機動戦士ガンダム00 26〜38話

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#26 天使再臨

ワクワクするぅ。

そんな今回のお話は…
西暦2312年。第一次太陽炉戦争(オレ命名)から5年。
地球連邦政府は独立治安維持部隊「アロウズ」を組織する。
しかし、その実態は反政府組織や主義、思想等への弾圧であった。
夢を叶え宇宙技術師になった沙滋・クロスロードはラグランジュ4「コロニープラウド」で働いていたが、
反政府組織「カタロン」とアロウズの抗争に巻き込まれ、強制労働所に送られてしまう。
そこへカタロンが仲間を救出するために介入を行うが、それはアロウズに察知され戦闘に。
アロウズはコロニー内に無人対人兵器オートマトンを放ち、反政府組織の殲滅をはかる。
沙滋・クロスロードはそのオートマトンに殺されかけるが、寸でのところで刹那・F・セイエイに助けられる。
彼と一緒に逃げた先で沙滋が見たものは、ガンダムエクシアであった……
って感じ。

セカンドシーズンが始まりましたが、タイトルにサブタイがついていないくせに、
話のナンバリングはまた#01になっておりましたが、こっちとしてはとっても後でまとめにくいので通番にさせてもらう。
それはさておき、お話の方はあらすじ後にエクシア戦闘するも、5年前の機体では敵わずフルボッコ。
しかしソレスタルビーイングからマイスターピンクことティエリアの駆るセラヴィガンダムがアロウズのMSを退け、刹那と沙滋はトレミー2ヘ。
そして、刹那は地上へ降り、カタロン構成員ライル・ディランディをソレスタルビーイングに誘う。
ってところで終わった。
このライル・ディランディはロックオンと同じ顔なんだけど、たしか1stのロックオンには双子みたいなヤツいたよねー。
個人的にはそいつなんじゃねーのかと思っておりますが、ただ単に記憶を失っているだけかもしれません。

さて、お話の方はというと、見事なプロローグであり、1stシーズンからキャラが現在どうしているか、
そして世界の状況はどうなっているか、ということを提示し、それをザッピング的に見せていて、正に序章といった感じが続きを気にさせる。
個人的に思うところとして、刹那が最初からソレスタルビーイングに戻っていなかったのが意外であった。
というか、刹那としたらソレスタルビーイングはなくなったと思っていたのでしょうが、
彼はアレハンドロ・コーナーが死んで世界も平和になるだろうと思っていたら、そうはならず、
独自にアロウズの動向を探り、半壊したエクシアを動く状態にして活動していたってのが、なんとも彼の思いが伝わってくる。
コロニーから沙滋と逃げる時のモノローグで彼が言っていたように、結局何も変わらなかったこの世界に、
半壊したエクシアと自分だけで、それでも世界を変えてやる、と、刹那が行動しているさまを見るとちょっとぐっとくる。
それに彼がエクシアをまだ使ってたっていうのがいいよなぁ。
まぁ、ガンダム馬鹿(褒め言葉です/笑)の彼のことだから、やるのはガンダムなんだ!ってことなんでしょう。
しかし、そのエクシアがフルボッコにされるのはちょっと可哀想な感じでしたなぁ。これまでを見てきた者の身としては。

その他のところではやはりルイスが一番のサプライズであったなぁ。
まさかアロウズのMSパイロットになっているだなんて……。
しかもかなり精神的に不安定な様子な上に、どうも黒幕リボンズとも関係あるようだし、どうにも不安なんですけど。
彼女には沙滋と幸せになって欲しいんだけどなぁ。
その沙滋も今回ソレスタルビーイングを恨みながらも助けられトレミー2で拘束されたのだが、
最終的にこのふたりが戦うことになったりしないだろうなぁ。沙滋はこれからどうするんだろうか。

全体的なところとして、死んだと思われていたヤツらが生き残りすぎな感じがしないでもないよなぁ。
それは1stシーズンの最終回で分かっていたことではありますが。
まぁ、個性的なキャラ達であったのでいないってのもさびしいものであるので、まいっか(いいのか?)。
とりあえず、話をどうもっていくかということと、我が愛しのマリナ姫さまがちゃんとヒロイン的役回りをするか、楽しみなところであります。

今週のマリナ・イスマイール姫さま
相変わらずのテレビッ子(笑)。しかも台詞がありません。
ホント、ちゃんとヒロインしていただけるのか今から不安いっぱいです。
今週の髪を後ろで束ねられて、服装はよくわからなかったが割とかっちりした感じのお召し物でありました。
またどっかの国へ訪問していらっしゃるのかしらね?


#27 ツインドライブ

アロウズは俺を本気で怒らせたいらしいな!

そんな今回のお話は…
地球に降りた刹那はふたりの仲間を迎えに行った。
ひとりはコードネーム、ロックオン・ストラトス、本名ニール・ディランディの弟、
半連邦政府組織カタロン構成員、ライル・ディランディ。
もう一人は先の戦争でソレスタルビーイングの戦術予報士をしていたスメラギ・李・ノリエガであった。
二人を連れて宇宙へもどりプトレマイオス2(以下トレミー)と合流しようとしていたとき緊急暗号通信が入る。
トレミーの位置がアロウズに知られ、敵部隊が急速接近中との事だった。
ティエリアがセラヴィガンダムで迎撃に出るが、トレミーにはあとツインドライブのマッチングテスト中の00(ダブルオー)ガンダムしかない。
しかも00ガンダムはまだ一同起動に成功していないが、それでも刹那は00ガンダムで出ようとする。
って感じ。

今回のお話としては、カタロン構成員、ライル・ディランディをロックオン・ストラトスとしてスカウトし、
飲んだくれてしまったスメラギさんを連れてきて、00ガンダムを起動した、ってだけの話。
なのだが、さすがにいろいろと次回以降がどうなるのか気にさせる作りになっている。
新ロックオンことイル・ディランディは上記の通り半連邦政府組織カタロンの構成員。
とりあえず、利害は一致しているのでカタロンとソレスタルビーイングはそれなりに共同戦線をはるであろうから、
1stシリーズのようにかなりの数的不利を強いられる事はなくなりそうだな。
一応はアロウズとソレスタルビーイング、カタロンという二極化になりそうな感じではある。
が、気になるのは王ちゃんこと王留美だ。
黒幕であるリボンズと接触し、ソレスタルビーイングの情報を流し、ソレスタルビーイングにもアロウズの情報を流していう様子。
どうも戦いを激化させたいようなのだけど、なんか最終的に黒幕の黒幕とかになったりしないだろうなぁ。
一番事情を知っていそうで、一番高みの見物しているのは彼女なので、そんなんになりそげな予感がするが、俺の予想は大抵当たらないのでたぶん違うのだろう。
まぁ、とにかく次が気になって仕方ねぇよ。

さて、上記以外ではやはり飲んだくれスメラギさんか(笑)。
ビリー・片桐の所で2年も厄介になっていたようですが、あまりのダメっぷりに思わず噴いてしまいましたが、
トレミーのピンチに戦術プランを咄嗟に立ててくる辺りは、腐っても戦術予報士か。
しかし、第一次太陽炉戦争(俺命名)でバラバラになったソレスタルビーイングに、また仲間が集まってくるのはうれしいよな。
現在獄中のアレルヤは次回救出作戦で助けるのでいいとして、あと埋まっていない席はツエーリの席なのだけど、やはりそこには沙滋が座るのかなぁ。
赤ハロからデータベースの閲覧をして、ソレスタルビーイング自体は沙滋とルイスに無関係(とも言い切れないが)とわかった事だし。
つか沙滋はソレスタルビーイングからほっぽり出されたところで、アロウズに目を付けられているわけだから、
とりあえずはトレミーに残るしかないよなー。どうなっちゃうというんだ沙滋。ルイスと幸せになってくれるといいなー。
最後に00ガンダム。トランザムでも起動しない物を最後は気合いで動かすのか(笑)。
まぁ、一応自浄作用(この字であってるのか?)のタイムラグか?なんて言っておりましたけど。
性能としては2基のGNドライブで疑似GNドライブのGN粒子を無効化出来るのが特徴のようです。
GNドライブ主体の今現在としては無敵じゃん。それでいーんですかねー。
ああ、そーいえば、イオリア・シュヘンベルグがトランザムと一緒に送ってきたとの事だったんだけど、
イオリアは今現在の事、ソレスタルビーイングから離反者が出て、敵がGNドライブ使う事も見越していたってことですかね。
どんだけ先読んでるんだよ。この先も何かやらかしそうね、この人。

今週のマリナ・イスマイール姫さま
姫さまに銃を向けた上に身柄を拘束し投獄だと!?
ゆ、ゆゆゆゆ許すまじ!アロウズ!!姫さまがぞっこんラヴなせっきゅんこと刹那がお前らを叩き潰してやるぜ!
まぁ、それはそれとしてだ。姫さまは今後どーなるのかなー。
OPではシーリンのいるカタロンと一緒におりましたけど、アザディスタンはカタロン、ソレスタルビーイングと共に、連邦に立ち向かうのかしらね。
なんにせよ、俺は姫さまについていくぜ!
まずは次回アレルヤ救出のついでに(笑)せっきゅんが姫さまを助けてくれる事を願う。


#28 アレルヤ奪還作戦

00秒の電撃作戦、燃えるなぁ。
そして姫さまはお優しい。素敵だ。

そんな今回のお話は…
ラグランジュ1でケルディム、アリオスガンダムを収容したソレスタルビーイングに
王留美から地球連邦軍反政府勢力収監施設に、ガンダムマイスター、アレルヤ・ハプティズムが拘束されているという確定情報が入った。
スメラギ・李・ノリエガの戦術プランはわずか300秒の電撃作戦。
アレルヤ奪還の為にプトレマイオス2は地球へ降下する。
って感じ。

色々気になるところばかりであった今回の肝はやはり300秒の電撃作戦。
まぁ、実際の作戦とするならどうなのよ?というものではあるのだけど、こういった展開は見ていて燃える。
1stシーズンの最初の頃のように、結局はガンダム脅威のメカニズムで押し切っちゃうわけだが、
その脅威のメカニズムで敵機を撃墜させればいいわけでなく、300秒という時間的な制約の中で、
アレルヤ(&ついでに姫さま/笑)を救出するという所がハラハラとさせてくれて良い。
上記したように、冷静に見るとそりゃもうガンダム頼りなのだけど、
1st後半で不利な状況でやられまくったソレスタルビーイングを見てきた身としては、
スメラギさんの戦術プランが見事にハマる様は見ていて実に気持ちが良いな。
とりあえずはこれでソレスタルビーイングが形をなしたわけで、これからどうなっていくか楽しみ。

その他色々気になったところとして、まずはリボンズか。
てっきりイオリアの計画に異を唱えているのだと思っていたら、彼の計画を忠実に実行するのが目的らしい。
どうやらイノベイターとかいう存在がリボンズやティエリア、ティエリアもどき(リジェネ・レジェッタのこと)みたいだけど、
ティエリアを見ると、どうも彼らは意思統一されているわけではないか、もしくはティエリアだけが思惑から外れているか。
その辺は物語の後半にならないと動かなさそうだなぁ。
そんなリボンズ同様に不気味なのが王留美。リボンズが掌握してしまっているヴェーダの情報を閲覧しているようで、
ソレスタルビーイングは彼女を信用しきっていると、後で痛い目を見そうな感じだな。ホントに黒幕なんじゃねーだろーなー。
あと、ロックオンと反政府組織カタロンは彼がソレスタルビーイングの作戦を流して、それにカタロンが便乗という形をとっていた。
しばらくはそんな感じでいくのだろうが、今回姫さまが救出された事で、姫さまをずっとトレミーに置いておくわけにもいかないであろうから、
シーリン繋がりでソレスタルビーイングと接触となりそげな予感。
姫さまがどんな役割をするかその辺も楽しみ。

ちょっとお話とは別に気になるのは、相変わらずキャラが訳知り顔で気になる事ばっかり言うのがどうもな。
1stシリーズでそれやられて、中盤辺りにイラッときたのでちょっと止めて欲しいところではある。
情報を小出しにどんどん出してくれればまだいーけど、最後まで引っぱりに引っぱって、ラスト付近でギュンギュン詰めとかにならないだろうな。
そこが今のところの心配所だ。

今週の姫さま
アバンで尋問されている姫さまを見て私はかなりカッとなりましたが、
愛しのせっきゅん(刹那)が助けにきてくれてよかったですね、姫さま。
そんな姫さまは、ED後のシーンで、戦う事しか知らず戦う事でしか願いが叶えられないと言う刹那に、
「あなたが泣かないからよ」と涙を流されておりました。
戦う事でしか生きていく術を知らない彼のかわりに泣いてあげるなんて姫さまはお優しいなぁ。
ずっとついていきますよ、姫さま。……って上から目線で刹那を見てるとか言うなぁ!(やんごとなき身分なんだからいいだろ!)
あ、今回のお召し物は収監されていたのでそこの収監服でした。
しかし姫さまはこれからどーするんだろうなぁ。アロウズに目を付けられてしまったので国に戻れないし。
貧乏姫さまどころか国すら失いかねん。ってそれじゃ「姫さま」じゃなくなっちゃうよ!


#29 戦う理由

ミスターブシドーって(笑)。
アメリカンだなぁ。

そんな今回のお話は…
アザディスタン王国第一皇女マリナ・イスマイールを保護したソレスタルビーイング。
彼女の国アザディスタンは地球連邦に参加せず、世界から見捨てられ、経済は破綻し、
保守派の指導者マスード・ラフマディーも亡くなり改革派と保守派の争いも泥沼化の様相を呈している。
そんな時だからこそマリナはアザディスタンに戻ると言う。
アロウズに目を付けられているマリナが戻れば保安局がくるだろうし、
彼女を理由に連邦が介入してくる恐れもあるが、マリナの意思は硬い。
プトレマイオス2はアザディスタンへと進路を取る事に。
一方アロウズでは、マリナがソレスタルビーイングで連れ去られたという情報が既に入っており、プトレマイオス2を待ち伏せていた……。
って感じ。

愛しの姫さまの出番がたくさんあって姫さまファンとしてはうれしい限りだが、その辺は今週の姫さまで。
さて、今回の流れとしてはあらすじ通り姫さまをアザディスタンへ送ろうとする所に、
アロウズが網を張っていて戦闘になるも、ロックオンから情報を得たカタロンが介入し水入り。
ED後カタロン構成員となったシーリンと姫さまが再会した所で終わった。
今回もザッピング的な見せ方であるものの、前3回みたいにコロコロと変わって、キャラが訳知り顔でなんかよーわからんことを口走ったりはせずに、
姫さまをトレミー内のことと、戦闘する事、スメラギさん再加入をメインに1本の話として綺麗にまとまっている。
トレミー内のことは基本、姫さまと刹那がまだ平行線であることをメインに、フェルトとロックオンの事、アレルヤの事、
スメラギさんの事、そして沙滋の事もしっかり挿入して、細かく枝葉別れした話もちゃんと進めており感心。
そこから戦闘へと繋がっていくのだが、そこへいくまでの流れをしっかり見せているのがよく出来ていている。
トレミー内の事の間にアロウズ、カタロン内のことへと移して、話の展開的に戦闘になる準備をしておいて、
またトレミーへと戻した後に敵と遭遇させ、しっかり戦闘になるように組み上げている。
と書くと当たり前のように聞こえるかもしれないが、話としてはアロウズやカタロンのことは別になくても、
攻撃された時にスメラギさん辺りに「姫さまを保護したのがバレて待ち伏せされた」
といったような説明台詞を入れればそれでも進める事が出来るのだけれど、
ソレスタルビーイングには彼らの、アロウズにはアロウズの、カタロンにはカタロンの動きがあって、
そういう小さいものが積み重なって事象が起きるという、話を組み立てた感が気持ちが良いのだ。
ガンダムという話はとても非現実的な話なので、それをするーんと違和感なく見せるというのはけっこうな事だと思うんだよね。
ずっとソレスタルビーイングの方を映して、敵が出た、だからやっつけた、だけの「やっつけ」仕事ではなく、
なんでトレミーを敵が待ち伏せできたのか、どうして戦力の少ないトレミーが危機を脱出できるのか、
ソレスタルビーイングより圧倒的な物量のアロウズからどうして彼らは逃げる事が出来るのか、
ちゃんと理由がありストレスなく見れると言う所で個人的に好印象だ。
……なんでこんなこと言っているのかというと、同日放送のマイメロがあまりの内容で辟易したので、
しっかりした物をあげてきている事に感心したからなのでした。
なんでこうも違うのかねぇ。まぁ、金の問題もあるのでしょうが。(たぶんマイメロとガンダムじゃ予算全然違うよな)

さて、他気になった所としては、まずはやっぱミスターブシドーですよ(笑)。
どー考えてもロマンチストな乙女座の彼なのですが、なんでミスターブシドーなんていう日本かぶれになってるんですか。
ノーマルスーツのヘルメットにもツノがついてるし(笑)。
まぁ、その辺は追々明らかになっていくのであろうからいいとして、そんなイカした名前で思い出したのだが、
イカした名前のパトリック・コーラサワーさんはどーしちゃったんだろうねぇ。出てきませんが。
彼の事なのでカティ・マネキン大佐に求婚でもしてあっさり振られて落ち込んでいるのかもしれませんね(笑)。
それ以外の所では、アリオスガンダムに掴まって00ガンダムが海上へ急浮上したじゃないですか。
あれってよくわからないけれど、減圧症だっけ?そういうのって大丈夫なのかなぁ。
ホラ、深海探査艇なんかに乗った後って結構な時間かけて圧を戻したりしていなかったっけ?
アレくらいの深度なら問題ないんですかね?よくしらないから疑問系のまま終わるけど。
あとは沙滋ですかね?トレミーの整備を手伝っていましたが、これはやはりソレスタルビーイング入りのフラグかね。
でも彼は戦う事を否定するという役回りがあるので、その辺どっちへ転がすか見物だな。
そしてよくやく今回のメインコーナーの以下へ。

今週の姫さま
ミレイナに「ふたりは恋人なのですか?」と聞かれ即座に「ちがいます」と答える姫さま。
もう、せっきゅん大好きなクセしてぇ。14話で夜這(未遂)までされた(笑)のに、姫さまってば照れ屋さん。
それはそれとして、収監所から保護された姫さまがどーするのかと思ったら、あっさりアザディスタンへ帰るとおっしゃられましたな。
あらすじに書いたように今のアザディスタンはとても酷い状況で、姫さまの立場としては誰もが逃げたくなるような役回りなのに、
そんな時だから戻るのだと素晴らしい愛国心を示され感動いたしました。
しかし争いのない、皆が普通に暮らせる国へとアザディスタンを立て直したいという姫さまの願いは届くのかなぁ。
アザディスタンは宗教が力を持っているから一筋縄ではいかないんだよなぁ。
姫さまは無論このアニメのヒロインなので、アザディスタンという国に意味があるんだと思うのだけど、
次回「故国燃ゆ」ということで連邦が介入してくるとなると、本当に姫さまは国を失いかねないな。
姫さまが悲しむような事にならなきゃいいけど。


#30 故国燃ゆ

うわー続き気になるぅ。
そしてなんという姫さまの癒し効果。

そんな今回のお話は…
反政府組織カタロンの軍事基地へマリナを移送するソレスタルビーイング。
刹那は沙滋の保護もカタロンに頼む。
会談後、帰還しようとする刹那を呼び止めたマリナは、
自分をアザディスタンへ送ってほしいと頼み、刹那とマリナは小型艇でアザディスタンへ向かう。
一方沙滋は、カタロンもソレスタルビーイングも争いを引き起こす者とし、カタロンの基地から一人抜け出る。
だが、ガンダム捜索の任を負ったセルゲイ・スミルノフ大佐率いる連邦政府正規軍に見つかってしまう……。
って感じ。

お話はその後、セルゲイに上手いこと言われてカタロンの基地の事を喋ってしまい、
それを聞いたセルゲイの部下が勝手にその情報をアロウズに流してしまったためにカタロンの基地が強襲され、
その情報を知ったソレスタルビーイングが救援に向かうも間に合わず、セルゲイによって逃がされた沙滋はそれを知り驚愕する。
一方、刹那とマリナは、アザディスタン上空で国が燃えているのを見る。
そこにはガンダムスローネ後継機(?)を駆るサーシェスがいた。
ってところで引っぱった。うあー続きが気になるぅ。

お話的には今回でちょろっと2つに別れたような格好ではあるものの、
中身としてはアロウズの敵対勢力は容赦無く潰すという非道さを見せる話。
今回ラストでアザディスタンが燃やされたのは、おそらくはその一環なのであろう。
それをソレスタルビーイングやカタロンの仕業とか情報操作するつもりなんですかねぇ。
ま、それはそれとして、今回の見所は愛しの姫さまと沙滋、そしてソーマ。
姫さまの事は今週の姫さまで存分に語るとして、アロウズの暴虐非道な作戦に主要キャラがどう思うか、
という所がポイントなのだと思うが、その中で沙滋とソーマがおもしろく作ってある。
ソーマは作戦前にセルゲイ大佐の養子になる決意をし、自分は幸せ者だと言わせておいて、
最後は戦う為に生まれてきた超兵の自分が人並みの幸せを得ようとすれば、
今回の虐殺行為のような事が起きてしまうと、そんな悲しいことを言わせてしまう辺りが話として上手い。
別に超兵だろうがなんだろうが、それとこれとは別問題なのだけれど、彼女としては、戦う為に生まれてきた自分がそれ以外を考えてはいけないのだと、
自分で自分を縛ってしまう考え方が、彼女の生い立ちの不幸を感じさせる。
彼女には「幸せになってもいいんだよ」と言ってくれる人が出てくれば良いなぁ。ああ、それがアレルヤなのかしらね。
沙滋の方は、戦いを完全否定していたというのに、自分の所為で争いが起きて人が死ぬという事を体験してしまった。
しかも、自分の嫌疑を解いてもらうと言う交換条件から発生しているので、自分の目的の為に他人が死ぬという所で、
さんざん文句を言った相手、刹那のやったこととそう大差ないのでショックも大きかろう。
頭の良いだろう沙滋はその辺の事は解っているはずなので、彼が今後どうなっていくかとても興味深い。
んまぁ、でもこうなるとソレスタルビーイングと行動を共にするしか道はなさそうだけどなー。
今回はこうした、上手くいきそげな所を見せておいての落としっぷりが見事で、
1話内の話の抑揚の付け方、上手く前振っといた上でそれを活かしてい次回を気にさせるんだから上手く作ってある。

今後の展開としてちょっと気になるのだが、マネキン大佐やセルゲイ、ソーマ、ブシドーと、
前作からの連邦側の主要キャラは軒並みアロウズのやり方に疑問を持っているのだけど、最終的に彼らはどーするのかなぁ。
視聴者的な心情としては、さっさと抜けてほしい所ではあるのだけど、抜けてどーする?となってしまうよなぁ。
いきなりソレスタルビーイングの仲間になるなんてなったら話が破綻しちゃうからなー。
そういう話を気にさせる作りってのも見事な物だよなぁ。
1stシーズンと違って、アロウズという巨悪が、あからさまな悪役やっているという所もその辺に一役買っていて、
上手く話を作ってあるなぁと感心している次第。

個人的な所としては、セルゲイ大佐が沙滋と話をする所が好き。何が良いってセルゲイ大佐の話術が見事じゃないですか。
沙滋としてはある程度、ソレスタルビーイングやカタロンの事は喋ってはいけないというのが頭にあったはずなのだけど、
いきなり「君は戦士じゃない。だからカタロンじゃないよね」と沙滋が一番否定したい所をうんうんと聞いてやって、
「疑い晴らしてよ」も「がんばってみるね」とイエスともノーともとれる
事言って話を引き出しちゃう辺りの、百戦錬磨の軍人っぷりが見事ですよ。
あんな話の持っていかれ方したら、オレも間違いなく話すと思うわ(笑)。

今週の姫さま
カタロンが保護していた子供が姫さまを慕っており、その様子に心が和む。さすが姫さま、素晴らしい。
また、子供と遊ぶシーンでも、ひとり隅っこでさびしくしている子にも、自ら足を運ばれて手を差し伸べ、
戦争によって心に傷を負った子供の心を見事に癒されており、姫さまのお心の優しさに感涙しました。
なんという癒しパワー。一生姫さまについていきますよ。
そんな姫さまは、それでもやはり故国アザディスタンへ戻られる決意は変わらず、危険を顧みず国民を思うお心に感動しました。
が、しかし、ラストでサーシェスによってアザディスタンが燃やされているではないかーっ!
こ、これでは姫さまが亡国の姫君になってしまうではないか!
あうう、姫さまが。姫さまが悲しまれるではないか。私は姫さまにいつも笑っていただきたいのに。あうう。
姫さまこれからどーなっちゃうのかなー。心配だ。
しかしなんか、最終的にソレスタルビーイングとカタロンが姫さまを頂に、「俺たちがアザディスタンだ!」とか言って、
連邦もしくはアロウズに喧嘩ふっかけそうな気がしてきたのだけどどう?
そして「それが後のジオン公国である」とか古谷徹が最後にナレーション入れたりしたらどーしよう(笑)。


#31 傷痕

なんかごちゃごちゃしてきたな。
私はおもしろいんだけど。

そんな今回のお話は…
アロウズに強襲されたカタロンの基地は、ソレスタルビーイングの救援によって全滅を免れた。
とはいえ、またアロウズが掃討にやってくる事は明白なので、ソレスタルビーイングが護衛を申し出た。
しかし、アロウズの虐殺現場を見たスメラギは過去のトラウマから気を失ってしまう。
やむなくソレスタルビーイングは戦術の無いまま、敵に発見され囮となるべくプトレマイオスを発進させる……。
って感じ。

今回は本筋の話とともに枝葉の部分の話も小展開しまくりで、エラいごちゃごちゃした話でありました。
まぁ、いつものキャラが訳知り顔で知った風な口をきくアレですよ(笑)。
私みたいに「00おもしろーい」と思って各キャラクタに思い入れがあるようなヤツなら楽しく見れるはずですが、
そうでもない人が見たら「また意味深な事を断片的に言いやがって」等と思うかもしれないなぁ。
今回は特にそんな感じの事柄が多くて、スメラギさんとマネキン大佐の過去とか、沙滋の事、
ルイスとセルゲイ息子の事、ソーマとセルゲイ大佐の事、王留美と紅龍の事、アザディスタンの事……。
と、今後が気になる事をガンガン詰め込んだような感があるな。
こんだけあると、感想なんぞを書いている身としては、何を書いていいか分からなくなってくるから困る。
とはいえ、興味深い所が多くて個人的には楽しく見れた。

上記の通り気になった所を全部書き上げていくと埒があかないので、特に気になった所を。
まずは沙滋。もうこれはソレスタルビーイング入りってことでいいのだろうなぁ。
トレミー内でラッセが「ツエーリが居れば!」なんて言っておったので、操舵でも担当するのかしらねー。
でも沙滋は技師なので、その辺どうか分かりませんが。しかし、沙滋は自分の気持ちにどう折り合いつけるのかしらね。
今回のことでマイスターピンクことティエリアにこっぴどく言われて凹んんで、
戦闘でカタロンを助ける為に何かしたいと申し出て、おやっさんとサブブリッジにて砲撃を任せれ、
突撃してしまったルイス機を撃つ撃たないという所で終わってしまったけど、
自ら引き金を引く事で覚悟を決めるのでしょうか。だとしても、もう一悶着ありそうですが。
そんな沙滋に撃たれそうなルイスはセルゲイ息子ことアンドレイ(だったっけ?)に一目惚れされており噴いたが、
これはどー考えても死亡フラグとしか思えないのですが(笑)。
次回辺りにルイスの盾になって死ぬんじゃねーのかなーっていうか、そうとしか思えないよ。
それでルイスはさらにソレスタルビーイングを憎み、そのソレスタルビーイングに愛しの沙滋がいる、
と、なんとも悲しい展開になりそうだ。が、話としてはドラマチックでおもしろい。
どこでお互いがお互いの存在に気付き、どう行動するかが見物だ。
最後はスメラギさんとマネキン大佐。どうやらスメラギさんの苦い過去とマネキン大佐の過去は同じで、
誤情報により友軍であるスメラギさんとマネキン大佐がやり合ってしまったらしい。
アロウズのイヤミな少佐(名前忘れた)が言っていたように、そんな事があったら戦場から身を引くと思うが、
それでも戦いの場にいるとはなかなか……とは私は思わない。
これは同じ所に身を置いて、それをやり直したい、もしくはそれを忘れるくらいの功績などをあげてそれを払拭したい、
という気持ちの表れなんじゃないですかね。そんなふたりの因縁がどう決着つくのかも楽しみ。

今週の姫さま
アザディスタンの為に死んでもよかっただなんて悲しいことを言わないでください。
姫さまがお亡くなりになったら故国の皆さんが悲しまれるじゃないですかー。あうう。
それに姫さまがいないアザディスタンになんの意味があろうか。姫さまは生きてアザディスタンの皆さんを導いてくださいまし。
シーリンにはがんばってもらって姫さまを支えていっていただきたい所。
それにしても、姫さまをこんなにも悲しませたサーシェスは殺す。
そして強引に姫さまを戻ってこさせた刹那はGJ。刹那の好感度があがりました。
しかし姫さまは今後どーしていくのかなぁ。心配でならない。


#32 再会と離別と

セルゲイ大佐カッコイイなぁ。

そんな今回のお話は…
カタロンが強襲された支部から撤退する時間を稼ぐためにアロウズと交戦を続けるソレスタルビーイング。
ミスターブシドーと交戦中の刹那は劣勢に立たされ、まだ安定していない為に使わないようにと言われていたトランザムシステムをやむなく使用してしまう。
一度は逆境をくぐり抜けた00ガンダムであったが、ツインドライブがオーバーロードしてしまう。
アレルヤのアリオスガンダムもソーマ・ピーリス中尉の機体と交錯しもみ合いのまま落下。両軍ともふたりをロストしてしまう。
窮地に立たさせたプトレマイオス2であったが、スメラギ・李・ノリエガが意識を取り戻し、何とか撤退に成功した。
一方、地表に落下したアレルヤとピーリス中尉は……。
って感じ。

お話はその後、アレルヤとソーマ・ピーリス中尉の本当の人格マリー・パーファシーの話に終止し、最終的には彼らがソレスタルビーイングに発見される所で終わる。
1stシーズンで遺しておいた伏線のひとつをここで回収した格好になるが、
アレルヤとマリーがくっついた所で「ちゃんちゃん」となることはもちろんなく、むしろこれからどうなるのか気になる所だ。
そもそも「マリーを取り戻す」という事がアレルヤの戦う理由であったのだが、今回の時点でその理由が無くなってしまうことになる。
だからといってソレスタルビーイングがこのふたりを放り出すわけにもいかないし、
なにより、アレルヤはマリー=ソーマを争いに巻き込みたくないとしているので、
ソレスタルビーイングに残っているわけにもいかず、今回のED前のラストシーンでちゅーしていたからといって、
「ああ、よかった。ふたりともお幸せに」とならないよなぁ。
しかもまだ2ndシーズン7話という前半でこれという事はまだ何かあるわけだし、
なによりソーマはハレルヤと違っていなくなってしまったわけでもない。
そういった今後を気にさせる話の作り方は上手いなぁ。

そんなずっとアレルヤとマリーのターンみたいな話でしたが、
冒頭書いたようにセルゲイ大佐が非常にいい役で、むしろ彼らよりも大佐の方が印象に残った。
ロストしたふたりをソレスタルビーイング、連邦正規軍、アロウズが捜索していたわけだが、
アロウズは「らしく」途中で捜索を打ち切り、ロックオン、マイスターピンクが彼らを探せていない中、
唯一大佐が二人を発見するが、当然アレルヤと一悶着するわけなのだが、アレルヤが1stシーズン4話でコロニーの救出活動を手伝った事、
ソーマとマリーの事、ふたりが愛し合っていること、アレルヤがマリー=ソーマを戦いに巻き込みたくないとした事などを知り、
ソーマが戦死したという事にして去って行くんですよねぇ。
これ、自分ならどうしただろう。普通に考えて人格が違うといえども養子に迎えたいと思っていた人を、テロリストの手の中になんて置いておけない。
自分が撃たれてもいいからマリーをもう戦わせないと誓ってくれと言われてもだ。
状況的にはアレルヤといた方がきっといいのだろうと、頭の中では理解しても私としてはやはり大佐のようには出来ない。
が、まぁ、私のそれはエゴであって本当に彼女の事を思うなら大佐のようにするしかない。
きっと大佐も断腸の思いであったろうが、彼女の幸せを考えてそんなそぶりも見せず帰って行く様は、これぞ正に漢といった感じで何ともカッコいいのでありました。
以前の感想でソーマに「幸せになってもいいんだよ」と言ってくれる人がいると良いなぁと言ったが、大佐がそれだったんだなぁ。
アレルヤはともかくとしても(笑)、ソーマ=マリーには幸せになって欲しいなぁ。

最後にちょっとというかすごく気になった所。
いくら密林の中に落ちたとはいえ、MSがコントロールを失って落ちたのだから、すぐに分かりそうなものだよなぁ(笑)。
地表にそんな跡も大きく残るだろうし。
それと上記したようにレスタルビーイング、連邦正規軍、アロウズが同じような所を捜索したわけだから、
鉢合わせしてもおかしくない、というか、どー考えても鉢合わせると思うんだけどなぁ。
その辺がどーしても納得のいかない所でありました。
それと、前回からの引き、沙滋が知らずにルイス機を撃つかという所は、結局沙滋は引き金を引けなかったと言うオチ。
これはなんか妙にほっとしたというか、やっぱ彼は自ら人殺しになっちゃダメだよなぁ。
しかし、沙滋はもうソレスタルビーイングと行動を共にするしかないので、これからどうなっていくか見物。
ああ、そういえば。前回死亡フラグ?とか思っていたセルゲイ息子(名前忘れた)は、
なんとなく予想はしていたが、盾にはなりはしましたが、しっかりシールドで受け止めて死にませんでした(笑)。

今週の姫さま
襲撃を受けた姫さまの故国アザディスタンに連邦正規軍が乗り込んで暫定政権を樹立、
連邦は暫定政権を中心に各国を解体し、中東を再編する事となり、アザディスタンという国はなくなってしまいました。
国が燃えて傷心の姫さまに追い打ちをかけるこの仕打ち。酷い、酷過ぎる!
国民の為に何かしたいと、平和で誰もが普通に暮らせる国に作り直したいとしていた姫さまの落胆たるや、
見るのも忍びない程であり、姫さまのお心が心配でなりません。あうう。姫さまがんばって!
こうなったらもう、前々回の「今週の姫さま」で書いたように、
ソレスタルビーイングとカタロンが一丸となって「俺たちがアザディスタンだ!」と国を興すしかないな!
姫さまのために!立てよ国民!ジーク姫さま!!


#33 無垢なる歪み

色々あったなぁ。
それにしてもパーティー会場でのザッピングはいい所で切り替えやがる。

そんな今回のお話は…
ティエリアは自分と同じDNAを持つイノベイター、リジェネ・レジェッタと邂逅し、彼からイオリア計画の目的を語られる。
それによるとティエリアは自分で自分を否定する事になってしまい、驚愕する。
そんな折、王留美から連邦政府の上層部が経済界のパーティーに出席するとの情報が入る。
ティエリアは本当の敵を知る為にそのパーティーへ乗り込むが……
って感じ?

色々あった今回は主に「イオリアの計画とは」という所が話の中心になっている。
リジェネによると、1stシーズンでのことで世界を変革し、今現在の政策で世界の意識統一、
そして最終的に人類を外宇宙へと導き、来るべき対話に備える。とか話がとんでもない方向へ行っちゃってる。
外宇宙とか言われてもなー。全くピンと来ない。
ってゆーか、リボンズ以下、イノベイターの連中は、本気でそれを実現しようとしているわけで、
イオリアの思想から外れていると思われていた彼らは、実は計画を忠実に実行している。
ということで、1stシーズンで滅ぶはずであったソレスタルビーイングの方が、逆に計画自体からは外れている。
と、なかなかおもしろい展開にはなっている。
ソレスタルビーイングの戦争や紛争根絶という理念は、外宇宙云々な計画を立てたイオリアが執着していた事でもあるらしく、
「理念」か「計画」かというところで話が進んで行きそうな感じです。
しかし、今現状では大多数を占める連邦参加国はその政策によって安定を得ており、
ソレスタルビーイングがアロウズによる無茶な弾圧などを、なんかしようとすればするほど世論から反感を買ってしまい、
リボンズらの有利に働いてしまうため、これをひっくり返す、もしくは五分五分に持って行く為には、
かなり大掛かりな仕掛けが必要になってくるなぁ。やはり「俺たちがアザディスタンだ!」とかになるのだろうか。
ソレスタルビーイングだけではアロウズという巨大組織に対抗し得ないからなぁ。
どうやってそこまで持って行くか、見物ですな。

さて、色々あった中で特におもしろかったのがパーティーでのこと。
リボンズとティエリアの会話を軸に、バックアップしていた刹那、アロウズの出資者でもあるルイス、
彼女に想いを寄せるセルゲイ息子(名前忘れた)、ビリー・片桐、王留美と、
色々な要素を上手くひっくるめた上でザッピングしていて見ていてとてもおもしろかった。
個人的な所では、偶然再会してしまったルイスと刹那からのところが見応えがあった。
お互い素性を知らずに仕事の話や沙滋の事などを話している辺りからもうハラハラしてしまうが、
そこからルイスの謎の体調不良。これは何かしらの改造手術(超兵?)の所為か、はたまた疑似GN粒子の怪我の所為か。
薬物を使用している辺りからして、けっこうヤヴァイ状態なのかもしれない等と思わせつつ、
目の前でスメラギさんをさらわれちゃった格好のビリー・片桐が、彼女を解放している刹那と出くわす。
そして、体調不良のルイスに駆け寄るセルゲイ息子。どうする刹那!とハラハラドキドキ展開の合間に、
物語の核心の一部であろうリボンズとティエリアの会話がいい所で間に入ってくるのだ。
気になる所で切り替わり、また気になる所で切り替わりと、同時間内で起こるイベントを見事に演出していたと思う。

他、気になった所をいくつか。
まずは王留美。この人が何をしたいのかさっぱり読めん。世界を変える事にかなり執着しているのは分かるが手段を全く選んでねぇ。
立ってる物は親でも使うじゃないけれど、イノベイター達も利用している風にも見える。案外、黒幕はこの人かもしれんなぁ。
00ガンダムが不安定な理由は「ツインドライブの粒子放出量に機体が耐えられない」からだそうで、
おもちゃのCMで先行していたオーライザーとかいうのが必要なんだそうな。
CM見ると合体するみたいですが、そうなると現存するどのガンダムをも凌駕する機体になるそうですよ。
なんだ、また「脅威のメカニズム」でなんとかしちゃうのかよ。
まぁ、ソレスタルビーイングはわずか数名のテログループなので仕方ないと言えば仕方ないが。
そして最後に待ってましたのコーラサワーさん!
なんか「不死身のコーラサワー」なんて二つ名付けられちゃって、マネキン大佐に「それは当てこすりだ!」と本当の事(笑)を言われちゃっても、
褒められたと勘違いしてしまう相変わらずな所が素敵ですよね(笑)。
マネキン大佐と上手くいくといいですねぇ。……無理かな?

今週の姫さま
連邦の政策によりアザディスタンは解体。
姫さまが悲しまれるお姿が涙を誘います。あうう。姫さまには笑っていていただきたいのに。
しかし姫さまはこれからどうされるのであろうなぁ。
なんにしても険しい道である事は間違いなく、姫さまにがんばっていただきたい。


#34 拭えぬ過去

やっぱロボットプロレスよく出来ているよなぁ。

そんな今回のお話は…
パーティー会場から脱出したティエリアと刹那は帰還途中にアリーアル・サーシェスのカンダムスローネと遭遇戦闘になる。
改良発展したスローネにセラヴィー、00ガンダムは苦戦。だが、アリオス、ケルディムが応援に来てスローネは撤退し、事なきを得る。
ガンダム帰還後、ソレスタルビーイングは補給とサポートメカ「オーライザー」を受け取るために宇宙にあがる準備に入る。
一方、アロウズのカティ・マネキン大佐は前回戦闘地域からプトレマイオス2の移動範囲を算出し、迎撃の為の作戦行動をとっていた。
プトレマイオス2は無事に宇宙へ帰る事が出来るのだろうか……。
って感じ。

お話の流れとしては、プトレマイオス2(以下トレミー)が宇宙へ帰る事をラストのメインとし、
その前にイノベイターやらブシドーやら片桐やらルイスやら王留美やらをザッピング的に見せて行くいつもの感じ。
その辺の細々としたのは、毎回少しずつしか動かないであろうからいいとして、
今回のポイントとしては、まずはマネキン大佐がソレスタルビーイングの戦術予報士がスメラギさんであると確信した事か。
顔見知りでお互いの戦術を良く知り、同じ苦い経験をしながらも、
今ソレスタルビーイングとアロウズという敵対する立場にいるふたりに、今後、どのような展開が待っているか楽しみな所。
拭えぬ過去の因果関係で、未だ戦場に身を置いているふたりですけど、その過去は前に断片的に語られただけで、
詳しくは分からないのだけれど、これって後でその辺の背景が分かるようになっているんですかねぇ。なんか、アレだけのような気がしてきて困る。
スメラギさんというキャラに、これだけ思い入れ持たせているんだから、その辺しっかりと見せて行って欲しい所。
もうひとつのポイントとしては、ティエリアがイノベイターと自分の目的の間で揺れていますな。
イオリアからガンダムを託され、自分らの考えで世界の歪みを壊すことと、
イノベイターとしてイオリア計画からはずれている自分に悩んでいるのですが、
ここでイノベイター側に行っちゃうと「なんじゃそら」となるので、結局は彼らの否定になると思うんだけど、
この「機動戦士ガンダム00」という物語は途中で「えーっ!?」ということをちょいちょいしてくるので、どうなることやら。
意外と一回彼ら側について、おいしい所で「お前達を利用していたのだ!」とかいって離反したりしてな。
まぁ、ティエリアの性格上そんな事しなさそうですが(笑)。

さて、今回はMS戦と艦隊戦術戦とそういったメカや戦闘好きが楽しめる内容にもなっておりました。
アバンからのセラヴィー、00対スローネはメカ作画がやっぱイカしている。かっこいいんだよなー。
メカが描けない自分としては、なんでこんな線の多いロボットでアニメーション作れるのか不思議でしょうがない。
その辺は綿々と受け継がれているサンライズの技術力なんでしょうね。
本来、よりそれっぽく見えるはずの3DCGのロボットよりもロボットしているんだから、絵の表現力とは無限だなと思い知らされるわ。
それにこのMS戦は演出も所々カッコよくて、画面奥から手前へ飛んでくるMSがアップになる前にパイロットのアップに切り替わったり、
爆煙から「ぬぅ」と出てくるセラヴィーのアップから、そのセラヴィー視点でスローネの両腕をガシッと掴むあたりの、
セラヴィーという機体の重厚感がよく出ていてとてもカッコいい。
そーいえば、そのシーン。セラヴィーがZガンダムのTHE Oよろしく隠し腕を出すんだけど、セラヴィーってあの膝の所に砲門ついていなかったっけ?
まぁ、うろ覚えでなんなんだけど、ついているならわざわざ隠し腕出して切りかかるより、
ゼロ距離射撃した方が有効だったんじゃねーのかなーと思ったよ。間違っていたらごめんだけども(苦笑)。
艦隊戦の方はスメラギさんとマネキン大佐の戦術勝負みたいな感じでしたが、
それ以前にいくら3機でトランザムといえど、大気圏離脱はすげーエネルギー量だなー。
ようは現実の世界でいう所のスペースシャトルの打ち上げと同程度の出力があるわけでしょ。GNドライブはすげーな。
ま、それはともかく、トレミーをどうやって宇宙に戻すのかなーと思っていたのだが、上記の通り、
3機のガンダムのトランザムの出力で一気に宇宙まで上って行ってしまうわけですが、
そうはさせまいとするマネキン大佐の戦術とスメラギさんの読み合いは見ていてなかなかおもしろかった。
こう来てこう返すが全てあたったスメラギさんを見ているのはやはり気持ちが良い。
なにせ1stシーズンではことごとく裏目に出ていたからなぁ。このしてやったり感がよいのだ。
しかし、最後の00ガンダムが途中で緊急発進していたのは強引だなと思ったよ。さすがに無理がありそうな気がするわ。
どーでもいーけど、スメラギさんの本名は「リーサ・クジョウ」と言う事みたいなんだけど、
これって「九条りさ」ってことなんですかね?ということは生粋の日本人なのかな。にしては乳でか過ぎ(笑)。
どーでもいーついでに、ミスターブシドーは自ら名乗っているわけではないそうです。
迷惑千万だとか言っておりましたが、にしちゃぁ随分日本かぶれしてるよなぁ。
ビリー・片桐がいうように気に入っているのと思っていましたよ(笑)。

今週の姫さま
で、出番ねぇ!!ヒロインなのに!ヒロインなのに!!
と言う事で、急遽今週のコーラサワーさんをお送りいたします。
が、相変わらずトレミーのミサイルが頭にぶち当たって落ちて行きました。変わってねーなー(笑)。
この殺伐とした物語の中で唯一和ませる希有な存在の彼にはぜひとも最後まで生き抜いて、
がんばってマネキン大佐と幸せになっていただきたい。
と言っておきながら、マネキン大佐と幸せになるのは無理……かしらね(笑)


#35 天の光

セルゲイ大佐ーっ!!

そんな今回のお話は…
オーライザーと物資の補給の為にラグランジュ3へ向かうプトレマイオス2。そこへアロウズの新型MS1機が突如現れる。
00ガンダムを圧倒するその性能を見せつけながら、敵機はあっさりと逃げてしまう。
それはその宙域にアロウズが展開していることを示していた。
急ぎラグランジュ3の隠れ基地へ向かい、オーライザーとツインドライブのテストを行う刹那達であった。
その一方、アロウズは低軌道リング上に存在する兵器「メメントモリ」で、
連邦政府に反対する中東の国「スイール」に砲撃を加えようと準備を整えていて……。
って感じ。

お話としては衛星兵器(と言うのかね?)「メメントモリ」の攻撃と、ダブルオーライザーによるツインドライブの真の力の解放がメイン。
リボンズらイノベイター達による力による支配の始まりと、それを打ち砕くであろう希望の両方を見せるお話でした。
ま、サブタイからして衛星軌道上からのなんらかがあるだろうことは予想できるし、
オーライザーで00ガンダムが大幅にパワーアップしないと、これから戦闘で話にならないので、
話の本筋的な所でこれといった所はなかった。それよりも他の所で気になる所が多かった。
まずはアバンタイトルで描かれたスメラギさん、マネキン大佐、ビリー・片桐の過去。そこからくる現在が興味深い。
戦術予報士、今まで特に語られることのなかったこの職業。
スメラギさんの言った、戦争が止められないのなら戦術で早期解決、それが被害を最小限にし人命を救う。
というのはマネキン大佐の考えのようだけど、割とそんな目的が理想として掲げられているようなものかもしれませんね。
それが過去の友軍の同士討ち事件(?)でスメラギさんが考えを変えて「戦争を止められないなら……」から、
ソレスタルビーイングの理念「戦争根絶」に傾倒したとはマネキン大佐の考えだけれども、
こちらもそのものズバリではないのかもしれないが、それにかなり近いものなのだろうなぁ。
今ひとつはっきりしないので、過去の事件が具体的にどのようなものだったかを詳しく知りたい所だ。
どーでもいーけど、アバンの過去の話が14年前で、その時のスメラギさんが17歳なのだから、現在彼女は31歳なのかー。
スメラギさん若いなー(笑)。25、6かと思っていたよ。しかし17で大学卒業とはエラい才女ですな。

次に新キャラ、アニュー・リターナー。なんだけど、こいつってイノベイターっぽいよねぇ。
だいたい王留美がスカウトしてきたって言うし、能力が高過ぎる、これで普通の人の方がむしろおかしいだろ。
しかし彼女がリボンズ側なのかどうかは疑わしく、そもそも王留美も彼らを利用しようとしている節があるので、彼女がどんな役割を持っているか楽しみな所。
そしてオーライザー。ツインドライブの制御とトランザムの増幅機能があるとかで、理論数値以上の出力を出していたのは割と予想の範疇。
戦力的に劣っているソレスタルビーイングが戦況をひっくり返すとすれば、それくらいの脅威のメカニズムがないと苦しいからな。
私としてはそんなオーライザーよりも、アリオス支援機のガンアーチャーの方が気になる。
やっぱこれってマリー=ソーマが搭乗することになるんですかねぇ。
争いに巻き込まない云々はどこに行っちゃうんでしょうか。セルゲイ大佐にぶん殴られますよ?(笑)。
そんなセルゲイ大佐はED後、メメントモリの余波を喰らってさぁどうなる。ってゆーかまさかこれで死ぬってことはなかろうな。
なんて思っていたらハレルヤが復活した所で引っぱりやがった。ってええっ!?お前生きてるのかよ!
こりゃ2ndシーズン後半にロックオンの兄貴が満を持して登場してもおかしくなさそうだなぁ。

今週のコーラサワーさん
マネキン大佐の部屋へお食事を持ってくるのは良いが勝手に入ったため怒られる。
マネキン大佐に自分も新型MS欲しいーとおねだりして怒鳴られる。
コーラサワーさん、変わってねーなー(笑)。

今週の姫さま
シーリンが王女である姫さまは戦って国を取り戻す義務があると、姫さまに決起を促すも、
心優しき我らが姫さまは、戦いは戦いを呼び力で取り戻しても皆は幸せにならないと、あくまで戦争回避を訴えておいででした。
シーリンが言うように、奪われた国は相手が返すつもりがない以上、奪い返すしかないというのはもっともなのだけれど、
だからといって姫さまが言うように力で取り戻しても、新たな火種が起きて奪い返したから平和ってわけには行かないし、なにより泥沼化する可能性の方が高い。
かといって指をくわえて見ているだけというわけにも行かず……。
戦う力を持たず、それどころか力を拒否する姫さまが故国を取り戻す為にどうするか。姫さまの腕の見せ所です。
どうも見ていると、子供達からヒントやきっかけを得られるような気がしますな。
しかし力を使わずに争いを収めるというのは、この物語的にどー考えてもそんな都合良く行くわけがないので、
それを成す為のキャラクターとして姫さまがいるのであれば、ものすごく重要な役割ですねぇ。
あまりに都合良く行き過ぎると視聴者から総スカンを喰ってしまうからなぁ。
ああ、姫さまの明日はどっちだ。 まぁ、どうあろうとオレは姫さまを追従するぜ!


#36 ダブルオーの声

最後のはどー説明付けるんだろうな。

そんな今回のお話は…
低軌道リング上にある衛星兵器「メメントモリ」から照射された超高出力レーザーは、中東の国スイールを焼き尽くした。
ラクランジュ3で補給中であったプトレマイオス2でも、それが観測され、
メメントモリの脅威を知ったソレスタルビーイングは急遽メメントモリ破壊へ行動移す事となる。
しかし、イノベイターによってラグランジュ3の秘密ドッグの位置を知られ、カティ・マネキン大佐率いる艦隊が先手を撃って出た。
ドッグの人員を逃がすために敵を引きつけるプトレマイオス2に、アロウズの新型MDガデッサの超長距離砲撃が直撃する。
その砲撃の為に怪我をしたイアンの頼みで、沙滋・クロスロードがオーライザーを00ガンダムへ届ける為に発進する。
って感じ。

この2ndシーズンも11話ということで、メメントモリ攻略が前半の山場のようだ。
今回はそのメメントモリ攻略の前にダブルオーライザーの実力を見せておこうといった感じの前編?
お話としてはイノベイターのなんだかよく分からない能力の所為でラグランジュ3の秘密ドッグが攻撃され、プトレマイオス2(以下トレミー)が窮地に陥るまで。
その後、あらすじに書いたように、沙滋がオーライザーで発進、00とドッキングしトランザムを使って真の力を解放。
したと思ったら、なにやらおかしな精神描写に入り込んで、そこで沙滋とルイスがお互いの事を知ってしまった所で引っぱった。
沙滋とルイスはともかく、これはどう説明付けるつもりなんですかねぇ。
GN粒子が意識の伝達を云々とか言い出すんだろか?というか、それ以前にこの設定はいるのかってのが問題だなぁ。
ニュータイプみたいに未知の固まりである人体が元なら、まだなんとなく理解も出来ようかと思うけど、
GN粒子云々の話になると、今ひとつ納得できんような気になるよなぁ。
上手く説明付けてくれれば良いのだけど、どうかなぁ。(ま、次回にもっととんでもない事が起きますが)

その辺はもう何とも言いようがないので、以下気になった所。
前回セルゲイ大佐がメメントモリの砲撃の余波に巻き込まれて、ぎゃー!とかおもっていたのだが、
今回のアバンであっさり何事もなく無事であり、ホッとしたような拍子抜けしたような。
それにともなって、前回のラストで生存確認された(笑)ハレルヤも、こちらもあっさりアバンで引っ込んじゃいまして、
よく言えば、前回は上手く引っぱったと言えるが、今回のこの拍子抜け感は割とすごかったぞ。余りに何もなさ過ぎてビックリしたわ。
あっさりと言えば、ちょっと前までイノベイターの事で悩んでいたティエリアですが、
今回のメメントモリの砲撃を見て、これまたあっさりトレミーのみんなにイノベイターの存在を喋ってしまいましたな。
もちっと引っぱるかと思っていたのだけど、タイミング的にはここいらが妥当か。
しかし、ティエリア自身も同じ存在であることは、スメラギさんの粋(?)な計らいで喋らずに済みはしたのだが、
その辺でまた何かしらのイベントがありそうなのと、これを見るに、スメラギさんはティエリアの事をある程度しっているようですね。
その他ではラグランジュ3のソレスタルビーイングのドッグですよ。
戦闘に出ているのがトレミー内の皆さんだけなので、もっとこじんまりとした組織なのかと思いきや、ものすごい大組織なのですね。
まぁ、ガンダムやトレミー、オーライザーの開発研究等を考えれば、これくらいあって然るべきではあるものの、
今までそんな描写が全くなかったのでちょっとビックリしてしまいましたよ。
しかし、それならもうちょっと戦力があっても良いような気がしますな。
最後に沙滋とルイス。今回で敵同士になっちゃっている事が分かってしまったのだけど……
あー、これは修復不可能なんじゃねーのか?こっからどーやって前のように戻らないまでも、分かり合う、もしくは誤解を解く事が出来るというのだか。
1stシーズンで幸せ過ぎるくらい幸せな二人を見てきた身としては辛いモノがあるので、彼らには幸せになって欲しいのだけど、
あんまりご都合主義だとなんだかとっても萎えるので、さじ加減が難しいところですな。

今週の姫さま
我らが姫さまがいつもの癒しパワーを発揮されており、子供達と仲良く接しておられるお姿を拝見してとても和む。
特に子供達にオルガンを弾いてらっしゃるお姿はとても素敵です。
しかしなんか……保母さんみたいですね(笑)。
それはともかく、姫さま。もうすぐ前半戦終了ですよ?そろそろ活躍しださないと!


#37 宇宙でまってる

なん……だと?

そんな今回のお話は…
アロウズの攻撃からプトレマイオス2(以下トレミー)を必死で守るガンダムマイスター達だが、アロウズは増援を繰り返し波状攻撃で押して来る。
そんな中<Iーライザーとドッキングしたダブルオーライザーガンダムの刹那は驚異の機体性能を見せ、敵を退けて行く。
ダブルオーライザー+トランザムの謎の能力で戦場宙域の声が聞こえていた刹那は、
アロウズの新型MSガデッサがトレミーの狙撃を狙っている事に気付き、それを阻止しガデッサを退ける。
遠距離からの支援を失ったアロウズMS部隊は撤退を余儀なくされ、この宙域での戦闘は終わったが、
トレミーは本来の目的である衛星兵器「メメントモリ」の破壊へ行動を移す。
その頃、反連邦組織カタロンの宇宙艦隊もメメントモリ破壊へと攻撃を開始しようとしていたが……。
って感じ。

今回はメメントモリ攻略戦の中編で、話の前半は前回から引き続きのトレミー攻防戦で、
後半からは攻防戦後の人の動きとメメントモリ攻略へと動き出すまでとなっている。
そんな今回は、トレミー攻防戦で冒頭に書いたように我が目を疑うような状況が発生し、数秒ザ・ワールドにかかりましたよ。
前回のラストでニュータイプ描写があり、戦場宙域の声が聞こえるようになったのはまぁ、いいわい。
しかし、VSガデッサで機体が粒子化(量子化?)するとはいかがなものか。
こんなもんを一体どーやって説明付けるというのだろうかねぇ。
これはもう、こっちも感想つけれない(笑)ので放っておくとして、その戦闘の方ですが、
やはりロボットプロレスはよく出来ていて、ダブルオーライザーがとてもカッコよく動いており、主役機のパワーアップと活躍を見事に見せている所は感心。
MSの3倍くらいあろうかという小隕石(?)を十字にぶった切っていたしな。それはないわ(笑)。
私としては、ケルディム、セラヴィーが画面奥から手前で止まって、マイスターをカットインするところが印象的でした。
この辺のロボット戦闘のカッコよさは、ガンダムは他の追随を許さないなぁ。

さて、戦闘はとりあえずソレスタルビーイングがなんとかするに決まっているので、
むしろその後の事の方が気になりましたな。その後と言っても沙滋とルイスの事なんですが。
ニュータイプ描写で沙滋がソレスタルビーイングにいること、ルイスがアロウズでMSに乗っている事をお互い知ってしまったのだが、
前回の感想で言ったように修復不可能な感じになってしまいましたなぁ。
沙滋としてはルイスがアロウズにいることを、劇中にも言っていたように理由が分かるんだけれども、
ルイスは沙滋がソレスタルビーイングにいる事の理由がさっぱり分からず誤解してしまい、
沙滋がソレスタルビーイングいる→そーいえば刹那もソレスタルビーイング→5年前隣に住んでいた→あの頃からずっとそうだった。
と、完全に沙滋がソレスタルビーイングの構成員だと思ってしまう辺りの偶然の積み重ねがあまりに悲しい。
1stシーズンの時に沙滋の隣に来た刹那は一体何の意味があったのかなーと思っていたが、
これの伏線であった事を思うとシナリオ的には上手く考えられているなぁと感心した。
しかしこれ、一体どうやって関係を修復しようというのだろうね?
ドラマとしては、この二人が今こんな状況であるのは、後でなんとかなるからなのであろうから、
後々上手いこと行くはずなのだけれと、やはり元凶であるくぎゅもといネーナ・トリニティが話に絡んで、
真犯人である事が分からないと、どうやっても誤解が解けそうにありませんな。

その他はというと、まずはいつも知ったような顔で知ったような口をきくリボンス。
自分の知らない00ガンダムとオーライザーの性能に驚愕し、気遣った王留美の殴るという器の小ささを披露(笑)。
しかし、イノベイターってさぁ、自分らを普通の人間以上の存在としているんだけど、
イノベイター自体は人間が作ったヴェーダから作られて、疑似GNドライブや新型MSもヴェーダから情報得て作っているんでしょ?
彼らは結局自分らが下に見ている人間から作られて、無から何かを作り出す想像力も無く、
ただただ計画を実行しようとしているだけで、能力値が高い以外の所で人間より勝っているとは思えないのはオレだけか?
イノベイター関連として、ソレスタルビーイングのアニュー・リターナーですが、
髪の色からしてティエリアとリジェネのように、やっぱリヴァイヴと同型なんですかねー。
まぁ、能力的に言ってイノベイターであることはおそらく間違いなさそうだけれど、目的が分からなくて気持ち悪いですな。
誰の差し金かも今ひとつはっきりしないし。この人の役所が気になる所です。

さて、次回はついにメメントモリ攻略戦。
こんなのはソレスタルビーイングがそれを破壊する事は分かりきっている事なので、それをどう料理してくるか見物ですな。

(あれ?この回の感想、「今週の姫さま」書いてないです。どうやら出番がなくて忘れていたみたい/2009.2.26追記)


#38 メメントモリ攻略戦

作戦遂行は燃えるなぁ。

そんな今回のお話は…
カタロン宇宙艦隊がアロウズのメメントモリ防衛艦隊と交戦を始めた。
00ガンダムはプトレマイオス2(以下トレミー)から先行してカタロンの援護とアロウズの新型MSガデッサを引きつける。
その頃、ネーナ・トリニティの独断でメメントモリの内部構造情報が送られ、それを手にしたスメラギは衛星兵器メメントモリ破壊作戦を実行に移す。
って感じ。

今回はメメントモリ攻略戦の完結編。ソレスタルビーイングがメメントモリを破壊するミッションを完遂するまで。
話としては全編戦闘で、主にはトレミーがどうメメントモリを潰すか、という所に重点が置かれており、
MS戦主体ではなく、圧倒的な物量で守られているメメントモリを、トレミー一隻でどう攻略するかが見所になっております。
相変わらずソレスタルビーイング驚異のメカニズムで押し切ってはしまうのだけど、
こうくるからこう返すみたいなスメラギさんの作戦と、主役機ガンダム各機のスーパー機体性能を駆使し、
劣勢を撥ね除けてミッションを完遂する様は見ていて気持ちが良い。
ソレスタルビーイングがアロウズに勝っている数少ない有効手段トランザムによる強硬手段でありながら、理詰めで事を運び、事後のしてやったり感がたまらない。
また、圧倒的な驚異のメカニズムで大勝利ではなく、ピンチの状況を作り出している点も話を盛り上げており、
「またトランザムなんだろ?」と分かってはいるものの、ギリギリの所で切り札を順番に出していき、ピンチをなんとか切り返していくギリギリ感で目を離せなかった。
お話としてはソレスタルビーイングがメメントモリを破壊する事は決まっている事なので、
その分かっている事象をどう見せるか、という所で見事に盛り上がりを見せたなと感心しきりです。

気になった所としては、まずメメントモリ破壊作戦で役割があったマリー(ソーマ)。
トレミーが接近する際にメメントモリ射線上に押し出されて撃たれる事を想定したスメラギさんが、
発射の直前にトランザムを使えるようにマリー(ソーマ)にモニターさせていたのだけど、
あれはただ単に人手が足りなかったからなんですかね?それくらいなら沙滋でも出来そうな気がしますけど。
それともノウリョウシハ(どういう漢字なのかね?)を利用した物なのか。
まぁ、すごく冷静に考えるとトレミーの総力戦ということで、マリーの出番が欲しかったんだと思いますが(笑)。
次にケルディムのシールドビット。
ケルディムの新しい兵装がファンネルのごとき個別展開して、敵攻撃からトレミーを守っていました。
あれはやっぱりトランザム使用下じゃないと使えないのかなー。
じゃないと今回ケルディムがトランザム使用した意味があんまりないからな。
ま、なんにせよ、これでサーシェスのファングをなんとかするわけですよね?
しかし、00ガンダムにはオーライザー、ケルディムにはシールドビット、
アリオスにはまだ出てこないGNアーチャーが新兵装としてあるわけですが、セラヴィーはやっぱナドレなんですかねー。
しかし、ヴェーダがイノベイターに支配下にある以上あんまナドレの意味がなさそうですが、公式HP1stシーズンのナドレの説明文には、
「計画の中には、トライアルシステム拡張用の装備もあったようだが、実際に製作されたのかどうかは不明だ。」
とあるので、この設定が活きてきそうですね。

最後にどーでもいー事なんですが、携帯待ち受け画面プレゼントのお知らせの時にたまに出てくるハロですが、
ちょっと前からおもっていたのだが、この時のハロって劇中の中の人と違いますよね。
今回はどー聞いてもマネキン大佐の中の人高山みなみさんでしたし、何回か前は沙滋の中の人、入野自由くんだった。
自由くんのときは声がYes! プリキュア5のナッツみたいだったので気付いた。
ずっと見ていてハロってこんな声だったかなーと思う事もちょいちょいあったので、
やっぱいろんなキャストの方がお遊び的な感じで「やりたーい」とか言ってやっているんでしょうかね。

今週の姫さま
今回もED後に「次の時代に残すべき物……」の台詞のみでした。
姫さまはヒロインなんですよね?そうですよね!
これから大活躍なんですよ!!……ね?


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