サーヒ゛スの打ち方

ボールの持ち方

正確なサーヒ゛スを打つうえでトスをしたボールが意図したところに意図したバウンドをする必要があります。だから、イレギュラーなバウンドを避ける必要があります。
これに対して、ミニテニスのボールは、完全な球体ではなく、8個の部品で組み立てられている、非球面体であるので、床と接触する部品や場所によってはバウンドがイレギュラーすることがある。
そこで、イレギュラーなバウンドをしないボールの持ち方とトスの上げ方が必要である。

ボールの構造と特徴 図1参照

ミニテニスのボールは、6枚の樽型のセグメントと蓋、それと空気入れ口の8個の部品が溶着・接着されている多面体であって、とても球体と言えないボールである。図1参照
特に、ボールの大部分を占めるセグメント同志は、溶着されているので溶着部とそれ以外とでは曲率の異なる円弧からなる6角形といえる、円とは程遠い形状である。
又、溶着部や接着部とそれ以外とでは反発係数が異なることに加え非球面体であることにより、床と接触する部位いかんでバウンドが異なってしまう。


ボールの持ち方 図2参照

セグメントの平面的な円弧部が真下になり、空気入れ口が手前向きになったボールを、お椀状にした掌にはめ込む。ルール上、掌は上を向いていなければならない。又ボールを握らない。
ボールを握るとトスが乱れやすくなるので握らない方が良い。

トスの上げ方 図3参照

前記の要領でボールを持った掌を水平にしたままで素早く上げて、ボールを狙ったトスの上げ方
空間に放り上げる。このような行為を『トスをする』と言う。
トスをする上で重要なのは 常に掌を水平にしたままでボールを動かさないこと。
手首を使ってトスをするとボールが回転したり、狙った空間へのトスが難しくなる
ことがある。
ボールが回転すると、ボールを狙ったところでバウンドさせられなくなって、意図
したバウンドにならないことが多い。

サーヒ゛スの打ち方

サーヒ゛スが入らないと試合が始まらない。サーヒ゛スは勝敗を左右する大事なものである。
次に、初心者向けのサーヒ゛スの仕方を図説する。

フォアドライブサービスの打ち方

  1. 『ワン』 - トスを上げる
  2. ボールの弾み具合を事前に確認する。審判のコール前に。
    1.5mの高さから落としたボールが、50~60cm弾まなかったら審判にアピール(抗議)できるが、却下されたら、弾みが悪いことを念頭においてトスをする
  3. 両足は肩幅程に広げ、サービスをしたい方向に両足と胸を合わせる。
  4. 空気入れ口を手前にしてボールを掌に載せる。図2参照
    掌は上向きでお椀状。ボールは握らない。掌に置くだけ。
  5. トスを上げる。
    ・ボールが回転しないように、掌を水平にしたままボールを放り上げる。
    ・腰より高い高さでサービスをすると反則(失点)になる。
    ・体全体でトスをするとボールは回転し難くバウンドも安定する。手首を使うとトスが乱れやすくなる。
  6. ラケットのスイートスポットの通過線上にバウンドするトスを上げる。
  7. ラケットを持つ手もトスをする手と一緒に動かすとタイミングがとりやすい。
  8. イースタングリップでラケットを握ることを推奨。掌で打つのと同じ感覚で打つことが出来る。

☆トスのルール
 ・掌を上に向けてトス(ボールを放り上げる)をする。
 ・掌を下向きにしてボールを落としたり、故意にボールに回転を掛けない
 ・腰より高い高さでサービスをする。高いと禁則の「ウエストオーバー」になり失点する。

  1.  『ツー』 - テークバックする

ボールが落ちるのに合わせながらラケットを右後方にテークバックする。

テークバックのタイミングの取り方テークバックすることは、ラケットのヘッドスピードを上げて速いサーヒ゛スを打つうえでの有用な方法である。
なのに、テークバックの仕方やタイミングの取り方が分からない方が少なからず見えるので、一例を提案する。
①トスの体勢をとる
②左手でボールを放り上げるのに合わせてラケットを持つ右手も同じく上に上げる。
③ボールが落下し始めて左手を下げるに合わせて右手のラケットを後方に下げてテークバックする。

  1. ラケットを軽く握ってテークバックする。強く握るとテークバックの反動をうまく利用できない。
  2. テークバックしながら体の重心を右足に移す。背筋を真っ直ぐに伸ばして。
  3. テークバックは大きい程ヘッドスピードが速くなって速いサーヒ゛スを打ちやすくなる。
  4.  『スリー』 - ボールをインパクトする

テークバックの反動を利用してラケットを45°斜め左上に、左肩目がけて振り上げる。

  1. 『フォー』 - フォロースルーをする

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