スマイルプリキュア! 25〜36話

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第25話 夏だ!海だ!あかねとなおの意地っ張り対決!!

まるで取って付けたようだ(笑)。

 そんな今回のお話は…
 夏休みがやってきた!みゆきは、あかねに誘われて海に行くことになったの!海で遊べるなんて、ウルトラハッピー!!
 と思ったら、海に着いたとたん、あかねから海の家のお好み焼き屋さんを手伝って欲しいと頼まれちゃった…。
 ふと見ると、隣では、なおとれいかがカキ氷屋さんのお手伝いをしているの!お好み焼きも、カキ氷も大人気!
 でも…あかねとなおは、自分のお店にたくさんお客さんを呼ぼうと対決を始めちゃうの!
 「負けたくない!」と張り合っている2人はお店を飛び出し、ビーチバレーやビーチサッカーでも競い合うことに…。
 そんな時、海からアカオーニがやってきた!!みゆきたちは、プリキュアに変身!ところが…プリキュアになっても2人のはり合いは続いてしまうの。
 ハッピーたちがピンチになっても、サニーとマーチは「うちが助ける」「あたしが助ける」と譲らなくて・・・。いったいどうなってしまうの!?
 以上公式のあらすじ。

 お話の内容は、ほぼ無いと言っていいくらいのいつものドタバタ劇。あかねとなお云々の事は、当然お互い嫌っているからというわけではなく、どちらも熱血スポーツ少女という所からの純然たる競争心なだけだから、彼女らの意地の張り合いで何かしらあるわけではないしな。
 Aパートはそんなふたりの意地の張り合いをコミカルに描き、それを受けてBパートからの戦闘で、意地の張り合いを続けていたサニーとマーチが力を合わせてという展開。なのだが、これがまた冒頭書いたように結構な「取って付けた感」があって乗り切れねぇ。どうせなら徹頭徹尾コミカルにいっても良かったように思う。突然シリアス展開になってしまうので、正直ちょっとポカーンとしてしまいましたよ。
 だが、サニーとマーチの力を合わせて〜という部分としてはおもしろく、個々の力でスーパーアカンベェをなんとかできなくなっているので、サニーの炎とマーチの風の力を合成してというのは、新たなプリキュアの力を発動させたということと同時に、彼女らの友情であったり絆であったりをより深くする上でおもしろい展開ではある。
 まぁどうせだったなら、各コンビで固有の合体技とか作ってくれればいーんですけど、そーすると結構なパターン数作らないといけないのでこれは不可か(笑)。でも全パターン作らなくても特定のコンビ、またはトリオとかでもいいので、この時点での究極攻撃であるプリンセスフォームからのレインボーバーストに頼らない何かがあっても良いような気がしますな。
 これから毎回レインボーバーストをやっていくとなると、せっかくの究極攻撃がどんどん安っぽくなってしまうしなー。とは言え、プリンセスフォームになったばっかりでもあるし、スポンサーや販促玩具の事もあるので難しいところではある。
 上記したようにお話の内容としてはほぼ無いのだが、そんな今回何が言いたかったのかと言うと、最後のみゆきの台詞「ああいう仲良しもあるんだね」に集約されており、お互い競い合い向上していく事で発展する友情もあるということで、メインターゲットの皆様に「勝ち負けだけが全てでない」事を伝えている点はこの枠のアニメとして良いだろう。
 まぁ正直言うと、もうちょっと何かしらあっても良いような気もしますが(笑)。例えばみゆきは今回の件を通してそういう友情がある事を知ったのだから、そこにいくまでにそれが分からないみゆきが、あかねとなおの間で右往左往して苦心したりだとか、逆にそういう事を理解しているであろうれいかがふたりを止めずに微笑んで見ているだけなので、なんにもしれくれないれいかにやきもきするみゆきであったりとかの、もう一工夫あればもっとおもしろかったような気がします。
 ああ、それでちょっと思ったのですが、みゆきってあんまり主役らしくないですよね。主役という座には座っているのですが、別にみんなをグイグイと引っぱっていくわけでもなく、転校生ということもあってか、けっこう八方美人っぽい所があるよなぁ。まぁつまり何が言いたいのかと言うと、主役の割に影が薄い、のである。
 まぁ良く言えば、他の4人が沈み込まずそのキャラクターを発揮しているということにはなるわけだが、やはり主役には主役足らん所を存分に見せてくれても良かろうと思います。
 プリキュア5の時のようにリーダーを設定していないのは、誰かが特別にならないようにおそらくワザとなんだろうとは思いますが、みゆきには他の4人と比べても性格的な特徴であったり特技がありませんからねぇ。主役なのでお話の渦中には必ずいるんだけど、それだけっていうのはちょっと寂しいような気がしますな。

 個人的な所としては、Aパートであかねとなおの意地の張り合いとは関わらなかったやよいとキャンディを途中でカットインする事で、2グループを対照的に見せており、その2グループの温度差を可笑しく見せていて良い。この辺のコミカルさはスマイルプリキュア!の売りになりつつあるな。
 それとアバンの事なんですけど、みゆきは転校生だからなのか、夏休みに入って全く遊ぶ予定が入ってないってのはちょっと意外であった。あんまり積極的でない彼女なので、自分からみんなにどうこうしようと働きかけなかったんだろうなぁ。
 そういうふうに考えると、あかねから電話がかかってきて大変喜んだ様子であったのは頷けるという所だろう。それに、いい様にあかねに出店の手伝いをやらされているというのに、「みゆきだけが頼り」みたいな事を言われてまんざらでもなさそうなのを見ると、彼女としては案外嬉しかったのではなかろうか。まぁウソっぽいなーとは思ってはいたでしょうけど(笑)。
 それと休憩に入ってからの展開を見るに、ホントはみんなでキャッキャして遊びたかったであろうみゆきではあるのだが、なおとあかねの間に入って強く制止したりしなくって、何でもかんでも勝負事にしてしまうなおとあかねに「せっかくみんな揃ったのになぁ」などとつぶやく程度である。
 こういう事からもみゆきに八方美人的な所が窺えて、みゆきはやっぱりまだみんなに遠慮があるのかなぁという感じがしますな。まぁよくよく考えれば、劇中的には4月にみゆきが転校してきたであろうから、まだ4ヶ月程度の知り合いなのだから、そんなもんなのかもしれませんなぁ。
 そういう観点から言って、みゆきがみんなとの関係がふとした事で壊れてしまうのを極度に恐れている、または孤立してしまう事に恐怖を感じている、といったようなお話があってもおもしろいかもしれませんね。
 みゆきは転校した経緯とか、前の学校ではどうだったとかが語られていないので、なんかネコ被っているように感じられてしまうんですよね。それを払拭するようなイベントがあればいーんですが、はてさて。

 ああ、そうそう。今回からOP・EDが替わりまして、OPは曲は替わりありませんが、後半のプリンセスフォームの部分がというか、レインボーバーストのバンクの一部が入ってます。
 EDの方は曲も替わったんですが、ダンス共、前の方が良かったなぁ。まぁ大概は前期EDの方がお気に入りだったりするので別にいーんですけど。
 あ、そういえばアイキャッチも絵が替わって通常プリキュアでなくプリンセスフォームの方になりました。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスサニー」でした。
 さぁお待ちかね、ぴかりんじゃんけんの方はピースが「チョキ」だったので負けました。はっぷっぷ〜。戦績は21戦10勝7分4敗。
 まさかのチョキだったなぁ。それでここの所のピースの出目を見てみると、
 20話パー・21話グー・22話パー・23話チョキ・24話パー・25話チョキ
 と、20〜22でグーをパーで挟み、23〜25はチョキでパーを挟んでいる。ということはだ。26〜28でチョキをグーで挟むのではないだろうか。
 となると次回のピースは「グー」ということになるので、こちらは「パー」を出すしかあるまいて。よ〜しこれで次週はウルトラハッピー!だ!

第26話 夏祭り!夜空に咲く大きな大きな花!

内容ないなぁ。

 そんな今回のお話は…
 今日は、商店街の夏まつり!みゆきたち5人は、カワイイ浴衣に着替えて、ちょっとおめかし☆
 キャンディもドレスデコルで、浴衣姿になって、みんなでお祭りへ!
 綿飴、金魚すくい、ヨーヨー釣り!キャンディは、初めて見るものばかりで大ハシャギ!みんなでお祭りをいっぱい楽しんじゃおう!
 ところが…アレ?キャンディがいない!!探しまわる、みゆきたち。キャンディ、どこにいっちゃったの?!
 以上公式のあらすじ。

 お話はまぁ、いつもより短めのあらすじを見ても分かる通り、「キャンディと夏祭りに出掛けました」というだけの話で内容はいつも以上になく、プリキュアの皆さんとキャンディがお祭りを楽しんでいる様子を眺めるだけである。いつもみたいなドタバタ劇、というわけでもなく、正直、見所がどの辺なのかよく分からない。
 役割的にプリキュアの中ではトラブルメーカー的なみゆきは、初めてのお祭りのキャンディのお母さんみたいになっていて、なにかしでかすわけでもないしなぁ。オレはキャンディなんかよりプリキュアの皆さんが楽しくしている様子を見ていたかったのだが。おそらくその辺はメインターゲットの皆さんも同じなのでは?
 一応中盤でキャンディが単独行動中に輪投げの景品と間違えられて、プリキュアの皆さんがキャンディゲットのため輪投げに挑戦するというイベントはあるものの、見ていてすぐに、輪っかがどこへ飛んでいこうが、キャンディは耳を自在に動かせるので問題ねぇな等と思っていたら、案の定その通りになってしまう見事な予定調和っぷりで乗り切れねぇ。
 乗り切れねぇと言えばだ。キャンディがお祭りの人ごみの中けっこう自由に喋っていたりして、飴細工の所ではキャンディの形を作ってもらう時はぬいぐるみの振りをしていながら、飴をもらって即座に喋ったりして「それでいいんか?」と思わざるを得ない。
 それ以外にも出店で積極的に行動するキャンディに特に何も無いのが気になって仕方ない。いやもうそれ完全にバレてるだろと思ってしまい、乗り切れない事この上ない。基本的に終始そんな感じだし、内容の無い話も相まって結構な退屈さであった。

 戦闘でも特に盛り上がりなくプリンセスフォームになって終わってしまうのもいただけない。
 プリンセスフォームにならなくてはならないのはスポンサーの関係上仕方ない事ではあるものの、せめて「なる」までの盛り上がりはあってほしい所。
 一応スーパーアカンベェによる攻勢でピンチ感は出している物の、そこから「キャンディの初めてのお祭りをぶっ壊すなんて許せない!」から即座にプリンセスフォームになるんじゃないかと思ったら、ホントにそうなってしまってガックリだ。せめて通常プリキュアでピンチをチャンスに変えての展開くらい作ってくれてもいいのではないだろうか。
 ああ、そういえば、戦闘中にピースが輪投げの輪っかに掴まってしまうのだが、それで特に何も無いのもどうなんだ。その後攻撃されて勝手に外れちゃうしなー。

 そんなわけで今回は文句ばっかりである。せめていつものドタバタ劇くらいはあっても良かろうと思うし、もうちょっと面白味が欲しい。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスピース」でした。
 お待ちかね、ぴかりんじゃんけんの方はピースは「パー」だったのでアイコでした。戦績は22戦10勝8分4敗。
 いやまさかのパーでしたな。これで通算の出目がグー/6回・チョキ/9回・パー/9回になりましたので、さすがに次回はグーがくるだろう。
 ここ5話を見ても、22話パー・23話チョキ・24話パー・25話チョキ・26話パーと、パーとチョキが交互にきているし、やはりここいらで「グー」がこないのはおかしい。
 24話からパーを出し続けているが次回こそ「パー」で勝ってウルトラハッピー!だ!!


第27話 夏のふしぎ!?おばあちゃんのたからもの

ドタバタしないけど興味深い話ではある。

 そんな今回のお話は…
 夏休み、みんなでみゆきのおばあちゃんの家にお泊まりすることに!おばあちゃんの家のまわりには山や川、畑があって、景色がとってもキレイ!
 畑にはおいしそうな野菜がいっぱい。みゆきたちは、おばあちゃんが川の水で冷やしてくれたトマトやキュウリを食べて大喜び!おいしい〜!!
 ここはステキな場所だけど、みゆきや家族は、1人で暮らすおばあちゃんが心配で、町で一緒に暮らしてほしいと思っているわ。
 でも、おばあちゃんは…「ここには宝ものがあるから、ここにいたい」というの。おばあちゃんの“宝もの”って何だろう?
 みゆきたちが、トウモロコシを食べていると、おいしそうなニオイにつられて、ウルフルンが現れた!!
 みゆきたちはプリキュアに変身して、立ちむかうけど…。
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記引用したあらすじの通り、みゆきのおばあちゃんの家に行って〜という話。プリキュアでおばあちゃんというと「謎の人物」と思ってしまうのはきっと今、初代のDVD-BOXを見ているからかもしれないが、みゆきのおばあちゃん(以下面倒なのでタエさんと呼称)も実際そんな謎の人物のようであり、いつもの展開とはならない点でもなかなか興味深い話でありました。
 河童や天狗、座敷童に助けられる話などみゆきにしていたそうで、彼女のメルヘン好きのルーツはタエさんにあるというようなことも紹介されたが、お話のポイントとしては、それはきっとタエさんの体験談であろう、ということなのである。
 ひとりで田舎に暮らすタエさんを、みゆきの家族は迎え入れ一緒に暮らしたいのだけど、あらすじにあるように彼女は宝物があるからここが良いという。劇中ハッピーが言ったように、そこにある全ての自然もタエさんの宝物ではあるのだけど、彼女の言うところは河童や天狗や座敷童たちなのだろう。そう、タエさんはいわゆる「見えちゃう人」なのだ。だからキャンディやウルフルンに驚かない。
 お話的にはそんなタエさんを見せて、河童や天狗や座敷童等々はホントにいるのかもねと、実際に物の怪の姿は見せず、メインターゲットの皆さんの想像力を膨らませるようにしており、この枠のアニメとして見せ方が上手い。
 まぁそういうお話的なことを一言で言ってしまえば、物の怪がプリキュアを助けてくれる、という子供っぽい話ではあるのだけど、でもそれはタエさん抜きではそこへ行き着かず、タエさんは物の怪と友達なんだよーという構図があるからこその今回のお話しになっていて、見事だなーなどと思ってED見たら脚本:成田良美、演出:境宗久、作監:稲上晃とまぁ見事なアタリ回なのであった。
 バッドエナジー吸収時の(吸収できませんでしたが/笑)お賑やかしのような「スマイルらしさ」もちゃんと入れつつも、街の喧噪から離れ、畑や山、川などの静かな田舎の雰囲気を存分に出しているし、戦闘では短いながらも、さすがのいいアクションであり感心もひとしおだ。
 まぁ内容的には、相変わらずあんまりないのだけど(笑)、ひとつのお話として良く組み上がっているし、それをよく見せている点で素晴らしい。

 個人的なところとしましては、上記しましたが田舎の静かでゆったりとした雰囲気を見事に醸し出していたことがまず挙げられる。
 アバンの最初から、山の景色から国道らしき舗装された道を歩くプリキュアの皆さんが出てくるところの正に「夏」という感じからして良い。そこからバテたあかねがちょっと脇にそれると清流が流れている田舎感。そして都会の喧噪とはかけ離れ、蝉の鳴く声しか周りしかしないのだ。もうどこからどう見ても、随分と山の方へ来たとしか見えないし、その場所の雰囲気をばっちりとここで印象付けている。
 それに個人的にすごく気に入っているのは、景色を見せるシーンで木々や田畑はもちろんのことなのだが、きちっと舗装されたキレイな道路も見せているのよね!
 これ!これなのよ!田舎って変に綺麗で大きい道路があったりするのよ!私のおばあちゃんの家も結構な山の中にあったんだけどさ、あんな大きくて立派な道路があったのさ。それで今回見て「ああ、これぞ正しく田舎!!」と思いましたよ。
 アバンであかねが「バスもタクシーもないなんて……」なんていう台詞がありましたけど、ホントないんだよねー。おばあちゃん家はすぐ近くが駅なのだけど、電車でさえ1時間に1本とかだったしなー。駅だからバス停もあるんだけど、ホントに来てるの?っていうくらい「見ない」し。(母によると母が子供の頃はたいそうにぎわっていた駅だったらしいのだが)本当に今回のこの田舎感は見事としか言いようがないくらい田舎で、すごく懐かしい気分になりましたよ。そんなおばあちゃんももう亡くなってしまっていく機会を失ってしまいましたが……今度の連休辺りちょっと行ってみようかしら?
 話をプリキュアの方に戻しまして、今回一番のコメディ部分はやはりウルフルンが出てきたシーンだろう。そこまでを見ていて、タエさんからバッドエナジーなんて出るのかしら?と思っていたら、まさかホントに出ないとはなぁ。出ないので吸収も出来ず、いつもある悪の皇帝ピエーロ様復活のカウントは進まないし(笑)。ウルフルンが出てきて、当然いつものパターンかと思い気やの外し、おそらくは今後もこんなケースはないだろうことを考えると、ものすごいレアケースである。
 そして何故絶望しないんだというウルフルンに達観したお言葉を返すタエさんである。この祖母あってみゆきありと思わせてくれるではないか。そこで興味深いのが、タエさんはみゆきの父(博司)、母(育代)、どちらの母なのだろうか?
 タエさんのあの落ち着いた感じからしてやはり育代さんの母と考えるのが普通であろう。と、なると、博司は婿養子ということになるな、なにせタエさんの名字は「星空」であることだし。まぁ博司はほんのちょっとしか出番は今のところないが、随分とノリの良い男なので、育代さんと結婚できるなら婿養子とか全然どーでもいいとか思っていそうである。とまぁそういうことを考えると、みゆきは随分と母方の血を色濃く受け継いでいると言える。
 初代から熱心にこのアニメシリーズを欠かさず見ている者としては、こういったキャラクターのルーツが垣間見れる(妄想できるとも言う)のは、何より楽しいことなのだ。今回あかねとの会話で転校云々の話も出たし、そろそろ転校する前のみゆき、みたいな話があってくれると嬉しいのだが、はてさて。
 最後に作画のことも。あんまり感想で作画の事書きませんが、稲上晃さんと言えばパースの効いたレイアウト。スーパーアカンベェがタエさん宅を叩き潰そうとするのを守るプリキュアの皆さんは見事の一言だ。
 重い物を受け止めている感じであったり、捻りを加えた回転からの攻撃、画面の奥から出てきてまず身体から突っ込み後から腕が出て放つパンチの力強さ、そしてスーパーアカンベェを受け止め投げ飛ばすサニーの躍動感、もうもう見事なレイアウトと作画です。スーパーアカンベェと家の間に割って入るハッピーなんて、コマ送りで見てみると、あんまり連続した絵になってないんですよね。それなのに再生してみると、ちゃんと回転しながら落ちて来るハッピーに見えるんだからすごいよなぁ。コマ送りで見れる方は是非。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 さて、お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースは「パー」だったのでアイコでした。な、なんだってーっ!?戦績は23戦10勝9分4敗。
 いやまさかのパー連荘。通算の出目もパーがチョキを先行し、グー/6回・チョキ/9回・パー/10回となりましたよ。ここ8話でもグー/1回・チョキ/2回・パー/5回と、高いパー率だ。
 連荘したことだし、次はさすがにグーだろう、と思わせて裏をかく孔明の罠でピースが「チョキ」を出してきそうな予感。
 ということで次回のオレの手は「グー」で行くぜ!ここ4週で勝ってないからな。次週こそウルトラハッピー!にしてやるぜ!!


第28話 ウソ?ホント?おばけなんかこわくない!

内容もなければ戦闘もない(笑)。

 そんな今回のお話は…
 今日は、夏休みの登校日!あかねが、みんなで“肝試し”をしようと言い出した!
 そこでみゆきたちは、学校のこわ〜いウワサ話が本当かどうか、みんなで確かめてみることにしたわ。
 まずは、音楽室へ。ピアノの前に近づくと…触っていないのにピアノが鳴りだした…!!
 次は、“不思議な鏡”があるウワサの階段へ。みゆきとなおが、おそるおそる鏡をのぞくと…。
 次々に起きる不思議な出来事に、驚くみゆきたち・・・。いったい、どうなってるの!?
 でもこれって、ひょっとして…!!!!!
 以上公式のあらすじ。

 冒頭書いたように、内容はない、と言っていい。オチとしては「お化けよりもやってない夏休みの宿題コワイ」だしな。
 終始ドタバタしてそのまま終わるという、まぁらしいっちゃぁらしいお話ではあるものの、もうちょっとなにかあっても良さそうな気がします。視聴後に「今回はいつも以上に内容ないなぁ(苦笑)」と思ってしまったよ。
 とまぁそんなわけなので、お話としては書くことがなくて、基本的にみゆきとなおが「怖いのコワい!」ってビビっているだけだしなぁ。プリキュアの皆さんが遭う超常現象も、見ている側としては元凶がマジョリーナとスーパーアカンベェだと分かっているので、それと分かってなぁ〜んだってこともないから、今回としましては、そういうことよりも、お化けとか幽霊云々に各キャラクター達がどういう反応するか、を楽しむ話なんだろうと思う。
 まぁそれぞれ違いを出してはきていて、おもしろくはあったのだが、なんかちょっと物足りない部分もある。というのも、5の時もあったよね、こういう話。5の時は何がおもしろかったかって言うと、普段あんまり前に出てこないこまちさんが異様にノリノリで、恐がりなりんちゃんやのぞみをワザと怖がらせたり、むしろお化けとか幽霊とかに会いたいようで目を爛々とさせていたりする、こういうときだからこその「意外や意外」という部分があって良かったのだ。
 そういう観点からするとスマイルの皆さんのは割と順当と言いますか、ビビリななおとみゆきはともかく、全く動じるふうのないれいかだとか、むしろワクワクしているやよいだとかは予想の範疇で、意外性がなかったのは残念であった。
 しかし個人的には、ここのところ影が薄いと言っていたみゆきが、よっぽどコワかったのか地が出ていたのが印象的で愛らしかった。
 音楽室に入る前に、ピアノデコルでピアノを出すキャンディに、「なんで今ピアノを出すの?!」と詰め寄ったり、最終的になんで行くのが自分となおだけなのかと詰め寄ったりと、これまでのみゆきにはない積極性と言いますか、随分とプリキュアの皆さんとはこなれてきた感じが良いですな。みゆきにはいつもこのくらいでいてほしい。

 さて戦闘はと言いますと、これも冒頭書いたように「ない」。
 変身して校舎スーパーアカンベェの中を走り回っていたらペッと吐き出されて、大き過ぎて動けないスーパーアカンベェにレインボーバーストをぶち込んだだけである。
 走り回ってなんでスーパーアカンベェがプリキュアの皆さんを吐き出しちゃうのか状況がよく分からんし(むず痒かったってことでいいのか?)、大き過ぎて動けないってのも、おそらくは笑いどころであるのだろうが、正直「それでいいのかってゆーか、もしかしてこれで後はバンク技で終わり?」とか思っていたら、本当にそれで終わってしまうのだから、やはりそれでいいのか?と言わざるを得ない。せめてもうちょっとなんかあれよ。

 と、終始ドタバタした割りにはさして興味深かったところもなく、もうひとひねり欲しいところであったのは残念だ。
 次回もドタバタしそうな話ではあるが、今回よりかはおもしろそうなので、ちょっと期待したい。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスマーチ」でした。ああ、そういえば、Bパートのアイキャッチが久しぶりにアカンベェでしたよ。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんの方は、ピースが「グー」だったのでアイコでした。なんだ順当にきたな。戦績は24戦10勝10分4敗。
 くっそー、勝利数とアイコ数がならんでしまったよ。次回こそ勝って勝利数を先行させたいところだが、今回順当にグーがきたとなると予想が立て辛いじゃないか。
 ここまで通算の出目はグー/7回・チョキ/9回・パー/10回となっていることを考えると、ここまで連荘がないのはグーだけなのでグーの連荘で平均を取って来ることはあり得るし、とりあえずチョキでパーと数を並べることもあるだろうし、ここ最近のパー率の高さからまたパーが出ることもあり得る。
 しかしだ、何かしらの意図がない限りは確立1/3なのだから、やはりここ最近のパー率を鑑みるにグーかチョキを出して来る方が確立としては高いだろう。
 となるとどちらを出すかということになるわけだが、前回パー連荘だったので、即座にグー連荘は無いと見た。
 ということで、次回ピースは「チョキ」を出すと読んで、オレの手は「グー」でいくぜ!6週ぶりの勝利で来週こそウルトラハッピー!にしてやるぜ!!


第29話 プリキュアがゲームニスイコマレ〜ル!?

いやはや、さすが成田良美。

 そんな今回のお話は…
 夏休み最後の日、みゆきたちは公園で大きなサイコロを見つけたの。
 みゆきが転がすと…サイコロが光り、気が付くと、みんな遊園地のようなフシギな世界の中にいたの!ここはいったいどこ?!
 そこに、マジョリーナ、ウルフルン、アカオーニが…!?どうやらここはマジョリーナが作ったゲームの世界みたい。
 ここから抜け出すには、マジョリーナたちにゲームで勝つしかない!
 みゆきたちは、プリキュアに変身!モグラ叩きやゴーカート、ボウリングで真剣勝負!!
 プリキュアはゲームに勝って、無事にゲームの世界から抜け出せるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はサブタイ見て分かる通り、マジョリーナの発明による○○ナール系のお話。なのだが、これまでのナール系とはひと味違った内容になっており、最後までナイスコメディを見せてくれました。それでいて放送日も夏休み最後の日ということもあって、ちゃんと宿題ちゃんと終わらせろよという訓話にもなっているのだから、やはり、さすが成田良美と言わざるを得ない。
 毎度の如く、まぁ内容はないと言って良く、上記引用したあらすじにあるように、プリキュアの皆さんとバッドエンド王国の三幹部がゲームで対決するぜーというだけではあるが、「明るく・楽しく・分かりやすい」のテーマ通りにちゃんとドタバタ劇をしてオチまで作ってあるのだからよく作ってあると言えるだろう。
 ただ個人的にはもうひと味欲しいところで、ゲームで対決してしまうバカっぽさは正しくバカっぽくて良いのだが、プリキュアの皆さんが割と簡単に連戦連勝してしまうのはつまらないな。
 敵地でゲームで対決という時点で、三幹部が卑怯なことをしてくるのは自明。そしてバカ正直なプリキュアの皆さんが見事にハマってしまうのもまた自明であろう。そこからの逆転ということはちゃんとやってはいるのだけど、そこがあっさりし過ぎて逆転感がないのだ。まぁ簡単に言ってしまえば、こうやって逆転するんだろうなーと思ったようになるのである。どうせなら、負けて何らかのペナルティを受けるくらいがあっても良かったのではないだろうか。
 何をどうがんばってもプリキュアが最終的に勝つことは分かっていることなので、苦しい状況をプリキュアの皆さんがどう力を合わせて、どう逆境を乗り越えるかがこのアニメの見所のはずだ。ならば、プリキュアの皆さんが、思うままにならない状況というのは強く印象付けておくべきだろう。そこからそれぞれ違う個性を活かし、力を合わせ、またそれぞれを信じることでの大逆転が見ていて気持ちが良いのだ。
 そういう観点からすると、今回はそれぞれが自分で解決してしまうので、上記したような高揚感を得られなかった点は残念だ。
 まぁ、メインターゲット的にはプリキュアの皆さんが勝つところを見たいとは思うので、ひとつひとつのゲームを勝ち上がっていくのは間違ってはいないのだが、後々のことを考えると、「こういう苦労もああいう苦難もあった。でも私たちはあきらめる事無くここまで来た」みたいな成長の跡が見られないので、クライマックスだからそんな感じみたいなスイートプリキュア♪みたくなってしまわないかと不安になってしまう。そういうことを考えると、ハートキャッチプリキュア!は、主人公花咲つぼみが少しずつ成長していく様を丁寧に描いたなぁと思う。
 そう考えると、このスマイルプリキュア!は5人の成長物語、という感じでは今のところないよなぁ。特にそれぞれが目指している夢があるとか、それに向って日夜努力しているとか、苦手の克服であったり、自分のダメなところを直そうとかいうのがないんですよねー。まぁ、あんまり訓話過ぎても教育テレビ(Eテレに非ず)みたいになってしまうので、匙加減が難しいところではあるのですが。
 まぁなんにせよ、なんか文句ばっかり言ったような気がしますが(笑)、ひとつのお話として、最初から最後まで見事にコメディしており楽しく見れたという点では大変良く出来ていたと言えよう。

 個人的には、9割方非現実的な世界で進んでいった話を、最初の「宿題終わってねぇ!」と最後の「結局、宿題終わらなかった……」の現実で挟んでいる点が上手いし、オチとして効いていると思っている。
 ただドタバタして終わるだけでなく、ちゃんと計画的にやらないとみゆきたちみたいになっちゃうぞ、という笑える訓話としてのオチもさることながら、やはりプリキュアという非日常は、日常あってこそ光輝くのであって、変身して今週のビックリどっきりモンスター倒してイエー!だけではないのが良いのだ。
 変身スーパーヒロインなんだから、そっちしっかりやってればおk。ではなく、みゆきたちの日常の中にプリキュアという非日常が組み込まれていて、どちらかが良ければそれで良しになっていないところがさすが成田良美である。
 さすがと言えば、ちょっとしかなかった戦闘でも、即座にレインボーバーストかと思ったが、その前にピースサンダーで観覧車スーパーアカンベェをショートさせて、レインボーバーストを放つ隙をしっかり作っている辺りも感心。
 そしてオチですが、「よっしゃ!宿題終わらせるぜー!」で大逆転したし、れいかが手伝うと言ったからにはやっぱ終わるのかなぁと、ちらとは思ったが、案の定終わらなかったので「あぁ、やっぱりな(笑)」と思わず和んでしまいましたよ(笑)。
 そこでいいのが、怒られている時の「はい……」という見事に消沈した感じの返事である。これがあると無いのとでは感じが全く違ってしまうので、中の人達の怒られて返事している感のある「はい……」の見事な表現力に拍手したい。
 ああ、最後にれいかが手伝ったにも関わらず終わらなかった宿題ですが、まぁれいかは「予想を遥かに越える量だった」とは言っておりましたけど、個人的にはれいかに手伝ってもらうってのは失敗だったと思うんですよねー(笑)。
 何故って? ホラ、「出来ている分を写す」が出来なくなるじゃないですか。れいかはあの性格ですからズルなんて絶対許しませんものね。とりあえず誰かの出来ている分を出来てないヤツがそのまま写すだけで随分と稼げるはずなんですが、れいかはそんなことさせないはずだし、みゆきたちもそんなことは分かっているので、そんな提案など出来ようはずがありませんからねー(笑)。
 どーでもいーですけど、れいかが宿題を終わらせているのは当然ですが、れいかって7月中に終わらせてしまうタイプでは絶対ないよなぁ。彼女のことだから真面目に「学校に行かない分、毎日にやるのが適切」とか言って、一日にやる量とか決めて、万が一時間がかかることも想定し、1週間くらいの余裕も持たせて終わらせるくらいの計画とか立ててやったんだろうなぁ。
 こーゆーバカ真面目なところがカワイイよな。(妄想ですけど)

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスビューティー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースが「チョキ」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!!戦績は25戦11勝10分4敗。
 見事予想通り!久しぶりの勝利に思わず「よっしゃ!」と口走ってしまったぜ!(笑)
 さて次回ですが、こうなると次は簡単。通算の出目が現在グー/7回・チョキ/10回・パー/10回となっているので、やはりグーがくるのが順当であろう。
 まぁ前回がグーだったことが一抹の不安ではあるが、前回のグーの前のグーは20話ってくらい前だし、まぁ「グー」で間違いないだろう。
 ということで次回のオレの手は当然「パー」でいきます。来週もウルトラハッピー!にしてやるぜぃ!!


第30話 本の扉で世界一周大旅行!!

内容ないなぁ。

 そんな今回のお話は…
 夏休みに、家族旅行に行けなくて、ちょっぴりさみしいみゆきたち。
 ふしぎ図書館に集まって、みんなでお喋りをしていた時、みゆきがひらめいた…!!
 「ここはふしぎ図書館だよ!世界中、どこへでも行けるじゃない!」
 さっそくみんなで“世界旅行”へレッツゴー!フランス、台湾、モンゴル、中国、アメリカ…など、たくさんの国を駆け巡る!
 初めて見る景色や、おいしい食べものがいっぱい!ウルトラハッピーな“世界旅行”にみんな大ハシャギ!
 アマゾン川で、記念写真を撮ろうとした時、アカオーニが現れた!!みゆきたちはプリキュアに変身!
 スーパーアカンベェがデコルデコールを狙って、襲いかかる…!
 以上公式のあらすじ。

 基本的にサブタイ通りの内容で、ふしぎ図書館で色々な地域へ行く、というだけの話で、物語としては、デコルが集まって新たな販促玩具「ロイヤルクロック」が出現した事と、ジョーカーが打倒プリキュアの準備を整えた、ということが分かれば良い。
 日常パートはホント内容なくて、久しぶりに出てきたふしぎ図書館で、様々な国を訪れて「わーい」と喜んでいるプリキュアの皆さんを眺めているだけだ。せめてドタバタ劇くらいしていただきたい。
 そもそも、ふしぎ図書館という秘密基地があるっていうのに、これまで放ったらかしにしすぎだろ。どうせなんだったら、ことあるごとに「じゃあふしぎ図書館に集合ね」とか言って、何かにつけてふしぎ図書館にいてもいいくらいだと思うんだがなぁ。せっかくの秘密基地を作った意味は一体なんなんだろうとちょっと考えてしまいましたよ。
 今回としましては、設定的にもちょっと納得いかなくて、ふしぎ図書館の本棚を経由していきたい場所に行ける、というものだったはず。しかし今回は本棚から出てきた様子がないではないか。これではふしぎ図書館がどこでもドアになってしまっている。
 「どこへでも移動可能」というのは、「本棚でしか」という「縛り」があるからこそおもしろく、便利なんだけど大きな欠点があるというのはキャラクターと同じでその欠点に味が出るのだ。それに主役であるみゆきが絵本好きのメルヘン好きというところにかかってくる設定なのだから、本から本へ移動するところは見せておくべきなんじゃなかろうか。7話のように本棚から出てきてしまうみゆきたちが、現地でなんとかかんとか誤摩化しつつ去る、というカットがあるだけでも印象がだいぶ違ったのではないだろうか。
 ってゆーか、今回の最後で集まったデコルをセットして、販促玩具ロイヤルクロックを出すのがみゆきの部屋とはどーゆー事だ。そーゆー物語上大事なことこそ、せっかくあるふしぎ図書館でやったらどうなんだ。
 ホント、ふしぎ図書館という設定が一体なんのためにあるのか。むしろそっちが「不思議」だよなぁ。

 さて、個人的には……特にはないのだけど、強いていうなら各土地で撮った記念写真が楽し気で良いし、シンプルな線の絵が可愛い。ピサの斜塔での一枚が個人的にはお気に入りだ。
 それでちょっと気になったのだが、今回はなんか5人全員が画面内に収まっている絵が多かったような気がします。そういう事もあって割と絵もちっちゃい感じだったのが印象に残っていて、なんか特別な演出意図があったのだろうかと勘ぐってしまいましたが、特に思い当たるような事もなく。なんとなくカット数を少なくするためにそうしただけのような気がしますな(笑)。
 気になったと言えば、なおが日常パートで終始なにかしら喰らっていたのだが、まぁアバンで食べ歩きしたいなぁなどと言っていたっていうのがあったけども、なおって特に食いしん坊とかいう設定があるわけでもないので、妙な違和感を感じてしまいました。

 とまぁ今回は上記くらいしかないほど、ホント内容のない話であった。プリキュアの皆さんが世界の色々な土地へ行って「わーい」としているのを見て、今時の子供達は喜んでいるのでしょうか?戦闘でも何かしらいいところがあったわけでもないしなぁ……。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんはピースが「グー」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!戦績は26戦12勝10分4敗。
 予想通り!!久々の連勝ですよ。ということで次が大事なわけです。通算の出目は今回でグー/8回・チョキ/10回・パー/10回となりましたので、確率的にはどれが出てもおかしくはない。
 が、これまで連荘がないのがグーだけなので、出目をそろえる的なことからしても、ここいらでグーの連荘があるのではなかろうか。
 というわけで、次回のピースは「グー」がくると読んで、こちらの手は「パー」でいきます。よぉ〜し!三連勝で来週もウルトラハッピー!にしてやるぜぃ!

 あ、言い忘れていましたけど、今回初めてBパートのアイキャッチがキャンディでもアカンベェでもなく「キュアピース」でした。これから毎回ランダムになるのかしら?


第31話 ロイヤルクロックとキャンディの秘密!!

販促玩具も出たし、今回は大事な話かと思ったが(続く)、

 そんな今回のお話は…
 ついにキュアデコルが16個全部集まった!!これで、メルヘンランドの女王ロイヤルクイーンさまが復活するわ!
 …と思ったのに、現れたのは、針が無い“時計”!?これはいったい…!?
 そんなとき、街がバッドエンド空間に!みゆきたちが駆けつけると、スーパーアカンベェよりも強い、 ハイパーアカンベェが現れた!!
 さらにキャンディが、ジョーカーの持つ“ふしぎな玉”に 閉じ込められちゃった!!
 強くなったアカンベェにプリキュア大ピンチ!キャンディは、どうなっちゃうの…!?
 以上公式のあらすじ。

 (続き)そうでもないみたい。むしろ大きなイベントとしては次回のようで、今回はその前フリのような話である。
 お話的にはあらすじにあるように、レインボーバーストが効かない黒っ鼻から成るハイパーアカンベェに大ピンチに陥るわけですが、まぁいつもの調子でいけば、ここは販促玩具から謎のパワーでプリキュアに新たな力が!!となるところですが、ロイヤルクロックの力を使うには、キャンディとプリキュアの両方がもっと力を身に付かないといけないみたいで、今回はキャンディの方。ということだ。
 力を身につける。と言っても、攻撃力を上げるRPG的なレベルアップ云々の話ではなく、やはりこのシリーズとしては心の在り方だろうよということで、ジョーカーの「なまけ玉」に捕われて、無気力な世界で夢を見るキャンディが、つらい事やイヤな事があったとしてもみゆきたちとずっと一緒にいたいんだと心の強さを現して、黒っ鼻を赤っ鼻にして技が効くようにしてピンチを脱するも、事後にあかね・やよい・なお・れいかがなまけ玉に捕われてしまった、ってのが今回の大体の流れ。
 しかしなんだろう。今回は冒頭に書いたように大きなイベントは次回だとしても、その前フリとして結構重要だと思うんだけど、なんか妙な乗り切れなさなんですよね。
 キャンディが心の強さを順調に育んで、その内に秘める力を見せるため、なまけ玉内部で彼女が見ている夢を結構長い尺で見せるのだけど、正直キャンディになーんも思っていない身としては、どうせ悪役の思い通りにはいかないんだろうという頭もあるし、なによりその危機をキャンディが脱するための前フリが、あまりに前フリすぎて乗り切れないのだ。
 その前フリとは、みゆきの部屋で一枚しかないクッキーを6等分してみんなで食べる、というもので、もうこの時点で結構な違和感だ。なにせ結構唐突に腹減ったとか言い出して、みゆきの家だというのにクッキーが一枚しかなく、6等分して小さくなるけどみんなと一緒に食べればきっとおいしいとか言いだして、喜びを共有云々説明しだすからな。そりゃこれが何かの前フリなんだなと分かるさ(笑)。
 どうせなら、その時点でキャンディはその喜びの共有云々をあまり理解していなくて、なまけ玉に捕われた中でそういう事に気付く方が実にそれっぽかった様な気がします。ってゆーか、やっぱみゆきの家だからさー、みゆきは下に行ってなんか食いもん取って来いよとか思っちゃうよなー普通。だから前回にこういう大事な事はふしぎ図書館でやれって言ったんだ。それならみゆきがクッキーを一枚だけ持っていたとしてもさして違和感ないのに。
 なまけ玉から脱出した後も、なんかキャンディがぐずっていたら変なパワーが唐突に発揮され、これで事後にロイヤルクィーンさまに決して諦めない気持ち云々言われても全くピンとこねぇ。前述しましたが、ホント、キャンディがただぐずっていたようにしか見えなかったので、随分と都合よく見えてしまいましたよ。どうせだったなら、キャンディの気持ちの発露が分かるような台詞を吐いてほしいところ。
 ってゆーか、サブタイには「キャンディの秘密」とかありますけど、プリキュアはともかくなんでキャンディがロイヤルクロックの力を解放するための鍵のひとつなの?物語上キャンディである理由が今ひとつ見えてこないよなぁ。
 初代の時みたいに、妖精たちに「光の園の選ばれし勇者」みたいな設定がついていればまぁ納得もするのだけど、キャンディってなんにも知らない幼児のようだし、別に生まれが特殊で本人は知らないけど周りとしては特に大切にしていたとか言う事もなく、上記しましたけど、妖精になんら思うところのない身としましては、そんなことよりプリキュアの皆さんの方を掘り下げていっていただきたいところだ。
 と、文句ばっかり言ってきたので、良かった点としては、キャンディの力の発動にハッピーが呼応して「気合いだ!気合いだ!気合いだーっ!」と叫んでハッピーシャワーを放つ様子がぐっとくるくらいだ。ここは中の人「福圓美里」さんの演技に拍手したい。
 しかしお話的にはそんなキャンディを見てハッピーが「キャンディの想い、受け取ったよ!」とか言うんですけど、上記したようにキャンディはただぐずっているだけのようにしか見えないので、一体どんな想いを受け取ったんだかよく分からないのだが(笑)、福圓さんの気合いだ!でその辺帳消しになっちゃうんだから、声優さんはただ声を当ててればいいわけではないのだ。いやはや、すごいお仕事ですよね。

 さて、そんな文句ばっかりの今回でしたが、個人的に興味深い点もあった。
 バッドエンド王国のヤツラが目指す、世界をバッドエンドにすることとは一体どうゆう事なのか、まぁバッドエンドっていうくらいなんだから悪い事なんだろうという認識くらいしかなかったのだが、今回どういう世界を目指しているのかが語られた。簡単に言えば「ナマケモノの国」みたいな感じ?特に何も思わず好きに遊んで暮らせばいーじゃんみたいな無気力世界である。
 まぁもういう最終目標的な事は分かりはしましたけど、悪の皇帝ピエーロ様が「なんで」そんな世界を作りたいのか、ってのはよく分かりませんな。なにせ悪の皇帝ピエーロ様はまだ一言も喋っていないので、どういう思想があってそうしたいのか、そろそろはっきりさせていただきたい。そもそもなんでメルヘンランドをピエーロさまは襲ったんだっけか?つか、人間界の方って全然関係無くね?なーんかピンチ感薄いのって、みゆきたちの世界が直接的に関係していない分、プリキュアたちが最終防衛ラインになっているような気がしないからなんじゃないのかなー。
 プリキュアが食い止めないと世界にどういう実害があるのかわからないのよねー。今のところ、キャンディは友達なので彼女の祖国を助けたいってだけだよなー。メルヘンランドなんて、どーがんばって見ても架空の世界なので、みゆきたち女子中学生が命を賭してまでする事のように思えないんですよね。
 まぁ確かにみゆきたちにとってキャンディは大切な友達ではあるのだが、架空の物語の中でさらに架空っぽいの国の話だからか、なんかすごくこぢんまりとしてしまっている感がある。もうちょっとみゆきたちが負けられない理由は大きくてもいいのではないだろうか。まぁその辺は追々そんなことになるのかもしれませんが。

 ああ、そうそう。今回からアイキャッチが変わりまして、スマイルパクトからロイヤルクロックになって、今回はA・B両方ともキャンディでした。やはり毎回ランダムに変わるのかしら?

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスサニー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースが「パー」だったのでアイコでした。戦績は27戦12勝11分4敗。
 むーん。連荘でくる思ったんだけどなぁ。ま、それはともかく次回ですが、これで予想が難しくなりました。通算の出目はグー/8回・チョキ/10回・パー/11回となり、ここ3回ではチョキ・グー・パーときていて、正直どれが出てもおかしくはない。
 が、しかし次回はみゆきが他のメンバーを助けに行くという結構大事な話であるし、ハイパーアカンベェを倒すためにも新技が出るであろう回である。となるとやはりピースが「チョキ」を出さないのはマズいだろう。
 ってことでこちらの手は「グー」でいきます。いや、さすがにこれはあたるだろ。よゆーでウルトラハッピー!ですよ(笑)。


第32話 心を一つに!プリキュアの新たなる力!!

なんだろう。全然ピンとこねぇな。

 そんな今回のお話は…
 ジョーカーが作った“なまけ玉”に、あかね、やよい、なお、れいかも閉じ込められてしまった!
 みんなを助けなくちゃ…!みゆきはみんなを助けるために“なまけ玉”の中へ飛び込んだわ。
 “なまけ玉”に入ると、みんなダラダラしたなまけものになってしまう。あかね、やよい、なお、れいかも「ガンバるなんてムダ…」と、遊んでばっかり。
 夢や目標、自分がプリキュアだったこともすっかり忘れているみたい…。しかも“なまけ玉”の中で、アカンベェが襲ってきた!みんな、どうなっちゃうの!??
 以上公式のあらすじ。

 お話は簡単に言えば、なまけ玉の楽で無気力な世界に現を抜かしていたプリキュアの皆さんが、一人がんばるハッピーの言葉で我を取り戻し、ロイヤルクロックの力を解放して黒っ鼻のハイパーアカンベェを撃退したぜ!っていう話。
 レインボーバーストが効かない今週のビックリどっきりモンスターを倒すために、前回はキャンディの成長を見せ、今回はプリキュアのみなさんということで、前回に引き続き大事な回のはずなんですけど、冒頭書いたようになんか全然ピンとこねぇ。
 まぁそもそもを言えばだ。細かい事かもしれないが、なまけ玉の無気力な世界にれいかが陥るような気がしないってのがまずあるわな。その他の皆さんならまだしも、れいかならなまけ玉の世界、ひいては夢や希望のないバッドエンドな世界をはなっから全否定しそうである。
 そういう観点から言って、みゆきはやっぱり主役度が足りない。なんならなまけ玉の中で真っ先に怠けそうなのはみゆき、という気がするものなぁ(笑)。特にこれまで強いリーダーシップを発揮していたわけでもないし、所々ではっとするような台詞を吐くわけでもないので、今回色々と熱く喋ってくれるのはいいのだけど、らしくないような気がしてしまうのよね。
 らしくないというのもさることながら、熱く語る台詞ひとつひとつがどうもパッとしないというのもある。らしくないから説得力がないということもあるが、聞いていて胸を打つような言葉ではなかったよなぁ。これで他のプリキュアの皆さんが我を取り戻すとはちょっと思えなかった。
 どうせなら、せっかく悪役のジョーカーがどこで調べたか知らないが(笑)、ひとりひとりのイベントになぞらえて努力する事がムダであると実に悪役らしい事をしてくれるだから、みゆき=ハッピーはそのひとつひとつに対して各人に呼びかけるようにジョーカーの言う事を否定してくれても良いだろう。
 これまであったイベントに、結果が出なかったとしてもみゆきは夢や目標に向って努力することの大切さを学び、あの時あかねはこうだった、やよいはああだった、それでもなおはこうだった、れいかはああだった、そんなみんなだから大好きで、友達で、ずっと一緒にいたいんだと胸中を語ってくれた方が感情移入できた様な気がします。なんか画面の向こうのメインターゲットに説法しているみたいなんですよねー。ま、ある意味正しくはあるんでしょうが。

 もちっと細かいところを突っ込むと、ピンチ感が今ひとつだ。
 孤軍奮闘するハッピーがやられてもやられても立ち向かっていく様はいいのだが、それだけでは弱い。ここは「それでも諦める事のないハッピー」を見せているのだから、「それでも」の部分が重要。
 吹っ飛ばされても上手いこと着地してしまうし、倒れてもすぐさま立ち上がって飛び出していってしまう。これではやられそうな気がしないではないか。やはりここは吹っ飛ばされたら無様にゴロンゴロンと転がっていって、倒れたらぐぐぐっと力を振り絞ってヒザを揺らしながら立ち上がり、そして向っていってほしいところなのではないだろうか。
 孤軍奮闘するもひとりでは敵わない相手。つらいし、痛いけど、ハッピー=みゆきはそんなことぐらいで大切な仲間達を諦める事はできない。だからこそ、無様に吹っ飛ばされようが、叩き潰されようが、全身の力を振り絞ってキュアハッピーは何度でも立ち上がるのだ!と、強く感じさせてほしかった。
 そんなハッピーがついに力尽きて動けなくなってしまい、力の無い小さな身体のキャンディがハッピーの盾になろうとすること。寸でのところで他のプリキュアの皆さんが我を取り戻し颯爽登場することが気持ちいいのである。
 どこかでひっくり返ることは分かっていることなので、それまでにどれだけハッピーがピンチに陥り、それでも諦めず、各人に呼びかけ、力尽きるか、を見せることが大事。分かってはいても「あぁ、がんばれがんばれ」と思うからこそ「集う仲間達」での気持ちの振れ幅が大きくなるというものだろう。その、分かっちゃいるけど「やられてしまいそう」な雰囲気を醸し出してほしかった。
 もちっと欲を言えば、キャンディが盾になるシーンは、ハッピーが最後の力を振り絞ってズルズルと這いながらキャンディに手を伸ばすなり、庇うそぶりを見せてほしかったし、間に入るプリキュアの皆さんは光線じゃなくて、みゆきの言葉で我に帰ったプリキュアの皆さんが、彼女の想いに応えるかのような「渾身の一撃」をもって助けてくれた方が、実に「満を持して」という感じがして高揚するような気がするんですけどねー。

 なんか文句しか書いておりませんが(苦笑)、正直あんま良いところなかったですなぁ。新たな力云々言う割にバンクはあんまり変わらないし。
 もうあと1クールちょっとなんだから、せめてみゆきはもっと主役らしくなってきてもいーんじゃないですかねー。そーゆー観点から言うと、プリキュア5ののぞみは実に主役らしい良いキャラクターだなぁ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが……まさかのピーズ変身バンク無しですよ!つまり今回はぴかりんじゃんけんがなかったということです。はっぷっぷ〜。ということで戦績は変わらず27戦12勝11分4敗。
 今回じゃんけんがなかったとなると、予想をし直さなければならないだろう。今回は大事な回だからピースだけに「チョキ」という予想だったからな。
 これまでの通算の出目はグー/8回・チョキ/10回・パー/11回、ここ8回だとグー/2回・チョキ/2回・パー/4回となる
 この数字を見てもやはりパーの可能性は低いだろう。となるとグーかチョキかのどちらかだが、やはり出目の少ない「グー」と考えるのが自然なのではないだろうか。
 というわけで、次回のオレの手は「パー」に変更です。次回は時代劇云々のポップの話みたいだから、またいつものドタバタだろうしな。まぁなんにせよ次週はこれでウルトラハッピー!ですよ!
 それにしても次回予告の「お姫様れいか」が愛らしい。まぁお姫様という設定なのかどうかは知らないが、れいかは和装が似合いそうってゆーか似合うよねー。イメージ的にも。
 すんごくどーでもいーけど、私が言う「お姫様」は日本的「姫様」で、「お姫さま」は欧米風の「姫さま」と区別していたりします。うん、ホントどーでもいーね!


第33話 映画村で時代劇でござる!?の巻!

出ました「伝家の宝刀」ドタバタ劇!(笑)

 そんな今回のお話は…
 ここは、時代劇映画村!みゆきたちは、映画の撮影を見にやって来たんだ!
 映画の撮影ってすごく楽しそう!!私も映画に出てみたいなぁ〜!初めて見る映画の撮影に、ウキウキなみゆきたち。
 すると突然、「君たち、映画に出てみないか!!」と声をかけられたの!わたしたちが映画に…!?
 キャンディもポップも一緒に出ることになったよ!さっそく、衣装に着替えて、いよいよ撮影スタート!
 いったいどんな映画になるの!?
 以上公式のあらすじ。

 なんだったんだろうね?今回は。予定調和の都合の良いドタバタ劇だけで終わってしまったな(笑)。コレで一体どんな感想を書けというんだ。ってゆーくらい内容無いわ。
 お話は上記あらすじ通り、時代劇映画村へ行ったら何故か映画に主演する事となり……という話で、どーがんばって見ても人間に化けたポップをみせたかっただけのような気がします。「風来坊ポップ!」のカットを何回見せれば気が済むんだ、おい。
 映画の撮影を通し、プリキュアの皆さんが何かしら得るということは一応やってはいて、撮影するための準備などを見て「映画ってたくさんの人達のこだわりで出来ているんだねー」と一言いって終わりである。って、いやいや待てよ。プリキュアの皆さんが撮影を通して色々と体験したり、知らなかった撮影の裏側などを知って、画面に見えないたくさんの人達の努力とこだわりがあるってことが分かってそこへ行き着くのではないのか?
 衣装ひとつであったりメイクであったり、照明やセット、小道具等々、担当の者がひとつひとつこだわりと誇りを持って仕事をする様を見たプリキュアの皆さんが、そのひとつひとつに感動し、こうやって映画が出来ているんだな素晴らしい!と思うようなところを見せるべきなのではなんじゃないのか?この枠のアニメとして。
 東映って東映アニメーションも然りだけど、映画を作るために色々やっている会社なんだから、もっとこの回でドタバタ以外に見せるべきところがあるだろうと思わずにはおれん。終始ドタバタして終わりってどーなの?

 というわけで、お話の方はホント書くことねぇよ。
 個人的には前回に感想にも書きましたが、お姫様のれいかが愛らしかった事くらいなのですが、その姿を見たみゆきとやよいが「はわわ〜ん」となっていたところを見ると、やっぱり彼女は劇中的にもすんごい美人のようですな。しかしせっかく衣装に着替えたのだし、ドタバタ劇するならするで、各キャラに見せ場のひとつでも作ってやればいーのにねー。
 ああ、そういえば、映画に出演するきっかけとなった「ごっこ遊び」なんですけど、やよいとみゆきは中二だというのに随分と子供っぽいですよねー。そんな彼女らを少し離れたところで微笑んで見ているれいかは、やはり彼女らと比べて随分と大人っぽい。あかねとなおみたいにノっていかないところがらしくて良い。
 しかしなんだな、そんなれいかは他の4人をどんなふうに見ているんだろうな。最初の頃はみゆきをかなり興味深気に見ていたんですが、いつの間にかそんなこともなくなってしまったしなぁ。なんか歳の離れた妹たちがいたら、きっとこんな感じなのかなーというふうに見ているのかもしれないな。
 そういう観点から言って、どうもこのスマイルプリキュア!の5人は、れいかと他4人みたいな括りに見えてしまう。せっかくそれぞれ特徴を作ってあるんだし、プリキュアのテーマとして違う個性が合わさって云々というのがあるんだから、色々な事柄に対し五者五様の反応やリアクションがあっても良かろう。
 もっともどーかなーと思うのは主役のみゆきだ。なんか全然主役っぽくなっていかないんだよなぁ。5人の中心というわけでもなく、みんなを引っぱっていくわけでもないし、正直なところ、お話の中心にもいない事が多いような気がします。
 せめて彼女にはお話を引っ掻き回すトラブルメーカーくらいの事をやっていただきたいものだし、ここぞという時に「これぞ主役」というようなことを言ったりやったりしてもらいたい。なんかあまりにも印象薄いんだよなぁ。どーにかならないものかな。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスマーチ」でした。ああ、そういえば、Bパートとアイキャッチがアカンベェでしたよ。
 さてお待ちかね。ぴかりんじゃんけんの方ですが、ピースは「グー」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!!戦績は28戦13勝11分4敗。
 これで通算の出目はグー/9回・チョキ/10回・パー/11回となり、やはり先行しているパーはこないような気がするな。前回のじゃんけんはパーだったし。
 ということを踏まえると、グーかチョキの二択になるが、ここでグーの連荘がくるかこないかがポイントだ。これまでグーの連荘はないし、ここいらできそうな気配はある。
 しかし前回のじゃんけん無しも含め、チョキが出たのは4週も前になる。となると次回チョキを出してパーと同じ数にしておいて、その後グー連荘で出目の数を揃える。と、そんなことをやってきそうだ。
 というわけで、次回のオレの手は「グー」で決まりだ。引き分け挟んで三連勝して来週もウルトラハッピー!にしてやるぜぃ!!


第34話 一致団結!文化祭でミラクルファッションショー!!

教育テレビなんだけど、もうちょっと突っ込んでも良いのでは?

 そんな今回のお話は…
 もうすぐ、七色ヶ丘中学校の“文化祭”!みゆきたちのクラスは、みんなでファッションショーをすることになったの!
 ファッションショーのテーマは、絵本!みんなで好きな絵本の中に出てくるキャラクターになって、ステージにあがるの!とっても楽しそう!!みゆきたちは大ハリキリ!
 でも…クラスメイトの豊島くんが、なんだか楽しくなさそう…。クラスみんなで準備をしていても、ひとりで帰ってしまったの。
 どうやら豊島くんには、文化祭で、他にやりたいことがあるみたい。それはいったい…?みんなが楽しめる“文化祭”にしたいのに…。
 そんな中、学校にマジョリーナが現れた!!みんなの文化祭、どうなっちゃうの!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はあらすじにあるように、バンド演奏をやりたかった豊島くんがクラスの出し物にひとり反対し、準備などに全く参加しないので、みんなでやる文化祭を楽しくしたいプリキュアの皆さんが、あれやこれやで彼を懐柔しようとするが……という話。
 正直、豊島くんがバンド演奏をやりたがっている、という時点でよごれちまった大人としては結果が容易に分かるというもので、そんなもんクラスの出し物「絵本のファッションショー」で演奏させて落ち着ける他ないだろうよというものである。
 オチがこのように見事に分かりきっているわけだから、そこまでの過程の方が当然大事なわけだが、これがまたどうにも今ひとつで、本来学校云々はプリキュアの皆さんの生活にとって本分なわけだし、そんな本分の割に全然学校生活が出てこないこの物語としては、ここいらでプリキュアの皆さんの学校生活とかクラスの皆さんとかアピールしても良いのではないだろうか。
 みゆきたちのクラスメイトと言えばだ。4.1のやよいの件を「なぁ〜んだ」で済ませてしまう良いひとたちっぷりが印象に残っていて、今時の中学生として「ねぇなぁ」と思わんでもないが、それはこの枠として仕方ないとしても、それはそれでやりようがあっただろうと今回を見て思った。
 と、言うのも、今回の一件をプリキュアの皆さんだけでなんとかしてしまうのだ。それってなんか文化祭とかクラスの出し物とか意味なくないか?
 せっかくクラスの皆でやろうとしている事をひとりが頑に反対し参加しないのであるのだから、そこはクラスの皆でなんやかんやしながら解決していくの筋ってもんなのではなかろうか。
 そういったところではかなり弱くて、クラスメイトよりも良い人たちなプリキュアの皆さんが豊島くんにしつこいくらいに関わってくるのは良いとして、やはりここはそれでも折れない豊島くんとそれでもめげないプリキュアの皆さんは見たいところである。つまりクラスで浮いてしまう豊島くんと、そんな彼を良く思わないクラスメイト、その間に挟まるプリキュアの皆さんという図式はもうちょっと強く印象付けても良いだろうと思ったのだ。
 例えばだ。プリキュアの皆さんがあれこれしつこく言い寄ってくる中、最後のやよいがきっと豊島君に似合うと羽根つき帽子を持ってくるシーン。
 これまで他のプリキュアの皆さんがしつこくしてきた経緯もあって、勢い余ってつい羽根付き帽子を手で払ってしまい、悪いと思いながらも頑に反対してきた事もあって謝れない豊島君とか、その事で彼への不満が噴出するクラスメイトとか、一緒にバンドをやるはずだった友達の板挟みに合う様子とか、間に立って仲裁することとなるプリキュア皆さんとか描けると思うのだがなぁ。そんな、どこかではっとするようなところがあっても良かったと思う。
 そこから豊島くんをクラスの中にとけ込ませるのが大変にはなるが、一応良い伏線が張ってはあって、岡田まゆ(前髪を上げているウェービィーな髪の我の強そうな女の子)が「私も最初はダンスやりたかったけど、ファッションショーもやってみたらすごく楽しいのにね」と言うのである。
 当然、数十人いる中で全員一致でやりたい事が決まるなどということはまずない事なので、彼女の台詞は今回のお話の中で大きなポイントだ。ならばだ。そんな彼女が最初に文句をぶちぶち言いつつ準備やっていたけど、そのうち楽しんでやるようになっていく様子なんかを画面の端っこにでも入れておけば、その台詞は大きな意味を持つし、豊島くんがまたクラスの輪の中に入っていくきっかけにもなるし、説得力が出るではないか。そして何より、プリキュアの皆さんってだけではなく、クラスの問題をクラスの皆で解決する方向へ持っていけるじゃないか。
 みんな色々思いがあって、やりたい事ができなかった人も当然いる中で、多数決で決めたから「やらなくてはならない」ではなく、みんなが納得する方向へどう持っていくかを、プリキュアの皆さんがみんなの思いを受け取って集約し解決に導いてほしかった。
 まぁ尺の問題もあるのでしょうが、もうちょっと学校生活というところで突っ込める部分があったと思うと、ここまであまり学校関係の話が少なかっただけに残念だ。

 さて、個人的に気になった部分としては、まずは戦闘だろうか。
 今回の戦闘として、プリキュアの皆さんは大きな音に耳をふさいでいる間にぶっ飛ばされた後、バンク技を放っただけなのだが、ピンチをチャンスにひっくり返したのがキャンディであったのだ。
 前回もそうだったけど、販促玩具の力の解放の為、プリキュアの皆さんはもとよりキャンディの成長という条件もあったため、これまでの幼児みたいだった彼女とは違った印象を与えている。日常パートでも彼女の一言がきっかけになって、プリキュアの皆さんが行動を起こすきっかけになっていたりして、キャンディがただ「みんなの力を合わせるクルー」と言って販促玩具のボタンを押すだけの役ではないようにしている……のかもしれない(笑)。まぁなんにせよ、最初の方とは随分と印象が違ってきているのは確かであって、上手く作ってあるなぁと感心。
 あとはちょっと今回のお話に関連するかもしれないが、みゆきが随分と「みんなでやる文化祭」にこだわって、豊島くんを気にしていた事がちょっともったいないような気が。
 というのも、転校してきた経緯のあるみゆきとしては、やはり孤立することの不安みたいなのがあってもいいと思うんですよねー。だから今回孤立してしまった豊島くんに思うところがあってもいいと思ったんですよ。
 第1話で全く知らない人達の前で自己紹介する事となったみゆきがド緊張したのは、誰だってその気持ちが解らないでもないはずだ。それであかねに助け舟を出されて仲良くなって、クラスに馴染めるかという部分を払拭できたのは大きな事だろう。というのも、私も転校した事がありまして、運良くすぐ友達も出来たのでよかったが、ともあれ、そういう気持ちがよ〜くわかるのだ。
 ま、私の事はともかく、だからこそみゆきには孤立してしまっている豊島くんに敏感に反応する様子であったり、彼女の気持ちが垣間見れるような描写があっても良かったように思う。
 このスマイルプリキュア!のドタバタで楽しいのは大いに結構なんだけど、プリキュアの皆さんの心情みたいなのがあまり見れなくて、あんまり感情移入出来ないんですよねー。物語は感情移入して見てなんぼだと思っているので、もうちょっとプリキュアの皆さんを掘り下げてくれても良いような気がします。まぁけっこう今更感がありますが(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今週のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 さてお待ちかね、ぴかりんじゃんけんの方ですが、ピースがまさかの「パー」でしたので負けました。はっぷっぷ〜。戦績は29戦13勝11分5敗。  まさかのパーだったなぁ。25話以来の負けですよ、ちくしょう。しかしこれで通算の出目がグー/9回・チョキ/10回・パー/12回と結構ばらけた感じになってしまいました。しかしここの所ずっとパー率がかなりの高さだな。
 ということで、やはりグー・チョキのどちらかに絞った方がやはり得策だろうということで、ここ6回を見るに29話チョキ・30話グー・31話パー・32話じゃんけん無し・33話グー・34話パーとなっているので、並び的には「チョキ」が順当のような気がします。
 連敗は避けたいということもありますし、次回のオレの手は「グー」でいきます。グーがきそうな気もするけど、次回はやよいメインの話みたいなのでチョキだと思うんだよなー。まぁなんにせよ、来週はウルトラハッピーにしてやりますよ。
 ってゆーか、次回はみゆきがロボになっちゃうとかいう、なんだかとっても楽しそうな雰囲気なんですけど!!わくわく。


第35話 やよい、地球を守れ!プリキュアがロボニナ〜ル!?

やよいはかなり私たちよりの人間ですよねー(笑)。

 そんな今回のお話は…
 七色ヶ丘の子供達の間では、ヒーローロボットアニメ“ロボッター”が大人気!
 ロボッターの大ファンのやよいに誘われて、みんなでオモチャ屋さんに行くと、マジョリーナ、アカオーニ、ウルフルンとバッタリ…!!
 みゆきたちは、プリキュアに変身!すると、マジョリーナが、新しく発明した“ロボニナ〜ル”を取り出した。
 “ロボニナ〜ル”の光を浴びると、だれでも巨大なロボになれるんだって!
 マジョリーナが、“ロボニナ〜ル”の光をアカオーニとウルフルンに向けると、その光が、キュアハッピーに…!??
 エエ〜ッ、どうなってるの!??キュアハッピーのからだがグングン大きくなって、巨大なハッピーロボになっちゃった!?どうしよう〜!!
 そこにハイパーアカンベェがあらわれて、ハッピーロボにおそいかかる!! 動けないハッピーロボは、大ピンチ!!
 以上公式のあらすじ。

 さすが成田良美、見事なドタバタ劇です。まぁ相変わらず内容は無いんですが(笑)。
 でも楽しいドタバタ劇には違いなく、お話はあらすじにあるように、巨大ロボット「ハッピーロボ」になってしまったハッピーで巨大ロボット対決するぜー!という内容。いつもより早く変身し、長い尺でロボットとドタバタ劇を楽しく見せています。
 そんなドタバタ劇中心の話ではあるんですが、ロボッターの大ファンというよりはオタクのやよいがロボットに大興奮しているよそで、ロボットに全く興味のないあかねとなおとの温度差であったり、大興奮してやる気満々の割に全く役に立たないピースであったり、ロボットになってしまったが故に自分で動けないハッピーの翻弄されっぷりなど、ただハッピーがロボになっちゃったーってだけで終わらないのはさすがの成田良美である。
 上記の例で言えば、オタクがひとり大興奮していると周りの一般人が異様に冷めていく様子であったり、知識ばっかり先行して役に立たないオタクっぷり、そしてそれに巻き込まれちゃって迷惑する人を表しているようで、そう考えると今回のこんなドタバタ劇の中でもなんとなく言いたいことがあるようではある(笑)。
 お話としては、誰も上手くハッピーロボを動かせないとくれば、やっぱり「困ったときのビューティー」ですよ。誰も出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れる憧れるぅ!しかしアレだな、ホントこのスマイルプリキュア!は困ったらビューティーだよなぁ(笑)。ビューティーは他のヤツラにちょっと説教のひとつでもくれてやった方がいーんじゃないか?

 とまぁお話的にはそんなわけで書くことがない(笑)。一応最後に人が異様にハマるものにはそれなりに良さがあるので、あんまりオタクを否定しないでね。みたいな事は言っているがまぁそんなものは取って付けたような感じなのでどーでもいーちゃぁどーでもいー。
 というわけで個人的に気になった部分としましては、いつもに増してやよいのオタクっぷりがすごかった事だろうか。なるほどその手の人たちに大人気なのも頷ける話である。しかし9,980円もするおもちゃは中二としてはけっこうな額だとは思うのだが、そんな物を発売日が待ち遠しかったとか言って買いに行くやよいはけっこう金持ってるというか、そんなもんポンポン買える(ポンポン買っているかどうかは知らないが)んだとすると、彼女の自室にはもっとそれっぽいグッズが沢山あっても良いような気がするなぁ。以前の部屋の様子ではヒーロー物のフィギュアと目覚ましがあったくらいだったけど。
 ああ、それでちょっと思いついたのだけど、そんなグッズで部屋が溢れかえってしまったやよいの部屋を見て、いらんもんは捨てろー!捨てるものなんて無いよー!みたいな話があってもおもしろいかもね。まぁその話にどうオチをつけるかが問題だが(笑)。
 お次ぎは合体してからの攻勢ですが、なんだろう、このごっこ遊び感(笑)。まぁワザとやってるんでしょうけど、その「ごっこ遊び感」が良く出ていて良いですよね。ハイパーアカンベェのワルボッタービームに「ハッピーバリア!」とか言っちゃってバリアを展開したり、「ハッピーバリアは無敵なのだ!」とか言っちゃうあたりのごっこ遊びの楽しい感じとバカっぽさ(笑)がとても良いです。
 どうせここまでやるんなら、ロイヤルレインボーバーストのバンクは無くても良いような気がしますなぁ。だってほら、あのバンク2分くらいあって長いし。せっかくだから最後までごっこ遊びをやらせてあげれば良いのに、というかハッピーロボで大勝利!ってのを見たかったです。
 まぁそれにしても、今回はやよいが随分と楽しそうで、ごっこ遊びを壮大なスケールでやれたのだから、そらそうだろうというものでしょう。上記しましたけど、そういう中で全く興味のないあかねとなおとの温度差や、巻き込まれてどバッチリ喰ってるみゆき(ハッピーロボ)の様子をおもしろおかしく見せていて、スマイルプリキュア!らしい楽しいお話しになっていて、内容は無いけれど随分と楽しめましたよ。
 あ、今気付いたけど、バンク技使わないとハイパーアカンベェを浄化できなくてデコルが手に入らないからか。スポンサーを考慮した結果だったんですねー。でも今回って成田良美がただロボット物やりたかっただけなんだと思うぞ(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今週のまたみてねは「プリンセスピース」でした。まぁ今回の流れならそうでしょうね。
 さて、お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースがチョキだったので勝ちました!ウルトラハッピー!戦績は30戦14勝11分5敗。
 ふふふ、読み通りですよ。これで通算の出目はグー/9回・チョキ/11回・パー/12回となりました。となるとそろそろグーの連荘が来てもおかしくはないでしょう。連荘してないのはグーだけだしな。
 というわけで、ピースが「グー」を出してくると予想して、こちらは「パー」でいきます。これで来週もウルトラハッピー!にしてやるぜ!!


第36話 熱血!?あかねの初恋人生!!

久々に内容のある話。さすがだなぁ成田良美。

 そんな今回のお話は…
 みゆきたちのクラスに、イギリス人の男の子がやってきた。名前は、ブライアン。3週間、日本の学校で勉強するためにやってきたんだ。
 あかねは、ブライアンを見てびっくり!実は、前の日、あかねが転んだときに、助けてくれた男の子がいたんだけど…その男の子がブライアンだったの!
 先生から、「ブライアンに学校の中を案内してあげて」と頼まれたあかね。ブライアンと学校めぐりしていると、あかねはドキドキ…このドキドキって何なんだろう…。
 みんなといても、ブライアンのことばっかり考えちゃうあかね。これって、もしかして恋なのかな…!?
 以上公式のあらすじ。

 上記あらすじを見ると真っ当な恋話のようだが、恋愛云々としてはけっこう微妙。なのだが、逆にその微妙なのが良いのだ。
 ひょんなことからブライアンと一緒にいる事が多くなったあかね。久々登場のふしぎ図書館でもブライアンの話題ばかり(だったらしい)。そんなあかねに他の皆さんが「もしかしてブライアンのことが好きなの?」と見ていてもお節介だなと思うような(笑)お節介を焼かれてしまい、本人をよそに盛り上がっているみゆきとやよいにを中心に「告白しよう!」みたい流れになってしまうのだが、当の本人は指摘されて初めて気付くような微妙な関係なわけですよ。
 それに14歳という歳ですから、あかねにとってそれがホントに恋愛感情なのかどうかはよく分からないのも頷ける話ではある。だからこそ、お話として恋愛云々が微妙であることが大切。
 最後にあかねが「ブライアン好きだ」とか言っちゃったら興醒めで、あかねのブライアント一緒にいて楽しいのは、好きだからなのか、ただ気が合うというだけなのか、なんだかよく分からないけど……というもやもやっとした感じが、この年頃の女の子を実に上手く描いているわけだから、今回のこのお話が、恋話なのか外国人留学生との異文化交流の話なのか、そのどちらにも傾かずに微妙にどっちともとれるラインで話を作ってあるのだから、やっぱりさすがの成田良美である。

 お話としては、上記したように本人をよそに盛り上がっている他のプリキュアのみなさんはともかく、ブライアント親交を深めるあかねの様子を短い尺ながらも描いており、また時間の経過も表して、彼の留学期間である3週間でふたりの親密度が上がっていく様子を見せ、やってくる別れの時を印象付けている。また明日と言い去っていくブライアン。夕焼けになりつつある空をバックに隅っこにぽつんと描かれているあかねの後ろ姿が彼女の心情をよく表していて良い一枚絵になっている。
 最後の日にクラスの皆に見送られ学校を去っていくブライアンであったが、あかねは一緒にいて楽しかったと思いながらも、もう会う事もないのだからと空港へ見送りにいく事もなかった。お話上、ここが大きなポイントなのもさることながら、もう会えないかもしれないというのに見送りにも行かないあかねを見せるのが上手い。
 普通に考えれば、最後なんだからギリギリまで一緒にいれば良いのにと思うのだが、あかねとしては、好きなのかなんなのかよく分からないけれど、一緒にいて楽しかった彼が去っていく様を見て、寂しかったり胸が締め付けられるような思いをしたくないのだ。
 そんなあかねにみゆきが「そんなのあかねちゃんらしくない」というように、普段の彼女ならきっとそのような事はないのだけど、自分でもよく分からない感情に戸惑う14歳の少女の心を垣間見たような気がして、見ていて歯痒くさせるのだがら上手いこと作ってある。
 ここでちょっと思うのだけど、前半で他のプリキュアの皆さんが勝手に盛り上がって「もしかして好きなの?」とか言っていなければ、あかねは終始素直でいれたような気がする(笑)んだけど、まぁ14歳の少女たちに惚れたはれたで盛り上がるなというのも無理な話であるし、なにより上記したように「らしくないあかね」ということがあってこその戦闘後の盛り上がりなので、そういう点からしてもやはり脚本は良く出来ていると言える。
 良く出来ていると言えば、戦闘で愛だ恋だをどうせ別れて終わりなんだから無意味とするウルフルンに、その恋愛云々をプリキュアの皆さんが良いこと言って結論づけないのも良い。なぜならまぁ皆さんお察しの通り、プリキュアの皆さんは14歳の女の子ですからねー。そんなの堂々と語って結論なんか出せませんよ。だからサニーが今の自分にはわからないけど、とするのは実に自然であり、そういう中で、たとえ別れてしまったとしても共有した時間はきっと無意味ではない、無意味であってほしくないと、人が人を好きになる事への希望で留めておくのが、プリキュアと言えど14歳の女の子である等身大の彼女らを表していて、なんだか甘酸っぱい気分になって良いではないか。

 どうせもう会う事もないからなどと言っていたあかねは戦闘を経て、だとしても最後にしっかりお別れすることに意味を見出し空港へと駆けていく。  他のプリキュアの皆さんがリレーしてあかねを助けていく厚い友情もぐっとくるが、必死に走るあかねの様子をちょっと長い尺を使っていた事とブライアンに会って特に気の利いたことを言わなかったことが印象に残った。
 走るあかねは先程述べたようにけっこう長い間走っていて、見ていて「まだ走る。おおっまだ走る」とか思いながら見ていたのですが、ここで必死に走っているあかねが走りながら髪留めのゴムを捨てたり、疲れてスピードが落ちる所から再度ダッシュしたりなど、脇目も振らず一心不乱で走っている様子が後で活きてくる。
 あかねがくるのを信じて待っていたブライアンに会って、きっと言いたいことが沢山あったろうあかねはそこで言葉が出てこないのだ。
 飛行機に乗って行ってしまう前に彼に会う。戦闘後から激走してきたあかねは、ここへ至ってもう頭の中にはそれしか残っていなかったのだろう。会ってどうこうとか自分の気持ちがどうだとかを考える余裕がなかった、それを表す意味でも彼女が走っている様を長く見せていることに意味がある。
 言葉の出てないかあかねにブライアンの方から、あかねのおかげで楽しく過ごせ、またこの国がより好きになったと言い、彼女に教わった関西弁「おおきに」と謝意を表す。それであかねもあぁそうだった、なにより彼に会って一言礼が言いたかったのだと「thank you」と返し、固く結ばれた手の一枚絵で終わる。変にその後どうなったかが語られずに終わるのも潔くて良い。この後どうなったのかをこちらが想像する余地を残してくれている点でもやはり脚本は良く作られているのではないだろうか。
 ともあれ、戦闘後からのシーンは、厚い友情やあかねの友達以上恋愛未満な14歳の少女の微妙な心情を描いていて、とても強く印象に残ったし、なによりお話として見ていて気持ちがよかったです。

 とまぁ久々に内容のある話が良く出来ていたので感心してしまいましたよ。何故か二週連続で成田良美脚本だしなー。一体何があった?(笑)
 脚本が良かったのもさることながら、演出も良かったし作監は稲上晃さんだったしで、今回はアタリ回だったなぁ。ともあれドタバタもけっこうだけど、こういう内容のある話の方がやっぱ良いなぁ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスサニー」でした。
 さてお待ちかね、今回のぴかりんじゃんけんですが、ピースがグーだったので勝ちました。ウルトラハッピー!戦績は31戦15勝11分5敗。
 思った通りグーできましたな!(ニヤリ)。と、いうことはやはりグーの連荘で数を合わせてくる予想は間違ってはいないだろう。
 なので次回ピースは「グー」を出すと読んで次回も「パー」でいきます。三連勝して来週もウルトラハッピー!にしてやるぜ!


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