あにゃまる探偵キルミンずぅ 27〜40話

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第27話「ネコの涙にご用心!?」

ここんところ、ホイホイ変身していたからそういう事もあるんじゃないかと思ったが。

 そんな今回のお話は…
 春休みの課題レポートのため、神浜博物館にやってきたリコたち。
 博物館では、開催されている古代エジプト秘宝展のネコの石像が夜な夜な動きだすという化け猫騒ぎでもちきり。
 捜査している警察官の大関・小結から話を聞いたリコたちは、化け猫騒ぎの真相を解明しようと夜の博物館に潜入するのですが・・・・・・。
 以上公式のあらすじ。

 お話としてはリコたちの事よりもハルカママの方がメインで、キルミンで危ない事はしないというママとの約束を守れなかった彼女らが、ハルカママにキルミンを取り上げられたというお話。
 ハルカママはそれ以外にもカメのじじぃと話として、キルミンがまだ研究途中だという事を掴んだし、どうもミサママがアニマリアンだという事を知っているようだ。
 ハルカママとミサママの動物や自然に対する思いは一緒なのではないかというのは以前の感想に書いたが、要するにミサママは過激派だという事でマリアンヌおばあちゃんは袂を分かったということなんでしょうかね?
 ま、それはともかく、前々からハルカママは素晴らしいお母さんであると言ってきた私としては、やはりハルカママの素晴らしさを語らずにおれん。
 冒頭書いたように、2クールあたりはリコたちが簡単に変身していて、本来ママが望んでいたであろう「動物の気持ちがわかる」ようにという目的と意識がかなり薄くなっていた。
 それに加え、過激派のミサママに容赦しないと戦線布告された事もあって、約束を守らなかった事や、子供達を危険から遠ざける意味でも、ここでキルミンアイテムを取り上げる事は親として正解だし、なにより「あにゃまる探偵キルミンずぅ」という番組タイトルで、キルミンに変身するという所が趣旨のこの物語において、それに反する状況を作り出している本も上手い。
 子供達が自らの行いのどういった経緯で改め、またハルカママがどういった段階でキルミンアイテムを返すのかが気になる所だ。

 それ以外の所では、やはりタマオのキルミンであろうか。
 ようやくキルミンモードになれたタマオであるが、家でやってみてもこれまでと同じだったと言う。
 彼のキルミンは一体どうなっているというのだろうなぁ。
 前回前々回のことで、卵から雛という段階を踏まなければならない、という事なのかと思ったが、今回キルミンモードになった事を考えるとそれもどうも違うようだ。
 キルミン自体に関しても、ようやくタマオが進化の系統樹について気付いたようだが、視聴者的にはその辺分かっている事なので進展ない。
 せっかくキルミン取り上げられた事だし、ここいらで「キルミンとは?」をある程度語ってくれるといいんだけどなぁ。

 どーでもいーけど、カノンはなかなか出番こないねぇ。
 何か重要な役割があるとは思うんだけど、今の所は単なる三枚目になっちゃっているよなー(笑)。

第29話「花だ!ダンゴだ!あにゃまる探偵史!?」

前回の次回予告見てまさかとは思ったが……。
 そんな今回のお話は…
 桜が満開の水平線が見える草原で、着ぐるみモードでお花見気分のリコとリム。
 キルミンに出会ってから、楽しいことも不思議なこともいっぱい!二人はお団子を食べながら、 キルミンを見つけてからの思い出をのんびりはなしはじめます。
 以上公式のあらすじ。
 今時総集編なのである。なのでお話的には花もダンゴも全く関係無い。
 のだが、改めてキルミンの事を説明するじじいの動画を見てみて思った事がある。
 動画のじじいはキルミンを「逆進化推進装置」の「試作品」と言ったのだ。
 なるほどキルミンは完成したものではなく、あくまで試作品であったのだ。そんな事はすっかり忘れていたよ。
 そういった意味で、ああ、そういえばみたいなおさらいをしていた今回は、総集編とは言え、意味があるのかもしれんな。
 意味があるかないかはさて置き、キルミンの事ですが、逆進化を推進する機械の試作品な訳だから、色々と不都合あってもおかしくないわけで、それがアニマルモードの99分縛りという事なのだが、逆進化を推進する装置ならば、やはりこの物語の世界では人類全てが逆進化できる可能性があるわけだな。
 とすると、タマオがなんで上手くキルミン出来ないかが疑問だな。やはり鳥類ってところがポイントなのか。
 と、ここまで書いてきて以前似たような事を描いたような気がするな(笑)。まぁ、総集編だしいいか。
 それと、カノンがあのとってもふくよかな女性(名前忘れた)がアニマリアンになった時に、アニマリアンを進化の頂点だみたいな事を言っていたが、カノンやミサママは人から動物になれる、というような感じだが、牙組の連中やパルスはどっちかって言うと動物から人になったというような感じだよな。その辺りは今ひとつ分からないなー。
 最後に、ハルカママとパパの昔の写真に、じじいとあとひとり、謎の人物が写っていたっけな。
 どうもそいつは重要人物のようで、彼が何らかの形で物語に関わってくるのだろう。案外、UFO騒動の時の変態だったりしてなー(笑)。

 なんにせよ、こうして改めて見てみると謎が多く、まだあまりその謎は解明されていないし、それだけにこれからの展開が楽しみである。
 前述しましたが、そういう意味でも総集編としてなかなか有意義ではあったような気がします。
 まぁ、とは言っても早送り再生で見れば十分ですが(笑)。


第30話「モップ師匠と黄色いアイツ!?」

OP、EDが変わりました。

 そんな今回のお話は…
 モップに似た姿をしているネコに出会ったケンは、そのネコにさわったら、黄色い悪魔みたいなものが見えたと話します。
 同じネコにあったリコたちも、ハルカママから似た話を聞いて、キルミンズで正体を暴こうと捜索を始めます。
 そんな頃、カノンと一緒に行動しているアニマリアンの桐野が行方不明になってしまい―
 以上公式のあらすじ。

 EDは曲も一新してますが、個人的にはこれまでと基本的に同じだが、大幅に追加変更があったOPが良い。
 って言っても、ダンスしている部分が、これまでの腕だけ振っているものから、ちゃんと腰をフリフリしているものに変更されている所が好きで、リコたちがとってもかわいいのです。
 このちょっとの追加であれだけ愛らしくなるのだから、絵の表現力は無限であると思わざるを得ない。

 さて、お話の方ですが、久々にタイトル通りな感じのお話ではあったものの内容としては殆どなく、リコたちがもっと動物の気持ちを解るようになりたいなーと思う、というだけだったりする。
 ネコの気持ちを知ったいいけど、今回リコたちは何も出来ず、立派なネコが自力で解決してしまったからなー。なので特に今回のお話として書く事はないなぁ。
 相変わらずハルカママが母親として子供達をいい方向へ導こうとしていた事や、記憶を失った桐野がどこかの寮で、めぞん一刻の管理人さんの「PIYO PIYOエプロン」ならぬ、「KERO KEROエプロン」していたとか、アニマルモードのリコがちょっとふっくらしていたとか、そんな小ネタはあったんですが、特筆すべき所でもないし。(書いちゃってますが/笑)

 しかしもう30話だというのに、リコたちとカノンたちでどうこうだとか、謎の第三勢力が動き出したとか無いよな。
 最後に詰め込むような事にならなければいいけど。


第31話「白黒山だよ!パンダだよ!?」

なんか最近こんな話多いな。

 そんな今回のお話は…
 白黒山には踊るガイコツが現れる・希少動物を出すレストランがあるなどおかしなウワサがいっぱい。
 気になるリコたちは白黒山に向かいます。
 そこでちょうど弓道部の練習をしていたナギサも加わって、ナゾの解明に乗り出したキルミンズは、山奥に住む鬼婆の話を聞きます。
 そして、カノンもアニマリアンの半田を探して、白黒山にやってきて―。
 以上公式のあらすじ。

 とりあえず、なぎさ姉の友人かすみにアニマリアン化のフラグが経った事が分かればいいみたいな内容。
 ってゆーか、その為だけのドタバタ劇だったような気がします。
 山姥と思われていたスイーツ職人のおばさんに、盗人扱いされ捕まった際に、縄を半田が噛み切ろうとして、霞に噛み付いてしまった格好ですが、かすみが実はブサメン好きだったため、アニマリアン化する事のなかったかすみですが、おそらくは今後、なんかの拍子になぎさ姉の前とかでアニマリアン化しちゃって、アニマリアン革命云々のお話が展開して行くんだと思います。
 そんな今回のお話としましては、上記フラグさえ理解していればいい内容で、希少動物の料理を出す店に潜入して、なーんだ、ただのスイーツ職人のおばさんだったのかという、ここ最近の、あるポイント以外はどうでもいいドタバタ劇であり、話の面白味としては殆どないと言っていい。
 ってゆーか、もうちょっと全体的な物語のポイント以外でも、今回のお話として見せる所があっても良いような気がします。  まぁ、なんだかよく分からない所へ、キルミン使って潜入しているんだから、タイトル通りの事はして入るのだけど、今回の謎の店も視聴者的には、リコたちの言う「希少動物の料理を出す店」っていうのは、「まぁまずそれはないな」と思えるので、潜入後のドタバタがすごくどーでも良く見えてしまうな。
 でも本来はお子様向けのアニメなので、本当の所はこれでいーのかもしれん。ま、そのメインターゲットのどれくらいの割合が見ているかは疑問だが(笑)。
 大人的目線から見れば、かすみが好きだという人にとっては、それなりに面白いお話だったのかもしれないなぁ。
 私はリコとカノンとハルカママが好きなので、ぶっちゃけフラグ以外はホントどーでも良かったです(笑)。


第32話「羽ばたけ!タマオの萌ゆる想い!?」

思うんだけど……タマオを推しすぎじゃね?

 そんな今回のお話は…
 タマオは悩んでいた・・・「どうして僕だけがちゃんと変身できないのか」。
 リムに気持ちをちゃんと伝えられれば、自分の意思で変身できるかもしれないと思い立ったタマオは、1人考え始めます。  はたしてタマオの想いはリムに伝わるの?
 一方、神浜動物園ではオスライオン・アーサーのたてがみがなくなるという事件が起こって―
 以上公式のあらすじ。

 あらすじではライオンのたてがみが云々書いてありますが、その事はお話にあんまり関係ありません。
 今回はこれまでに何回かあったリムの恋するタマオの話。
 なんだけど……正直タマオなんかどうでもよくね?なんでリコとカノンとケンというところで話を作らないんだろうか?
 まぁ、タマオは鳥キルミンのことがあるので、なんか関連性を持たせたいのかもしれんが、これまでや今回を見る限り、その辺で特にどうこうというわけでもないしなー。
 今回で言えば、教室で仲良さそうなリコとケンを、遠くから見るカノンという所の方が興味深かったし、どっちかって言えば、リコ、カノン、ケンの三角関係の方を見ていたい。これならカノンの出番も多くなるし。
 そもそもタマオの空回りっぷりを見て何が楽しいというのか? うん、まぁコミカルではあったが、タマオがキモイし、鳥の求愛を真似るにしても、リムはウサギだったー!!とか言って落ち込んでいましたが、そもそもリムはウサギじゃなくて、大前提として人間だろと思うのだが、もしかしてこの部分もギャグだったりするんですかね?
 というわけで、ホントタマオなんかどーでもいーよ。お前はキルミンの事だけ調べとけ。

 そんなわけで、今回のお話としてはなんもないが、一応、アニマリアン牙組のアニマリアン化計画も、ミサママが直々に指図する事になり、謎の変態もまたちょろっと出てて、これから新たな展開を迎えそうではあるものの、今回としては謎の変態はまだなんやよー分からんが、アニマリアンたちの方は、これからするよっていう前フリしただけなので、こっちもなんもなかったりする。
 なので、今回はホントタマオの空回りっぷりを見ていただけのようであったのが残念だ。

 個人的な所としては上記したカノンや、ラストで「恋は押してダメならもっと押せ」を言葉通りに受け取ったカノンが、ケンを突き飛ばしちゃうのが可愛らしかった。が、そんなくらいであった。
 最近はどうも中だるみっぽく感じるので、なんとかしていただきたいものだ。


第33話「特ダネ!水面に沈む黒いヤツ!?」

なかなか面白いお話であった。

 そんな今回のお話は…
 クラスメイトのミツルとペットのユキが川で大きくて真っ黒い何かと遭遇した!?
 スクープに目を光らせたリムは真っ黒い何かの正体を突き止めようと川へ調査に向かいます。
 そしてその川をゆくゴンドラ船では、ケンとタマオの2人を品定めしようとしているミサが乗っていて、心配になったカノンも向かいますが―
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、サブタイのカバの話がメインではあるが、ケンを少し見直すミサママや、神浜市世界遺産の見送り、系統以外での新たな変身、警察署長から動物関係の調査を依頼されるハルカママなど、たくさんのフラグを立てており、それでもひとつのお話としてまとめてあり感心。
 だが、個人的には今回そんなに詰め込むくらいなら、ここ数回のどーでもいー話に、いくつか振っても良いとも思った。
 しかし見ようによっては、それらが一連の動きとしてひとつにまとめて見せるという方向性なのかもしれない。
 まぁそれはそれとして今回ですが、相変わらずメインとしての話は割とどーでもいー話なのですが、上記した通り、肝心なのはむしろそれ以外の事で、今回のお話というよりは、今後の物語としての展開を期待させる内容だ。
 主立った所としては上記に挙げた事柄で、個人的に意外であったのが、ミサママがケンを見直したという事だ。
 私としては、最終的にミサママとカノンの対立という方向へ持っていくのではないかと思っていただけに、ここでカノンが望む方向へ進むとは思っていなかったし、それに伴ってのアニマリアン計画や、ケンとカノンがどうなっていくか読めなくて多今後が楽しみだ。
 それと、物語としての興味として、ハルカママが正式に依頼され、ペット行方不明事件や、牙組から端を発する野生動物目撃例に関わってきた事だろう。
 今回のラストから察するに、ペット行方不明事件はまだ進展ないので何とも言えないが、野生動物目撃例については、ハルカママは薄々それがミサママの仕業だと気付いているようではある。
 そういうこともあって、子供達がそれら野生動物を目撃している事から、ミサママからの攻撃を恐れているようでもあり、なんも知らないリコら子供達よりも、物語としてはハルカママの方がキーパーソンになっているよなー。
ま、物語としてよくある「なぜか少年少女が大事件の中心に……」よりは、随分リアリティがあるともいえるな。
 一応リコら子供達が中心ではあるものの、彼らは中心にいつつも流れを作ってなくて、彼らは知らないうちに、誰かが作った大きな流れの中心にいるだけなので、物語としてこれから彼らが中心として動かす立場になるのか、はたまた、ハルカママらの大人の介入があるのかも、個人的には気になる所だ。

 さて、33話にもなってまだよく分かっていないキルミンは、今回リムがカモノハシに変身し、ウサギという系統から外れた変身について少し語られた。
 その辺は随分前に感想で描いたような気がするが、ポイントが溜まれば、系統樹を遡ってそれからまた別の進化をたどれるようだ。
 これでイヌやネコといった系統に縛られずに変身する事も可能になったが、そこまでいくとちょっと個人的には面白味に欠けるな。
 どうせなら何かしらの制限があった方がおもしろいと私は思うのだが、はてさて。

 なんにせよ、物語は今回色々とフラグが立って、新たな展開を迎えていきそうだ。


第34話「オオカミなんて怖くない!?」

久々になぎさ姉の恋話。

 そんな今回のお話は…
 お家の玄関先に突然現れた傷ついたオオカミ。
 そのオオカミからパルスのニオイを感じたナギサは不安になって彼を探しますが、どこにもいない?!  落ち込むナギサを心配したリコたちはパルスの行方を探そうと調査開始!
 しかし、そのオオカミこそが変身したパルスだった。図らずも御子神家に入ったパルスは、ある人物に出会って―
 以上公式のあらすじ。

 色々と興味深かった今回は、お話としては冒頭に書いたようになぎさ姉の恋話だが、本筋の流れとして分かった事も多く楽しく見た。
 メインの話としてはあらすじ通りに、傷ついたオオカミの正体がパルスと知らないなぎさ達は、パルスと同じニオイがするオオカミは、きっとパルスと関係があるに違いないと彼を捜すが、肝心のパルスは見つからず、心配になったなぎさ姉達が彼を捜すのだが……という感じ。
 この辺はいつも通りにかなり話の上っ面で、なぎさ姉が必死にパルスを探す様子から、それだけ彼女がパルスに惚れている事が分かれば良い。
しかしそんなことは視聴者にとって分かっている事なので、興味深いのはそれ以外で、御子神家を見張っていて謎のシルエットの者にやられるパルスであったり、パルスの過去とハルカママの接点、ミサママが御子神家をマークすることに疑問を持つパルス、オオカミとパルスが同じニオイであると気付くなぎさ姉、といった所の方が重要だろう。

 謎のシルエットに関しては、おそらくはUFO騒ぎのときから出てきた「二ツ木キョウスケ」がもろに関連している事は間違いなく、彼は何者で何をしようとしているかは、今の所さっぱり分からないが、随分前に出てきた桐の第三勢力や、未だ放ったらかしの「ペット行方不明事件」は、おそらくは何か関係しているのであろう。どうも最終的には、彼という存在が物語を引っぱっていくのかもしれない。
 続いてパルスの過去とハルカママだが、パルスは子オオカミの頃に人間に襲われて群れからはぐれ、ハルカママに保護されたようだ。
 パルスはハルカママに良い印象を持っているようで、それ故に御子神家を敵視するミサママに疑問を持ったようだ。
 「仲間を守る為なら何でもするつもりだったが……」の彼の台詞から、絶滅危惧種を守るためとか言われてそそのかされた感がある。
 まぁ、最終的に彼はなぎさ姉に味方する事になるのであろうが、オオカミと彼が同じニオイだと気付いたなぎさ姉の事もあり、どの辺でアニマリアンという存在がバレて、パルスとなぎさ姉がどうなるか、今後の楽しみのひとつだ。

 このように物語の本筋の部分として、分かってきた事が多く楽しく見れたが、物語の進行度としては遅々として進んでおらず、ま、このアニメの事だからそれは第4クールからなんだろう。
 個人的には未だにカノンがなかなか話に絡んでこないのが残念で、殆ど蚊帳の外なのが寂しい。
 カノンはもう少し、話の本筋やリコたちに、密接にとはいかないまでも、それなりに絡んだ方が良いんじゃないですかねぇ。
 ま、今更の話ですが(笑)。


第35話「ダブルでお任せ!ハグハグリーダー!?」

これは友達フラグだよなぁ。
 そんな今回のお話は…
 動物たちと触れ合う「神浜ハグハグウィーク」がやってきた!クラスで鳥の巣箱作りをすることになったリコたち。
 リーダーになったリコとカノンは、途中で巣から落ちてしまった親ツバメに出会って、その巣を探すことに―。
 急ぐリコは変身したいのですが、カノンにばれてしまうかも!?ツバメの巣は見つかるの??
 以上公式のあらすじ。

 お話が全く想像できないサブタイですが、ミサママに指導者たる資質を求められたカノンが、動物たちと触れ合う「神浜ハグハグウィークでリーダーを勤め上げる事でその資質を見せようとするが、ひょんなことから同じくリーダーになってしまったリコとツバメの捜索をするうちに、カノンの思いとは裏腹にリコたちはカノンを親しく思い始めていく。
 始めは疎ましく思っていたカノンも、自分を良く思ってくれているリコたちにまんざらでもない様子。
 帰宅しリコたちとのおもしろおかしい一日を報告するカノンであったが、ミサママはそんな様子には感心がなく、あくまでカノンに指導者たる事を求め突き放し、そんな母親にカノンは失望するのであった……。という内容。

 冒頭書いたように、ようやくリコたちとの友達フラグが立ったわけですが、子供を人類の宝とし愛でるわたくしとしましては、ミサママの方が気になってしまった。
 ミサママというよりは、ハルカママと見事に対比させている事が印象が残ったと言うべきか。
 子供を思い、見守って、時に厳しく諭し導くハルカママに対し、自分の一方的な都合を押し付けるミサママ。
 どちらが良いかは敢えて言うまでもないが、今回のラストのショックな表情のカノンを見ると心が痛む。
 それでなくともカノンは、これまでを振り返ってみると、なんとか母親の理想たらんとがんばってはいるものの、役所的に上手く事が運ぶ事もなく、また今回を見るに、どうもカノンはミサママとのふれあいを欲しているようで、それに気付く事無く突き放してしまうミサママを見ると、心ある人間としてはう〜んと唸ってしまうのであった。
 話を物語の方に戻してみると、今回はそういう所を見せたかったという事なんだろう。
 カノンはそれでもミサママを立派な人間(アニマリアン)として尊敬もしているようだし、このままではカノンが、自分の想いや課せられた責務、そして母の想いに応えられない自分、と言ったものに押しつぶされてしまうのではないかと心配です。
 まぁ、物語としては、そういう事があるからこそのリコたちとの友達フラグというわけで、その辺で上手く展開して、これまで出番いう出番のなかったカノンが話に上手く絡んでくれば良いですな。

 といった事が分かれば良いので、今回のお話の大部分を占める、ツバメから派生するドタバタなんかは割とどーでもいーのだけど、リコたちがカノンに対し、いつもすましているかと思っていたが、意外とアクティブでお転婆でおもしろいという評価は大事なので、無駄とも言い切れない話ではある。
 のだが、個人的にこの辺の流れっていうのは第2クール辺りで初めても良かったんじゃないかなと思うのだがどうか。
 最後の方でアニマリアン革命とか、第三勢力とか、パルスとかカノンとか、キルミンの事とか、その辺全部収めるんだとしたら、すごい詰め込みすぎになるような気がしてしまうんだが、はてさてどうなることやら。


第36話「ゾウもビックリ!洞窟のお宝だゾウ!?」

あのスカートはないわ(笑)。

 そんな今回のお話は…
 ケンのお父さんが毎年、どこかへ宝探しに出かけている!?
 後をつけて行ったリコとケンは、突然現れたゾウのせいで、向かった先の洞窟に閉じ込められることに―。
 キルミンで変身しても、洞窟の岩はびくともしない。はたして、リコとケンは無事に洞窟から脱出できるの!?
 以上公式のあらすじ。

 鉄棒に逆さにぶら下がっても、しっかりパンツを隠すスカートは正に鉄壁と言わざるを得ない。
 いや、小学生のパンツを見せるわけにはいかないのは重々承知だが、重力に逆らうスカートは見ていてものすごい違和感なので、もちっと自然な何か、もしくは鉄棒にぶら下がらない話を考えて欲しいよ。
 まぁ、そんなスカートの事はともかく、今回のお話の方ですが、そんな展開になるんならもっと上手く使えよと思わざるを得ない。  あらすじにある通り、洞窟にケンとリコが閉じ込められる格好になり、水をキルミンで抜けた先で、寒がるネコリコをケンが暖める件は、見ていてリコのケンフラグであろうと思うんだけど、その後のリコに何かしらフラグが立ったように思えないし見えないのはどうか。
 ここは異性として見ていなかったケンを、少し意識するに至るポイントとして有効に使えば良いのに。
 そもそも今回はリコが妙に我が儘っ子で、お転婆の中にも愛らしさがの光るいつもの彼女らしくないのもマイナスだ。
 もうひとつとして、仲良くお買い物中のハルカママとリムとなぎさ姉を目撃したカノンの件。
 それを見たカノンが、なんでミサママは御子神家を敵視しているのかしら?の一言で終わらせてしまうのはどうか。
 ぜっかく前回に家族愛を欲しているカノンという部分を見せたのだから、ミサママと御子神家との疑念の他に、見せるところがあるだろうと思うのだがな。

 今回のお話全体として、洞窟の宝も塩なんだろうなーとオチの前に分かってしまうし、ゾウもリコたちを閉じ込める為だけにいるだけだし、後は上記した事もあって、すごくちぐはぐな印象を受けました。
 このアニメはいいときは良いのだが、しょうもないときはホントしょうもない内容なので困っちゃう。
 もちっと物語全体の流れを追わせたり、内容濃くしても良いと思うんだけどなー。


第37話「カノンのじゃまじゃま家庭訪問!?」

先生、元ヤンだったのか。

 そんな今回のお話は…
 家庭訪問の季節、キルミンズの面々も先生がお家にやってくるとあってドキドキワクワク。
 だけど、リコたちが先生と一緒に家にやってくると聞いたカノンは、「スパイにくるのでは!?」と気が気じゃない。
 アニマリアン・牙組に指示をして、なんとかして先生だけを連れてこられるように策を巡らせますが―。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、いつもやる気のない声の先生は、実は元ヤンの熱血先生で、ついてくるリコたちを妨害しようとするカノンの、いつもハマらない作戦をメインに描いているが、実のところはリコたちとカノンの友達フラグの話であったりする。
 家庭訪問にやってくる先生だけを家に誘導しようとするカノンの作戦は、いつも通りハマることはなく、そして内容も無いのでどーでもいーのだが、友達フラグや学校でそれなりに馴染んできているカノンという所で、特に展開したかと言うとそうでもなく、さしたる進展はないので、正直あってもなくてもいい話ではあるのだが、カノンの心情に反して、リコたちが彼女を好いているという状況を示してはいる。
 今回はそういうことよりも、むしろ、それ以外の方が大事なような気がして、カノンの家の森にこれまで噂になっている野生動物が集合しているということや、カノンパパの電話から出た二ツ木の名前に良い顔をしないカノンママだったり、なぎさのキルミンを何かありそげに見たり、カノンがヴラトニアから来たことに反応するハルカママであったりと、アニマリアン革命やキルミンの物語本筋の方でフラグが色々と立っているような気がします。

 個人的にはその辺の本筋の動きが一番興味があるのだけど、動きがさりげなさ過ぎて動いていないように見える。
 いや、実際の所、殆ど動いていないのだが、まず上手くいかないと分かっているカノンの作戦なんぞに長い尺を割くのであらば、本筋の所や友達フラグの方に尺を使っても良いのではないかと思います。
 どうもここしばらくは中身の少ない話が多いし、本筋の動きもないしで見ていて結構退屈だ。
 1クール目くらいにちょこちょこあった、良く作られている感じがここの所感じられないのが残念だ。4クール目に入ったら動き出すのかしらねぇ。
 こんなにノッタリしているのを見ると、本来2クールものだったのが、枠が4クール「取れちゃって」、やむなく引き延ばしているんじゃないかと邪推してしまうよ。


第38話「キキカイカイ! ヒョウ仮面現る!?」

おお!なんか核心に向って一歩前進した感じだ。
いつもこれくらいのコトすれば良いのに。

 そんな今回のお話は…
 神浜市で話題のヒョウ仮面に遭遇したフーコ先生は、ヒョウ仮面の顔が本物の動物のそれだったとやってきます。
 ハルカの許可を得たキルミンズは謎の解明に乗り出すけれど、リコとケンの様子がいつもとは違っていて―。
 一方、羽鳥家では牙組の新しいリーダーになった地井が行方不明になっていた!
 キルミンズはヒョウ仮面の正体を暴けるの??
 以上公式のあらすじ。

 前回にひょんなことからアニマリアン牙組のリーダーにさせられてしまった地井は、ストレスのため顔だけがチーターになってしまう。
 それが噂のヒョウ仮面であり、彼をめぐるドタバタ劇はいつもの通りだが、今回はただそれだけでなく、そのドタバタを通して本筋であるキルミンやアニマリアンのことを少し展開させていて見ていておもしろかった。
 ヒョウ仮面捜索のドタバタは見せかけで、歯医者に行きたくないが為に痛いのを黙っているリコや、自分だけネズミ以外に変身できないことに悩むケン、自分が指名したリーダー地井が失踪したため、自分の指導者としての資質に悩むカノン、そしてストレスのため顔だけチーターのままな地井と、いつものドタバタに各々の悩みが織り込まれ紡がれるお話は、ただ騒いでいるだけでない話の構成になっていて、彼らの悩みとヒョウ仮面の噂がどう繋がりどう進んで行くかを楽しませてくれる。
 それだけでなく、虫歯の痛みの為にキルミンしても、いつものあの姿ではなく、ちっこくならず正にネコミミコスプレのような、劇中で自信が言うには中途半端な変身になってたリコや、ストレスで動物から人間へスムーズに変身できなくなった地井といった、キルミンやアニマリアンの変身についてのヒントが語られたし、なにより物語として、リコたちの前でチーターになってしまった地井により、キルミンズ以外に動物に変身できる者がいる、という事が知られてしまったし、それを聞いたハルカママもアニマリアンのことを知っていたようで、特に展開のなかったここ最近と比べると、興味深い事柄が多く、お話の楽しさと共に本筋の展開も楽しめました。
 個人的には、カノンの作戦(?)がとにかく上手くいかないのが見ていて楽しい(笑)。
 しかし毎回今くらいやってくれれば良いのに。

 さて、やはりわたくしと致しましては、キルミンとアニマリアンの変身不全がどうにも気になる。
 なんのアイテムを使わず変身するアニマリアンは、ストレスで変身に失敗するのは分からんでもないのだが、虫歯のリコが変身できないってのはどういう理屈なのだろうか?
 劇中ではリコが虫歯が痛くて集中できなかったから、みたいなことを言っていたが、「集中」というよりは「精神状態」と言う方がおそらくは正しいのかもしれない。
 しかしだからと言って、アイテム効果で変身するキルミンは、わざわざ精神状態をチェックしているという事なのか。
 とするとだ、やはりキルミンはアニマリアンの変身を、そうでない人にも出来るようにするための補助装置、ということか。
 しかし、そんなもんを一体何の為にじじいは作ったんでしょうねぇ。ここしばらくじじい出てこないしなー。
 それから、アニマリアンについてだが、勝手に彼らは動物から人間に変身できると思っていたのだけど、そうすると彼らはものすごい短い時間で進化を自在に操っていることになる。
 なので、彼らは元は人間で動物に変身し、動物として生きて行きたい世捨て人なのかと思ったんだけど、そうするとパルスの過去がおかしな話になるので、やっぱ動物から人間へ変身しているんだろうな。
 重要人物アリアンヌおばあちゃんの重要事項「生物逆進化論」ってのがあるんだから、そうかと思ったんだけどなー。やはりまだ色々と足りないピースが多いな。
 あと1クールで綺麗にその辺を収めてくれれば良いのだけど、どうなりますかね。


第39話「ガッツだケン!伝説の妖怪に用かい!?」/b>

意外や意外、と言う展開になりましたな。

 そんな今回のお話は…
 「ヒョウ仮面はいままで一体どこにいたんだろう?」と考えるキルミンズに、神浜森林公園近くの祠の水を飲むと妖怪になるというニュースが舞い込んできた。
 その真実を確かめようと祠に向かったキルミンズの前に立ちはだかったのは、祠を守る妖怪たちだった?!
 ピンチを切り抜けようとキルミンでねずみになろうとしたケンでしたが、なんと・・・
 以上公式のあらすじ。

 お話はいつも通りのリコたちのドタバタをフェイクに……という話ですが、むしろドタバタよりもメインとして見せているのはケンの方で、それ以外にも、本筋に関わる事を随所に入れてあり、とても興味深く見させてもらった。
 お話の展開としては、未だネズミにしか変身できないケンが、ネズミにも変身できなくなり、今までケンの悩みに気付いてやれなかったリコたちと大きく気持ちのズレが生じてしまい、ケンはキルミンをリコに返し、キルミンズを辞めると言って去ってしまう。そしていち早く彼の悩む姿に気付いていたカノンの手を取るのであった。という内容。
 この辺の今回のお話としての本筋は、ケンが変身できないということがまずあって、とりあえずはなんでケンが変身できないかという事を考えてみると、前回に前振ってあった、虫歯の痛みで集中できないリコや、ストレスで変身不全を起こした地井を考えると、まずケンの精神状態というのが挙げられるが、それ以前にも、ネズミ以上には変身できなかった事も考えると、キルミンはまず第一形態、ケンならネズミ、リコならネコの理解度というか、それを踏まえてという段階を踏まなければならないのではと推察している。
 タマオが鳥の知識を深めて行く事で変身に至ったし、ケンはネズミである事に最近は否定的で、むしろネズミ以外になりたいと切望していた事を考えると、あながち的外れな意見ではないとは思うのだがどうだろうか。
 それから、今回の事でいうとカノンの事だろうか。
 一番真剣に彼のことを考えていたのはカノンであるが、猫なで声を使っているときの彼女は大抵事を上手く運べず、カノンは素が出た時に、彼女の思惑外に事を上手く運んでしまう。
 純潔アニマリアンの未来の王女としての作った彼女ではなく、素直な自分が一番良いのだという事にカノンは気付くのか。  という事が、カノンに与えられた役割なのかもしれませんね。
 またリコとしても、いなくなって初めて気付くケンへの気持ち、という所にも興味がそそられる。

 上記しましたが、今回は本筋に関わる部分が前回以上に織り込まれており興味深い。
 久しぶりに出てきた重要語句「棺」。革命の切り札という事らしいが、話の流れからしておそらくは二ツ木が隠しているのであろう。
 今回、牙組を使って「妖怪の祠」から人を遠ざけたのは、棺がそこにあるからと考えるのが自然だ。
 その祠の伝説も、キルバラ変身のような効果の説明があった事をみて、どうも棺はアニマリアン化をいとも簡単に促進させられるものらしい。
 飲めば変身するという泉の話が本当なら、水道水に混ぜてしまえば確かに切り札だものな。
 しかし、動物たちと仲良くなろうとする御子神家、人間を排除しようとする革命側、そして第三勢力である二ツ木の三つの勢力があるわけだけど、二ツ木は何がしたいのかさっぱり分からんなぁ。
 自分の考えとしては、一番悪どいのが二ツ木で、最終的に御子神家と革命側は協力体制になると思っていますがはてさて。
 そのためのカノンの友達フラグや新井くんのリーダー、前回のヒョウ仮面の出来事だと思っているんですがねー。
 それに関連してですが、すごくさりげない感じではありましたが、ハルカママの言動は完全にポイントのひとつですな。
 ヒョウ仮面や今回子供たちから報告のあった妖怪をアニマリアンと完全に気付いていて、子供達がアニマリアンを敵として見なさないように上手く誘導、というか諭しているな。
 ハルカママのいい所は、子供達が良い方向に自発的に向うよう、決して押し付けないのが素晴らしいな。
 オレのおかんもハルカママのように、美人で優しくて子供を良い方向へ導ける人間であったなら、オレもちったぁまともな人間に育ったかもしれないなぁ(笑)。

 第4クールに入ってそんな色々と興味深いお話ではあったが、キルミン没収して次回あっさり返した経緯もあるので、次回がすごく戦々恐々だ。
 この辺の流れはもっと引っぱっても良いような気が……ってゆーか、もっと前からこの流れをやれよと言いたい。
 第3クール辺りはグダグダな話が多かったぞ!


第40話「泉へ走れ!ネズミのキルミンブルース!?」

まぁ案の定、元鞘ではあるものの展開はした。

 そんな今回のお話は…
 リコたちのようにキルバラ変身もできず、とうとうネズミにも変身できなくなったケン。
 みんなの励ましも逆効果で、ついにリコにキルミンを返して・・・「キルミンズをやめる」と宣言!
 ショックを受けるリコたちはそれでも妖怪の謎を解明しようと再び祠に向かいます。
 一方、ケンはカノンに誘われるまま、カノンの家に迎えられます。2人っきりになったそのとき、カノンはついに―!
 以上公式のあらすじ。

 あらすじでは「カノンはついに―!」などと書かれていますが、カノンがケンに噛み付く事もなく。とはいえ、これからに向けての展開はした。
 お話としては、ケン抜きで妖怪の祠へサイド調査しにいったリコたちは、塀に囲われた箇所を見つけ中へ潜入する。
 どうも祠の伝説の岩戸のある場所のようだか、そこで二ツ木の部下達が野生動物を捕獲している所に遭遇し、捕まってしまう。  一方、カノンの家に招待されたケンは、話の中でネズミやコウモリは小さくていつも襲われて格好悪いと言った所、カノンは彼らが群れを形成し大きな力を得ること、そして彼らは地球上で一番仲間を大切にできる動物だと語る。
 その言葉でリコたちキルミンズを思い出したケンは祠へ向い、またキルミンでネズミに変身しリコたちの窮地を救うのであった。
 ケンがキルミンズに戻って事無きを得たリコたちであったが、ハルカママはその話を聞き顔を曇らせるのであった。って感じ。

 Aパートはリコたちの祠探索と、ケンとカノンをザッピングで見せながら、Bパートでそれが合わさる構成で、Aパートのふたつの事柄で物語の本筋が動いた格好となった。
 リコたちの方はこれまでよく分からなかった二ツ木らのグループが、この物語の核となるであろう断片を見せ、またあまり関わりのなかったキルミンズとの関連性を作った。
 二ツ木の部下たちがアニマリアンであったことや、彼がハルカママを知っていた事の他、泉から出てきた棺のような物と、ようやく本筋の方が大きく動きそうだが、とりあえず分かった事はそんなものであるし、話が進むにつれ分かってくる事なので、今特になんだかんだ言う事ではなかろう。
それよりも、この辺の事はもっと前からぽつぽつとフラグを立てていっても良かったように思えて、今回で随分急に動き出した感じがしてしまった。
 第2、第3クールでけっこうどーでもいー内容の話があった事を考えると、今回の展開のうちの一部でもやっておけば良いのではなかろうか。
 どうもこのアニメは4クール分の枠が「取れちゃった」という無理に引き延ばしている感じがしますなぁ。

 個人的にはケンとカノンの方が興味深く、カノンが役割所とこの段階でケンとうまくいかないのはある意味当然としても(笑)、これまで全く意識していなかったカノンを意識するようになったという展開が起きたのが良かった。
 まだ友達以上になっていないリコとは違って、ケンがカノンを「女の子」として意識していた事や、彼女の言葉でケンがネズミに変身できる自分に大きな誇りと自信を植え付けてくれた事は彼にとって大きな事だし、三角関係としても、やる事成す事うまくいかないカノンが、自覚はしておらずとも一歩リードしているのもおもしろい。
 それに伴ってリコの方も、一時的にしろいなくなって初めていつも一緒にいるケンという存在や、悩んでいる彼に気付けなかった事、そして傷つけてしまった事を気にして、ケンの事を考えたというのはポイントではあるが、ケンが戻ってきてたので今の所はそれが棚上げされた状態になってしまったので、リコはこのままでは友達以上にはなれそうもないが、その辺をどう落ち着かせるかも今後の楽しみだ。
 まぁでも、最終的にどっちかと付き合うとかはないのであろうから、気にしなくてもいいのかもしれんなぁ(笑)。
 中学生くらいなら恋愛に発展しそうなんだけど、あいつらまだ小学生だしな。

 さて、本筋の方では子供の三角関係とは違って、ハルカママ、ミサママ、二ツ木という裏三角関係というか、パワーゲームみたいなことが起こっている。
 今回ようやく動きが見え始めた二ツ木とハルカママの関係が少し見えた事で、その様相がやっと舞台に上がった感じだ。  この辺は重要項目であるマリアンヌおばあちゃんの「生物逆進化論」が核となっているであろうが、これは全てを知っているであろうじじいが出てきて過去の話でもしないと全容が分かりそうにないなぁ。
 最終的にキルミンやらアニマリアンやらを上手くまとめてくれればいいけど、はてさて。

 どーでもいーけど、次回は回想という名の総集編かよ。せっかく盛り上がってきてるのに水差された感じがするよ。


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