出演作品

峰様が出演された銭形平次の詳細データ
◆作品
大川橋蔵版 2 1966年05月04日〜1984年04月04日 全888話

配役表⇒ 銭形平次(121〜180話)  銭形平次(181〜341話)



振袖が泣いている
源次【有】★★★

中盤、振袖を焼いた疑いで捕まったお春(武原英子)のアリバイ確認の為、平次・万七らが証人の源次(峰様)とお春の長屋へ行きます。峰様とお春姉妹、仲が宜しいようで…。横柄に万七が戸を開けようとしたものだから、外れてしまい夕飯の支度をしていた峰様に激突、「うあ!あっ!あっ!何しやがんでィ!」と怒鳴ります。「最後の米をお春ちゃんとお花ぼうと一緒に食べようと思ってたのに」…。そうなんです、峰様たち、余りの貧乏さに日の食事にも事欠くありさま。「謝って貰っても腹はふくれねえぜ!」と怒るのも無理はないっす。で、4人に向かって「なんか用かい」とぶっきらぼうに聞きます。お春の事を聞かれると、「ああ」「会ったよ、一緒に帰ってきた。それがどうしたんだ。まさかお春ちゃんを疑ってるんじゃ…。」と血相変えて言ってます。いいなー、こういう一本気なトコ。平次達が帰り、万七悪いと思ったのか蕎麦の差し入れしてました。
 その蕎麦を食べ終えた峰様、お花を寝かしつけてるお春に向かって「なあお春ちゃん、こうしてると、お花ぼうが俺達の子供みてえに思えてくるよ。」と幸せそうに言いますが、お春否定します。「どうしてさ」と反論するんだけどお春は峰様に迷惑掛けたくないんですね。「ばか、またそれをいう。そんな事言ってたら、いつまでたっても俺たちゃ一緒になれやしねえじゃねえか。」というんですがやっぱりお春は素直に受け入れられません。すると峰様、一生懸命自分の気持ちを訴えます。「やだ。おら諦めねえ。おら一緒になりゃ苦労がなくなるなんて思っちゃいねえ。だけど同じ苦労するんなら二人で助け合った方がいいに決まってる。そりゃ、俺にだって呑んだくれて他人に頼る事しか考えねえ親爺がいる。なあお春ちゃん、二人で苦労しよう。」…そこまで言ってもらえてあたしゃ羨ましい。私だったら一も二もなくついていきますっ(って誰もそんな事言ってくれんちゅーの)!で、お春ちょっと気持ちがほぐれてきていい雰囲気に。「うん」「お春ちゃん、元気を出せよ、何とかなるさ」「じゃあけえるぜ、もう一度言っとくけど、おいら諦めねえよ。」…ほんと、お春ちゃんは幸せもんです。あやかりたい…。
 その後、父・源吉(寺島雄作)を呼び出します。「なあおとっつあん、おら聴きてえ事があるんだ」「丁字屋の振袖の一件、まさかおとっつあんじゃねえだろうね」と単刀直入に聞いてます。父親が否定すると、「そうは思えねえ。何しろおとっつあん、酷く丁字屋を恨んでるからねえ」「おいら知ってんだぜ、おとっつあん酔うと必ず、丁字屋め一生荷物になってやるって言ってたのを。」と言います。黙ってる父親に更に「おとっつあん、やめてくれよ。おら、丁字屋の上回り貰って暮らしてるおとっつあんがうちを出たんだ。それなのに今度は振袖を焼くなんて。頼む、頼むから止めてくれよ。おとっつあんがいつまでもこんな調子じゃ、おら、おら好きな子と一緒になる事だって出来やしねえんだ。」「だからおとっつあん!」「おとっつあん!」と、懇願してます。果たしてこの父親は事件に関与してるんでしょうか。
 暖簾に腕押しだったので、夜居酒屋で飲んでる父の所にやってきます。「やっぱりここか、随分捜したよ。」「今日は考えるだけ考えてきた。なあおとっつあん、本当の事聞かしてくれよ」「五年前の秋の事だ、それまでは例え貧しくとも真面目に働いてきたおとっつあんが、急にばったり働かなくなった、そればかりか酒は呑む博打には手え出す、そして丁字屋の旦那を恨み始めた。そのことでい」「あんなに仲のよかった長兵ヱおじさんを恨むなんてただ事じゃないよ。江戸へ出てきて未だ間もない頃、行く当てもなく、三人で両国橋の下で夜を明かした事があったね。あの時、どっちが成功しても一生面倒見ようって約束してたね。俺は5つの時だった。子供心に友達ってのはいいものだなあと思ったのを今でもはっきり覚えてる。長兵ヱおじさんは成功した。ちゃんとあの時の約束を守っておとっつあんの面倒だって見てくれてる。それなのに!」と興奮し気味に叫んでおられます。呑んだくれてくだまく父に「やっぱりなんかあったんだね、でもね、だからって長兵ヱおじさんを恨むのは」と言いかけると怒った父に遮られます。気を取り直し峰様、店の外で待たせてたお春を連れてきて、「おとっつあん」「おいらの嫁になる娘だ。この間振袖を焼いた下手人と間違われて酷い目に遭ったんだよ」「毎日丁字屋へ振袖見に行ってるってだけで、下手人扱いされちまったんだぜ。おとっつあん、まさか実の息子の嫁になろうって娘を、おとっつあんの手で苦しめたんじゃねえだろうね!」と詰問します。びっくりする父に「本当さ、お春ちゃんに聞いてみな」と怒って仰ってます。すると父親、店を飛び出していきました。
 慌てて後を追う峰様。「おとっつあん!おとっつあん!待ってくれよ、おとっつあん」…。峰様の一生懸命な姿、よかったです。ホントにお春ちゃんが好きなんでしょうね。そして、あとを追っていった峰様は父親の真実を立ち聞きしてしまうんです。「おとっつあん!」「おとっつあん、みんな聞いたよ。そんな事があったなんて知らなかった。何故もっと早く話してくれなかったんでィ。おとっつあんがそんなに苦しんでるってえのに、おら、おらおとっつあん捨てたりしてよ!」「おとっつあん!」と涙の和解場面。素直でいい息子だ〜!自分の過ちを直ぐに認められるってのは素晴らしい事です!
 峰様のそんな素直で父を大事に思う姿は感動的!と、折角親子の情が戻ったのに、口封じの為に刺されてしまうんですよ、おとっつあん!人生上手くいかないもんです。峰様びっくりして「おとっつあん!おとっつあん!」と叫んで父の身体に取りすがってます。そこに平次登場。悪者をやっつけ捕方もきて一件落着。それでも刺された父が再び目を開ける事はなく何度も「おとっつあん!」と叫んで、父の身体を抱きしめていました。可哀想な峰様。たった一人の肉親を失ってしまいました。ED、容疑の晴れたお春と目出度く所帯を持った峰様、お花ぼうも連れて蜆売りに精を出しておられました。三人幸せそうなのが救いでした。おとっつあんの分まで三人が幸せになるといいなー。第151話

荒海の虹
磯吉【有】★★★

平次らは、牢抜けした極悪人の権六(水島直哉)を追って伊豆の小さな漁村にやってきます。余所者は来なかったかと浜辺で聞き込みしてると磯吉(峰様)ご登場。平次らに向かって「その爺さんにいくら話し掛けたって駄目だぜ。頭がおかしい流れもんの乞食だ」と仰ってます。無愛想な感じです。改めて余所者を見なかったかと聞かれ「いるよ。目の前にいるおめえたちだよ!」と銛を持った手を突き出しながらぞんざいに言ってます。その態度にむっとした八が十手を出そうとすると、「ここじゃそんなもん通用しねえんだい!早く出て行ったほうが身の為だぜ!」と脅してます。敵意剥き出しでした。
 その後、お雪(桜井浩子)と共に海に来て素潜り漁をします。ちゃちゃっと着物を脱いで放り出し(さらし木股姿、きゃ〜〜!)、銛をもって海に飛び込んでます。まあその飛び込む姿の綺麗な事!峰様素晴らしいです!そこへ権六が現れお雪に近づいてきます。お雪は恐怖におののき、磯吉さん!と助けを求めてます。それに気がついて「どうしたんだい、お雪ちゃん?」とその場(海)で聞き返してますが、時既に遅し、お雪は権六に捕まったのでした。折り良く平次登場、慌てて陸に戻ろうとする峰様。しかし権六がお雪の喉に銛を突きつけてるので、二人ともどうする事も出来ず、峰様は岩場でじっとして機会を窺ってます。平次の機転でお雪は助かりました。峰様はお雪の前に盾のように立ち、守るべく権六に向かって銛を握って構えてます。うー、かっこいいっす…。←後姿なんですけどね。
 その後、逃げおおせた権六が首吊り死体になって発見されます。集まってくる村人、平次・万七ら。死体を下ろしてみるとどうやら他殺のよう…。万七が峰様の胸倉を掴みおめえがやったんじゃねえかと言うと、「離せ!俺がやるならこれでやる!首吊りの真似なんかしやしねえよ!」と銛を突き出して怒ってます。そうですよ!峰様がそんな汚い事する訳ないじゃないですか!だから万七は血の巡りが悪いんだ。下手人は判りませんでした。
 そののち、平次が事の繋がりに気がつきます。すると峰様登場。「動くな!その永楽銭を捨ててこの村を出てってくれ!」と平次に銛を突きつけ脅してます。お前もお宝目当てかと言われると「違う!俺は宝になんかに興味はない。ただこの村の平和を乱したくないんだ。俺達をこのままそっとしておいて欲しいだけだ。」と反論してます。そうですよ!峰様はただ自分達のささやかな幸せを守りたいだけなんですから。「村の平和はこの俺が命にかけても守ってみせる」ときっぱり仰ってます。かっこいい…。とはいうものの平次は至って冷静、それだけ意地になるのは自分達が由比ゆかりの者だからじゃないかと指摘されました。びっくりした峰様、「それを知られたからには、死んでもらう!」と襲い掛かってます。平次に勝てる筈もなく、劣勢の峰様。危うし!と思ってるとさっきの乞食登場。なんと、この乞食が真犯人だったんですねー。短筒でお雪を狙ってお宝の秘密を教えろと脅します。
 お雪が秘密を明かそうとした時「いけねえよ、お雪さん!いけねえよ、こんな悪党に」と峰様が遮ろうとしてますが、人の命がかかっていては黙ってもおられず話します。峰様の横顔も映ってますが、そのお綺麗な事!すんごい真剣な頑なな目をしてます。何かあれば!という感じでじっと銛を構えてる姿もいいです。大きな体格でがっちりしてるので見栄えも凄くいいですもん。平次の活躍で下手人を捕縛しお宝とされていた連判状が発見されました。そしてEDです。この連判状が表沙汰になれば騒動の種ですし村の人々も処罰されちゃいます。そこは人情家の平次、何もなかったことにしようという事に。峰様、心底安堵したように嬉しそうに「親分さん!」と仰ってます。まあ、この表情の生き生きしてる事!素晴らしいですよ!自分達の小さな幸せを命をかけて守ろうとするまっすぐな青年を熱演されてました。ああ、やっぱり峰様ってば素敵(*^_^*)。第176話

人斬り弥平太
同志1【有】★★

元明石藩士。中盤、幕府転覆の密談をする場面。爆薬を仕掛け江戸中を火の海にしその混乱に乗じ…という意見に反対する山内(小林勝彦)。峰様は植木職の姿です。UPになり「山内殿の意向に同感!」と拳を突き上げ叫んでます。やっぱり峰様、いい方だったんですね。もめて決まらず、次回に持ち越しされてます。177話

いぬ
猪之松【有】★★★

中盤、八にしょっ引かれてきます。父・九助(疋田圀男)の墓に立てられる塔婆を割ってしまうらしいです。番屋につれてこられて、理由を聞かれると「仇のする供養は受けられねえ」と怒ります。平次、不審に思い事情を聞きます。峰様、腰掛けて反抗的に話しはじめます。「おれの親爺はなぁ、同心の近藤に殺されたんでえ。」「親爺はほんごく町の畳屋、備後屋の職人だ。こういやあもう判るだろうが、備後屋はその頃、八丁堀の同心長屋の畳を一手に引き受けていた。」「あらぁ六年めえの秋よ。」「親爺は八丁堀へ畳替えに行ってそこで何かを見たか…聞くかしちまったのよ。」「近藤の一生にかかわる何か…。人に知られちゃならねえ様な秘密をな。」とぶっきらぼうに話してます。その頃近藤(川合信旺)は未だ浪人だったはずだと平次が言うと、峰様反論します。「そんな事は俺はしらねえ。それからの半年ってもんは、親爺何かに怯えて酒ばかり飲んでた。そしてとうとう…。親爺は無実なんだよ!俺が一番良く知ってるんじゃねえか!俺だって、たっつあん、源吾だってみんなよく知ってるんだ!…親爺は無実なんだよ!」。“そしてとうとう…。親爺は無実なんだよ!”の辺りの父の死を悼む気持ちと近藤にはめられたという怒りが交錯する感情表現、いいですよ。峰様流石です。父の無実を信じる直向な息子の表情、よく出てました。193話

負けるな母ちゃん
源助【有】★★★

お春(ミヤコ蝶々)の四人兄弟の長男。真面目な左官職。前半の夜の長屋。「母ちゃん、さっきから一体何べん数えてるんだい」と母に尋ねてます。「だけどよ、いくら数えたって銭は増えねえよ」というとお春に横からごちゃごちゃ言わんといてまた間違えた〜といれちゃいます。その時の峰様、弟のさぶ(高宮克巳)のほう向いてぺろっと舌でも出すようないたずらっ子みたいな笑みと仕草、可愛いです〜(*^0^*)!
 大工の手間賃を渋るお春に、「そうだよ、おいら為吉さんに世話になってる事だし、値切ったりしたら悪いよ」と言ってます。お金の分配を確かめるお春に、「あ!だしをケチケチしたら味が落ちるぜ」に進言、峰様がその都度横から口をはさむので、こんがらがってばかりのお春。こんなんしてたら明日の朝までかかるなと笑いあう家族。んー、暖かくていいなあ。峰様とってもお母さんを大事にしてるんだなあという雰囲気が伝わってきます。
 ふと、お春が次男の次郎吉(山崎猛)を思い出し塞ぎ込むと「母ちゃん、次郎吉の事を考えるのは、もうやめなよ」と慰めてます。また、優しいんですよ、この表情とお声が!ええ長男やー。
 翌朝、屋台が出来上がって引渡し。お母ちゃん行って来るでと言うお春に笑顔で「ああ、気をつけてな」と仰ってます。重すぎてお春の力だけでは動かなくて皆で担いでるの、これから大丈夫なんだろうか…。
 中盤、罪を犯した次男・次郎吉が帰ってきます。涙ながらに説教する母を見かね、腹掛け姿で出てきた峰様口を開きます。「次郎吉、出てってくれ。おめえみてえな恥さらしはこのうちじゃ、いらねえんだい。俺達に迷惑かけないでくれ!」と叫んで突き飛ばしてます。開き直った次郎吉が幼い頃自分と兄との扱いが違った事をいうと、「次郎吉!お前はそんな事をひがんでいたのか!」と峰様大声出してます。そりゃあ、兄としてもちょっと驚きでしょう。
 中盤、次郎吉が人殺しの疑いでしょっ引かれ、お春が女房(水原麻記)子供を引き取って長屋に帰ってくると、兄弟三人暗い顔。何があったか聴く母に、「おつる(飯塚明美)も子守りを断られちまったんだい。ちきしょう、次郎吉みてえな疫病神がいるばっかりに…。屋台店はなくなっちまうし、もう何もかもめちゃくちゃだい。」と力なく答えて頭抱えてます。峰様の落胆振り、凄いです。力の抜け具合が素晴らしいです。お春は沈む三人に家族が信じなきゃどうするねんと檄飛ばしてます。
 そしてED。次郎吉の濡れ衣が晴れ屋台も手元に戻り改めて出発の朝、「母ちゃん頑張れよ!」と励ましてます。ええわ〜峰様。なんという母思いの息子なんでしょう(その所為で途中兄弟諍いの元になっちゃうんですけど…)。一途な若者の姿がぴったりでした。229話

第341話 男だけの詩
下っ引

 岡っ引き・仁助(寺島雄作)の下っ引。冒頭、張り込みしている、二人。屋内の人影に目を凝らしてます。その後悲鳴が…。通りかかった平次らが駆けつけたときには、二人とも殺害されていました。盗人の片割れと思しき男と共に。
 後半、回想シーンでご登場。張り込んでいたところに踏み込んだ二人。峰様は飛び込んできて二階の部屋まで見たようですが空振りだったらしく、降りてきて「やい!隠し立てするとお前も卍組の一味ってことに!」と磯吉(前田吟)に十手を突きつけて言ってます。すると物陰から男が飛び出してきていきなり仁助を刺し殺しました。あっという間に親分を殺された峰様、ビビッて後退ります。「あ…ああ…」と声にならない声を出しながら逃げようとしてますがちゃっかり捕まり、あえなく刺し殺されてしまったのでした。(他作品、仕出し未確認)

キャストロールにお名前があったものは役どころに【有】と表示、また役どころの★印はお気に入り度です。より好き…★ 大好き…★★ めっちゃ好き…★★★

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