ボールに空気を入れるのに空気入れを使用する時、空気入れの口金(以下ノズル)が太すぎてボールの空気入れ口に差し込めない商品がよくあります。
以前は100¥ショップで打っていた空気入れでも使える商品がありましたが最近は見かけません。
こんなときはどうしたらよいか、はたと困ってしまいますよね。
これから、これまでに私がやってきたことと、最近やり始めたことを紹介します。
プラスティックは熱可塑性ですから、適度に温めれば柔らかくなって加工しやすくなる性質を利用します。
以下、手順を列記します。
1.空気入れからノズルを取外す。通常、ノズルがネジこまれているポンプが多い。
2.平たい当て物と平たい台を用意する。
3.ノズルの先端を温める。ライターの炎等で万遍なく加熱する。火傷に注意すること。
ポリ塩化ビニール製(PVC)の場合、140~200℃で柔らかくなります。
4.柔らかくなったノズルを台の上に置いたら、平たい板でノズルの先端をテーパー状に転がしなが
ら押し延ばします。この時、穴がつぶれないように爪楊枝か何かを差し込んでおくと良い。
ノズルの先端外径は3.5mm程。テーパーは8mm長さで1mm。右図参照。
5.途中で硬化して押し延ばせ難くなったら、手順3~4を繰り返す。
ポンプにバレーボール用のノズルのついている時は、このノズルを流用する方法を紹介します。
用意するものは、・千切れた栓を1個と・スペーサー(φ3×φ8×20L)を1個。
以下の手順に従って作業を進めてください。
1.千切れた栓の耳たぶ切り取って円状(φ9)に整える
2.ノズル(φ2.5)にスペーサーを差し込む
・適当なスペーサーの無い時は幅15mm程のテープをノズルの根本から巻きつけます。
外径が8mm程になったら糊付けします。
・このスペーサーは、この後に差し込む栓の位置決めの出来るものであれば何でもよい。
ミニテニスボールの栓を繋ぎあわせてもよいと思います。
3.栓をノズルに差し込む。
・細い方を先端側に。塞がっているところは千枚通し等で穴を開けます。
・ノズルの空気穴を栓で塞がないようにします。
方法3:専用ノズルを製作する
方法1,2で解決できない時は、専用のノズルを製作します。
私はポンプについているノズルのネジがM5等の標準のネジに合うものであれば、そのネジを次のように加工します。
1.ネジを所定の長さに切断する
2.ネジの中央に貫通穴をあける。出来るだけ大きい穴の方が空気が入れやすい。
3.ネジの一端をテーパー状にグラインダーかヤスリで削ります。
当クラブでは、このようして作ったノズルも使用しています。上記、方法1に示すノズルの外形図のテーパー(1/8)に