。

今週の初春のおぱんちゅ改め水着
 おぱんつがないので水着のことを。
 花柄ワンピーススカート付きが実に初春らしく、また見事な幼児体系がステキだ。
 それ以外にも、前述したが、みんながビビっていた婚后さんのペットのニシキヘビ(だったっけ?)をひとりだけ怖がってなかったり、鰹の種類を言い当てたりと、意外に動物マニアである事が判明しましたな。
 普段ぽや〜んとしてますけど、初春ってメンバーの中で一番漢らしかったりするよねー。

 しかし何度も言うが、今回は本当に内容のないサービス回だったな(笑)。

第14話 特別講習

前回と違って落ち着いたお話で、色々と興味深い。

 そんな今回のお話は…
 よく晴れた夏休みのある日。ファミレスに集まって遊ぶ計画を立てる美琴と黒子のもとにやってきた初春によると、佐天は特別講習のために来られなくなったという。
 とある高校で行われるその特別講習には、あちこちの学校から生徒が集められていた。
 アケミやむーちゃん、マコちんと一緒に講習を受ける佐天。
 小学生のような見かけの先生に講義を受けたり、「常盤台狩り」事件で知り合った重福と再会してお昼を一緒に食べたりしながらも、物憂げで、いまひとつぼんやりした雰囲気を過ごす。
 それは、この講習が「幻想御手(レベルアッパー)」を使用した生徒たちを集めて行われたせいで……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、あらすじ通りレベルアッパー使用者を対象にした特別講習を受け、佐天さんがなかなか身に付かない能力に対して、思う所が少し変わる様子を描いている。
 あらすじであっさりと講習の対象者がレベルアッパー使用者であることを言っておりますが、劇中それが分かるのは後半になってから……なんだけど、佐天さんを始め、講習を受ける人達は、これまで見た事のある顔ばかりなので、見ていてその説明がなくてもそうなんだろうという事が分かる。
 そうした中で、佐天さんがこれまで能力に対して、ある種諦めに似た後ろ向きの感情を持っていたのだが、事件を経て、また講習を経ても能力が備わらなかったが、それでももうちょっとがんばってみようと、能力に対して前向きに取り組む姿勢に変わって行く様子を淡々と描いている。
 彼女の中で、劇的に何かが変わったわけではないのだが、事件の事や、あがらないレベルに悩む自分、そして事件での美琴の台詞から、佐天さんはもちろん、レベルアッパーで昏睡状態に陥った彼らが、自分を変える小さなきっかけを、講習を通り得る様子が青臭いが良い。
 見ていて、展開的に佐天さんが何かしら能力を身につけてしまうのではないかと戦々恐々としていたのだが、さすがにこの物語での佐天さんの個性を、ここで潰すようなヘマはしなかったのも良かった。
 ともすればこのアニメはそういった事しそうなので、見ていてハラハラしてしまったよ。
 まぁ、これまで熱心に見てきた身としては、佐天さんが能力を得る事は嬉しい事ではあるのだけど、そんな簡単に能力を身につけてしまっては興ざめであるし、今回のお話としても、「でももうちょっとがんばってみよう」が活きて、少し変わった佐天さんにじんわりくるモノがありますな。

 さて、個人的にちょっと講習内容で「能力とは」という事について語られる所があって興味を引いた。
 授業の方で、AIM拡散力場(だったっけ?)は確率論に根ざして……と語られていた事や、パーソナル・リアリティの話、そして持久走の所での「限界を超える」云々の話を見て思ったのだけど、どうもこの物語的には、能力とは簡潔に言うと「強く思う事が力になる」という事……っぽい。
 まぁつまり、私の推論としてはだ、パーソナル・リアリティ、こうなりたいという自分を強く持っていると、AIM拡散力場(だったっけ?)が作用だかなんだかして確立変動を起こす、みたいな?
 例えを出すと、目の前の消しゴムに手を触れず、かつ外部からの力(突風や振動等)無しに動く確立は無論ゼロであるが、確固たるパーソナル・リアリティを確立していれば(手を触れなくても物を動かせるんだ!というある種の思い込みに)、AIM拡散力場(だったっけ?)が作用だかなんだかして、そのゼロの確立を変える=手を触れずに動かせる、ということなんですかねぇ?
 仮にそうだとすると、それはそれで問題あるんですよねー。
 まず確率を変えるというのであらば、上記例えで言うなら動かない確立もあるわけで、能力者はレベルがどうであれ、能力を「必ず」発揮できるわけだから、0%を確実に100%にしているわけですよ。無から有を作り出しているんだから、それは確立変動というよりは、むしろ錬金術に近い感じがするよな。まぁ、0%から常に100%に変えているんだから、確立変動と言えなくもないが。
 あともうひとつ、上記例えだと「個々が固有の能力を持つ」という説明がつかないんだよなー。
 「たくさんの能力を操れる」というパーソナル・リアリティ、つまり「俺はあんな事もこんな事も出来ちゃうんだぜ!」的な思い込みで、複数の能力を持つ事を否定できないし、何かひとつ「だけ」能力が身に付く事の説明が出来ない。
 ひとつだけしか身に付かないのであらば、そのひとつのパーソナル・リアリティを確立できないと能力が身に付かないこととなり、能力がどのくらいの数あるのかは知らないが、未知の自分の能力をどうして探り当てられるのか?という事も説明しなくてはならなくなる。
 そんなわけで、この物語においての能力に「たぶんこうなんだぜ!」と断言できず「っぽい」とか「みたいな?」くらいの事しか言えないのであった。
 前にも言ったと思うが、こういった設定はどんなに物理的、科学的におかしくても、よく分からない事は随分都合の良い不思議な力を使っても、「こういう事です」って言い切っちゃう勢いと力が欲しいな。

今週の初春のおぱんちゅ
 ないなぁ。どうせなら毎回やってくれれば良いと思うのだが。

第15話 スキルアウト

演算してるの?!

 そんな今回のお話は…
 「武装無能力集団(スキルアウト)」による能力者狩りが頻発。
 通報を受けて駆け付けた黒子たちは彼らを逮捕するが、襲われた婚后によると、なぜか能力が使えなくなって気を失った後、気がつくと全員が倒されていたのだという。
 どうやら、背中に黒いクモの入れ墨を入れた革ジャンの男に助けられたらしい。その話を聞いて呆然とする固法。
 その後も能力者狩りは終息せず、捜査の結果、「ビッグスパイダー」という組織が、闇ルートから非合法な武器を入手して行っていたものと判明する。
 リーダーの名前は黒妻綿流。婚后を助けた男と同じく、背中にクモの入れ墨があるらしく……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は黒子さんと美琴が高い能力を活かして、ビックスパイダーを潰してやるぜ!とか思っていたら、途中で出会った謎のレベル0の男が潰しちゃって、その男と固法先輩が顔見知りだったってところで引っぱった。
 話の展開的にはなんて事はなく、見ていればこういう展開になるんだろうなぁと分かるいつもの感じだ。
 スキルアウト云々に関わっているであろうなぞの男こと「黒妻」を見せ、固法先輩との関わりを気にさせるお話。なので、ホントお話的にどうこう無い。
 お話はむしろこの黒妻とレベル0であることが何らかの問題を引き起こすであろう次回以降の方が重要なのであろう。
 同じレベル0である佐天さんと黒妻を対比させていた所があることから、それでも諦めないでがんばろうとしている佐天さんらと、諦めてしまっている人々、という所から話を発展させていきたいのであろう。
 なんか今回はレベルの高い人々が、高慢ともとれる態度をとっていたり、能力の高さが全ての学園都市で鬱屈としているレベル0の人達を見せていたりしたので、その辺の能力者とそうでない人との対立や、学園都市のあり方みたいなのを描いていくのかな。
 そう考えると、レベルアッパー事件はその問題提起って感じだったのかもしれんな。

 個人的に気になった所としましては、スキルアウトの人立ちの秘密兵器、名称は忘れちまいましたが、音で能力の発動を阻害する装置だ。
 どうも能力者はその音で力を発動する為の「演算」を阻害され、能力が使えなくなってしまうらしい。
 まぁ、装置はいわゆるジャマーみたいなモノであるのはまぁ、いい。問題は能力を使うことに「演算」を行っているという部分に引っ掛かるのだ。それだと、前回仮定した「強く思うことが能力発動の条件となる」が成り立たねぇ。
 演算しているのだから、数学の数式のように、ああしてこうしてこうなる的なことな訳だが、それと前回の講習での「限界を超える」云々が私としてはどうしても結びつかない。
 演算で能力発動できるのであらば、佐天さんは時間をかければ能力が発動すると思うんだよなぁ。
 ちらっと考えて、このふたつを上手く結びつけるとするならば、まずパーソナル・リアリティを確立(強ーく思い込むことでこういった能力が自分にあるというのを探り当てる)、さらにそれの発動の為に独自の能力発動の為の数式のような物を組み立て(ここで固有のスキルという部分が産まれる)、その数式のような物を演算して能力を発動する。ってことなのか?
 う〜ん。それだと既にあるスキルの、その数式のようなモノを片っ端からやってみれば、未知のスキルの持ち主でない限りは、どれか当たって能力を得ることが出来るような気がするのよね。
 まぁ、どれだけのスキル数があるかとか、スキルは絶対被らない唯一の物であるのか、とかは語られてないので、何とも言いようがないのだけど、とりあえずは、なんで能力が発動するか、またどうして発動できないのか、ということが曖昧な感じがしてしまって、お話よりもむしろそっちの方が気にかかってしまうのがもったいない。
 というか、能力の設定が中途半端に細かく設定されているような気がして、逆に粗が目立つって感じかなぁ。
 こーゆー時は、ぐうの音もでないくらいガッチガチに設定固めてしまうか、「だってこーなんだもーん」で押し切ってしまうかの両極端であった方が、案外、見ていて気にならなかったりするんだよね。

第16話 学園都市

うあー、なんか乗り切れねぇのだが。

 そんな今回のお話は…
 ビッグスパイダーのアジトで謎の男に助けられた美琴と黒子。
 彼こそが本物の黒妻で、現場に現れた固法は彼を「先輩」と呼んだ――。
 ふたりの関係が気になる佐天たち。しかし固法は、ここ数日、「風紀委員(ジャッジメント)」の事務所に顔を出していなかった。
 彼女の住む寮に足を運んだ美琴たちは、同室の柳迫から固法が昔、「ビッグスパイダー」に所属していたと聞かされる。
 過去がどうであれ、なぜ今、固法が「風紀委員」の活動を休んでいるのか分からないという美琴に、簡単には割り切れない想いがあるという佐天。
 そんな折、能力者狩りの一斉摘発が行われることになり……。
 以上公式のあらすじ。

 どーにも乗り切れないのは、美琴他、高レベル能力者がどうにも高慢に見えるからなのかもしれないなぁ。基本的に黒子さんや美琴はレベル0やレベルの低い者のことを考えてねぇんだよな。
 まぁ、他人のレベル云々なんて考える必要もないが、レベルをあげたくてもあがらないだとか、能力が身に付かないだとかのそういう想いは、すんなりとレベルをあげたであろう彼女らには、どうやら理解不能の考えのようだ。
 美琴が固法のことに食って掛かるのは、まぁ、コイツら中坊なんでしょーがないかなーとは思うんだけど、正直な所、そんなんわざわざ首を突っ込むことでもないし、放っといたれよと思う私としましては、どうしても乗り切れないのであった。
 美琴なんかは特にジャッジメントでもないしなー。そういう意味では黒子さんは思考が随分大人だな。

 個人的にはそんなお話よりも、前回見事にはめられ、そして今回美琴が見事にぶっ壊したあの音波兵器(?)が気になる。ってゆーか!前回しっかりと押収したのかと思っていたのだが、今回フツーに美琴がぶっ壊していた所を見ると、前回はなーんもしなかったようである。ってバカか。
 仮にも治安維持機関であるジャッジメントのメンバーがピンチに陥り、あまつさえ、能力者狩りのメインウェポンであろうと思われる物品を放置しておくとは如何なモノか。ってゆーかジャッジメントは一体何をやっているんですかねー。なんか私警団くらいの役割くらいしかねーんじゃねーのかなー。
 ま、そもそも、警察機構的なアンチスキルなんて組織があるわけだから、案外、ジャッジメントなんて学園都市の生徒達が自主的にやっている活動程度の事なんじゃなかろうか。
 それと、あの音波兵器の乗った車を美琴が見事にぶっ壊してしまいましたが、勝手に重要証拠品ぶっ壊すんじゃねーよ。そこは黒子さんと固法が止めろよ。完成品を押収して調べれば、どういったシステムなのか調べるのを、壊れた物を調べるのよりかは簡単だろうになぁ。
 美琴は学園都市に7人しかいない(だっけか?)レベル5だからって、色々なことをフリーダムにしすぎだと思います。だからコイツあんま好きじゃないんだよなー。もちっと強大な力を持つことの責任を知れ。

今週の黒子さん
 上記したように、やっぱりと言うかなんと言うか、大人の対応していたのがらしくて良かったが、この人も能力に関しては高慢で、もしくはそれだけ自分の力に自信を持っていることの表れなのかもしれませんが、おそらくは、どこぞのお嬢さまであろうこともあってか、けっこう人を見下す所もあるよな。
 まぁ、黒子さんは先に述べたように、もともとそういう人っぽいので、仕方ない所かなぁと趣味を差し引いても思うが、割と庶民的な位置づけの美琴は、変に噛み付いたり、分かったような口をきいたり、それでいて自分の能力をひけらかしたりしていて、キャラ的にものすごいブレ具合がどうにも気持ち悪い。
 彼女はもうちょっと一本芯の入ったような性格でいて欲しい。主役なんだしさ。

今週の初春のおぱんちゅ
 このコーナーを忘れがちなのは、間違いなく佐天さんが初春のスカートをめくらないからである。
 何故毎回やらないんだ佐天さん。

第17話 夏休みのつづり

アンチスキルって、もしかして全員教諭なの?

 そんな今回のお話は…
 夏休み。「警備員(アンチスキル)」の仕事に遅刻した鉄装は、現場で人質にされてしまったり、巡回中に美琴たちに乗せられて一緒に遊びそうになってしまったりと失敗続き。
 同僚の黄泉川に、気持ちがたるんでると説教され、明日こそはと気合を入れたものの、次の日も失敗ばかりでどうにもうまくいかない。
 そんな折、完全下校時刻過ぎにゲームセンターで、ひとりゲームをプレイする学生――鴻野江を見かける。
 以前も見かけたこと、自分の好きだったゲームをプレイしていたこともあって声をかけるが、鴻野江はプレイ途中で立ち去り、ひとり取り残されてしまう……。
 以上公式のあらすじ。

 お話はサブタイの「つづり」と、今回メインを張っているへっぽこアンチスキル鉄装綴里(てっそうつづり)をかけていて、ちょいちょい出てくる割に、あんまりよく分からないアンチスキルの綴里と、その先輩「黄泉川」、そして第14話「特別講習」で出てきた合法ロリ小萌先生らの、正にサブタイ通り夏休みの活動を綴っている。
 お話的には、美琴らメイン4キャラを脇に置いて、これまで日の当たらなかったサブキャラにスポットを当てる内容で、途中、原作の原作「とある魔術の禁書目録」のインデックスや、姫神秋沙が出てきて、このシリーズを好きで見ている者としたらサービス回でもあるのだろう。
 話の筋としては、教師としてもアンチスキルとしてもへっぽこな綴里は、それなりにそれなりのことをしている、って感じで、原作の原作「とある魔術の禁書目録」を1冊と半分読んで投げた身としては、正直今ひとつ乗り切れない感じのお話なのだけど、個人的にはこの物語って、こういう日常を描いていくようなお話の方がよく合うような気がするのよね。
 学園都市や能力関係に中途半端感があるこの物語は、むしろ、今回のお話のように、それら設定がちょっとかするくらいでお話が進んで行った方がストレス無く見れる。というか見れた。
 やること為すことへっぽこな綴里が、黄泉川や小萌先生にたかられたり(笑)励まされたりしつつ、たまには本人も気付かないような所で、若人の未来をいい方向に持っていったりする、おもしろおかしい日常を楽しめた。
 変に事件とかあると、能力だなんだと設定絡んできて「なぬぅ」となるので、美琴達のお話も、こんな感じで進んで行ったらいいのになーと思うんだけど、この物語は基本的に能力者がその能力をぶっ放さないと気がすまないようなのが残念。
 その辺の能力バトルのようなモノは、おそらくは「とある魔術〜」でやっているであろうので(知らないんだけど/笑)、スピンオフのこっちは、むしろその方向とは別口の方面にいけばいいのになーと思う。
 そーいえば、どーでもいーんだけどさ、小萌先生は見ての通り「合法ロリ」な体型なんだけど、しっかり成人した女性だってことはやっぱ……生えているんですかね?

 さて、設定気にならずに見れたと言いながら、これまでのことがあるもんだから、やっぱ気になるわけですよアンチスキル。
 綴里も黄泉川もどうも教諭のようで、冒頭にも書いたが、もしかしてアンチスキルって教諭の団体なわけ?それかアンチスキルの中に教諭が多く混じっているかのどちらかだが、今回アンチスキルの活動として、完全下校時刻だから家に帰れみたいな巡回している所を見ると、やっぱ基本教諭がやっているってことなのかもしれん。
 ってゆーか、学園都市って警察無いの?なんでわざわざ忙しい教諭がアンチスキルなんて活動しているんだろうなー。そもそもアンチスキルとジャッジメントの活動がかなり被ってるしなー。学園都市全体が、どういう成り立ちをしているのかさっぱりわからねーよ。
 またそれを、原作なりなんなり読んでも分からなさそう(書いてなさそう)なのがイヤだ(笑)。

今週の黒子さん&初春のおぱんちゅ
 どちらも今回はメイン所ではないのでさっぱりだ。
 そのかわり、その手の趣味な俺として見れば、小萌先生あたりに何かありそげですが、なんかさー、ああもあからさまにあざといと、逆にむしろ萎えませんか?絶対乗ってやらねーみたいな。私が天の邪鬼なだけ?

第18話 あすなろ園

うあー、個人的にはあんまりやって欲しくはなかった。
でも、こういう話になると、黒子さんが無駄に(笑)活躍するので、そういった意味では良い。

 そんな今回のお話は…
 寮則を破るたび、寮監に厳しい罰則(体罰含む)を受けている美琴たち。
 いい加減、我慢の限界だという黒子は、最近、休日ごとに出かけている彼女の行動になにかあると直感、弱みを握るべくあとをつけることに。
 目指した先は第13学区の、あすなろ園。「置き去り(チャイルドエラー)」で置き去りにされた子供たちを集めて保護している施設をボランティアとして訪れていたのだ。
 子供たちに優しく接する姿に感激し、自分の考えを改める黒子。
 同じくボランティアとして訪れていた大圄が気になる様子の寮監を見て、その恋を実らせるべく行動を開始する……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、「鉄の女(俺命名)」寮監の報われない恋のお話で、あらすじにあるように寮では怖い寮監の彼女が、その普段とは違った女らしい所のギャップを見て楽しむお話なのだが、これ、あからさま過ぎる上に、予定調和過ぎて乗り切れねぇ。もうひとひねり欲しい所。
 だってもう「あすなろ園」で、ボランティア活動している姿を見た辺りからオチが分かるし、それ故に最後に何かしらどんでん返しがあると思いきや、思いっきりど真ん中ストレートだったしなー。
 別に私は「ギャップ萌」というものを解さないわけではないが、ああまであからさまだと、せっかくの「鉄の女(俺命名)」寮監のキャラが崩れてしまって面白味に欠ける。
どうせなら、寮監の「鉄の女(俺命名)」のキャラは変えずに、黒子さんらの勘違いで話が進んで行って、惚れたはれたとは違ったっていうオチの方が面白かったような気がする。
 とまぁ、お話に関してはそんなもんであるが、どうも、「置き去り(チャイルドエラー)」なりなんなりは、今後の事件に関連し、新OPでも出てくる木山先生が関係しそうなフラグを作ってくる辺りは感心。

今週の黒子さん
 黒子さんを愛して止まない自分としましては、寮監よりもむしろ黒子さんがステキだ。
 こういう話は黒子さんが色々と何かしらしてくれて良いですな。
 さて、その黒子さんですが、最初ボロカスに文句を言っておきながら、ボランティアをしていたと分かると、自らの言動と器量の小ささを嘆き、態度がコロッと変わって「寮監様」と呼び、俄然協力的になる様や、その後、自分をまるで恋の伝導師かの如く言い、「百戦錬磨」と宣う、わけのわからない自信満々さが実にらしくて良い(笑)。
 ちょっと残念なのが、そんな黒子さんの立案する計画が、滞りなく上手くいってしまった事で、大抵こういう時の黒子さんは、いい所でポカする事となるが、そうならなかったのが残念だ。
 しかし!次回はなんか黒子さんがメイド服着ていまして、なんかもうそれだけで期待大だ!ワクワクするなぁ。

第19話 盛夏祭

工エェェ(´д`)ェェエ工 オチずに終わりやがった!!

 そんな今回のお話は…
 年に一度、常盤台中学女子寮が一般に開放され、寮生が招いたゲストの訪れる日――盛夏祭。
 寮生たちがメイド姿で接客するこの日は、メイド養成専門校の繚乱家政女学校の協力を得て、盛大に開催されていた。
 メイド姿に後ろ髪をひかれながら仕事に連れて行かれる黒子をしり目に、招待した初春と佐天を案内する美琴。
 ふたりとも、さまざまな展示や発表を見たり、体験したりと大喜び。
 憧れのお嬢様学校の空気を満喫している一方で、美琴は気が気でないことがあった。
 実は彼女、ステージでとある演目を披露する大役に、寮生の満場一致で選ばれていたのだ……。
 以上公式のあらすじ。

 まぁ、まず最初になんで「寮」を一般開放する必要があるのかがさっぱり不明だが、そこは突っ込んではいけない!今回は前回、前々回同様に「お楽しみ回」なので、黒子さんと美琴のメイド服や、憧れの女子寮にやってきた初春の盛り上がりっぷりや、巫女服(?)の婚后さんなどなどを楽しめば良いのである。それだけなのである!と言い切ってしまって全く問題ない。のだが、このお話ものすごい片手落ち感だ。
 冒頭から、この盛夏祭で美琴がイベントで「何かやる」、それを美琴はあまりよろしく思っていない、ということを延々と見せておいて、視聴者に「一体どんな恥ずかしいことをやらされるのであろうか」と期待させておきながら、やることは「ヴァイオリンの独奏」で、しかもそこで何かしらあるでもなくオチずに終わるのである……。直後にEDに入ったのを見たわたくしは「は?これで終わり!?」と思わず口にしてしまいました。
 美琴のイベントまでに、随分と賑やかにしていただいたので、最悪でも黒子さんか当麻へのビリビリオチくらいはあるだろうと思っていたが、全くそーゆーものはなく見事にオチずに終わってしまうので、もうただただビックリした。
 締まらないにも程がある。なんだろう。最後にちょっといい感じにしようと思ったのかなぁ。今回はそんなのいらんぞ。

今週の黒子さん
 美琴のメイド姿を激写したり、彼女がチャリティオークションに出品したブツをゲットしたりするのはらしかったが、今ひとつ変態さに欠けるなぁ。
 美琴のイベントでも、てっきり最後は黒子さんの所為でダメになっちゃってビリビリオチかと思っていたのに、それどころか聞き惚れていたしなぁ。
 そんなんじゃぁダメなんだぜ。俺の好きな黒子さんはもっとデキるはずだ!(いろんな意味で)

今週の初春のおぱんちゅ
 おぱんつがどんなんかは分かりませんでしたが、久々に佐天さんが仕事してくれて、なんかこう「よし!」って感じになりました(笑)。だから毎回やれよ。

第20話 乱雑解放<ポルターガイスト>

また設定に悶える日々が始まりそうだな。

 そんな今回のお話は…
 柵川中学に季節外れの転入生がやってきた。
 名前は春上衿衣、第19学区からの転入となる彼女は、初春のルームメイトになるという。
 佐天や美琴たちも引越しの手伝いにやってきて、ニギヤカに片づけを終わらせる。親睦を深めるべく、みんなで遊びに行こうという美琴だったが、黒子と初春は「風紀委員(ジャッジメント)」と「警備員(アンチスキル)」の合同会議に出なくてはならないという。
 最近頻発している地震に関係する会議で、専門家によると、能力の暴走によるポルターガイスト現象が原因だという。そんな中、初春たちは、春上を連れて花火大会に出かけることに……。
 以上公式のあらすじ。

 今回は初春の学校に転入してきた春上衿衣(はるうええりい)と美琴らの交流と、今後起こる事件のフラグ立てをしている。また起こるのか事件。また「なぜそうなる?」と言わせたいのかー!!
 ま、それはともかく、今回の地震=ポルターガイスト現象は前々から前振っており、ちょいちょい地震が起こるシーンがあったり、今回から登場の専門家(名前忘れた)も、レベルアッパー事件の最後からちょろっと出ていたりと、以前からしっかりフリをしてあり、話の構成は全体的に良く考えられている。
 そういった以前からフリは、見ていて気になるように見せてあって、今回からそれらのフリが繋がるような格好で、これから新しい事件が動き出していくことを、視聴者に伝えている。

 そんなわけでお話は、簡単に言ってしまえば、前フリが終わって本番が始まるって感じで、何が特にどうこうなく、これから起こる事に対しての地盤を今固めている。
ポルターガイスト現象は霊的現象でなく、能力者関連の事象だという説明もそれだ。
そういう事柄を積み重ねていって原因を作る。だから事件が起きる。それで美琴達が動く。という流れになるんだろう。そして今回から登場の春上衿衣や門家(名前忘れた)がキーマンになる。
 うん、解りやすくて良い。アニメみて小難しい事を考えたくないと思っている身としては見ていて楽。まぁ、どうせ後で設定関連で「あぁん?」とか思うんでしょうが(笑)。
 とりあえず、物語としては木山先生も関わってくるみたいなので、そうなると、ハナから繋がった話という事になる。
 そうであるならば、やっぱお話の構成としては良く出来ているなぁと思うのであります。

今週の黒子さん
 浴衣姿の美琴に抱きつく黒子さんとか、むしろ普通に思えてきたとみーです。こんばんわ。
 今回はむしろ寮から脱出するふたりという部分が興味深く、黒子さんはその能力で脱出し放題ですなぁ。
 という事を考えて、超能力開発のための学園都市内において、能力の使用の許可しない寮であったり、また能力を使った犯罪が多発しているというのに、学園都市内で能力を押さえつける何かがないってのは変な話よね。
 スキルアウトの話で、ようやくジャマーみたいな装置が出てきましたけど、こんなん最初から警察機構的な所が開発・所持しているべきだと思うんだけどねー。
 普通の人、学園都市外の人としてみたら、能力者の能力は驚異以外の何者でもないので、そういう措置をとるのが普通かと思うんですけど、どうもこの物語の学園都市外の人間は、かなり寛容な人達ばっかりのようです。……だからいつも設定が甘いと言っているのだ。

今週の初春のおぱんちゅ
 おぱんつはなかったけれど、佐天さんは初春のおぱんつにしか興味がないようですね(笑)。
 そーいえば、前回初春は自分の頭のお花を指摘されて、何の事か解らなかったりしていましたな。ふたりはいいコンビですね。もう結婚しちゃってください。
 あ、そーいえば、ジャッジメントに入るには試験に通る必要がある事が今回解りましたが、レベル1の初春がパスできる試験ってどんなんなんだろうなぁ。能力とはあんまり関係ないのだろうか。
 それならなんでジャッジメントは能力者犯罪を取り締まれるんでしょうね?……だからいつも設定があm(ry

第21話 声

わかりやすくてステキ。

 そんな今回のお話は…
 花火大会の会場で起きたポスターガイスト現象に巻き込まれた初春たちは、危ういところとMARの駆動鎧(パワードスーツ)に救われる。
 その駆動鎧に乗っていたのは、合同会議にいた専門家・テレスティーナだった。
 迷惑をかけたと気落ちする春上を、自分と同じで変われるはずだと慰める初春。
 ふたりは気晴らしに第21学区の自然公園へと出かけることに。
 一方、ポスターガイスト現象がAIM拡散力場への人為的な干渉にあると知った美琴たちは、木山の関与を疑うが、拘留中の彼女には不可能。花火会場で様子がおかしかった春上に疑念を抱く。『書庫(バンク)』のデータには、意外な記載があって……。
以上公式のあらすじ。

 お話は、春上ってポスターガイスト現象に関係あるよねーっていう話。
 ま、展開上、そらそうだわなという感じですが、物語上の登場人物にそれが分かるはずもないので、それらしい色々を提示していって、キャラクター達に上記のようなことを考えさせるという内容。
 Aパートで、美琴と黒子さんが「それはないよねー」という会話をするわけですが、むしろそれは「そういうことなのです」と語っているようなもので、春上の持っているロケットも、AIM拡散力場や木山先生とくれば、ロケットの中身は関連者だろうというものだ。春上が探していて、ロケットの中身は誰の写真かは、最初は木山先生かと思ったが彼女が友達といったので、んじゃ人体実験させられた子供なんだろうとか思ったら案の定な結果で、予想を見事に裏切らない展開に、思わず笑みがこぼれました。むしろ清々しい(笑)。
 というわけで、別にお話として「こんな事実がっ!!(ジャジャーン/効果音)」なんて事があったりしましたが、視聴者的に「まぁ、そうよね」という、なんかすごく客観的に見ている感じで乗り切れねぇ。
 でもまぁ、アニメ見て小難しい事考えたくない身としては見ていて楽ではある。面白味は無いが(笑)。
 そんなわけで、むしろ事件関係よりも初春と黒子さんがケンカしてしまう辺りの方が興味深かったので以下。

今週の黒子さん
 春上とルームメイトになって、仲良くやっていこうと思っていた矢先に、黒子さんが春上に疑いの目を向けるもんだから、青臭い正義に燃えている初春と衝突してしまう結果になってしまうのだけど、黒子さんは随分大人よね。
 対して初春は年相応の子供っぽさだからケンカになってしまう。
状況を鑑みて、春上が事象の中心にいるかもしれないと疑念を抱くのは当然で、初春が怒るのは、それは私情を挟んでいるからなんだよなー。人的被害も多数出ているので、黒子さんはその辺割り切っちゃってるのよね。
 どちらが良い悪いではなく、そのふたりの対比という部分で見ていて興味深かったし、またこのふたりが本来仲良しである事がおもしろいと思った。

 さて、今回すんごい気になると言うか、なんで?と思った部分がありまして、それは黒子さんと美琴が春上の能力をデータバンクから見るシーン。
 なんで美琴がちょっとパソコンに電気ビリビリっとしたら見れるようになっちゃうんですかねぇ。
 おそらくは、誤作動させてデータバンクを覗き見た、という事なんでしょうが、どー考えても見れる見れない以前に過電圧でパソコン壊れるような気がしますけど。
 こーゆー事フツーにやっちゃう所がこのアニメらしくて逆にステキだなと思う(笑)。

第22話 レベル6<神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの>

初春の能力ががが!

 そんな今回のお話は…
 “チャイルドエラー”として児童養護施設で育った春上。
 幼いころ、施設で仲の良かった少女――枝先との間でだけ、「念話能力(テレパス)」の強度が上がる特性を持っていたが、最近になって、別の施設に移されてしまったはずの彼女の声が聞こえるのだという。
 話を聞いた美琴は、「幻想御手(レベルアッパー)」事件についてテレスティーナに打ち明ける。
 暴走能力実験の被験者となった子供たちがポルターガイストの原因になっているのではという仮説をもとに、行き先を探る美琴たち。
 そこにテレスティーナから、木山が保釈されたという連絡が入り……。
 以上公式のあらすじ。

 初春の能力については、今週の初春のおぱんちゅで語るとして、今回はもうクライマックス間近という事もあって、一展開ありましたな。
 元々の原因として、学園上層部のマッドサイエンティストの誰だか(名前忘れた)がレベル6の能力開発用に作った、なんだかっていう物質(名称忘れた)を投与された子供達が木山先生の教え子達で、彼らを覚醒させようとするとポルターガイスト現象が起こってしまう。
 それはなんだかっていう物質(名称忘れた)が、暴走能力を元にレベル6の開発を目指すという代物だったため、子供達が暴走能力者になってしまったからで、それをなんとかしようとするには、なんだかっていう物質(名称忘れた)のサンプルデータが必要だが、そんなものは手に入らない。
 手に入らなかったとすればどうするのかという美琴の問いに、木山は学園全体が崩壊するかもしれないポルターガイスト現象が起こったとしても子供達を助けると言い放つ。
そこへテレスティーナがやってきて、子供達を保護すると言って強引に彼らを連れ去っていった。ざっと説明するとこんな感じ。
 要は人を人と思わない学園都市上層部のマッドサイエンティスト(現在行方不明)の所為で植物状態になった子供を助けるのと、学園都市全体を秤にかけさせて、にっちもさっちもいかない閉塞感を演出しているということだ。

 まぁしかし、このアニメ的な今後の展開として考えると、どーせテレスティーナは学園上層部かマッドサイエンティストに関わりがあるに決まってるし、それが分かった時点でレベル5の美琴が「上等だぁ!」とか言って電撃ぶっ放してそいつらを倒すんだと思います。なので、お話としては特に無いや(笑)。
私 としましては、ポルターガイスト現象についての説明での事が気になったと言うか、ちょっと待てって感じだ。なぜならば、いつのまにか美琴が電気と磁場を操れる事になっていたからだ。
 まぁ確かに、これまでそんなことをしていましたし、電気起こすと磁場が発生するのもわかるが、「操れる」とは聞いてない。ってゆーか!それじゃ以前の感想でも言ったように、ホントに美琴が「幻のデュアルスキル」ってことになっちゃうじゃねーかよ!コンチクショウ!
 誰だよ設定考えたヤツ。美琴がデュアルスキルじゃないというのなら、それがデュアルスキルに当たらない説明をして欲しい。なーんかその場その場で設定作っているように見えるんだよなー。ものすごい行き当たりバッタリ感が見ていてイライラするよ。
 その能力関係の設定が、さほど本編に関わらないならまだしも、本筋の根幹を成す所だっていうのがもうなんとも。
 ホントに最初にがっちり固めておけよと言いたい。あやふや過ぎるよー。個人的にはホント美琴達の日常をただただ追っていた方が楽しかったと思うんだけどなぁ。それなら能力関係を「だってこーなんだもーん」な説明でも気にならないのに。
 まぁでも、原作も含めたメインターゲットが、週刊少年ジャンプ的なティーンエイジなのだから、こういうモノなのかもしれんな。

今週の黒子さん
 フツーに美琴と一緒に風呂に入ろうとしていたので、なんだかんだ言いながら風呂は一緒に入っているんだ、とか思ったら見事に違いましたね。ってゆーか、美琴の入浴中に瞬間移動で風呂場に入っちゃえばいいのに。それなら今回のように入る直前で桶を投げられ、大事な部分を見損ねる事も無かったろうに。
 どーでもいーけど、倒れた黒子さんは股全開でしたね。むしろ大事な部分を美琴に見られてますな(笑)。

今週の初春のおぱんちゅ
 おぱんつはないが、これまで全く語られなかった初春の能力が明かされました。
 「手に持っている物の温度を一定に保つ」っていう何でもないというか、電子レンジみたいというか。
 まぁ、それはどーでもいーんですよ。私としてはここでそれを見せる必要があったのかという事ですよ。もうここまで来たらずっとわからないままの方が面白かったような気がするんですよね。判明するのであらば、あっと驚くような事の方がいいだろうし。
 そもそも春上との友好の証としてそれを教えるのであれば、なんで佐天さんには教えてねーんだよ!佐天さんは初春にとって親友ではないようです。ひどい!!佐天さんはスカートめくるからですか?本当は初春は佐天さんウゼェとか思ってるんですか?!
 ああでも、黒子さんの事はちょっとウゼェって思っていそうよね(笑)。

第23話 いま、あなたの目には何が見えていますか?

むしろ婚后さんの能力が気になる。
それはともかく、ベタだが上手く作ってある。

 そんな今回のお話は…
 暴走能力実験で昏睡状態に陥っていた子どもたちは無事保護され、木山のもとからMARの研究所へと移送された。
 ひとまず一件落着と胸をなでおろす黒子たちだったが、美琴と初春はいまひとつ納得のいかない顔。
 春上のお見舞いに行こうと準備をしていた初春は、子どもたちへの強い想いを抱いていた木山を思い出し、彼女のもとを訪れる。
 もう少しで子どもたちを救えたのにと気落ちする木山を、一緒に子どもたちに会いに行こうと励ます初春。
 しかし、テレスティーナは子どもたちに合わせるわけにはいかないと、すげなく断る。
 そして、彼女の正体を知った美琴は……。
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては、初春が木山とせめて子供達のためになればと、これまでの研究データを持っていくが、そこでテレスティーナの本性と素性を知り、またデータを壊され愕然とする。テレスティーナは事件の元凶のマッドサイエンティスト(名前忘れた)の孫(だったっけか?)だったのだ。
 ジャッジメント177支部で泣きじゃくる初春から事情を聞いた美琴は単身MARへ乗り込んでいくが、設置してあったジャマーにより能力を上手く発揮できない美琴は術無く捕らえられてしまう。しかし偶然居合わせた婚后さんによって美琴は事無きを得た。
 移送された子供達の行き先を突き止め、結束をより深めた美琴、黒子、初春、佐天、固法、ついでに婚后さんが、子供達の救出のために動き出す!って感じで引っぱった。
 次回は最終回のようです。それはともかく、あらすじを引用した意味があまりなかったな。

 さて、お話としましては予想通りの展開で、今回の展開云々については特にないのだが、本性を現した黒幕テレスティーナをこれでもかという悪として見せ、主役である美琴の正義の鉄槌で打ち砕くと見せかけて、これまで神如き力で敵を一撃の下に葬り去ってきた美琴がコテンパンにやられる様をまざまざと見せつけ、テレスティーナという巨悪を演出すると同時に、ピンチ感と視聴者のフラストレーションを煽っていて、この見事とも言える少年マンガ的展開はベタだが実に燃える。
 私は制作者側の思惑通り「おのれテレスティーナめ」と思わされたのだから、ここで褒める他ない。
おそらく次回は最初ピンチになりつつも、能力者達が大暴れして悪を打ち砕きスカッとさせてくれることであろう。
そういった熱血展開に付き物な、青臭い青春劇場も(褒め言葉です)しっかり用意されていて、単身乗り込んで行きながら、コテンパンにやられて戻ってきた美琴に「オレたちは仲間だろう?」的な台詞で、日曜朝8時30分のアニメのような、困難を仲間と共に乗り越える、も見せており感心。
 ただこの歳になると、その辺は見ていてどうもこっ恥ずかしいが(笑)、この物語のメインターゲット的にはどうしても必要であろう。

 個人的な所としましては、今回云々よりは次回佐天さんがどう活躍してくれるかが気になる。
 せっかくここまで能力開発のための学園都市に居ながら、能力を持たせずにきたのだから、能力を持たないが故のいい役所が用意されている事を期待したい。というか、美琴が絶対的な能力を持っているが故のブレがあるから、その対局である佐天さんを上手く使って、どうか上手いこと話を締めてくれよ?
 どーでもいーけど、冒頭にも書いたが、婚后さんの能力ってこれまで使う前にあっさりやられたり、今回のように活躍をバッサリ切られたり(笑)で、まだ見せてくれないのでせっかくのLV3(だったっけ?)の能力がどんなんか気になりますな。

今週の初春のおぱんちゅ
 まぁ、相変わらずおぱんつはないのだが、全体通して初春はいい所を持っていくよな。
 かなり制作者などに好かれているのではなかろうか。むしろ美琴よりも熱血だしなー。
 そしてお気に入りの黒子さんは最近いい所がねぇよ。だが次回はきっと大活躍してくれる事であろう(いろんな意味で)。

 次回最終回かー。なんだかんだ言いながら楽しく見たなー。

第24話 Dear My Friends

全て予定調和、だが熱い!
むしろそれは確立したスタイルと言えよう。

 そんな今回のお話は…
 MARの研究所から子どもたちを移送する輸送車を追跡する木山の前に、美琴たちが現れる。
 輸送車がオトリであることに初春が気付き、急ぎ駆けつけたのだ。
 初春と佐天が木山を子どもたちの元へ導き、輸送車から降り立つ駆動鎧(パワードスーツ)を相手に黒子と婚后が奮戦。
 美琴は固法のバイクで木山を追い、第23学区の研究所を目指す。その前に立ちふさがる、テレスティーナの駆る巨大な駆動鎧。
 電撃は封じられ、「超電磁砲(レールガン)」は射程外。能力を計算に入れた攻撃に美琴たちは苦戦を強いられる。
 子どもたちのもとにたどりつかせてくれという木山の悲痛な言葉に、美琴は……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は冒頭書いたように全て予定調和で、テレスティーナやっつけて、木山先生が子供達の意識を戻して「わーい」で終わるのでお話としては特に何も無い。だが、最終回らしく熱く燃えるお話の進行として、とても良く出来ている。
 見るからの悪役に度々のピンチ、それを仲間と乗り越えて、主役の強大な力でやっつける。そして問題を解決して大団円。王道。正に王道である。見事なまでに少年誌のマンガのような展開は、メインターゲットをちゃんとターゲットとして捉えている。そういった面で素晴らしい。見事にブレが無く、見ていて気持ちいいです。
 個人的な所で言えば、固法先輩が大して役に立ってない(笑)ことや、学園都市の暗部の解明がなされなかったという事はあるが、綺麗に王道を進んで締めたという印象。
 最終回としての感想はそんなものなので、以下全体的な感想をば。

 全体的なお話としてよく組み上がっており、一つの物語としても良く出来ているんじゃないでしょうか。
 わかりやすい前フリをしっかり入れて、その後事件として展開。主役がその神如き力で解決。と、やっている事は単純だし、その単純さを回避しようと、わかりやすい少年誌的トラップもちゃんと組んであって、上記したように24話分、物語にブレが無いのは素晴らしい。
 世界系のお話のような小難しい話が好きな人は、その一本道が気に喰わないかもしれないが、この見事な王道という確立したスタイルが好きな人は随分楽しめるんじゃなかろうか。

 ただこの物語、難点がある。それは細かい設定が非常に大雑把、というか、中途半端なのである。
 特に物語の核となる能力関係の設定があやふや過ぎて、見ていて「ん?」となるのは正直どうかと思う。
 これまで何度も語ったが、その辺「科学」と銘打ってある分、がっちりと隙の無いように組むか、「嘘」を強引に納得させてしまうくらいのパワーで押し切る、というような事をしてもらいたい。
 変に中途半端で納得いかない説明するもんだから、余計に粗が目立った格好になってしまっているのが残念。
 こういうエンターテインメントは、どんな嘘も見ている者を納得させれることが出来れば勝ちで、この「とある科学の超電磁砲」の設定は、そういう納得させるパワーに欠けた。
 まぁ、そんなもんは気にしなければいーのだけど、私みたいに細かい設定漁るのが好きってヤツとしたら物足りないのであった。
さらに難点と言えば、主役の美琴の性格のブレも気になる。物語にブレは無いのになぁ。
 美琴は能力云々の事を言われる事を疎んじているふうではあるのだが、自信の能力を誇示している部分もあって、そういう部分をみると、彼女の正義感豊かな所がとても嘘くさく感じてしまう。黒子さんや初春、佐天さんは、しっかりと役所を演じていて、見ていて気持ちが良い分、逆に美琴のそれが気になった。
 そういった事を含め、とっても個人的なことを言うと、むしろ事件は起こらない方が面白いような気がします。事件があると、どうしても能力云々に話が及ぶので、そこでどうしても疑問を抱いてしまう。
 せっかくキャラクターは魅力あるのが揃っているので、彼女たちの日常をただただ追っていくほのぼの話の方が自分好みではあった。

 とはいえ、前述したように設定に難あれど、一つの物語としては良く出来ていると思う。
 特にメインターゲットであろう、小中高生の男子は随分と楽しめるんじゃなかろうか。大人はたぶん、見ていて気になる所も多々あれど、「細けぇこたぁ、気にすんな」を合い言葉に見れば(笑)、可愛いキャラクターと、見事な王道展開を楽しむ事が出来るんじゃないかなと思います。

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