ガットを張り替える際、どの程度のテンションにすればよいか分からない人が少なくないと思います。
ミニテニスの知名度が低いせいか、Netで検索しても必要な情報は得られにくいのが現状です。
そんな時は大抵、テニスショップの店員に聞くことが多いと思いますが、その店員とてミニテニスに詳しいとは限らず、納得のいく説明が聞けないこともあると思います。
そんな方に対して参考になりそうな情報を提供したいと思います。
*ガットとは、別名ストリングスのこと。線径1.2~1.3mm、ナイロンやポリエステルで出来ています。
テンションとはガットの張力のことで、ガット一本当たりの引っ張り力のことを言います。
ポンドとは、テンションの力の単位であって、1ポンドは約0.45kgです。
ミニテニスに関する情報が無いのでソフトテニスの情報を紹介します。
ソフトテニスのボールは、外径寸法が6.6cm、重量が30~31gに対してミニテニスのボールはそれぞれ、13.3cm、33gと、外径寸法で2倍、重量は同等です。
テンションに関係するのはボールの重量が主だと思われますから、ソフトテニスの推奨テンションをミニテニスに適用できると考えられます。次に3ランクに分けてテンションを列記します。
・ランク1 : 22~26ポンド( 9.9~11.7kg)小学生
・ランク2 : 24~28ポンド(10.8~12.6kg)中学生
・ランク3 : 26~30ポンド(11.7~13.5kg)高・大・一般
因みに、硬式テニスのボール重量は60gでテンションは30~60ポンドです。ミニテニスのボールは硬式テニスのボールに比べると、ボール重量は半分の30gですから、テンションも同じく半分の15~30ポンドでよいことになるのではと思われます。
ソフトテニスのテンションと比較すると、奇しくも強い方は同じですが弱い方はソフトテニスの方が強くなっています。
硬式テニスの世界ランカーも言っているし、一般論でもありますテンションと打球の速度の関係について、
・テンションは弱い方が飛びやすく、強くなるほど飛ばなくなる
と言われています。
これは、硬式テニスのラケットの中心に3mの高さから落とした硬式テニスボールが跳ね返る高さを静的に実験した結果と表しているとも言えます。
テンション | 40ポンド | 50ポンド | 60ポンド |
跳ね返り高さ(m) | 2.22 | 2.12 | 2.06 |
しかし、実際の球速に近い条件での科学的な衝突実験結果や元日本プロテニス選手が30~70ポンドの範囲で5種類の違うテンションのラケットでサービスした時の球速とテンションとの関係を実証試験の結果からは、そのような結論は得られずに、
・反発性も接触時間もテンションに影響されない
と、一般論とは異なる結論が得られたとの記事を目にしました。
ミニテニスの場合はどうかわかりませんが、参考になる記事ではと思います。
興味のある方は、試してみる価値はあると思います。
特にトップを目指されている方は