お薦め悪/脇役

TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です

◆作品:水戸黄門〔並び順↑〕
29部 謎の俳諧師を追え!・高田

29部 酒と涙と隠居と女将・高遠を見て 
29部 葵の御紋の名推理・松本(ネタバレ)
29部 非道巡察使に喝ッ!・高山 
29部−14話・鬼オヤジの目に涙・井波
29部 12話・父を呼ぶ子の鯖街道・小浜(ネタバレ)

29部 石屋は頑固で石頭・湊川 29部 笛の音哀しき上意討ち・伊勢 

水戸黄門29部 謎の俳諧師を追え!・高田

投稿日 8月7日(火)11時41分31秒

あらすじ

 老公一向は高田に到着した早々、おふじと出会う。おふじは元遊女だが、四年前に高田の侍と夫婦約束をしていた。年季が明けその侍をはるばる訪ねて来たという。
 高田は、最近お家騒動が起き殿様が代わったばかり。酒井文造は、幕府の隠密だと噂のある松尾芭蕉が高田に立ち寄るとの情報を得て安田和之進らに芭蕉を探すよう命じる。

本日のお薦め
  • 田中隆三さん
    • 安田和之進。久々、善人役の田中さん拝見!割と好きな役者さんなのでちょっと嬉しかったけど、仲間の藩士は皆ちゃんとしてるのになんで田中さんだけあんなに小汚いの?世を拗ねてるって感じもなかったし、あれだけ小汚くしている必要性が判らないなあ…。
  • 草見潤平さん
    • 酒井文造。余分な事を隠密に詮索されて国替えになっては堪らぬと言ってましたね。ほほー、草見さんは小悪党が多いので、まさかホントに藩の為を思ってやっているとは、最後の最後まで思えませんでした。絶対私利私欲考えてる感じがしまして…。
  • 橋爪淳さん
    • 柳沢吉保。白の着物に裃姿って良くお似合いですね。忍びの事を問われた時の素知らぬお顔、腹の中で何考えてるか判らなさそう。でも、シリーズ当初の冷酷さがお顔から消えてますね。
  • 中村孝雄さん
    • 稲葉丹後守。キャストロールでお名前見ていつ出るかと思って見ておりましたら、あの最後のシーンだけでした。ちょっとビックリ。
  • 河本タダオさん
    • 高田藩士・安田。くの一に「わしも安田だが。わしに一体どういう用じゃな?」と厭らしげな笑みを浮かべてます。ん!一頃よりお痩せになられたようですし、やっぱり眉毛のある河本さんは男前。それにしても、河本さんに平手打ち食わせるなんて、流石くの一(未だにくの一お三方の区別がつかない私、名札でもつけてくれるとすぐ判るんだけど。って無理に決まってるし)。
女将所感

 ご老公ったら初対面のおふじに向って、「あなた色町で働いていた事がおありかな?」って、違っていたらお許し願いたいって前置きしてるけど、失礼にも程があるでしょう。思慮分別のあるご老公がそんな事言います?ご老公の推理力が凄いって思わせたいんだろうけど、ちょっと如何なものか…。
 見ている間中、で、どうなるの?と思って見ておりましたら、結局おふじと安田の方が重点で、高田藩の方は添え物(おまけに酒井の思い込みだっただけだし…)、老公のお説教で終わっちゃったし。
 ラス立ちで、おふじのいる部屋へなだれ込んでいった時、「危ないなあ、なんでわざわざ行くんだろう。おふじか安田を殺す気やろか」と思ったら、あの肌守りを見せる為だったんですね。納得。でも、ちょっとスローモーション長すぎ…、昼メロかと思っちゃいました。
 綱吉の「水戸の隠居の旅は何の為のものだと思う?」って、私も聞きたいです。ご隠居の諸国漫遊は、推理旅行?お説法行脚?物見遊山じゃないだろうし…。
 って色々言いましたが、先週よりはマシでした。

水戸黄門29部 酒と涙と隠居と女将・高遠を見て

 まず、わざわざ唄のタイトルパクッてまでつけたサブタイトルが話に反映されてない。出てくるもの並べただけですもん。サブタイトルってそのお話の凝縮されたエッセンスを一言で表すようなものであるべきでしょう。このタイトルつけるんならもっとストーリー上で意味を持たせてくれなきゃ。
 元高遠藩目付け杉村藤左衛門の押しこみ事件の時の怪しい行動、不審を抱く親友小田慶一郎。調べてみると盗人の押し入った先の半数は何故か杉村が親しくしていた店ばかりって結構な前振り。先週の「ご隠居の名推理」の続きかと思ったのに…。
 慶一郎が何故あそこまで「隠居」に拘り卑屈になっているのか(あれじゃ、ただいじけてるオヤジ)、慶一郎と藤左衛門が実際どんな間柄だったのか(単に職場の仲間なのか人生通して親友とよべるような関係だったのかはっきり伝わってこない)、二人の事に突っ込んで口を出す女将の関係(あそこまで親身になる理由が乏しい)、ご城下を荒らしまわり「金目の物は根こそぎ盗んでいく盗っ人」と言う割に探索場面が一向にでない(高遠藩は本気で探索していないようだ)、その所為で盗っ人に対する緊張感が出てこない、真犯人は盗人の上前をハネる小悪党(にもなりきってない)目付・崎山徳三郎。ご城下を騒がす盗っ人の上前をはねていたという割に崎山が溜め込んでる金がホントにセコイ。
 次郎坊の「もう少しでかい仕事したらどうだい!」は納得しちゃったけど、今回の登場の意味も全く判らなかった…あのおえんとの遣り取りの為に出てきたんかな。そんな事に時間割いてるんだったら、他に描かないかん事あるだろうに…。最初の前振りの「何故か半数が杉村が親しくしていた店ばかり」ってもの、単に杉村と留吉とが顔見知りだったってことなんでしょうね。その振りになんの意味があったのか…?ってまあ、「半数」ってトコが始めから既におかしかったけど。本当に関連があるんだったら「半数」なんて付いてないだろうし。
 名乗り・印籠ご開帳・ラス立ちのない展開、それもいいと思いますよ。でも、娯楽性もなく王道もないんだったら、ストーリーや人間ドラマをもっと丁寧に描き込んでくれないと。登場人物の誰か一人でも光ってくれれば異存もないけど、役者が生きなきゃどうしようもない。
 最後の恭太郎の「ご老公のおかげじゃ・・」で、全てまとめられてしまいました。
 TBSから来たダイレクトメール、折角お名前が載ってるのに「竹井三二」だって。一番可哀相なのは武井三二さんですね。

水戸黄門第29部 葵の御紋の名推理・松本(ネタバレ)

投稿日 7月17日(火)12時17分02秒

あらすじ

 老公一行は松本へ向う途中、荷物運び(歩荷)の丑松とその弟分半次と知り合った。丑松は格之進が持っていた大荷物を軽々と運び、一行を驚かせる。ところが自分が尊敬する医師・松宮小五郎の供をするという大切な約束を思い出し、代わりに半次を向かわせた。
 その夜、松宮が土手から落ちて死んだ事を知った老公は遺体が朝鮮人参を握っていた事と、背中に残っていた傷を不審に思った。

本日のお薦め
  • 前田吟さん
    • 丑松。いやー、情に厚くて猪突猛進一生懸命な役どころは上手いですねぇ。ご隠居に松宮医師との関わりを話す時の一生懸命な表情、命を助けてくれた感謝の気持ちと自分が死なせてしまったという済まなさ、何も出来ない口惜しさが混ざったような表情がよかったです。
  • 西沢利明さん
    • 家老・大野監物。いやー、病床ってよくお似合いです。西沢さんって紫の鉢巻がぴったり。病床でのご隠居との対面場面、長患いにしてはちょっと口調がはっきりしすぎのような気がしないでもないですが…。出番が少なくて残念でした。
  • 津村鷹志さん
    • 北村道伯。「お手前、御典医の一人に加わりたいとは思わぬか?」という時のにやーっとした含み笑い、鳥肌が立ちそう、流石津村さんです。松宮を殺す場面、うろたえてばかりで村上(峰様)に「先生!」って急かされてるし、ご隠居に松宮の死因を突っ込まれた時は、しどろもどろになり過ぎ。こういう詰めの甘い悪人もぴったりです。最後に「松宮を殺したのはその方じゃな」とご隠居に言われた時、「いえ!弟子の村上が〜〜!」とか言ったら面白かったのに…。
  • 内田勝正さん
    • 朝倉左馬之介。相変わらず悪人然とした所はいいですねー。ご隠居に向って「戯言を言うならこのままでは捨て置かんぞ!」という時の目つき・表情はええですねー、これ以上ないっちゅうーくらい悪人で高飛車。
  • 矢部義章さん
    • 松宮の遺体を届に来る役人。「奥様、実は松宮先生が…」とご報告なさってます。駆け込んできて、ごっくん息を呑まれてからの台詞、いいんじゃないっすか!
  • 福本清三さん
    • 朝倉左馬之介配下。大野が死んだと取り次がれます。福ちゃん、如何にも悪人そうでかっこいいです!
  • 夏山剛一さん
    •  歩荷。丑松が問屋場で半次を探す場面。丑松に胸倉掴まれ「しらねえよ、半次の事なら兄ィが一番よく知ってる筈だろう!?」と答えてます。
       って事は「仕事もあるんだ、無茶言うなィ」と言ってグーパンチ食らって蹴られてるのが宮本浩光さんなのかな?
       という事で(どういう事…?)、じゃあ、瓦屋さんが平井靖さんなのかな?
女将所感

「私が試してみるのじゃ」って飛び込もうとしたご隠居、絶対格どんが「それは私がやってみます!」って言うと思ってやってたんじゃないだろうか?それに助さん、「格之進!武士ならば潔くしろ!」って、じゃぁ、あんたが行けば!それにご隠居「大丈夫か?」って大丈夫な訳無いし、「大丈夫な筈ないじゃないですか!」って言っちゃう格どんも凄い。普通は「大丈夫でございます」くらいは痩せ我慢して言えせんか…。いいキャラです、格どん。
 しっかし一番驚いたのは、最後にご隠居が「水戸光圀じゃ!」って自分で名乗っちゃった事。いやー、最高にビックリしました!余程頭に来てたって事でしょうね。そのあと格どんが懐から印籠出してましたよね、この所ご隠居が手渡しして出させてたんでこっちもちょっとイレギュラーな趣向ですね。もういっその事ご隠居が自分で名乗って印籠出してたら、もっと凄かったのになぁって、これじゃあ遊び過ぎか…。
「黄門さまのダイナミックな謎解きの展開を、どうぞお楽しみに!」とTBSがいうだけあって、ご隠居鋭い推察。流石、元金田一耕介。
 色々有りましたが、しっかり堪能させていただきました。…って峰様ご出演だったのでちょっと甘かったでしょうか…。「蘭ごち」に峰様部分UPしてありますので宜しければご覧くださいまし。

水戸黄門29部 非道巡察使に喝ッ!・高山

投稿日 7月10日(火)11時04分38秒

あらすじ

 老公一行は飛騨高山の城下に着いた。高山では殿様が国替えになり、侍たちが街を去って行くため、別れの光景が目に付いた。
 そんな街中で助三郎はおいとに声を掛けられる。おいとはかつて水戸藩に仕えていた娘で、今は高山藩士、坂上静之進に嫁ぎ幸せそうな表情だ。
 国替えに伴って幕府から巡察使が急に訪ねてくることになり、接待にあたる侍が選ばれる。坂上もその一人となった。

本日のお薦め
  • 白井滋郎さん
    • 高山藩士。藩士談合場面でご登場。「お国替えは中止、金森家はお取潰し、…などという事になったら!」と悲痛なお顔されてます。声のトーンといい重厚さと言うか場の重々しい雰囲気がよく出てていいんじゃないでしょうか。この重臣(?)の場面、四人ご一緒でしたが、お二方が石井さんと北村さんでした。もうお一方が判らない方だったんですが、キャストロールは「白井滋郎 石井洋充 北村明男 蔵多徹雄」と並んでました。っちゅー事は、あとの穏やかそうなお顔の方は「蔵多徹雄」さんなんでしょうか…?
  • 浅田祐二さん
    • 到着した馬上の巡検使に、お国替えはお取止めをと懇願されてます。一生懸命訴える悲痛な、なかなかいい表情されてます。
  • 林哲夫さん
    • 高山藩士。冒頭「刀剣 松木屋」の前で主と話をされてます。「致し方ない、我等とて高山を離れたくないのだが…」と折角台詞喋ってるのに、画面は盗み聞きする助三郎。林さんお気の毒です。それにしても、終始斜め後ろのショットだった松木屋の主は誰だったんでしょう…声だけでは判りませんでした、ごめんなさい。
  • 石川栄二さん
    • 次郎坊配下・宇助。御地蔵をみつめている次郎坊に「頭!お達者でなによりで…」と声を掛けられてます。
女将所感

「佐々木さんが女子と話してるなんて珍しい」って助さんは女好きってキャラじゃなくなってたんですね、ま、いいけど(それにしても「ささき」と変換するといっちゃん先に「笹木」って出る私のPCってすごい)。
 次郎坊、子分4人も養ってたのね。ちょとビックリ。それにしても4人揃って素破やめるなんて余りにも薄情じゃないか、子分達。ま、きっとこれで身軽になった次郎坊、キャラが変わっていくんでしょうね…。
 それとご隠居、すごいなあ800石取りの旗本まで覚えてて、その上三年前に病死してる事まで即座に思い出せるなんて。その記憶力、私も欲しいです。それに「格之進、腹を壊していて残念だな。」と格どんを置いて料亭へ行ってしまうなんて、格どん気の毒。助さんが置いて行かれたら、気の毒ってきっと思わないけど(これは個人趣味)。
 今まで、ラス立ち(っても水戸黄門の場合、チャンバラって言うより乱闘って感じだけど)では苦にならなかったけど、1対1のサシの勝負になると、上手い下手が判ってしまいますね…もう少し殺陣の稽古をしてきてください。話の流れがそこそこだっただけに、緊張感が伝わってこなくて残念。
 と、色々突っ込みましたが、先週よりも、仕上りはよかったんじゃないでしょうか。来週はもっといい話になってて欲しいです!

水戸黄門29部−14話・鬼オヤジの目に涙・井波

バッサリ斬らないつもりがバッサリ!? 

 職人話お決まりの、無体な横槍→どん詰まり→破門の弟子が戻ってくる→メデタシメデタシ。前半色んなエピソードを盛り込みすぎた所為か、後半の仕上げが一気。ひかる君が戻ってから、「え?もう出来たの?」。
「「大事に使えよ・・」なんて意味ありげに手渡した細長い袋に包まれた謎のアイテム」、実は短筒だと思いました。それなのにただの遠眼鏡かよってかんじ。「大事に使えよ」って信二郎(若山騎一郎)、どう言う感覚してんだか…。で、「入浴覗き見する時しか使用しなかったと来た。」!おいおい繁三(剛州)、それじゃあ、ただのスケベオヤジじゃないかっちゅーの。おまけに肝心な時に酌婦と昼酒呑んでるし、間抜け過ぎです。本気で邪魔しようとしているとは思えません。出来あがった欄間を壊そうと襲う算段をする時、「皆を集めろっ!」って、それで集まったのが三人だけかいな…。やはり本気で邪魔をしようとしているとは思えない。
 詰が甘いし、折角の立川さんも商人の言い成りで独自の悪人振りがなくて、あっけなさ過ぎ。おまけにラス立ちもないし。そんなに端折るくらいなら、格さんのシーン、ストーリーに関係なかったんだしバッサリ切っちゃってもよかったんじゃないかと思う。
 そうそう、皆が必死で彫ってる時に、おえん、ゆっくり風呂入ってんじゃねーよ!と思ってしまった私でした。
 又、この一連の黄門作品、色んなモノを入れたくてごった煮みたいになってると思う。昨夜は、意味のない入浴シーン、関連ない格さん、何でもやりたがりのご隠居体験場面等々…。一時間になんとか収めようって気持ちは判るけど、余分なトコが多くて肝心なプロセスが疎かでは、結局見場だけよくて視聴率稼げればいいのかって気になってしまいます。劇中で、職人の心が伝わってこないとか言ってたけど、私はこの作品自体がそう思えました。
 言い出すと書ききれないくらい突っ込みたい所ありすぎです。ここんとこ黄門、「本薦」に書こうという気力も出ないお粗末な作品続きで哀しい限りです。16話に峰様が医師役でご出演ですが、こんなレベルの作品内容の回だったら、非常に哀しい…。そうならない事を祈るばかりです…ってそれを水戸黄門に望むほうが無理かもしれないと言う気にすらなってきております。
「・・ああ、迷走黄門、何処へゆく…。」(「」部分 By 御鈴広輝様)

水戸黄門29部 12話・父を呼ぶ子の鯖街道・小浜(ネタバレ)

投稿日 6月19日(火)11時38分01秒

あらすじ

老公一行と小浜を訪れたお娟は、鯖街道を行く背持ちを見て心揺らす。お娟の養父は「小浜の鯖」と言い残して生き絶えたのだった。老公たちは、お娟の本当の父を探し始める。一方、町では背持ちと問屋・漁師たちが対立していた。やがて、三方屋清左衛門がお娟の実父らしいことが分かる。老公はお娟を連れ三方屋に赴く。

本日のお薦め
  • 樋浦勉さん
    • 背持ち・吉兵衛。老いて尚元気一杯猪突猛進な親爺、「その子供が俺をさがしてるってのか?」と笑い飛ばす辺りは、あっけらかんとした海の男というのがよく出てましたね。姑息な悪党もOKだし、こういう役もOKだし幅広い役者さんですよね。
  • 森章二さん
    • 船頭・弥惣七。以前は姑息な悪党や悪辣な番頭などイヤーな役をしておられましたが、すっかりいい親爺さんになられたんですね。お清(お娟の母)の事を話す場面では、食いいる様に見つめる老公とお娟と対照的に、当時の事を思い返しながら淡々と語る森さん、よかったです。
女将所感

 今回のメインのお話はお娟の親探し。本音と建前、お娟の意地が交錯し老公も率先してお節介を焼きます。幾つになってもやはり親の事は気になるんでしょうね、会いたいけど素直に会うって言えない…。こういう親探し・子探しの場合、周りの人間が先走り勇み足で、返って事をこじらせるというのもお約束。で、また風呂に入っちゃうんですねぇ…。まあ物思いに耽ると言えば、風呂かトイレか夕暮れの窓辺か部屋の隅か、色々選択肢はある訳でそれを風呂に入って物思いに耽るなんて流石お娟。そうか、このシーンが出したかったからお娟の親探しストーリーを作ったのね、なる程。
 ちょっと流れの変わりそうなのがコロッケさんの素破の次郎坊。父親の事で苦悩する、お娟を見て「俺も親無しっ子だ」と心を動かされ儲け口の約定書をお娟に渡す…んー、この辺りから老公側へ転んだりするんでしょうか…。それにしても、次郎坊は吉保の手の者じゃなかったのですね…。自分の趣味で老公の命狙ってんでしょうか?私はてっきり吉保に遣わされて老公の命を狙っているものだと思っていたんですが、まさか吉保ほどの人間が金をケチって手弁当の刺客を差し向けるとも思えないので違うんでしょうね。あ、コロッケさんの演技、っていうか無口で俯き加減で少ない台詞だったら見られるってのは、「オードリー」の一茂君みたいなものですね(一緒にしちゃ駄目ですか?)。あれ以上喋ると危ないかなあと思っておりましたら、とうとうモノマネまで出ちゃって…(声色って言うよりモノマネに見えちゃいました、これって偏見?)。
 最後のラス立ちに見えないラス立ちの「印籠ご開帳」。何だか取って付けた様。新しい黄門を模索するって宣言してる訳ですからいっその事、印籠ご開帳なしで親探しの人情物に絞ってもよかったんじゃないかなあ…なんとかまとめたと言う感じがしないでもないです。
 そして一番こけてしまったのは、EDのナレーション、「お娟は親を尋ねる必要がなかったのかもしれない」って、あなた。必要なかったかもしれないモノを延々一時間見せられた訳?必要な物を見せて欲しいですぅ。どうせなら、「父親の影を胸に老公の為に一生を捧げる決意も新たにしたお娟であった」とか言ってくれた方がすっきりした気がしますけど。それに最後に「おかしら〜!」と出てきたくの一3人、おかしらの一大事に何処行ってたの?いっその事現われなかった方がよかったのでは…と思ってしまった私でした。
 あ、そう言えば毎週届いてたTBSの黄門ダイレクトメール、今回届いてなかったんだ…メールの編集部もとうとうさじを投げたのか…なんて事はないですよね。

水戸黄門29部 石屋は頑固で石頭・湊川

投稿日 6月5日(火)11時12分51秒

あらすじ

 助三郎は、一行よりも一足先に湊川へ向っていた。湊川には楠木正成の墓があるが、老公はそれが荒れ放題になっていると知り、石碑を建立しようと考えたのだ。
 助三郎は腕が良いと評判の石工、伝兵衛に仕事を依頼するが、伝兵衛は大層頑固者で断わられてしまう。改めて老公も頭を下げるが、伝兵衛は手をけがしてしまったと断る。

本日のお薦め
  • 石田太郎さん
    • 石傳・伝兵衛。筋金入りの石頭。「一世一代?おら若蔵、おのれ偉そうな事抜かしやがって、この石傳に仕事の大小はないわい!どんな小さな仕事でも一世一代の覚悟で臨む!これが石傳の信条や!」って所はよかったですね。でも、話が進むに連れ石頭って言うより、筋金入りの意地っ張りに見えてきたのは私だけ?なんだかなー。で、最後の「一世一代の大仕事や。出来あがったら見に来ておくなはれ」って、そんな手の平返したように「一世一代」って言うてるやん。どんな頑固親爺でも権力には弱いのね。んー、石田さん勿体無かった…。
  • 河本タダオさん
    • 呑み屋で喧嘩沙汰になる人足。「おら!おっさん、ええ加減にせえよ!ビックリして酒こぼれたがな!」ってかなりの迫力。でも、いつもの(?)やっちゃんの時よりはやや押え気味だった気もするけど。
  • 岩須透さん
    • 問屋場手代風。助三郎が問屋場を尋ねる場面でご登場。「たきっつぁん、たきっつぁん、お客さんやで」と声を掛けていらっしゃいます。ロングなのでお顔は見難いです。んー、残念。折角のビジュアル系が…。
女将所感

 折角の伊藤敏八さんが登場場面は少ないしスケール小さいし、せこすぎる。ただの当て馬みたい。
 それから、おえんの入浴シーン復活。結局ストーリーに関係なく単に「ご披露」って感じ。前シリーズまでのお年寄り向けシーンが踏襲されてるんだもの。新生黄門でちったぁ、その辺りも改善されてるかなあと思ったのに…。どうしても盛り込みたいならもっとストーリー的に配慮して欲しいな。あのシーンの為に駆り出されただけのようなコロッケさんも気の毒って言えば気の毒。

水戸黄門29部 笛の音哀しき上意討ち・伊勢

投稿日 5月17日(木)13時18分34秒

あらすじ

 老公一行はおるい共に大日本史編纂の資料を求めて伊勢へ向った。
 雑木林を散策していた老公が片岡源次郎という侍に見咎められる。源次郎は人違いだったと謝るばかりだが、深い事情があるらしい。その時、おるいが吹いていた笛に何か関係があるようだ。

本日のお薦め
  • 高橋長英さん
    • 弥兵衛(河合弥五郎)。何か一つ曰くありげって所ははまってますね。最近は時代劇より現代劇の方が多くご出演されてるようですが、水戸黄門には毎回ゲスト出演されてるみたいですね。
  • 五王四郎さん
    • 伊勢山田奉行・細井大炊助。結構好きな方だったりします。大体実直な役柄が多いのですが、今回は「おや?悪の片棒?」って感じ。でも、最後は「私が迂闊でございました。」で終わってよかった…。
  • 井上高志さん
    • 荒巻彦九郎。井上さんは、現代劇にもご出演ですね。刑事役から犯人がらみまで幅広くご活躍です。時代劇では、胡散臭い役どころが多い気がします。人を小馬鹿にしたような唇の片端をちょいと上げた「フッ」という笑みがいいです。
  • 竜川剛さん
    • 中田新八。竜川さんが、「悪」側ってのも珍しい気がします。少々井上さんに引きずられながらって感じもしますが。
  • 矢部義章さん
    • 志乃に絡み片岡にやっつけられる浪人。志乃に抵抗され「無礼とはこういう事か〜」と後ろから羽交い締めにしようとされてます。片岡に邪魔され「貴様〜!」という時にUPあり。
  • 小谷浩三さん
    • 志乃に絡み片岡にやっつけられる浪人。「そこまで付き合ったくれと言っているのだ」と志乃の手を掴んで言います。「十手人」に引き続きの御登場でした。
  • 平岡秀幸さん
    • 旅篭主・仁介。「おはようございます。昨夜はよく眠れましたか?」と老公一行に応対する場面は、声のトーンに人のよさが出てますね。平岡さん、私のイメージではお侍と言うより、町人それもどちらかと言うとひ弱系(心外だったらごめんなさい)。平岡さんは東映の方ですか?
女将所感

おるい(加賀まりこ)の京女姿の旅支度、あんなん目立ち過ぎじゃないの?なんだかなー。伊勢まで行った割にはスケールがちいちゃかったし…。ま、片岡と志乃、河合の情の絡みだけでよかったって事か…。ドキドキワクワク度が私にはチョッと不足。

Page Top ▲