出演作品・大川橋蔵版銭形平次1

峰様が出演された銭形平次の詳細データ
◆作品
大川橋蔵版 1 1966年05月04日〜1984年04月04日 全888話

配役表⇒ 銭形平次(1〜60話)  銭形平次(61〜120話)
銭形平次(121〜180話)



七年目の仇討
仇討兄弟・信之助【有】★★★

冒頭、兄が斬り殺された所へ掛け付け「兄者!兄者!」とすがって叫んでいらっしゃいます。その後、居酒屋で仇・伊積隼人(里見浩太郎、現・浩太朗)を見つけ、「父の仇!尋常に勝負致せ!」「父を葬り、その上ゆうべは兄までも!」と刀を正眼に構えおっしゃいますが、隼人は一向に刀を抜きません。更に、「隼人殿、勝負!尋常に勝負致せ!」と言い斬り掛かりますが逃げられ、「待て!隼人!」と叫びながら店を出、追い掛けて行きます。必死の形相がいいです。
 鍵を握る怪我人・お鮎(夏川真巳)の床の場面は、まず俯瞰のショット。平次が推理を話す時は対面に峰様、左に小田郁三郎(伊沢一郎)。峰様は正座し両手を両膝の上で握り締め俯き加減で思い巡らせていらっしゃいます。平次の話を聞き終え、「半十郎殿は、隼人が江戸に舞い戻った場合、必ず助太刀すると私達に誓っておられた。その半十郎殿が隼人の名を騙り、何故、何故兄を!」と疑問をぶつけます。いいわあ〜〜、直向真剣な眼!峰様綺麗!疑わしそうな眼で平次を睨んでます。
 そののち、仇を討つべく小田の家で剣の稽古。そんなものでは仇は斬れんぞ!という小田の声に「はいっ!」と答えて斬りかかりますが、峰様どうやら剣の腕前はイマイチみたいです。びびりつつ悲壮なお顔で「えいーー!」っと(声裏返ってます)小田に斬りかかりますが全く敵いません。そこへ平次が現われ、小田から親分にお茶をと指示されたので、「はい」と刀を引きつつフレームアウト。んー、かなり怪しい腕前。侍としての覚悟と言うか気構えはバッチリなんですけど。
 中盤、小田を助太刀に隼人と対峙、仇討ち場面です。刀を引いてしまった隼人に向い八相に構えた峰様は「抜け!卑怯者!」と叫びます。何も言わない隼人に「何故だ!訳を言え!」と叫びますが、更に隼人は土下座。郁三郎に言われるまま命乞いまでします。すると峰様は「郁三郎様!このような卑怯者を斬ってなんになります。穢れるだけだ。父も、このような男に斬られたと思いたくない!」と叫んで走り去っていきます。んー、天晴れ!それでこそ武士(もののふ)じゃ!それにしても、土下座する隼人を見下ろし、口惜しさと情けなさに刀を振りかざしたまま震える峰様、お上手でした!さすが演技派、お若い頃から素晴らしい!
 その後、お鮎が息を引き取りその床で隼人が平次に真実を話すのを、峰様は庭で立ち聞きます(侍が立ち聞きしてはいかんなァ…)。この時ちょーUP!ひえー!メチャメチャ綺麗可愛い若い(←当たり前)!とても素敵な峰様に、思わずTVににじり寄り倒れた私でした。で、いいのは、真実を知った時の峰さまのお姿。唇を引き結び踵を返して座敷に背中を向け、庭に佇む姿が衝撃をどう処理したらいいのか静かに混乱している若侍の心情が出てます。素晴らしい!←ってのはかなり贔屓目かな…!?いやー、本当に当時18歳(多分)の峰様のお姿は美しくて凛々しい若者でした。画面・他の役者さん方から浮く事もなく、一人の役者として充分通用する演技でいらっしゃいました。ホントにビックリ!今時の18歳のへなちょこ演技を思い浮かべますと、演技派峰様の片鱗を見た思いがしました。若い頃からこんなに凄かったんですね…、改めて峰様って素敵(*^_^*)。峰様を好きでいられてホントによかった、幸せです。第20話・1966年(この前の19話分、未チェック)

奪われた短筒
父の無念を晴らそうとする小田切孝吉【有】★★★

平次が潜入捜査から戻ると、家には一刻半も待っている若侍が。峰様、帰って来た平次に「初めてお会いするが、私は小田切孝吉と申し、実は…」と言いかけます。すると平次が「もしや御先手鉄砲組の与力をなすってた小田切和衛(?)様の?」と聞きいてきいたので、「和衛の倅です」とお答えに。平次がお悔やみを言うと、「いや、お上の大切な品を移送の途中に奪われたのだから、責めを負って腹を切ったのはやむを得ない事です。しかし、無念に死んだ父の子として願う事は、奪われたあの短筒七丁をこの手で取り戻し、お上にお返し申したい。せめて父の汚名だけでもそそぎたいと思う一念です。平次殿判ってくださるか。」と訴えます(台詞、長〜い。私、ビデオから起こすのだけでも何回も聞き直しちゃいました)。平次がごもっともな事だと答えると、更に「その為に私は私なりに今日まで懸命に詮索して参ったのだが、雲を掴むも同様」「未だに手掛かり一つ探り出す事は出来ず、実の所途方にくれている始末です。聞けば、平次殿が密かに短筒の行方を探っておられるとの事、」と言うと、ちょいとお待ちなすってと平次が遮ります。そこで峰様「実は、母方の叔父が南町奉行所つき与力を致しておるので。」というと、平次納得したように、その叔父ご様から…と言います。「然様、聞けば短筒のありかが判明したとか。」と続けると、平次は否定しますが峰様納得せず、「そんな筈はあるまい。私はそなたがありかを突き止めたと聞いてきたのだ。平次殿、隠さずに教えてもらいたい、頼む!」と、ちょっと興奮気味。一向に判らぬとあしらう平次に「嘘だ!」「打ち明けてはくれんのか!何故隠そうとするんだ!」と大興奮。が、平次の顔色が変わったのを見て、「…言葉を荒げて済まぬ。実を言うと、私もそなたに力を貸して、一日も早く奪われた品を取り返したいのだ。どうであろう、明日から私をそなたの一味に加えては貰えまいか。その代わり、如何様な指図にも従い、そなたの手足となって走りまわるつもりだ。頼む!」と懇願されます。一心不乱に頼む峰様の真っ直ぐな目、父を思う一途さが出てます(それにしてもあまりの美しさに吸い込まれそう(*^_^*)。それでも、その願いも素気無く断られ、キレちゃいました。「何故だ!」「そうか、おのれ一人の手柄にしよう為、余人の立ち入るのを拒もうというのだな!卑しい魂胆が見え透いているわ!」「平次!」「……もう頼まん!!」と怒鳴ります。その時の、更に何か言おうとしてやめる時の、複雑な表情が絶妙!怒って帰ってしまうのでした。短筒を見つけたいという事しか頭にない様子が手に取るように判って素晴らしいです!しかしこの後が心配な展開(…と思っていると案の定、そうなるのでした)。
 場面変わって、平次が潜入している屋敷に忍び込む峰様。平次の出入りを見届け、首領の話を立ち聞きします。それで確信したんでしょう、夜再度忍びこみます(頭巾被って)。しかし一味に見つかり囲まれると、「物盗りはお手前達ではないか!訳あって忍び込んだが物盗りではない。但し、返してもらいたい物がある!」「然様、南蛮渡りの短筒七丁」ときっぱり言います。わざわざ取り返しに来たのかと言われ、「そうだ!やはりこの屋敷にあるな」とそんな事は普通言わないんでしょうけど、峰様は言っちゃいます。自分が正しい事をしているという自負があるんですよね。やはりあの最初の平次宅での遣り取り、父を思う正義感溢れ過ぎの猪突猛進な部分を見ているから、この場面が納得出来るし生きてくるし、最後の俯いてしまう心情に繋がっていくんだと思うんですって、考えすぎかなあ?…で、斬ってしまえ!って言われちゃうんです(当たり前だよね、素直に返してくれる筈ないもの)。そして斬りあいになり、追い詰められた拍子に井戸へ落ちてしまう峰様。なんという事…。始末は明日の朝にしようという「不幸中の幸い」的な処置のお陰で、平次に助けられました(っても峰様、意識不明なので判ってないんだけど。…それにしても、この時一味の一人が「取り返しに来たのか、小童!」って、頭巾被ってて目鼻しか出てないのに「小童」って、よく判ったもんです)。
 そして場面変わって、平次の家。蒲団に半身起こした峰様、頭と左手に包帯(っていうのかな、江戸時代に)ぐるぐる巻き。「そうか…、平次殿に助けられここまで…」「で、平次殿は」と聞くと八五郎(佐々十郎)が戻った事を言うと、「引き返したのか!」と驚く峰様。お静(八千草薫)から、短筒の事は心配せずゆっくり養生するようにとの平次からの伝言を聞き、黙って俯いてしまいます。若さゆえの猪突猛進、物事の裏を読み取れず、その一点しか見えていなかった自分の姿に、この時気付く訳です。この表情が絶品!峰様って凄いわ〜!
 そしてED、御役目を勤める峰様のお姿、父のあとを継げたんでしょう(これも平次と同心・笹野(神田隆)の進言があったんでしょうね)。裃姿で歩く峰様はとても晴れやかで希望に満ちたお顔をされてます。前途有望な若侍を全身で表されてます。いやー、今回も峰様の魅力・実力がいかんなく発揮されすばらしい作品でした。スカパーに加入してて本当によかったです。第39話(他の話は全然チェック済んでません…。

五十両うら表
権八【有】★★★

幾松が立ち聞きする所から入ります(峰様声のみ)。「これほどお願いしても、私に一文も渡せないと仰るんですか!」…結構切羽詰った感じです。旦那様と峰様のカットになり、「そんな無茶な。幾ら旦那様のお言葉でも…。あっしは何もご無心を申し上げてるんじゃありません。お預かり願ったあっしの金、無駄遣いをしちゃあいけないからと、旦那様にお預かりいただいていた10年間のお給金を、ただそれをお返ししていただきたいと申しているだけなんです。」と一生懸命懇願されてます。それでも首を縦に振ってくれない旦那様を恨めしげに睨んでます。んー、何かしでかしそうな目つきです。
 権八の人となりを平次に聞かれた番頭(伊沢一郎)が回想します。前髪の取れないうちから、博打三昧、借金のカタに田畠は取られる、酒はかっ食らう、挙句は仏壇から位牌を持ちだし家を飛び出す…んー、相当な札付だったようですね。どんぶりで酒呑んでる姿が凄かったです。こぼしてる方が多かった気も…って大きなお世話か。・10年ぶりに下総の家に権八が戻ってくる場面。「おっかさん、長い間心配を掛けたな」と、母を真っ直ぐ見つめる目がいいんだこれがっ!濯ぎを汲もうと言う母に、「いいんだよ。おいら自分で汲んでくらぁ」と自ら向います。この時の、嬉しそうな峰様のお顔ってば、めっちゃかわいい!濯いであげるよと母がいうと、「いいんだよそんな事しなくたって。自分でやるよ」「すまねえなぁ」と仰います。キュ〜ト(*´。`*)!余りの可愛さに倒れそうです(っても、三十半ばの私が十八・九の少年にヘロヘロしてたらちょっと変態チックかなあ…?)。旦那様の事を聞かれ、急に顔が曇り、「ああ、お元気だよ。」と辛うじて答えます。いかにも何かありそうな感じですが、ここでは母、この表情を見ていないので、息子の異常に気がついてません。旦那様の人柄を有り難がる母に俯きながら「判ってるよ」と言います。何だか拗ねた子供のような印象です。何時までいられるのか聞かれ「ずっとだよ」と相変わらず俯き加減で言いますが、急に堰を切ったように「おっかあ、もう何処へも行きやしねぇ10年間寂しかったろ、今日からは二人で暮らすんだ」と顔をほころばせて言います。母と一緒にいたいという子供の顔です。ビックリする母に「お暇をいただいてきたんだ。心配するなよ、別に不都合を働いて追い出された訳じゃないんだから。ほら見てくれよ、10年間稼ぎ溜めたお給金だ。旦那様にいただいてきたんだよ」と一生懸命説明されます。なんとか母を安心させようとしてるのが表情によく出てます。怪訝そうな顔をする母に「そうだよいただいてきた金だ、おかしい事でもあるのかい?」とお聞きになります。母が隠されていた細かい事情を説明すると峰様、呆然。遠くを見つめて「心配させたくないと旦那様が……」…がっくり手をついて「知らなかった!知らなかった…そんな優しい旦那様とも知らないで、おいらって奴は」と後悔の念が押し寄せてきます。…事を察し驚く母に「おっかさん、勘弁してくれ。おいらがそんな優しい旦那様とも知らないで、逆恨みしてこの金を…」…母絶句。峰様、気を取り直し「でもおっかあ、安心してくれ。今のおいらは昔のおいらじゃない。この償いはきっとするよ。」と母を安心させようとします。いいです、この時の真っ直ぐな表情、若さっていいなぁ、すぐに軌道修正できて。「江戸だよ、旦那様の元へ帰って、お許しがいただけるまでどんなお仕置でも受ける」と言い、「おっかあ、この年になってまで、まだおっかあに心配を掛けるとは本当に情けねぇ、でもな、今度けえって来る時は、その時こそ恥ずかしくない男になって戻ってくるよ。それまでまた待ってくんな。な?な?」と、母に詫び己の行いを正す決意をします。立派な若者じゃありませんか!素晴らしい!
 そこに追ってきた万七登場。清吉が御用だ!と叫んだ時の峰様のお顔、複雑なお顔されてます。庇う母に万七が罪状を言うと、峰様ビックリ!「旦那様のお命を?」そりゃそーだ、殺してないんだもの。当然、「とんでもない!私がそんな事をするもんですか!」と反論しますが、聞き入れられる筈もなく下手人呼ばわりです。「待ってください!お金を持ち出したのは確かに私です。それでお召し捕りになるのなら手向かいはしませんが、旦那様には指一本触れておリません。」「第一、私には、旦那様がお亡くなりになったなんて、殺されたと言うのは本当なんですか?」と更に反論しますが、甲斐なく清吉に取り押さえられそうになります。止めに入る母も交えてもみ合いになります。捕まりそうになりながらも「おっかあ」「おっかあ、ほんとに馬鹿なおいらだ。これだけは信じてくれ、おいら人殺しだけはしちゃいないぜ」「おっかあ、旦那様が殺されたのがほんとなら、下手人はあいつでぃ!」「どんな事があってもそいつをとっちめて、旦那様へのお詫びもきっとして来ます。」と叫び、なんとか二人を振りきり逃げていきます。よかったー、逃げられて。峰様の真剣直向な目がよかったです。私だったら信じてあげるけどなぁ、万七のおたんこなす!それにしても、家の中に井戸があるなんて凄いなあ。あんまり見た事ないですもん。普通、外にあって共同だったりしますよね。
 江戸に戻りお店の姪御のおはるを呼びとめます。「おはるちゃん、俺だ、権八だ」「おはるちゃん、旦那様が殺されたって本当なのか」と聞きます。聞かれたおはる、権八が下手人じゃないと確信します。峰様は「当たりめぇだぃ、大恩ある旦那様においらがそんな事出来るもんかい」ときっぱり答えます。人づてに返すように頼んだお店の半纏の事は、「借りてたものをお返ししただけさ、二度と帰らないつもりで飛び出したんだが、途中着ていた半纏が旦那様にお借りしていたものだと気がついて、それだけの事だよ」っと、まあ峰様、律儀な方!何故戻ってきたかを聞かれ「おら、旦那様から五十両という金を盗んじまった、それをお返ししなきゃ、申し訳ねぇ。…おら、この手で、旦那様を殺した本当の下手人を突き出してやるんだい」「だからとって、引っ込んじゃおれないよ」と宣言、立派だ!っても、返ってそれが事をこじらせるケースも多いんですけどね。おはるは平次に任せようと言います。「銭形の親分さんに?」とオウム返しの峰様。
 考える余地なく、また万七登場。全くお邪魔虫ったらりゃありゃしない(じゃなきゃ、番組にならないんだけど)。近くにあった材木を押し倒しなんとか逃げおおせる峰様、何処へ行くー!?…と思ったら、お店に堂々と行っておりました。役人を呼ぼうとしている幾松に「卑怯な真似するねい!旦那様を手に掛けたのはおめえだろ!言え!」とかなりの形相で叫んでます。でも当然相手が認める筈もなく「そんな事言って通ると思うのかい。おめえが旦那様をお恨みしてたって事は知ってるんだぜ。」「お嬢様との事で、旦那様からなかなかお許しが出ないもんだから」と叫びながら取っ組み合いになります。そこへまた運良く(?)駆け付けた万七らに取り押さえられ、縛り上げられてしまいます。「俺じゃねぇ!やったのはその幾松でぃ!」と叫びますが万七が取り合う筈ないですもんね。連行途中、平次と八に遭遇、ここぞとばかりに「親分さん、私はそんな大それた事をした憶えはございません、ほんとです。助けてください!親分さん!銭形の親分さん!」と救いを求めてますが、万七に連れていかれてしまいました。若さゆえに暴走した過去を悔い、正直に生きようとする母親思いの律儀な若者を熱演されていらっしゃいました。めっちゃ満足!峰様は本当に素晴らしい!欣也版平次のこのお話では河原崎建三さんが権八役をやってました。第72話

浅野屋の娘
信三【有】★★★

冒頭、夕飯時の平次の長屋を訪ね、格子越しに声を掛けます。「銭形の親分さん、おいでなさいますかい」「どうほう町の馬田という一膳飯屋でたった今人殺しがあったんでございます。直ぐに行ってやっておくんなさいまし。お願い致します」…ほっかむりしてて陰になってるので、まるっきり黒い塊。声は峰様ですが、姿はどうなんだか…。
 その後、殺された山三郎(江幡高志)の葬式にお菊(中村玉緒)が現れその帰り道、待っていた信三(峰様)が一緒になって去っていきます。俯瞰なのでちょっと見難いです。中盤、平次はお菊が材木問屋で帳付けをしている弟・信三と住んでいるとの情報を得、河岸へ。帳付けをしている笹木俊志さん(若くてめっちゃ可愛い、悪人の笹木さんからは想像できません)に信三さんかい?と尋ねますが違ってまして、教えられた方を見遣ります。平次をして「あの年で帳付けができるとは大したもんだ、いや字だけじゃねえ、柄のほうも一人前だな」と表されてます。そうですよねー、峰様体格がいいし見栄えもバッチリ!その時の帳付けをしている峰様、台詞はありませんが思案するお顔の可愛い事!もう表現のしようがないくらい愛らしいです〜!思わず「きゃ〜〜(*^0^*)!」っと声が出てしまいます。
 そして、平次がお菊らの住む長屋へを訪ね、事情を聞いている時お菊が回想します。信三がお菊のピンチを助けたという話なんですが、その場面はやられる留吉(工藤堅太郎)ばかり映ってて、相手が本当に峰様なのかどうかは判りません。犯行の話になると、峰様が飛び込んできて、姉を一生懸命に庇います。「親分さん、銭形の親分さん。古道具屋を殺したのは私でございます。」「いいえ私が絞め殺したんです。間違いございません、兄の恨みを私がこの手で」「私が殺したんです、姉さんじゃございません。どうか私をお連れになってください。」「ええ。実は…上から押さえ込んで、この手で…」「だから私が留吉の手拭で絞め殺したんです」「それは…。お店の混雑にまぎれて…そうだよね?姉さん」と必死に平次に訴えます。そしてお菊が自分の犯行を告白すると、「嘘だよォ!」と悲しげに叫んでます。「親分さん、この信三がやりました。姉さん出鱈目言ってるんです。」「いえ、ほんとです。ほんとなんですよ!」…一途なまでに自分がやったと言い張りますが、辻褄が合わなくなり平次に一喝されてしまいます。畳に額をこすりつけるほど頭を下げ、平次に懇願してます。その悲痛な横顔のおいたわしい事、そんな可哀想な峰様、私が守って差し上げたい!と、これまた辻褄の合わないことを考える私…。峰様、ふと異変に気づき「姉さん!?」と叫びます。どうやら舌を噛んだらしいです。「姉さん!?姉さん!どうしたんだよー!」何度も何度も姉さん!と叫びながら玉緒さんの身体を支えておられました。兄が流罪、姉さんと慕う兄の恋人に死なれた峰様の将来は…。前髪の峰様、本当に初々しくて姉思いな弟の一生懸命さがいじらしくて、本当に素敵でした。そうそう、この回、波多野博さん、山三郎の仲間で通夜の席にご出演だったんですが、後半の白洲の場面の奉行の声も波多野さんだった…。んー、やっぱそういうのもありなのね。第131話

キャストロールにお名前があったものは役どころに【有】と表示、また役どころの★印はお気に入り度です。より好き…★ 大好き…★★ めっちゃ好き…★★★

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