ミニテニスで使用するラケットは、日本ミニテニス協会認定のラケットを使用する。
ラケットには、アルミフレーム製とカーボン(グラファイト)フレーム製の物がある。
詳しくは[表1]を参照。
品名+品番 | サイズ cm | 重量 | フレーム | 用途 | 参考 価格 |
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縦 | 横 | グリップ | g | 材質 | 色 | |||
アマノスペシャルⅠAS-Ⅰ | 54.5 | 26 | 14.5 | 254 | アルミ | 緑×青 | 男子 | 7020 |
アマノスペシャルⅡAS-Ⅱ | 54 | 26 | 14.5 | 226 | アルミ | 赤×青 | 女子 | 6480 |
ミニテニスラケットHMA-84 | 51.5 | 26 | 14.5 | 208 | アルミ | 銀色 | 女子 | 4200 |
ミニテニスラケットHMA-85 | 54.5 | 27 | 16 | 238 | アルミ | 銀×黄緑 | 男子 | 5250 |
ミニテニスラケットFINE SHOT F14 | 57 | 27 | 15 | 205 | グラファイト | 青×水色 | 男子 | 12600 |
ミニテニスラケットFINE SHOT F15 | 57 | 27 | 15 | 205 | グラファイト | 白×紫×ピンク | 女子 | 12600 |
グリップの種類
グリップには、イースタングリップ、ウエスタングリップ、コンチネンタルグリップの3種類がある。
日本ミニテニス協会では、イースタングリップを推奨していると聞いている。
表2に、グリップの握り方と特徴を説明する
グリップ |
握り方 親指と人差し指の付け根の位置 図6,7参照 |
適した ショット |
特徴 |
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イースタン グリップ |
1と2の間 バックハンド時と左利きの人は、7と8の間 |
フォアハンド バックハンド |
掌でボールを打つ感覚で打てる トップスピンが掛け難い |
ウエスタン グリップ |
2と3の間 左利きの人は6と7の間 ラケットの面を寝かして上から握る |
フォアハンド | トップスピンが掛けやすい 高い打点のボールを打ちやすい |
コンチネンタル グリップ |
8と1、5と4の間 ラケットの面を垂直に立てて上から握る |
フォアハンド バックハンド |
同じグリップでフォアとバックが打てる |
グリップは太さによって感触がずいぶんと変わる。人により好みが違うので、異なる太さのグリップを試してみて、自分にフィットするサイズを選ぶのが良い。表3にその特徴をまとめる。
グリップの太さ | 長所 | 短所 |
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太めのグリップ |
・面が安定する。手の大きな人だけでなく、小さな人も力み難い。 |
・細かなテクニックショットは難しい。 |
細めのグリップ |
・細かなテクニックに向いている。手首の稼動域が広くなって、繊細なショットの感覚をつかみやすくなる。 |
・面が不安定になりやすくて、力みやすい。
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日本ミニテニス協会では、特に規格化されていない模様。細いグリップは女性用、太いグリップは男性用といった具合に分けられているようである。
因みに、日本で発売されている硬式テニスラケットのグリップサイズの規格は表4の通り。
グリップの周長は、4インチ(10cm)を基準に1/8インチ(約0.3cm)単位で1~8の8段階に刻まれており、数字が大きくなるにつれてグリップの周長は長くなり、太くなる。
通常、サイズ2,3は女性用、サイズ3は男性用と区分する人もいれば、サイズ2,3は子供用、サイズ5,6は男性用と区分する等、人により推奨するサイズは異なる。
グリップを握ってみて細いと感じれば、オーバーグリップテープを巻いて好みの太さにすれば良い。
因みに、日本ミニテニス協会認定ラケットのグリップ長とサイズは、細いラケットでは9.5cmで規格外、太いラケットでは11cmで3(G3)になる。
グリップサイズ | 規格外 | 1(G1) | 2(G2) | 3(G3) | 4(G4) | 5(G5) | 6(G6) | 7(G7) | 8(G8) | |
硬式テニス ラケットの周長 |
インチ | 4-1/8 | 4-2/8 | 4-3/8 | 4-4/8 | 4-5/8 | 4-6/8 | 4-7/8 | 4-8/8 | |
cm | 10.5 | 10.8 | 11.1 | 11.4 | 11..7 | 12.1 | 12.4 | 12.7 | ||
適用例 | 女性・子供用 | 男性用 | ||||||||
ミニテニスラケットの周長 | cm | 9.5 | 11.0 |
グリップが細いと感じる時は、グリップの上にオーバーグリップテープを巻いて太くする。
テープの厚みは0.05cm程なので、二巻きで周長は0.3cmほど長くなり、グリップサイズは1段階太くなる。
尚、最初に巻いてあるリプレイスメントテープが傷むと、取り替えるのに高価なので、最初からリプレースメントテープの上にオーバーグリップテープを巻いておいた方が良い。
オーバーグリップテープはリプレイスメントテープより安価なので、消耗品として扱える。
前腕と真っ直ぐ伸ばした状態-ラケットと握手をするように-でラケットを握る。
そうすると前腕とラケットの角度
が図2のような角度-150°程-になる。
この形は、力を入れ易く、ラケットに力を伝えやすい。
因みに、腕相撲や、野球でバットを握る時にはこの形になる。
クリケット、ゴルフ、卓球、バトミントンや他の物を掴んでするスポーツは全てがこの持ち方になると思われる
グリップを、
中指、薬指(環指)、小指で包み込み、掌の母指球との間の段差にグリップを押し当てるようにしてグリップを挟み込むように握る。
又、人指し指の第二関節を”L字"状に曲げたところで、グリップを授けてラケットを支える。
親指はグリップに沿えるだけでグリップを握らない。
即ち、インパクト前に力を入れているのは、中指、薬指、小指だけで、人指し指と親指は脱力する。
決して、指全部で握る「ハンマー握り」はしない。それは手首を動き難くする原因になる。
因みに、物を握るに適した指は小指と薬指(環指)であると言われている。
「グリップの握り方-1」でラケットを持った状態で、手首を背屈-手首を後ろに反らせる-させる。
そうするのは、背屈させることでこれ以上背屈出来ないようにすることで外力に対する抵抗力が付きやすくなり、ボールの威力に手首が押し戻され難くすることにある。
相撲で突っ張りをしたり、壁を押したりする時のように力を入れて手押しする時の手首の様がそうである。
又、インパクト後のフォロースルーを肩までし易くなるのもメリットの一つ。