ホンダ CBの由来は,こうだ!!

おーとばいザムライ

 

   This is the origin of HONDA CB.  → English

 

 

  2008(平成20)年54

 

 

  最近,古書店に古いバイク雑誌が出回るようになっている。私は,名古屋を中心として古書店街を回ってみた。そして,それらを丹念に探してみることにした。

  すると…,あったのだ!  偶然ではあるが,発見したのである。

 

 雑誌『オートバイ AUTO−BY』の196211月号の98頁(上の写真左)にそれはあった。

 

 少し長いが,抜粋して引用してみる。

 

 

 《うちでは記号で,種別ごとに目的に応じた分類法をとっていますが,それによって説明しますと,オートバイはすべてCという記号で表され,C100というように記号がCだけのものは普通型のオートバイを意味しているんです。最近は実用車という言葉の意味がかつてのそれとだいぶ変わってきていますが,いわゆる実用型ともいえるものです。

 

 次にCSという記号があります。SはSportsのSをとったものでスポーツ車を意味しますが,それほど強い意味でのスポーツ車を表すものでなく,普通型をスポーツ型ふうにしたものといえるものです。ギヤ・レーショが多少高くなっており,マフラーもアップ・マフラーとなってスタイルが変わっています。 このCSの上をいくものがCBで,BはClubmanのbをとったものですが,いわゆるスーパー・スポーツ型といわれているものです。エンジンは標準型をベースにしていますが,圧縮比やキャブの口径を変えるなどして最高の性能をもたせており,またスタイル的にもがらりと変わっています。まあ,このCBはスポーツ万能の車といえますが,ただレーサーとして考えた場合は完全とはいえないんです。というのはもとの設計がレーサーに徹してある車ではないからです。》(赤フォントは富中)

 

 これは,『メーカーに聞くカブレーシングCR110型50cc』(上の写真右)という記事で,リードにこう書いてある。

 

 《このほど市販に入ったカブ・レーシングは,モペットの市販レーサーということのほかに,G・Pレーサーの“市販版”として各方面の注目を浴びているのである。そこで今回の「メーカーに聞く」は,カブ・レーシングの設計にあたった(株)本田技術研究所の関係者を訪ね,カブ・レーシングの取り扱い方を中心にいろいろとお話を伺った。

   お話を伺った人 (敬称略) 

             本田技術研究所・企画室 原田義郎

                  〃  発動機設計室 斉藤音次

                  〃      〃     松本正夫》

 

 

間違いなくホンダで開発に当たった方の言葉として紹介しているのだ。

私は,CBの名前の由来の混乱に,決着がついたと思うが,皆さんはどう思われるだろうか。

 

  

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このかこみの上にあるように,月刊『オートバイ』1962年11号に,CBの名前の由来が載っているのを見つけました。CBの名前の由来に関する記述が載っている書籍として,現在わかっているものはこれが最古のものでしょう。

<追記>2011.10.29
Wikipedia<ホンダ・CB>にあるCAの次だからCBという記述は,『オートバイ2007年5月号別冊付録日本二輪車大辞典』(2007年)を根拠としていますが,その書籍も元を辿れば,『ホンダCBストーリー』(1998,三樹書房)の第4章p45でしょう。しかし,ここを誰が執筆したのか明記していません。また,根拠も示していません。

一方,同じ『ホンダCBストーリー』第7章には,「設計者が語るCBの総論」という記事があり,そこには,「CB72のCは,“C(・)YCLE”の頭文字,Bは“For CLUB(・) MAN RACER”を意味しています。」と書いてあります。しかも,その談話の相手と
して,「スーパーカブC100,CB72,CB750FOURなどの代表的なマシンの総括を務めた」原田義郎氏と明記してあるのです。そこには,ホンダのオートバイの開発機種の名前の付け方やCB750FOURに至る開発の経過も詳しく書いてあります。そもそも,CAなどというオートバイの話は出てきません(あれば,そのCAなるオートバイそのものがこれまでに話題になって,雑誌で取り上げられているはずと思いますがどうでしょう?)し,アメリカ市場に対して開発したオートバイは「ドリームCB77」と紹介しています。
そして,その原田氏に斉藤音次氏と松本正夫氏を加えて,彼らから聞いた話として記事にしているのが,この月刊『オートバイ』1962年11月号の記事p97なのです。

 

 

 

 

http://www.md.ccnw.ne.jp/hondacb/index.files/image011.png

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホンダファンなら誰もが知っている(と思う)書籍,『ホンダCBストーリー』です。CBに関する貴重な話が満載されているのはいいのですが,CBの名前の由来について,ナント3つの説が載っており,これが混乱の元になっていると思われます。しかし,私は,開発者が書いている説が最も信頼できると考えます。該当部分を
抜粋してあります。↑ジャンプして,見てください

なお、この上の書籍は、特別限定版です。意外とレア
なもののようですよ。特別限定版 081/250

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットで,各サイトを見ればおわかりと思うが,このCBの由来については諸説紛々である。

CBについて書かれた書籍は多いのだが,きちんと説明できている書籍が,残念ながら“ない”からである。

しかも,本田技研では,当時の資料がないらしく,窓口で「はっきりしない」,あるいは,「clubmanのcb」と返答している(他のHP参照)ようである。

そのため,ウィキペディアでも,比較的新しい書籍から推測したことしか書けていない。世界に冠たる本田技研の看板車種であるCBの由来が,これでいいわけはない。現在,CBの名前の由来がはっきり書かれているものとしてわかっているものは,これが最古だろう。

本田技研も,月刊オートバイも,このことを公表すべきと,私は思う。しかし,このHPを公開して数ヶ月たったが,今のところ,本田技研と月刊オートバイから何のコメントも頂いていない。残念である。CBの名前の由来が,より高いレベルで追究されることを願ってやまない。

 

 2008(平成20)年8月10日

 

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2017年(平成29年)331日現在、“ホンダ CB 由来”で検索をかけてみると、

『諸説あるホンダCBの語源 〜バイクの系譜〜』というHPがヒットします。

このページはご覧になるとおわかりになると思いますが、

このHPのホンダCBの語源が「CB72のCは,“C()YCLE”の頭文字,

Bは“For CLUB() MAN RACER”を意味」するという主張を

支持する内容となっています。

しかも、ホンダCBの語源について、私のこのHPとはまた違った角度、

車種を年代ごとに並べて検証するという方法をとっています。

興味深い説明もありますので、ぜひ、ご覧になるとよいと思います。

 

HP諸説あるホンダのCBの語源

 

 

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2017(平成29)年 326日  おーとばいザムライのページを整理

2016(平成28)年 813日  おーとばいザムライの過去のぼやきについて整理し、書庫に収蔵。

2016(平成28)年 327日  『諸説あるホンダCBの語源 〜バイクの系譜〜』のHPに紹介されていることを 確認。

2014年(平成26)年8月14日 ウィキペディアの「ホンダ・CB」の項目が、本HPを基に書き換えられていること   を確認。上の件と下の「ミスターバイク」関連について、「CBの由来、その後」のページへ移動

2011(平成23)1029日 「ホンダCBの由来は,こうだ!!」に関することを追記する。

2009(平成21)年 5  8日  雑誌『ミスターバイク』の「森永みぐの強行着陸」に,「ホンダCBの由来は,    こうだ!!」が紹介されたことを追記する。

2008(平成20)11月  2日  HP「二十八防空隊」を加える。

2008(平成20)1026日  HP「おーとばいザムライ」を立ち上げ,ここから「ホンダCBの由来は, こうだ!!」へジャンプするようにし,「おーとばいザムライのぼやき」を始める。

2008(平成20)年 5 4日  HP「ホンダCBの由来は,こうだ!!」を立ち上げる。

 

 

 

 


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