ガラスの仮面 27〜39話

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第27話 見えない落とし穴
3クール目を迎えOPとEDが変わってしまいました。絵はもちろん曲まで変わってしまったのは残念。
前OP「Promise」はいい曲な上、歌詞が作品とマッチしててよかったんですがねぇ。
まあ、それはともかく映像の方はなかなか良くできていましたが、
OPの方はなんか少年誌のバトル物のアニメのOPみたいでちょっと笑ってしまったですよ。
EDの方はふたりの王女のみで構成されてました。
ED見てるとどうにも亜弓さんとマヤがお互い想いあってるように見えちゃうですよ。

さて、お話の方はと言うと母親死亡し乙部のりえに騙されて不良とどっかいっちゃうとこまで。
やっぱり駆け足で進んだ感がありましたが、なかなかどうして上手くまとまっていたと思います。
マヤの母親が出てきてからは特に違和感なく引き込まれて見てましたが、
死ぬときはもうちょっと大げさでもよかったんじゃないかな。
どうもあっさりしてたような印象があります。

ともあれ、この辺は母親の死亡の他にも劇団月影との別れや里見茂とか
乙部のりえ関係とか細かいエピソード郡が多々ある中で、とてもよくまとまっていて楽しく見ることができました。
が、お話的にはこれから鬱な展開に入っていくので見てるのがつらいなぁ。
まあ、漫画ほどではないと思うのでいいですけど。

次回予告を見る限り、亜弓さんのマヤの敵討ち「吸血鬼カーミラ」は次々回になるのかな。
芸能界失脚編で唯一スカッとする所だし、好きなところなので楽しみ。


第28話 女優失格
絶対OP、EDは前の方がいいよー!

それはさておき、相変わらずの駆け足っぷりでしたが、初めてオリジナルのシーンが入りました。
マヤが病院で目覚めるところと、乙部のりえがマヤの演技を邪魔するところ。
なかなか上手く新しいシーンを入れたと思います。
これがあるのと無いのとでは結構印象が違いますね。
真澄んはよりマヤのことを思っている風にみえますし、乙部のりえはより悪役に見えていいですよ。

ただどうにも駆け足すぎてマヤのショック度合いが上手く出てませんなぁ。もうちょっと鬱な感じでもいいくらいだと思います。
それと亜弓さんの怒りが全然伝わってきませんでした。
ここは亜弓さんの怒り心頭ぐあいが劇中劇「カーミラの肖像」に上手く繋がってるので、
もう大袈裟すぎるくらいでちょうどいい。その点で原作の方はとても良くできてますよ。
予想通り次週に「カーミラの肖像」です。予告はすんごい絵が濃かったな、ってことは期待できますかね。
そしてあの饅頭もやっちゃうみたいです。えー?展開はやー!
ともあれ次週が楽しみです。

どーでもいーけど珍走団についていっちゃったマヤはどー考えても犯されちゃうよね、フツー。
まあ、そんなことになったら見てる人みんなトラウマつくりかねないですけどね。
あと、2ちゃんで前EDの曲が「メキメキ」と呼称されてて笑った。


第29話 カーミラの肖像
絵はすげー綺麗だったけど、話をあっさりまとめすぎだよ。
劇中劇「カーミラの肖像」もアバンタイトルになってる割りにめちゃ短いですよ。
もういいところバッサリ切ったなって感じ。
全く亜弓さんが怒ってる感じはないし、乙部のりえが才能と実力の差をはっきり感じた風でもなかったし、
舞台上でもふたりの実力差があまりわからなかった。
これで亜弓さんが「マヤ。敵はとったわよ」なんていわれても説得力ねぇ。
こんな事になるくらいなら、幼稚園のエピソードとかなくしちゃって、
その分「カーミラの肖像」の方をもっとしっかりやってほしかったなぁ。
マヤのショックっぷりもよくわからなかったし。
そして泥饅頭どーしようのところで終わってしまった。
もうちょっと前、舞台の袖で待機してるところで終わった方が良かったんじゃないかな。
絵が綺麗だっただけに残念すぎる。つか29話でまだこんなところなんだよなー。
ここから「ふたりの王女」までが一番楽しいところなんだけど、
なんか雲行きあやしくなってきたなー。

って前からかー(苦笑)


第30話 100万の虹
うっわー!スーパーダイジェストォー!(´Д`;)
なんだよこれぇ。すんげぇ端折ったよ。
端折るにしろもうちっとまとめろよ!ぶつ切れ感がものすごかったですよ。
これは原作未読派の人たちも「えっ?」って思ったんじゃなかろうか。
そもそも今回の始まり方もすでに舞台が終わって泥饅頭吐き出してるシーンからだし。
泥饅頭をヤヴァイ顔して「おらぁトキだ」いいながらジャリジャリ喰らう場面は無しか!
まぁ、このシーンはDVDに入る予感がするのでいいとしても、その後の一人芝居「女海賊ビアンカ」を端折りすぎ、
というかあっさりやりすぎ。全くマヤのすごさが伝わらなかった。

一応押さえるべきポイントは押さえたが、ただそれだけでドラマ性がまったくなく上っ面をなでただけのような印象。
一人芝居「女海賊ビアンカ」はマヤが復活してからの第一歩でとても重要なだけじゃなく、
上演に至るまでの課程も大事だと思うんですがね。
それにここから話がどんどん盛り上がっていくので、ここはしっかりやってほしかったなぁ。
むしろこのあとの「通り雨」と「愛しのオランピア」のほうが学園編の蛇足っぽいので、こっち端折った方がよかったんじゃないかな。
でも、亜弓さんの一人芝居「ジュリエット」やマヤが土下座して月影先生に稽古してもらうシーンなど、
本来「通り雨」の頃のシーンなのに先にやったってことは「愛しのオランピア」はなくなるかもしれない。
なんにせよ、今回は一体どこまで突っ走る気ですか?と見ながら思ったほど駆け足でした。
「女海賊ビアンカ」は劇自体もおもしろいのでもったいなかったなぁ。残念でならない。


第31話 一人芝居
う〜ん。どうして劇中劇をしっかりやってくれないのかなぁ。
マヤと亜弓さんのすごさが全く伝わってきませんでした。

マヤの「通り雨」は長く尺を取ってはいたけど、
マヤの一人芝居をただ眺めてるだけでこれのどこがすごいんだか原作未読の人はわからなかったんじゃないだろーか。
読んでる私ですらマヤが舞台でしゃべっているだけにしか見えなかった。
その後の「我が愛しのオリンピア」に至っては稽古を含めほんの2、3シーンで幕というあってもなくてもいいようなものになってしまった。
いくら何でもこれは非道すぎる。
こんなのにするくらいなら入れないでほしかったなぁ。

亜弓さんの一人芝居「ジュリエット」もほんのちょっとしかなく、
これでどーやって亜弓さんが今までよりも数段レベルアップしたとわかるんだか。
だからその後のマヤが演ったジュリエットを亜弓さんに見られてしまうシーンがさほど醜態をさらしたように見えない。
それじゃ「荒療治」にならないじゃないですか。
月影先生の「あの子は天才よ」のシーンもあっさりしすぎ。
もっと衝撃的な感じにしてほしかったな。

今回も駆け足っぷりがすごすぎて、ただエピソードを消化しただけになってしまった。
この辺はおもしろいところなのでもったいない。


第32話 真夏の夜の夢
なんかエピソードを消化しようと躍起になってる感があるなぁ。
その所為でここ最近は全くいいところなしだ。

今回のキモは「真夏の夜の夢」の稽古でパックの役をつかむところだと思うんだが、
それもここ数回と同じくあっさりと流してしまった。
というのも今回はAパートが亜弓さんの芸術大賞から過去の話で、それとワンセットになっていたからだ。
わたしはこの亜弓さんの過去の話が結構好きだし、
お話的にも「亜弓さんは天才でなく努力の人」という事を見てる側にはっきりわからせる上でとても重要だと思うんです。
それと「真夏の夜の夢」の稽古はマヤが復活して大きな舞台に立ち、
お客さんをたくさん集めて自信をつけ役者として一回り成長するところなんだけど、
前述の亜弓さんの話とセットにしてしまったのでどっちも中途半端。
ここは両エピソードで1話ずつ使ってもいいと思うのだが。

大袈裟な演出が売り(かどうかはしらないけど)のマンガでこんなにアッサリはちょっと物足りない。
ちょっと前にDVD第二幕を見たんだがこの頃の方がおもしろいんだよ。
回を追う事にどんどんアッサリ味になってしまっているなぁ。もったいない。
もうちっと奮起してがんばっていただきたいところです。

次回、真夏の夜の夢の上演。もう劇中劇には期待をするのはやめようかな。


第33話 野外劇場の奇跡
うわぁ、良い舞台が台無しだぁ(´Д`;)
ブツ切れ感がものすごかった上に舞台が最悪だったですよ。
まず舞台音楽が最悪。なにあのピコピコ音は。全く合ってないじゃん、明らかに異質やん。
まずそこでがっくり、そしてマヤのしょぼい演技にゲンナリ、すごく変だった。
さらに異様な展開の速さにぐんにょり。もうちょっと自然につながるよう努力しようよ。
つか約300ページ分のマンガを30分におさめようとする事自体に無理があるって。
なんかグダグダになってきたなぁこのアニメ。
最初の頃を思い出して欲しいです。
それにしても残念すぎる、真夏の夜の夢は良い舞台なのになぁ。


第34話 マヤの挑戦
絵はしょんぼりしてましたが、演出はなかなか大袈裟でよかったですよ。
ただ残念なのが、マヤの演技が他と全く違うといことがよく解ったのはいいのですが、どうも「圧勝」感がなかったですね。
もっと細かいとこをしっかりやってくれれば、そんな感じがでたかもしれないなぁ。

一次審査の「毒」は良かったように思えましたけど、
三次審査の演技の一発目は動きが足りなくて、マヤがセリフを喋っているだけにしか見えなかった。
もっとテーブルからテーブルへの動きがないと、あの演技は緊張感が出ないような気がします。
それとオーディションは第4次審査まであったけどマヤと他の人との差がありすぎて中止、という設定がなくなってしまった。
これもひとつの原因かな(これは些細なことだが)。

ここは今までどの舞台も薄氷を踏むような勝利だったのに対し、
つらいことから立ち直り復活して役者として一回りも二回りも大きくなったマヤが初めて他を圧倒して勝利するという、
今まで見てきた読者、視聴者が大きなカルタシスを得る所なので、もっともっと他と差をつけて欲しかったです。

それでもここ数回に比べたらとてもいい出来で、多少気になるところはあったものの、楽しく見ることが出来ました。
もう少し大袈裟でもいいような気がしますが。
さて、次回から文庫本で換算すると稽古を含めて2冊分にもなる「二人の王女」編です。
この劇中劇はホントおもしろいのでしっかり作っていただきたいところですが、
今までが今までなだけにしょぼーんな結果になりそうだなぁ。
ホントに最終回はジャンプの打ち切りマンガみたく「紅天女をめぐる戦いはこれからだ!」って感じで終わりそうで嫌だ。
そんな私の予想を裏切ってくれることを期待しておりますよ?


第35話 アルディスとオリゲルド
風邪で寝込んで撮り忘れたーorz
ああー生活取り替えるところ見たかったなー。

こんな話だったらしいよ(以下公式のあらすじ)
ふたりの王女」の配役は、月影の提案でマヤが美少女アルディス、亜弓が薄幸の少女オリゲルドに決まった。
イメージと正反対のミス・キャストと騒がれるが、月影はそれぞれ相応しい才能を持っていると断言する。
だが思うように役を掴めず、二人は互いの生活を取り替えて稽古することに。


第36話 冬の星座
先回見逃したこともあってか、割と楽しく見ることが出来たんですが、
なんか妙にあっさり味だったな。いつものことか。
確かに「二人の王女」の稽古は他と比べるとそんなに時間をかけてないし、
ビックリするような役のつかみ方があったわけでもないのでこんなものなのかもしれん。
むしろ「二人の王女」は舞台がメインみたいなものか。

さて、今回の肝はやっぱ冷凍庫と月影先生が演じる皇太后から宝石(原作はロザリオ)を受け取る試験ですが、
どうもあっさりしていたですね。
冷凍庫の中のシーンはそんなに寒そうでもなかったし、外に出たときの暖かさも感じられませんでした。
これでは二人が感覚の再現をしたようには見えないです。
月影先生の試験の方も淡々と進んでいってしまったという印象。
マヤ=アルディス、亜弓=オリゲルドの心理描写がなかったので、盛り上がることなく終わってしまった。
もっと見せ方があったように思います。

そんなわけで内容的にはあっさりしすぎでしたけど、マンガにして約130P分を上手くまとめた思います。
近頃のフルスピードで駆け抜けた感はあまりなかったです。
そして次回はついに「二人の王女」上演。絵がすごくきれいでしかも前後編です。
ここはひとつ久しぶりに期待してみようかな。

以下どーでもいい感想。
冷凍庫でのマヤと亜弓。寒くてお互いを抱きしめるシーンはよかったですねぇ。
その後外に出て無意識にマヤに抱きついていた事に気付いた亜弓さんが、体を離すところもしっかり入れてくれました。
ここの亜弓さんかわいくて好きです。あらまぁ照れちゃって(笑
さらにそのあと原作では喫茶店で、二人でチョコパフェ(生クリーム大盛り)を頼むシーンがあるんですけどそこはカット。
意外な亜弓さんが見れて好きなんだけどなぁ。
アニメはギャグ排除の方向みたいなので期待してなかったですけど、ないと寂しいな、やっぱ。


第37話 ふたりの王女 前編
めずらしく、というか初めて舞台を舞台らしく描いてくれました。
らしくというよりは舞台そのものだったと思います。
こーゆー事ができるなら最初からやってくれればいいのに。
と思うほど舞台然としていてよかったです。

正直あまり期待はしていなかったのですが、そーゆー意味で予想外に楽しめました。
ライトの演出などとてもそれらしくていい演出だなと思ったですよ。
ただ「ふたりの王女」としてはいまいち。
この「ふたりの王女」という話は一見アルディスとオリゲルドのふたりが主役のようだけれど、
実のところ主役はオリゲルドだったりする。
そのオリゲルドがどういった人物なのかの部分をカットしてしまったために、なぜ国を恨んでいて乗っ取ろうとしているのか、
なぜ人を信じようとしないのかがわからないと、このお話のおもしろさが半減してしまう。
ストーリーテラー的なユリジュスやオリゲルドの嫁ぎ先であるエリンワルド国の描写がほとんどないのもどうかと思う。
この辺は後々お話的にも重要だと思うのだがなぁ。

小林 沙苗(マヤ)、矢島 晶子(亜弓)、藤田 淑子(月影先生)がいい演技していて、
作画もきれいで演出も凝ったものになっていただけに見ていてもったいないなぁと思ってしまったですよ。
残念だなぁ。

最後に舞台中の音楽はなんとかならんのか?
毎回、場にそぐわない音楽で台無しにしてくれるんだよなぁ。


第38話 ふたりの王女 後編
前回同様とてもいい出来だった。
今までの舞台もこれくらいにやってほしかったというのが正直なところだが。
今回は前回よりもお話的な欠落が気になることもなくとても楽しく見ることが出来ました。
舞台劇を生で見たことはありませんが、とてもらしいライティングの演出や構図はよく考えられていた。
たぶん、この「ふたりの王女」は監督及びスタッフのお気に入りの話だったんだろう。
間違いなく今までの舞台で最高の出来だった。

唯一いただけないと思ったのは幕が下りた直後にカーテンコールになってしまったことくらいか。
前回から重厚なドラマを見せていたのだから、終劇の余韻が欲しかった。せっかくいいラストなのだから。

舞台が終わった後の話はもう超フルスピード(笑)。
とりあえず要点だけ押さえとけ、みたいな感じだったが舞台に尺をとったので仕方ないところ。
しかし、誰もいない舞台でのマヤと亜弓の会話はもうちょっと見せてくれないと、
亜弓さんのショックの度合いがわからないんじゃなかろうか。
ま、そこまで描くには尺が足りなかったんだと思いますが。

なんにせよ、舞台「ふたりの王女」はとてもすばらしい出来映えでありました。
スタッフに拍手を送りたいです。パチパチ。


第39話 紫の影
キましたよダイジェスト(苦笑)。
展開はえー。絵はきれいだったですけど、細かいエピソードばっさり切った感じだ。
まあ、どーでも良いエピソードと言えばどーでも良いのだが。
そもそも「狼少女ジェーン」も「ふたりの王女」と比べると数段落ちる劇だし、
ジェーンはマヤよりも演出家黒沼の為の話みたいなもんだしな。
個人的には「ふたりの王女」がすばらしかったのでもう満足な感がある。

だってもう今回で39話、残り11、2回でどこまで出来るかという話ですよ。
こりゃマジで「紅天女をめぐる戦いはこれからだ!」って感じで終わりそうだよ(´・ω・`)ショボーン
もう2クールくらいあればなぁ。残念。
それはともかく、今回のマヤはビジュアル的にちょっと大人っぽかったな。
絵が綺麗なのもあってマヤがいつもより表情豊かだったし、揺れ動く恋心も上手に描いていたように思います。
いつもはリンゴ柄の服とか着ていていつまでも中学生みたいな感じだったのにね。
服も落ち着いた感じの服でした。原作の方は今でもちょっと少女趣味な服だけど。
ま、そんなとことですかね。それにしても残念だなぁ。


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