お薦め悪/脇役

TV時代劇作品の視聴感想と悪/脇役の紹介文です

◆作品:水戸黄門〔並び順↑〕
32部 15話 おいらの馬は日本一(三春)
6話 肝っ玉女将と意地比べ(高山)
響け!汗と涙の御諏訪太鼓(諏訪) 
31部 第21話 黄門様と七化けのお京(広島)

民をあざむく仮面の怪人(備中松山) うまい鯛にゃ裏がある(明石)
忍びの決戦!母子の再会(伊賀上野) 
 

水戸黄門32部 15話 おいらの馬は日本一(三春)

2003年11月24日

あらすじ

 老公は三春で出会った少年・太吉の馬・テツが名馬と見抜いた。太吉の希望もあり太吉姉弟の家に逗留する。太吉は生活が苦しい中、育ててくれた姉・おはるのためにもテツが藩お買い上げになる事を期待していた。しかし馬奉行・稲垣蔵人はお買い上げの価値がないと馬の仲買人を紹介するが…。

本日のお薦め
  • 荻島眞一さん
    • 藩主の命で名馬を探している・田代庄五郎。一目惚れした馬を探すうち、再び見つけ「見つけたー!」と嬉しそうに仰ってましたね。笑顔が清々しかったです。一見頼りなさそうでしたが、物腰といい如何にも藩主の信頼する切れ者という感じが出てました。
  • 江藤潤さん
    • 馬の仲買・善七。幼い二人の姉弟が幸せに暮らせるよう陰ながら手助けをしています。温かい人柄の人物はぴったりな役どころですね。太吉の為に悪徳奉行に必死に訴える姿もよかったです。
  • 小沢象さん
    • 馬奉行・稲垣蔵人。源兵衛と結託し悪事を働き私服を肥やしてます。警戒の手薄な商家を教えて押し込ませ、泥棒の上前をピンはねしようなんて、まあ卑劣な輩。他にも馬を横流ししようとしたり相手が子供であろうと容赦せず汚い手口を使う悪人ぶり。という反面、新顔のえん奴の前でべらべらしゃべっちゃうし、印籠ご開帳のあと老公の一喝にわなわなと震えてましたし、なんか憎みきれない悪人って感じです。
  • 三夏紳さん
    • 馬の仲買兼盗人・源兵衛。押し入る商家を教えてもらったり馬の横流しを頼んだり、演技もぎらぎらしてて如何にも強欲で品がなさそうって感じです。
  • 石倉英彦さん
    • 稲垣配下・岡崎。太吉を馬泥棒と決めつけ捕らえに来ます。子供相手に容赦ない姿はほんとに憎々しかったし怖かったです。一番冷たそうに見えたのは石倉さんかも。
  • 新海丈夫さん
    • 盗人一味・甚五郎。お顔からして如何にも極悪人って感じで、目の前ですごまれたら夢にまで出てきそうです。「源兵衛!喧嘩なら任せとけ!」って善七をいたぶるなど、血の気の多さも格別でした。
  • 勝野賢三さん
    • 盗人一味。押し入った先の家人を「ああ、めんどくせえ。やっちまおう」と気の短い外道振りを発揮されてました。お顔付からして冷血そうな勝野さん、こういう役はホントにぴったり。
  • 森山陽介さん
    • 盗人一味。鬼若が投げた石を額に食らいました。痛そうに手拭を外してましたね。田代が百両持ってると知り悪事を思いついた時の目の動きが如何にも何かをやらかすぞという感じだったし、両替商で田代を見張る目つきも冷酷そうでした。牢屋に入れられじたばたしてたのも目を引きました。
女将所感

 おはる(市川亜沙美)・太吉(森田直幸)姉弟は健気でしたね〜。幼い二人が支えあって一生懸命生きているんですもん、大人も頑張らなきゃ。それにしても、太吉役の森田君の笑顔の可愛い事!台詞もしっかりしてて表情も豊かでよかったですね。
 老公と田代の代金の駆け引き場面が面白かったです、流石ご老公。善七の驚きようと太吉の腰の抜かしようもよかったです。
 それにしても稲垣、「百両!?たかが馬一頭に百両とは」って、馬の価値も判らず馬奉行とは、如何にいい加減に仕事をしているかと言うのがばればれ。
 峰様出演部分は「尾頭付」に掲載してありますので宜しければご覧くださいまし。

水戸黄門32部 6話 肝っ玉女将と意地比べ(高山)

2003年09月01日

あらすじ

老公一行は高山の旅籠で雑穀問屋の女将・おことに出会う。おことは息子の彦太郎を立派な商人にする為に厳しく仕込んでいた。彦太郎には好きあった娘・おしのがいたが、身分が違うからとおしのは身を引こうとしていた。

本日のお薦め
  • 浅利香津代さん
    • 雑穀問屋・近江屋の肝っ玉女将・おこと。流石の存在感を発揮されていましたね。厳しいながらも周りの人のことを真剣に考えて世話をしている様子がよく出てました。大きなお店を切り盛りするにはやっぱりあのくらい意地と心意気が必要なのかも。
  • 森次晃嗣さん
    • 高山町奉行・権藤瀬左衛門。はじめっから間抜け奉行丸出しでしたね。如何にも悪者に足元見られてるなという感じです。如何にもこういうお役所のお偉いさんっていそうで、ミョーに親近感もわいたりして。森次さん、悪行三昧の悪人もいいけどこういう中途半端な奉行の役どころもいいかも。
  • 磯部勉さん
    • 津上屋総兵衛。「恐ろしい悪党」と自称しながら、人殺しなど外道働きをするわけでもなく、どちらかというと集団詐欺師みたいな感じ。それでも、痺れを切らしておことを誘拐したり刀突きつけたりする気の短さも、権藤を縛り上げる場面の「自分に酔ってる悪者」(?)みたいな厭らしげな表情も流石。
  • うえだ峻さん
    • 八百辰。若い頃は善人をはじめ小悪党も多く演じていらっしゃいましたが、こうして八百屋の親爺の姿を拝見すると、「腰が低くて気のいい親爺って似合うんだなー」と思います。
  • 阿木五郎さん
    • 近江屋・番頭。おことと若旦那の間に入って気配りしてました。仕事も出来て気も遣える番頭さんなんだろうなという感じがしました。
  • 森山陽介さん
    • 津上屋総兵衛の手下。お顔つきもメッチャ怖いし、総兵衛の第一の子分らしく悪事を先頭切ってやってる感じ。それなのにお八重・おしのに苛立ちながらも「うるせえ!どうしてみんな声がでけえんだぃ!」なんて呆れて(?)言ってるところは悪党にしちゃぁ可愛げがあったりして…。
ココ見て!
  • おことに叱られる漆器屋=吉田信夫さん
  • おことに叱られる佛具屋=東孝さん
女将所感

 「肝っ玉女将と意地比べ」というタイトルどおり、おことの身の回りの事に重点が置かれてた為に、悪者の位置付けというか所業もスケール小さめ。たまにはこんな話でもいいかもしれない。…けど、今度はスケールの大きな悪者と対決して欲しいな、ご老公一行。
 それとキャストロールが「八辰 うえだ峻」って書かれてましたけど「八辰」ですよね?八百屋のたっつぁんだもん、劇中の看板も「八百辰」って書いてあったし。

水戸黄門32部 響け!汗と涙の御諏訪太鼓(諏訪)

2003年08月18日

あらすじ

老公一行は諏訪へ。そこで農民たちに諏訪太鼓を励みに新田開墾の指揮を取る侍・前川伊織に出会う。彼らは藩主に太鼓を披露するため練習を続けていたが、郡奉行の望月の妨害を受ける。

本日のお薦め
  • 田中健さん
    • 新田開墾に力を注ぐ前川伊織。自ら世渡り下手と称し、村人と力を合わせて働き諏訪太鼓に励む姿はとても爽やか。「伊織様のお蔭で生きてこられた」と村人に言わしめる人柄そのものが現れてました。ゲスト主役の王道ですね。
  • 青山良彦さん
    • 郡奉行・望月作左衛門。お上品なのに好色そうで狡猾そうで執念深そうで悪の威厳もありますし。これでもかと伊織たちを追い詰める理不尽な行いも虫唾が走る〜。悪事・性格の悪さを存分に演じておられました。
  • 住吉正博さん
    • 甚兵衛。久々にお会いした気がします。随分お痩せになられたような感じが。笑顔の優しい庄屋さまがぴったり。一人太鼓の調子が合わないのも御愛嬌でした。
  • 川鶴晃裕さん
    • 村人。諏訪太鼓、横笛の吹き手。開墾が済んだあとの宴席、いきなりのドUPにびっくり!メッチャ楽しそうに手を叩いて歌って踊ってましたね。村人の安堵と喜びがよく出てました。
ココ見て!
  • 御諏訪太鼓、笛吹き手後ろの太鼓=本山力さん
女将所感

 新田開墾の撮影、大掛かりで大変だったでしょうねえ。お仕事とはいえ、役者さん・スタッフの皆さんのご苦労が如何ばかりかと。お疲れ様でした。
 それから、鳴神の夜叉王丸が予告で出ていたので楽しみにしていたら、顔を見せただけだなんてがっかり。鬼若との戦いが見たかった…。

水戸黄門31部 第21話 黄門様と七化けのお京(広島)

2003年03月17日

あらすじ

広島に着いた老公一行は「梅屋」という宿の泊まることに。只者でなさそうな宿の女主人・お京と老公は互いに見覚えがあるようだが思い出せない。
 そんな中、一行は城のご金蔵に盗賊が入ったことを知る。

本日のお薦め
  • 森光子さん
    • 七化けのお京。いきなりやってきて高飛車に出る役人・吉岡(石倉さん)に「まあそこにお座んなさいましよ」と上手に事情を聞き出してしまうあたり、違和感なくて流石の人生経験って感じです。 そう、冒頭、男に逃げられた風の女中に「しゃんとする!待つんなら一年でも二年でも待つ。男を好きになるってのはそういうこと。判った?」と喝を入れる場面など森さんが言うと、うーん納得…って感じ。
  • 近藤洋介さん
    • 松野郡兵衛。盗人と手を結んでるなんてひどい奴だと思ったら、本当はみんな始末するつもりだなんてもっと酷いじゃん。流石近藤さん、憎々しいお顔で「切り捨てい!」と配下の侍に指示してましたね。めっちゃ腹黒そうでした。
  • 滝田裕介さん
    • 家老・立花典膳。ご金蔵を破られて藩主が戻る日も近いことから、勘定方の冬木らに5日のうちに盗賊を捕縛せよと命令してます。捕らえられなければ切腹せよと。凄く生真面目そうな家老なんだけど、余りにも他人事のような仰りよう。もうちょっと親身に話し合ってもよさそうなものなのにと思ってしまいました。こういう上司って身近にもいそうですよね。そう思わせるのがいいとこだと思うんだけど。
  • 和崎俊哉さん
    • 西海屋与兵衛。貫禄と柄の悪さを備えててなかなかの悪徳商人振りを発揮。四千両奪われた事に気づいた時の「い、いただきました…」というリアクションがミョーに小物っぽくて、そりゃ信じてた筈の松野に裏切られるよなーという感じもしました。
  • 小笠原良知さん
    • 松平安芸守。盗賊の頭・お京に別の人生を歩んでみよと、冬木に預けます。んー、出来たお殿様。ホントに温厚でいい人のように見えました。
  • 倉田てつをさん
    • 勘定方・冬木順之助。お京が作ってくれた食事を摂りながら、自分を置いて屋敷を出た母を恨んでいないと告白してましたね。それなりの理由があったのだろうと。なんて真っ直ぐ素直ないい性格に育ったんでしょう。父・冬木(水上さん)の人柄が伝わってくるようです。
  • 水上保広さん
    • 近習頭・冬木右京之助。藩主松平安芸守から捕らえられたお京の面倒を言いつけられてます。殿様に「堅物のそのほうこそ適任じゃ」と言われてます。俯いたまま「はっ!」とお返事されてます。ホントに真面目で堅物そう。それにしても折角の「役」なのにこのモノクロ回想シーンの「はっ!」だけと言うのも少々お気の毒なような…。
  • 石倉英彦さん
    • 役人・吉岡。梅屋を訪れ「いいから、ここ4〜5日の泊り客のことを調べるんだ。宿帳をここに出せ。急ぐんだ!」と役人風吹かせてお京に迫ってます。お京にやり込められ、事情を喋ってしまうあたりちょっと可愛げのあるお役人でした。
  • 西山清孝さん
    • 酒井主頭。前半の老公の回想シーン。藩主松平安芸守と老公がお茶を立てている所へお京を連れてきます。「賊の頭を召し連れました。」「無礼のないように」と生真面目そうに仰ってます。こういう役どころは西山さんにぴったり。お京が殿様をおめでたい呼ばわりしたとき、「無礼であろう!」と一喝されてます。でもこれは声だけ、残念、表情が見たかったっす。
  • 木谷邦臣さん
    • 多市。太鼓もち・芸者衆が西海屋を訪れる場面。「ただいま、ただいま!」と笑顔で戸口を明けてます。のちに与兵衛から「天井裏のねずみに始末をつけろ」と指示され、「なんですって!へい!」と答える場面の目の鋭さは違う人みたい。
ココ見て!
  • 冒頭、旅籠・梅屋に「お願いしますー」と入ってくる二人連れの旅人・左=田井克幸さん
  • 冒頭、旅籠・梅屋に「お願いしますー」と入ってくる二人連れの旅人・右=矢部義章さん
  • 冒頭、旅籠・梅屋に「また世話になるぞ」と入ってくる武士=細川純一さん
  • 勘定方・山岸東馬。「まるで悪い夢でも見ているようでありました」とご金蔵破りの顛末を説明=武井三二さん
  • その回想シーン、明かりを持ってる黒井静十郎=伊庭剛さん
  • 吾平。西海屋からお座敷のお呼びがかかり、お京と与兵衛が飲み比べをしてるとき「そんなに飲んで大丈夫ですか?」と心配そうに与兵衛を見る=高島和男さん
女将所感

 印籠ご開帳の前、老公がおえんに目配せして煙玉を投げさせたので、何かあるのか?と思ったところ、「静まれー!」と格さん。これなら煙玉はいらないじゃんと思ったら、老公がいつもの衣装で助格の間に登場してきたのを見て判りました。老公の衣装早変わりの為だったんですね。
 最後、親子の名乗りを上げませんでした。あそこで、母と名乗り出て涙のエンディングってのもよくあるパターンですよね。本人が言わないでって言ってるのに、主役がお節介で明かしてしまうとか。 たまにはこうして、「人の世の哀しい運命の中にも、ほのぼのとした人の温もりを感じつつ(by ナレーション)」終わるのもいいかもしれません。

水戸黄門31部 第17話 民をあざむく仮面の怪人(備中松山)

2003年2月17日放送

あらすじ

助三郎の剣術の師匠を尋ねて一行は備中松山へ。道中、毒の霧が噴出す「殺生山」という呼ばれている土地を訪れた一行は何者かに襲われる。そこへ助けに入ったのは助三郎の師匠の娘婿・北村和馬だった。

本日のお薦め
  • 中丸新将さん
    • 成羽代官・相沢外記。暇つぶしに訪れた佐久間と碁を打ちながら「ヌエの大黒、必ず捕らえてみせる。それが代官として私の勤めだ」と言う目つき、いつになく真面目。ほんとかなあ…と思うんだけど、そういいつつ自分で仕組んでたって事もよくあるし…。腹に何か持ってそうな人は色々考えさせられます。
  • 沢竜二さん
    •  金山奉行・佐久間監物。「如何に役目とはいえ、色気も何にもなく。今日はこの成羽代官所で気晴らしさせてもらおうと思って立ち寄った。」って登場場面からして胡散臭さ全開。北村にたしなめられ、「まずいか?やっぱりこれは拙いの〜、はははは!」だって。このノー天気ぶりが絶対なんか隠してる!って思わせるんですよね。
       二人の碁の場面、狐と狸の化かし合いみたいでホント胡散臭かったです(いや胡散臭いのは、お一方だけか…?)。どっちが悪事働いててもおかしくないんだもの。
  • 末成由美さん
    • 茶店の婆さん。冒頭、一行に殺生山の恐ろしさを熱弁してました。小学生の頃から吉本新喜劇に慣れ親しんだ私はつい、殺生山よりも由美さんの顔の方が怖いよ…などと失礼な事を思ってしまいました。久々に拝見した由美さん、お元気そうでよかったです。
  • 川鶴晃裕さん
    • 村人。庄屋たちがヌエの大黒から分配金を貰った後の場面。「庄屋様がお戻りになられたぞー」と仲間に伝えてました。「それでヌエの大黒様は…」と不安げに聞く声や「判っております、決して洩らしたりはしません」と嬉しそうに言う声が臨場感溢れててよかったっす。それなのに、暗がりだわ後姿だわ…、残念。
ココ見て!
  • 冒頭、「ぬえ…」と言い残し死んだ村人=川上真人さん
  • 老公一行が泊まった木賃宿の主=多賀勝一さん
女将所感

 北村和馬は悪人なのか敵を欺く姿なのか、黒幕は相沢なのか佐久間なのか、工夫してありましたね。とは言うもののヌエの大黒、姿あらわしちゃシルエットで誰だか丸判り…。
 回を重ねるごとにアキちゃんの勘が冴えて神がかってますね。これは前シリーズの次郎坊の陰陽道の代わり?!

水戸黄門31部 第13話 うまい鯛にゃ裏がある(明石)

2003年1月20日放送

あらすじ

 老公一行は明石へ。夕飯に名物の明石の鯛を楽しみにしていたが、鯛を売買してはいけないと御触れが出ていた。高値で大阪へ売られていると聞いた老公一行は不信に思い探索を始める。

本日のお薦め
  • 川合伸旺さん
    • 家老・赤堀軍兵衛。商人と結託して私服を肥やすというのは「悪代官」の代名詞、川合さんの独壇場ですよね。欲得に凝り固まっててギラギラしてて「こんな悪い奴、絶対懲らしめて!」って思いますから。あと、鯛刺し食べる時の表情が最高に良かった、めっちゃ美味しそうに召し上がるんですもの。私も鯛刺し食べたくなっちゃいました。
  • 長門裕之さん
    • 明石一の魚屋・政五郎。老いて尚かくしゃくと一本気で頑固者、情の厚い親分肌。こういう役どころは長門さんの得意技ですよね。殿様を信じお触書にも我慢して従おうという心の内を老公に涙ながらに語る場面、牢に入れられおきみの話を聞き説教する場面などは見せ場ですなー。
  • 南方英二さん
    • 魚の仲買人・堺屋文蔵。金儲けに長けた狡猾な人物。図太くて転んでも唯では起きそうにない「恥知らず」な悪徳商人を怪演。明石鯛を食べてご満悦の赤堀に「ご家老様、ご自分で出した御触れをご自分で破られるちゅーのはどんな気分だす?」って、なんとも嫌な奴、めっちゃ腹黒そうな表情でした。
  • 沖田さとしさん
    • 明石藩主・松平直明。領民思いで懸命なお殿様。お顔立ちが整ってらっしゃるので、ちゃんとした身なりでしっかりした事を仰るとホントに聡明そうに見えます。沖田さんは時代劇現代劇にかかわらず、善悪両方こなされる方ですからね。
  • 井上竜夫さん
    • 農夫。正直で働き者のようなお百姓さんでした。でもどうしても新喜劇の「おじゃましまん、にゃわ」のイメージが強いので…。そっちに意識が行ってしまいました。井上さんごめんなさい。
  • 志茂山高也さん
    • 直正の侍従・服部源右衛門。殿の馬前を肥で汚したと農夫を「無礼者めがー!」と斬り捨てようとしてました。久々に時代劇で拝見する志茂山さんの姿がとても懐かしかったです。
  • 高島和男さん
    • 牢番。おえんと鬼若が政五郎らを助ける為に忍び込んでくる場面。「確かに人の気配が…おかしいな」と首を捻った所、目の前におえんと鬼若が!私は、お!ここで投げ飛ばされてでんぐり返ったりするのか!?と思ったら(高島さんは宍戸大全アクションチームなので)、普通に吹っ飛ばされただけでした、残念。…何期待してんだ、私は。
  • 和泉ちぬさん
    • 老公らが泊まった旅籠の女中。冒頭、老公が藩主明直の話をする時の狐につままれたような表情や、EDでこっそり助さんに手を振る仕草がほのぼのしてて良かったです。
ココ見て!
  • 役人。冒頭でおきみ、中盤は政五郎を捕縛する指揮をとってます=武井三二さん
  • おきみが捕まった後、「鯛を楽しみの客からは叱られるわ値切られるわ…」と話す番頭=上野秀年さん
  • 網元。堺屋が水揚げを買い取る場面「一日の水揚げそっくり浚ってこれっぽっちの金払えって番所で言ったってのか」=はりた照久さん
  • 漁師。堺屋が水揚げを買い取る場面「これっぽっちの金じゃ浜の者は生きていけねえよ!」=岩須透さん
  • 堺屋が水揚げを買い取る場面。堺屋から袖の下を貰ってる役人=小坂和之さん
  • おきみに献上鯛の桶を渡してる魚政奉公人=高橋弘志さん
女将所感

 岩須さんと共に漁師役で出演の内藤和也さん、堺屋が水揚げを買い取る場面で画面右端に立ってらっしゃってロングではちゃんと写ってるんだけど、台詞「俺たち殺す気かよ!」のあたりになるとカメラが寄りフレームアウト…よくある事とはいえお気の毒に…。
 食いしん坊キャラがお八重さんになりつつあるんですかね、やっぱり老公一行には各地の名物紹介のためにも食いしん坊がいないと駄目なのかな。「話だけならお腹壊す心配ございません」とはうっかり八兵衛に対抗してんのかな。はっつぁんはよく食べ過ぎて腹痛起こしてましたものねえ。

水戸黄門31部 忍びの決戦!母子の再会(伊賀上野)

投稿日 12月10日(火)15時07分44秒

あらすじ

老公一行はアキの故郷、伊賀上野へ。平和だった柘植の里では八剣の十兵衛が頭領の幻斉を幽閉。幕府配下の隠密になろうとする十兵衛は、茨木と結託し老公の暗殺を企んでいた。

本日のお薦め
  • 立川三貴さん
    • 目付役・茨木景渕。吉保の陰謀の片棒を担ぐいやーな奴でした。八剣の十兵衛と画策する場面、異常的な雰囲気もかもし出してましたが、立川三貴さん本来の粘着質というか常軌を逸した演技が発揮されず勿体無い!あのくらい抑えてた方が、お茶の間に向いてるんでしょうか…?私の好みが濃いのかな。
  • 岡田友孝さん
    • 十兵衛一派・仙蔵。いったん鬼若を捕らえ「鬼若〜、十兵衛様の配下になれば命を助けてやらん事もないぞ!」という時の表情の恐・厭らしいこと!独特の存在感を醸し出してましたね。おようを幻斉と同じ座敷牢に入れるときも、厭ーな表情見せてました。先週のオヤジ探偵2「モクヨウ・ナイト・フィーバー」(12月05日放送)での、ブルセラ趣味の変○チックな役(『○ンティの袋、開けてませんよ…ね…?香りが…(半泣)』)とはエライ違いです。
  • 森山陽介さん
    • 十兵衛一派・大猿。おようが里に忍び込んだ時、一番に気がつき「何奴だー追えー!」と叫んで呼子吹いてます。鬼若に鎖鎌を投げつける時の形相の凄い事!冒頭の騒ぎが起こる前の里の場面の笑顔とはエライ違いです。街中に出てアキと鬼若の消息を聞きまわり「泊まってないか!心当たりでもあるのか!」と問い詰める場面の形相の必死な事!いいっすねー。まさに血眼って感じ。色んな場面で血の気が多そうで如何にも悪党って感じでした。
  • 稲田龍雄さん
    • 十兵衛一派・十貫。初めに鬼若が里に忍び込んだ場面、鬼若に向かって槍突きつけてました。かなりの強面でした。後半、老公を見つけ「あの白ひげ、絵と同じだ!おい!十兵衛様に知らせろ!」と仰ってます
ココ見て!
  • あかねと呼ばれたくノ一・柘植の里に戻ったおようが尋ねてくる場面、「誰です!?およう様!」=塩崎綾さん
  • くノ一・柘植の里に戻ったおようが尋ねてくる場面、「ご覧ください、親方様が何かと力を入れてくださって」=田中千尋さん
  • 十兵衛一派(森山さん・大久保さん)に心当たりでもあるのかと聞かれ「旅の女薬売りが尋ねて参りまして」と答える旅籠主=松原健司さん
  • 後半、里に戻ってきて「およう様が生きてお戻りになれたのは本当か?」と尋ねるくノ一・ほたる=渋谷めぐみさん
  • 十兵衛に老公発見の報告をする=岡野大輔さん
  • 座敷牢の幻斉が倒れたと聞き飛び込んできて「血だ!」と叫ぶ=大久保幸治さん
  • 座敷牢に飛び込んできて、「おい!どうした」と声をかけたら幻斉に喉を掴まれちゃった=小坂和之さん
  • 座敷牢に飛び込んできて「おのれー!」と斬りかかる=中川峰男さん
  • 家老・大木頼母=亀井賢二さん
女将所感

 およう・アキの母子の情と頭領の幻斉・およう・くノ一らの信頼関係もちゃんと描かれてたし、十兵衛一派と鬼若らのスリリングな攻防も良かったなー。鬼若らの活躍と老公一行の役割もバランスが良かったと思う。時代劇王道のいわゆる「巨悪」はなかったけど、スピード感と人情が上手に絡んでて、あっという間の一時間!楽しんで見られました。今回の黄門シリーズではかなりの優秀作と見た!…個人趣味かな…?

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