お薦め悪/脇役
TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です
◆作品:銭形平次〔並び順↑〕
処刑寸前!走れ平次夫殺しの罠 炎の投げ銭!消えた二万両の謎
(橋蔵版)20話・七年目の仇討(1966年) (欣也版)暗黒街の女
(欣也版)危険な関係(欣也版)遠眼鏡の中の女 (欣也版)隠された真実
(欣也版)深夜の告白 (欣也版)消えた凶器
(欣也版)刑場の花嫁 (欣也版)疑惑の果て (橋蔵版)再会
銭形平次 処刑寸前!走れ平次夫殺しの罠
2004年05月31日放送
あらすじ
大工の留吉が喧嘩をしていると八五郎が知らせに駆け込んでくる。平次が長屋に駆けつけると女房のおみねが一人で泣いていた。話を聞くと、留吉が昔の悪い癖を出したのが原因で喧嘩になり叩きだしたと言う。
本日のお薦め
- 片岡弘貴さん
- 火盗改め与力・横川源之介。権力を振りかざした高慢与力をこれでもかと演じてましたね。最後まであのままだったところが流石、それが似合う片岡さんが好きです。つい、厳しい捜査をしながら実は片岡さんが黒蜘蛛党の黒幕なんじゃ?なーんて思ってしまいました。それじゃ余りにもありがちですよね…。
- 菊池麻衣子さん
- おみね。菊池さんの泣き顔と、獄門を明日に控えた晩のすがすがしい笑顔がよかったです。
- 朝日完記さん
- 黒蜘蛛党頭目・長助。いつお出になるかと待っていたら随分押し詰まってからのご登場でした。平次と対峙した場面の平次の正義感にひるまない憎々しい悪党の表情がよかったです。
- 司裕介さん
- 横川配下・梶。にこりともしない苦虫噛み潰した形相で圧倒してました。魚屋にぶつかられ「無礼者!」と思わず叫んじゃうのも火盗改めの普段からの姿勢を表してるんだろうなと思いました。
- 浜田隆広さん
- 横川配下・吉野。台詞は殆どなかったので残念。五郎太を逃がし追いかける表情が物凄く必死で状況の拙さがよく判りました。
- 武井三二さん
- 牢役人。お役目に忠実なお役人様でした。威厳があって重厚な雰囲気を醸し出しててよかったです。
- 重伸幸さん
- 黒蜘蛛党子分。押し込み現場で火盗改めに捕らわれ痛めつけられたらしい顔の傷跡が痛々しい。息を切らしている様は、盗人ながら可哀相でした。バッサリ斬られてしまいました。火盗改めの凄まじさもよーく判る一場面です。
ココ見て!
- 平次に「財布?知りやせんねえ」と答える露店主=木下通博さん
- 茶店の娘=渋谷めぐみさん
- 飯屋の親爺=大矢敬典さん
- 黒蜘蛛一味「五郎太がまだ…」=山口幸晴さん
- 黒蜘蛛一味「早くしねえと夜が明けますぜ」=西村龍弥さん
- おみねを乗せた籐丸篭の担ぎ手・先頭=中村裕一さん
- 刑場役人(陣笠着用)=小峰隆司さん
女将所感
片岡さん、自分たちが扱ってる事件は大事、平次たちは小事と高圧的に出てます。何だか「踊る大走査線」の“本店”と“支店”の戦いみたいです。警察機構って何年経っても変わらないものなんですね。
回を追う毎に平次の投げる銭のCGが大袈裟になっていく…。うーん、これでもか!って見せられてる気がして時代劇とかけ離れてて嫌なんですけど…。
銭形平次 炎の投げ銭!消えた二万両の謎
2004年04月12日放送
あらすじ
ある日、元勘定奉行の松前兵右衛門が殺される。下手人として人形師の菊之助が万七に捕らえられた。殺された松前は在職中に二万両を着服したのではないかと疑われ、屋敷を捜索されたことがあったらしい。この松前殺しに笹野と平次は疑念を抱く。
本日のお薦め
- 笹木俊志さん
- 松前兵右衛門。気に入った娘を理由をつけて屋敷に呼んで何かしようなんて、一体誰だよ!と思ったら、笹木さんでした。「鬼ごっこもこれまでじゃ〜〜〜〜」って娘の帯を解くなんて、余りにもお似合いの役柄(って、私のイメージだけです)で、嬉しくて思わず、やっぱり笹木さんだ〜〜!と手まで叩いてしまいました。
- 多賀勝一さん
- 治平。金を握らされ、着物やしごきが出てきた経緯など平次にべらべらしゃべってます。屋敷の奉公人、それも金で雇われて転々としてる人ってこんな風だったんだろうね。
- 山口幸晴さん
- 松前家中間。松永さんと酔っ払って帰ってきて「いい思いをしてるのは殿様だけだ」と言ってます。よく通るいい声をされてます。遠目でしたが酔っ払って管巻いてるのがよく判りました。
- 松永吉訓さん
- 冒頭の場面では、「ああ、くそ〜。たまらねえや」と品のなさ全開。如何にも素行の悪い中間ってのを表してました。
ココ見て!
- 菊之助がしょっ引かれる場面の人形屋主=林哲夫さん
- 牢内の平次を笹野のところに連れてくる同心=司裕介さん
女将所感
二万両を横取りしようとした十内=中丸さんの憎憎しげなお顔も少ししか見られませんでした。銭形ファミリーのキャラ設定?が大前提だった所為か悪の張本人は影が薄かったように感じました。
冒頭、「銭形平次」とタイトルがバーンと出ていよいよ始まるんだ!と思ったら、いきなり聞こえてきた、ちー様(松山千春さん)の声歌。びっくりしました。銭形平次といえばあの「♪男だったら〜」だと漠然と思ってたので…(欣也さんは自分で歌ってたし)。先入観なしに見たかったので、公式サイトなども見ずにこの夜オンエアを見たので、のっけからひっくり返りそうになりました。
でもね、個人的に言うと若かりし頃、ちー様のレコードを十何枚も買い揃えたほど好だったんです。ですので、ちー様が時代劇の主題歌を歌うというのは私的にはちょっと嬉しいんですが、それが妥当かどうかというのは…なんとも言えません(楽曲としては日本の四季が描かれててとてもいい曲だと思います)。
このお話、橋蔵先生の「銭形平次」で見たので(録画したまま見ないものが多い中、確かにこれは見てました=「幻の二万両」)誰がやってたかな〜と考えてました。村上さんの平次デビューにこの話を持ってきたのは、考えての事だろうなあと思いました。平次とお静の夫婦愛とか、弱い人々の幸せを願い権力にも困難にも立ち向かう平次の姿勢が相当お茶の間に訴えたんじゃないでしょうか。過去の銭形平次を見たことのない人もきっと引き込まれるような掴みの作品だったと思います。
私は幼いころから橋蔵先生の銭形平次を見て育ち、今でも「橋蔵=平次」と思っています。幼いころ〜若い時代に接した作品の影響って大きいんでしょうね。思い込みもあると思いますが、その後、何方が演じても「やっぱり、橋蔵=平次」と思ってしまうんです、スミマセン。
それも踏まえて。今回の平次はスマートさといい、切れのよさ、それぞれのキャラもちゃんと描き分けられてて、一時間楽しんで見られたと思います。若い世代の方が「平次はやっぱり村上さんよね」と言ってくれる様になる事を祈ります。
あと、個人的に渡辺さんの出番が少なかったのが寂しかったです。来週以降のご活躍を期待してます!
銭形平次(橋蔵版) 20話・七年目の仇討(1966年)
投稿日 7月29日(日)14時33分30秒
あらすじ
伊積隼人と名乗る深編笠の侍が仇討ちをしようとする兄弟の兄・信太郎を斬り殺した。居合せた平次の得意の投げ銭が当たったようだが、逃げ足が速く、姿は闇に消えた。その仇討ちの兄弟は小田郁三郎のお店に身を寄せていたが、そのお店も伊積と名乗る男の襲撃に遭っていた。
一方、金貸しの半十郎が殺され、内儀・お鮎も瀕死の重傷だった。半十郎宅の納屋から、深編笠と返り血の付いた着物が見つかった。
本日のお薦め
- 大川橋蔵さん
- 銭形平次。東映時代劇映画の一時代を築き上げた皆さんご存知の銀幕の大スター。この作品がTV初の作品だったそうな。当時37歳(1929年生)。本当に綺麗で華があって眼を惹きますね。流石にこの番組が始まった当時は生まれたばっかりの私なので、覚えている筈もありませんが(歳が…)、物心ついた時には私の中に「銭形平次=大川橋蔵」という図式があり、延々今でも変わらないのであります。
- 佐々十郎さん
- 八五郎。八っつぁんと言えば、林家珍平さんと思っておりましたが、佐々さんの八五郎も、全く個性が違っていいですね。お弓ちゃんという友達以上恋人以下の彼女もいて、おっちょこちょい度も少なめの漫談(?)的な味があって軽妙で面白く興味深いです。「てーへんだー!」は一緒ですけどね。
- 里見浩太郎さん
- 仇と七年追われ続けて来た伊積隼人。影があって瞳が真っ直ぐで、如何にもこの仇討ちには何かありそうな感じ。中盤、平次に事情を聞かれ「いずれ話す事もあるだろう…いや、生涯言わぬ事になるかもしれん…」と答える時の、俯き加減の眼の動き、揺れ動く心情が現われてました。後半、お鮎の死の床で真実を平次に語る場面の表情もいいです!かっこいいだけじゃない眼の演技が見られました。若いのにやる〜〜!流石東映ニューフェイス。
- 神田隆さん
- 同心・笹野新三郎。いい方だったんですね。私は「悪の権化」というイメージを持ってましたんでビックリしましたが、穏やかに平次と仇討ちの経緯について話す場面は、仕事の出来そうな上司に見えました。こういう驚きは大友柳太朗版「右門捕物帳」の松平伊豆守役の山形勲さん、「地獄の辰捕物控」の同心・磯貝源之進役の稲葉義男さんを見た時のような感じでした。
- 伊沢一郎さん
- 小田郁三郎。伊沢さんは悪人も善人もおやりになりますね。唯、私の場合善人の時の伊沢さんの笑顔を拝見しても、「何だか怪しいな、何か隠してへんやろか」と勘ぐってしまいます。ま、そうやってちょっとドキドキさせてくれる所がいいんですけどね。
- 北見唯一さん
- 医師・宗庵。坊主・大家等、根っからの悪党って少ない気がします(小銭稼ぎの小悪党って言うのはあると思います)。このお話では、全くアクのない善良なお医者様でした。
- 波多野博さん
- 半十郎。深編笠の姿と遺体姿が出まして、それじゃァよく判らないじゃんと思っておりましたら、回想シーンで肩衣姿で少し微笑んだようなショットがでました。まあなんと!二重瞼もくっきりと精悍細面の男前!感動しました。
配役
銭形平次−大川橋蔵 お静−八千草薫 八五郎−佐々十郎 お弓−鈴村由美 三輪の万吉−藤尾純 お神楽の清吉−池俊一 宗庵−北見唯一 お鮎−夏川真巳 半十郎−波多野博 番頭−湊武夫 信之助−峰蘭太郎 信太郎−春川純 鷹之助−松内紀夫 お半−桂民子 笹野新三郎−神田隆 小田郁三郎−伊沢一郎 伊積隼人−里見浩太郎(現・浩太朗)
女将所感
無駄も不足もなくストーリー展開も興味深く、それぞれの役者さんの個性が光ってて面白かったです。46分があっという間。
最後の仇討ち場面では、BGMがつくつく法師の鳴き声でした。今時のスリリングな曲もいいんだけど、この蝉の鳴き声だけってのも凄いです。対峙する侍二人・遠巻きに見守る平次達の鼓動に、徐々に早く高くなる蝉の鳴き声がとてもぴったり!場の緊張感がよく出てました。素晴らしかった!この場面はホントお薦めです。
始まった当初は「万七」じゃなくて「万吉」だったんですね。知りませんでした。
峰様ご登場部分は蘭ごちにUPしましたので、よろしくお願いします。ああ、それにしても峰様、当時18歳(多分)、美しいです(*^_^*)!まさにうっとり!峰様の魅力満載です!
銭形平次(欣也版) 暗黒街の女
1月23日(火)11時36分22秒
あらすじ
ある晩、お店主三人(有島淳平・遠山金次郎・小坂和之)が何者かに斬殺された。三人は三橋会所の問屋仲間であった。頭取・山城屋清兵衛に会所を解散する様脅迫状が届いていた。
会所からの帰り道、山城屋を襲った刺客は警護に当たっていた同心達に追われ、「藪」に逃げこむ。そこに入った者は帰って来ないという。
本日のお薦め
- 左時枝さん
- 「藪」の元締めおふじ役。場末の薄幸で悲しげな女って役どころははまり役。悲しげな「間」と表情がいいですね。涙を流しながら酒をあおる姿は何ともいえません。
- 波多野博さん
- 番頭蓑吉。主山城屋清兵衛役の中野誠也さんよりもうんと貫禄がありました。恰幅がいいですもんね。そういう事じゃなくって?
- 畑中伶一さん
- おふじの身の回りの世話をされてます。不器用そうで朴訥で忠節な感じがよかったです。
女将所感
椎谷建治さんさんが子分音松役でご出演だったんです。姑息な所が結構好きなんですが出番が少なくて残念。
銭形平次(欣也版) 危険な関係
1月20日(土)11時16分07秒
あらすじ
行き倒れた男が卯之助と名乗った。卯之助は行き方知れずになった蝋燭問屋佐野屋の若旦那だった。
8年前卯之助は呑み屋の女と駆け落ちをしたのだが、佐野屋の先代は卯之助の連れ合いを離縁せず店においていた。一方、駆け落ちをしたものの卯之助と女は喧嘩別れをし、相手の女は江戸へ舞い戻って小料理屋をやっているという。
本日のお薦め
- 石倉英彦さん
- 他家へ嫁いだ蝋燭問屋佐野屋の長女おそのの夫・喜三郎。悪事の算段をする時のちょっと下品な(ごめんなさい)、悪賢そうなお顔がいいです。
- 萩原流行さん
- 卯之助役。本田博太郎さんと並んで「中堅サイコ系」の双璧です(また勝手に分類してますが。今回は、善人役でした。やたらと塗ったシャドーが気になって。そんなにしなくても充分演技で見せてくれると思うんですが。
銭形平次(欣也版) 遠眼鏡の中の女
あらすじ
八五郎が平次を連れ出し勝浦一万石下屋敷辺りへ向かう。藩主上村土佐守が遠眼鏡で清水屋次女・おきくを見初めたらしい。
明日は輿入れという晩、湯屋帰りのおきくが何者かに殺される。そして容疑者が三人浮かび上がり、探索は混乱する。
本日のお薦め
- そりゃあ、峰様!
- 御殿様ですもん!!データへUPしてありますのでどうぞ!
- 橋本功さん
- 殿様と奥方の板挟みになる家臣。ラストで責任を取って、割腹されます。息も絶え絶えに告白するシーンに注目です。…でも口数が多過ぎですよねえ。「腹をめされて」あんなに喋れるなんて。悪役だったら即死ですもん。
- 石田登星さん
- 殿様と奥方の板挟みになる家臣。葛藤する表情がもう少し!石田さん、いいサイコ役者になると思うんですけどね〜。え?なりたくない?そりゃ又失敬。
- 川波公次郎さん
- 髪結い床の髪結い。平次に事情を聞かれます。普段は悪の一味とかが多いので、この時の穏やかなお顔は新鮮です。
- 司祐介さん
- 南町同心。この所、司さんに密かに凝ってます。仕事もせずにお茶飲んで同僚と雑談。大爆笑されてます。仕事はいいんでしょうか?やはり地回りの司さんが一番好きです。
銭形平次(欣也版) 隠された真実
1月16日(火)12時58分22秒
あらすじ
お豊の夫は博打ばかりしていて一向に働く気がない。万七が説教に行くが、博打で勝ったと言う二百両余りを見せ、働く必要などないと開き直る。お豊は別れてくれと頼むが、若い男を作っているのではないかと疑う夫と喧嘩になる。そこへ昨夜大負けした壷振りが夫を迎えに来て、またもや博打へ出かけてしまう。
翌朝、夫の死体が発見される。
本日のお薦め
- 西田健さん
- 壷振り。十五年以上も前の恩義を忘れない義理堅い処があるんだけれど、今の身の上はままならぬ苦しさがよく出てます。こういう役どころは西田さん、上手ですね。しかし妙にアイシャドーとアイライナーが気になってしまいました。
- 立川三貴さん
- 賭場の元締め。女将の大好きなバイオレンスサイコ三貴(勝手に命名してる。なのに全く持ち味を発揮せず、唯のチョイ悪役で終わってしまいました。残念。
女将所感
他、丹古母鬼馬ニさん(三ン下役)&佐藤京一さん(博打好きな夫役)がいらして、すっごい豪華キャストなのになんだか物足りない仕上がりでした。
銭形平次(欣也版) 深夜の告白
1月14日(日)10時08分05秒
あらすじ
ある朝、巾着きりの金太が死体で発見された。金太は大綱の角造の配下で大綱一家は以前から廃業している筈だった。平次は居酒屋の女将・おさよから、大綱の角造は伊勢屋幸兵衛と名乗って商いをしていると聞き込む。平次はおさよに見覚えがあるようだった。
本日のお薦め
- 藤沢徹夫(現・徹衛)さん
- お店を潰されたと大綱の角造を刺しに来ます。これが落ちぶれた情けない姿。いいですよ〜、いつもの悪役の時の嫌味な表情もいいですが、うらぶれた感じがよくでてます。
- そりゃあ、峰様!
- 佐渡屋の先代ですもん!「データ」にUPしてありますので宜しかったらご覧くださいまし。
銭形平次(欣也版) 消えた凶器
投稿日 1月13日(土)17時11分47秒
あらすじ
大地震があった夜、長崎屋の主が殺された。その時、後妻のおさわも娘・お尚も店を空けていた。
主は飛び道具で射殺されたようだか、凶器が発見されず探索は難航する。
本日のお薦め
- 佐野アツ子さん
- おさわの昔馴染み。ラストで福ちゃんを「馬鹿野郎!だから早く江戸を出ろといったんだ!それをいつまでも意地汚くグズグズしやがって、馬鹿野郎ー!」と口汚く罵る辺りは、迫力満点!場末の女のいじましさがよく出てます。
- 福本清三さん
- 主を射殺す猟師。後半、登場されますが、川で洗濯する福ちゃんは貴重品。そのあとの立ち回りのカッコいいですねえ。投げ銭を当てられた時の痛がり方も堂に入ってます。特筆すべきは牢に入れられ、雇い主(栗田ようこ、佐野アツ子)と対面させられる場面。座り込んだ姿で斜に見返り睨む表情が迫力。罵られた時の表情や、ぷいと横を向いた肩口が何とも言えません。あの陰惨な雰囲気は福ちゃんじゃないと出ないでしょうね。
- 有川正治さん
- 駕籠屋の元締め。流石ベテラン!大親分の風格、バッチリです。笑顔がいい人そうで、唸らされました。
- 石井洋充さんと浜田隆広さん
- 駕籠かき。仕事の後の一服の表情がいいです。悪の一味の際には見られない爽やかな笑顔!悪の一味じゃ笑っても、あんなに爽やかには笑わないですもんね。そうそう、石井さんと言えば、一昨日の「暴将SP」のドUP!かなりビックリしました。
銭形平次(欣也版) 刑場の花嫁
1月11日(木)11時05分02秒
あらすじ
ある朝、三文字屋の寮で主が刺殺体で発見される。養子の小三郎、手代の幾松に容疑が掛るが二人とも当夜の所在をはっきりといわない。養子の小三郎は近々娘のお美濃と祝言を挙げお店を継ぐ事になっていた。
平次は血のついた小三郎の脇差が、幾松の行李に入っているのを見つける。
本日のお薦め
- 田中隆三さん
- 小三郎役。最近はすっかりいい人ぶった犯人と言う役どころが多い田中さんですが、押さえた演技で情の深い若旦那を演じていらっしゃいます。
- 井上高志さん
- 手代の幾松役。実直そうに見えて裏で何やってるか判らない…と言う辺りがいいです。最近は現代劇(2時間サスペンス)の刑事役などでも良くお目に掛りますね。
- 疋田泰盛さん
- 三文字屋のあるじ役。冒頭で刺されてしまします。大店の主の貫禄十分です。
- 白井滋郎さん
- 刑場役人。陣笠を被って指揮をとられる姿は決まってます。割と凛々しいですね。ちょっと失礼な言い方だったかしら?
銭形平次(欣也版) 疑惑の果て
1月6日(土)15時18分39秒
あらすじ
質屋大黒屋は後を継いだ娘夫婦がよく働いてくれているので安心していた。ところが最近、娘・お絹が番頭・喜久治と金を持ち出し不義密通しているのではないかと疑い、娘婿・長太郎にも申し訳ないと、平次に調べてくれる様に頼む。調べるうちに、平次は勘当された卯之助に出会ったが、卯之助は心を入れ替えて真面目に働いている様だった。
しかし、卯之助と大黒屋の周りに次々と事件が起こる…。
本日のお薦め
- 波多野博さん
- 平次が卯之助(丹波義隆)を紹介する料理屋の主を演じられてます。優しそ〜。人の良さがお顔に出てます。
- 福本清三さん
- 娘婿(加納竜)を白昼往来で襲います。こういうヤクザ者の役はピッタリ!はまりすぎ。荷車を飛び越えて行かれるあたりは結構身軽でいらっしゃいますのね
- 川鶴晃裕さん
- 冒頭、質入に来た客で質草を持って順番待ちされてます。可愛い〜。ですが、娘婿(加納竜)が被ってて見辛い!!
銭形平次(橋蔵版) 再会
あらすじ
嵐の夜、岡場所のおいちの所に飛び込んで来た男は岡っ引に追われていたが、おいちには悪い男には見えなかった。手の甲に傷を持つその男は、朝おいちが目が醒めると小判を残して消えていた。
時は流れ5年後、手に傷のある男が橋普請の入れ札を控えた秋田屋の木場に現われた。男・伊三郎と秋田屋は商売敵の大津屋を陥れる算段をしている。一方、おいちは大津屋の内儀に納まって幸せな生活を送っていた。
本日のお薦め
- 藤木孝さん
- 今回のお薦めは文句なく伊三郎役の藤木さんでしょう。ニヒルなお顔立ちもさる事ながら、目の表情が素晴らしいです。悪事を思いついた時のにやっとした表情は寒気がします。大津屋(石山律雄(現・輝夫))をゆする場面と蛇の様な目と、おいち(二宮さよこ)に上手くたかる場面のすがるような表情が何ともいえません。単にヤな奴というだけじゃなく、幅の広さを感じます。
- 小船秋夫さんと木下通博さん
- 藤木さんと酒盛りされてる場面で横顔が映ってますがお若い〜!特に木下さんは坊ちゃん坊ちゃんされてます。
所感
たまたま、スカパーの都合でしょうが、次の日に欣也版平次の「再会」がありました。伊三郎役がベンガルさんでした。氏は氏なりの味がありますが、次の日に見てはベンガルさんがお気の毒。尚更、藤木さんの凄さを痛感しました。