スマイルプリキュア! 1〜12話

[indexへ] [かんそーへ] [13〜24話へ] [25〜36話へ] [37〜48話へ]


第1話 誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!

おおっ!ツカミとして良く出来ていますよ!

 そんな今回のお話は…
 星空みゆきは、絵本大好き!メルヘン大好き! ハッピーなことが大好きな14さいの女の子。
 今日は、七色ヶ丘(なないろがおか)へ引っ越してきて始めて中学校にいく日。ドキドキ、ワクワクしながら、みゆきが通う、七色ヶ丘中学校へ向っていると、アレレ!?
 突然、空から何かが飛んできた!鳥?いや・・本?!しかも、その本の中から何かが飛び出してきた!びっくりしたけど…でもとってもかわいい!
 飛び出してきたのは、メルヘンランドの妖精キャンディ。メルヘンが大好きなみゆきは大喜び!なんてステキな出会い!
 でも、みゆきが喜んでいるうちに、キャンディはどこかへ消えてしまったわ。
 放課後、みゆきは、学校の中を探検!すると、またまた不思議なことが…!図書室で本が光ってる!
 近づいてよく見ていると、いきなりその光に吸い込まれてしまったの!…気づけば、たくさんの本がならぶ、不思議な世界に迷い込んでいたわ。ココはどこ!?
 その時、たくさんの本の向こうからキャンディの声が…!
 以上公式のあらすじ。

 今年も新しいプリキュアが始まりまして、ずっこけた前作の次ということもあり当然期待して見たわけですが、冒頭に書きましたように上手いことで来ています。
 お話は転校してきた主人公「星空みゆき」が学校に行く初日に遅刻しそうな所で空から飛んできた妖精キャンディと出会い、謎の空間に入ったり出たりして悪役と会い、怖いながらも彼からキャンディを守ろうとするみゆきに突然ひかりが落ちてきてキュアハッピーに変身、するもなにがなんだか分からないみゆきは逃げてばかり。しかしプリキュアの力と特撮ヒーローのようなものだと納得し、なんとかかんとか今週のビックリどっきりモンスターを撃退する事に成功したのであった。という話。
 まぁ初回として見せなければならない事は、転校してきたメルヘンだが明るく心の優しい前向きな普通の14歳の少女がプリキュアに変身してなんだか悪そうなヤツをやっつける事なわけだけど、これから続きを見たくなるように、それ以外でも見せておかなければならない事は多々あるのだが、説明的になりすぎず、それでいてドタバタした楽しい感じをだしつつ今回のプリキュアの特徴などひとつのお話として見事にまとまっていて楽しく見れましたよ。というか脚本上手いです。
 なにが上手いって、上記したように見せるべき所を見せながらも説明じゃない説明をしているからだ。なんか変な日本語ですが、まず主人公のみゆきはなんか落ち着きのないアホな子っぽい所を見せつつも、やると決めた事は最後までやる事でハッピーエンドになる、そういう努力を惜しまずそこから得られる明るい未来を信じている芯のしっかりした女の子であることを見せているし、これから秘密基地的な場所になるんだろう不思議空間や特殊な力、そして仲間となる者たちの情報を見せておき、悪いヤツが悪い事をしてとりあえずの悪事の理由を述べて戦うべき相手である事を示しているし、個人的に圧巻であったのは変身した後の戦闘である。
 別にものすごいアクションとかがあったわけではないのですが、ものすごい大ジャンプをしてみせたり、向ってくる今週のビックリどっきりモンスターであるアカンベェを突き返したりして、なーんも分かっていないみゆきと同様に、メインターゲットのみなさまに「プリキュアにはこんな力があるんだよ」と見て分かるようにしてあるのだ。
 個人的に一番良かった点としては「勝手に技が出ない」事だ。
 今回の戦闘はなーんもわからないみゆきことキュアハッピーが、「なんやかんや」でアカンベェを撃退するのだが、カッコいい戦闘というよりはドタバタといった感じの楽しい感じ。逃げ回りながらキャンディに固有技ハッピーシャワーで倒せと言われてその気になるも技が出ず、「技を出すには変身アイテムスマイルパクトに力を溜める必要がある」という条件を説明する状況を作り、ハッピーが「気合いだ!気合いだ!」力を込める描写があって始めて技が出るのである。
 これまでの固有技を叫べば「出てしまう」、何の説明もなくとも「やってしまう」のとは一線を画す見事な演出です。ちゃんとすごい光線を放てる理由になっているし、こういうのはメインターゲットのみなさまが真似したがるんじゃないでしょうか。そもそも、なんでなんも分かっていないのに技が出せるのかという疑問を持つ事もない。
 常々言っておりますが、フィクションは極端な話をすれば嘘っぱちのお話なので、ウソをウソと思わせたり、画面の中でやっている事に疑問を持たせたら負けである。しかし今回のこの戦闘ではそういう隙がなく、なんもわからないみゆきが視聴者の皆さんを一緒にスマイルプリキュア!のプリキュアの力のことをほんのちょっと理解し、逃げ回っていたのから一転、がんばって力を溜めて技を出し、何とか危機を乗り切ったという高揚感を見事に出している点が見事だ。
 おまけを言えば、技を出す前に一回失敗している点も見事。バンクっぽい回転から両手を前に出してドン!ドン!ドン!と3カット。カッコよく決めて、いかにもなんか出そうで出ないガッカリ感もさることながら、気合いが足りないと言うキャンディに「絶対ウソ!私ちょーやる気だったもん!てか今ちょー恥ずかしいもん!」と返すハッピーが滑稽で可笑しい。確かに本気だった分、恥ずかしいわな(笑)。
 なんかシリアスに戦闘していると怖くて泣いちゃうメインターゲットの方がいらっしゃるようなので(映画DXとかの悪役演出で泣いてた子とかいたしなぁ)、割とドタバタな戦闘は楽し気があって良いし、たぶん今回はそーゆー路線なのだろうと見て取れるのもいいだろう。
 なんにせよ、第1話として見せねばならない事はちゃんと見せているし、随分と楽し気な第1話で見ていておもしろかったし、これからも期待できそうな雰囲気で楽しみだ。

 さて、もうちょっと個人的な所としましては、やっぱり全体的な雰囲気としてプリキュア5感は否めない。
 プリキュアは5人だし、色も一緒だし、キャラデザは同じ川村敏江さんだしで、シリーズを見てきた者としては「かなり一緒じゃん」などと思ってしまうのは致し方ない。しかし新しくやる以上、かぶる所はあっても違うモノを見せようとしているだろう事は間違いないだろう。
 ここから「5」はこうだが「スマイル」はこうだったと言えるくらいの差別化と言いますか、個性を発揮してくれる事も、今後のお話と合わせて期待していきたい。  あとOP、EDですが、OPはかなりお気に入りで、やっぱりアニメは動いてなんぼだし、5人の個性をちゃんと見せているのも良い。気になるのは曲の合いの手の部分がちょっと弱いのが寂しい。まぁそれは慣れなのかもしれんが。
 EDと言えばポリゴンでのダンスだが、ちゃんとそれは継承。元気で明るい曲も良いが、ダンスの方はちょっと印象に残るフリがないな。そして年々ダンスが難しくなっていっているような気がします。メインターゲットはサビの「イェイ!イェイ!イェイ!」の所ぐらいしか躍れんぞ。きっと。一緒に躍れた方が楽しいだろうにと思わんでもない。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「変身バンクの決めポーズのキュアハッピー」でした。
 そー言えば、アイキャッチのってやっぱ毎回キャラ変わるんですかねー。だとするなら毎回記録していきたいのだがはてさて。
 どーでもいーけど、これまでのアイキャッチで一番好きなのはS☆Sのやつです。かわいーんだよねー。5とスイート(Bパート)の前半のヤツも捨て難いが。

第2話 燃えろ!熱血キュアサニーやで!!

けっこう熱血路線な感じですよねー。

 そんな今回のお話は…
 突然、キュアハッピーに変身しちゃったみゆき。キャンディに聞くと、プリキュアはみゆきの他にもいるらしい。  「プリキュアは5人いるクル」5人も!?なんだか、賑やかで楽しそう!ウルトラハッピー!
 そこでみゆきは、バレー部でがんばるとっても元気なあかねにプリキュアになって欲しいと考えるの。
 でもキャンディはみゆきに言うの。「だれでもプリキュアになれるってワケじゃナイクル!」でもとにかくあかねに急接近!放課後、みゆきは、バレーの練習をするあかねの手伝いをすることに。
 次の日。バレー部の練習試合を応援に行ったみゆき。あかねがかっこよくアタックを決めたその時、いきなりあかねや周りのみんなが、落ち込み始めたの!  これって、もしかして…やっぱり!あのオオカミさん、ウルフルンの仕業だわ!
 みゆきはプリキュアに変身!するとウルフルンが、バレーボールを巨大なアカンベェにかえて向かってきた!
 なれない戦いに、オロオロするキュアハッピー。それでもみゆきが立ち向かっていると、あかねが目を覚ます。
 そしてプリキュアになったみゆきの姿を見て…!?
 以上公式のあらすじ。ひらがな多いなぁ。

 お話は日野あかねがキュアサニーになったよ!という話ってまんまやんけ。
 まぁサブタイでもそういっているんだからそらなるって話ですが、お話はちゃんとあかねがみゆきと友達になってキュアサニーになる過程を描いていて良いです。
 体育の授業で圧倒的な強さを見せたのに、みゆきが観に行った部活では上手く活躍できず、橋の下で特訓するあかねから汗が流れたのを泣いていると勘違いしたみゆきが懸命に励まし友情を深めるのだが、これを額面通り見て良いものだろうか。
 というのも、上記の理由だけでキュアサニーに変身するほどみゆきに対して強い気持ちを出せるものかと思うわけですよ。それを踏まえて考えると、やはりみゆきは悔しくて泣いていたのではないかと推測するわけです。
 泣いたりしない、誰にも頼らないとかいうあかねが泣いている所を見られてしまったが、みゆきはそういう事どうこうよりも、あかねに元気を出してもらいたいという真っ直ぐで素直な気持ちがあかねの心を打ったのだ。だから特訓に付き合うというみゆきに、いつもは誰にも頼らんという所を付き合ってもらう。あんまり見られたくはない影の努力も、「コイツならいい」とみゆきの真っ直ぐさはあかねにそう思わせたのではないのだろうか。
 こういったプリキュアになる少女たちの日常をしっかり描いていてちゃんと戦闘に繋がってくるのも昨シリーズと違いいい所である。
 悪役ウルフルンは努力なんぞ無意味、夢や希望に萌えた時ほど切望した時のバットエナジーが大きくなると、せっかく特訓の成果がでたあかねたちバレー部をバットエンド空間(オレ命名)に引きずり込む。

 そういえば、このバットエンド空間では人々は絶望し未来の展望を持てなくなってネガティブになってしまうわけですが、一見すると前作スイートのビックリどっきりモンスターがやっていることと同じような感じなのだけど明らかに違う。それは単にネガティブになるというだけではなく、絶望した人々からバットエナジーを吸収し、悪の皇帝ピエーロとか言うヤツを蘇させるとご丁寧にちゃんと説明してくれていることだ。スイートも、その悲しみはノイズ復活のエネルギーになる、という事になっているがそれが分かったのは第3クールの終わりからだったので、なんとなくネガティブになる音波を発しているに過ぎなかったが、このスマイルプリキュア!は最初から彼ら悪役の目的を述べさせて、また希望や未来、努力、友達を否定し、それらを信じる主役が戦う理由になっていて戦闘に入ることに無理がない。
 最初は成り行きでプリキュアなってしまったみゆきである。それがいきなりプリキュアだから世界の平和を守るはやはりおかしい。だからこそ、身近な誰かをを守りたいは、みゆきがプリキュアに変身し戦う理由として十分なのである。そのためにあかねと仲良くなる所をAパート使って描いたのだから。
 ピンチに陥ったハッピーとウルフルンとの会話から、みゆきが自分を友達だと思ってくれていることを知り、また友達をくだらないと否定するウルフルンにハッピーが友達はくだらなくなんかないと高らかに宣言したことは、あかねはみゆきにとってそういう存在なのだと宣言したのと同じである。
 だからこそあかねはなんだか分からない化物から、ただの人の身ながらもハッピー=みゆきを助けたいと思う気持ちに無理がないし、その友情が熱く、プリキュアの力があかねの気持ちに応えて降臨することに高揚感が出るナイスな展開だ。
 戦闘としてはハッピー部分は相変わらず、決まらない所がドジておっちょこちょいなみゆきらしくて見ていて楽しい。サニーが出る前にバンク技出したので、「あれ?どーすんだ。まさか外すとか?」なんて思っていたらホントに外すしな(笑)。サニーの方は尺が少ない割には落ちてくるアカンベェを受け止めたり、ぶん回して投げ飛ばしたりと、ハッピーと違って力強さをちゃんと演出している。
 アクションらしいアクションはほぼないと言っていいが、このスマイルプリキュア!は全体的に明るく楽しい感じ前面に出してそれを補っているのは上手いと思う。おそらくは、最初こんなだった彼女らが、最終的にはラスボス相手に見事なアクションを決める、プリキュアとしての成長も描いてくれるのではないかと期待してしまう。
 事後はみゆきとあかねが互いを友達と改めて認識し、下の名前で呼び合うこととなりさわやかに終わる。あかねがキュアサニーとなってプリキュアの仲間がひとり増えました、という話を綺麗に締めている点も良いですな。
 さて、個人的な所としましては、みゆきってけっこう天然な百合っ娘ですよね。あかねに抱きつくシーンが何回かあって、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としてはちょっとドキッとします。
 しかしみゆきはそーゆー気持ちが全くなさそうなので、彼女としてはフツーのスキンシップ程度のことなんでしょうね。
 百合脳を持つ身としては、ここはその気がありそうな黄色か青が抱きつかれてドキッとする様を期待していこうと思います。ってゆーかお願いします!

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「変身バンクの決めポーズのキュアサニー」でした。
 来週は「泣き虫」黄瀬やよいがキュアピースになる話なのだが、キュアピースの謳い文句(?)「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪」は正直、どうなんだろうな。と思わんでもない(笑)。


第3話 じゃんけんポン♪でキュアピース!!

もうちょっと熱くても良いような気がしますな。

 そんな今回のお話は…
 みゆきと同じクラスのやよいは、ちょっぴり泣き虫で恥ずかしがり屋さん。でも、マンガやアニメが好きで、絵を描くのがとっても上手!
 ある日、学校でポスターコンクールが開かれることになったの。クラスの代表を誰にするか話会っていると、みゆきとあかねが、やよいがイイ!と、提案!
 恥ずかしがり屋のやよいは、断れずに困った様子…。でも…本当はチャレンジしたいと思ってるのかも・・・。そんなやよいのポスター作りをみゆきとあかねはお手伝いすることに!
 3人で一生懸命ポスター作りに取り組んでいると、怪しい影が近づいてきた…。アカオーニだ!オオカミさんのつぎは、オニさん??!
 みゆきとあかねは、やよいや学校のみんなを守るためプリキュアに変身!!でもアカオーニの出したアカンベェは強く、まだプリキュアに成り立てのハッピーとサニーはピンチに…。
 そのとき、あの泣き虫のやよいが立ち上がった…!
 以上公式のあらすじ。

 お話は当然、黄瀬やよいと友達になって三人目のプリキュアに変身するという話。前回のあかねとの話と比べると、今ひとつ熱さに欠けると言いますか、引っ込み思案で泣き虫のやよいが意を決してプリキュアになることの感情の爆発みたいな高揚感はちょっと足りない。だが、やよいと友達になるという部分は前回同様上手く描いていると思う。
 やよいが絵を描くのが好きで上手であることを知ったのをきっかけに、ポスターコンクールというイベントでやよいを推し、三人が仲良くなっていく過程をちゃんと見せていて良い。この辺をガッツリ見せないと、やよいがプリキュアになる所へ繋がらないからな。
 まぁその辺は当然と言えば当然なので、私としてはもうちょっと細かい部分が気になった。
 ポスターコンクールでは、ライバル(?)がたくさんいて「私なんか……」と言うやよいに、無理に推してしまったと推薦を取り消してもらおうとするあかねにみゆきは待ったをかける。本当はやってみたいと思っているやよいが一瞬みせた逡巡をみゆきが敏感に察知したわけだが、こういう他人の想いに敏感な所は、この枠の主人公らしさもさることながら、みゆきという人物を表していて興味深い。
 みゆきは自分が云々というよりも、むしろ他人のことばっかり考えているような印象。というか、この人はがんばっている他人の応援するのが好きって感じである。まぁそれは主人公らしくはあって、このアニメのテーマにも沿っている。
 ここまで見た限りでは、このアニメは何かに努力することや友情を「応援」するぜ!みたいな印象がある。変身バンクのスマイルパクトの声なんかはチアリーダーのそれだし、プリキュアと対極にいる悪役は努力を無駄とするし、プリキュアの衣装はけっこうチアリーダーっぽい感じがしないでもない(ま、これは個人的見解だが)。
 それを象徴する存在としての主役らしい行動は、これまでの主役とは似てはいるものの、違った個性を発揮していていい。個人的には5ののぞみとフレッシュのラブを足して2で割ったような印象だ。のぞみほどバカで落ち着きがない感じではないし、ラブほど男前ではないが、のぞみのように他人の心に敏感でラブのように熱い部分もある。そして主役らしい賑やかさを持っていて、コイツと友達なら楽しいだろうなぁと思わせてくれる。
 物語を引っぱっていく主役にそういう感じの良さがなければ続きを見たいとは思わない。ある事柄に対してみゆきはどうするのかとか、なにか楽し気なことをしてくれそうとかの期待値の大きさがある。そういう観点から見てもみゆきはプリキュアらしい良いキャラクターである。ちゃんと前作の反面教師が活きているな(笑)。響は全然「コレ」っていう部分がなかったからなー。

 それともうひとつ気になったのは、まだプリキュアになっていない「緑川なお」と「青木れいか」のキャラクターを見せていることだ。
 ほんのワンカットではあるのだが、曲がったことが大嫌いななおは、ポスターコンクールの出展者を誰にするかというHR(なのかな?)で、だれでもいーじゃんとか言う男子に「じゃあお前がやれよ」と突っかかるし、心優しいれいかは、選ばれたやよいの動向が気になってそっと様子を見にいったりして、この五人がプリキュアになるんだよという流れを初回からちゃんと続けていて感心。
 五人とも他と髪の色も制服の着こなしもネクタイの色も違うので、パッと見ただけでも彼女らがプリキュアになることはわかるんだけど、主役のみゆきが選ぶ理由を積み重ねていって、この五人だからという基礎を作っている。こういう積み重ねがあってこそ、これから続く五人の物語がどうなっていくかを期待させるのではなかろうか。
 そういう観点から言っても、今回のメイン所はむしろ日常パートであったように思う。今回は前回前々回と比べると戦闘は楽し気ではなかったし、戦闘空からやよいが正気に戻る際も見ていてあまりピンと来なかった。
 でもまぁ色々とこれまでのシリーズとは違うコトしてくれてはいて、ハッピーとサニーのバンク技は、力をちゃんと溜めれていなくて途中で消えちゃったり、ヒーローに憧れているピースはポーズを取っていたのでなりきってアカンベェに向っていくかと思いきやポーズだけだったりと、これまでのスマイルプリキュア!の戦闘らしさは出してはいた。
 が、やよいがピースになる際の、ピンチのハッピーサニーとアカンベェの間に入る彼女のシーンでは、もっとやよいが逡巡する様子を見せてくれたほうが、引っ込み思案で泣き虫な彼女がそうまでして友達を守りたいんだという気持ちの爆発感があって良いような気がした。冒頭にも言ったが、せっかくプリキュアになる回であるのだから、もっと熱くても良かったと思うと残念ではあった。

 個人的にこのスマイルプリキュア!で推したいのは、悪役がちゃんと悪役していることだ。
 今回からのアカオーニも、ちゃんと傷心のやよいをなじってくれるし、今回のプリキュアがもっとも大事にする友情や努力を完全否定するのも良い。そしてどうしてそういうことをするのかという理由も、悪の皇帝ピエーロとか言うのを復活させ世界をバッドエンドにする、その未来の前に友情・努力は無駄であると、その悪役の行動に無理がない。
 そういう相容れない関係が示されないと、なんで戦っているかがぼんやりしてしまう。その辺も前作の反面教師が活かされているな(笑)。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねはやっぱり「変身バンクの決めポーズのキュアピース」でした。
 気になっていたアイキャッチは、とりあえず5話まではAパートでその回メインのプリキュアなのはいいとして、Bパートのキャンディは毎回着ている服が違っているようだ。
 6話以降Aパートで違いが出るなら記していきたいのが、はてさて。


第4話 直球勝負!風のキュアマーチ!!

ピースのは毎回違うんだ!詳しくはいつものコーナーで。

 そんな今回のお話は…
 あかねとやよいがプリキュアに変身!これでプリキュアが3人!ウルトラハッピー!!
 でも、プリキュアはみんなで5人、あと2人のプリキュアはいったいどんな娘なんだろう?!そんな中、みゆきたちは、プリキュアにピッタリなカッコイイ女の子を見つけたの!
 それは同じクラスの緑川なお。運動神経抜群で、正義感溢れるなおなら、きっと強いプリキュアになりそう!
 日曜日。みゆきは、なおにプリキュアになってほしいとお願いするため、なおの家へ向ったの。
 お家で待っていたのは、なおのかわいい弟や妹たち。なおは6人兄弟の一番上のお姉さんなんだ!
 あかねとやよいもやってきて、なおの兄弟と一緒に遊ぶうち、みゆきたちはみんなすっかり仲よしに!
 でもそこへ、バッドエンド王国のアカオーニがやってきた…!
 以上公式のあらすじ。

 うーん。緑川なおとキュアマーチの紹介という部分では良かったとは思うが、プリキュアのお話としてはちと弱い気がする。というのも、事後あっさりとなおが友達になって一緒にプリキュアやろうとか言い出したからで、もうちょっとなにかあるだろうと思わずにはおれん。まぁつまりは「納得」いかないのだ。
 なおがプリキュアに変身する部分として、弟たち家族と絆を守りたいというのは良い、しかしみゆきたちとは単に一緒に遊んで飯喰っただけで特に某ないよな。友達になるのは十分に分かるが、それだけで危険が伴うなんだかよく分からないプリキュアとしてみゆきたちと一緒にやっていきたいとなおが思う部分が見当たらないのだ。
 あかねの時は、彼女の努力をみゆきが手伝い戦闘では努力を否定する悪役に立ち向かっていくあかねを応援し守るみゆきに心惹かれる気持ちが描かれていて、みゆきと一緒に行動することに得心いくのだが、なおの場合は家族を守りたいことは彼女が家族を大事にしていることは語られるし、そういう描写もあるので、その大切な家族を守る為にプリキュアに変身することは納得いっても、家に遊びにきてちょっと仲良くなったくらいのみゆきたちと、なんだかよく分からない危険なことであるプリキュア活動を一緒にするには理由が足りないだろう。そういう部分が残念であった。
 しかし、現時点ではこれくらいでいいのかもしれないというのもあって、この物語の雰囲気として、最初は友達にもなったしプリキュアってのにもなっちゃったことだしみたいななし崩し的といいますか、各人割と簡単に考えている状態を作っておこうということなのかもしれないからだ。
 というのも、毎回のバッドエナジー吸収場面で時計みたいなのがひとつずつカコンと動いて22で一回りとなっているってことは、22話で「なんかある」ってことは誰でも分かることだ。ということは、ここで大きなイベントがあるのだろうと当然予測する。つまりプリキュア5の時のように、そこで大きくみゆきたちが大きく繋がるようなことがあるのではないかと思うわけです。それまではちょっと仲が良い程度でいい、という事なのかもしれない。そうだとすれば今回のことも納得いくかたちになるのだが、はてさて本当にそうなりますか見物ですな。

 さて、なおとキュアマーチとしましては、上記しましたように紹介としては良い。筋が通らないことは誰であってもはっきり言う部分も見れるし、大家族の一番上のお姉さんで彼女と比べてまだ幼い弟妹の面倒を見ていてそれを苦と思っておらず、家族をなにより大事に思っている。そして1年の頃からサッカー部のレギュラーとして活躍していて頼りがいのある「カッコいい女の子」感を出している。
 マーチの方でもOPにもあるようにものすごいスピードで駆けて壁走りして、「風のキュアマーチ」を印象付けているし、なにより他3人が戦闘要員としては頼りない(笑)ので、とりあえずはまともに戦えそうなプリキュアとしての要員にもなっている。
 個人的にちょっと気になったと言いますか、上記したこととちょっと関連するのですが、あかねとやよいはみゆきが誘う格好になっているのに今回のなおは自ら入ってきた格好だとまぁ上で言いたかったわけですが、これももしかして布石だったりするのかしら。
 なおとしてはプリキュアってのになっちゃったし、どうもみゆきたちも同じようだし楽しそうだから一緒にやってみよっかなーくらいのノリのように見える。上記したようにみゆきたちの力にどうしてもなりたい、と言うわけではない。結び付きとしては、あかねややよいと比べてもかなり弱いわけだが、そこに付け入る隙があるわけですよ。そこを突っついてプリキュア辞めるとか言い出したり、ちょっとしたことでケンカして離れてしまうみたいなイベントが作れそうではないか。そしてなんやかんやあって元鞘に収まった時には前よりも強固な結び付きになっているというプリキュアらしいお話が作れそう。
 そういう先を見越しても今このお話であるならば、シリーズ構成の手腕はなかなかのものだろうってゆーか、そんなイベントをボクは見たいんです(笑)。

 個人的な所としてはみゆきに注目していて、なんでかと言うと、けっこう彼女は潜在的に百合なのではないかと思うわけです。綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としましては。
 なおに目をつけるのにしたって、上級生にもズバッと物を言うのを見て「勇気がある!カッコいい!」から始まって、サッカー部で活躍する彼女にまたキラキラワクワクしてしまう。結局話せなかったら家まで行ってしまおうとするんだから、けっこう相当なもんではないだろうか。
 なおに4人目のプリキュアになってほしかったのは、プリキュアとしていたら心強いとかよりも、むしろなおと親密になりたいからの方が強いように見ていて思えます。
 みゆきは先述したように、いきなり家に行ってしまおうとかする行動力があるのだが、上級生に難癖つけられた時には尻込みしてしまったりして、いつもひとりでドタバタしている割にそんなに積極性があるわけでもないようだし、特にスポーツや勉強やなにか得意分野があるというわけでもなく、お調子者とドジがなければフツーの女の子なので、取り巻き作っちゃうなおみたいな姉御肌な人に素直に憧れているんだろう。
 今の所みゆきには、のぞみのような大いなる愛やラブのような熱血、つぼみのような繊細さや咲のような調和力、そしてなぎさの抜群のEQのような、他の4人が惹かれるのが分かる「なにか」を発揮していないので、近いうちにズギューン!とくる「なにか」を発揮して物語の主役らしさを感じさせてほしい。ん?なに?先の例に響が入っていない?ほう、響の主人公としての特徴がなにか是非とも教えてもらおうじゃないか(笑)。
 あ、そーいえば、1話で出てきた謎の本ばっかりのスペースってアレ以来出てきてないですよね。やっぱ5人そろってから「プリキュア秘密基地」みたくなるんかなー。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 冒頭にも書きましたが、ピースの変身バンク「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪」はパターンがグーチョキパーの三種類あるようです。やるなぁ、子供の遊び心をくすぐるよ。
 というわけで、ピースが変身時になにを出したかを記していくことにします。今回はパーでした。前回はチョキ。
 またみてねは当然「変身バンクの決めポーズのマーチ」でした。
 次回はしっかりれいかがプリキュアになるようです。プリキュア5の時のように一回外すかなと思ったんですが、3月には映画NSがあるし、あんまり5人そろうのに時間かけられないってのもあるよなー。
 でも予告からすると、れいかはみゆきの誘いを断るようで、それをどうプリキュアになるまでに持っていくか期待したい。


第5話 美しき心!キュアビューティ!!

いやぁなかなか良く出来ていたと思います。

 そんな今回のお話は…
 みゆき、あかね、やよい、そしてなおもプリキュアに変身!あと1人で、5人のプリキュアが勢揃いだわ!
 みゆきが「5人目のプリキュアになってほしい!」と思っているのは、同じクラスの青木れいか。れいかは、優しくて、お勉強もできて、しっかり者!クラスの憧れの女の子なの!
 「誰でもプリキュアになれるわけじゃないクル〜!」とキャンディは言うけど、さっそくみゆきたちは、れいかにお願いしてみるの。
 「一緒にプリキュアやってください!」ところがれいかは、子供たちへの絵本の読み聞かせ会の準備に大忙し。今は、それ以外は考えられないみたいなの…。
 それなら、みんなでお手伝いしちゃおう!メルヘンが大好きなみゆきは、あかねたちと一緒に、白雪姫の人形劇を作ることに。そんなみゆきたちに、れいかも大喜び!
 いよいよ、読み聞かせ会の日。れいかが白雪姫のお話を読み始めると、子供たちは目をキラキラさせて楽しんでいるわ。
 でもそんな中、突然みんなの前に現れたのは・・・魔女さん?!
 以上公式のあらすじ。

 お話は当然青木れいかが最後のプリキュアになりみゆきたちと友達になる、という話。ちょっとメインターゲット的にはれいかの心の動きが説明不足な感じがあるものの、大きなお友達が見る分には、その語られない部分が想像力をかき立てられて逆にいい感じであった。
 そのれいかという部分で話を進めていくと、彼女の人となりとして学業優秀で誰にでも優しく生徒会の副会長として責任感がありけっこう頼られていてその上に美人という人物で、スポーツでも第2話でなおと一緒にチームの中心だった様でなんでもそつなくこなすいわゆる超人的存在だ。
 そこへみゆきたちがやってくるわけだが、読み聞かせ会にアイデアを出し、自ら参加したいと申し出る彼女らを見たれいかを見ていると、どうもれいかはその超人っぷりから孤独感を感じていたように見受けられる。つまりあんまりにもスーパー過ぎて、凡人は近寄り難いのだ。そういうこともあって、誰かが寄って来たとしても、それは彼女の能力を頼りにしていたりしたのではないだろうか。
 だから弓道場で一緒にプリキュアやってほしいというお願いを断った。れいかとしては、また自分の能力を頼りにされていると思ったのだろう。生徒会長が風邪で休みの中で学校行事を取り仕切らなければならないわけだから、忙しいことには違いないが、この時点でちょっとした遊びくらいの感覚であったろうなんだかよくわからないプリキュアくらい「時間がある時ならいいよ」くらい、イヤじゃなければ言っても良いだろう。そこをきっぱり断るのだから、みゆきたちを信用していなかったわけではないだろうが、能力さえあれば私でなくてもいいのだろうと考えていた違いない。
 しかし、読み聞かせ会に進んで参加するみゆきたちは、別にれいかにプリキュアになってもらいたくて貸しを作ろうというわけでもないし、成り行きで仕方なくというわけでもなく、ただ来てくれる子供達に喜んでもらいたいし、なんか困っているれいかの力になりたいだけで他意はないことをれいかは見抜く。
 その責任感の強さから、自分ひとりでもなんとかしよう、なんとかしなければいけないと思っていた。この年頃の子たちである。誰かに頼んでも力になってはくれないだろう。しかしみゆきたちは自ら進んで力を貸してくれて、自分と同じように子供達が喜んでくれることを思ってくれている。ダイジェストで流れる時間の経過と共に、れいかが自分ひとりでなんとかするのではなく、誰かの力を借りてより良いものを作り上げようとしていることで、みゆきたちをこれまでとは違うように見るようになったのだ。
 とりあえずは、一緒に読み聞かせ会を成し遂げようとする仲間。生徒会副会長の立場とか、自身の能力とか、貸し借りとかの一切ない一緒の目的の為の共同作業は、れいかにとって新鮮なものだったのだろう。だから皆と一緒に作り上げたものを見て目を輝かせるのだ。そしてそれが後半に活きてくるからなかなか脚本は上手い。
 今回から登場の悪の幹部(?)マジョリーナがみゆきたちと一緒に作った人形を正しく踏みにじり、子供達を喜ばせようと努力した読み聞かせ会を無駄なことと嘲笑され、あまつさえ力を貸してくれたみゆきたちが苦しい状況に陥っている。れいかにとって大切なものたちをことごとく否定され、普段おとなしいれいかが怒りの感情を発露するのに全く不足なく、満を持しての変身が見ていて気持ちが良いことこの上ない。このれいかが変身するのに十分な理由を、ここまでにちゃんと分からせてくれる見事な脚本と演出であった。
 ことれいかに関しては、アップでみゆきの一言にはっとする表情であったり、口元や目のアップで彼女が決意する様子が何回かあり、まぁメインターゲットとしては説明不足な感はあるものの、大人としては台詞は無いものの十分に上記したようなことを想像出来て、「青木れいか」という人物を表現していたように思います。
 また、事後に仲間になりたいというれいかを受け入れるみゆきたちのシーンでは、能力的なことではなく、みゆきたちは「青木れいか」一個人として仲間になってもらいたかったんだという事が伝わり、能力やその立場とかからではない本当の友達を得たれいかの満面の笑みが清々しい。見ていて気持ちの良い回でありました。

 さて、個人的にはやっぱり主役、みゆきが気になってしまう。今回もやっぱりと言うか、みゆきは惚れっぽいですな(笑)。
 お話の冒頭でのれいかとのやりとりを見ると、美人のクラスメイトが誰に言われるでもなくみんながハッピーになるかもと花に水をやる姿に一撃で惚れてしまい、あまつさえ手をとられ一緒に駆け、授業中もれいかに見とれているのだから、もうかなり惚れ込んでいるとしか思えない。綺麗に脳が百合色に染まっている身としては。きっと最後の「れいかちゃんが大好きだから!」は他のヤツラと大好きの意味が違うのではなかろうか(笑)。
 そんな百合っぽさもさることながら、みゆきが他のシリーズの主役のような力はなんだろうと思っていたのですが、今回はそんなみゆきの力の片鱗が見て取れた、ような気がする。
 それは、みんなを後押しする力ではないだろうか。プリキュア5ののぞみもそんな感じではあるが、のぞみはちょっと違って彼女は自分も彼女のようにありたいと思わせ引っぱっていくリーダーシップで、なんにも出来ないのびた君体質(?)であるにも関わらずあの大いなる愛もあってプリキュア5の大黒柱であり中心は間違いなくのぞみである。
 みゆきの方はと言うと、現時点の彼女にそこまでのリーダーシップはなく誰かをグイグイと引っぱっていくことはないが、みゆきは誰かが力をなくしかがんでいたら肩を抱いて一緒に立ち上がろうとしてくれる、立ちすくんでいたら優しく背中を押してくれる、そんな感じ。しかもそれをやろうとしてやるのではなく天然でやる「応援力」なんじゃないですかねー。
 強い気持ちで引っぱっていくのではなく、後ろから支えて力になる、そんな縁の下の力持ち的な主人公ってのも新しくておもしろいので、そんな感じで進んでくれるといいなー。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今週のまたみてねは当然「変身バンクの決めポースのキュアビューティー」でした。
 で、ぴかりんじゃんけんは「グー」。三種用意されていることが分かったのでチョキ、パーときたから、おそらくはグーがくるとは思ったが、意表を付いて外してくるのではないかと読んで自分はとりあえず負けることのないグーを選択したのでアイコになりました。ああ、よごれちまったなぁオレ。素直になれ。
 ともかく、せっかくなんで毎週ピースとじゃんけんで勝負してやろうと思います。見てから結果を書くのも不公平感があるので、先にここで次週の出す手を記しておこう。
 一週回ってチョキがくると思わせて外してくる、と見せかけて順当にチョキがくると読んで、来週のオレの手は「グー」でいきます!
 よ〜し!来週の日曜をスーパーラッキーデーにしてやるぜぃ!


第6話 チーム結成!スマイルプリキュア!!

結構な説明回ではあったが。

 そんな今回のお話は…
 キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ、ついにプリキュアが5人揃ったわ!!でも…プリキュアっていったい何?!
 5人でお話していても、分からないことだらけ。どうやら、キャンディも知らないみたい…。
 すると…また1冊の絵本が空から飛んできて、絵本からまたまた妖精が飛び出した!
 「ジャマするでござる〜」そこにいたのは…妖精のポップ。なんと、キャンディのお兄ちゃんなの!
 ポップによると、プリキュアのことは、「伝説のプリキュアの絵本」に描かれているみたい。
 どうやらそれは、キャンディが飛び出してきた絵本のことらしいの。今その絵本は…?
 みゆきがキャンディと出会った日に迷い込んだ“ふしぎ図書館”に忘れたままだ!そこで、みんなで“ふしぎ図書館”に行くことに!
 でも、その頃…街の公園にマジョリーナが現れて…。
 以上公式のあらすじ。

 お話は冒頭に書いたように、プリキュアも5人そろったことだし色々な設定を説明する話であるが、それでもこれまで同様に楽しい感じを演出していて見ていて楽しい。
 悪役側はこれまでバッドエンド空間を作る際に説明している通り、とりあえずの目標として「悪の皇帝ピエーロ」を蘇らせる、という事は分かってはいるが、キャンディ側の方はプリキュアも5人そろってようやく説明となり、以前攻め込んできたピエーロと対決した絵本の国メルヘンランドの女王ロイヤルクイーンが互いを封印(?)し引き分けに終わったので、クイーン力の源であるキュアデコルを取り返してクイーンの復活がとりあえずの目的。まぁ双方、親玉の復活を目論んでいるわけですな。
 と、とりあえずの対立構造を説明し、なんだかよく分からないキュアデコルに意味をつけ、キャンディの兄ポップとバッドエンド側は三幹部とは違うジョーカーの登場、どこの本棚へも移動できるふしぎ図書館、そして番組タイトルになっているチーム名の決定と、けっこうな説明回であり、お話的なおもしろさは正直あんまりない。
 しかし、画面的なおもしろさという点では良く作っていて、見ていて楽しい画面で説明回である今回の退屈さを補っていて良い。
 個人的に「決め台詞を作ろう!」の件が可笑しくて好きで、、みゆきのその提案に、あかねとなおが「すこぶるどーでもいー」と冷たい視線を投げかける中、目を輝かせて賛成するやよいはまぁ予想の範疇。残るれいかも性格的にあかねたちの方かと思ったら、優等生らしく真面目に「団結には必要かも」とみゆきに同調したのは意外な反応であったし、「5人そろって5(ご)プリキュア」のシーンもバカっぽくていい。ゴプリキュアの語感の悪さと言ったらない(笑)。
 ふしぎ図書館からの移動の件でも、移動する場所を強く思うことでそこへ行けるわけだけど、直前に違うことを考えてしまったみゆきが南極へ飛ばされるあたりのそそっかしさもさることながら、ふしぎ図書館の説明としても良く出来ている。
 別にそのみゆきだけが飛ばされる件はなくてもいいと言えばいいのだが、みゆきを迎えに来たポップとの会話からキャンディとポップの性格を説明し、そこから番組名にもなっているチーム名を思いつかせるのにも使っていて、説明回であるなかで脚本はよく考えられていると言っていいだろう。

 さて、個人的な所としましては、特に何もなかった戦闘に感心した。
 特に何もないのに何故感心するかと言うと、確かにアクションとしてはプリキュアが今週のビックリどっきりモンスターアカンベェに一撃くれたわけでもないのだが、今作の特徴であろう、戦闘でも楽し気な感がでているのがいいのだ。
 ポップが変化の術で空き缶潰し(正式名称はなんて言うんでしょうねぇ)に変化し、プリキュアたちがそれによいしょ乗っかって押しつぶすという、ちゃんと戦闘でも一工夫つけてくれているのが良い。これがスイートプリキュア♪だったら即座に技バンクに移行しそうだものな(笑)。ちゃんと反面教師は活きているぜ!
 それと今回から登場のジョーカーであろうか。いかにも悪そうでいいですよねぇ。三幹部に下出にでているけども、どうも裏がありそうだものね。やっぱ悪いヤツがいないと話にならないので、その「いかにも悪そう」って言うのは大事だ。しかも悪そうなヤツに相応しく狡猾そうで卑怯で姑息な手を使ってきそうなのも良いですな。そういうヤツがいるからこそ、その対極にいるプリキュアたちが引き立つのです。それよりなにより、分かりやすいっていうのが一番!アニメ見て小難しいこと考えたくないもんなー。
 最後に、いつも気にしているみゆき、ではなく今回はれいかの方が気になった。
 そのキャラクター設定からもっと堅物なのかと思っていたのですが、どうもかなり柔軟な様子でその意外な点に虚をつかれた感じもさることながら、れいかとしては、周りにはみゆきたちのような人がいなさそうなので、あーゆー賑やかな感じの友達っていうのは新鮮なんじゃないのかなー。
 そういった観点から、れいかは仲間となるきっかけを作ったみゆきを興味深く見ているような感じがします。次に何するか分からない意外性を楽しんでいると言うか、自分にない部分だったり気付かない部分を気付かせてくれるみたいな印象を持っているんじゃないですかねー。一緒に決めポースを作っている様子などを見るとそんなふうに感じられ、人知れずみゆきを見ているような百合っぽさが、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としては、今後の彼女の動向を気にさせます。でもみゆきはそーゆーのに気付かなさそうだよなー(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「変身バンクの決めポーズのキュアビューティ」でした。って前回と同じじゃん!ま、まさか五人でずっと持ち回りなんじゃないだろうなー。ちょっと心配だ。
 ぴかりんじゃんけんの方はというとピースは「チョキ」だったので見事勝利!イエーイ!ウルトラハッピー!対戦成績は2戦1勝1分0敗です。
 んじゃ次回の予想は……今回は一週回って「チョキ」だったので、順当に「パー」がくると思わせてここで外してくるんだろう。ということで、ピースは「グー」を出すと読んでオレの手は「パー」でいくぜ!
 よーし!次回もウルトラハッピーだ!


第7話 どこなの?わたし達のひみつ基地!?

ああっ!れいかとみゆきが気になる!!

 そんな今回のお話は…
 「私たちだけの、秘密の場所があったらいいな!」
 みゆきたち、5人だけの秘密の場所があれば、みんなには秘密のプリキュアのこともたくさんお話できるし、キャンディのこともあわてて隠さなくて良いしね!
 さっそくみゆきたちは、“ふしぎ図書館”へ集合!
みんなが思う秘密の場所…秘密基地ってどんなところだろう…。
 そうだ!“ふしぎ図書館”は、本棚があるところならどこでも行きたいトコロへ行けるんだ!じゃあ、みんなが思う秘密基地へ、レッツゴー!
 それぞれが思う秘密基地は…う〜ん…。なんかちょっとちがう…。…なかなか、いい場所が見つからないな。
 その時、みゆきが小さな頃に秘密の場所にしていた所を思い出すの。 「行ってみよう!」
 でも…そこへ、ウルフルンもやってきた!みゆきたちは、大切な場所を守るため、プリキュアに変身…!!
 以上公式のあらすじ。
 お話はサブタイ通りにプリキュア秘密基地作るぜーという内容なだけなんですけど、いつも通り楽し気な感じが良い。
 最初はふしぎ図書館でいいじゃんとなるのだが、木々の枝や根っこ、土のくぼみ等にはまり、ここでない皆が思う秘密の場所をふしぎ図書館の本の扉から探しに行き、紆余曲折あって結局最後はふしぎ図書館で落ち着くというなんてことのない話に見えるが、この7話の段階で言うと、5人の個性を掘り下げる内容になっている。
 各々の思う秘密の場所をめぐり、それぞれ知らなかった部分をそれぞれが知っていく。そうやってこの5人が友達として少しずつステップアップしていく様子が描かれているのだ。それにこれまで見えてこなかった関係であったり性格も見せており、個人的にはそっちが興味深かった。
 れいかは一番に相応しい場所があると富士山に連れて行って、高々とプリキュアであることの使命感を謳い上げる真面目なキャラを見せつつも、ただ真面目なだけでない柔軟な部分も見せているし、どうもなおのことは良く知った仲である様で、彼女だけは「なお」と呼び捨てである。
 そのなおは、姉御肌で男の子っぽいサバサバとした性格ではあるが、ファンシーなぬいぐるみなどが大好きな「可愛いもの好き」という女の子らしい一面ももっていることを示す。ちなみにれいかとあかねを彼女は呼び捨てにするので、あかねとも近い、のかと思いきや、あかねはなおが自分と同じ可愛いもの好きであることを知らなかったので、れいかほど知った仲ではないらしい。
 やよいはかなり引っ込み思案なのだが、ひとたび仲良くなると思ったことを言ってしまえるようで、れいかに対しダメ出ししたのは意外であった。それにどうもちょっと背伸びしたいお年頃らしい(笑)。やよいは全員に「ちゃん」付け。
 最後にみゆきだが、転校したてという事もあるのかどうも遠慮があるようで、それぞれの秘密の場所に、他のみんなのように「そこはダメだろ」と言ったりしないで苦笑いする程度である。それにみゆきも全員に「ちゃん」付けだ。
 プリキュアと言えば、メンバーは下の名前で呼び捨てが基本だが、このスマイルは今の所は人懐っこい関西人あかねが唯一全員を呼び捨てにしているだけで、一部そういう関係性はあるものの、まだまだ仲良く成り立て感があってこの時期の5人の関係がおもしろい。今後、全員が全員を呼び捨てになるような大きなイベントがあるのかもしれないと期待させてくれるし、段階を踏んでどんどん仲良くなっていく様子を見守りたい。
 
 戦闘の方は相変わらずのノーアクションではあるものの、正しく「プリキュア」してくれている。
 赤毛のアンに憧れたみゆきの小さい頃にいた秘密の場所は、すでに小さい子供の秘密の場所になっていたのだが、そこをただの森として悪役ウルフルンがバッドエナジーを吸収することに激昂する。
 誰かの大切な人、物、場所等々を守るのがプリキュアの使命。ハッピーが主役らしくそうしてくれるのはもちろん、そんなハッピーに共感して彼女を守り一撃を入れるチャンスを作るのも正しくプリキュアしていて、大したアクションはなくとも見ていて気持ちいい。やはりそういう「らしさ」は大切だろう。

 さて、個人的には冒頭に述べたようにれいかとみゆきが気になって仕方ない。というのも、れいかが完全にみゆきを特別気にして見ているからだ。
 秘密の場所は簡単に見つからないとなって意気消沈しているみんなに「どうしたのみんな、きっとみつかるよ!」と励ますみゆきであったが、でもなぁとやる気失ってしまったあかね・やよい・なおの表情とは別に、れいかはみゆきを見て笑顔なのである。
 そこを見てすぐに作画ミスか?と思ったのだけど、直後「みゆきさんは秘密の場所にこだわりがあるようですね。なにか理由があるんですか?」と優しく問いかけるのである。
 れいかはみゆきが自分を導いてくれたこともあってか、他のみんなとは違うものをみゆきから見出しているのではないだろうか。それに上記したようにまだ少し遠慮がある様子のみゆきである。頭の良いれいかはみゆきが言い出せないのではと思ったのかもしれないし、みゆきがこだわる理由が、5話で閉塞感のあった読み聞かせ会の現状を打破したように、新たな展開を指し示してくれるのではないかと期待していたかのように見える。まぁつまり、私にはれいかがみゆきを興味津々で見ているようにしか見えないのだ。
 また当のみゆきはそんなれいかに気付いていないのがいいのよねー。これからどんどん仲良くなっていったら、ふたりはどうなるのか今から興味津々です。
 そういえば、みゆき以外のバックボーンはそれなりに語られてはいるが、みゆき自身は転校してきたということとメルヘン大好き以外は分からないよねー。ここに至るまでみゆきはどうだったかは語られないんでしょうか。れいかなんかは気にしているような気がしますけどねー。
 前の土地の友達にバッタリ会って……なイベントとかあったらどうなるか見てみたいんですけど、どうですかね?

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん  今回のまたみてねは「ハッピー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんは、ピースは「チョキ」だったので負けました……。戦績は3戦1勝1分1敗、完全五分だ。くそぅ。
 よく考えてみれば、前回チョキだったのでパーとグーの二択で考えたのが間違いであった。連荘でくることを予想できていなかった時点で負けだ。
 チョキ、パー、グー、チョキ、チョキときたことを踏まえ、三連荘でチョキがくる確立はグー、パーと比べて低い、と思わせておきチョキが来て「ピースやるな!」と手強いピースを演出してくるのではないだろうか。
 そこでだ。チョキを出しておけば「まさかの三連荘」も最悪アイコ、というよごれちまった大人の裏を読んでピースが「グー」を出す!と読んでオレは「パー」でいくぜ!
 よ〜し、次回こそウルトラハッピー!だ!! ふふふ、ピース。ぎゃふんと言わせてやるぜ!


第8話 みゆきとキャンディがイレカワ〜ル!?

フレッシュの時も同じような話あったなぁ。

 そんな今回のお話は…
 ある日、みゆきとキャンディは、キラキラ光るきれいなふたつの指輪を見つけたの!
 「わ〜、きれいな指輪!」「キャンディにも見せてクル〜!」
 そうやって見ていたら、指輪が急に、みゆきの指とキャンディの手にひとりでにはまったの!
 …すると、みゆきがキャンディに、キャンディがみゆきに、ふたりが入れ替わっちゃった!!
 あかねたちが手伝って、指輪を外そうとしてもダメ。どうしよう…もうすぐ、授業が始まっちゃうのに!
 とにかく、みゆきになったキャンディが授業に出ることにしたけど…キャンディのやることはメチャクチャ!
 そんなキャンディをみてヒヤヒヤしたみゆきは、ついキャンディに叫んでしまうの。「わたしの学校生活、メチャクチャじゃないの!」
 みゆきの言葉に傷ついたのか、キャンディは、どこかにいなくなってしまったわ…。
 みゆきとキャンディは、仲直りできるの!?みゆきとキャンディは、元に戻ることができるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話としては……う〜ん、内容的にはあんまないよな(笑)。
 入れ替わったキャンディのハチャメチャに怒ってしまうみゆきだったけれど、キャンディなりにみゆきの替わり足ろうとがんばっていたことに気付き仲直りするという話なわけですが、むしろそっちより、入れ替わったことによるドタバタを楽しく見せる方に注力されていたような気がしないでもない。
 一応、メインターゲットの皆様へのメッセージ的な、戦闘でのキャンディになってしまったみゆきをみゆきになったキャンディが(ややこしいので以下キャンディになったみゆきは『キャンディみゆき』、みゆきになったキャンディは『みゆきキャンディ』と表記)庇い、怖くて足がガクブルのキャンディみゆきをなじったマジョリーナ(だったっけ?名前って)にみゆきキャンディが激昂し、その強い心に反応して、変身できるはずのないキャンディみゆきがキュアキャンディに変身し、仲間の気持ちを想う心の強さを伝えているわけだが、個人的にも、そういう「プリキュアらしさ」といいますか、力の弱い者が勇気を出して行った行動を無駄だとなじる悪役に、普段けっこうへらへらしているみゆきが激昂して反論する熱い展開は好きだし、なにより個人的には設定的に興味深い。
 設定的というのはスマイルパクトのことである。
 フレッシュの時でも、妖精タルトと当時動物好きなのにフェレットだけが苦手なブッキーこと山吹いのりが入れ替わるという話があり、「変身できないどうしよう」を入れ替わったふたりが心通わせ変身に至るのだが、このお話もそうである。
 変身アイテムって所持してさえいれば誰でも変身できるのかというと、今回キャンディみゆきが変身できなかったようにそうではなく、ではいったい変身アイテムはどこで変身すべき人間を判別しているか気になっていたんですよねー。
 まぁ分かってはいるのですが(笑)、今回キャンデイみゆきの強い気持ちにパクトが応え、本来変身できるはずのないキャンディみゆきが変身することで、改めてプリキュアの力はその心に反応して力を貸すと示してくれた。
 これでメインスポンサーBANDAIさんのおもちゃを買ってあげた親御さんが、メインターゲットのお子様に変身アイテムをもっているだけじゃプリキュアになれないんだよー、みゆきみたいにプリキュアたる強い気持ちと心がないと変身できないんだよーと、プリキュアで伝えたいことを優しく諭していただけると、お兄さんは日本の未来に希望が持てます。

 とまぁお話的にはそれくらいしかないよなぁ。入れ替わったふたりがメインなので、他のプリキュアの皆さんでどうこうないしなー。キャンデイのハチャメチャの中からみゆきが彼女の一生懸命を見出し、キャンディみゆきが変身する以外は分かりきったドタバタだもんな。
 まぁ個人的にはむしろみゆきよりみゆきキャンディの方がなんとなく可愛いと思ったのは、たぶんアホな子ほど可愛いってヤツなんだと思います。リアルでこんなヤツがいたらドン引きですけどね(笑)。
 それと最近ちょっと気になっているのですが、固有技を出す際の力溜めや、技後の力抜け演出がないですよね。
 これって今回のプリキュアでのとっても良い特徴だと思うので、プリキュアや人として成長するであろう中盤以降ならともかく、この序盤ではしっかり見せていった方がいいのではないでしょうか。
 終盤には力を溜めないと出せなかった固有技を瞬時に出せて力が抜けず何回も出せるという「最初こんなだった彼女らも今やこんなにプリキュアとして、また人として強くなりました」って所をみせれると思うんだけど、どうですかね?
 まぁ単純に、今までになかった設定なんで無いと寂しいってのが大きいんですが(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「ピース」でした。
 お待ちかね、ぴかりんじゃんけんは、ふふふ、予想通り!「グー」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!!
 どーでもいーけどTVの前で「よっしゃぁ!」と叫んでしまいました(笑)。戦績は4戦2勝1分1敗
 今回グーを出したとなると、次回はまだ一回しか出していないパーの確立は十分に高いと見ていいだろう。しかし前回前々回とチョキが連荘であったことを考えまたグーがくる、もしくはピースだけに出目でチョキが多い、という可能性も捨てきれない。
 そう考えるとどの手も五分なのだが、やはりパーをまだ一回しか出ていないというのはチョキ・グーに比べて大きなアドバンテージだろう。という事で次回のオレの手は「チョキ」でいくぜ!よ〜し!初の連勝で来週もウルトラハッピー!だ!!

 4週連続キーワードの所為で予告が削られているので、次回が「やよい転校す」だけで終わっちゃっているんだけど、公式HPの方でフル予告を見てみると、次週放送日は4/1のエイプリルフールだからやよいのウソが……というお話なんだそうな。
 個人的にこのエイプリルフールとかいう世界一くだらないイベントが大っ嫌いなので、やよいには見事な反面教師していただいて、お子様の間からこのくだらないイベントを一掃してくれることを切に願います。


第9話 うそ〜!やよいちゃんが転校!?

思っていたのとは違ったが、お話はいつも通り楽しい。

 そんな今回のお話は…
 きょうは4月1日のエイプリルフール!
 「せっかくだから、楽しいウソをついちゃおっと!」 そう思ったやよいは、朝、学校でみゆきに会うと「明日、転校するの」とウソをついちゃった!
 でも、後ですぐウソって言わないと! ウソと知らないみゆきは、やよいの転校にビックリ!!
 あまりにおどろいて、やよいが「ウソだよ!」と言う前に、みゆきはどこかへすっ飛んでいっちゃったの!
 みゆきからあかね、れいか、なおにも、やよいが転校するという話が伝わって、気が付けば、どんどん話が大きくなってる…。
 ど、どうしよう!? もしも、今、ウソだったことをみんな言ったらみんなに怒られるし、嫌われちゃう…。
 なかなか本当のことを言い出せないやよい…ついに、やよいの「お別れ会」が開かれることになっちゃった!!!
 以上公式のあらすじ。

 放送日が4/1という事もあってエイプリルフールの話なんだけど、劇中普通に平日で現実世界との整合性に欠けるのはともかく、やよいのついたウソが大きく広まりウソだと言い出せなくなってしまったやよいの話。
 前回予告の時点で、もっと「ウソ、良くない!」みたいな話なのかと思っていたのだが、ウソをついてはみたものの、やよいの思うように事が進まなくて八方塞がっていき、オロオロする彼女を楽しむ話であった。
 自分のついたウソがどんどん広がっていき、本当のことを言い出せなくなりつつ、デフォルメで描かれる本心がオタオタする様や、勝手に進んでいく話を遮って言ってしまえばいい物を、その積極性の無さからウソだと言い出せず、状況を自ら悪くしてしまっている様子を楽しく描いていて、まぁ内容としてさしてないのだが、いつも通りの「楽しいプリキュア」を演出していて見ていて楽しい。
 お話的にも、悪意の無いウソをついたやよいだが、悪意のあるウソを良しとするアカオーニのおかげでやよいがある意味救われており、前半であっさりとウソだと言ってしまった方がむしろ印象を悪くしただろうことを考えると、話の落ち着け方としてもなかなか良く出来ているんじゃないだろうか。
 個人的なことを言えば、エイプリルフールだからとてウソついても全くいいことはなく、あれだけ大きく広まってしまったウソを、「悪意無かったし反省してるから良し」では済まんだろうとは正直思う。
 こんなアニメだからこそ「なぁ〜んだ」で終わっているが、実際こんなことがあったなら、少なからず「ウゼェ事しやがって」と思う人もいるわけで、なんでかよく分からないけれど世界的に広まっているエイプリルフールなるイベントは、乗っかってもプラスになることは無い、どころか自らの株を落とす結果になる、という事を示してメインターゲットの皆様から、このクソくだらないイベントを一掃してほしかった所ではある。
 とは言え、今回のお話でそれやっちゃうとやよいがホントにウソつきの嫌われ者になってしまう。そういうことを考えて今回のお話をみると、やよいが自らついたウソに逆に躍らされることで自業自得を演出しており、メインターゲットの皆様には無鉄砲のウソは場合によっても良くないと伝えている点では良い。けど、「ウソをついても良い日」なんていうエイプリルフールを広めるようなことはしてほしくはなかった。というか無視してほしかったのが本音。まぁ、こういう話をするんなら、やよいにはもうちょっと痛い目をみてもらって、「もう懲り懲り。私もう絶対ウソなんてつかない」くらいの教訓を得て終わっても良かったように思います。

 さて、エイプリルフール云々はこれまでにして、お話的な興味として、やよいがどうやって信頼の回復するのかと思っていたのだが、上記したように悪役アカオーニがウソをついて人を騙し嘲り笑い、対して自らのウソに後悔するやよいを対比させて、彼女のちょっとしたおふざけを悪役を使って中和している格好になっているのは上手い。
 またプリキュアとして活動しているみゆきたちにとって、やよいが抜けてしまうよりかは当然いた方がいいので、最終的に「本当のことでなくて良かった」となるウソをチョイスした点でもよく考えていると言える。
 そこでちょっと突っ込みたいのだが、前半でやよいが抜けてもプリキュアは4人でがんばるから、みたいな事を言うんですけど、まぁ本当に転校したとしても、ふしぎ図書館の力を使えば5人集結することは割と容易いので別に4人でなくともいいのでは?とは思った。まぁそれだけにやよいはショックを受けたのかもしれませんが。
 
今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアマーチ」でした。マーチって今ひとつ影薄いよなぁ。もうちょっと前に出てきてもいいかもしれない。もっと堅物な部分を見せるとかさ。
 さてお待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースは「チョキ」だったのでアイコでした。戦績は5戦2勝2分1敗。
 こうくるとパーが一回しか出ていないことを考えるとこっちとしてはチョキを出したくなるが、ピースがそれを読んでグーを出してきそうな気がしないでもない。
 それとこれまでの7回でチョキが4回と確かにチョキの出目が多い。せっかく三種あるんだから、さすがにここいらでパーがきてもいいだろうとも思う。
 以上を踏まえると、ピースが素直に出るか裏をかくかにかかってくる。パーを選択すれば勝ちかアイコの確立は高いが、まさかのチョキ連荘の確立をどう見るかだな。
 う〜ん。ここはやはり素直にいくのが順当か。ということで来週のオレの手は「チョキ」でいくぜ!これで次回もウルトラハッピー!だ!!


第10話 熱血!あかねのお好み焼き人生!!

細かい部分で荒いな。

 そんな今回のお話は…
 あかねのお父さんがギックリ腰になっちゃった!そこで…お父さんに代わって、あかねがお店の店長さんになることに。
 あかねはお好み焼き作りが、大得意!あかねは、あかねが店長をやると聞いてお店にやってきたみゆきたちに、とってもおいしいお好み焼きを作ってあげるの。
 でも…あかねは暗い顔…。お父さんのお好み焼きの味と違うみたいなの…。どうしたら、お父さんのお好み焼きと同じ味を作れるんだろう。
 その時、あかねの弟のげんきが思いだした!
 「ヒミツの隠し味があるって、お父ちゃんから聞いたことがある」「それや! 隠し味さえわかれば、お父ちゃんのお好み焼きが作れる!!」
 みゆきたちも隠し味探しをお手伝い。色々な材料で試してみるけど、簡単には見つからない…。隠し味って、いったいなんだろう?
 その頃、街では、お腹を空かせたウルフルンが、食べ物のニオイに釣られて現れていた・・・・?!
 以上公式のあらすじ。

 お話はあかねが親父の代わりにお好み焼き作るという内容。あらすじにあるように隠し味が分からなくて難儀するわけですが、「まぁたぶん、材料じゃなくて気持ち云々の話なんだろう」とよごれちまった大人の予想通りなので、割と内容はない。
 そういうことから考えて、むしろ今回は隠し味云々よりは、がんばってるあかねを応援するプリキュアのみなさんとか、一緒に試行錯誤しながら深めていく友情とかの方を見せたかったんだろうと思う。戦闘でも親父の隠し味が分からんあかねをくだらないとなじるウルフルンに激昂するプリキュアの皆さんを見ても、おそらくはそういうことなんだろう。
 そういう観点から戦闘を見ると、今回のサニーはなかなかおもしろい。
 これまでバンク技以外で炎を出すことはなかったが、通常技や気合いで火柱を纏ったりしていて、きっとそれは、今回のことを通して友情が深まったことや隠し味のことを理解して人としての成長、ひいてはプリキュアとしてレベルアップした、という事なんだろう。たぶん(笑)。
 相変わらずアクションのほとんどない戦闘ですが、成り立てプリキュアが何かをきっかけに少しずつ強くなっていく過程を描いているのは良い。まぁ、上記仮定が当たっているのならばの話ですが(笑)。

 個人的な所では、お好み焼きの試作の件だろうか。あかね・れいか・なおと、みゆき・やよい・キャンディに別れていたが、間違いなく料理出来る組と出来ない組だよなー。
 せっかく組で分けたんだから、出来ない組には「おい!」っていうようなお好み焼きを作るという鉄板をしてほしかった所。で、見かねた出来る組が「もうふたりは焼き加減見てて」「大事な役だよ」と言われ、じーっと焼いてるお好み焼きを見てるみたいなのがあればものすごくほっこりしたんですけどねー。
 まぁそんな、5人の楽し気な日常ってのをもっと見たかった所ではある。スマイルのこの5人は、プリキュア5の5人くらいにもっと各人の個性を日常パートで発揮しても良いと思います。
 他、冒頭に書いた荒い部分なのですが、親父の味が出せないので日曜にある食事会で町内会長(だったっけ?)に出せないという話な訳だが、その間お店はやっていたんですよね?あかんって思っていながらフツーの客には出していたって事にならないですかね?それは。
 それとウルフルンですが、戦闘まで3日何も食べられず、こうなったらどんな手を使ってでも喰ってやるぜー!という流れなのだが、いやいやお前も悪の手先ならば3日も我慢するなよってぇ話ですよねー(笑)。3日我慢したんだからけっこういいヤツだなと思ってしまいましたよ。
 後は戦闘でのことなのですが、接着剤(?)がくっついてしまったサニーが、ビューティーにバンク技を自分に放たせて、自分は火柱をあげビューティーブリザードをお湯に替えシャワー代わりにして洗い流す、というシーンがあるのだけど、これ、最初何が起こっているのかが分からなかったです。
 接着剤がちょっとお湯かぶったくらいで簡単に洗い流せる程度の物とは思えないし、そうだとするならば、身体の自由が利かなくなるような粘着力があるようには思えないよなー。そういうこともあってそのシーンで「ん?ドユコト?」と思ってしまったですよ。まぁビューティーブリザードの水には邪悪な力を浄化する力があって云々な話なんでしょうが、ちょっと説得力に欠けるなぁ。だが、知恵と勇気で逆境をひっくり返すのはこの枠のアニメらしくて良いだろう。
 さらに個人的な所としては、みゆきが「美食家」がわからないというのが気になった。まぁ主役はメインターゲットとの同調役でもあるからというのもあるが、美食家がなんだかよく分からないとなると学力なんざ知れた物だろうという予想がつく。
 そうなると学校に通う彼女らとしては、やはりテスト関連で勉強会するぞーみたいな話があって然るべき。となると、頭の良いれいかとの絡みがあるのではと今から楽しみだ。
 みんなで勉強会なんて、どうせみゆき・あかね・やよいなんかは絶対遊んじゃうタイプ(笑)なので、真面目なれいかが怒って云々みたいな話があるんじゃないのかなー。ホラ、「怒らせたら一番怖い」っていう設定もあることだし。今からワクワクだ(笑)。

 そー言えば、今回始めてBパートのアイキャッチがキャンディじゃなくてアカンベェになりましたな。アイキャッチもなにが出たか記しておく必要があるかなぁ。という事を踏まえいつものコーナーへGO!だ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアサニー」でした。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんの方は、ピースは「パー」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!予想通りだぜ!戦績は6戦3勝2分1敗。
 さて、今回パーを出したとなると予想が難しいな。これでグーとパーは2回ずつ出したことになり、このふたつの比率は一緒だ。チョキは計4回とピースだけに多い。
 完全ランダムなら常に確立は1/3だが、なににするか決めるのは作っているスタッフだからなぁ。そこでちょっとこれまでの出目を書き出してみたのだが……
 3話 チョキ・4話 パー・5話 グー・6話 チョキ・7話 チョキ・8話 グー・9話 チョキ ・10話 パー・
 3〜6話でチョキ2回、パー・グー1回ずつ。7〜10話でも同じ。おおっと!これは法則発見なんじゃないのか?!つまり、4回一ヶ月分ででチョキは2回他1回という縛りなのかもしれん。しかも最初はチョキときているじゃないか。という事は次回のピースは「チョキ」なのではないだろうか。
 ならばオレの出す手は「グー」しかあるまいて!よ〜し!来週もこれでウルトラハッピー!けって〜い!


第11話 プリキュアがチイサクナ〜ル!?

内容は……ないな(笑)。でも戦闘のアクションは良いよ。

 そんな今回のお話は…
 学校の帰り道、ヘンテコな小槌を拾ったみゆきたち。
 これは、なぁに?まるで「一寸法師」に出てくる、打ち出の小槌みたい!
 キャンディが小槌を振り下ろすと…、アレレ?みゆきたち5人が、親指くらいに小さくなっちゃった!!キャンディは、みゆきたちが突然消えたと思って大騒ぎ!
 「キャンディー!ここだよ!!」大声で呼んでもキャンディは小さくなったみゆきたちに気づかない。なんとかキャンディに気づいてもらわなくっちゃ!
 キャンディの近くに行きたいみゆきたちだけど、小さくなったみゆきたちの周りは危険がいっぱい!
 水たまりだって、小さいみゆきたちには大きな池、いつも登っている階段も、1段登るのが大変!どうやってキャンディにたどり着けばいいの〜!
 さらに草むらの中には虫さんがいっぱい!虫さんだって、今はみゆきたちよりすごく大っきい!うわぁ〜!
 その頃、マジョリーナは人間界にやってきて、落とし物を探していた。それは“チイサクナ〜ル”というアイテムで…。
 以上公式のあらすじ。

 お話は「一寸の虫にも五分の魂」っていう話なんだけど、なんか結構な違和感が(笑)。
 サブタイ通り、プリキュアの皆さんがマジョリーナのアイテム「チサクナール」で小さくなってしまうのだが、Aパートは丸っと「小さくなっちゃったー!」というドタバタだけで終わっていて、小さくなった彼女らが水たまりやら階段やらに難儀するのは、たぶんいつも自分達が生活している所を虫目線で見ると〜という事を見せたかったんだろうと思うのだが、特に某はなく、ホントにドタバタしただけで終わる。
 そして草むらに落ちて虫たちとの交流などあるわけですが、よごれちまった大人としては、まずそこが結構な違和感だ。いや、だって虫に本能と習性以外は基本的にないじゃないですか。アレくらい小さくなったプリキュアの皆さんなんて、どー考えても虫たちにとっちゃエサですよ(笑)。なおじゃなくてもまず逃げるべきなんじゃなかろうかと思ってしまう。
 つか交流とか無理だし。とか思ってしまう辺り、おそらくメインターゲットの皆さんとかは楽しんだのだろうと思うと、自分はよごれちまったなぁと感じずにはいられない(苦笑)。
 ま、それはともかく、Bパートではマジョリーナに見つかって戦闘になるわけですが、いつものバッドエナジー吸収を当然今回もやるのだけど、誰がその餌食になるのかと思ったら虫ですよ。ちょーっと無理ないか?それは(笑)。虫が未来に絶望するとかピンと来ないですよねー。
 基本的に今回は、なおの人となり「実は虫が大の苦手」というキャラクターを見せる話でもあったわけだけど、上記した部分もあって乗り切れなかったのが本音。
 「一寸の虫にも五分の魂」を言わんとしていることは見ていて分かったが、なおと同じく私も虫が大キライというか死滅すればいいとか思っている身としては、「虫たちも私たちと一緒だね」と言う結論には頷けないし、実際一緒じゃねぇしなぁ。同じ尺度では測れんだろ。そんなことゆうたら、一億年も前から姿を変えずに生き残っている黒いアイツ「GKB」を、人類文明の力「殺虫剤」で殺れねーだろっちゅー話ですよ。
 個人的には、小さくなりことよりも、なおの虫嫌いでのドタバタで一本作った方がおもしろかったような気がしないでもない。というか、いわゆる「なお回」なのに、どうもなおが特別フューチャーされたような気がしないのは如何なモノか。
 そんなお話ではあったが、冒頭に書いたように戦闘は良かった。作監が初代の頃よく作監をされていたなまためさんだからか、スマイルプリキュア!初の戦闘らしいアクションや、プリキュアらしい連係プレーは見ていて気持ちがいいのもあったが、個人的に上手いと思わされたのが目線違いの演出だ。
 マジョリーナとキャンディを見る客観的な人間目線と、小さくなったプリキュアたちの虫目線で交互に見せて、人間目線では極小地域で行われるとてもスケールの小さい戦闘が、虫目線ではダイナミックな戦闘となっている対比が、プリキュアの皆さんが小さくなっちゃったという脚本を見事に活かしていたし、画面のおもしろさを演出していてとても感心した。
 
 個人的な所では、小さくなってドタバタする部分で「コイツらフツー大怪我するか死んでるよな」と思う部分が多々あったことだろうか(笑)。
 階段の肩車作戦は一番上のあかねなんかはかなり危険な高さから落ちているし、傘デコルでの傘での落下も、まぁ当然のことですが傘でふんわり落下は無理だし、その後振り向いたキャンディが起こした風でこれまた結構な高さから落下してるしなー。
 落下したなおがダンゴムシの背中に落ちてクッション代わりになって……ってのも、あの小ささなら甲殻類の殻ってかなりの固さだと思うぜー。クッション代わりにはならんだろう。
 まぁその辺よごれちまった大人の意見ではありますが、それを差し引いておもしろかったのが、虫にビビって逃げ回るなおのカットで、蜘蛛の糸に絡まってるのがありましたよね。それってどう考えてもなおが捕食されているようにしか見えなかったんですが(笑)。それと、あめ玉を運んでいる蟻を見たみゆきが「私も運ぶー」とか言って自分が蟻に運ばれてしまうんですが、それも完全にエサと思われてますよね(笑)。
 それをワザとやって笑わそうとしていたならば大したもんです。さすが成田良美。
 すっごくどーでもいーことでは、教室で机の上にのぼる際に、かけてあった体操着袋(?)をよじ上っていくのですが、下からだとパンツ丸見えだなーなどと思っていたら、れいかはみゆきの下から登っていたよ!やっぱりね!(笑)

 しかしここ数回、けっこう内容のない話が続いたなー。楽しさという部分では十分なんだけど、友情・努力・勝利じゃないけれど、プリキュアらしい教訓見たいのがないと、なんか薄っぺらい気がしてしまっていかんな。その点次回は1クールという事もあってか、アイテムが出てパワーアップするみたいだし、キャンディ云々の絡みがあるみたいでそういう心配もなさそうだ。
 個人的には、もっとプリキュアの皆さんを掘り下げていってもらいたい所ではある。なにせ彼女らはまだ友達になったばかりだし、繋がりを深めていく様子であったり、人として成長していく様を見ていきたいのだがなー。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアピース」でした。
 お待ちかね、ぴかりんじゃんけんはピースは「グー」だったのでアイコとなりました。戦績は7戦3勝3分1敗。
 くっそー、4回まわりでチョキが最初じゃないのかー。でもチョキ×2、グーパー×1回ずつの法則は当たっているかもしれん。という事を踏まえると、グーはもうないという事になる。
 パーとチョキなら当然チョキ出しておけば負けないわけだから、次回のオレの手は「チョキ」でいくぜ!ピースがパーならオレの勝ちでウルトラハッピー!だ。


第12話 目覚める力!レインボーヒーリング!!

後半かなり都合が良いな。

 そんな今回のお話は…
 もうすぐ、みゆきたちが楽しみにしている “修学旅行”!みんなで新幹線に乗って、京都大阪へ行くんだ!
 おやつは何を持っていこう?大阪へ行ったら、どこへ行こう?考えるだけで、みゆきたちはとってもワクワク!!
 “シューガクリョコウ”ってなにクル!?楽しそうなみゆきたちの仲間に入りたいキャンディだけど、こんな時に限って、何をやっても失敗しちゃうキャンディ。
 「キャンディは、ダメな妖精クル…」そう言って、キャンディはみんなの前から飛んでいっちゃったわ。
 キャンディが外でしょんぼりしていたら、なんとキャンディがウルフルンに捕まっちゃった!!
 その後、ウルフルンはみゆきたちの元へ向ったわ。アカンベェを前に、みゆきたちは、急いでプリキュアに変身!でも……アカンベェの様子がいつもと違う…。

 ハッピーの “ハッピーシャワー”も、サニーの“サニーファイヤー”も、ピースの“ピースサンダーも”…このアカンベェはへっちゃらみたい。  何故か、プリキュアの攻撃が効いていないみたいなの!いったい、どうなってるの…!?あれ?そういえばキャンディは!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はお気に入りのれいかの人となりを示す話がメインかと思いきや、サブタイ通りちょっとパワーアップしたぜ!という話。パワーアップしたかと言われると実は微妙だったりするんですが(笑)。
 最終的にはそこへ行き着く為に、キャンディをダシにして結束力を高めるという脚本だったりするんですが、それならそれでもうちょっとなにか欲しいところではあった。
 自分が全然役に立ててないと悩むキャンディが、実際に全く役に立ってないところを見せて、悪役ウルフルンに「この役立たずが!」となじられて激昂するプリキュアがあるわけですが、前述しました通り、キャンディはホントに役に立っていないので、みゆきたちがキャンディを仲間とする確固たる理由を提示してほしかったところだ。
 ただ一緒に居てハッピーになれるとか、一生懸命がんばってるとか、そんな理由では正直納得いかんのが大きなお友達たる所以。どうせだったならキャンディ自信は自分が役に立っていないと思っているが、プリキュアの皆さんは各々キャンディのこういうところに助けられたとか、あの時に元気をもらったとか、あなたは気付いていないけど私たちはあなたの良さを十分知っているんだよという所を見せてほしかった。
 というのも、その後キャンディが役に立ちたいという強い気持ちから新しいデコルを額から出して、それを使ってプリキュアが黄金のティアラを装着し、白い光「レインボーヒーリング」を放ち固有技が効かない青っ鼻アカンベェを浄化するのだけど、この流れだとなんかメリットがないと役に立てない、仲間になれないみたいではないか。
 そう、劇中ハッピーが「損とか得とかじゃない!」とか言っているのに、キャンディから新しい力が出ては、やっぱ得したからのようにもとれてしまう。別に役に立っていなくてもキャンディを仲間だとするならば、なんか謎の力ではなく、知恵と勇気でなんとかしてもらいたかったし、役に立つとか損とか得とか関係無いとするならば、役に立ちたいという気持ちからの販促玩具よりは、そんなことは関係無いんだよ、キャンディとはずっと一緒に居たいんだよ、だから仲間なんだよという優しい気持ちから力を生み出してほしかったように思います。
 そういうこともあって、一番のメイン所で随分と都合が良いなぁと思わざるを得なかった。スマイルプリキュア!はもうちょっと熱さがあってもいいかなぁ。

 上記以外としましては、細かいところではありますが、久しぶりに登場のジョーカーが、どんな願いもひとつだけ叶える「ミラクルジュエル」なるものの存在を語ったことである。
 これのなにが良いかと言うと、これまで悪役が「悪の皇帝ピエーロ様」を蘇らすという目的は語ったものの、そのピエーロ様が何をするのかは分からなかった。しかし幹部のひとりジョーカーがそれを探しているとなれば、ピエーロ様が件のミラクルジュエルを使って、なんか悪どいことをしようとしているのだろうと想像がつく。
 やっぱり悪役は目的と行動がそれなりにはっきりしていないと、対極にいるプリキュアたちとの対立構造が成り立たない。つまり今回のジョーカーで、悪の計画が進行している、という事を示したのは物語的に良いということだ。

 その他でいえばやはりれいかだろう。14歳とは思えぬ周りへの気の配り方ですなぁ(笑)。まぁ今回に限らず彼女は他のみんなが気付かないことに気付いていたりして、みゆきたちとはちょっと一線を画している感じが個人的にお気に入りだ。
 今回でもひとりキャンディの事に気付いていたし、そっとフォローする優しさもある。それでいて修学旅行を説明する際では「遊びにいくのではなく学びにいくのですよ」とバカ真面目な部分もあり、さらにはキャンディをなじるウルフルンには真っ先に「お黙りなさい!」と激昂する気概も見せる。
 他のキャピキャピ(うわぁ死語だね)して年相応な他の連中と比べ、そのキャラクターは存在感がある、気が自分としてはするなぁ。スマイルプリキュア!が2人編成であったならば、パートナー役は間違いなくれいかだろう。あ、今一瞬、みゆきとれいかのふたりはプリキュアを想像したら、けっこうハマるなぁと思ったよ。

 そーいえば、今回すごく気になったことがあるんですが……なんでアバンでキャンディを留守番させるとか言い出したんでしょうかね?
 今パッと思いつく理由は、大勢で行動するので他の生徒に見つかる可能性が高いとか、そういう理由から連れて行ってもずっと閉じ込めておかなければならないみたいなことなんだろうとは思うんだけど、劇中で特に理由は語られない。個人的にはむしろ、留守番させた方がなにしでかすか分からないので危険度高そうですけどねぇ。
 まぁ私はよごれちまった大人なので一緒に連れて行くことでのデメリットを想像することが出来ますけど、メインターゲットの皆さんは「なんで?ヒデェ」と思ったんじゃないですかね。そういうことを考えると、なにかしらの理由は提示しておくべきだったんじゃないかと思います。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアビューティー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんは、ピースが「パー」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!戦績は8戦4勝3分1敗。
 8戦して4勝、しかも負けは1敗なんだから結構な勝率ですよねー。いい読みしているってことだな。
 という事を踏まえ次回ですが、4回まわりでチョキ×2グーパー1回ずつの法則があっているならば、前回グー今回パーだったので、次はチョキ連荘という事になるな。
 前々回もパーだったし、そろそろチョキがくる頃合いでもある。となると私の出す手は「グー」一択だろう。
 よっしゃ、初の連勝で来週もウルトラハッピー!だ!!


[indexへ] [かんそーへ] [13〜24話へ] [25〜36話へ] [37〜48話へ]