お薦め悪/脇役

TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です

◆作品:水戸黄門〔並び順↑〕
30部 古都に消えた!双子の秘密(京) 娘が知った父の秘密(久保田)
津軽と南部両藩公に物申す!(津軽) 
酔いどれ親父の北国に春(盛岡) 謎の河童の恩返し(遠野)

殿を殴った指南役(松島) 肝っ玉おかみの決闘(喜連川)
29部 陰謀と裏切りの果てに・江戸・水戸(最終話・2時間スペシャル)

水戸黄門30部 古都に消えた!双子の秘密(京)

投稿日 4月11日(木)13時41分58秒

あらすじ

 おるいの幼馴染・六条の危機を知った老公一行は京都へ向かう。
 京都ではすすき党と名乗る盗賊段が出没し、六条はその仲間ではないかと疑われていた。
 また、老公は尾張大納言から大名の暮らしが厳しい事を知らされる。

本日のお薦め
  • 小野寺昭さん
    • 六条安知。奥方に逃げられ酒びたりで情けない殿方…。ありゃりゃ、永遠の「殿下」が何という…。と、思っていたら、ラス立ちでは凛々しい所見せてくださってほっとしました。それでも、いきなり峰様に向かって「不浄役人」呼ばわりはいただけないなぁ(…芝居だからしょうがないんですけど)。
  • 下塚誠さん
    • 近衛関白。大納言出立の際、どうか内密にとすがる姿が情けなくてよかったです。それにしても、白塗り公家化粧に口髭ってあわないんですね。
  • 入川保則さん
    • 若杉権之丞(回想)。「よぉやった」と手放しで次郎坊を褒める入川さん、ホント人がよさそうでした。元々善人も悪人もおやりになる方でしたが。結構、お歳召されたんですね。
  • 森山陽介さん
    • すすき党・店では板前。盗人装束もかっこいいけど、真っ白な前掛けの板前姿もかっこよかった!おるいらが店を訪れた場面、ひゃー!森山さんが何か(里芋?)皮むいてる!と見入ってしまいました。中盤、店でおゆきに客が絡んでる時、にゅーっと出てきて睨みつける場面。台詞なくて立ってるだけなのにすんごい迫力・眼光。蛇に睨まれた蛙ですわ。「どないですおゆきさん、頭の具合は」と心配する時は全く表情変わってます。盗賊場面は「茂子の命はわしらが預からせてもろうとる」って脅しちゃって悪人全開だし、色々見られて満足です。
  • 野口貴史さん
    • 現・若杉陰陽師。師匠の死を話し泣き崩れる様にはちょっとびっくり。昔のギラギラのやくざ者(?)の姿は今何処…。いい親爺さんになられてます。
  • 大矢敬典さん
    • 助を案内する夜回り。「あそこが七兵衛さんの家です」って折角台詞言ってんのに、照明落としてあるから真っ暗けで全くお顔見えません。「火の〜用心」と去っていきます。
  • 細川純一さん
    • 借金取り。「六条はん!今日は逃がしまへんで!」と屋敷に飛び込んで来ます。格の言い分をすっかり信用し「待ってても無駄でっせ」と帰っちゃいます。細川さん、いい人だ…(だから芝居だって…)。
  • 岡田和範さん
    • 公家衆。酒宴の席で近衛関白に「召し上がれ」とお酒勧めてます。「お〜お、よき踊りじゃ〜」と井上紀子さんの舞姿を喜んでおられました。岡田さんの白塗り公家化粧の酔っ払い姿に、相当びっくり。
ココ見て!
  • 冒頭のすすき党について老公一行に話す旅籠女将=松村康世さん
  • 文昌堂主=阿木五郎さん
  • 七味売り=菱谷昌功さん
  • 壬生の庄屋=亀井賢二さん
  • 都屋=楠年明さん
女将所感

 冒頭、文昌堂の場面で西鶴が老公にサイン本を進呈する場面、後ろにいる僧侶二人って、杉山幸晴さんと見間違いでなけりゃ中川峰男さん??…中川さん、五分刈り(くらい)にされたんですか、びっくり…。ま、老公と判っててサイン本渡す西鶴にもびっくり…。のちに、感想まで催促してるし。
 柳沢吉保と徳川綱吉のあの扱いって何?…まるで添え物…。出演してもらうならもっとちゃんと使ってよね、出なくても大勢に影響ないほどだったじゃん。
 次郎坊、とうとう一行入り。陰陽師のまま?忍びに戻るの?何だか中途半端だな…。それに無条件に受け入れてくれるご老公、出来すぎのような…。
 峰様ご登場部分は「蘭ごち」にUPしてありますので宜しければどうぞ。

水戸黄門30部 娘が知った父の秘密(久保田)

投稿日 3月6日(水)15時59分32秒

あらすじ

老公一行は久保田へ。道中源吾が怪我をするが、居合わせた忠兵衛が医者へ運び、大事には至らなかった。忠兵衛はお娟が子供の頃に、一時期一緒に親方の元にいた盗人だった。

本日のお薦め
  • 石田太郎さん
    • 石川屋忠兵衛。昔は盗人だったという過去を持ちながら、娘を愛しその親心を上手く表現できない頑固親父、熱演されてました。こういう役どころはホントピッタリ。
       29部の石屋の時もそうだったけど、石田さん「日本の昔ながらの頑固親父」が定番になってますね。
  • 織本順吉さん
    • 神崎幸庵。無愛想で朴訥そうな人物で、父娘の絆を取り戻させるのはピッタリな人選。あの語り口で話されたら、納得しちゃいます。
  • 小坂和之さん
    • 倉持家臣・尾中勘右衛門。「目付頭様に無礼であろう!」と怒鳴ったお顔が相当怒ってらっしゃいました。お優しげな小坂さん、かなり怖かったです。
  • 木谷邦臣さん
    • 倉持家臣・橘重三郎。縛り上げたお紺を拷問してます。木谷さん迫力満点。「石川屋が盗賊だったと吐けば楽になるんだぞ。」…怖いー。吐きます吐きます、私なら吐きます。とはいいましても私、木谷邦臣さんの目が大好きなんですぅ!
ココ見て!
  • 木谷さんに竹刀渡してる侍=小谷浩三さん
女将所感

父娘愛情物語、黄門の王道ですね。
 忠兵衛はおきぬの養父、お紺はおきぬの実母。て事で、忠兵衛とお紺は夫婦?メデタシメデタシで家族として暮らしてくんかいな?…んー、気にしちゃいかん。

水戸黄門30部 津軽と南部両藩公に物申す!(津軽)

投稿日 2月19日(火)14時39分09秒

あらすじ

老公一行は津軽へ。老公は秀吉の時代から続く南部藩と津軽藩の確執を調べようと山中を歩く途中、役人に追われ怪我をしたもんを助ける。もんは夫を殺した津軽藩に恨みを持っていた。

本日のお薦め
  • 玉生司朗さん
    • もんの手当てをさせてくれる百姓。前シリーズの黄門の時お見かけした時は随分お痩せになられたなあと思いましたが、このお話では以前と変わらぬ恰幅のよい人のよさそうな親爺さんでした。玉生さん、お若い頃はやくざの頭役など悪人も結構やってらしたんですが、すっかりいいとっつあんって感じです。
  • 須永克彦さん
    • 庄屋。触発寸前の百姓達を一生懸命説得する場面は、如何にもみんなの上の立つ庄屋さんという感じでした。須永さんも悪役が多いですが、ここ最近ちょくちょく善人もおやりになられてるようですね。
  • 一色彩子さん
    • もん。いつ拝見してもお綺麗な方ですね。薄幸が故に悪事を働くという役どころの多い方ですが、今回は夫の無念を晴らそうと一人頑なまでな姿を見せてらっしゃいました。一色さんの為のお話のような一人舞台的なご活躍。綺麗な方って何やっても似合っちゃうんですね、いいなあ。
  • 八木昌子さん
    • もんの叔母・ふじ。久々に拝見しましたが、相変わらずお上品そうな奥方でした。私の場合、八木さんといえば「しっかりとしたお武家の奥方」というイメージです。
  • 大竹修造さん
    • 南部行信。大竹さんの善人役も久々に拝見しました。お若い頃はいたいけな職人とかもやってらっしゃったんですが、それ以降は三ン下から大悪までこなされてましたからね。お殿様らしくきびきびした所作がよかったです。
  • 水澤心吾さん
    • 津軽信正。久々に拝見しました。結構恰幅よくなられてたんですね。先月までスカパー(時専)で放送してた「赤穂浪士(1979)」では小山田庄左衛門を演じておられました。先走って吉良に切り込み返って警戒を厳重にさせてしまったり、吉良の間者につけ入られたり、女に溺れたりと「我ながら情けない。腹切ってお詫びを」とばかり言っている情けない侍を熱演されてました。
ココ見て!
  • 津軽藩役人「こっからは津軽領だ一歩でも踏み込めば撃殺す!」=福本清三さん
  • そのすぐ横、槍を構えた役人=木下通博さん
  • 南部藩役人「今度入ってきたら容赦はせんぞ!」=西村正樹(現・匡生)さん
  • 抗議する百姓「武役が年々厳しくなるし…」=高橋弘志さん
  • 抗議する百姓「あとの半分は吹雪か雨で…」=吉田信夫さん
  • もんの夫・かわさきようじろう=白井滋郎さん
  • 「これ、何をしておる!」ともんを咎める侍=杉山幸晴さん
女将所感

 くの一の「ひで」ってどうなったの?こうやって一人一人いなくなっていくんだろうか…?

水戸黄門30部 酔いどれ親父の北国に春(盛岡)

投稿日 2月17日(日)21時55分03秒

あらすじ

盛岡に着いた老公一行が訪れた宿に伊兵衛と言う男が泊まった。伊兵衛は酒で失敗した過去があった。15年前に別れた子供達を訪ねたが自分達に父親はいないと追い返されてしまう。

本日のお薦め
  • 内田勝正さん
    • 石橋外記。お殿様献上の茶釜を伊兵衛に作らせようと大黒屋と結託してます。内田さん、権力欲と私腹肥やす事に掛けては天下一品な方なのに、ちょっとちゃっちかったなあ…。勿体無い…。それでも「そのような事は任せておけ」と画策する時の表情は、ぞぞけがするほど「やな奴」でよかったです。
  • 岩尾正隆さん
    • 益蔵。お侍も町人もチンピラも「悪」なら何でも出来ちゃう幅広い方。ちょっと出番少なかった気もしますけど…。弱い者をいたぶる時の悪辣なお顔もいいですが、外記に言い訳する時の上目遣いのびびり気味の横顔もよかったです。
  • 木下通博さん
    • 仙造とぶつかる酔っ払い。仙造に酔っ払いが嫌いなんだ罵られ「何抜かす!」と胸倉掴んで叫んでます。目剥いてすんごい形相になってます。インパクトある〜!
ココ見て!
  • 伊兵衛を相手を始めからしてる芸者=平井三智栄さん
  • 八幡様で踊りを奉納してる裸の男衆の先頭=重伸幸さん
  • 飴屋の親爺=畑中伶一さん
  • 仙造とぶつかる酔っ払い「人が気持ちよく気分の悪い野郎だな」=夏山剛一さん
女将所感

 酔っ払った伊兵衛:「なんか気難しいジジイだと思ったけどさ、あんたいい人だよ」、酔った振り(?)の老公:「よく言われるんですよ」…。ん、私も一度石坂黄門と一緒に飲んでみたいもんです。

水戸黄門30部−謎の河童の恩返し(遠野)

投稿日 2月15日(金)11時33分02秒

あらすじ

老公一行は盛岡藩の遠野で弥平が語る河童伝説を聞いていた。そんな中老公は盛岡藩の圧政に恨みを持つ阿曽沼衆という一派の生き残り・松岡半蔵の不穏な動きを察知する。

本日のお薦め
  • 沼田曜一さん
    • 弥平。お若い頃は圧倒的に悪役ばかりの方です。貸し元などやらせたら天下一品。ウチの旦那様もお気に入りの役者さんです。今回の子供達に昔語りを聞かせる場面など、温かみがあって奥深かったです。次郎坊が夜訪ねてきた時の警戒する目は流石の眼力でした。この所あまり拝見してなかったので、お元気なお姿にお会い出来よかったです。
  • 宍戸大全さん
    • 百姓の親爺さん。言わずと知れた日本スタント界の大御所!今回は、人のよさそうな東北弁べたべたのとっつあんでした。「河童が出たんだと。ほら、何処だべ」「んだな、阿曽沼の人たちだべ…」。めっちゃいい味出してましたねー。余りの有り難さに拍手もんです。「アクションの大家が何故あの役?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、氏は山形県ご出身とか…。意外と「素」に近いお姿だったかも…!?
ココ見て!
  • 阿曽沼衆・上野の見張り「夕刻には遠野に入るかと思われます」=大久保幸治さん
  • 阿曽沼衆・弥平に説得され肩を掴まれる=稲田龍雄さん
  • 上野の供侍=西山清孝さん
女将所感

 予告で河童を見た時は、「とうとう色物まで出ちゃったのか、黄門一体何処へ行く…」と思ったのです。
 始め、河童は如何なものかと思いましたが、コスチュームも結構凝ってたみたいだし、めっちゃ身体の切れがよくて躍動感があって素晴らしい河童でした。高島和男さん、お名前あったんですがお顔を見る機会がなかった所をみると(あれ?私の見落とし?)、河童が高島さんだったのかな?んー、そう思うとアクションの方ってお会い出来るチャンスって少ないですね…。
 弥平と次郎坊のエピソードと阿曽沼衆の経緯が上手く絡んで、よくまとまってたと思います。結構楽しませていただきました。
 峰様ご登場部分は、「蘭ごち」にUPしておきます。

水戸黄門30部 殿を殴った指南役(松島)

投稿日 1月31日(木)18時00分33秒

あらすじ

老公は綱村から指南役の又部弥七郎が素晴らしいと聞いていたが、訪れてみると指南役が変わってしまっていたのだった。弥七郎は今は内職をして生計を立てていた。老公は指南役を辞めた理由を調べようとするのだが、誰一人話そうとはしない。 生活の苦しい弥七郎は勘定奉行所下役・沼野からの借財があるようだった。

本日のお薦め
  • 亀石征一郎さん
    •  勘定奉行・矢島精兵衛。沼野から上がりを受け取る時の如何にも当たり前だと言わんばかりのぞんざいな表情と、はったりをかまされた時の狼狽した表情がよかったです。ふふふ、流石亀石さん。次郎坊に藩金横領等、指摘された時の表情も絶品です。
       亀石さん、時代劇の悪役には欠かせない方なので、どんな作品でも引っ張りだこ。少し前に拝見した時はやけに肌が荒れてらして恰幅もよくなりすぎてたようにお見受けしました。どこかお身体悪くされてないだろうかと気になっていましたが、今回、いつもの生き生きしたお元気そうなお姿を拝見出来て安心しました。
  • 草川祐馬さん
    • 藩主・伊達綱村。ここ最近はすっかり悪役づいてる草川さんですが、いい人だったんですねー。かなり新鮮でした。
  • 沖田さとしさん
    • 矢島配下・北川。沖田さんも腰巾着的悪役が多いですね。お若い頃は、出来損ないの(…おいおい)若旦那などよくやってらっしゃいました。悪のトップというのは少ないと思いますが如何でしょう。
  • 藤岡弘さん
    • 元指南役・又部弥七郎。水面に映った月を切ろうという時の迫力は凄かったです。流石、自宅の地下に道場があって真剣の素振りをいつもしているという藤岡さんだけあります。←ワイドショーのお宅拝見かなんかで見ました。
ココ見て!
  • 酒に酔って藩主綱村に斬りかかった浪人=福本清三さん
  • 沼野に利息だけ返しにくる侍=藤沢徹夫(現・徹衛)さん
  • 殴られ屋の弥七郎を殴る若い職人=辻本一樹さん
  • 沼野の所から矢島の屋敷に使いに走る侍「間もなく此処へ来るものと。」=岩須透さん
女将所感

陰陽師・次郎坊が見料を催促する場面の「ぽよよ〜ん」ってな効果音、んー。ちょっと番組イメージと違う…。

水戸黄門30部 肝っ玉おかみの決闘(喜連川)

投稿日 1月23日(水)12時57分34秒

あらすじ

老公一行は喜連川の宿場に入った。源吾が体調を崩したので休めるところを探すのだが、死んだように静まりかえった町は、問屋場と口入屋の争いから無法地帯となった宿場町だった。

本日のお薦め
  • 窪田弘和さん
    • 冒頭、老公一行に呼び止められる、荷車引いて逃げようとしてる夫婦連れ。「次の宿場へ行くんだな。見たとおり死んじまってるよ。」と、住んでる町が荒れ放題で、愛想が尽きかけてる投げやりな気持ちが口調に出てました。
  • 森山陽介さん
    • 口入屋喜兵衛の子分。問屋場にて、宿場の状況を老公一行が聞いている時に「ごめんよ!びくびくするなぃ!殴り込みじゃぁねぇ。」と入ってきます。怖い〜〜。あのお顔と声で凄まれたら、涙ちょちょぎれちゃいます。って、「素」の森山さんはメッチャ面白くて優しくていい方です。ホント!
  • 石井洋充さん
    • 人足。格助が事実を確かめに口入屋に行った時、証言してます。「残って働いたって俺たちゃ損するばかりだ」と仰ってます。そのあとの「飯」についての話をするトコはよかった!「魚の切り身、最初から半分しか出さねえ。」という時の悔しげな悲しげな表情、ナイスです。やっぱ、食い物の恨みは恐ろしいってのがよく判ります。
  • 波多野博さん
    • 作山の問屋場主人。「じゃあ、馬の尻に火をつけたのは誰なんです!?」と慌てふためいおておられます。どっしりした風格を持ちつつもいざとなると慌てる様は、波多野さんナイスです。
  • 浜田隆広さん
    • 人足。格助が事実を確かめに口入屋に行った時、証言してます。「辞めたきゃ辞めればいい…辞めて何処行けってんだい!」と怒ってます。また「他におかずと言やあ、梅干が一個!」と憤慨してます。余程、悔しかったんでしょう。
  • 阿木五郎さん
    • 荷主・近江屋。「しかしねえ、お金の問題ではないんです。店の信用を傷つけられては…」と仰ってます。至極当たり前の言い分ですよね。
ココ見て!
  • 問屋場の手代風・えいきち=岡田和範さん
  • 格助が事実を確かめに口入屋に行った時、証言する人足
  • 「先ず、働いた分きちんと給金貰った事がねえ」=本山力さん
  • 格助が事実を確かめに口入屋に行った時、証言する人足
  • 「俺なんか前の晩の酒が残ってただけで散々どやされてその日は干されたんだ!」=中川峰男さん
  • 中盤、「ここが噂の問屋場かあ」と不敵に笑う旅人=白井滋郎さん
  • と、その手前で「見てろよぉ、へっへっへ!」と笑ってるフクフクした旅人(この表現、心外だったらごめんなさい)=木下通博さん
  • 馬の尻に火をつけたとらぞう=空田浩志さん
  • ラス立ち前、問屋場に戻ってきて「あのお金のお陰で、親爺はすっかりよくなりました」と言う人足=大矢敬典さん
  • ラス立ち前、問屋場に戻ってきて「おいらは馬一頭買えました」と言う人足=田井克幸さん
女将所感

 主題歌、西郷さんお一人で歌っていらっしゃいましたね。やっぱ前シリーズの三人不協和音合唱(…おいおい)よりうんとマシでした。
 昨年11月3日に映画村へ行った時にオープン撮影を見学したんですが、その時のお話でした。自分が実際に見たものが放送されるのって、ミョーな感動がありますね。またオープン撮影見たいです〜!

水戸黄門29部 陰謀と裏切りの果てに・江戸・水戸(最終話・2時間スペシャル)

投稿日 9月19日(水)09時02分36秒

あらすじ

江戸では薮田と名乗る侍が刀の目利き・仁兵衛を尋ね鑑定を依頼する。その刀は、光圀が長男の高松藩主・頼常に贈った真守だった。
 老公一行は旅を終え水戸へ向っている頃、水戸や江戸では老公が乱心したとの噂が流れ始めていた。

本日のお薦め
  • 近藤洋介さん
    • 吉保の家臣・薮田五郎左右衛門。目利き先で本名を名乗った所を見ると、吉保の陰謀の奥深さを察知していなかったんでしょうね。目利き結果を吉保に報告する場面の表情を見ても根っからの悪者という設定ではないようでしたし。それでも、飛龍丸の図面をネタに高松藩を強請る時はしっかり悪人だったんですよね。「殿の言い付けで恐喝はするけど、その奥の真意までは判ってなかった小悪党」って事なんでしょうか。この辺がちょっと…。私的には折角の近藤さんが勿体無かったなあという感じです。現在、近藤さん、スカパー放送中の「暗闇仕留人」で毎日、石坂さんと共に仕留め人の姿拝見してます。めっちゃ若くて、石坂さんとは義理の兄弟役です。
  • 大出俊さん
    • 水戸藩家老・藤井紋太夫。腹の底でなに考えてるんだか判らないような悪人顔ばかりこの所拝見してましたが、いよいよ悪人に磨きが掛ってきましたよね。ホント、色々悪事を思案する時の表情はいいですよね。老公に突っ込まれ「疚しい所はない」と答える時の、俯き加減の抑え目の表情もいいし、妻子を離縁する際の複雑な表情はなんとも言えません!揺れ動く紋太夫の心情がしっかり出てます。悪人振りも改心した善人振りも見られた贅沢作品でした。
  • 橋爪淳さん
    • 柳沢吉保。飛龍丸についての詮議の際の黒地の布衣はよくお似合いでした。今までになく相当な悪人、それも腹黒く描かれてましたね、ビックリしました。好人物の橋爪さんがこんなに悪人になれるんですから大したものです、役者さんってある意味恐い(これからは、爽やかな若侍路線よりも冷酷悪人路線の方がいいんじゃ…)。で、謀略を巡らす時の表情もいいですが、うろたえる紋太夫を叱責する時の表情や、悪事を暴かれた時の目の泳ぎ方というか、狼狽振りもよかったです(冷静沈着な吉保にしては狼狽しすぎのような気がしないでもなかったですが、あのくらいの方がイイ者に味方の世間のお茶の間は盛り上がるのかも…)。
  • 中島誠之助さん
    • 目利き本阿彌仁兵衛。眼鏡掛けてない中島さん、始めは誰か判りませんでした。流石に「いい仕事してますねぇ」とは仰いませんでしたね。
  • 草薙良一さん
    • 伊三次。老公の悪い噂、喋り捲ってます。草薙さんほど胡散臭いねっちこい三ン下役がぴったリな方もいらっしゃらないかも…。爬虫類的な(っておいおい)厭らしさは、ゾゾケがするほど(?)絶品。
  • 窪田弘和さん
    • 茶坊主。「松平讃岐守様、参上されましてございます」とご案内されていらっしゃいます。詮議の後「讃岐の守様に申し上げます。」と仰る時に大きく映っていらっしゃいます。人あたりのよさそうな風貌が拝見出来ますので要チェック!先日お話させていただいたんだと思うと、感慨無量です。ホントいつ聞いてもいいお声です〜。
  • 福本清三さん
    • 薮田五郎左右衛門の供。冒頭の目利きのあと、おしんに向って抜刀し「余計な詮索は無用と言ったであろう」と脅す所は流石の貫禄。かなり恐いです。そりゃあおしんでなくても、引き下がるでしょう。
  • 玉生司朗さん
    • 飛龍丸についての詮議の際「経緯についてはよろしい!」と仰ってます。少しお痩せになられたようですが…、お身体大丈夫でしょうか(ってこんなコメントでいいんでしょうか…)?因みに、この場面で玉生さんの反対側におられた水色の布衣の方は、木谷邦臣さん。
  • 福中勢至郎さん
    • 頼常家臣。水戸屋敷に頼常を尋ねたおしんに対し「然様だが、その方は」「その方は何者だ!」と仰ってます。古い作品の再放送で拝見するお姿と全然お変わりなく、若々しかったです(って、こんなコメントでいいんだろうか…)。
  • 大矢敬典さん
    • 柳沢家下屋敷の酒宴場面の幇間風。「他の男は下がれ」と言われているのに、最後まで何とか呑もうとしている姿がいいです(峰様に引き摺られて消えていきます)。二回目の時は、「踊りましょう、踊りましょう!」と嬉しそうに笠被って踊ってるし、ナイスです!
女将所感

 可もなく不可もなく…ってトコかなあ…。
 ワガママ将軍綱吉ってこんなに物分りのいい人だったっけとちょっと拍子抜け。あんなに緻密に計画練ってた策略家の吉保が命取りになる仙蔵を生かしておいたと言うのもちょっとねぇ…。私だったら、インチキ図面引き終えた段階で始末させてるけどなァ。それに、おきぬの演技が如何にも大袈裟で胡散臭いんですよね。わたしゃ、登場の辺りから、こりゃあ吉保の仕込みかいなと勘繰って見ておりましたら、ただの許婚でした。がっかり。…って思わせるのも狙いだったんでしょうか?
 事がすべて露見し、誰もいなくなった紋太夫の屋敷で、紋太夫割腹してるのかと思いきや、能の場面に出てきてビックリ。「未だ生きてたの?」…んー、「最後の感動の場面」を見せる為には、早々に腹切られては困りますもんね。
 ちょっとハズレますが、伊三次が老公の悪評を吹聴する風呂屋の場面、先日藤枝政巳さんから「湯のない風呂の撮影があった」事を聞いてましたんで、つい気になって注視してしまいましたら、ちゃんとお湯入ってるようでした。で、お!小坂さんとこれ田井さん?えーこっちは細川さんと、司さんかな…などと見てました、峰様の入浴シーンだったら心臓止まってたかも知れません。←って、何処見てるんだか。
 老公の髭も見せていただきました。なんでも石坂さんの意向であのような髭の形になったとか…。ま、形はどうでもいいんですが、その前に、百日もお篭りして髭がぼーぼーになってるのに、なんで月代は綺麗なままなんでしょう…。凄く違和感がありました。

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