お薦め悪/脇役

TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です

◆作品〔並び順↑〕
十手人
 人情長屋の殺人!井戸の中の女 闇に光る眼!狙われた九番目の女
 親子殺し!!雨が残した足跡の謎… 獄中の命を救え!!梅の鉢木の謎…
 入れ墨者の俺が十手持ちに!?

旗本退屈男
 京洛の花嵐・天下御免の向う傷
 

十手人 人情長屋の殺人!井戸の中の女

     投稿日 5月18日(金)11時11分15秒
あらすじ

源七らが住む渋柿長屋に、お清と言う娘が病身の父と共に引っ越してくる。そんな中、井戸から女の水死体が発見される。

本日のお薦め
  • 有島淳平さん
    • お清の病身の父・さきち。優しそうな、おとっつぁん。藤兵衛(斎藤暁)に「5日のうちに出てってくれ」と言われたあとの有島さんの一連の台詞の最後、「江戸の風は冷たい…」って余りにも気の毒…。打ちひしがれた父の哀しみが出てます。新聞の紹介欄にもお名前が載ってました!先日お会いしたばかりなので、感慨深いモノがあります。
  • 武井三二さん
    • 両替商大和屋番頭。武闘派(?)の武井さんが前半は非常に押さえた存在。鷲生さんが源七に対し「金貸しは父の代から人助けの為にやっている事でございます」と言っているうしろで、じーっと俯いて座ってます。んー、意外。後半、松三郎にお酌をしながら、「それだけではないでしょう。」と仰る辺りは、流石悪人!さっきの押え気味の武井さんとは別人。やっぱこうでなくっちゃ!
  • 柴田善行さん
    • お清の兄・かんじ。遊び人風の印象は流石ですね、色男!中盤、縛られて殺される寸前の抵抗する眼、一瞬しか映りませんけど、いい眼してました。
  • 山口幸晴さん
    • 医師堀本の所へ忍び込む、大和屋に雇われた浪人。蒲団に刀を突き立てる時の表情は凄い!山口さんも先日お会いしたので、感慨深かったなー。
女将所感

 西村龍弥さん、「役」にお名前があったのに、ラス立ちだけ?と思ったら、ちゃんとそのあとの回想で出てらっしゃいました。
「京都人事」っちゅうか「東映人事」っちゅうか、なんだかなー。「今京都にいる人使っとこか」とか「ついでに東映東京も出とこか」って訳じゃないんだろうけど…。ま、いいんだけどさ。私、疲れてるのかなー。

十手人 闇に光る眼!狙われた九番目の女

     投稿日 5月12日(土)08時09分27秒
あらすじ

大川端で、戸板に荒縄で縛られた女の死体が上がった。佐々木が調べた所、女の遺体には拷問されたような生傷や、火傷の跡が残っていた。

本日のお薦め
  • 南方英二さん
    • 医者・幸斉。いや〜、久しぶりに拝見しました。相変わらずお元気そうで何より。そう言えば最近「チャンバラトリオ」の「芸」を見てないんですけど、見てみたくなりますよね。「演芸番組」のチェックしなきゃいけないかなあ。南方さん、志茂山高也さんはお元気ですか?
  • 小谷浩三さん
    • 屋形船・船頭。最近ね、船頭さん見ると力入るの。「今日の船頭は誰?」みたいな…。先回確か「水戸黄門」の時は、木谷さんと大矢さんだったし、そろそろかなと思いましたら、大当たり!今日は、小谷さんじゃあ〜りませんか!「船を止めろ!」って怒鳴ってんのは紛れもなく小谷さん!思わず「うぉー!当たった〜!」って喜んでる場合じゃないんですけど、でも冒頭から嬉しがらせてくれて有り難うございます。女の水死体を発見した時の小谷さんの驚愕の表情、よかったです〜。
  • 窪田弘和さん
    • 源七と同じ長屋の住人・大工。「そうとも!見せつけるにはまだはえぇぜ。」「へっ!泡でもあるめえし。そうも行くめぇ、へっ!」って軽妙な口調は流石。半兵衛の店で源七が戸板の事を尋ねる場面でも受け答えされてます。窪田さんの声好きだな〜。この間、映画村に行った時、窪田さんの芸が見たかったです。生で声聞いてみたかった…。
       そうそう必殺仕事人5風雲竜虎編の「かげろうの影太郎(三浦友和)」の武器の玉簾は、窪田さんが先生なんですよー。
  • 川上真人さん
    • 山城屋勝兵衛に雇われたならず者。前半お菊を浚おうとする場面では、佐々木が現われ強いのを見るや、一目散に逃げ出します。逃げ足早〜い。先日、映画村でUP写真撮らせていただいたばかりだったので、新鮮な気分で拝見しました。上背がおありになるし風貌からしても、やはり時々お見かけするお侍の恰好の方がよくお似合いです。
  • 藤枝政巳さん
    • 源七の馴染みの香具師。凄い髭面のお顔で、一瞬誰が判んなかったです。「旅からけえって酒浸りらしいぜ。」っと声聞いて判りました。
  • 司裕介さん
    • 源七の馴染みの香具師。いつもの(?)横暴なやくざさんとは打って変わって、普通の人でした(←おいおい)。「仮宅ったって、あれじゃあ廃屋だ。」っとど〜んとUPあり。
女将所感

 冒頭の源七がお菊手製の弁当を食べる場面。「お〜!こいつは豪儀だ!」…豪儀なんて言葉、時代劇でも久々に耳にした気がするなー。「それに好きなの」「…ン?!(°_°;)…」「源七さんの食べっぷり見てるのが」「…っあっ、そうかい…」…ってまた古典的な…。
 その後の、遺体発見現場、岡引らしき山田永二さんや捕方風の松永吉訓さんやがチラッと見れて、ちょっと嬉しかったなー。

十手人 親子殺し!!雨が残した足跡の謎…

    投稿日 5月11日(金)08時16分33秒
あらすじ

 元掏摸で今は十手持ちをしている林蔵は船宿・川千鳥で働くお久美に惚れ込んでいた。そのお久美が島帰りの卯之助と会っているのを、林蔵が見掛ける。
 そんな折、雨の夜に質屋一家が皆殺しに遭う事件が起こる。

本日のお薦め
  • 石橋蓮司さん
    •  元掏摸で今は十手持ちをしている林蔵。う〜、胡散臭くて存在感があって、目に力があって爬虫類的で、好きです〜。ほーんと、ねちっこくて嫌味な奴だもん、最高。卯之助の放免を餌にお久美に言い寄る場面は、お〜っと!寒気がするほどヤな奴!ええです〜!
       いつも思うんだけど、殿方って嫌がる女をモノにして嬉しいんですかね?幾ら惚れてる相手でも自分が嫌がられてると判ってるなら、立ち直れないと思うけどなー。何方か教えてください。
  • 福本清三さんと小峰隆司さん
    • 冒頭捕まる盗っ人。お二人が佐々木(渡瀬)にやられる所は、美味しい!「えびぞり」と「およよ」が同時に。←勝手に小峰さんのやられざまを「およよ」と名付けてますが…。
  • 北村明男さん
    • 呉服太物屋主。佐々木が聞き込みに行き、元奉公人おさとについて、答えていらっしゃいます。ちゃんと大きく映っておられました。おめでとうございます。先日、映画村で拝見しましたが、がまの油の総髪のカツラと普通の町人まげじゃ、印象が全然違います。
女将所感

 やっぱり、主役は渡瀬さんだー!ラス立ちの前の「うるせいやい!」はかっこよかったなー。松澤さんも、結構好きかも〜。
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 昨晩の「十手人」は、明日UPします、乞うご期待。って誰も期待してなかったら寂しい…。でも、なんとかこの所毎日書けてるから我ながら凄いなあと思う訳で。この勢いもいつまで続くか。私の「気が向いてる」状況と「いい作品」(一般に言う「いい作品」とはちょっと違うかも)があれば何とかなるかな。

十手人 獄中の命を救え!!梅の鉢木の謎…

    5月7日(月)14時22分34秒
あらすじ

お春と言う人形売りの女が、殺された。水茶屋を商う六兵衛が遺体を発見した。お春の所へ出入りしていた常次郎という男が浮かび、源七は探索に当たる。一方、佐々木は第1発見者の六兵衛の行動に疑問を持つ。

本日のお薦め
  • 岩尾正隆さん
    • 土場の元締め松蔵。やっぱ柄の悪いやくざ者ってピッタリ。でも「他のヤローに渡すくれえならよ…」…惚れていたから殺してしまったと言う「男の歪んだ愛情」が絡んでいたのにはビックリ!かなり異色な感じがしました。そういう、色恋沙汰って無縁だと思ってたものですから。
  • 川鶴晃裕さん
    • 豆腐屋。冒頭、「と〜〜ふ〜、と〜ふ〜」「はいはい、有り難う!いよっと!」と元気良くいい笑顔で仰います。可愛いなー。全部買っちゃいそうです。ご本人曰く、本当に水と豆腐が入ってたので、相当重かったとか。んー、確かに、「と〜ふ〜」と言いながら桶を下ろす辺りは、息が上がってましたね。ってつるさん、変な事書いてごめんなさい。
  • 河本タダオさん
    • お春につきまとっていた縁日の飴売り。「はいお待ちどう。」と子供に飴を渡し見送る笑顔と、「知らねえよ、御用風吹かせやがって。」と源七に大柄な態度をとる辺りのギャップがいいですね。間近で凄まれたら恐いでしょうね。←これは悪口ではありませんよ。
  • 波多野博さん
    • お春の住む村名主。罪人の子は預かれないと突っぱねます。源七が必死で懇願するのにも、憐れみも全くなく取り付く島もない様は、日本全国「何でそんな冷たい事言うねん!」との批判を浴びるでしょう。だからこそ、最後の斎藤暁さんの人の良さが引き立つ訳ですから、波多野さん流石です。ここでポイントなのは、人相の悪い人がそう言っては当たり前なので、人当たりの良さそうな、波多野さんが言う所が「ミソ」だと思います。
女将所感

やっぱり、渡瀬恒彦さんは渋くてかっこいい!見る度に惚れ惚れしちゃいます。それに先輩岡っ引の松澤一之さんもいいですね。渡瀬さんの口数少なくポイントしか押さえない、源七には不可解な部分を上手く表現されていると思います。

十手人 入れ墨者の俺が十手持ちに!?

    4月20日(金)09時26分14秒
あらすじ

香具師の修行をしていた源七の父辰五郎が安松言う男に殺された。お琴と言う女の事で口論になり刺殺されたらしい。新そうを知ろうとした源七だが目明し徳蔵を殴り同心弦一郎により牢に入れられる。

本日のお薦め
  • 渡瀬恒彦さん
    • 同心・佐々木弦一郎。メッチャ渋い。寡黙で仕事が出来る殿方って素敵ー(これは単なる私の「殿方」の好み)!熱血有り余ってともすれば突っ走りそうな源七を押さえ、冷静な判断を下す「静」の部分、といいつつも悪に対しての強い怒りを感じさせてくるのでいいですよねー。
  • 片桐竜次さん
    • 目明し・徳蔵。おお!東映俳優センターの看板役者さんですね!この所、2時間サスペンスなど現代劇での御活躍でしたが、久々時代劇で拝見。嬉しいですね。現代劇では最近いい役もやっていらっしゃいましたが、やはり本性発揮出来るのは胡散臭い役どころ(片桐さん、心外だったらごめんなさい)。始めに、源七と喧嘩になる場面は凄い迫力でした。今後若い同心の下でどういうキャラに描かれるのか気になります。
  • 勝部演之さん
    • 与力・森脇作次郎。平気で袖の下を受け取ってしまう胡散臭〜い与力。そのままの役どころ。嬉しくなっちゃいますねー。どんどんあくどい事やる官僚を演じていただきたいものです。そうすると、渡瀬さんのかっこよさが引き立つし。
  • 松澤一之さん
    • 岡引・喜助。この方も現代劇で良く拝見しますね。大体胡散臭くて犯人ガラミの役どころ。今回は源七の先輩岡引と言う事で、どう違う一面を見せてくれるか楽しみです。
  • 野口貴史さん
    • 長屋の住人。冒頭の場面で「昨日半兵衛さんの店で安松とか言う男と喧嘩になって…」と仰ってます。以前は、悪辣な商人や地回り等の役が多かったのですが、最近はこう言った毒気のない「いいオヤジさん」的な役が多いようですね。「詳しい事は何にも判らねえんだ」といった口惜しそうな哀しそうな表情しぐさは、仲の良かった住人という感じがよく出てます。
  • 窪田和弘さん
    • 長屋の住人。冒頭の場面で取り乱し「誰なんでえそいつは!」と叫ぶ源七の剣幕に気圧され、ワナワナしながら「判らねえ。どうして殺されるような喧嘩になったのか…。」と仰る様子は、事件について何にも判らないという戸惑いが出てるように思います。
  • 多賀勝一さん
    • 居酒屋主・半兵衛。久々に拝見しました。お元気そうで何より(ってこんなコメントでいいんだろうか…)。源七が孫八と酒盛りする姿を見て、「ホントは辛いんだよ。さ、飲ましてやりな。」っていう少し哀しそうに微笑んだ横顔がよかったです。
女将の疑問
  • 源七が百叩きに遭っている時、背中が映りますが、みみずばれの痕が縦についてるんですよね。あの立ち位置で叩いたら横向きもしくはやや右下がりの痕なんじゃないかと思うんですけど。取調べの際に、つけられた痕なんでしょうか…?
  • 与平を岡場所まで乗せる船頭が大矢敬典さんなのね、幾らなんでも小柄な大矢さんが高嶋さんに変わってたら、おかしいでしょ。気付かないかなあ、与平。
  • 木谷邦臣さんが舟漕ぐ姿よく見る気がするんですが、係(っちゅうーかお上手)なんですか?
女将所感

 この所不発が多かった東映作品。久々に面白いなあと思えましたね。原作がいいのかな。OPタイトルの十手の色分けに象徴される弦一郎・青と源七・赤の対比が楽しみです。しかし好きですね、東映って熱血もの。このまま興味惹いて突っ走って欲しいな、他の作品群の様に尻窄みにならないように。
 あと、BGMがスリリングでかっこ良かったです。
 辰五郎役の峰様、余りにステキだったので、特別に「写真館」をUPしてありますのでどうぞお越しください。

旗本退屈男 京洛の花嵐

     投稿日 8月8日(水)10時55分44秒
あらすじ

主水は刺客に襲われた西国屋徳右衛門を助けた。翌日西国屋から菓子折に詰まった金子が届くが、主水は返す事に。主水が赴くと、丁度西国屋が新任の京都所司代神保を接待している席だった。

本日のお薦め
  • 笹木俊志さん
    • 西国屋用心棒。浪人姿の笹木さんはかなりの迫力。冒頭の場面で主水に因縁つける時の、岩尾正隆さんと笹木さんのツーショットは見掛けだけでもかなり威圧感あります。
  • 矢部義章さん
    • 西国屋番頭。結構な露出度。余り悪人然としていない矢部さんだから、河原さんにあってるんでしょうね。主水が京のお店にいきなり現われた時「何で入れたんや!あ、あ、アホ!」ていう辺りは、慌てた「素」の感じが出てて良かったです。
  • 大矢敬典さん
    • 酒問屋井筒屋。悲壮な面持ちで「私どもは何もいかがわしい商売してしまへんのどす」と訴えていらっしゃいます。大矢さん小柄でいらっしゃいますし、國本さん・河本さん・白井滋郎さんに囲まれたら如何にもか弱い善良な町人という感じです。
  • 小谷浩三さん
    • 冒頭刺客。通りかかった主水に「何者だ!」と言ってます。指図は受けん!ときっぱり言う主水に向って、笠を取りつつ「黙れ!」と叫んでます。ど〜んとUP!
  • 小坂和之さん
    • 冒頭刺客。始めに「西国屋徳右衛門だな?」と確認されてます。お顔が余り映ってないのが残念。
  • 河本忠夫さん(現・タダオ)
    • 神保配下。井筒屋を捕縛する場面が一番判り易いでしょう。縛り上げた井筒屋に「黙れ!所司代よりのお達しだ!」と怒鳴ってます。かーなーり迫力あります。
  • 國本鐘建さん
    • 神保配下・背の高い方。井筒屋を捕縛する場面、「潔く裁きを受けろ!財産は全て没収だ!」と怒鳴っておられます。…恐い。流石、極道モノ常連さんです。
  • 川鶴晃裕さん
    • 三宅備前守。きゃー!切れ者・正義感の京都所司代だったんですね!感激!ちゃんと奥方(鈴川法子)を守りながら斬られたのはナイスでした。
  • 岩須透さん
    • 三宅藩浪士・青っぽい着物の方「ヤイチ」と呼ばれてました。江戸から静江と耳助が戻った事に気がつき喜ぶおさよ(黒川芽以)の言葉に、腰を浮かしつつ「え?!」と驚いてます。横顔が爽やか〜!
女将所感

 西国屋徳右衛門と神保内膳正の会話、「善は急げじゃ!」「ははは!悪は急げやおまへんか?」…んー、なる程!それは言えてる。以前古い水戸黄門でよくあったんだけど、悪人側に潜り込んでた飛猿がいざと言う時にご隠居達に加勢する場面の「貴様、裏切ったな!」「表返っただけだい!」てな遣り取り思い出しちゃいました。「あんたは畳かいな」と思ったものでしたが…。
 ラス立ちの神保内膳正の「待て!全ては西国屋が企んだ事、わしは唯の木偶人形に過ぎぬ!」って、久しぶりに見ましたここまで往生際が悪いの。メチャメチャうけておりましたら、西国屋徳右衛門が匕首を握り締めた矢部さんの手をとって神保を刺したのにはビックリ!そりゃあ、自分の手を使われ目を剥いた矢部さんのお気持ちも判ります。なかなか無い展開でした。
 それにしても「退屈男」って、太っ腹ですよね。「役」の方が多いですもん。

旗本退屈男 天下御免の向う傷

     投稿日 8月6日(月)11時37分06秒
あらすじ

直参旗本早乙女主水之介は、豪商・大黒屋仁兵衛の用心棒に追われていたたえを助ける。たえは豊後の国、日田の役人・村山新八の妹であった。兄の失踪と日田の商人らの結託に原因があると睨んだ主水は、喜内の制止も聞かず日田に向う。

本日のお薦め
  • 北大路欣也さん
    •  早乙女主水之介。随分お父上に似ていらっしゃいましたね。貫禄も出てらっしゃいますし。
       貴様一体なに者だ!と言われ、「ほほ〜!みどもが事をご存知ないか。ならば教えて進ぜよう!」…余程自分に自信がおありなのね退屈のお殿様。こんな事、臆面もなく言ってしまえるのは、やはり退屈男だけでしょう。
       そして豪華絢爛な如何にも制作費のかなりの部分を占めてしまいそうなあの衣裳。あの欣也さんの衣裳代ケチったら、シリーズ化出来るんじゃないだろうかと思ってしまいました。
       なにかのビデオでみましたが、右太衛門さんがご健在で退屈男を撮っている頃、チャンバラ途中(カット割)で衣裳が変わってた事とかあったらしいんだけど、「視聴者は自分の衣裳を楽しみにしているんだから気にするな!」と一笑にふしたとか…。んー、今じゃ考えられないですよね。
       それとラス立ち前に、主水がステンドグラスを突き破って登場したのは相当ビックリ!「うそ〜〜〜!なんちゅー事すんねん!ステンドグラス壊すなんて制作費が!(って事ばっかり気にするなって…)」と言ったら、横で旦那様が「セもんだろ」とボソッと言いました。そうか……ガラスに特殊なインキか何かで絵を書いてる美術さん(?)の姿が目に浮かんだ私でした。あれって、本物?
  • 矢崎滋さん
    • 喜内。真剣でいてコミカルな演技が絶妙。「中身は、お、お、女で御座りまするぞ?」てな辺りはなかなかいいですねぇ。暫く笑わせていただきたいと思います。
  • 丹波哲郎さん
    • 郡代・塩谷兵衛助。回想場面、接待を受けて踊る姿はまさに昼行灯を通り越したうつけもの。威厳がありつつ、あの姿が似合ってしまうのは、丹波さんの他にはいないかも…。で、最後はやはり切れモノだったと言うんですから、流石丹波さんです。
  • 大出俊さん
    • 大黒屋仁兵衛。冒頭の吉原の場面、「うあはは、この年になりますとめっきり若い女子に弱くなりましてな。おねだりを受けますとつい…ふふふ…」なんだかとってもいやらしげ。熟年の殿方にはおねだりが有効なんですね、勉強になりました。どうやら大出さん今回は悪人の様ですね。全て拝見しましたら、悪知恵の働く商人がぴったりでした。爽やかな笑顔が素敵な大出さんですが、今回の笑みは如何にも何か企んでいそうで、厭らしげな笑い方、あれも好きです〜。
  • 有島淳平さん
    • 大店主風。冒頭の吉原の場面、大黒屋と歓談。「見事なものですなァ、頭の天辺からつま先まで大黒屋さんのお手製…」と仰ってます。
  • 窪田弘和さん
    • 大店主風。冒頭の吉原の場面、大黒屋と歓談。「なんやかんやで三百両は下りますまい。いや五百両かな、兎に角豪勢なモノだ」と軽妙な口調。
       お二人共如何にも大店主、それもお上手言えるあきんどという雰囲気が出てました。
  • 柴田善行さん
    • 大黒屋の用心棒。冒頭の吉原の場面、短筒をぶっ放したたえに斬りつけてます。主水の名乗りを聞いて「旗本?」と呟いておられます。んー、いつ見ても端正なお顔立ち。
  • 辻本一樹さん
    • 大黒屋の用心棒。冒頭の吉原の場面、主水に向って「ええい!構わん!腕づくで押し通れ!」と叫んでおられます。結構な迫力。
  • 田井克幸さん
    • 冒頭、吉原に居合わせた大工。退屈のお殿様ファンらしく、主水が名乗っている時の左後ろにいる田井さんの表情が嬉しそうでいい事!「将軍様もお許しの向う傷だい!」と浪人達に向って言う様はホント生き生きしてます。
  • 伊藤敏八さん
    • 法源坊般俊。氏の坊主頭って初めて見た気がしますが、かなり威圧感ありますね。敏八さん、東映俳優センターの役者さんなんですよね。悪役が多い方ですが時折善人もおやりになります。善人の氏を見るといつか寝返るんじゃないかとどきどきします。人を見掛けで判断してはいけません!
  • 頭師孝雄さん
    • 掛け屋千草屋。頭師さん、殆どが悪役(悪徳商人が多いかも)ですが、氏の持ち味は掴みどころがない所。根っからの悪人なのか躍らされてるだけなのか、機転が利くのか利かないのか、キッチリしてるのか詰めが甘いのか…。←これ褒めてるんだけど…。
女将所感

 初回orスペシャルor最終話に、爆発・炎上ってのは定番ですよね。今回もしっかり取りいれられてましたね。どうやって逃げおおせるんだろうと思ったら、村山新八(篠塚勝)の「龍の岩屋の名の如く、かの洞窟は龍の手足のように地の底を這っている。全ては何処かで繋がっているのだ。」で済まされちゃいました。
 出来映えはというと流石退屈男、豪華絢爛スター路線まっしぐら、東映お得意の娯楽もの健在でした。色々突っ込みつつも一時間楽しませていただきました。
 唯、私としては「その大きな眼と派手ないで達、父上によう似ておる」や「血染めの簪?そんなのは銭形平次にでも任せとけ」という件、なんだか内輪ネタにバカ受けしてるバラエティー番組のスタッフみたいでちょっと…。ま、いいっちゃあ、いいんですけど…。
 それと実は私、吉原とかのシーンって好きじゃないんです、人が多くて目が疲れるので、って私の見方に問題があるんでしょうけど。出来ればもうちょっとゆっくり映していただけるとありがたいです(って、そんな無茶言うなって)。
 峰様ご登場部分は蘭ごちにUPしてありますので宜しければどうぞ。

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