お薦め悪/脇役

TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です

作品−暴れん坊将軍〔並び順↑〕
女医に恋した町奉行 め組消滅の危機!!  吉宗、炎の生還  蛇足
御園座松平健正月特別公演 一部/暴れん坊将軍―尾張の一大事― 二部/寿・唄う絵草紙
800話記念新春スペシャル〜江戸城乗っ取り!人質は百万人!?八百八町が火の海に

暴れん坊将軍 女医に恋した町奉行

投稿日 8月10日(金)10時19分25秒

あらすじ

 吉宗は深川に住む女医・綾緒と知り合う。両国屋喜平らと寄付を募って深川にも療養所を作ろうとしていた。喜平がその一万両の浄財金を持ち逃げしてしまう。
 数日後、喜平を見つけた綾緒はたまたま居合わせた忠相と喜平を追うが、少女を人質に立て篭もられてしまう。

本日のお薦め
  • 坂田金太郎さん
    • 月照。すっごい久しぶりにお会いした気がします。随分お痩せになられましたね、一瞬誰か判らなかった…。それでも底意地の悪い腰巾着的悪党って持ち味は健在でした。
  • 森山陽介さん
    • あおちいくま。立て篭もった喜平を追い一気に階段を駆け上がる。忠相も上がってきたのを見て慌てて「両国屋喜平、天誅だ!」って、聞かれちゃ拙い事を娘に聞かれたからって、迷わず娘まで斬ってしまう辺りはかなり悪人。「これは天誅である、悪人を成敗して何が悪い」って忠相に堂々と言ってのける森山さんの方が余程悪人です(いえ、そういう所がいいんですよ!)。2階の窓から飛び降りる辺りは流石森山さん(って、ご自分で飛び降りてますよね?)。着地で足を挫くなんて、森山さんのスタント美学に反するんじゃないだろうか…?てな事、一瞬思ったんですが、そういうシナリオならその通り完璧にこなすのが美学だろうっちゅうのに…私ったら…。その前のUPのお顔、如何にも悪そうでかっこええー!などど見入ってましたら私が「素」になってたようです。
  • 池田謙治さん
    • 両国屋喜平に振り飛ばされた茶店主。腰掛けごしに後頭部の辺りから落ちてんのにあんまり映ってなくてお可哀相。それともカメラに映ってない所にマットレスでも敷いてあったんかなあ…?
  • 福本清三さん
    • 両国屋喜平を捕まえようとする行商人。かっちょいいー!正義漢な役どころ!一生懸命な善人の福ちゃん、見惚れちゃいました。
女将所感

 途中、何故かビデオが止まっているのに気がつき、カウンターからすると10分くらいだと思うんですが、参りました。精神的にパニックってしまいました。お陰で話がよく入ってこなかった…。
 それから、人の噂って恐いですねー、あんなに普段世話になっておきながら、何もなかったのように悪者扱いされちゃうんだもの。それにしても、寄付で一万両も集まるんだ…凄い。
 タイトルからして、悲しい結果っていうか結ばれる筈がないので(結ばれちゃったらレギュラー増えるし…)、やはり長崎行きでお別れだったんですね。私も「京都へ行きたい」って書いた短冊を沢山、食器棚の引き出しにでも入れておいたら、旦那様が見つけて新幹線のチケットと現金をくれたりしないかなあ…(って、絶対ムリムリ)。…忠相の女子に悩める姿は新鮮でよかったです。
 それと、ラス立ち、新旧世代交代なんですかね、ベテラン(?)の方々が池田謙治さんと小谷浩三さんしかいなかった気が…他、皆さん若い方が多かったような。物足りないなァ、私としては(いえ、若い方々が駄目って事じゃないんですよ!)。あの妙にエコー掛かった効果音の所為かイマイチ、立ち回りに集中できない私。
 昨日、一番ビックリしたのは、EDの後次週予告かと思ったら「♪オーレーオーレーー、マツケンサンバ〜〜♪」と流れだし、あのキンキラ衣裳の舞台の映像も飛び出した事。思わず西山清孝さんとか田井克幸さんらが映ってないか探しちゃいました。「今、中高生から人気に火がつきヒット中の…」って知らなかった…私、中高生じゃないし…。応募してみようかな〜。
 何だか、食い足らなさを感じたのは、火曜日の「退屈男」のインパクトが強いからでしょうか?最近、「本薦」っていうより「本日の突っ込み」って感じ…。

暴れん坊将軍 め組消滅の危機!

投稿日 8月3日(金)11時34分33秒

あらすじ

札差の奥州屋の火事で、一旦消した筈の火が再び燃え上がり、蔵から主・庄左衛門の遺体が発見され、め組の落ち度だと市中の非難が高まる。

本日のお薦め
  • 石山律雄(現・輝夫)さん
    • 若年寄・小笠原豊後守。城中のシーン、頭を下げつつも横目で「全ての権限を私にお与えください。」という表情、たまりません!絶対なにか企んでます!中盤、忠相にからくりを匂わされた時の「まこと奥州屋が生きておるなら早々に連れて参れ」と言った時の、不適な笑み!いや〜、虫唾が走るほどなんか企んでそうで嫌ですね!これこそ石山さんだ!最高です!ラス立ち場面、脇差を抜き上様に斬り掛かると思いきや(素直に腹を切るなんて思ってませんよ)、庄左衛門を刺したのはビックリしました。んー、やる〜〜!
  • 大竹修造さん
    • 奥州屋庄左衛門。悪人でも極悪張本人と言うよりは、使われ小悪党という役どころが多いですね。今回、やけにあっさり死んじゃったなあ、と思っておりましたら、あの展開には流石に驚きました。いやー、それも峰様見るのに必死で、注意力散漫(?)だった所為もありますが…。なかなか私的にはナイスな展開でした。
       お二方ともお若い頃は善人役もやってらしたんですが、今は悪人に磨きが掛かってますよね。ここらで一つ、いつ寝返るかわかんないなァというような善人も見てみたい気もします。
  • 伊庭剛さん
    • 北町同心。少しお痩せになられましたね。伊庭さん、現代モノでも刑事役や犯人ガラミと幅広くご活躍。今回は、救いようのない悪質な同心を演じていらっしゃいましたね。頬がこけた分、悪辣な表情が生きてたように見えました。
  • 高橋弘志さん
    • 奥州屋手代。冒頭の火事場シーンで、「旦那様が!旦那様が蔵の中に入ったきり出てきて無いんです」と峰次(中野英雄)にうろたえながら訴えてます。
  • 木谷邦臣さん
    • め組に文句付けに来るお店主風。「聞けば峰次さん、あんた酒を呑んでて火事場にいくのが遅れたそうじゃないですか」他、結構台詞喋ってるのに、映ってるのが他の人だったり、背後からのアングルだったり、お気の毒。
  • 司裕介さん
    • 峰次を罵倒する大工の頭風。北町同心に峰次が連行されそうになる場面で「五両で人を殺すのかよ!」と仰ってますが、手前の松村雄基さんにカメラのピントがあってて哀しかったです。
  • 北村明男さん
    • め組に文句付けに来る大家さん風。「なんで火が出ようが消すのが仕事でしょうが!」と怒鳴ってます。そりゃそうだ、普通はそう思う。
       このお三方が世間の象徴なんでしょうね。後半の火事場の場面でも「どうせ消せる訳ねえんだ!」と悪態ついてます。んー、一度失った信用を取り戻すのは難しいんですよね。で、子供を救い出した途端、「め組頼むぞー!」「いいぞ頭!日本一の火消しだ!」……致し方ない、これが世間と言うものだなあと思っちゃいました。じゃあ、ああいう状況に接したら自分ならどうかと言うと、同じ事するかもしれません。と言う事で、お三方様、お疲れ様でした。いい役割果たされたと思います。
  • 小坂和之さん
    • 奥州屋番頭。小坂さんキャストロールにお名前があったのに、何処へ行っちゃったんだろうと思ってましたら、火事場でおいたわしい事に…。お可哀相に…。
  • 上野秀年さん
    • め組の衆・歳松。始め皆が乗り込んで来た時は「そんな言い草はネエだろ!こっちは体張ってるんだ!」と木谷さんに掴みかかってます。なのに中盤、「酒なんか食らってるから残り火見逃すんだよ!」と仲間を仲間とも思わぬ発言。台本とはいえ余りの手のひら返し、お気の毒。このお陰で仙次(長田昭彦)の「それでも仲間かよ!」ってのが生きるんでしょうけど。頭の度量の広さを示す為(?)とはいえ、こんなまとまりの悪いめ組は初めて見ました。
       後半の火事場面の鎮火後の上野さんのほっとした笑顔のUP、いい表情でした。
女将所感

 いやー長かったですね、冒頭の火事場のシーン。10分もやってるんですもん。かなり力の入れ具合が違うなあと思いました。後半の火事場シーンも結構凄かったですし、折角火つけたから沢山撮っとこうかって言う訳じゃないですよね。夜おねしょするかと思っちゃいました(火遊びするとおねしょするぞって言われませんでした?)。って、ウソウソ。
「立花内膳」と繰り返し話に出るんで、峰様いつ出るかいつ出るかと待っておりましたら、散々引っ張られました、半分終わってるんですもん。私の集中力を散らす為にワザとやってないかな、東映(って、そんな事ある訳無い!)。峰様ご登場部分は蘭ごちにUPして有りますので宜しければご覧くださいまし。
「暴将」のチャンバラの刀の効果音、変わりましたよね。あれ、なんだか耳慣れなくて気色悪いンですけど、元に戻していただけないでしょうか?って、…無理ですよねぇ。
 すいません。火曜日の「旗本退屈男」より先に書いちゃいました。

暴れん坊将軍 吉宗、炎の生還

投稿日 7月6日(金)10時58分58秒

あらすじ

 登城途中忠相が襲われ、重傷を負う。その一味が本所三笠町に逃げこんだと知った吉宗は隼人とあざみを潜入させる。
 その頃江戸では大店ばかり狙う外道働き・極悪非道の盗賊、不知火重兵衛一味が暗躍していた。

本日のお薦め
  • 松村雄基さん
    • 栄吉改め栄五郎。「おー、初めてだぜ。俺の拳避けた奴は。」って流石大映ヒーロー松村雄基。こんな台詞言えちゃうのは、時代劇か大映ドラマだけ。「不良少女と呼ばれて」の「笙子、お前を奪いに行くぜ!待ってろ!」と腹の底から大袈裟に言う台詞回し、思い出しました。それにしても、「暴将」20年の歴史で「新さん=吉宗」と知らないめ組の頭って、初めて。この先どうなるんでしょうね。
  • 石野ようこさん
    • 栄吉の妹・お京。最近2時間サスペンスなどでは殆どが犯人ガラミの役ばかりでしたね。久々主役サイドの役なんだけど、UPでお顔拝見すると、どうしても「薄幸の女」に見えてしまいます。
  • 真砂皓太さん
    • 同心・関前朝之介。「十手の似合わねえ顔だね、おめえは!」と峰次(中野英雄)に言われてしまいますね。んー、確かにキレ者には見えない。「火消しってのはな、手桶にこう水を入れてばしゃーっと…」って水を浴びる辺りはサービスでしょうか。
  • 白井滋郎さん
    • 不知火重兵衛一味。登城途中の忠相の行列に直訴します。んー、しかし白井さんが持ってる直訴状、藁包みの太い奴につけてあるんだけど、それがもう不自然。如何にもなんかありますって感じですもん。普通は竹かなんかの先に切り込みがいれてあってそこに差し込んでたりするでしょ?ま、いっか。
  • 笹木俊志さん
    • 不知火重兵衛一味。円卓で盛りあがってる時に裏切り者として消されますが、笹木さんは密偵まがいの事をしてたのかな?んー、忠相とどんな関係だったのかその辺がちょっと情報不足。しかし、「お許しをー!」まではいいんだけど、「やめて〜!」はやめて〜って感じ。なんだかオ○マチック。
       で、笹木さんが斬られる時、驚いて怯む円卓の3人が左から小坂和之さん、木下通博さん、小谷浩三さん。木下さんの着ている達磨柄の着物と言えば「江戸駈け−危険な好奇心」で求馬(原田龍二)が着てた奴ですね。あの時、求馬似合わないなーと思ったんですが(ごめんなさい)、木下さんはよくお似合いです。←褒めてるんだけどな。
  • 上野秀年さん
    • め組の衆・歳松。「新しいめ組の門出なのによー、初手からだらしねえ」って仰ってますが、きっと「手のひら返し」が上野さんの得意技なんでしょうね。あ、キャストロールに、歳松(上野秀年) 仙次(長田昭彦)、の二人しかめ組の衆の名前なかったんだけど、レギュラー二人だけ?あとはその都度入れ替わりなんでしょうか?
  • 矢部義章さん
    • お祝に訪れる栄吉の大工仲間。「ももちゃん、よかったな!」と声を掛けてます。んー、久々に穏やかな笑顔拝見。ちょっと、ふっくらされましたか?矢部さん。
  • 杉山幸晴さん
    • 本所のならず者。新之助が博打に入ろうとした場面。「おい!有り金全部出せ!」と凄んでます。杉山さん、坊主頭で眉毛ないし、近くで凄まれたら恐いでしょうね。でも、素顔の杉山さんは笑顔の優しいいい方でした!(これホント!)。
  • 司裕介さん
    • お京(石野ようこ)の長屋で、同じ住人のおかみさん(鈴川法子)がお祝の演説してる場面で、端っこの方でホントに嬉しそうな顔してるんですよ。いいわ〜。って、単に私が司さんの笑顔が好きなだけかもしれない。
女将所感

 新之助、潜入する時に葵のご紋が入ったはばきがねの刀持ってくかなあ…。いざとなったら「八代将軍吉宗じゃ!」って見せる気だったんだろうか?で、それの紋所に気がついていながら詰めが甘いよ、不知火重兵衛。そう言えばあの刀、ちゃんと取り戻したんだっけ?それから不知火重兵衛の側近の髭つけた細身の人相悪い人(ごめんなさい)が國本鐘建さん(氏は東映の方?)ですか?で、彼が最後に火縄銃を撃とうとした時、サブちゃんが現われたのにはビックリしましたー。流石大御所、肝心な所で現われるようになってます。あ、あと忠相、確か左肩撃たれてた筈なのにラス立ち場面で、右胸や左胸押えてる…んー、痛みって回るもんなんでしょうか…。あ、もう一つ。サブタイトルの「吉宗、炎の生還」、それなら燃え盛る炎の中から逃げてきて欲しかったなー。って、ま、こんな所は大勢に影響のない、笑って突っ込めるポイントでしょう。
 欲を言えば越智備前守(平野稔)と不知火重兵衛(清水紘治)の関係をちゃんと教えて欲しかったです。「なんの役にも立たない老中ならすぐに死んで貰おうか!」と高圧的な態度がとれる元はなんなのか、今一つ判り難い。
「暴将」って、この線で行くぞ!って姿勢がはっきりしてますよね。ここまで突き抜けないと。ただ、1時間枠では勿体無いなかったですね。2時間拡大版が駄目ならせめて、1時間半枠とか。新メンバー紹介等顔見せ的な内容も含めてのお話だったので、1時間ではこれが精一杯だったかな…。
 それにしても、流鏑馬の場面とかボーガンに撃たれて池にはまるとか、ひょっとしたら吹き替えかもしれないと、やたらと気になる私。スロー再生とかデッキに悪いかも…。

「蛇足」

     2001年07月05日(木)…「徒然日記」より

 今夜から「暴れん坊将軍」が帰ってくる。銭形平次の888話も射程圏内で益々意気盛んな「暴将」。マンネリだとか王道だとか言われたりもするけれど、やはり単独主演でここまで回数を伸ばしたって事は、素晴らしい事だ。松平健さんの魅力であり、脇を固める役者・スタッフの努力の賜物であろう。
 この所、水戸黄門に対する不満が自分の中にあって、ふと自分の求める時代劇とは何かという事を考えた。
 私が時代劇で一番好きなシーンはチャンバラである。息を殺して見入ってしまうような緊張感、侍・剣客が生死を賭けて凌ぎを削る姿を見たい。だからチャンバラのシーンで、緊張感なく立ちまわっている役者が画面の隅にでも映ると、興醒めしチャンネルを変えたくなってしまう。
 また人間ドラマがなければ時間を費やして見ても甲斐がない。特に個人趣味だが、脇役悪役が光っていなければ、その人の人生の奥深さを感じさせるような演技を見せてくれなければ、ドラマに奥行きがでないと思う。単に主役の仇役と言うだけでは薄っぺらで、誰がやっても一緒だよと思えてしまっては、時代劇に限らず視聴する意味がない。
 勿論、ストーリー展開も大事である。次になにが起こるんだろうとワクワクさせて欲しい。大きな事でなくていい。ちょっとした事でも、「次に何か起こるかもしれない」とTVの前に釘付けにさせて欲しいのである。「ああ、このあときっとこうなるよ、ちょっと用事済ましとこう」などと、席を立ってしまえるような展開は論外だ。
 1本の作品を通して、制作意図が伝わってこないと、時間をかけて見る甲斐がない。
 平たく言えば私は「人情物」「娯楽物」どちらも好きだ。ただ、それぞれにクオリティの高い作品を見たいだけである。と、こう考えるとかなり難しい事を要求しているのかもしれないと言う感じがしないでもないが、やはり時間と労力をかけて見る以上、いいものが見たいとい思うのは当然の事であろう。
 正月の「暴将SP」、少々荒唐無稽的な所はあったが、テンポも軽妙でストーリー展開も面白く非常に楽しめた。今晩の「吉宗、炎の生還」も楽しみである。

御園座 松平健正月特別公演 一部/暴れん坊将軍―尾張の一大事― 二部/寿・唄う絵草紙

暴れん坊将軍―尾張の一大事―あらすじ

新春の宴を楽しむ江戸城。吉宗も自ら「猩々」を披露する。その宴の最中に、刃傷事件が起こり、犯人長谷部縫殿亮(ぬいのすけ)は即刻成敗される。
 新之助として縫殿亮の通夜に現われた吉宗は浪人達にに襲われる。そこで吉宗は亡兄の御落胤が現われたとの知らせを聞く。その御落胤を尾張は利用しようとしているらしい。御落胤騒動を起こせばその真偽に関わらず極刑に処す、これは民衆の為にと吉宗が自ら決めた法であった。法と情に板挟みの吉宗は、事件解決すべく尾張へ向う。

本日のお薦め
  • 真砂皓太さん
    • 駿府城代岡部将監。いつも「め組」の源次役でちゃきちゃきの江戸っ子姿を見ているので、御殿様役は意外。声が大きく良く通る声でいらっしゃいました。それにしてもプログラムの写真、去年と一緒「源次」のままなんだもん。ちゃんと役に合わせて変えてよ、御園座!
  • 大森貴人さん
    • 庭番隼人。去年はいらっしゃいませんでしたので、拝見出来て嬉しかったです。思ったよりちょっと恰幅がよかったような…。出番が少なく残念でした。
  • 真島茂樹さん
    • 嵐とちり(女形役者)。プログラムの写真が怪しかったので、バケモンみたいやなあと思っていたら、劇中でも「ばけもの〜!」って言われていらっしゃいました。かなり男らしい体格していらっしゃるのに、女言葉と妙な「しな」はまさにバケモノ。とってもお上手でした。
  • 篠塚勝さん
    • 尾張宗春。悪事の首謀者曽根安芸守(川合伸旺)を捕縛しようとしますが、万一表沙汰になり藩主が関係していたのではと疑われれば藩の浮沈にも関わるからじっとしていろと、吉宗に諌められます。篠塚さん、舞台化粧がよくお似合いです。
  • 川合伸旺さん
    • 曽根安芸守。好きです〜。何処がって言うと、全部。厳しい雰囲気や穏やかな表情、そしていつもの極悪人の面と、堪能させていただきました。去年、急病で田口計さんが代役で出ておられましたので、哀しかったんです(田口さん、ごめんなさい)。今年は川合さんを拝見出来て幸せでした。ロビーで注文とってた「悪代官人形」欲しかったです。現物が置いてありましたがホントそっくり。旦那様に買っていいかと聞いたら、黙ってました。
  • 瀬野和紀さんと新島愛一朗さんと鈴木修平さん
    • はきはきしてて台詞がしっかりしてて聞き易く感じがよかったです。
  • 安藤一人さん
    • 声が大出俊さんに似ててよかったです。
他、ポイント!
  • 立ち回りの際、TVと違ってそこに倒れてる訳に行かないので、斬られたら走って袖へ消えて行くわけですが、消える前にもう一度「うわ〜」とやられるアクションをして消えていく訳です。それを見るのが面白くて。しっかりアクションする方や、「まいっか」みたいにちゃちゃっと消えていく方とおられました。ああいう所に姿勢が出るのかしら?ちゃんと見てるぞ!
  • 寿・唄う絵草紙 説明
    • 芝居仕立ての歌謡とダンスショー。短編を九演目見るような感じです。没頭すると楽しいです。冷静に見るとちょっと引きます。
  • 「雪やこんこん」
    • 橋本宣三さんと園田裕久さん
      • 小僧のお姿(大五郎のような鬘に丈の短い着物)は、可愛らしかったですねえ。お二人とも開き直っていらっしゃるようでした。
  • 「雪と梅」
    • 真田健一郎さん
      • 雪の精に酒を注いでもらい呑む所作は抜群でした。でも、踊りは全く。嫌なんでしょうねえ〜。大体余りちゃんと憶えてないみたいだったし。
  • 「恋い慕う女 恋唄う女の鞘当て」
    • 園田裕久さん
      • 健さん追っ掛けの名古屋弁婆ぁに扮し、歌う松平さんに纏わりつく姿が面白かったです。名古屋弁お上手でした。
  • 「マツケンサンバ。パート2」
    • 皆様必見!何が凄いって、ご出演の皆さんによるマツケンサンバ。キンキラキンの着物を着て、何て言うんでしょう、チアガールが使うようなキラキラフサフサなのを両手に持って、皆さんご登場。慣れないとかなり恥ずかしいでしょう。昨年は全員が踊ってましたが、今年はメインで踊ってたのは、健さんと篠塚さんと真島さんでした。意外と川合さんはにこやかにしておられました。
    • 西山清孝さん
      • 一見めっちゃクソ真面目でカタそうな風貌ながら(ごめんなさい)、「マツケンサンバ」を唄いながらノっていらっしゃいました!これにはビックリ。大勢の出演者の中でも、唄いながら踊ってる方はそういらっしゃいません!歌詞憶えてるなんて凄い!かなり見直しちゃいました(ってじゃあ今まではどうだったんだよ)。
    • 真島茂樹さん
      • さっきは確かに「バケモノ」だったのに、ダンスは凄いお上手。身体のキレが違いました。一体何者なんでしょうか?ご存知の方、お教えください。
    • 篠塚勝さん
      •  昨年も大勢の中にあって、一際ノリノリで踊っていらっしゃいましたが、今年は美味しいトコどりでした。特技が「ジャズダンス」というだけあってお上手です。また踊ってる時の笑顔がいいんです。すっごい楽しそうですもん。
  • そしてやっぱり松平健さん
    • 健さん、何せ主役なのでかっこいいに決まってます。恰幅もよくなられて上様の貫禄充分。それでいて優しい表情、コミカルな表情は可愛らしいし。オバ様方が魅了されるもの納得です。特にカッコよかったのは「猩々」の舞い。ステキです〜。それに、正月しか見ないんで、有り難い気がしますね。
       それから、劇中劇があって、人出の足りなくなった嵐一座の役者として吉宗が登場する場面があります。その舞台には駿府城代岡部将監(真砂皓太)も出ることになっていて、鉢合わせしてはいけないと大変と右往左往します。その辺りの動きが皆さん面白く、会場内は大爆笑でした。その時松平さんの、花魁姿(!!)を拝見出来ますがこれは貴重品!デカくて綺麗な花魁でした。イイ男は何しても似合うんですねぇ。
       そして涙を誘っていたのは、「御落胤騒動を起こせばその真偽に関わらず極刑に処す」ご法に従い、自ら「甥」を斬ろうとする場面です。自分が定めた法によって、たった一人の肉親・甥を自分の手にかけなければならない葛藤が表現されてました。会場内はシーンと静まり返り、「なんで進んで甥を斬ると言う叔父がいよう…」という健さんの声が哀しく響いておりました。
       歌も随分お上手になられましたね。大変失礼ながら、昔は聞いてて大丈夫かしら?と思ったものですが、今は安心して聞いていられます。踊りながら唄うんですから、大変な技術ですよね。
  • 出演者…特別なので出演者も書いておきました
    • 松平健    川島なお美  浅利香津代  川合伸旺   遠藤太津朗  高田美和  園田裕久
      佐野瑞樹   服部妙子   水木佑歌   橋本宣三   大森貴人   篠塚勝   大山克巳
      真田健一郎  真砂皓太   真島茂樹   鳩笛真希   松岡富美   紫城いずみ  
      安藤一人   西山清孝   田井克幸   小西剛    新島愛一朗  瀬野和紀  西川潤 
      長田昭彦   引地薫    鈴木修平   玉置孝匡   中西正    根元亜季絵 由衣春奈
      藤原洋子   愛原ひとみ  葛城ゆい   桂由花    荒川秀史   林直生   美濃正登
      谷口貴彦   山口竜央   白国与和   高橋光    宮川康裕   高田裕子  吉成美由紀
      山内紅実   藤田英美   立花小百々  清泉直子   朋菜あゆみ  大谷麻衣子 紫月ひかる

暴れん坊将軍・800話記念新春スペシャル

〜江戸城乗っ取り!!人質は百万人!?八百八町が火の海に1月15日(月)13時20分21秒

ポイント

江戸城に前代未聞の大陰謀が仕掛けられピンチとなった吉宗。自身は勿論、人質となった町人達の命は…!
 アクションあり、チャンバラありのハラハラドキドキ、見せ場たっぷりの二時間。ちょっとサブタイトルが大袈裟な気もするけど、穿った見方をせず楽しみたい作品。たまにはこんな風に楽しませてくれるものがあってもいいじゃないですか!パワーを感じました。

本日のお薦め

  • 峰蘭太郎様
    • 若年寄 島塚肥前守役。余りにステキだったので、特別に「写真館」をUPしてありますのでどうぞお越しください。
  • 中田浩二さん
    • 大窪能登守役。陰謀に対し吉宗を奉り対処しようとする…って。ぎょろっとした目で、「へっ」っと人を馬鹿にした様に笑う表情がいいです。
      【中田さんだから名台詞!】
      「上様は多くを助ける為ならば小さな犠牲をよしとする方ではない。ここはぎりぎりまで粘るのが我らの務めではないか。ご一同の気持ちは重々判っておる!私とて悔しい!だがここは将軍の城である!上様の御下命がない限り血で汚す訳には参らん!だが一人でも人質が殺されれば、私が腹を切る!その時こそ桧垣殿、一気に賊どもを斬り捨てませい!」
       普通の方が言えば当たり前の事。しかしあの中田さんが言うからこそ、名(迷)台詞なのです。「おいおい、本気かよ〜」と思ってしまいました。流石中田さんですね〜!
  • 遠藤憲一さん
    • 若手サイコ系では女将もお薦めの方です。冒頭、峰様がやられる場面のエンケンさんの妖しげ目!いいですね〜。「お前一人で逃げんじゃねぇ!」と思ってしまいました。特筆すべきは、庵主様も仰った「ヨロヨロ、ヒュ〜」な「やられザマ」ですね。あの蛇っぽい目付きとあの最期は、いいマッチング(?)です。
  • 石倉英彦さん
    • 全然演技と関係ないんですが、短銃を握ってぐっと伸ばした腕の筋肉の隆起に、ちょっとビックリ。何処見てんだか。
  • 福本清三さん
    • いたる所に福ちゃん!今回の福ちゃんの活躍度は凄いですね。やはり圧巻は江戸城天守閣での、吉宗との一騎討ち。福ちゃんの二刀流に吉宗危うし!福ちゃんの魅力炸裂で、凄いです!右肩を極められた福ちゃんのお顔がよかったです。
  • 木谷邦臣さん
    • 木谷さんもいい役で出ていらっしゃいましたね〜。なかなかの露出度。木谷さんはちょっと悪相ですからね(あっ、ごめんなさい)、仇役はピッタリ。やっぱり天守閣での吉宗との攻防がよかったですね。吉宗を「馬鹿」呼ばわりしちゃって。エンケンさんに蹴落とされるのも笑っちゃいました。←吹き替えだったりして…。
  • 石井洋充さん
    • 先の「銭形平次(欣也版)−消えた凶器」にも書きましたが、久々のドUP登場にビックリ!ちょっとローアングルな不適な笑いがよかったです。
  • 山田永二さん
    • 江戸城が火事騒ぎになり町人がごった返す場面。水色の着物を着て「お役人の言う通りに!早く早く!」と誘導されます。「あれ?さっき仇役のほうで福ちゃん達と並んでたよなあ」と思うとやっぱりでした!人質になった振りして、一緒に閉じ込められてたお凛に匕首を突き付け「大人しくしろ!さもないとこの女を!」と脅してました。それにしてもそのすぐあと、サブちゃんにやられちゃうんですが、余りにも簡単。山田さんが可哀想でした。
       それから「おい!その女刺したぐらいじゃ死なねーぞ!」ってサブちゃんに言われた松金よね子さん、私も本当だと思いました。 
  • 西山清孝さん
    • 新之助が城内には入ろうとした際、「駄目だ!」と撥ねつけ、刀の紋所を見せようとした新之助を捕縛しようとしましたね。「頭硬いな」なんて言われて。確かに西山さん、冗談は通じそうにないなあ…と思っていたら、楽しい一面を発見!それはまた後日、「松平健特別公演」詳細にて。
  • 高橋弘志さん
    • 先の中田さんの名台詞の場面。ビックリです。喋りましたね〜(ごめんなさい)。「桧垣日向守殿の仰る通り、賊の言いなりになっては幕府の威信にかかわりましょうぞ!」「大久保様!ご決断を!!」。高橋さんは面差しがお優しいので、仇役って確かに少ない様な気がします。その分露出度は少ないのかなあ。でも、大名とか家臣が整然と並んでたりする場面では、結構前の方にいらっしゃったりするんですよね。高橋さんも、岡田和範さんと一緒で年齢不詳ですね〜。
  • 松田吉博さん
    • 最期の「ラス立ち」で、一番始めに吉宗に斬り掛りUPになられる方です。役者をお辞めになるそうなので今回のこのUPは貴重品です。録画された方は被せないでくださいまし。是非、もう一度チェックしてね。仇役ですがとっても端整なお顔立ちです。
       ああ〜!本当に今回はいつもの皆さんが大活躍で書き出したら止まりません。何処まで書いたらいいのやら。

キャスト

徳川吉宗−松平健    大岡忠相−田村亮   お凛−松金よね子  おぶん−生稲晃子
千奈津−松下恵    十文字隼人−大森貴人  渚−山口香織里  源次−真砂皓太
忠太−木下通博   佐渡吉−田井克幸  蓑助−長田昭彦   芳野−高島礼子
お静−大河内奈々子 黒田典膳−遠藤憲一  大窪能登守−中田浩二   桧垣日向守−小沢象
島塚肥前守−峰蘭太郎   村上十内−石倉英彦  富岡惣太郎−尾崎右宗   野口俊之助−三上市朗
我妻兼一郎−小野寺丈   才蔵−関根大学  半九郎−李一龍    林夏之助−木谷邦臣
石丸又之丞−福本清三   武田卯之助−原慎一郎  広瀬輝光−山田永二   柴田−石井洋充
天英院−小林泉    お久−多田幸代  志摩−大本真鈴
浄蓮−山田五十鈴  ナレーター 若山弦蔵  長次郎−山本譲二  有馬彦右衛門−名古屋章
辰五郎−北島三郎

窪田弘和  矢部義章   森山陽介  岡田和範  島田佳子  山根誠示   江原政一  空田浩志 
高橋弘志  浅田祐二   西山清孝
スペシャルなので配役も書いておきました。

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