人相書

管理人が描いた悪/脇役の皆さんの似顔絵です。出演作品等も少しずつ紹介しています。

石山輝夫さん

石山輝夫さん

時代劇、現代劇を問わず幅広くご活躍ですよね。若い頃は、地廻りにいたぶられる真っ正直な職人なんかも演じておられましたが、今では時代劇には欠かせない、悪役俳優さんです。(2004年改名、律雄⇒輝夫)

暴れん坊将軍−め組消滅の危機!

若年寄・小笠原豊後守。城中のシーン、頭を下げつつも横目で「全ての権限を私にお与えください。」という表情、たまりません!絶対なにか企んでます!中盤、忠相にからくりを匂わされた時の「まこと奥州屋が生きておるなら早々に連れて参れ」と言った時の、不適な笑み!いや〜、虫唾が走るほどなんか企んでそうで嫌ですね!これこそ石山さんだ!最高です!ラス立ち場面、脇差を抜き上様に斬り掛かると思いきや(素直に腹を切るなんて思ってませんよ)、庄左衛門を刺したのはビックリしました。んー、やる〜〜!

火曜サスペンス劇場 街の医者・神山治郎4消えた母性

ちゃんとした(?)刑事役で石山律雄(現・輝夫)さん、爽やかな獣医役で石田登星さんがご出演でした。お二方とも時代劇の時の『生かしてココから帰すな!』『上様の名を騙る偽者じゃ!斬って捨てい!』という往生際の悪い役どころと違って、いい役どころでした。

水戸黄門34部−第5話 格さん不覚消えた印籠(石巻)

口入屋蓬莱屋大五郎。代官・小曽根(立川三貴)と結託し、回船問屋からお金を巻き上げ甘い汁を吸おうとしてます。悪辣なひそひそ笑い、本当に姑息そうで意地悪そうでなんともいえません。石山さんの親分姿も久々に拝見したような…。

【女将の呟き】

いやー、いざ描くとなると、石山さん難しかった…。何とか雰囲気出たと思うんですが、如何でしょうか。もーちょっと嫌味な雰囲気が出せたらなあと思ったんだけど。

いただいた情報

▼「虐げられる善人」というイメージが強く残っておりますが、その分悪人に回ると結構悪どさが際立ってきます。「暗闇仕留人」で大谷直子さんを絶望の淵に叩き込む貸本屋、「必殺商売人」の忠義者の皮を被って主人の愛娘の一生をグチャグチャにしてしまう中間…途中までは「良い人だなぁ」と思っていた分、悪の本性を出したときのギャップが強烈でした。(佐島昌軒様)
▼必殺シリーズには石山さん、ホントによく出演なさってましたね。結構『いいひと』的な役どころだったにもかかわらず、非業の最期を遂げてしまう・・という展開も意外と多かった様に思います。特に『必殺仕置屋稼業(一筆啓上罠が見えた)』『必殺仕業人(あんたこの仕業どう思う)』に出演なさった時が印象深かったですね。しかしこの時の共演が両方とも津川雅彦、脚本や演出を手がけた人も同じ!しかも放送話数が同じ第2話・・というあたり、何か意図的なものを感じてしまいますがw)。 石山さんって、最近でこそ幕格の中枢に巣くう悪徳老中・・みたいな役どころも多いのですけど、やはり彼の良さは小賢しい悪徳商人・・というポジショニングの方がより明確に味わえるのではないかな?と思うのですけど…。 あと、東映の子供向け番組『魔法少女ちゅうかないぱねま(主演が島崎和歌子。とほほ)』において、落ちぶれ貴族であるいぱねま家のパパを熱演なさっていた・・という事実は、バカらし過ぎて誰も覚えていないかも…。(御鈴広輝様)
▼石山律雄(現・輝夫)氏は、気の弱い番頭役や善人役が若いころ多かったのですが。ところが、いつか頭をさっぱり落として禿頭にしたそうです(杉作J太郎の傑作「ぼんくら映画魂」で知りました)。これも、これから悪役として生きるという決意の現われでしょうか?石山律雄(現・輝夫)氏は、石山健二郎氏の息子です。石山健二郎氏は、禿頭で結構悪役が多かったです。石山律雄(現・輝夫)氏は、父親の意思を継いだのでしょうか?それとも、その血がさせるのでしょうか?石山健二郎氏の良い役は、黒沢明の「天国と地獄」の部長刑事役ですね。確か、これが遺作と聞きましたが。 石山律雄(現・輝夫)さんの代表作は、必殺商売人の第14話「忠義を売って徳を取れ」でしょう。ここでは、中間の忠介役でした。藩の公金300両を運ぶ主人を裏切って浪人(五味龍太郎)を雇って殺して奪い、更に娘(佐藤万里)を吉原に売り(娘の母親が病弱で偽医者を雇って嘘八百の並べて追い込んだ)そのお初を奪った。更に、そのからくりにきずいた母も殺します。ここで凄いのは、前半のいかにも善人そうな中間と後半の悪人のギャップがかなり大きいのです。昔、善人の気弱な番頭役が十八番の石山さんだけ会って上手いが、後半の悪人役はどこから学んだろ?。(ご連枝様)
▼「必殺仕事人」58話(だったかな?)でも「猫を被った婿養子」を演じておられました。しかしこの回は大ワル・亀石征一郎さんの”傍若無人が刀二本差して歩いている”ような火盗改のインパクトが強すぎて…(佐島昌軒様)
▼大江戸捜査網(主演・橋爪淳)21話「恐怖の人狩り!隠密同心新参!!」に悪徳藩主役でゲスト出演したときのこと。ここまでは普通のなのですがこの藩主、鉄砲マニアで屋敷には拳銃からスコープ付のライフル銃(スナイパー銃ともいう)もありそれを使って人を狩ることが好きだというとんでも藩主を演じていました。(ギルーク様)

野口貴史さん

野口貴史さん
大江戸を駈ける!―身勝手な欲望・柳島

忠太郎を捕縛する北町同心。横取りする嫌な奴はぴったりですが、個性が生かしきれてない様で勿体無いです。残念。もっと味のある役者さんなんですけど。

八丁堀の七人−容疑者は息子、放火魔を追うグズ同心!ふたりの母が泣いた…

冒頭、付け火で家を焼かれる老人。いや〜、あの野口さんとはビックリ!一瞬誰だか判りませんでした。泣き叫ぶ野口さんは貴重品です。ええわあ〜、野口さん。

十手人−入れ墨者の俺が十手持ちに!?

長屋の住人。冒頭の場面で「昨日半兵衛さんの店で安松とか言う男と喧嘩になって…」と仰ってます。以前は、悪辣な商人や地回り等の役が多かったのですが、最近はこう言った毒気のない「いいオヤジさん」的な役が多いようですね。「詳しい事は何にも判らねえんだ」といった口惜しそうな哀しそうな表情しぐさは、仲の良かった住人という感じがよく出てます。

水戸黄門30部−古都に消えた!双子の秘密(京)

現・若杉陰陽師。師匠の死を話し泣き崩れる様にはちょっとびっくり。昔のギラギラのやくざ者(?)の姿は今何処…。いい親爺さんになられてます。

水戸黄門33部 将軍を狙った男(駿府)

役人・大木。酒を酌み交わしてる工藤と助三郎を捕まえに来てます。すんごい高圧的な態度。そして翌朝、手のひらを返したように平身低頭な姿勢で二人を釈放。旗本と西海屋のいいなりなろくでもない役人ってのがしっかり出てました。

いただいた情報

▼一種独特の風貌は一度見たら忘れられませんね。不気味な悪役一辺倒かと思いきや、温厚な町の人をもサラリと演じてしまう。この辺りが名優の所以だと思います。「柳生一族の陰謀」には室田日出男氏率いる根来衆のサブリーダーを福本清三氏と共に好演。ワイルドな風貌も格好よい上に、お二人とも台詞も多く、志穂美悦子さんから手渡された兄の遺髪を黙って真田広之氏の手にグッと握らせる場面は感涙ものでした。(佐島昌軒様)
▼『ニトナツ』では佛具屋の社長・加納千吉役でレギュラーのようですね。野口さんは割りと最初から出てきて後継ぎの息子にカミナリを落としていました。(つっちー様)

掲載中の出演作品等につきましては、主に私が「お薦め悪/脇役」に書いたものを掲載しています。各役者さんの全ての作品を網羅しているわけではありませんのでご了承ください。皆さんがご存知のお薦めの出演作品をご紹介ください、掲載させていただきます。
※再放送作品等でこちらの方々を拝見したときには追加掲載しようと思います。

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