Yes プリキュア5 27〜39話
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第27話「りんちゃんイケメン幽霊とデート!?」
				
				オチはどうかと思うが戦闘までは面白かったな。特にこまちさんが(笑)。
				
				そんな今回のお話は…
				サンクルミエール学園にもう使われなくなった旧校舎がある。
				もともとそこはローゼット伯爵の屋敷があって、死んだ恋人を忘れられず伯爵が化けて出る。
				と、いう噂があり、その伯爵の幽霊を見に行く事にしたのぞみ達。
				なのだが、恐がりのりんは乗り気ではなく怖くて仕方ない。
				そこへアラクネアがあらわれるのだが…
				って感じ。
				
				前半の旧校舎探検の部分はとても面白かった。が、オチがちょっとな。
				たぶん、「想いが通じ合えば怖いものなんてない」って事を言いたかったんだろうが、
				個人的には伯爵の世界とか実態化とかはいらなかった様な気がするな。
				どうせなら、いたのかいなかったのかわからなかったけど、りんは髪飾りをいつのかにか持ってました。
				みたいにした方が話的には面白かったような気がします。
				まぁ、何かしらお子様に教育的なメッセージがないといけないんだろうな。
				その辺がちょっと残念でした。
				
				とはいえ、怖いものに対する5人の対応は面白かったですよ。
				プリキュアになるのもある意味「なんだかおもしろそう」で決めた好奇心旺盛なこまちさんは、
				幽霊とかそういったものは「怖い」ではなく「会ってみたい」という欲求が強いみたいでノリノリだし、
				かれんは、まぁ、怖いものは怖いが、あんまり幽霊とかは信じていないみたいで怪訝そうな顔だし、
				のぞみとうららんは怖いもののちょっぴり好奇心の方が勝っている感じ。
				そして恐がりりんちゃんは推して知るべし。なのだが、ラストでそれを克服してしまった様子なのが残念。
				りんちゃんの恐がりは彼女の個性の一つなので潰してしまうのは非常にもったいない。
				ま、ローゼット伯爵は怖くないという事なのかもしれないが。
				ちなみに小動物3匹については、ナッツはまったくそういったことを信じておらず、
				ココは普通に怖がっていて、ミルクはりんちゃんと同じでビビリなのだが強がっていましたな。
				こちらも三者三様でおもしろかった。
				
				さて、今週のMVPはやっぱりノリノリのこまちさんか。
				特にはぐれたりんちゃんと再会した後の妄想力全開のこまちさんが最高。
				夜の旧校舎であれだけ妄想全開できるこまちさんは大物だなと思ったよ(笑)。
				次点は普段とは違って超ビビリのりんちゃん。ちょっとかわいかった。
				
				次回は毎年恒例の夏祭り話。で、またこまちさんメインの話のよう。
				前回前々回、そして今回次回といい、こまちさん影薄すぎと言ったせいなのか最近こまちさん頑張っているな(笑)。
				今回のまたみてねは「提灯と浴衣こまちさん」でした。
				
				どーでもいーけど、今回ブンビーさん出なかったな。
				夏期休暇かしらね。実家に帰っていたりして。
第28話「こまちの夏祭り奮闘記」 
				
				これは「こまかれ」の百合なんだぜ。
				
				そんな今回のお話は…
				夏祭りの日に小町の家「和菓子小町」は毎年かき氷屋を出店している。
				今年はこまちのしきりでかき氷屋をやることになった。のぞみ達もお手伝いとして準備に勤しんでいた。
				お祭り当日の朝、氷屋から氷が届いたのだが小町が目を離した隙に、
				たまたま通りかかったガマオが持っていって食べてしまった。
				氷がなくなったと気付いたこまちはかれんと一緒に氷屋を回り、なんとか氷を手に入れようとするのだがどこも品切れで…
				って感じ。
				
				そんなわけで、今回はこまちとかれんのある意味百合話なのです。
				特にふたりが一年の頃の昔話がよかった。
				今のかれんをかれんたらしめたきっかけがこまちだったっていうのが意外だったなぁ。
				かれんは最初からかれんしているのかと思いきや、こまちとの出会いがなかったら今のかれんはなかったわけで、
				また、その件からふたりが育んだであろう百合を想像できるのが良い。
				しかし、きっと大事な所はこまちがリードするんだだなぁと、昔話見て思ったよ。
				やはりかれ×こまじゃなくてこま×かれなのがすばらしい。
				
				その他ちょっと気になった所。
				おなじみの「なんか出たココ!」でガマオと出会ったのぞみの所にみんなが集結するのだけど、
				その時こまちの出店は結構繁盛していたのだが、店をほったらかしにしてきたのか?
				プリキュア5は結構そーゆー所をおざなりにするんだよなぁ。
				「ただいま休憩中です」みたいな看板出すとかのシーン入れるとかすれば、
				見ている側が(てゆーか俺が)「おい、店はどーした」と画面に突っ込むこともないのに。
				それと、ナッツが作って持ってきたお店の飾り、提灯なのかな?
				それをりんちゃんがガムテープで止めようとか言い出すんだよな。
				りんちゃん、ガムテはねぇだろ。ひもでつるせばいいじゃん。
				ちなみにその後見事にガムテではっつけられておりました(笑)。
				
				今週のMVPは…特にこれといったのはないなぁ。
				強いて上げるなら「こまちア・ラ・モード」の売り子をするのぞみ、うらら、りんが可愛かったくらいか。
				しかし今回よりも次回の方が期待大だな。「のぞみの一日マネージャー」ということで、
				うららの仕事に付いていくようなんだけど、なんかみんな時代劇のコスプレしてるし。
				ブンビーさんがかっこよすぎでした。
				ただ、作画がちょっとしょんぼりしているかもしれん。
				
				今回のまたみてねは「時代劇ナッツ、うらら、ブンビーさんでまたみるでござる」でした。
第29話「のぞみの一日マネージャー」
				
				ココナッツついに戦闘参加!(笑)
				そしてブンビーさんがイカしすぎてサイコー!
				
				そんな今回のお話は…
				夏休みも終わりに近づきのぞみは宿題がまだ終わらないでいた。そう、難関の自由研究が残っているのだ。
				テーマすら決まっていないのぞみが慌てていると、うららが自分の仕事に一緒に来ないかと誘う。
				現場を一緒に回って自由研究のテーマを捜したらどうかというのだ。
				せっかくだからみんなも一緒にと誘うのぞみだったが、生憎、かれんはピアノのレッスン、
				こまちは着付けの教室、りんは家の花屋の手伝いがあっていく事が出来ない。仕方なくのぞみだけがいく事になった。
				当日、現場の控え室に付くとうららのマネージャー鷲尾には携帯に電話がかかり外出、うららはステージ衣装に着替えに出て行ってしまうと内線がかかる。
				それは次の現場、CM撮影の撮影時間を変更したいという用件だった。
				とりあえず、のぞみが用件を聞き、鷲尾に伝えようと捜しているとうららのステージの事を会議していた部屋に出くわし、
				マネージャーと間違えられたのぞみが中に入ると、バンドのキーボードが急に出演できなくなった事を知る。
				そこでのぞみがとった行動は…って感じ。
				
				その後お話がどうなるかと言いますと、来られなくなったーボードのkにかれんを呼び、
				着物の着付けの人手が足りないとなればこまちを呼び、
				セットの花を取り替えたいとなればりんに頼みと結局プリキュア全員集合となったのでした。
				ナッツハウスに戻ってきて結局自由研究のテーマは見つからなかったなーというのぞみだったが、
				今日のマネージャーのようなことをしたのは自由研究になる事に気付きめでたしめでたし。って感じ。
				個人的には今回のお話はとても面白かった。
				トラブルに駆けつけてくれる友達たちというテーマも良かったのですが、のぞみがトラブルに対してうまく対応していたのが興味深かったな。
				ご存知の通り「ドジッ娘女王」として名高いのぞみ自身はあれらのトラブルを自らの力で解決する事は出来ない。
				だが、そんな自分を知った上で自分が出来る事をする、
				つまりそれらを成す事が出来るであろう(のぞみ的には出来ると信じて疑わない)人物を呼ぶのである。
				そしてのぞみはその人物、プリキュアのみんなが必ず駆けつけてくれると信じている。そこが良い。
				さらに今回は突然呼びつけた事に対して素直に謝っている。
				2クールまでののぞみは天真爛漫少女らしく、割と他人の迷惑を顧みずな所が多少あり、
				それに振り回された相手が困った顔をしていると「いーじゃんいーじゃん」とか「えへへ」と誤摩化して笑っていた、様な気がする(苦笑)。
				しかし、24話で絆を深めた今となっては、りん達は困っている友達に笑って一緒に苦労を共にしたり手を貸すのだ。
				だからのぞみはもう誤摩化す必要がなくなり、悪いと思えば素直に謝れるのだ。
				以前の「おこちゃま」なのぞみから少しずつ成長していっているのだ。
				あの辺りのやり取りはそういった事が想像できて見ていてとても面白かった。
				ちなみにりんちゃんが花を届けにきた際にうららんとの関係がフォローされていて一安心(笑)。
				23話での言い過ぎなりんちゃんのフォローを24話で完全スルーしていて気になっていたのだが、
				今回りんちゃんが「うららの為」みたいなことを言っていたので、とりあえずふたりの関係は修復済みのようです。
				
				今週のMVPはなんといってもブンビーさんとココナッツ。
				戦闘に入る前のあのコメディには笑わせて戴きました。しかもココナッツ弱さと来たら…(笑)。
				さらに「撮影用の剣でなかったらやられていたココ(ガクッ)」とノリノリなココに、うららんが「コ、ココさーん!(泣)」とノッてくる彼女も素敵。
				その後、なぜか巨大な昔の自転車に乗りながら、「まてまてぇ〜い」と江戸っ子口調で口上を宣いながら登場するのぞみがらしくていい。
				そのままらしく止まれずに池に落ちるし(笑)。
				池から這い上がる際には「いやぁ〜時代劇は楽しいなー」と言っていた所を見ると相当楽しかったんだろうなぁ。
				次点はコワイナーに吹っ飛ばされたキュアルージュがセットの鐘に激突し「カーン」と鳴るところ。
				思わず噴いた(笑)。
				
				今回のまたみてねは「アラクネア」でした。ピンキーの出現は今回も無し。つか忘れてないか?
				次回はミルク話… 嫌な予感がするなぁ。
第30話「ミルクの決意のみんなの力!」 
				
				あれはカッコつけてるわけじゃないのよ。
				
				そんな今回の話は…
				チョコレートの取り合いでケンカになるのぞみとミルク。
				その調子でついのぞみはミルクに「パルミエ王国のお世話役にふさわしくない」といってしまい、
				ミルクは「自分の夢を持っていないのぞみはプリキュア失格」といってしまう。
				その言葉にショックを受けたのぞみは帰ってしまうし、ミルクは部屋に引きこもってしまう。
				しかし、自室に戻ったのぞみはミルクに言い過ぎてしまったと後悔していた。
				一方ミルクの方はと言うと、部屋にかれんがやってきて、のぞみには人を素直にさせる力があるから
				ミルクも自分の本当の気持ちをぶつけてみたらと優しく諭され、のぞみと向かい合う気持ちになっていた。
				そのころナイトメアではアラクネアがカワリーノに、自我を失う替わりに強大な力を得る黒い仮面を自分にもと嘆願していた。
				黒い仮面を受け取ったアラクネアはさっそくプリキュアと決着を付けに行こうとするが、
				二人のやりとりを影で見ていたブンビーさんがアラクネアを引き止めた。
				「それだけは使わない方がいい。君はカワリーノさんにいいように使われているだけだ。」
				そんなブンビーさんの忠告もアラクネアには届かず、彼女はナッツハウスへ向かうのだった…
				って感じ。
				
				今回はあまりぱっとした話ではなかったのだけど、ちょっと考えてみると色々おもしろい。
				おそらく今回のお話のテーマはプライドと素直に人を思う気持ちといったところか。
				プリキュア側もナイトメア側も同じテーマで事が進んでいる。まずはプリキュア側を見てみよう。
				のぞみとミルクのケンカはお互いのプライドを傷つけ合ってしまった結果だ。
				なんにもできないのぞみが唯一何かを起こせる力を得て、
				とりあえずながらもできたのぞみの夢は、それはもう彼女にとってはとても大切なものだ。
				一方ミルクの方も、まあ、行動をみればのぞみの言うとおりだけど(苦笑)、
				ミルク本人にとって見習いながらもお世話役という役職にある自分を誇りに思っている。
				そんなお互いの大事なところを傷つけ合って衝突してしまうのだが、
				ドジッ娘女王のぞみはいつも自分のドジの為に他人に迷惑をかけるので、意外と他人を気にしている。
				だけど彼女はおこちゃまなので、大事なことがスポーンと抜けたり気配り方がすごく下手。
				それでいつも事後に冷静になって、あぁしまったなぁと後悔するのだ。自室でののぞみがそれ。
				相手に自分を投影して「あんな事言われたら傷つくよね..」とのぞみは誰よりも他人に優しいのだ。
				ミルクはのぞみよりもおこちゃまなので、精神的に大人なかれんの助けを借りて、
				のぞみの夢がどれだけ大切で、のぞみがどれだけ大切な存在かを教えてもらう。
				ミルクは行動は素直じゃないが人の言うことを素直に聞くことはできるのだ。
				
				一方、ナイトメアはどうだろう。
				一応エリートのアラクネイは今までの失敗の汚名を返上したい一身で黒い仮面の力を借りようとする。
				もう目的のために手段を選ぶことをやめてしまっている。ある意味これはあきらめだ、努力を放棄したも同然。
				だが、彼女は自我を失ってまでも…と言う気持ちが少しあった。だから受け取ろうか躊躇した。
				そこでカワリーノお進めしないなどと渋っておきながらも取り出して、
				ワザと手を離して強制的にアラクネアにそれをつかませる。これは強制と責任のなすりつけだ。
				なにかあってもそれは自らそれを手に取った彼女の責任。自分はお進めしないと渋っていた事実があるのだから。
				ブンビーさんの言うとおり、彼女はいいように利用されてしまったのだ。
				そういう状況になってしまった彼女は、もう黒い仮面を使ってでもドリームコレットを奪ってくるしか道が無くなってしまった。
				そんな退路を失ってしまったアラクネアに、もうブンビーさんの説得はなんの意味も持たなかったのだ。
				まぁ、ブンビーさんはそれまでに嫌み言ったりとか嫌がらせ(ボーナスの件)したりしてましたから、
				何もなくてもきっとブンビーさんの言うことは聞かなかっただろうけど(笑)。
				
				と、このようにプリキュア側とナイトメア側で同じテーマながら全く違った展開がおもしろい。
				一方はお互いを思い合って一方は相手を陥れている。なんか成功例と失敗例みたいだ。
				今までのプリキュアシリーズは基本的に教育テレビで、成功例しか出てこないし、
				悪役も基本的には同じ目的に向かって一枚岩だったんだけど、
				プリキュア5はちょっと違っていて、毎回同じテーマの事を両方にさせて対比させるってのが、今までのシリーズにない新鮮なところだなぁ。
				おかげでブンビーさんのキャラが立ちまくってる(笑)。いいキャラだなー。
				
				今週のMVPはブンビーさん。と言いたいところだがのぞみ。というのも興味深いシーンがあったから。
				変身する前に一回キャッチュを蝶に戻してまた装着というシーンがあったのだ。
				最初は「なんで一回戻すねん?」と思ったのだがよくよく考えてみると、これはのぞみの決意だったのじゃないのかな。
				ミルクに言われた通りのぞみ個人としての夢はまだない。そんな自分はミルクの言う通りプリキュアたる資格があるのか。
				だからキャッチュを蝶に戻してその資格が自分にあるのか確かめた。
				だが、のぞみ自身はそんな自問には既に答えを出していて、確固たる自信をもって蝶を放したのだ。
				今の自分にとってココの夢を叶えるという夢は絶対に譲れない事。
				そんな自分の夢に自信を持っているから蝶は必ず自分のとことへ帰ってくる。
				問いの答を蝶に任せたのではなく、自分がしている事の再確認だったのではなかろうか。
				もしのぞみが本当に自分がプリキュアである資格があるのかと悩んでいるとしたら、きっとキャッチュを蝶に戻す事は出来なかっただろう。
				自分自身と仲間を信じて一片たりともとも疑わない、あのシーンはそんなのぞみの決意表明だったと思うとなかなか熱いものがあるのでした。
				
				今回のまたみてねは「新敵キャラの影にかまえるココナッツ」でした。
				ピンキーは出現する気配すらありません。ホントに忘れてないか?
				どーでもいーけどファイブエクスプロージョンのバンクなげぇよ。
			
第31話「のぞみとココのラブレター事件!」 
				
				ち、ちくしょー!幸せにしてやれよパーンチ!!
				…のぞみの幸せが俺の幸せさ。
				
				そんな今回のお話は…
				登校中ののぞみとりんが生徒からラブレターともらう小々田を偶然見てしまう。
				本当の姿も知らないでと笑うりんに反してのぞみはショックを隠せなかった。
				さらにナッツハウスでミルクから小々田が沢山の生徒から手紙をもらっていると知ったのぞみは、
				「あたし帰る」と突然ナッツハウスから飛び出してしまう。
				あわてて追いかけてきたりんに「隠してた」というのぞみは、私も知らなかったよとなだめるりんの手を振り払って帰ってしまうのだった。
				翌日、顔を合わせづらい小々田とのぞみはすれ違ってしまう。
				一方その頃、ナイトメアのブンビーさんが出社すると何故か誰もおらず、突然現れたカワリーノにこの部署が解散になった事を告げられる。
				そして異動となったブンビーさんは新しい部署でブラッディ、ハデーニャという幹部と一緒の部署になった。
				デスパライヤはハデーニャにドリームコレット奪取を任せ、早速行動に移すのだが…
				って感じ。
				
				今回は脚本がシリーズ構成の成田良美氏、そして作画監督がプリキュアデザインの生みの親、稲上晃氏と、プリキュアファンにとっては当たり回でありました。
				作画は一定レベル以上の水準だったし、何より今回はお話のまとまり具合が良かった。
				話はサブタイ通り、のぞみとココのラブレター事件を軸に、ナイトメアの新幹部登場と、
				コレットからピンキーが出てしまった事と、ナッツがコレットに封印されていた理由も描かれ、
				接点のないその三つの話が無理なく一つの話としてまとまっていて気持ちよく見れた。
				今回のメインはもちろんのぞみとココだが、一応「秘密を隠していた」という体にはなってはいるものの実質的にはのぞみの恋物語だ。
				のぞみは今までのなぎさや咲と違うところを個人的には評価したい。
				なぎさや咲は「好き」という気持ちがかなり全面に押し出されていた様な感じだったが、のぞみはというとふたりとはちょっとおもむきが違う。
				以前の感想でも書いた様にのぞみは劣等感の塊であるというのが私の見解である。
				そんなのぞみの恋はなぎさと咲のように、ガーッと盛り上がったり、ガクーンと落ち込んだり、
				そんな感情の浮き沈みの激しいものではなく、静かに沸々と、悪くいえばウジウジしているのだ。
				それは何故か。おそらくは劣等感の所為だろう。
				前回の戦闘での口上でのぞみは自分にはなにもなく、勉強も運動もダメと自覚している。
				そう、のぞみは自分にとても自信がないのだ。
				だから突然表れた恋のライバルに驚愕するとともに、不安が一気に広がってしまった。
				のぞみはココの正体を知っているし自身がプリキュアということもあって、無意識的にココと一番深い関係にあると思っていたことだろう。
				何があってもプリキュアである以上ココは自分のそばにいると。
				無意識的にそう思っていたのぞみの前にあらわれた恋のライバル(複数)は彼女にとって驚愕の事実。
				なぜならのぞみは自分は何も出来ないと思い込んでいるからだ。
				他人よりも良い所を自分で見出せないのぞみは、そのライバルに勝つ術を持たない。どうしていいか分からないのだ。
				だから廊下で女の子と話していた小々田との間に割って入ったりする事が出来ない。
				ふたりで並んでしまうとどうしても自分の何もなさが際立ってしまうから(と、のぞみは勝手に思ってしまう)。
				そういったのぞみの劣等感からくる心の揺れが見て取れて、恋話としては話的に盛り上がるようなものではなかったが、
				しっとりというか、なんというか、内側でジリジリする感じがおもしろかったな。
				どーでもいーけど、その昔女の子に優しいあなたはとても残酷だみたいな事を言われた事がありまして(苦笑)、
				その当時の私は頭に?が沢山付いた記憶があるんだけど、この歳になって今回の小々田を見て、
				ああ、なるほどなぁと思ったのでした。(遠い目)
				
				今週のMVPはりんちゃん。
				割りかし子供っぽい所のある彼女ですが、今回は幼なじみの良きパートナーとして、のぞみを支えていたのが印象的でした。
				個人的にはいつもあんな感じでいて欲しいんですが(笑)。
				次点はのぞみをめっちゃ気にしているうららん。彼女ののぞみへの想いははじけることができるんですかねぇ。
				
				今回のまたみてねは「きらきらりんちゃんとこまちさん」でした。
				久々のピンキーはいつのまにか28匹も揃っておりましたよ(´Д`;)
				思い出したかの様に増えやがって…。
第32話「りんちゃんのハッピーウェディング」 
				
				篁馨作画監督ののぞみはプニプニしててかわいい(´д`;)ハァハァ
				
				そんな今回のお話は…
				まどかの友達から結婚式で使うティアラのデザインを頼まれることになったりん。
				デザインに悩み、プレッシャーを感じながらも、ティアラは完成する。
				しかし結婚式の当日、またしてもガマオの邪魔が入った…
				以上書くの面倒だったので東映公式の次回予告から。
				
				お話的にはさほどおもしろい話でもなかったんですが、五人の結婚観はおもしろかったな。
				うららんはきっとまだ結婚を上手く想像できてないんだろうなぁ。
				だぶんでっかいイベントと同等と考えてるんじゃなかろうか。
				個人的にはのぞみのウェディングケーキの話がすんごく妄想できてよい。
				あれは切るところだけが本物ってのは大きなお友達ならば誰でも知っているところ。
				大概小学生の頃に知る情報だと思うんですけど、のぞみはメインターゲットとの同調役であるので知らないのは仕方ない。
				っていう冷静な判断はこの際妄想に邪魔なので敢えてスルーするとして、
				まだちびっこだった頃ののぞみがウェディングケーキをなんだかで見て、
				「すっごーい!あんな大きいケーキ食べれるんだー!」とキラキラワクワクしたのは想像に難くない。
				そこでのぞみママンですよ。ちびっこが一番身近な体験者である母親にどうだったか聞かないはずがない。
				今現状ののぞみが本当のことを知らないということは、のぞみママンは本当のこと教えなかったことになる。
				これはもちろん意地悪ではなく、のぞみの夢を壊さないようにというのぞみママンの配慮だ。
				きっと「お母さんは小さいのにしたからなー、じゃぁ、のぞみの時は大きいのにしよっか?」とか言ったんじゃなかろうか。
				その時のちびっこのぞみのキラキラワクワク顔を想像すると微笑ましいったらありゃしない。
				で、今回真相を知ったのぞみは、きっとその日の夜の夕食時かなんかにママンにそれを言うんですよ。
				「お母さん、ウェディングケーキってさ、切るところだけ本物で他はハリボテなんだって!」って感じで。
				さすがにママンも娘が中学生にもなると対応が違います。
				「当たり前じゃない、あんなおっきいの全部本物にしたらもったいないでしょ」とか言って
				のぞみ工エェェ(´д`)ェェエ工知ってたの!?みたいな夢原家の食卓は妄想して、あまりの微笑ましさに軽く癒されました。ポワワ(´▽`)
				つか感想になってないな(苦笑)。
				
				今週のMVPはもうすぐ結婚式する人の前で、式に元カレが奪いに来るという妄想を披露するこまちさん。
				こまちさん最近前に出てきますね。
				
				今回のまたみてねは「サンクルミエール通信で増子美香とブンビーさん」でした。
第33話「大スクープ!プリキュア5独占取材!」
				
			EDが「ガンバランス DE ダンス」に!
				完全に予想外でビビッた。つか、ちゃんと踊らせてくれよ。
				
				そんな今回のお話は…
				学校新聞サンクルミエール通信にりんのフットサル部が試合で負け、
				ミスをしたフットサル部キャプテンが辞任か?という記事が出る。
				だが実際は、試合の前に怪我をし、部員数がギリギリのフットサル部は、
				キャプテンが怪我を押して出る他なく、辞任云々の話は全く根拠のない話だった。
				サンクルミエール通信編集長増子美香は十分な取材が出来ないまま記事にしてしまい、
				また、フットサル部キャプテンを傷つけてしまった事を後悔する。
				増子美香の所属する新聞部は部員が辞めてしまい現在は増子ひとり。だから十分な取材をする事が出来ないのだ。
				そんな中でのこの出来事に、増子はこれ以上新聞部を続けていく自身を失ってしまい、
				のぞみの応援もむなしく増子は部室の整理をはじめてしまう。そこへブンビーがやってきて…
				って感じ
				
				18話でかれんのじいやが「新聞部は増子様おひとりですか?」と聞いた時に、
				増子美香が渋い顔をしていたのでなんかあるんだろうなと思っていたのがここできたな。
				そんなサブキャラメインの話なのでお話的には見ての通りなのだが、
				サブキャラもいい味出すプリキュアの伝統(?)踏襲していた点はよかったな。
				それよりも、個人的にはやっぱりのぞみの行動を色々と考えると面白い。
				
				のぞみが何でもかんでも手を出したり首を突っ込んだりするのだが、
				それは主人公だからという冷めた大人の意見は横に置いといて、のぞみは何も出来ない自分が出来る事を探している。
				自分が出来る事=将来の夢になるんだろうという考えがあって、
				とにかく手当たり次第「なんとかなるなるぅ〜」でやってしまうが、今の所は全敗のようだ。
				そんな負けっぱなしののぞみは、何かしらに特出した人や何かを一所懸命やっている人に、
				特別な憧れの様なものを持つようで、とにもかくにも応援する。
				多分、何にも出来なかったり飽きっぽかったりする自分には出来ない事をしているのを見るのが嬉しいんだろうな。
				だからその人が落ち込んだり困ったりつまづいたりすると、すぐさま駆け寄って応援したり励ましたりする。
				失敗ばかりの自分と違ってその人は何かが出来る「すごい人」だから、たった一回の失敗でその人が終わってしまうとはのぞみは考えない。
				
				失敗ばかりの自分も今がんばってるんだから、「すごい人」のあなたはもっとがんばれるよ!っていう理論。
				そうやって他人を無条件で応援できることはすごい魅力のあることなんだけど、
				残念ながらのぞみは基本がおこちゃまな所為なのか、応援や説得の成功率がすごく低い(笑)。
				なぎほのや咲舞なら大概成功するんですけどね。
				ちなみにのぞみの説得なりが成功するのは大概プリキュアになった時です。
				ともかく、のぞみの劣等感からくる優しさっていうのがおもしろい。普通は劣等感から腐っていくものですからね。
				
				それと、事件後にのぞみが自身がプリキュアだと暗に教えようとする行動も興味深い。
				何故わざわざバラすような行動をとるのかと言うとこれは単純明快。
				今ののぞみが出来る事がそれだからですな。つまるところ、褒められたりすごーいと言われたいのですよ。
				そもそもプリキュアがしている事は何も悪い事ではないわけで、のぞみ的には隠す理由が全くないのです。
				だからのぞみとしては「わたしこんな事としてるんだよ!ほめてほめて!」となるわけですな。
				なんとも微笑ましいじゃありませんか。なんか娘を見ている様な気分です(娘いませんが/笑)。
				
				今週のMVPは増子美香の取材にポーズとるレモネード。
				うららんはアイドルという仕事をしている所為か、自分を見せる事にけっこう貪欲です。
				だからサンクルミール通信でプリキュアの記事が注目されないのが悔しいみたいですな。
				
				今回のまたみてねは「可憐の馬ちゃーりーのえにっき」でした。
				ピンキーはもうどうでもいいや(´Д`;)
第34話「ミルクを守れ!白馬の騎士かれん」 
				
				なんか色々とアレだったな(´Д`;)
				つか騎馬戦やりたかっただけじゃねーのか?
				
				そんな今回のお話は…
				かれんの家で彼女の乗馬を見ていたのぞみ達。
				せっかくなのでミルクを馬に乗せてあげようとすると、ミルクが倒れてしまう。
				ミルクの病気は人間でいう風邪のようなものなのだが、パルミエ王国では病気はピンキーが治し、
				そのピンキー「キュッピ」はまだ回収していないのだった。
				ミルクの看病はかれんに任してのぞみ達はピンキーを探しに行く。
				看病を任されたかれんがミルクの世話をしているとナイトメアのハデーニャがあらわれて…
				って感じ。
				
				話はなんかちぐはぐだし、作画はいつも以上にエキセントリックだったな。
				作画に関してはEDみたら原画が3人しかしなかった。大変だな、毎週アニメ作るのって。
				そんなわけで作画のことは、とやかく言っても仕方ないところもあるのでいいとして、一番なんだかなーと思うのはお話ですよ。
				何でかしらないけど、ミルクの看病をかれんがするんだよ。今までこのふたりにそれらしいなにかがあったか?
				細かいエピソードはあったけど(別荘のお茶とか喧嘩の仲裁とか)、
				別にこのふたりが特別仲が良いってわけでもないじゃん。
				だから妙に違和感があるんだよなー、「なんでかれんやねん?」と。
				どっちかといえば、いつも小競り合いしているのぞみが看病する方がしっくりきませんか?普通は。
				
				さて、今回は久しぶりに戦闘に長い尺を使っておりましたが、冒頭書いたとおり、
				騎馬戦やりたかっただけじゃねーのか?と思うような内容でしたなぁ。
				なんだろう?別にかれんは乗馬が得意とか趣味とかそんなでもないのに、
				5人の強力プレイを無視してでも騎馬戦やる意味がよく分からなかった。
				それ以外では他の4人が結構おもしろい動きをしてはいたんだけど変なところもあったなぁ。
				レモネードがぶん投げられた後、突っ込んでくるミントと衝突するんだけど、なんか吹っ飛び方が変。
				その直後に、何もないところから突然ルージュが前触れ無くポッと画面にあらわれたりしていて、
				動きに派手さはあったものの、なんかしっくりこないのでした。
				ああ、でもドリームの回し蹴りはかっこよかったのでコマ送りで見れる人は是非。
				
				今週のMVPはもちろんかれんのじいやですよ!なぜって?そりゃおめぇ…
				幼女かれんの体を拭いたっていうじゃねぇかっ!!(太字で書くことか?/笑)
				どこまで、どこまで拭いたんだ!やっぱ全身か?全身なのか!?
				体の隅々まで綺麗に拭いたのかーっ!(´д`;)ハァハァ(太字で書くことか?/笑)
				ち、ちくしょう!こうなったら俺も1億5千万の借金作って、三千院家の執事になって、
				お嬢様の体をじっくりたっぷりねぶりあげるように視姦した上に体のあらゆる所を徹底的に綺麗にしてやるぅ!
				…って何を興奮しているんだ、オレは。
				
				今週のまたみてね「のぞみで『映画なら王子様に会えるかな?』」でした。
				あーそろそろ映画のCMで「またみてね」がつぶれだしますかねぇ。
第35話「ナッツの鍵とこまちの心」 
				
				OPの一部とアイキャッチが替わり、EDもちゃんと動く様になりましたよ。
				それはともかく、ブラッディさんシブイなー。
				
				そんな今回のお話は…
				真剣に何かを読んでいるナッツと、その前で緊張しているこまち。
				それはこまちの書いた小説「海賊ハリケーン」をナッツに見てもらっていたからでした。
				今までに何度もダメだしされて、今回でもう7回目。しかし今回はきびしいナッツの目にもかない、初めて認められたのでした。
				自分のことのように喜ぶみんな。でも一人暗い表情のナッツ。
				それはこまちの小説を読み、自分がパルミエ王国の門を開けたために、王国を崩壊させたことを思い出していたからです。
				いつまでもこだわってはいけないと言うココでしたが、責任感の強いナッツは心にまだ引きずっていたのでした…
				夢に向かって進むこまちを見てうららも頑張ろうと、新しい衣装を買いに出かけました。
				のぞみたちもそれに付き合って、みんなでショッピングを楽しみます。
				その途中、のぞみはココから、こまちはナッツから、パルミエ王国にいたころの二人の話を聞きます。
				よく王国を抜け出して外の世界を旅してきたココと反対に、王子としての責任を果たすため王国の外にはけして出なかったナッツ。
				そんなナッツにココはいつも本をお土産に買っていたのでした。
				そのころのナッツはうれしそうに笑っていたと聞いたのぞみは、いつの日かナッツと一緒に笑いたいとココに話します。
				待ち合わせ場所に早めに着いたこまちとナッツ。
				平和な一時を感じていると、その前にナイトメアの新しい刺客であるブラッディが現れます。
				強大な力を持つブラッディによってコワイナーの結界に閉じ込められてしまうこまちとナッツ。
				必死にコワイナーと戦うキュアミントでしたが、たった一人で苦戦します。
				それもそのはず、ブラッディはパルミエ王国を消滅させたほどの力を持つ強敵だったのでした。
				余裕を見せナッツにドリームコレットを渡すように迫るブラッディ。
				その圧倒的な力を見せられてすっかり戦う気持ちを無くしてしまったナッツは思わずドリームコレットに手を伸ばそうとしますが…
				以上書くのが面倒だったので東映公式のあらすじの一部。な、なげぇ。
				
				さて、今回はサブタイからもわかるようにナッツとこまちの話。なんだけど、その他も色々と面白かったな。
				ナッツとこまちの方はブラッディさんの老獪な心理作戦に飲まれる弱気なナッツや、戦闘後のナッツとの会話で泣いちゃうこまちが印象的。
				ナッツの責任感の強さ故の弱さや、自分もつらいのに相手を気づかい心配するナッツの優しさに涙するこまちは、
				個人的に上手く作ってあるなぁと思ったんだけど、メインターゲットにはかなりわかりづらい内容だったんじゃなかろうか。
				まぁ、大きなお友達としてはいいんだけれど、メインターゲットに受けないと番組終わっちゃうからね。
				んでもあんまり教育テレビすぎてもS☆Sみたくなっちゃのでむづかしいところです。
				そういえば、こまちの書いていた新作の話って、ナッツに読ませたらこまちの気持ちがばれちゃうよね。
				む、もしかして、自分の気持ちに気付いて欲しいってことなのかしら!?
				
				私としては今回から本格参戦のブラッディさんもよかった。
				今までに無い口先で相手を陥れようとする老獪さがいい。
				っていうか声がシブイ。渋過ぎてちょいと浮いている様な気もするが(笑)。
				ナイトメアといえば、久々にブンビーさん、話しかけられたな。
				いままでの無視っぷりは酷過ぎなのでちょっと安心しました。
				
				今週のMVPはのぞみ。のぞみは意外と人の事良く見てるんだよなぁ。
				ナッツがいつもむっつりしてるのは、元からそういう性格なんじゃなくて、
				滅亡してしまったパルミエ王国のことを思うと自分だけ楽しく笑ったりできないということだったんだな。
				というのを今回のお話を見て、ああ、なるほどなと思ったんだけど、
				のぞみはおそらく直感で詳しくはわからないけどもぼんやりとそーゆーこと感じ取っているような気がしますな。
				のぞみは小さい頃から何にも出来なくて悩んだり落ち込んだりしただろうから、そーゆー感情に敏感なのかもしれないなぁ。
				次点はブラッディさんの「君に聞いてない!」のセリフ。これはやっぱり電王ネタなんだろうか?
				
				今回のまたみてねは「映画の宣伝」でした(´Д`;)
				またこの季節がやってきましたな。後一ヶ月くらいは宣伝かしらね。
				
				どーでもいーけど、うららん空気読めるようになってきたなぁ(笑)
第36話「めざせ完走!マラソン大会」 
				
				なんて情操教育にいい話なんだ。
				そしてのぞみとりんちゃんの友情話が素敵です。
				
				そんな今回のお話は…
				校内マラソン大会が近々催され、のぞみの4km完走を目指しりんが練習に付き合うのだが、
				当ののぞみは4km完走なんて無理と嫌がってばかり。
				部活や店の手伝いがあるりんは朝に時間を取ってのぞみのコーチをするが、のぞみはなかなかやる気を出せないでいた。
				疲れの見えるが絶対弱音をはかない彼女を見て、かれんたちも一緒に走る事にしたのだが、疲れの溜まったりんはが倒れてしまう。
				ナッツハウスで少し休んだりんに、どうしてそこまでのぞみに付き合うのかと聞くと、
				りんは小学校3年のときの思い出を語り始めた…
				って感じ。
				
				今回はお子様に向けた教育的なお話だったのだけど、このアニメのテーマである「夢を持とう」とか、
				「あきらめない」というわかりやすーいのとは別にもうちょっと突っ込んで考えられるお話がすばらしい。
				今回ののぞみたちは事前に練習までしたのに、今回お亡くなりになったガマオに邪魔され、
				結局ゴールしたのは最後になってしまった。りんは2連覇がかかっている大事な大会なのにもかかわらず、だ。
				今までのシリーズだったら優勝はならなかったかもしれないが、ビリにはならないと思うんだ。
				メインターゲットはのぞみたちの活躍を見たいわけだし。
				で、のぞみたちをビリにしてまで言いたかった事は、
				「努力が報われなかったとしても、努力した事は無駄じゃないよ」という事なんじゃなかろうか。
				メインターゲットがそこまで読み取れるとは思えないが、
				そこは一緒に見ているお父さんやお母さんが優しく諭していただけると、お兄さんは日本の将来に希望が持てます(笑)。
				いやぁ、プリキュアはいい番組だなぁ。
				
				さて、個人的にはりんちゃんとのぞみが非常に興味深かった。
				この感想で言い続けている通り、何にも出来ないのぞみは劣等感の塊だ。
				のぞみは他人がつまづくと、「あなたはもっとできるよがんばれがんばれ」と励ます。
				なぜなら他者はのぞみにとって自分より優れている者なので、もっとできると信じて疑わないのだ。
				しかし、自分の事となると、自分は何かがきっと出来ると信じていながらも劣等感がむくむくと大きくなってしまう。
				特に勉強や今回のマラソン大会等、これまで何回もやってきた事は経験上できないとわかっているので尚更だ。
				そこでりんちゃんですよ。
				そんなのぞみを間近で見てきたりんちゃんは、今回語られたエピソードの事もあって、そんな彼女をなんとかしたいと常々思っていたんでしょう。
				同じ様な気持ちだった自分を助けてくれた本人なのだから。
				で、以前だったらキツく言って聞かせたと思うんですよ。けれど今回のりんちゃんはすごく優しいんですよね。
				練習から逃げ出したり途中で止めちゃっても怒らない。
				おそらくりんちゃんはこれまでののぞみを見てきたのと、一緒にプリキュアやって24話以降絆が深まったのと、
				今回の小学生のときのエピソードもあって、今までの様に無理矢理言って聞かせるんじゃなくて、
				のぞみが自発的に昔の様な気持ちを取り戻して欲しいと思っていたんじゃないだろうか。
				だから無理して倒れるまでのぞみの練習に付き合うのだ。こうなるとのぞみの本領発揮ですよ。
				これまでの経験からマラソンはダメだと分かってはいるけど、りんちゃんの気持ちに応える為なら頑張れる。
				そんな他の3人にはないのぞみとりんの密接で深い関係が見て取れて、今回は個人的にとても満足でした。
				
				そんなのぞみとりんちゃんの友情話に感動した今週のMVPは映画のCM(笑)。
				いやぁだってさ、ニセキュアがでるんだぜ?うわーどーなるのかなぁ。めちゃめちゃ楽しみですよ。
				今年も親御さんの白い目に耐えて見に行く所存です。
				あとは映画館の人が空気を読んでさくっとパンフを渡してくれる事を願うばかりです(苦笑)
				
				今回のまたみてねはやはり映画のCMでした。11月いっぱいまでCMかなー。
			
第37話「ココのヘルシー大作戦!」 
				
				なんでうららんそんなに嬉しそうなんですか(笑)
				
				そんな今回のお話は…
				ナッツハウスでのおやつの時間、今日のおやつはシュークリーム。
				シュークリームが大好物のココはどんどんと食べていく。
				そんなココは何でもない所で転び、起き上がる時に「どっこいしょ」とつぶやいた。
				その言葉に驚いたのぞみたちがよくよくココを見てみると、なんとなく一回り大きくなった様な気が…。
				試しに小々田になってもらうが見た目はそう変らない、気のせいかと思いきや、ナッツが小々田の服を脱がすと、
				「ぽっこりおなかのぽんぽこでした!」とはうららの談。見事にココは太ってしまったのだった。
				シュークリームばかり食べていたのが原因なのだが、それ以前に偏った食生活では体を壊すということで、
				シュークリーム禁止令に加えミルクによる食事制限が始まった。
				大好物のシュークリームが食べられなくなったココはすっかり元気をなくしてしまい、食欲も無くなっていく。
				そこへシュークリーム屋に偽装したナイトメアのハデーニャが現れて…
				って感じ。
				
				コメディ回としてとてもおもしろかったなぁ。笑わそうと思っていたかどうかはわからないけど。
				でもわたしはもうアバンタイトル(OP前の導入部分)からクスクスと笑ってましたよ。
				ココがフラフラになるまでシュークリームに固執している様がなんか妙におかしかったですよ。
				まぁ、私は食べ物に全くこだわりがないので、食べ物をひとつ禁止されたくらいじゃ何とも思わない所為からなのか、
				たかがシュークリームごときであんなに落ち込むココが滑稽に見えてしょうがない。
				っていうか、そんなになるほどの事か?と思ったのと、ココの不憫っぷりがおかしかったのと、
				シュークリーム話が見事に戦闘まで繋がったのが変にツボって楽しく見れました(笑)。
				どーでもいーけど、ナッツが作った回し車(よくリスが中に入ってまわしているヤツ)って、
				ナッツが素でココをバカにしているように見えてしまったですよ。
				ナッツはあの性格だからココのことを思って作ったんだろうけど、おまえ自分の親友をリス扱いかよ(笑)。
				
				さて、今週のMVPはこまち。あんた羊羹にこだわりすぎ。
				自信を持ってお届けしている和菓子小町の羊羹が美味いことはわかるのだが飯に入れるな、もう15なんだから気付よ。
				いや待てよ、その後ミルクが羊羹飯を意外とイケるとか言って食ってるの見て「え〜?」とかなっていたってことは、
				こまちさん、あんた不味いって気付いているな!おそろしい子!(白目)
				そーいえば、せっかくの料理シーンだったのに、のぞみのドジッ娘っぷりが見れなかったのが残念でした。
				また15話の様な話を是非もう一度お願いしたい。っていうかまた15話見たくなってきたので見よう。
				
				今回のまたみてねはやっぱり映画のCMでした。
				予告削って映画のCM入れてるんだからまたみてねにも入れ込むことないじゃん。楽しみにしてるのに。
第38話「プリキュア5のシンデレラ物語」 
				
				日常パートすっごいおもしろかった!
				
				そんな今回のお話は…
				ミルクがこまちからシンデレラの絵本を借りていた。
				なんでも人間の世界の勉強して小説を書こうと思ったらしく、すでにできている物語を書き写すことで、
				物語の作り方などをおぼえる、ということをこまちに教えてもらい、そこからはじめようと言うのだ。
				おやつの時間になっても部屋にこもって書き写しをしていたミルクだったが、
				ただ書き写すだけではつまらないと、シンデレラの登場人物をのぞみ達に替えて書きはじめたのだが…
				って感じ。
				
				いやもうくり返し再生にして何回か見た(笑)。っていうくらい個人的にはヒットしたよ。
				まず何が良いって作画監督が稲上晃氏なのでみんながかわいい!もうなんていうか稲上さんは別格だな!
				あんまりこーゆーこと言うと作画厨とか言われそうなんでこの辺にして、お話の方ですが、
				一応ミルクがプリキュアメンバーをシンデレラの登場人物に当てはめて…という形にはなっていますが、
				それと同時に「もし、プリキュアメンバーでシンデレラをやったら?」という遊びが同時進行していて、
				各キャラがいい個性を発揮していてとてもおもしろかった。
				というかのぞみの魅力が大爆発です。もうね、可愛いったらありゃしない。
				意地悪な母、姉役のこまち・かれん・りんが意地悪をするまでもなく、
				自ら食器や壺割って掃除をするところを増やしていくドジッ娘女王っぷりや、
				こまち達が舞踏会に行く段になって、行けないとわかりずるいずるいと駄々をこねるのぞみに、
				こまちが「じゃあ、おみやげ買って帰るから」となだめると「舞踏会におみやげ売ってるの?」疑心暗鬼な顔と声が良い。
				のぞみは基本的にお子ちゃまなので、こまちとしてはそれで誤摩化されるだろうと思いきや、
				のぞみとしては、おそらくこれまで幾度となくそんなことで誤摩化されてきただろうことと、
				さすがに14歳になってちったぁ学習能力が身についたためのあの表情が、そんなことを妄想させてくれるのだ。
				たぶん、のぞみママンにしょーもないことで何度となく誤摩化されてきたんだろうなぁ。
				
				さて、そんな今回ののぞみの真骨頂は魔法使い役のうららんが出てきてから。
				うららんの魔法が上手くいかなくてドレス姿になれないのだが、その最初の衣装が桃太郎。
				で、その時ののぞみのセリフが以下。
				「やぁやぁありがとう、これで鬼が島にいけるよーって桃太郎じゃん!」
				見事なノリツッコミです(笑)。
				そしてのぞみのノリツッコミ直後のうららん一瞬舌を出してるんですよね。
				で「あーすいません。話をつい間違えて」ですよ。うららんワザと間違えただろ(笑)。
				この辺の一連のコントはもうクスクス笑いながら見ていましたよ。
				しかし残念ながら、のぞみシンデレラが舞踏会に行った所で終わっちゃうんだよなー。
				このコントみたいなプリキュアシンデレラが最後どーオチをつけるのか見たかったなぁ。
				というか、これってシンデレラだけじゃなくて色々な有名絵本を、プリキュアメンバーでコント仕立てでやれば、いい商品になるんじゃね?
				ちょっと変ったプリキュア名作劇場みたいなのでさ。お子様にウケると思うんだけどなー。
				もちろん、大きなお友達も買うしで売り上げアップですよ!つか他のも見たいので東映さん是非この企画のご検討を!
				
				まぁ、すんごい冷静に見ると今回は「映画」と「うたって!プリキュアドリームライブ」の宣伝なんですけどね。
				
				今週のMVPは魔法少女うららん。かわいすぎですよってゆーかこれでスピンオフ作品作ろうよ!
				魔法の国から修行で人間界にやってきた落ちこぼれ魔女のうららんが、ドジッ娘のぞみの家に居候することになるっていう設定でさ。
				基本ドタバタであるけれど、落ちこぼれのふたりの成長を描くちょっとハートウォーミングなストーリーとかどうですか?
				りんちゃんはやっぱり幼なじみで突然やってきたうららんとはそりが合わないんですよ。
				こまちはのぞみの優しいお姉さんで、そんなこまちの親友でのぞみの憧れのお姉さまがかれんですよ!
				そんな各キャラの百合展開も期待できるこの企画も是非ご検討を!
				夢は広がるなぁ。ポワワ。
				
				今週のまたみてねはやっぱり映画の宣伝でした。
第39話「恐怖!デスパライヤ現る」 
				
				大切なことはみんなココが教えてくれた。
				
				そんな今回のお話は…
				ある晴れた秋の日。ナッツハウスは休業で学校も休み。ナッツハウスにはココ、ナッツ、ミルクだけ。
				あまりの静かさに何か悪いことが起こるんじゃないかと心配するミルク。
				ココはそんな心配することはないし、いい機会なのでとミルクを休ませる。
				そんな時、のぞみがピンキーを見つけたとナッツハウスへやってきた。
				外へ出たのぞみとココ、ナッツだったが結局ピンキーをキャッチュすることは出来なかった。
				だが、せっかくのいい天気なのでココの提案で寄り道をすることにした。
				しかし、ナッツはココに気を使い、「自分らしくやれ」と言葉を残し途中で帰ってしまう。
				ココは自分がのぞみのいる世界の住人でないことを気にしていたのだった。
				思いがけずふたりきりになってしまったココとのぞみの前にデスパライアが現れた。
				って感じ。うまくあらすじれなかったな。
				
				さて、今回はデスパライヤが単独行動してという話でもあったわけだが、お話としては特にこれといったところもなく。
				しかし、やはりプリキュア5はらしいところもあって、今回はココ視点の話なのはなかなか興味深かった。
				ふつうなら女の子の方が悩みそうなものですが、のぞみはココが別世界の住人だからとか全く考えていなさそうだもんな。
				まぁ、このアニメは「戦う女の子が野郎を守る」っていう図式なので、通常守られる側の女の子がすることをココがやっているのかもしれません。
				ああ、つまりあれか。いわゆる乙女ゲー?みたいな感じ?
				乙女ゲーでいいんだっけ?あのプレイヤーが普通の女の子でイケメン野郎に囲まれる逆ギャルゲー。
				やったことないんでよく知りませんが、なんにせよ、揺れ動くココの心は見ていて割と楽しかったな。
				それにしても、プリキュア5の野郎共、いわゆるココナッツですが、これまでのシリーズと違って、
				ただ単にキザでイケメンってだけじゃないので特に腹が立つこともないなぁ。
				ココもナッツも藤Pとちがって主要キャラなだけあって深く掘り下げられているし、
				なにより今シリーズは百合風味がかなり薄まっているからっていうのもありますな。
				なぎほのの時はふたりの結びつきが強過ぎて藤Pは邪魔なだけだったからなぁ。
				
				今週のMVPはのぞみ。つかのぞみは素でビックリするようなこと言うから困る。
				というのは、ココが国語のテストで72点だったので他の教科もいいんじゃないかと言った時のシーン。
				「いいのはきっと国語だけだから。小々田先生の教科だからすっごくがんばったんだー」ですよ。
				ここののぞみをどう読み解くか。考えられることは二つ。
				小々田が好きなのぞみがカマをかけた、と、ただ事実を口にした、のどちらかだと思うのだが、実質一択だろう。
				おこちゃまなのぞみがカマをかけるなんてことは出来ようはずもないので、自分のしたことを素直に口にしたはずだ。
				おそらく彼女は小々田に褒めてもらいたいとか喜んでもらいたいという気持ちだったのだろうが、
				小々田にとってみたら普段できないのぞみが「自分の為にがんばってくれた」になるわけですよ。
				これは小々田じゃなくても落ちるわ。男って(自分も含む)単純だよねー(苦笑)。
				
				今週のまたみてねはやっぱり映画の宣伝でした。