スマイルプリキュア! 13〜24話

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第13話 修学旅行!みゆき、京都でドン底ハッピー!?

ナイスコメディでした。さすが成田良美。

 そんな今回のお話は…
 今日は、いよいよ“修学旅行”!
 京都へ向う新幹線の中、おやつを食べてみんなで大はしゃぎ!
 みゆきもおやつをとりだそうと、バックを開くとナントからっぽ!?全部キャンディが食べちゃってる〜!!
 京都についたら、まずは有名な“金閣寺”へ!ところが、“金閣寺”で、みゆきは池に落ちてしまったの!
 おみくじをひいたら、なんと“大凶(だいきょう)”…。こんどは、みゆきの頭にいきなりハトのフンが落ちてきて…なんでわたしだけ〜?!
 なんだか、ツイてないことばかり…せっかくの修学旅行なのに、みゆきはドンゾコ気分。
 「今が一番悪いから、これから良くなるって!」みんなに励まされて、なんとか元気を取り戻すけど…。
 その頃、アカオーニはむかしばなしの絵本にでてくるようなトコロで、大暴れしてやろうと、京都へ向っていた…。
 以上公式のあらすじ。

 冒頭に書いたようにナイスコメディで久しぶりにアニメ見て声出して笑いましたよ(笑)。
 サブタイに「みゆき、京都でドン底ハッピー!?」とあるように、みゆきが修学旅行先でツイてない事態に陥るのは一目瞭然。その「ツイてない」ことが起こることが分かっている中で笑わすのだから、これは褒める他あるまいて。
 それも、最初にあまりに楽しみではしゃぎまくっているみゆきを見せておき、その後に起こる数々の不幸な目に遭う彼女のギャップが、「楽しい修学旅行」だからと楽しくあろうとすればするほど、見ていて「またなんか起こるんだろうな」と思いつつも、みゆきの不幸に期待してしまうという見事な脚本もさることながら、そんなみゆきを可哀想と思わせないように、あくまで可笑しく見せる演出も見事だろう。
 個人的にウケたのは、おみくじで大凶を引いた時のみゆきのあの顔(笑)。第2話でアフロにされたフレッシュのラブもヒデェ扱いだな(笑)と思ったが、かつてこれほどまでにいじられた主役がいただろうか(笑)。
 それもさることながら、直前に池に落ちたにも関わらず、楽しい修学旅行なんだから大吉に決まってると自信満々で引いたおみくじが、まぁ見ている方としたら分かってはいることだが大凶で、みゆきの見事な工エェェ(´д`)ェェエ工感を醸し出している点でも良い。
 それとお土産のこけし。落としてしまって壊れることは想定内。たぶん首がポトリと落ちるんだろうなぁと思っていたら、おかっぱ部分がパカッと割れて丸坊主なってしまったのは想定外の出来事で爆笑してしまったですよ(笑)。
 お話としても、どうやって不幸な目に遭う仲間いうのにオチつけるのかと思っていたが、戦闘でも見事な不幸っぷりを発揮するハッピーが、私の所為でみんなを不幸に巻き込んでいる、こんなことならみんなと離れていれば良かったとするのを、この程度のこと(戦闘でのピンチ)は大凶でもなんでもない、5人一緒ならがんばれるしハッピーだとして、ピンチを一転結束力を高めて切り替えし、事後もこれまでの不幸の数々も、思い返せば良い思い出として笑い合い「笑う門には福来る」へ持っていって、このスマイルプリキュア!のテーマのひとつである「ずっと笑顔でいればきっと最後はハッピーエンド」へ落ち着かせているのだから、やはりさすがの成田良美と言わざるを得ない。

 コメディ以外で気になった部分としては、宿泊先でのガールズトークだろう。
 定番の「好きな人は?」を振られたみゆきに意中の人がいることが分かっての彼女らの反応が、伝説の戦士プリキュアといえど年相応の女子中学生している様も良かったが、それより自分の意中の人がピーターパンだと明かしたみゆきだろう。劇中の他の皆さんを見ても分かるように、若干引きますよね(笑)。それも本気で言っているんだからなおさらです。そら、やよいも目が点になるわ(笑)。
 ついでに言えば、あんまりそういうことに興味なさそうだと思っていたれいかがその話に食い付いてきたのは意外であった。「好きな人がいるんですか!?」と真っ先に言ってくるところを見ると、彼女自身にはそういう人がまだいない、という事かもしれず、興味津々だったのかもしれませんね。
 しかし、この件からも分かりますが、みゆきって年齢の割に結構な子供っぽさですよねー。まぁメインターゲットとの同調役であることを差し引いても、本気でピーターパンが好きとか言っちゃうのはメルヘン好きどころの話ではなさそうだが、まぁそれだけ純粋な心の持ち主ってことなんだろう。となると彼女の両親がどんなでどんな育て方してるのか気になるところ。
 プリキュア5ののぞみもこの親にしてこの子あり、という感じであったので、みゆきの家庭をちょっと見てみたいですな。あと私生活がけっこう謎なれいかも気になるところ。れいかは予告でたこ焼きを食べたことがないと言っていたので、結構な上流階級そうだから、お宅訪問だけでひとネタ作れそうだけどなー。
 そーいやプリキュア5でもお宅訪問なネタあったな(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアハッピー」でした。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんはピースが「チョキ」だったので勝ちました!予想通り!初の連勝です!!ウルトラハッピー!!戦績は9戦5勝3分1敗。
 4回まわりチョキ×2グーパー1回ずつの法則はこれまで良い感じであたっているので、その法則通りなら前々回グー、前回パー、今回チョキときたので次回はチョキ連荘という事になる。
 となれば、こちらが出す手は「グー」一択です。よ〜し、三連勝で来週もウルトラハッピーけって〜い!!

第14話 修学旅行!大阪で迷子になっちゃった!?

なんだろう。内容ないよな。

 そんな今回のお話は…
 修学旅行、最後の日は、あかねのふるさと大阪へ!
 今日は、グループにわかれて、自由に大阪を見てまわるんだ〜!みゆきたちは、あかね、やよい、なお、れいかの5人チームで出発!
 プリキュアのチームワークで、おもいっきり楽しんじゃおう!…アレ?あかね、れいか、なおがいない!?
 どうやら、みゆきとやよい、それにキャンディは、みんなとはぐれちゃったみたい。どうしよう!大阪で迷子になっちゃった…!?
 そのころ、あかねたちも、みゆきたちがいないことに気づいて、大慌て!スケジュール通りに動きながら、みゆきたちを探すことに決めたわ。
 そんな中でも、やよいは「ロールプレイングゲームみたい!」となんだか楽しそう。
 みゆきたちも、スケジュール通りに行こうとするけど、行き方がわからない…。そんな時、親切なおばちゃんから、アメ玉をもらい、道案内もしてもらったの!みんなやさしいな〜!
 でも…すれ違いばかりで、なかなか出会えない、みゆきたちとあかねたち。はたして、みんなはちゃんと会えるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はサブタイ通りで大阪で迷子になっちゃったーというドタバタだけである。正直、見せ所がどこなのか分からなかった。
 まぁ迷子になるのはいい、イベントが無いと話にならないからな。ではこのイベントはどういう意味があるのかと言うと、アバンでれいかが「たこ焼きを食べたことがない」というフリをして、Aパートすぐに「れいかの初たこ焼きはみんなで一緒に」となるので、迷子になって離ればなれになってしまっては一緒に思い出を作れないということになるのだが、この枠のアニメとしてどー考えても最後は一緒にたこ焼きを喰らうことは分かりきっている。という事はそこに至るまでに何を見せるかがポイントであり、迷子というイベントを乗り越え、その目的を達成することでの達成感を演出する為の燃料である。
 つまり、一旦離れて再会するまでのドラマが見せ所のはず。なのだが、道中何かしらの苦難を自力で乗り越えることもなく、みゆきとやよいは親切な大阪のおばちゃんに案内されたり飯喰ったりだし、あかね・なお・れいかはみゆきたちを探して腹を空かせただけで特に何もないのだ。
 このスマイルプリキュア!はドタバタして楽しい感じではあるものの、イベントを通じて何かしらの教訓を得るようなことってあんまりないよなー。まぁあんまり訓話過ぎて説教臭くなるのもなんだが、今回のようにただ「迷子になっちゃったー、でもちゃんと合流したよ」だけなのもどうか。この5人だからという合流の仕方があっても良いだろう。せっかくのキャラクターなんだから、こういう時に個性を発揮して日常的なちょっとした逆境を乗り越えるくらいのことをしてほしいところ。

 本来ならば、戦闘あたりで個性を発揮し合流に結びつくところであるが、戦闘で何をしたかと言えば、ちょうちょデコルでサニー・マーチ・ビューティーに羽が生えて空飛んだくらいのことである。まぁ百歩譲って空飛ぶのはいいとして、それが戦闘に活かされたかと言えば、ひらひらとアカンベェの周りを飛んで自爆するのを待っていただけだし。それなら別に羽生えなくてもいーんじゃねーのか?
 ついでに言えば、青っ鼻アカンベェに固有バンク技が効かないというのをまたやるのかよ、と思ってしまった。まぁメインターゲットの皆さんが毎回欠かさず見ているとは限らないので説明はいるのでしょうけど、いちいち技ぶっ放して確認するこたぁねぇよなぁ。技バンク見ながら「お前ら効果無いって知ってるじゃん」とか思っちゃう。
 それを踏まえて、5人+キャンディがいないと青っ鼻のやっつける「レインボーヒーリーング」が使えないわけだし、通天閣アカンベェの口を大きく開かせれば、中にいるハッピー・ピースが出られるとフリしたのだから、5人のプリキュアの特性と結束力で状況を打破すべきだったのではなかろうか。そういうプリキュアらしさが欲しい。

 個人的なところとしては、やよいが「RPGみたい!」とか言い出しはしゃいでしまうのだが、若干引いてしまったのは置いておいて、それならそれでそんなやよいがみゆきを率先するみたいなのがあってもいーんじゃないですかねー。それでことごとく失敗するとか(笑)。
 他は……特筆すべき「ここが良かった」というところがホントないな。どうせすれ違うのなら、もっと肉薄してメインターゲットの皆さんが「ああっそこにいるのに!」と思うくらいであっても良かったように思います。
 ほんのひとつでも光る部分があればまた印象が違うと思うんですけどねぇ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアサニー」でした。
 さてお待ちかね、ぴかりんじゃんけんの方はピースが「グー」だったのでアイコでした。な、なんだってーっ!法則が崩れたじゃないか!?戦績は10戦5勝4分1敗
 まぁ負けでなかっただけでも良しとして、問題は次回の対戦の方ですよ。法則が崩れたとなると、これまでの通算の出目が何回あったかで数えてみたら、グー/4回、チョキ/5回、パー/3回で、ほぼ変わりがない。パーが少ないところを見ると平均としてパーが出そうな感はあるが、今回を入れたここ5回の出目は、10話パー・11話グー・12話パー・13話チョキ・14話グー、とチョキが1回しかない。
 となるとここいらでチョキが出る方が確立高そうな気がしないでもない。しかしもうひとつ重要だろうデータがある。それは連荘だ。連荘で同じ手がきたのは6話7話のチョキだけだ。それを踏まえると、むしろここいらで連荘がきた方が出す手としては意外性がある。
 平均値してパーがくるのが順当、さらに連荘でグーがきても不利にならない手として考えるならば、来週のオレの手は「パー」が妥当な線だろう。
 ここ数回からしてチョキがくる可能性も捨てきれないけどなー。来週は勝負所になりそうだが、見事勝利してウルトラハッピー!にしてやるぜぃ。


第15話 ドタバタ!みゆきの母の日大作戦!!

育代ママかわいいなぁ。

 そんな今回のお話は…
 ふしぎ図書館で、絵本に夢中のみゆき。ふと見わたすと、あかねもやよいも、なおもれいかも、なにかを手づくりしてる…。
 みんな、どうしたの??「だって、きょうは“母の日”でしょ?」アッ!!どうしよう!すっかり忘れてた〜!!
 みんな、お母さんへのプレゼントを作っていたんだ。なにも用意してないみゆきは、お母さんのお手伝いをすることにしたわ。
 だけど、お洗濯しても、お布団を干しても、失敗しちゃう…。どうしてもお母さんにウルトラハッピーになってもらいたいみゆき。
 しゅんとするみゆきだったけど、キャンディがつけていたネックレスを見て閃いた!
 わたしもビーズメーカーでネックレスを作ってプレゼントする!
 ビーズメーカーをクルクル回して、紙粘土で作ったカーネーションの飾りを付けて・・・できた!
 …でも、あまり上手に出来なくて、みゆきはまたしょんぼり…。みゆきはお母さんを喜ばせることができるの…?
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記引用したあらすじ通り、母の日のことを忘れていたみゆきが……という話で、まぁなんかしようとするも上手くいかないのはお約束。そこで大事なのは気持ちだとするのも予想通りの展開なので、特にお話としては某ない。
 だが、ドジッ娘みゆきの失敗の数々は楽しく見せているし、そんな失敗ばかりの自分に落ち込んでしまうみゆきの心情も上手く描いていて、展開的なおもしろさは無いものの普通に見れる内容にはなっている。
 展開的に常道な今回のお話をそれなりに見せているのは、悪役の使いどころであろうか。使いどころというよりかは、悪役であるウルフルンがしっかりと役割として「悪い」のが良いのだ。(変な日本語だ/笑)
 みゆきがお母さんへの感謝を込めて、下手なりに一生懸命作ったネックレスを、まぁこんなこと言われたら傷つくというような見事ななじり方をしてくれる。しかもみゆき自身がこんなヘタっぴなのをもらってもお母さんは嬉しくないのではとしょんぼりしている最中でである。熱心にこのアニメを見ている者としてはウルフルンにムッとせざるを得ないのが人情というものだし、シュンとしてしまうみゆきをとても可哀想に思うのに無理はないだろう。
 そこへ他のプリキュアの皆さんが、そんなウルフルンに激昂し立ち向かっていくのだから、そうなるとは分かってはいるものの、この熱さが気持ちいい。ここの気持ち良さは、悪役がどれだけ悪いコトする(もしくは言う)かで振れ幅が違ってくる。悪ければ悪いほどその後の盛り上がりはグンと上がるわけで、盛り上げどころを作る為の悪役の使い方が光る。
 それに乗っかる形でプリキュアたちの攻勢が始まり、みゆきの気持ちをないがしろにする悪役を正論でひっくり返して打ちのめすのだから、気持ちがよくないわけがない。
 その部分の戦闘としても、これまで固有の特殊効果を発揮したのはサニーだけであったが、今回はハッピーを除く全員が、蹴りに炎を纏わせたり、触れた物を凍結させたり、電撃を走らせたり、突風を起こしたりで伝説の戦士プリキュアとしてレベルアップした感があったのも良かった。
 悪く言えばループ物のこの物語は、基本的に同じことをやっているだけなので、一本一本でなにかしらの盛り上がりどころ作っていかないとどうしても飽きてしまう。そういった観点から見ても、母の日イベントという先の展開が分かりきったお話で、見事な盛り上がり所を作ったことを素直に褒めたい。

 個人的なところとしましては、まずはみゆきの母「星空育代」か。娘のみゆきと違って随分としっかりとした感じの優しいママンであった。
 どうやらみゆきは外身はママン似だが、あのおっちょこちょいはパパン似なんだろうなぁ。まぁそれはともかく、あまり外見以外で似たところのなかった母娘であったのはちょっと寂しいところで、どうせなら「この母にしてこの娘あり」というようなところを見たかったところで、主役であるみゆきが現在こうなのは、なるほどこのママンあってのことだったかと納得したかったのである。まぁでも失敗続きのみゆきへの対応を見るに、みゆきの天真爛漫さはママンが特に何も言わず笑顔で見守っているからかもしれませんねぇ。
 他はと言うと、みゆきの特技を他の皆さんが思いつかなかったシーン。笑いどころではあるのだが、個人的にはとても興味を惹かれた。
 というのも、自分もみゆきの特技が思いつかなかったからだ。そこで改めて、みゆきの特技とはなにか考えてみたんだけど、これがまた無いんだよな、ホントに(笑)。
 そこがまたおもしろく、他の皆さんはそれぞれ一芸をもっているのだが、みゆきは特徴として「メルヘン好き」というのはあるものの、何かしらの「一芸」はないのだ。つまり彼女の能力としては実に凡庸とした人間なのである。それがポイントなのではないのだろうか。
 スポーツが得意というわけでもなく、勉学に秀でているわけでもなし、絵が上手く描けるわけでもなければ特別練習している楽器があるわけでもない。ただ絵本が好きで、その世界が「いいなぁポワワ」と憧れているだけの女の子。そんなフツーの女の子が何の因果か伝説の戦士プリキュアとしてがんばっているわけである。
 過去のシリーズを見ても、主役には大概なにかしら打ち込んでいるモノであったり、特技なりがあったわけですが、みゆきと同じく一芸がないのがプリキュア5ののぞみが唯一。だが、のぞみには何も無かったわけではなく「大いなる愛」を備えていた。みゆきも以前にこの感想で「応援力」と評しましたが、プリキュアになる要因として、個人の能力ではなく内なる心の方が大きいことを表していて、なかなか見事なキャラ設定であると感心したのでありました。
 その辺のことをメインターゲットと一緒に見ているであろう親御さんがそっと諭していただければ、お兄さんは日本の未来に希望が持てます。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアマーチ」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんはピースが「パー」だったのでアイコでした。戦績は11戦5勝5分1敗。
 むぅ。平均をとってきたか。勝てると思ったんだけどなー。それはさておき次回である。
 ここ六回の出目はパー・グー・パー・チョキ・グー・パーだ。この並びからすると、チョキを真ん中とすれば次がグーなら並びがキレイなので、なんとなくそうしたくなるのが人情って物だろう。
 だが、6週でピースなのにチョキが出たのが一回ってのも寂しい限りではないか。そろそろチョキがきても良い頃合いなのではなかろうか。
 とすればだ、負けのない「グー」を出しておくのが得策であろう。個人的にはたぶん並び的に連荘はないと読む。負けがないのは良いけど、アイコだと気分が乗らないので次週は勝ってウルトラハッピー!にしたいところ。
 次週と言えば、次回はお気に入りのれいかがメインのお話で、なんで勉強しているか分からなくなってしまった彼女が、やっていることを全部やめてしまうというおもしろそうなお話なので、ちょっと期待したい。来週も楽しみだなぁ。


第16話 れいかの悩み!どうして勉強するの!?

親御さん達にはぜひとも、今回はどういうことなのかをお子様に補足していただきたい。

 そんな今回のお話は…
 お勉強が得意なれいか、テストはいつも1番!それに比べて、みゆきたちのテストはぜ〜んぜんダメ…。
 ガッカリしているみんなを、元気にしようとしたれいかに、みゆきは「どうして勉強、しなきゃいけないのかな?」と聞いたの。
 今まで、なんでもがんばってきたれいか。でも、ホントに自分がやりたいことだったのかな?
 分からなくなったれいかは、一度全部やめちゃうことにしたわ。生徒会も、弓道部も、お勉強も。それにプリキュアまでも!? 
 みゆきたちは、しばらくれいかを見守ることにしたけど…。そんな時、アカオーニが現れちゃった!
 れいかはこのまま、お勉強もプリキュアも、ホントにやめちゃうの!?
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記の通り、どうして勉強するのか、そして生活する上で一体何の役に立つのか、という問いに答えられなかったれいかが、義務と思ってやってきた勉強も、勧められて入った生徒会と弓道部も、そしてプリキュアも一時的に止めて自分を見つめ直す、という話。
 れいかがお気に入りの私としては、彼女ことが一番興味深かったがそれは後述するとして、お話のオチは「どうした成田良美!?」と思わずにはいられなかったが、れいかがどうして何を考え何を得たのか、そしてこの話で何を言いたいかは良く出来ていると言って良い。さすが成田良美。
 アバンでのれいか以外の他の4人の言ったことは、この歳頃としては至極真っ当な意見である。しかし、勉強が一体何の役に立つのかと問われればものすごーく役に立つのである。何せ学歴ってだけでも中卒と有名国立大学出では雲泥の差なわけだから、ただそれだけでも役に立っているわけである。しかし、生まれてこのかた外の世界と言えば、学校という小さな箱庭にか知らない中学生にとっては、それがどれほどの差かなんてことは分からないのよねー(しみじみ)。
 まぁそんな年寄りの嘆き悲しみはともかく、頭が良くて大人っぽいれいかであっても中学生は中学生。大人になってみないと分からない年寄りの嘆き悲しみなど知る由もないわけですよ。
 どうして勉強していたかと言われれば義務だと思っていたからで、生徒会や弓道部も他人に勧められたから。本当に自分がやりたいと思ってやっているわけではないと気付かされたれいかは、自分がしたいことがなんなのか分からなくなってしまう。
 そこで祖父に相談してみると「一度全部辞めてみるといい。それで見えてくることもあるだろう」と返され実行に移す運びになる。
 なおに諭され辞めるのではなく一時休止とし、プリキュアの仲間達と放課後をそれぞれ過ごし、戦闘を経て今回のオチへと辿り着き、アバンで答えられなかったことを答えて終わる。各々が苦手だった科目がこんなことに役に立ちますよ、と。
 れいかはアバンで出された質問に答えを出したわけですが、お話として「どうして勉強するの?」に対しては、勉強しないと未来が広がらないよーと言いたいわけである。
 メインターゲットの皆さんがケーキ屋さんになりたいと思っていたとしても、ケーキを作れないと人がケーキ屋さんになれるはずもなく、んじゃケーキの作り方を勉強しなければならない。というように、レベルアップしてたくさんスキルを身につければ、その後の行動に自由が利く、イコール、未来になれる自分がたくさんある。という話なのだ。
 今回のアバンのような疑問に必ずブチ当たるであろうメインターゲットの皆様のために、親御さん達にはそんなフォローをしていただき、軌道修正を計ってくだされば、お兄さんは日本の未来に希望が持てます。
 まぁなんにしても、この歳になりますと、中学生くらいまでの子供らなんて無限の可能性の固まりにしか見えないわけですよ。こいつらはこれからなんにでもなれるしどこへでも行けるしどうとでも修正可能だなーとか思っちゃう。大人になるとな、修正すら困難になってくるのだよ。
 まぁそんなこと若いヤツラに言っても分からないであろうが、後で悔い残すくらいなら、これだけやってもダメだったなら一片の悔いも無い!くらいにやっておいた方がいいぜー。

 さて、説教臭くなってきたのでいつもの感想に戻しますと、やっぱりれいかはおもしろいキャラクターなのである。
 前回みゆきには一芸がない、という話をしましたが、なんでもこなすスーパー中学生のれいかにはやりたいことがないのだ。それでプリキュアのみなさんがそれぞれ打ち込む何かを間近で見て目を輝かせる。
 自分が知らないことを探求し、学んで吸収して答えを出す。そしてそのための努力を努力とは思わない。そのため、れいかの能力値のパラメーターはぐんぐん上がっていくわけですよ。でも決して彼女は「天才」ではなく、どちらかと言えば秀才タイプなのだ。何か一つの分野に突出した見まごう事無き天才に勝つことはないだろう。三国志で言えば、孔明や劉備でなく周瑜とか曹操みたいな感じ。一分野では負けるけど合計は勝ってる、みたいな感じ。配下にいたら戦争に内政に計略にとさぞ心強いことだろう。
 そんな彼女は自分の能力を鼻にかけることもなく、秀才タイプのキャラクターでありがちな、変に頑固でキツい性格、というわけでもなくどちらかと言えば柔和で優しく、お嬢様育ちからくるバカがつくほどの生真面目さが、世間とちょっとズレているんだから可愛らしい。
 またそんなれいかのキャラクターが、こうして生まれたんだなと思わせる家庭が描かれていたのも良い。
 自分が何をやりたいのか分からなくて一度全部辞めてみるとしたれいかが、毎朝の兄との(れいかは妹だったんだね!!)ランニングや、母のお弁当作りの手伝いをしようとすると、母も兄もれいかがやりたいことをやりなさいと、れいかを応援してくれるのだ。金持ちの娘らしく蝶よ花よと甘やかされているわけではなく、自分のやりたいことは自分で見つけなさいと突き放しながらも彼女がそれを得られるようにとして、随分と家族から愛されている。ああ、なるほど。この家庭にしてれいかありと思わせてくれるではないか。
 そして今回一番のポイントは、プリキュアの活動だ。何を当たり前なと言われるかもしれないが、劇中で彼女はプリキュアになったのも、みゆきたちに勧められたからだとしているからだ。
 戦闘で、プリキュアの活動でさえも休止するとした彼女は、人々を嘆き悲しませる悪行を見過ごせないとして戦闘参加するわけですが、悪役の悪事を許せないとしたのはキュアビューティーになった時も同じでしたよね。
 つまりプリキュアに関しては、誰に勧められたからというわけでなく、始めかられいかが望んでしていたことという事になる。自分のしたいことがなにか分からないれいかが唯一、やりたいと思ってやっていることなのだ。誰かが誰かに悪行を働いているのを見過ごせない、見事なプリキュア魂ではないか。れいかはなるべくしてプリキュアになったと言えるだろう。
 そういう観点から言うと、歴代プリキュアの中でトップ3に入るお気に入り夢原のぞみとけっこうかぶっていて、のぞみのなんにも出来なくてやりたいことが見つからないに対し、やれることが多過ぎて自分の得意が分からないの違いはあるものの、自分の夢を見つける、という事では同じだし、普段のほほんとしてるのに悪事に対し激昂するその心も通じるところがあって、それでいてのぞみのようかと問われればそんな感じもない、これまでのプリキュアにない新しいタイプなのが、やはりお気に入りなのであった。
 設定的なところを言えば、今回は「普段はとても優しいけど起こると一番怖い」という設定をちゃんと活かしており、その辺はさすがの成田良美で上手いことやっていただけているのは、れいか好きとして嬉しいところ。人気出てくれるといいなぁ。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「ハッピー」でした。
 お待ちかねのぴかりんじゃんけんはピースが「グー」だったのでアイコでした。アイコ三連荘かよ!戦績は12戦5勝6分1敗。
 むぅ、負けないってことは読みとしてはなかなか良いという事だろう。後は負けないことを考えるよりも、勝ちにいくべきってことなんだろうと思う。
 それを踏まえて次回だが、まーさすがにそろそろチョキがきても良い頃合いだろう。ここ7週の出目もパー・グー・パー・チョキ・グー・パー・グーと綺麗にそろったし。
 という事で次回はさすがにチョキがくると読んで「グー」一択!4試合ぶりの勝利でウルトラハッピー!にしてやるぜぃ!!


第17話 熱血!あかねのお笑い人生!!

2年ぶりのタレント回。

 そんな今回のお話は…
 あかねとみゆきが“お笑いコンビ”に!?2人で「七色ヶ丘商店街お笑いコンテスト」に出ることになったの!
 コンテストのスペシャルゲストは、お笑いコンビのFUJIWARA(フジワラ)さん!あかねは、あこがれのFUJIWARAさんに会えることをとても楽しみにしているの!
 いよいよコンテストの日。
 FUJIWARAさんにサインをもらおうと、あかねたちがウロウロしていると、目の前に原西(はらにし)さんと藤本(ふじもと)さんが!ホンモノのFUJIWARAさんに、あかねたちは大はしゃぎ!
 楽しそうなあかねたちを見たFUJIWARAさんが、「5人でコンテストにでたらええやん!」と言ったわ。プリキュア5人で漫才!?
 「よっしゃ!5人でチーム漫才や!」とあかねたちは大ハリキリだけど、そこにマジョリーナたちが現れた・・・!
 あれれ?FUJIWARAさん、いつもとなにかちがう・・・!もしかしてマジョリーナがなにかしたのかも・・・。
 プリキュアになって戦うみゆきたちだけど・・・大ピンチになっちゃった!!そんなとき、FUJIWARAさんが立ち上がる!
 まさかまさかの、原西さんがプリキュアに変身・・・!?
 以上公式のあらすじ。
 最初のタレント回はGOGOの時のたむらけんじ、次がフレッシュの時のオードリー、そして三回目の今回はFUJIWARA。2年も空きがあったので毎年恒例にならなくて良かったと思っていたのですがねぇ。そんなタレント回の今回ですが、その割りにはなかなかおもしろいお話ではあった。
 とは言え、お話の内容的にはフレッシュの時とほぼ同様。お笑いコンテストに出場することになり、出たはいいけど上手くいかなくてとか、メンバーの中の天然ひとりがその天然ボケかますとか、戦闘でタレントがお笑いで笑顔云々言ったりとかも一緒。そんなわけなのでお話的な内容としては面白味に欠けはする。
 ではどこが注目所かというとやはりみゆきたちのドタバタであるが、まぁそれも毎回一緒ではあるものの、熱心にこのアニメを見ている者としてはそんな彼女らが愛らしいわけです。
 展開としては、5人全員が「FUJIWARAさんわーい!」だと面白味に欠けるので、テレビもニュースくらいしか見ないだろうと思われるれいかが、その育ちの良さからくる世間ズレをオチとしてくるのは常道とは分かっていつつも、その鉄板っぷりは良いアクセントになっている。
 こうしてこの感想を書くにあたり今回を思い返してみると、正直、れいかの世間ズレからの天然くらいしか印象に無く、まぁタレント回という事でいろんな縛りもあったろうが、内容はやっぱりあんまないのである(笑)。

 そういった中で、なにが「その割りになかなかおもしろかった」のかと言いますと、むしろお話以外の部分であり、上記の通り、お気に入りという事もあって印象深かったれいかがまず挙げられる。
 キャラクター的にも鉄板な役所ではあるものの、さすがにれいかまでFUJIWARA云々言い出すのはかなり妙なので、れいかのポジションはなくてはならない、いわゆるおいしい役所ではあった。
 そういうことを踏まえて、いざ漫才での全くお笑いやネタというところを理解していないれいかが普通に返すのは十分予想の範疇ではあるが、「みゆきさんの好きな人はピーターパンです。修学旅行の夜に教えてくれました。アレは嘘だったんですか?!」等と言ってしまうあたりは、れいからしさという部分で良いし、なにより公衆の面前で、修学旅行の夜に、」自分の好きな人がピーターパンだと打ち明けたことをばらされてしまったみゆきの心中たるやを思うと笑えてくる(笑)。
 それを考えると、みゆきの好きな人がピーターパンだって言うのをネタにされるのって、みゆき的にどうだったんですかねぇ。まぁそもそもあかねが考えたネタの「好きな人がピーターパンじゃなくて桃太郎」ってのは、みゆきを知っている人じゃないと笑えないのでネタとしてどうかと思うが。
 もう一点興味深かったのは、みゆきの父が登場したことだろう。どうやら前々回の外身は母似、中身は父似なのではないかという予想は当たっていたようである。
 もの静かで優しいみゆきママンであったが、パパンの方は随分と明るくおちゃらけた感じの人であり、あぁなるほど、みゆきの父らしいと思わせてくれました。ご職業は何をされているのか気になりますよねぇ。
 代々主役の父の職業は判別していて、なぎさパパは商社勤め、咲パパはパン屋さん、のぞみパパは絵本作家、ラブパパはカツラメーカー勤務、つぼみパパは花屋さん、響パパは教師兼作曲家兼指揮者(こう書くと響パパはすごいな!)となっています。絵本好きなみゆきはのぞみパパのことを知っていそうですよねー。
 最後にとっても個人的なことですが、今回の作監は稲上晃氏だったのですが、特徴である戦闘でパースの効いた構図とかなかったなぁ。でもさすがの絵の上手さではある。FUJIWARAの似顔絵は稲上さんが描いたのかしらねー。

 とまぁみゆきたちのドタバタは相変わらず楽し気で良いんですけど、タレント回という事もあって、それ以外に書く事ないってのが大きなお友達としての感想だ。メインターゲットの皆様は今回をどういうふうに見てるのか気になるなぁ。
 タレントが出てくることで視聴率って上がるのかしら?

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアハッピー」でした。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんはピースが「パー」だったので負けました!はっぷっぷ〜。戦績は13戦5勝6分2敗。
 まさかの平均取り!これでグーチョキパーの出目は全て通算5回ずつとなりましたよ。(じゃんけん開始は3話から、私が勝負しはじめたのは5話からです)
 それを踏まえて次の手ですが、今回を含めここ4週はグーパーグーパーでチョキがありません。さすがにそろそろチョキがくる頃だろう。前回のチョキから4週も間が空いたのは初めてですからね。ここいらでチョキ連荘とかしてくるんじゃないですかねぇ。
 ちょっと「チョキ」がくること意外考えられないので、次回のオレの手は「グー」でいくぜ!よ〜し、次回こそウルトラハッピー!にしてやるぜぃ!


第18話 なおの想い!バトンがつなぐみんなの絆!!

皆さんはご存知ですか?

 そんな今回のお話は…
 みゆきたちの学校は、もうすぐ体育祭!
 玉入れに、綱引き、借り物競争…、1番盛り上がるのは“クラス対抗リレー”!
 「あたし、出ます!」
 その“クラス対抗リレー“に走るのが得意な、なおが出ると言ったの! それも、みゆき、あかね、やよい、れいかと一緒に!!
 でも、走るのが苦手なやよいは不安でいっぱい…。
 さっそく5人でリレーの練習!なおがコーチになって、バトンの渡し方や走り方を練習するうちに、みんな少しずつ自信がついてきたの!やよいの不安も、少しずつなくなっていったわ!
 体育祭当日。ドキドキして順番を待つみゆきたち。そして、いよいよ“クラス対抗リレー”が始まるとき、アカオーニが現れた!!
 体育祭やリレーはどうなっちゃうの!?みゆきたちは、5人でバトンをつないで走りぬくことができるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 今回のような競技であったり、順位がつくものに、このプリキュアシリーズで一番いい結果が出たのは初代・MHの時だけです。
 S☆Sは最終回のエピローグで優勝しましたが、シリーズ中にある大会に出場した際は決勝戦で敗れていますし、5の時のマラソン大会ではりんちゃんの連覇がかかっていたにも関わらず、悪役の横槍が入って5人ともゴールテープを切るのは最後になりました。
 女児向けアニメであるこのプリキュアシリーズ。けっこう都合が良い展開というのは多々ありますが、こういった順位のつくものには基本的に一番いい結果にならない、というのを踏まえ今回のお話ですが、実に良く出来て脚本であった。
 足の速いなおと走るのが苦手なやよいがあって、そういう中でリレーで1組・4組がリレーの選手が全員陸上部でクラスの皆が「どうせ」負けると言うなかでプリキュアの5人で走るとなおが決意する。
 もうこの時点で、なおがやる前からあきらめることを良しとしないこと、足の遅いやよいをメンバーに入れたことで、目的が勝利を得ることではないことがわかる。つまりは結果はともかく、仲間と一緒にやり抜くことを視聴者に伝えたいのだろうと見て取れるわけだ。
 最初自身のないやよいは自分でない方が良いと言うものの、この仲間と一緒に走りたいんだというなおに諭され練習していくうちに少し自信がついてくる。しかし前日にクラスメイトが「練習はしているようだけど黄瀬がなぁ……」という話を耳にしてやよいはまた一気に自信を無くしてしまう。
 このスマイルプリキュア!は割とドタバタした楽しさが売りである中、前日に足の遅いやよいが影で中傷されるというのはらしくないリアリティではあるが、これが今回の盛り上がりどころに一役買っている仕掛けの一つである。
 体育祭当日、アカオーニとの戦闘を経て、最後まであきらめないで仲間と一緒にやり抜くことを悟ったやよいは決意してリレーに臨む。やよいまでは2位をキープしバトンが渡され懸命に走るも、元々足の遅いやよいは抜かれ、最下位争いとなってしまう。が、あきらめず必死に走るやよい。
 その姿に大声で声援を送ろうと大きく口を開けるみゆきであったが、それより早く中傷していたクラスメイトが声援を送るのである。あきらめず懸命に走るやよいの姿が彼らの心を打ったのだ。まぁ、4/1の件でもやよいの嘘を「なぁ〜んだ」で済ませてしまったクラスメイトなので、なんぞ計らんというものではあるものの、この枠のアニメとして主役がきっかけではなかったのは意外であるし、やよいのこれまでの努力が報われる格好になったのは心地が良い。
 それにその事実にやよいが気がついていないのが良いではないか。5人でバトンを繋ぐ、ただそのためだけに全力を傾ける。懸命に走るやよいの頭にはそれしかない必死の表情。戦闘でやる前からあきらめない、仲間と一緒でしか出来ないことがある、そう言ったなおの想いに応えたい、バトンをアンカーのなおに渡す際の「なおちゃん!」の裏返ったやよいの声が彼女の一生懸命さを物語る。
 そんなやよいからバトンを受け取ったなおがごぼう抜きしトップと肉薄する。あかね、みゆき、れいかとつなぎ、やよいが懸命に走ってクラスを一つにまとめ盛り上がりを作った。それでなおのごぼう抜きである。これは「勝つな」と思う。というか、こうなったのなら勝ってほしいと思うのが人情というものだし、こういう展開で来たなら一番になる気持ち良さを味わいたいとも思うし、そう予想もする。
 しかし結果はなおが足を突っかけて転倒してしまい、最下位となってしまうというまさかの展開だ。自分の所為で結果が出なかった悔しさから涙をこぼすなおであったが、一緒に走れて良かったとみゆきたちは泣きながらなおに抱きつき、なおはそんな彼女らから勝利が目的でなかったことを思い出す。「バトンを繋ぐことだけを考えよう」「この仲間と一緒に走りたい」なおの想いをみゆきたちは共有したのだ。だからなおの悔しさが分かって涙するし、その結果を責めない。涙しながらぎゅっと抱き合うプリキュアのみなさんを見ながら終劇する。

 上記しましたように、シリーズ毎にちょいちょいこういった順位がつくものに、結果が伴わないことがあるという事を伝えることの多いこのプリキュアシリーズ。
 私はこういう話がある度に「努力に結果がついてこない時もあるが、その努力は無駄ではない」と言ってきました。確かにそういう話ではあるのですが、今回はもうちょっと突っ込んだことをしているように思う。
 この話、1位になったとすると、訓話として「一人で出来ないことも仲間と一緒ならきっと出来る」というプリキュアシリーズの基本を体現して終わることとなる。では転倒せず抜けなくて2位以下であったなら、先に述べたことと「あきらめない気持ち」を説明して終わらなければならない。では今回は何が言いたいか。
 スポーツ関連の話でこんな話を効いたことがないだろうか。「負けて得ることの方が多い」という話。もちろん負けた方が良いという話ではなく、負けたことで足りなかった部分がよく見えて次に繋がるという話だ。
 別に彼女らは陸上選手ではないのでリレーに関して云々ではなく、人として得ることが1位になることよりも多かっただろう。
 1位になったら正直「わーい!」とか「やっぱりなおはスポーツすごいねー」とかで終わっちゃうし、抜けなかったらなら「勝ち負けではなく、その過程での努力が大切なのだ」という事を語らねばならず説教臭い。しかし今回はそうでなはい。転倒し残念な結果であった、それでもそれら全部含めた上で、やってきたことは決して無駄ではなかったと前述した場合よりもより強く思っただろうし、何よりこれまでの彼女らのなんとなく仲良しよりも、より強固な友情を築いたであろうことは間違いない。
 このプリキュアの物語は悪いヤツの野望から大切の何かを守りきる物語である。それと同時にプリキュアの皆さんが人として成長していく過程を描く物語でもあるのだ。この体育祭でのリレーで彼女らは人として大きく成長したはずだ。
 努力に反して結果がでないこともあるがその努力は決して無駄でない、結果はほんのちょっとのことで変わることもある。やる前からあきらめない。一人で出来ないことも仲間と一緒ならきっと出来る。等々、彼女らが日々こうして得たことが、絶対に負けることが許されない終盤のプリキュアの活動として活きるのだ。
 今回を経た彼女らとそうでなかった彼女らが、「仲間と一緒なら〜」の台詞を口にしたとしたら、やはり今回を経た方が説得力があるし、それで5人が力を発揮した(あるいは新たなる力を得た)としても、なんら不思議ではないだろう。
 そういう観点からいっても、今回はただメインターゲットに向けた努力云々の訓話ってだけではなく、物語上での大きなポイントの一つにもなっている。こういう事もあった、ああいうこともあった、だからプリキュアは仲間を見捨てないし、何度倒されてもあきらめない。プリキュアとしてだけではなく日常としても、仲間の悩みに力を貸す、困っている仲間に手助けをする。そんな今後の彼女らの行動に大きな説得力を生むはずだ。
 一つのお話として盛り上がった後の大どんでん返しあり、さらにその後の友情で盛り上がるし、メインターゲットに向けた訓話としても良く出来ているし説教臭くもなく、今後のストーリー上の説得力としての役割も大きく、見事な脚本だったと言わざるを得ない。難点があるとすれば戦闘がちょっと寂しいくらいで、それもみんなで力を合わせてピンチをひっくり返しているので十分及第点だ。
 スマイルプリキュア!らしからぬ(?)真面目な話であったが、割と内容の薄いこれまでと違い濃い内容で見応えがありました。今回はもうベタ褒めです。
 毎回こんな話だと感じが違っちゃいますのでなんですが、ちょいちょいこんな話を入れ込んでいただけると、このシリーズを欠かさず見続けている甲斐があるというものです。
今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「キュアハッピー」なんですけど、いつもの変身バンクの決めポーズではなく、ハートキャッチでいうところのスーパーシルエット状態です。OPの最後ら辺でちょろっとでてくるパワーアップコスチュームですね。見て思わず「おおうっ!」と言ってしまいましたよ(笑)。
 お待ちかねぴかりんじゃんけんの方ですが、予想通りピースは「チョキ」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!戦績は14戦6勝6分2敗。
 前回チョキが連荘でくるんじゃないかと予想していたわけですが、まぁ今もそんな感じはしています。だけど、連荘ってそうそうしてこないんじゃないかなーという気もしないでもないわけで。というのも、16回やって連荘がでたのは6話と7話の1回だけなんですよねー。せっかく3種あるんだから、意図的に避けているのではないかという疑念があるのです。
 それを踏まえチョキが無いとするならば、グーパーのどちらかになるわけですが、前回がパーだったことを考えれば次回のピースはグーっぽくはある。
 はっ!そう言えば、次回はピースことやよいメインのお話である。どうもやよいの父は彼女が幼い頃に他界したようで、今回に引き続き真面目な話のようである。となるとむしろピースがちゃんと「チョキ」を出してくる方が順当なのではないだろうか?
 ということで次週のオレの手は「グー」でいきます。しかしオレ4週連続でグー出してるなぁ。まぁ予想した上の話だからまぁいっか。


第19話 パパ、ありがとう!やよいのたからもの

おおうっ!これはうれしい!

 そんな今回のお話は…
 自分の名前には、どういう意味があるのかな?学校で、自分の名前について調べる宿題が出たみゆきたち。
 やよいは、お家に帰って、ママに名前のことを聞いてみたの。するとママは、「パパが『やよいにする』って決めたのよ。
 どうしてそうしたのかは、やよいに話をしたって言ってたけど…。」と教えてもらったわ。
 やよいのパパは、やよいが5歳のときに天国へ逝ってしまったの。
 パパはやよいに、名前を“やよい”に決めた理由を、教えてくれたはずなのに…。やよいは、パパが何をお話してくれたのか、思い出せない。
 パパは私のこと、どう思ってたんだろう?
 しょんぼりするやよいの前に、ウルフルンが現れた!やよいは、パパとの大事な思い出を思い出せるかな…!?
 以上公式のあらすじ。

 冒頭のことは後述するとしまして、今回のお話は前回に引き続き真面目なお話で、いつものドタバタとした楽し気な雰囲気ではなく、しっとりとしたお話である。
 まぁ大体言いたいことは、最後にれいかが喋ってくれるので別にここで言うことでもないが、要するに名前は親の愛情の一つであるという話。なのだが、大きなお友達としては、むしろ9年も前に他界した父のことを思い出せなくなってきているやよいが、そんな自分とどう向き合うか、みたいな話だったように思う。
 お話としては、自分の名前の由来というところから、あらすじにあるように由来は他界した父しか知らないという事があって、5歳の頃に教えてもらったはずなのにと悩むやよいを見せているわけだが、まぁこの枠のアニメとして良いところで思い出すことは分かっているので、やよいの名前にどんな理由があるかがポイント。
 なんだけど、特に捻ったふうでもなく、過去父とやよいのエピソードが感動的だったわけでもなしで、盛り上がりとしては結構な薄味だ。父がやよいのことをどう思っていたのかというのも、そりゃ親が子供を愛さないわけがないので、これも結果が分かっているようなものなので、正直、まぁそうだろうねで終わってしまったですよ。
 まぁこの枠のアニメとして、やよいの父が他界していることをことさら強調するとメインターゲットの皆さんがもにょもにょしそうなので、あんまり突っ込めなかったというのもあるでしょうが、大きなお友達としては、死んでしまった人間に対して生者はどう思い、どう気持ちに折り合いをつけるのかを描いてほしかったところではある。
 お話は悪くはないのだが、あまりにストレート過ぎて一つの話としては面白味には欠けたような気がしますな。上記しました通り、メインターゲットにあんまり死を意識させるのもアレなんで仕方ないことではありますが。
 自分も病気で父を亡くしていますので、すごくよく分かる感じではあって、色々と思うところもあるんですけど、まぁそれはすごく個人的な話でプリキュアと関連無いので書くのは止めておこうと思う。

 というわけで個人的にはお話よりも細かいところの方が気にはなっている。
 まずは何より冒頭に書いたことなんですが、やよいママンはキッズファッションを取り扱っている会社に勤務しており、携帯で「くるみ先生がいらっしゃる?」と話していたことなんですよ。
 もうこのシリーズを熱心に見てきた人はすぐ分かったと思いますが、「くるみ」という名字を聞いてプリキュアファンとして真っ先に思いつくのがキュアマリンこと「来海えりか」。えりかの家はフェアリードロップというファッションショップをやっており、えりかの母「来海さくら」はフェアリードロップのオーナー兼デザイナーである。
 劇中のステージ上にはフェアリードロップのロゴもあったし、BGMはえりかのキャラソン「スペシャル*カラフル」であったことを考えれば、「くるみ先生」が「来海さくら」であることは明白だ。
 これまでこのプリキュアシリーズで、前の作品の何かしらが放送中のシリーズに出てきたことはありません。MHのタコカフェなんて移動店舗なんで背景にちょろっと出ていても良さそうなものですが、ホントにこれまで一回もなかったんですよねー。それだけに、こういったちょっとしたファンサービスがあったことが嬉しいのです。
 ちなみに映画オールスターズDXでは、最初のお祭り映画という事もあって、5ののぞみたちがMHのタコカフェへ、咲舞が5のナッツハウスへ、なぎほのひかりんがS☆Sのパンパカパンへ行くという、熱心にシリーズ見てきた者としてはそれだけで「わはーっ!」となることをしていただいております。見てない方は是非一度ご覧あれ。
 もひとつ、これは良い方で気になったことではないんですけど、今回戦闘でプリキュアがアカンベェにやられるシーンが多かったのですが、なんかすごい痛そうでしたよねぇ。ハッピーなんて街灯にぶち当たってその街灯は折れ曲がっていましたしね。
 「やられるアクション」としてとても良かったのですが、大人の自分が見ても「痛そう」と思うのだから、メインターゲットの皆さんはもっと敏感に感じ取ったかも分からない。まぁプリキュアの活動は本来、生命の危険を伴うものではあるのでリアルではあるのだが、そんなもんはこの枠で求めていないのである。
 アクションをやんわりさせろという意味ではなく、派手なアクション大いに結構なのだが、可愛い女の子が殴られて吹っ飛ばされて痛そうにしているところを特別見たいわけではない、という事なのだ。たぶんプリキュアの基本として、やられる時はガードの上からというがあるのだが、そういった様子が見えなかったのが痛そうに見えた印象を強くしているのかもしれませんなぁ。
 次に、やよいの家って一戸建てかと思っていたので、今回マンションだったし、キッチンも若干前と違った印象があったので「あれ?」と思ったのだけど、今9話を見返してみたらちゃんとマンションだった。しかしキッチンはL字にはなっていないような感じだけどなーっていうか、やよい味噌汁作ってるじゃん!あかねのお好み焼きの回でみゆきと一緒だったからてっきり料理出来ない派だと思っていたのになー。意外ではあったが、今回判明した母子家庭であるのなら当然なのかもしれん。
 もひとつ家庭関連として、なおの父も初登場したのですが、どうやら大工さんのようです。しかもかなりべらんめぇ口調の江戸っ子だ。なるほど「なおの父」といった感じである。こういった「らしさ」っていうのは大事だよねー。それと気になっていたのですが、れいかは随分なお嬢さまなのは分かってはいたが、家は何をやっているんですかねぇ。じいさんはいつも何か書を書いているので、有名な書道家だったりするのかなー。
 とまぁお話が薄味だった分、上記したようなことが気になってしまったなぁ。でもホント「来海先生」の件はニヤリとさせられましたし、ファンとして嬉しかったです。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは前回に引き続き「パワーアップコスのキュアサニー」でした。おおっ髪を下ろしているじゃないか。印象が随分違うなぁ。
 さて、お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースは「チョキ」だったので勝ちました!ウルトラハッピー!戦績は15戦7勝6分2敗。
 見事予想通りで連勝ですよ。ここでチョキ連荘できたってことは、次回はグーパーのどちらかだろう。さすがにチョキ三連荘はないと思うし、これまでの出目からいって平均を取ってくるだろうという予想もある。
 負けがないのはパーだがやはり負けないよりかは勝ちにいかなければ漢じゃない。のだが、パーとグーは現在どちらも5回ずつで変わりがないんだよなー。今回のチョキ連荘の前はパーであったことを考えると、パー・チョキ・チョキ・パーと並べてくるんじゃないだろうか。
 と、いうことでここは勝ちにいって次回のオレの手は敢えて「チョキ」でいってみるぜ!よ〜し初の三連勝でさらにウルトラハッピーだ!


第20話 透明人間?みゆきとあかねがミエナクナ〜ル!?

いつもの感じに戻りましたね。

 そんな今回のお話は…
 学校へ向かう途中、キャンディが道に落ちているカメラを見つけたの。そのカメラで、キャンディがみゆきとあかねを撮影!
 カシャ!その瞬間、みゆきとあかねが消えちゃった!?キャンディから話を聞いたやよい、なお、れいかはビックリ!
 ふたりの声は聞こえるのに、姿は見えない〜!これから学校なのにどうしよう〜!!
 透明になったのは、きっと朝見つけたカメラのフラッシュを浴びたから…。あのカメラさえ、見つかれば、2人は元に戻れるはず!
 キャンディは、みゆきとあかねを元に戻すため、カメラを探しに行くわ。すると、同じようにカメラを探しているマジョリーナが…。
 以上公式のあらすじ。

 お話はサブタイ通り、これまでの○○ナール系のお話と一緒のドタバタ劇。なので内容はまぁほぼ無い(笑)。
 特に日常パートで見えなくなってしまったみゆきとあかねのふたりと他の三人で、その困難に対して友情云々でなんとかするわけでもなし、戦闘で見えなくなった敵に対し、5人が力を合わせて乗り切るわけでもないしなぁ。
 まぁ、そんなわけでいつものドタバタなわけだが、いつも通り楽し気なのも変わらずで退屈することはないが、もうちょっとなにかしらここぞという部分は欲しかった。
 展開的にも、これまでの○○ナールとしてお約束にしたいのか、マジョリーナがアイテムを紛失し、交番に行って駐在さんと一悶着とか、そのマジョリーナのアイテムと知らずみゆきたちが使ってしまってとか、お話の展開として意外性が無く面白味には欠ける。
 結局はドタバタしただけで終わってしまっているので、せっかくだから、そういうなにかあった中で5人が何を思いどうするかを見たい所。5人のキャラクターはそれぞれ明確に分かれているわけだから、こういう時に個性を発揮して、それぞれがそれぞれをもっと良く知って理解していく様子なんかがあれば良いのではないだろうか。

 そういう観点から言って、今回の戦闘は前述した点を上手く出せたような気がしてちょっともったいない。
 見えなくなってしまったアカンベェにいい様にやられてしまう様を見せていいピンチ感を出しているのだから、ここで5人が結束しピンチをチャンスに変えるくらいのことが欲しい。今の所はなにか戦闘で困ったら、頭の良いビューティーが機転を利かせてという展開がほとんどで、彼女だよりみたいに見えてしまう。
 今回の戦闘を見ていて、この状況を打破するにはアカンベェにペンキのようなものをぶっかけてやればいいのだが……と思って見ていて、まぁ実際にビューティーがビューティーブリザードで雪を降らせて同じようなことをしたわけだけど、それをみんなで考え出してほしかった。
 まぁ一応、見えない敵に対し戦闘中各人対策を考えては失敗するという仮定は踏んではいて、考えられてはいるのだけど、このアニメの真髄として「ひとりで出来ないこともみんなと一緒ならきっと出来る!」があるのだから、対策から失敗を経る中で5人の考えがまとまっていき……みたいなのの方がプリキュア「らしさ」が出たのではないかと思います。
 スマイルプリキュア!は前2回ほどシリアスじゃなくてもいいけど、もう少し突っ込んでくれても良いような気がしますな。

 個人的な観点としては、まぁすごくどーでもいーんですけど(笑)、体育のシーンでやよいが体操服の袖をまくっていたのがちょっと意外でした。
 なぜって?そりゃ制服も夏服になったというのにベストを上に着ているやよいが袖まくって脇を見せるとは思っていなかったからですよ。そういうことから行って前々から思っていたんですけど、このスマイルプリキュア!のデザインって脇見せたいのかなーという気がしませんか?
 変身コスも肩のヒラヒラとっちゃうとノースリーブだし、変身バンクでも脇見えるカット多いしなー。今までのシリーズでそんなに脇が見えることってなかったもんね。なんか狙ってやっているような気がするんですよねー。自分けっこう脇フェチなんでこの狙いは個人的にグッドですよ!(何を言っているんだ、オレは)

 そーいえば、今回で20話。毎回出てくる悪の皇帝ピエーロ様復活(?)まで後2話ですな。今回ジョーカーが妖精には秘密がありそうとか何かしらのフラグを立てていったしで、2クール終わり辺りに5の時みたいな一大イベントがありそうですね。
 それを踏まえて考えると、現在は皆お互いを一部呼び捨てにはしてはいますけど、「ちゃん」「さん」付けで呼んでいますし、ここまでシリーズを見てきた者としてはちょっと違和感あるんですよね。
 なのでそのイベントで名前で呼び捨てになるようなことが起きるんじゃないかなーと楽しみにしているんですが、はてさて。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「パワーアップコスのキュアピース」でした。
 順繰りに行って悪の皇帝ピエーロ様が復活されるであろう22話で全員のパワーアップコスが揃うので、おそらく22話でそのコスになるのではないかと思われます。
 さて、お待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースが「パー」だったので勝ちました!初の三連勝でウルトラハッピー!戦績は16戦8勝6分2敗。
 まだ2敗しかしていないってのはなかなかの戦績なんじゃなかろうか。ま、それはさておき次回ですが、ここ4回でパーチョキチョキパーときたし、平均とろうとしている節もあって現在グー5回、チョキ7回、パー6回ということを考えると、次回のピースは「グー」なのではなかろうか。
 とするならばこちらの出す手は「パー」でしょうよ。よっしゃ、このまま連勝街道を突き進んでずっとウルトラハッピーにしてやるぜぃ!


第21話 星にねがいを!みんなず〜っと一緒!!

「プリキュア」らしいが「スマイル」らしくない、前フリな話。

 そんな今回のお話は…
 7月7日は、七夕。1年に1度だけ、織姫さまと彦星さまが会うことができるの。この日に、『短冊』願い事を書いて、笹に飾ると、その願いが叶うと言われているわ。
 ふしぎ図書館に集まったみゆきたち5人とキャンディ、ポップは、『短冊』にねがいごとをかいて、かざることにしたわ。
 「女王さまが復活できますように」「メルヘンランドが救われますように」みんな、大切な願い事を書いた『短冊』を、笹に飾っていく。
 夜になって、みんなで星が見える丘の上の公園へ。今日は、たくさんの流れ星が見えるんだよ。見上げると、夜空にたくさんお星さまが流れていく…!
 「流れ星にお願いすると、お願いが叶うの」みんな、心の中でお願い事をするわ。
 「おまえたちの願いなんて、叶わないオニ!」そこへアカオーニがあらわれた…!
 以上公式のあらすじ。

 お話は冒頭に書いたように前フリであり、みんなの願い事を通して未来への希望とする「プリキュア」らしい展開だが、ドタバタで楽しい感じは無く「スマイル」らしくはない。
 前フリとしては非常に分かりやすく、みゆきが一人勝手にあと一個で揃うデコルデコールから星デコルを七夕の笹に飾ってしまうことで、全てのデコルを奪われてしまうことを回避するし、メルヘンランドの伝承「ペガサスの日」は、またみてねでパワーアップコスと同じく、CMで出ている販促玩具を見れば、おそらくここにかかってくるのだろうことが分かる。久しく出てこなかったジョーカーがあと2回で悪の皇帝ピエーロ様が復活するというのだから、もう次回次々回は一大イベントであることは明白である。
 そんなわけなので、今回としましては、みんなと出会えて良かった、みんながプリキュアで良かったと、これまでのことを少し振り返りつつプリキュアの皆さんととキャンディがかなりの結束したことを見せて、次回でその彼女らの絆をぶっ壊そうとするであろうジョーカーの悪行で一気に落っことし、せっかくここまで気付き上げてきた彼女らの友情が壊れてしまうかもしれない、というピンチ状況をより際立たせるための一手である。
 キャンディが囚われ悪役らしい見事な高笑いを残して消えるジョーカー。そして短冊に書いたキャンディの願い事「ずっとみんなといっしょにあそぶくる」を見せて引っぱり、次回予告でのプリキュアの皆さんの絶望顔。分かっちゃいるけど「おぉぉどうなるんだよぉぅ!」と思わずにはいられないではないか(笑)。

 ともあれ、そんなイベント前だからなのか、「スマイル」らしいドタバタ感は無く、七夕や流れ星への願いをなじられ激昂するプリキュアの皆さんは、なんか気合いの入ったアカンベェにやり込められると、手を繋いで「私たちは絶対に負けない!」と、とても「プリキュア」らしいことをおっしゃいます。
 だいぶコイツらもプリキュアの本質に近づいてきたな、と思わんでもなく、七夕や流れ星への願い事を「未来への希望」としちゃう辺りのポジティブシンキングや、吹き飛ばされそうな所を全員で手を繋いで踏ん張ったりして随分「らしい」のだけど、正直まだまだなわけですよ。
 いやだって、これまでこいつらにどれだけ結束力のステータスがアップすることがあったかと言えば、修学旅行と体育祭のことくらいである。まぁつまり、こいつらは私に言わせれば「友達」であっても「親友」ではないし、やはりプリキュアとしてはそれ以上のものが必要だろう。
 そこで、そこでですよ!次回からのイベントで、距離が一気に縮んでいくわけですよ。なので、次回でどれだけプリキュアの皆さんが一回落ちていくのかがポイントな訳ですが、次回予告のピースの絶望顔は最高ですよねー。トコトンまで落ちていきそうな気がしてワクワクです。
 と、書くとプリキュアの皆さんがいじめられる様子を楽しみにしているように見えますがそうではなく、落ちてる時ほど高く飛ぶといいますか、落ちても上がってくることが分かっているからこそ、その落ちっぷりに期待しているわけです。
 つまり、落ちれば落ちただけ上がり幅が大きいわけで、その大逆転が気持ちいい、ということです。まぁ例を出すなら水戸黄門で印籠を出すシーンが一番視聴率が上がるのと同じ理屈(?)。
 さぁ、次回予告でこれだけ煽ったんだから、見事にメインターゲットがちょっと引くくらいに落としてくれよ!ああ、どうやって這い上がっていくかが楽しみで仕方ないよ!そしてその後に5人の関係がどう変わるのか。あぁワクワクが止まらないなぁ。
 しかしアレだな。これだけ期待しちゃうと見てガッカリなんて事になりかねないなぁ。まぁ販促玩具絡みでもあるので、あんまり期待せずにおいた方がいいのかもしれないですねぇ(笑)。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「パワーアップコスのキュアマーチ」でした。
 しかしこの段階で新たなコスってことは、最後の方でまたなんかあるんですかねぇ。まぁ映画辺りでお披露目するのかな?
 さて、お待ちかねのぴかりんじゃんけんは、ピースが「グー」だったので勝ちました!4連勝でウルトラハッピー!どうだ、見事な読みだろう。戦績は17戦9勝6分2敗。
 やはり平均をとってきましたねぇ。16話からの並びを見ても、グー・パー・チョキ・チョキ・パー・グー、と見事な線対称なので、おそらくこれで一区切りだろう。通算の出目としても、グー6回・チョキ7回・パー6回だし、次回一回落として次々回で持ち上げると考えると、次々回でやよいからピースへの変身バンクは無い可能性がある。とすると、2クール最後の変身でピースに「チョキ」を出させておきたい所なのではないだろうか。
 とならばこちらとしては「グー」一択だろう。よ〜し、連勝街道をひた走ってず〜っとウルトラハッピーにしてやるぜぃ!!


第22話 いちばん大切なものって、なぁに?

なるほど、そっちへ持っていくか。

 そんな今回のお話は…
 キャンディがジョーカーに連れ去られてしまった!せっかく手に入れたキュアデコルも、全部奪われてしまったわ…。
 ジョーカーはバッドエンド王国にいるはず。でも、どうしたらバッドエンド王国へ行けるの…?
 「まずはメルヘンランドへ行くでござる」と言うポップに連れられ、みゆきたちはメルヘンランドへ!
 メルヘンランドへ着いたとたん、またまたジョーカーが現れた!すばやくプリキュアに変身するみゆきたち5人。
 プリキュアの5人は、無事にキャンディを助け出し、キュアデコルを取り戻すことができるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話の流れとしては、Aパートでジョーカーと対決し残していた最後のデコルを奪われ、自身からもバッドエナジーを吸収され完敗してしまい、Bパートでジョーカーにも敵わなかった自分達がこれからどうするかを思い悩み決意に至るまでを長い尺で描いている。ラスボスである悪の皇帝ピエーロ様の復活と、次週なるであろうパワーアップコス「プリキュアプリンセスフォーム」への布石としていいクライマックス感を演出しております。
 お話としましては、前半でジョーカーに完敗し、攫われたキャンディを助けに行こうも、ジョーカーにさえ敵わない自分達なのに復活するであろう悪の皇帝ピエーロ様と対峙して勝てるのか?それ以前に負けてしまったらどうなるのか?という所で思い悩む5人の様子を描いているわけだが、この枠のアニメとして「負けてしまったら、元の世界に戻れなくなるかもしれない」、ひいては、キャンディをとるのか自分達の生活をとるのかの取捨択一を迫られることとなる。
 だがこれは「負けたら元の世界に戻れない」というのはこの枠のアニメだからこういう言い方をしているのであって、要するに「負けたら死ぬかもしれない」ということである。
 これまではプリキュアになっちゃえば割とどうとでもなったし、なにより私も忘れていたんだけど、みゆきたちの住む世界ではないメルヘンランドをなんとかしようという、ある意味他人事であったため軽くとらえていた5人であったが、ここへ来てプリキュア活動は生命の危険を伴うものであると実感したみゆきたちは、大切な友達ではあるが異世界の住人であるキャンディを自身の命をかけて取り戻しに行くか、もうプリキュア活動を止めて大切な家族や学校の友人達の元へ帰るのか、5人それぞれ一番大切なものが何かを考えることになるわけである。
 正直、明確にそういうことは語ってはいないけれど、そういう方向へ持っていくとは思っていなかったので、これまでけっこう内容のないドタバタ話が多かったのも、このための布石であったかと考えると、上手くシリーズ構成してると言える。
 さて、話は当然のことながら、プリキュアの皆さんがキャンディを見捨てていくはずもなく各々決意するわけだが、結論としてはどちらかを秤に掛けるのではなく、どちらも大切である、とする。家族も友人も、もちろんキャンディも大切な存在であることは等しく同じであり、優先順位や取捨択一できるものではないのだ。
 そもそもバッドエンド王国のやつらは、世界をバッドエンドにすることが目的なのであるから、メルヘンランドとバッドエンド王国の対立が、自分達の世界に波及しないということはないのである。しかし、幸いにもみゆきたちは「何とか出来るかもしれない力」を授かっている。もはや彼女らは逃げるわけにはいかない所へ来てしまったのだ。
 劇中ポップが「巻き込んでしまってすまなかった」と謝るのだが、確かに酷い巻き込まれようである。なんの因果かプリキュアになってしまって、その身を賭して戦わなければならないのだから。
 だがみゆきたちはそんな境遇に悲嘆に暮れない。大切な何かを守る力であるプリキュアになれたことの意味を見出し、その力で出来ること、すべきことを新たにし、キャンディ救出に赴くことを決意する。思えばなんの変哲もない女子中学生が大変な覚悟をしたものだ。こういってはなんだが、けっこうちゃらんぽらんだった(笑)彼女たちが、今こうして自らの命を賭してやるべき事を成そうとしているのだから随分な成長である。
 この歳になってみると、みゆきたちくらいの子らは、何にだってなれるし何だって出来る、輝かしい未来と可能性の満ちあふれている様に見える。もう軌道修正すら困難なこの歳の私としては羨ましい限りだし、希望に燃え困難に立ち向かい輝く彼女らを見ていて気持ちいい。次回にどう大逆転して新コスチューム「プリンセスフォーム」になってくれるかが楽しみだ。

 さて、個人的な所としましては、みゆきなんだけど、明らかにジョーカーを怖がってましたよね。凄まれたり近くに寄られて「ひっ!」となってましたし。そういう所から、プリキュアとしての覚悟の足りなさを表れています。
 またプリキュアたちからバッドエナジーを吸収されるシーン。ジョーカーに惨敗し、なんや色々言われ、これまでなんとかなってきた自信が崩れ、伝説の戦士である自分自身からバッドエナジーが出てしまう驚きと共に、敵のいいようになってしまう自分に絶望してしまう。
 上記に2点からいっても、まだまだ彼女らはプリキュアとして未熟であることを示していて良いですな。ちょいと突つかれて反論出来ず立ち上がれない。このシリーズの謳い文句でもある「私たちはあきらめない!希望は捨てない!」が出てこないんだからなー。
 でもこの時点での彼女らとしては、実にこんなもん(笑)なので、そんな彼女らがステップアップするするためのこのイベントなのだから、やっぱりシリーズ構成は上手く作ってあると言える。
 ターニングポイントとなるであろうこの21〜23話以降、みゆきたちとお話がどう変わっていくかが見物であるし楽しみですな。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスフォームのキュアビューティー」でした。お顔が見えない……(笑)。
 さてお待ちかねのぴかりんじゃんけんですが、ピースがまさかの「パー」連荘だったので負けました。はっぷっぷ〜。戦績は18戦9勝6分3敗。
 ここは大事な話だしチョキがくると思ったが、いやまさかの連荘とはなー。しかし次回こそ大事なのでチョキなのではないかと思うのだが、今回で出目がグー/6回、チョキ/7回、パー/7回になったので、平均としてはグーの可能性もある。
 う〜ん、悩みどころではあるが、やはりここ一番でピースが「チョキ」出さないのは気持ち悪いし、何より連敗は許されないのでこちらは「グー」を出しておくのが得策だろう。まさかまさかのパー三連荘はないだろうしな。
 次回は大一番の盛り上がりどころだし、じゃんけんも勝ってウルトラハッピー!にしてやんぜ!


第23話 ピエーロ復活!プリキュア絶体絶命!!

ピエーロ復活からの販促玩具まで5分かよ!

 そんな今回のお話は…
 キャンディを助けるため、バッドエンド王国へ向うポップとみゆきたち。早くキャンディを助けたい!
 そんなみゆきたちを、ウルフルン、アカオーニ、マジョリーナが待ち構えていた…!
 みゆきたちはプリキュアに変身!!ところが…そこへジョーカーも現れて、大ピンチ!!!
 プリキュアは無事にキャンディを助け出し、キュアデコルを取り戻すことができるの…!?
 以上公式のあらすじ。みじかっ!

 キャンディ救出までは週刊少年ジャンプみたく熱くてカッコいいのだが、冒頭書いたように悪の皇帝ピエーロ様復活からのおざなり感はすごい(笑)。
 なにせ、プリンセスフォームの変身バンクとバンク技レインボーバーニングをあわせても5分で終わらせちゃったからなー。販促玩具をどう入れるか苦心したのではないだろうか。そもそもプリンセスフォームになるのだって、ロイヤルクィーン(メルヘンランドの女王さま)がなんの前触れもなく「プリキュアの皆さんにペガサスのご加護を」とか言い出しペカーと光ったら、後はあれよあれよとバンクと光線の応酬で終わってしまうからなー。
 せっかくの新コスチュームなのに、なんら高揚感がなかったのは正直どうなんですかねー。むしろそれまでの方が熱くて良かったですよ。アクションも良く動いていましたしね。
 キャンディ救出のため、立ちはだかる幹部たちをサニー以下四名+ポップが食い止め、ハッピーが先行するという、いわゆる「ここは俺に任せて先に行け!」展開。幹部と一対一で戦うといういかにも少年誌的な展開のお約束として、最初は互角に戦うも一旦見事にやられてしまうピンチ感を良く演出しており、それでもあきらめずに立ち上がるプリキュアの皆さん、特には泣きながらアカオーニの足にしがみついて「(ハッピーの元へは)行かせない」とするピースはいい役所だ。そこからのプリキュアの皆さんの気持ちの爆発と共に光の柱が立ち上がり、幹部の皆さんを圧倒していく様は、分かってはいるけど気持ちがよい。
 まぁ今回としては、正直内容は命を賭してキャンディを救い出し、みんな一緒に帰る。というだけなんだけど、熱い展開と見事なアクションで十分に見せてくれるし盛り上がり所を作っている。それだけにピエーロ復活からがおざなり過ぎてもったいないのだ。今回はキャンディの救出までにして、ピエーロ云々とプリンセスフォームはもう一週持ち越しても良かったんじゃないですかねー。
 むしろ今、彼女らが出来ることとして、キャンディ救出とデコルの奪取が精一杯とし、一旦帰っても良かったと思いますけどね。この段階で第一次ピエーロ討伐をしてしまうと、この先ナニするのかよく分からなくなっちゃうし。っていうか、実際次回予告は「プリキュアが妖精になっちゃった、みゆ〜!?」なるなんだかどうでも良さそうな話だしなー(笑)。
 まぁ実際の所、幹部はともかくとしても、ラスボスであるピエーロが完全に居なくなったわけでもなく、レインボーバーストで消し飛んだピエーロは謎のドリアンみたいなのを残していったしで、今後は危機がメルヘンランド云々からみゆきたちのいる世界へとシフトしていくのかなー。それに幹部の皆さんはみんな死んじゃったんですかね?味のある連中だったので、今回で退場はちょっともったいないような気がしますがはてさて。マジョリーナなんて、せっかく若返ることが出来ることを披露したばっかりなのにねー。

 個人的なこととしましては、やはりアクション好きとして今回のアクションは見事であった。特にハッピー・サニー・ビューティーはいい画面作ってる。毎回これくらいやってくれるといーんですけどねー。
 他にはピンチシーンでビューティーがポップを庇うのがらしくて良い。ビューティーは一番厄介であろうジョーカーを、ポップとふたりだけで消したのだから、やっぱり一番の戦力ですな。
 それとやはりプリンセスフォームには触れておかないといけないのだろうが、前述した通り、あんまりにもおざなり過ぎて思う所がないよなぁ。もっとプリキュアの皆さんが絶体絶命の状況でも「あきらめない」所を見せて、プリンセスフォームはその気持ちに呼応する力であることを示してほしかった所ではある。まぁ、そんなことやっていると尺が足りませんが。だからこそ、もう一週この第一次ピエーロ討伐に尺を割いてもいいと思ったんですけどねー。
 それに今、星を破壊するほどの威力があるバッドエンド砲なるモノを打ち負かしちゃうほどの力を手に入れてしまっていーんですかねー。それともこの力はそうそう使えない条件とかでもあるのかしら?でないとピンチ感を演出しにくいよなぁ。ちょっと無敵感があり過ぎますよ。
 まぁなんにせよ、次回から予想だにしなかった方向へ行ってくれることを期待したい。なんか今回で終わったような気分になっちゃうよなー。

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 おまちかねのぴかりんじゃんけんは、予想通りここ一番ですのでピースは順当に「チョキ」だったので勝ちました。ウルトラハッピー!戦績は19戦10勝6分3敗。おお、五割以上の勝率!
 さて次回の対戦ですが……正直次回変身するのかどうか怪しいんですが、まぁとりあえずこれまでの出目として、グー/6回・チョキ/8回・パー/7回と、「グー」が一番少ないのでおそらくはこれだろう。
 となればこっちの手は「パー」しかあるまいて。これで次回もウルトラハッピー!だ!


第24話 プリキュアが妖精になっちゃった、みゆ〜!?

えー!?そうすると通常プリキュアが役に立たないみたいに見えちゃうんですけど。

 そんな今回のお話は…
 悪の皇帝ピエーロをたおし、キャンディを助け出したプリキュアたち。
 デコルも16個そろったのに、メルヘンランドの女王ロイヤルクイーンさまは眠ったまま…。いったい、どうして?みゆきたちはもちろん、ポップにも、キャンディにも分からない…。
 そんな中、みゆきたちはキャンディの案内で、メルヘンランドの町をお散歩することにしたわ!
 メルヘンランドに暮らすカワイイ妖精さんたちを見て、大ハシャギ!でも、人間を初めて見た妖精さんたちは、みゆきたちを見てビックリして、逃げ出しちゃうの。
 そこで、みゆきたちも妖精さんに変身!!
 町には、おどぎ話に出てくるような“赤ずきんちゃんの妖精さん”や“桃太郎の妖精さん”、“長ぐつをはいたネコの妖精さん”までいる!
 そんな中、みゆきたちは、“どんな願い事も叶えてくれる宝”の話を妖精さんたちから聞いたの。
 その宝があれば、ロイヤルクイーンさまも眠りから覚めるかも!!
 以上公式のあらすじ。

 サブタイの妖精になっちゃった云々は正直あんま意味がなく、内容としては悪の皇帝ピエーロ様は今後完全体への復活を目指し、三幹部とジョーカーも健在、アカンベェはスーパーアカンベェとパワーアップし、ロイヤルクィーンさまはもっとデコルを集めないと目覚めないよ。というのがわかるのが本筋。
 まぁ物語として4クール物なのに2クールでラスボスが消えるはずはないので当然と言えば当然。しかし新たな展開になるかと思いきや、設定的にはちょっと違うものの、やっていることとしてはバッドエナジー吸収してピエーロ様の復活を早め、その対処にプリキュアがあたるという、これまでと全く同じ展開なのはどうなんだ。
 アカンベェがスーパーアカンベェになり、通常プリキュアでは太刀打ちできなくなってプリンセスフォームになって倒す、という見た目的な違いだけで、やっていることは同じなのはちょっと寂しいのではないだろうか。どうせなら趣をゴロッと変えても良かったように思う。
 それに冒頭にも書きましたが、アカンベェがパワーアップするのは常套としても、もしかしてこれから毎回プリンセスフォームになってやっつけるのかしら?それなら最初からプリンセスフォームになっとけよと思ってしまうよなぁ。
 まぁ気持ちの高ぶり、のようなモノがないとスマイルパクトからプリンセスキャンドルが出ないようだが、第1話での固有技を出すために気合いを込めなければならないみたいな、これって言う発現条件を提示すればいいのに。例えば5人の気持ちがちゃんと揃わないとダメ、みたいな。通常プリキュアで踏ん張りながら結束していくとか、悪役のなじりに激昂して気持ちが一致とか、異なる五つの個性が気持ちの部分で一つになる様子とか描けばいいのに、とか思っちゃう。
 そもそもプリンセスフォームは星一つを消し去ってしまうほどの威力を持つ(らしい)バッドエンド砲を凌駕してしまうほどのパワーなんだから、パワーアップしたくらいの今週のビックリどっきりモンスターくらいは通常プリキュアでやっつけてほしいし、ここ一番でのプリンセスフォームであってもいいだろう。とは言っても、スポンサー様あってのアニメですので、女児向けのコスを売るために毎回プリンセスフォームにならないといけないんだろうなぁ。今も昔もアニメを作るのは大変なのである。

 そんなわけで今回としては、「これからこうします」っていうのを提示しただけのような話で、しかも特にこれまでと変わりないのだが、上記しませんでしたが、これまで前フッてあったどんな願いも叶えると言われる「ミラクルジュエル」なる物が、これからの物語の上で重要なポイントとなりそうではある。
 とは言っても、そんなようなものはこれまでのシリーズでも散々でてきたので、プリキュアの皆さんがゲットするも奪われてしまうんでしょうねぇ(笑)。なので、「なに!?ミラクルジュエルだと?それで一体どうなるというんだ!?」などと思うことはないよなぁ。
 だからこそ2クール以降でちょっと趣を変えてほしかったんだけど、どうもスマイルプリキュア!は【明るい!楽しい!わかりやすい!】がテーマのようなので、あんまり複雑にはしたくないのであろう。飽くまでメインターゲットはメインターゲットの皆様なのである。おっさんを喜ばすようなことはないのだ(涙)。(まぁそれでも十分に楽しんでおるわけですが/笑)

 さて、個人的な所としては……ほとんどないのですが、妖精になってメルヘンランドで遊ぶシーンで、アレはなんてタイトルの童話だったかド忘れしましたが、斧を池に落として〜のヤツをお気に入りのれいかが体験するわけだけど、ちゃんと正直に金の斧・銀の斧「どちらも落としていません」と答える彼女に、池の妖精はご褒美にいい子いい子してくれて、それに「…恐縮です」と応えるれいかがらしくて可愛らしかったくらいである。
 メルヘンランドと言うだけあって、赤ずきんちゃんとか長靴を履いたネコとか出てくるわけだけど、メルヘン好きなみゆきにとっては、この上なく楽しかったに違いない。そもそもみゆきはそういう設定な訳だし、憧れのピーターパンの妖精だっているかもしれないのだから、みゆきはもっともっとはしゃいでくれても良かったように思います。

 と、いうわけで、第3クールからどんな新展開が待ち受けているのかとワクワクしていたが、ほぼ変わりなくて正直残念ではあった。それはもうそういうモノなんだから仕方ないとして、次回はちょっと楽しそうな話なので期待したい。しかし夏に海行っても水着になんてならないんだろうなぁ。くそー鷲尾め、変な伝統作りやがって。ってゆーか次週は放送がお休みですね。オレの毎週の楽しみを奪ってまでテレ朝は何をやろうというのだろうか?

今週のまたみてねとぴかりんじゃんけん
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。
 さてお待ちかね、ぴかりんじゃんけんですが、ピースは「パー」だったのでアイコでした。戦績は20戦10勝7分3敗。
 まさかのパーだったなぁ。これで通算の出目はグー/6回・チョキ/8回・パー/8回となったので、おおっと!これは初のチョキ以外での連荘があるんじゃないんですか?
 これはもうこちらとしては「パー」を出す以外あるまいて。次回ホントにピースがグーだったら連荘は確定だな。


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