東映京都関連情報・1

峰様・東映京都の役者さんの関連情報です
峰様や東映京都の皆さんに関する情報がありましたらお寄せください。掲示板の書き込みや「管理者にメール」をご利用ください。皆様から頂いた情報は『』でくくってあります。
◆目次
峰様ランクイン! 写真発見 にんげんドキュメント−斬られ役〜大部屋俳優58歳の心意気
勝野賢三さんの「スナック・サムライ」 志茂山高也さんは現・チャンバラトリオ
東映剣会とチャンバラトリオ

時代劇の中の船頭 十手  時代劇の華−殺陣「東映の皆様の近況」

豪華決定版!時代劇ヒーローベスト100勢揃い 謎のプログラム
ボンクラ映画魂。三角マークの男優(おとこ)たち 松田吉博さん退職
学生エキストラの現実
はだか手当て・木股・さらし、刀について 役者さんの労働条件
大学生のエキストラの場合 エキストラ逃がさない方法
東映剣会について 修学旅行でチャンバラ劇場 最近の峰様 あごの特徴的な方

峰様ランクイン!

2001年06月07日
これからの悪代官俳優ランキング

 今年1月下旬から3月上旬に『時代劇WEB千石屋』において『髷リサーチ・期待する役者さんランキング』というアンケートが行われました。
 項目は『復活希望俳優ランキング』『若侍似合いそうランキング』『次代の悪代官俳優ランキング』『時代劇進出希望ランキング』の4つがありまして、この『次代の悪代官俳優ランキング』に峰様が見事ランクイン!なんと1位の西岡徳馬さんに続いて、大出俊さんと同率の2位!堂々の2位タイです!!
 思い返すと、このアンケートの少し前に、このサイトでも大反響を呼んだ『新春800話記念 暴将SP』の「島塚肥前守」を演じていらっしゃったので、「次代の悪代官」と言うイメージに合致したのかもしれません。
 兎にも角にも、峰様がランキングにお顔を出され、それも上位に入られるとは、嬉しい限りです(嬉泣)。このサイトを開いてよかった…。峰様に投票してくださった皆様、何処の何方か存知ませんがありがとうございました(って、多分ウチに来てくださる皆様だと思うんですが…)。
 ご興味がおありの方は「時代劇WEB千石屋」内の『期待する役者さんランキング(2001年01月21日〜03月08日リサーチ実施分)』の『これからの悪代官俳優ランキング』をご覧ください。

写真発見

2001年05月30日
人力車夫の恰好をした藤長照夫さん

 先日、はじめて峰様を模擬撮影で拝見した日(昭和62年冬のとある日)のちょっとカビ臭げな写真を??年ぶりに取り出して見ておりましたら、びっくり〜!人力車に乗った私の横で、満面の笑みでピースサインを出しているのは、紛れもなく人力車夫の恰好をした藤長照夫さんでした。
  この時の事覚えてます。人力車を物珍しげに見て「これ写真撮っていいですか?」というような事を聞いたと思います。するとそのオジさんが「乗って撮っていいよ。」とお答えになられました。展示品のようにちゃんと屋根下に置かれてありましたから、まさか人力車に乗っていいと言われると思ってなかったので、かなり驚いて喜んで乗り込んだと思います。嬉しそうな私の横で満面の笑みの藤長さん…もう何年も眠っていたんですね、ほったらかしでごめんなさい。 …侮るべからず映画村!
 藤長さんは今でも寺子屋で頑張っておられるとお聞きしましたので(つるさん情報)、今度映画村へ行く時は、あの写真を持って行こうかな…。いやー、あの頃は私も若くて可愛かったなあ(って、誰も言ってくれないから自分で言う…バカ)。

にんげんドキュメント 斬られ役〜大部屋俳優 58歳の心意気

2001年05月24日
NHK総合

 昨晩放送された、ドキュメンタリーについて、少し書こうと思います。
 福本清三さんは、峰様も「尊敬する大先輩」と表する京撮の看板的役者さんのおひとりです。その福本さんについての番組、嫌が上にも気持ちは盛り上がります。

 冒頭、暴将の撮影現場、「どれだけ主役を引き立てられるか、斬られ役の腕の見せどころです。」と、ナレーション。そんな事、改めて言う事もないですよ、当たり前じゃないですか!でも、世の中の人はそれが判っていない人が多いんでしょう。
 斬られて倒れる時に危険を省みず、近くにあったかがり火を道連れにする福本さんの姿が映し出される…。計算し尽くされた演技、福本清三さんの一瞬の芝居に掛ける情熱が伝わってきてぐっと惹きつけられます。掴みは完璧でしょう。

 私は、「斬られ役」「大部屋俳優」という言葉が嫌いです。過去、その言葉は一種蔑みの意が込められて、私に突きつけられたからです。鬱屈した澱のようなものが私の心の片隅に溜まるのを感じてました。私は、自分で蓋をし、目に触れないように、意識しないようにしていたと思います。この番組は、そんな屈折した自分と、面と向って対面させられたような気がしました。
 全編、福本清三さんの魅力満載でした。
 一瞬の芝居に掛ける情熱、本編で大役を貰いTVの仕事を棒に振ってまでもその役に没頭して行く姿、時代の最先端を行く中野監督との意見が食い違う葛藤、長年培ってきた役者としての技をどう生かすか思案する姿が荘厳にも、またいとおしくも見えます。
 殺陣師・菅原俊夫氏と中野監督のぶつかり合い、そしてそれぞれの意見から生まれる苦渋の選択、その結果生まれる本編の魅力、脳震とう起こしてまで演じ尽くそうとするその役者根性。
 福本さんの演技をモニターで確認しながら、満足げに頷いた中野監督の横顔に、私は「してやったり」と嬉しくなりました。そして福本さんを支える内助の功…。
 人となりや生き様を感じられて、「斬られ役」「大部屋俳優」に誇りを持っている姿が、輝いて見えました。
 
 本編撮影現場以外では、京撮の皆さんが総出演で嬉しい悲鳴でした。特に剣会の殺陣の稽古場面はまさにお宝!峰様の華麗な立ち回りが少しでしたが拝見できて、非常に嬉しかったです。メチャメチャかっこ良かったです!食堂の場面も福本さんの向い側で食事されてましたし。「うわ〜!峰様が御飯食べてる!」(って当たり前じゃん、食べなきゃ死んじゃう。控え室(?)の場面もタバコを吸う峰様のお姿が!峰様の「素」のお姿も拝見出来て非常に幸せでした。スタジオの外で歓談している場面や暴将の撮影風景の場面も、私にとっては貴重品。
 ちょっと話それますが、ラス立ちって絶対、セットですもんね。オープンでやってくれたら、見に行けるのになァ…毎日オープンでチャンバラやってくれたらいいのに…なんてことは絶対不可能ですもんね、すいません。

 ここで、折角ですから、京撮の皆様方をご紹介します(他の場面で御登場されてた皆様、ごめんなさい)。被写界深度が浅いので遠くは見難く、間違ってたらごめんなさい。

「食堂の場面」
立って調味料掛けてる…笹木俊志さん 向いでもりもり食べてる…小坂和之さん
小坂さんの右側…白井滋郎さん    福本さんの向い側…峰様
峰様の右側…木下通博さん      福本さんの左側…山口幸晴さん

「剣会殺陣稽古場面」
剣会スエット…峰様      青のじんべ風…笹木俊志さん
頭に白タオル…藤沢徹夫(現・徹衛)さん     頭に青タオル…小谷浩三さん
頭に日本手拭・灰色のTシャツ…細川純一さん  ナイキTシャツ…浜田隆広さん
山吹色Tシャツ…小坂和之さん    水色スエットズボン…司裕介さん…怪しいかな
白ダボシャツみたい…白井滋郎さん
漢字のバックプリントTシャツ(福ちゃんを斬る人)…清家三彦さん(10月10日追記)

 ふふふ、まさにお宝映像!「きゃー!峰様ー!」「おー!細川さん!」「ん?小谷さん?」など、叫んでましたら喉痛くなっちゃいました。峰様の立ち回り部分はそこだけしつこく再生して見てしまいました(*^_^*)。何回見てもステキ〜(*^_^*)。
 息をするのも忘れそうな緊張感、真剣勝負の殺陣って凄いです。木刀を手に真剣に稽古されてる皆さん、あんなに凄い人達なのに、更に究める為に精進する姿は本当に美しいです。ああやって、血の滲むような殺陣の稽古をしているから、TVで迫真の演技を見せる事が出来るんですよね。普段は人目に触れる事の無い、皆さんの弛まぬ努力あってこそ時代劇は支えられてるんですよね。
  
 途中、松田吉博さんの送別会の模様が入りました。
『2001年01月11「松田吉博さん退職」』の項にも、書きましたが少々思い入れのあった役者さんだったので、退職されると知った時はかなりのショックでした。
 そしてその送別会の場面、辛すぎる光景を目の当りにし、いっそ全く知らない役者さんだったらよかったと思いました。きっと、名前も知らなくて思い入れもなれば、こんな風に感じる事はないだろうと…。
 ご本人の辛い立場や、仲間の役者さん方の心情を思うと、見てはいけないものを見たような気がしました。
 なんで、ここで松田さんの送別会の場面を挿入しなければならなかったのか…。役者の厳しい現実を伝えようとしたのか、福本さんがそれだけ過酷な道を歩んできたと強調したかったのか、いい方に解釈して松田さんの第2の人生にエールを送ってくれたのか、何れにしても、私にはかなりショッキングなNHKの構成。あの光景が目に焼き付いて、忘れられそうもありません。心から松田さんの第2の人生のご活躍を祈っています。

 最後に『名前もない台詞もない通行人の役、カメラに映るのは背中だけ』『何処かで誰かが見ていてくれる。斬られ役の心意気です。』とナレーション。まさにそうです。私は、福本さんの壮絶にも見える生き様、またそれを淡々と語る氏を通して、峰様や京撮の皆さんが「役者」という職業に賭ける「魂の叫び」と言うようなものを見ていました。
 そして、改めて峰様が好きでいられて幸せだと、このサイトを開いて本当に良かった思いました。と同時に、今まで以上にしっかりと峰様や京撮の皆さんを見つめていかなければならないと思いました。
 福本さん、ありがとうございました。これからも力いっぱい頑張ってください。
 こんな私ですが、微力ながらいつも応援しています。京撮の皆さん、渾身の演技、沢山見せてください。心の眼をしっかりと開けて観ていきます。
 そして、この番組を見た一人でも多くの方が、時代劇ファン・京撮ファンになってくれる事を祈ります。

勝野賢三さんの「スナック サムライ」

2001年05月05日(情報提供:安部徹様)

『この間ヤフーで勝野さんを検索していたらこんなの↓が出てきました。
 http://www.joho-kyoto.or.jp/~kyogion/shop6/shop.html 』

 早速行きましたら、「スナック サムライ」、あの勝野さんの凄んだお顔の写真もUPしてあるんですもん。アレじゃあ「通」以外、入れない様な気がしないでもないですが、京都へ行ったら、是非呑みに行ってみたいですね。用心棒連れて行かなくても大丈夫かな?

志茂山高也さんは現・チャンバラトリオ

『時代劇で観なくなったなぁ思ったら現在はチャンバラトリオのメンバーになっておられるようです。』 (情報提供:ざと様)

 早速、検索してみたら、ありました〜!吉本興業のタレント名簿にお名前がっ!にっこり微笑んだ写真も出ててびっくり〜。新規結成がH6年とあったので、結構前なんですね。

東映剣会とチャンバラトリオ

『チャンバラトリオのメンバーって、もともとはみな東映斬られ役出身者で構成されていたらしいですね。リーダーの山根師匠も元はあの東映剣会出身の有名な斬られ役だし。』(情報提供:相州浪人様)

時代劇の中の船頭

2001年04月23日(情報提供:森山陽介様・つる様)

『「舟こぎ」は 技術が必要で、木谷邦臣さん、福本清三さん、大矢敬典さん、小谷浩三さんがよく「船頭」の役で出ています。殊に小谷さんは四国の漁師町の出身で子供の頃から舟を操っていましたから、櫓も漕げるんですよ。』

  時代劇の中でよく見かける船頭さん。普段は何気なく見逃しがちですが、よく見ると特定の方が漕いでいらっしゃるご様子…。疑問に思ってたら上記情報をいただきました。特殊技術とは知りませんでした。これからはしっかり漕ぎっぷりも拝見させていただきます。有り難うございました。

十手

2001年04月19日

 今朝、9:55から「十手人」番宣がありました。その中で時代劇に欠かせない「十手」についてのコーナーがありましたのでちょっとご紹介します。
 十手にも色々種類があって、「明治大学刑事博物館」に展示してあるもので、以下の3点が紹介されてました。
・木製十手(江戸時代後期)…戦の場で相手を生け捕りにする為、打ち倒す目的。実践目的
・江戸町方同心所用真鍮芯銀流し十手(江戸時代後期)…短目の警察手帳代わりの身分証明用。木製十手の
 2分の1程の長さ。
・世田谷代官所用十手(江戸時代末期)…美術工芸品の如き「おおばやじゅうろう」使用の推定価格「?百万」とか…。

 与力の祖父に仕込まれ十手歴85年という現代の十手人・名和弓雄さん(90)が、技を披露されてました。現在、毎週道場で「十手術」の指導をされているそうです。
「柄とり」…十手の鈎の部分を使って刀を受け、てこの応用で相手を投げ倒す。
「のど輪捕り」…十手の鈎の部分を使って、首を押さえこむ。
「左入身」、2本の十手を使う「順手双角」など30種類の「十手術」があるそうです。
 十手術の前には必ず破邪顕正の型を取るそうです。「十手術」の奥深さを見た気がしました。

時代劇の華 殺陣

2001年04月18日
「ひるどき日本列島」で特集!

 本日、N※Kの「ひるどき日本列島」で「時代劇の華 殺陣」とういうプログラムが放送されてました。
 柳生十兵衛の扮装をした杉山幸晴さんが案内役を務められ、刀等の道具を見せてくれたり、メイク担当の大村弘二さんが「血玉」(口に含んでおいて噛み潰し喀血に見せるもの)の作り方を見せてくださいました。薄いセロハンのようなものに血糊を少量取り、元結(もっとい)に使うこよりで縛るそうな。
 そうだ!これなら、私も弁当にマヨネーズ入れる時に使う技です。食べる時に爪楊枝でプチっと刺して…なんて事は、この際関係ないか…。
 大村さん、役者さんの演技を見ながら思わず自分も歯を食いしばってる事があると仰ってました。やっぱ、自分が作った小道具で役者さんがいい芝居してくれるかって気になるんでしょうね。あ、途中忍者の扮装で杉山さんに斬りかかって来た役者さん、上手に血玉潰してましたね。でもずーっと目を剥いて死んだ状態のままにされててお気の毒でした。
「手配書」も映されてましたが、描いた方も教えて欲しかったなー。
 最後は「剣志組」の皆さんに殺陣師の三好郁夫さんが殺陣をつけ、立ち回りも披露されてました。杉山さんが「左側に鞘があるので斬られた後は右側に倒れないと、鞘が折れてしまうんです。そうすると小道具さんに怒られてしまうので、右側に倒れないと。」と仰ってました。ほ〜、考えれば当たり前なんですけど、今まで気にしてませんでした。一つお利口になりました。
「剣志組」と言うのは、リーダーが杉山さん。若い役者さん達が集まって、殺陣の技術向上に努めているとか。若い皆さんも頑張っていらっしゃるんですねー。皆さん頑張っていい役者さんになってください!

東映の皆様の近況

2001年04月06日
定年退職(情報提供:つっちー様)

『1月に西山清孝さん、2月に笹木俊志さんが定年退職され、6月には藤沢徹夫(現・徹衛)さん、秋には矢部義章さんがその予定』 とか。福本清三さんが連載されていたという「話のチャンネル・ふ〜やんの映画村だより」に掲載されていたそうです。

 皆さん、今後も継続して、活動されるようですのでTVを見ている私達にはなんら、変化はないかもしれませんね。皆様の益々のご活躍をお祈りしています。

豪華決定版!時代劇ヒーローベスト100勢揃い

2001年04月05日(1990年10月9日放送作品)
アンケートによる100キャラのランキング番組

「桃太郎侍」の際、高橋英樹さんの取材場面が有。司会は山城新伍、高見千佳。斬り上手斬られ上手があるって話になり、英樹さんが仰います。
「斬った瞬間ぞくっとするほど、こう…鳥肌が立つんだよね。いい〜気持ちの瞬間、それは斬られ役が如何にいい間で入って来てくれたか、いい形で倒れてくれるかっていうので、スパっと斬った時にね、ぞくーっとするのよ。で、斬られ役の人に聞くとね、自分がパッと絡んだ時に刀をパチンと落として瞬時にスパーンと斬られた時に、斬られながらぞくーっとするんですって、やっぱり。」
 英樹さんが熱く語るのを見て、胸に込み上げてくるものがありました。これこそ、峰様の真髄です(勝手に峰様の事だって決めつけてますが、峰様は高橋公演の常連ですし)!やっぱり私の目に狂いは無かったです。峰様や皆さんの心意気というか、生き様を見た気がして、10年ぶりに発見して良かったです。

謎のプログラム

「1998年09月13-15日構成内容紹介
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 *「決闘高田馬場」
  ご存じ中山安兵衛の快気。好例東映剣会きっての二刀流の使い手・峰蘭太郎氏と剣会のメンバーによる大立回り。」

 ってのが、検索で引っ掛かったんですけど、これって何?ホームページへ戻るリンクが無かったから、一体なんの催しなのか判りません。この表現からすると峰様が安兵衛って事?うわ〜、見たい〜!峰様の安兵衛!!スッゴイ気になる…!

07月01日追記

 新潟県新発田市で1998年〜2000年の3年間、年1回開催された「歴史ページェント」というイベント。峰様が安兵衛を演じられたそうな。んー、新発田市民になりたかった…!

ボンクラ映画魂。三角マークの男優(おとこ)たち

2001年01月20日

『洋泉社・1996・杉作J太郎著に峰さんをはじめ、東映作品に出演した俳優さんについての解説があります。福本さんや、木谷さん、笹木さんなんかの杉作のイラストはいい味出してます。さて、峰さんの解説ですが、『現在でも京都撮影所制作の時代劇で悪玉幹部から縁日の通行人まで幅広く活躍中。『仁義なき戦い・代理戦争』では五十嵐義弘、野口貴史らとともに数少ない広能組組員を演じた。70年代には教育テレビで京都撮影所の大部屋俳優の一日を紹介する番組に出演した。』とあります。教育テレビ、気になりますね。』(情報提供:ざと様)

松田吉博さん退職

2001年01月11日

昨日の朝メールチェックした所、9日の夜東映本社からメールが来ておりまして、東映京都の役者さん三名のイラストの掲載許可が出ました。そりゃあ嬉しくて、サイトにUPして転送して…としておりましたら…。
 その中のお一方、松田吉博さんが退職される事を知りました。かなりショック(誰も判らなかったら尚更凹む…)。ちょっと経緯があって、応援していた役者さんだったんです。よりによって掲載した日に知る事になるとは…。こういう日が来るなんて思いもしませんでした。
 …思えばその松田さんに限らず、役者さんだって人生の転機はある訳ですから、お辞めになる事はあるんですよね。いつまでもずーっとTVで拝見出来る訳じゃないんですね。そう思うと、やっぱりどんな小さな役で出られてる役者さんでも画面の隅のほうの方でも、「ひょっとしたらこれがこの人の最後のステージかもしれない」と思ったら、真剣に眼を開いて見なきゃいけないなあと思ったのでありました。
 他のいつも拝見してる役者さん、いつまでも役者さんでいてください。寂しい思いしたくないです。
 今後も松田さんのご活躍をお祈りします。

学生エキストラの現実

2000年11月18日

『足袋の支給はありましたが、2日目以降は前日に濡れた足袋をそのまま支給されました(爆笑)。また背中に幟をたてていましたが、本職の役者さんとは違ってわたしらバイトはそこまでお手当てはつきませんでしたネ、当然ですが(笑)。
 撮影参加当日はまず、まだ暗い早朝の撮影所につくなり屋外で着替え!にショック。門を入った俳優会館の手前の駐車スペースにビニールシートが敷いてあり、そこに襦袢程度の薄手の白い着物とジャージが山積みに。で衣装さん?が体格をみて「コレっ」て渡されたらその場で着替え。12月の寒空の下…ジャージはホントに体育の授業で履きそうな横にラインの入った濃いグリーンのもの。これがフィルムに映ると細めの袴っぽく見えるから不思議なもんです。で、次に憧れの俳優会館内で羽二重・ヅラを装着。「あんまり映らへんからえーのえーの」とシワシワの羽二重に適当な武者風のヅラを流れ作業的にのっけられて再び駐車場へ。ここで足袋を履きわらじを履き、ロケバスへ。2時間ほどでロケ地の日野川に到着、すぐに足軽用の甲冑をつけ、額には鉢巻き、背中に幟、腰には大小の刀、手には槍…の小道具を持ちます。あとはハイヤーやワゴン車で役者さんたちが到着、照明やカメラのスタンバイ待ちの後にリハーサルをして、本番でした。覚えている出番は足軽たちが川中島の砦で槍を持って敵陣を睨んで番をするシーン、川を渡る行軍シーン、実際の合戦シーン、累々と死体が転がる戦のあとの河原のシーン…等です。天気待ちや出番がないときは使い捨てカメラで友達とお互いのちょんまげ姿を撮ったり、役者さんの芝居をみせてもらったり、スタッフのお仕事を興味深く拝見しておりました。特にNGで何度も川を渡ったあと、「兄ちゃんら、こっち来て火イ当たれや」とガンガン(一斗缶のたき火ですね)のそばにバイト生たちを呼んでくださった火野正平さんの一言がメチャ2嬉しかったです。こんなバイト体験記だと、東映さんから「バイト募集の妨げになるっ!」って怒られるかも。女将さま、まずいようでしたら削除をば頼んます。でも着替えにしても川ン中入らされるのも、楽しくて楽しくて苦痛だなんて一度も思いませんでしたヨ。一緒に行った連れは風邪ひいて初日だけの参加でダウンしてましたけど。あーまたエキストラ体験してみたくなってきたなァ。
 女将、こんなもんで良かったァ?もっと細かい話をご所望ならまたそのうちに…』(情報提供:しののめ様)

はだか手当て・木股・さらし、刀について

『映像に写るかどうかではなく、撮影のために実際にパンツを脱いだかどうかが 境界でしょう。壷振りの横の人は ”合力(ごうりき)”です。合力は、木股(きまた)をはいていますから、問題なく「手当て」は出ません。現代で言うと短パンの部分が木股です。さらしは長さが5・6メートルもある布で、胸の部分にまいても下に落ちてこないように 息を吐いたまま 体にぐるぐる きつめに巻いていきます。
 刃の部分は”木”で出来ていまして、卵の白身で銀紙がはってあるそうです。木で出来ておりますので、非常に軽いです。その木で出来た刀を 鉄で出来た重い本物の刀のように見せるのが、難しいです。』(情報提供:つる様)

 そんな苦労もあるのですね。今後ともよろしくお願いします!

役者さんの労働条件

2000年11月15日

『先週の「オードリー」を見て気になった事です。男部屋の場面で「いいよなあ、お前らは特技があって。飛び降り手当て5000円、はまり手当て3000円、裸手当て1000円か〜」「落馬手当ては2000円やで」―と言う遣り取りがあったのですが、実際こういうシステムがある(あった?)のでしょうか?』―と言う私の質問にお答えくださいました。

「オードリー」の時代のシステムは知りませんが、「川谷拓三さん」のエピソードで聞いたことがあるので、「危険手当」などはあったようですね。現在も、あります。

「撮影所の演技者」「JAC」「マスプロダクション」「東映京都スタジオ」など 所属事務所によってギャラの計算方法は違うので、以下は「東映京都スタジオ」の場合です。ただし、多少間違って覚えているところもあります。あしからず。

 基本は8時間労働です。8時間以上働けば、残業手当がつきます。朝の開始時刻が7時半より早い日は 朝食が支給されます。夜間の仕事がある日は 夕食が支給されます。撮影所が休みの日に 撮影がある場合は 昼食も支給されます。20時以降の撮影の時は「夜間手当て」がつきます。22時以降の撮影の時は「深夜手当て」がつきます。23時以降に終了した日は タクシーで帰らせてくれます。25時以降の撮影の時は ギャラがもう一日分加算されます。

「水濡れ手当て」と「水はまり手当て」があります。「水濡れ」は体の一部、「水はまり」は体全体が 濡れます。季節によって値段が違います。冬は当然高い。

 撮影の中で御殿籠を担げば「籠手当て」がつきます。街かごではいけません。でも、その籠に人が乗っていれば、街かごでも御殿籠でも「人乗せ手当て」が加算されます。

 髪の毛をそって坊主になったら「坊主手当て」があります。当然、男性より女性の方が値段は高いです。

 撮影で すっぽんぽんになったら「裸手当て」は 出るらしいです。これも、男性より女性の方が値段は高いでしょう。

 誰かの吹き替えをやった時は「吹き替え手当て」が出ます。

 撮影で馬に乗って歩いたら、「乗馬手当て」。馬に乗って疾走したら、「疾走手当て」が出るらしい。
「落馬」「飛び降り」などのアクションは 内容に応じて「危険手当て」がつくと思いますが、基本的に「JAC」の方がやるので、私たち京都スタジオの役者が「危険手当て」をもらうことはそんなにありません。「JAC」には当然 いろんな危険手当があり、チャンバラをやるだけでも「手当て」が出るそうです。
 そうそう、忘れちゃならないのが、「ロケ手当て」。撮影がロケーションで行われた時に出る手当てですが、面白いことに「ロケ手当て」のシステムが出来てから今までの間少しも金額が上がらず、現在でも「100円」です。ロケーションの時は、この「100円」で 何を買えというのだろう?われわれの全員がそう思っております。』(情報提供:つる様)

大学生のエキストラの場合

『10年ほど前にアルバイトで東映のエキストラをやった時に、日当とは別に水ぬれ手当て1000円貰った記憶がございます。ちなみに日当は5000円でした。ただし撮影所集合は朝5時、帰所してヅラに着物や甲冑を返したのが19時半でした。TBSの正月の時代劇SP「武田信玄(役所広司主演)」の川中島の合戦シーンでのこと。11月末のメチャ寒い滋賀県・日野川に何度も何度も入らされました(笑)。ありがとう!中島○夫監督ッ。でも全然ツラくなくて一生の思い出となりました。』(情報提供:しののめ様…ありがとうございました)

エキストラ逃がさない方法

『そういえば、中島監督の時は特に厳しかったですからね。撮影の後半の方では、”学生さんがエキストラの仕事を探す時の条件”として、”中島監督でないこと”というのがあったそうです。撮影の日に中島監督の番組だというのがわかると 撮影に出ずにそのまま帰った方もいらっしゃったとか。そこで、学生さんに逃げられないように 私たちは自前で用意する昼食を学生さんには支給したそうです。そして、わらじで足が痛くならないように学生さんに全員に”地下足袋”を貸し出して、合戦のシーンで”のぼり旗”を持って走ると「手当て」がついたそうです。』(情報提供:つる様)

 役者さんの世界って興味深いですね。こういう風に細かく決められてるとは、初めて知りました。殿様が乗る「乗り物」と市中の「駕籠」で区別されてるのは特に興味深いですね。「乗り物」自体がかなりの重量がある所為でしょうか。
 学生を逃がさぬ様、お昼ご飯を出すとは!余程、中島貞夫監督、厳しかったんでしょうね。しののめ様お疲れ様でした。それにしても、拘束時間14時間半で5000円の日当とは、安すぎませんか?
 これから又、違った視点で時代劇を見る事が出来ます。つる様、しののめ様ありがとうございました。

東映剣会について

2000年11月07日

『役員は1年ごとに替わるらしくて現在は、会長…白井滋郎さん 副会長…福本清三さん 会計…峰蘭太郎さん だそうです。』(情報提供:つる様)

修学旅行でチャンバラ劇場

「このちゃんばら劇場は、東映剣会(会員約20名)のメンバーが宿泊施設等に出張して実施する「剣劇ショー」。幕末の歴史ドラマ仕立てで、剣の立ち回りの様々な型をご紹介しますので、歴史の勉強にも一役買うのでは?
先生や生徒さんが参加するコーナーもあり、楽しいひとときが過ごせます。京都の夜の体験学習プランとして最適です。」(京都修学旅行ワンダーランド)

 との謳い文句がありました。写真が添えてあり、笹木俊志さん、西山清孝さん、細川純一さん、もうお一方(画像が黒っぽくて見難く判りません)が、舞台で何やらお話しされてます。
「歴史の勉強にも一役買うのでは?〜京都の夜の体験学習プランとして最適です。」とは少々こじつけ臭い気もしますが、羨ましいお話です。修学旅行の夜に宿で「剣劇ショー」が見られるなんて!私も見たかった!と言っても、私が修学旅行に行ったのはかなり昔だし、おまけに行き先は京都でなくて伊勢志摩だった…(だから田舎の学校は嫌いです)。伊勢志摩が悪いという訳ではありませんので、念の為。

最近の峰様

2000年10月14日

『女将さんが峰蘭太郎先輩を最初にご覧になったのが、昭和62年。今でも峰先輩は模擬撮影をされております。(毎週ではありません。) といっても、役者ではなく、”殺陣師”としてです。昔も今も相変わらずパワフルで 模擬撮影中もお客さんの心をしっかりとつかんでしまいます。峰先輩は、模擬撮影中も休憩中もわれわれ後輩にいろんな事を教えてくださいます。
 今では模擬撮影で、峰先輩のお芝居を見ることは出来ませんが、テレビの中で先輩の演技を見ますとやはり大変 ためになります。』(情報提供:つる様)

 峰様の現場でのお姿を知る事が出来てとても嬉しいです。本当にありがとうございます!

あごの特徴的な方

『その人はたぶん 東映京都スタジオ所属の床尾賢一さん、私の先輩です。とはいえ、時代劇の番組がかなり少なくなったこのご時世。今では 床尾先輩は”何でもやさん”をされています。ですから最近では、撮影の仕事は ほとんどされていません。』

 長年の疑問か解消されました。教えていただいてありがとうございました。

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