東映太秦映画村体験記・9

〜2004年03月27日(土)【9】〜
一年半ぶりに、春爛漫の東映太秦映画村
主なイベントは新撰組大活劇(宍戸大全アクションチーム)、寺子屋、映画のヒミツです。 

久々の東映太秦映画村

ここ一年半ほど映画村に行きたいなと思いつつ、きっかけもなく、都合をつけることも出来ず遠ざかっていました。
 先月、京都美山町でのショー(時代劇とチャンバラ参照)を見に行ったのですが時間的に一杯一杯で、京都に行きながら他に何処も寄れないという事態。やっぱり映画村に行きたいよな〜と思っていました。


 美山から数日後、あの日福本さんとのチャンバラ体験のコーナー(体験記参照)に出ていた「高校生くらい」の彼・北山さんからメールを頂き遣り取りをするようになり、ある日「春休み中に映画村に行きたいと思っていますがまる子さんも行きませんか?」とお誘いを受けました。時代劇が大好きな若者と一緒になる機会もそうないですし映画村にも随分行ってないし、いい機会かなと思いました。ただ、行きたいのは山々なんですが、何せ一ヶ月前に京都に行ったばかり。専業主婦としては家族の手前もありますし、そうそう自分だけ遠出も出来ないと思い、かなり迷いました。
 しかし、日頃の行いがいいのか(?)家族から行っていいよと言ってもらえて、一ヶ月ぶりの上洛、一年半ぶりの映画村訪問が実現したのです。

村内リサーチ

約束の時間よりも早く映画村に入り、直ぐ幕末京の町で行われてる大道芸・がまの油売りに向かいました。
 時間的にタイミングが悪く第一回目が丁度終るところでした。うーん残念。仕方ないので後でまた見る事にし、各イベントに何方が出演してるのか確認する目的もあり一年半ぶりの村内をぶらぶらしてみました。
 天気もよくて暖かく人出も多くて、散策してもいい気分。一昨年マメに行ってた頃は、お客さんも少なく「こんなんで大丈夫だろうか?」と余計な心配までしてしまうような状況でした。ですので、多くの観光客で賑わってる光景はそれだけで何だか嬉しいものです。
見取り図

【東映太秦映画村見取り図】
印が取り上げたところです。この日もらった案内のチラシを見ると設定がすっかり江戸の町から京の町に変わっていました。江戸の町→幕末京の町 町奉行所→新選組屯所 矢場→池田屋 日本橋→三条大橋 など。他にも寺田屋もありました。
 
 前に作ったものは如何にもみすぼらしいし、映画村のチラシをそのまま使うと著作権侵害になるし。仕方なしに自分で作り始めたら面白くなっちゃって、一日かかって完成させました。素人にしちゃあ、よく出来たかなーなんて自画自賛。

映画のヒミツ・うそほんとう(ロケーションスタジオ)

山根誠示さん・中村裕一さん・池田篤樹さんがご出演 

10:00 11:00 12:00 13:30 15:00 16:00
 ロケーションスタジオへ行って、映画のヒミツ・うそほんとうに出演される皆さんをチェック。一日6回の公演なので後から見られるだろうと、半分ほど見ました。
 このイベントでも設定が新撰組に変わっていました。村全体を新選組一色にしたいんだろうけど、隊士と忍者か…そこまでしなくてもなあと思ってしまいました。このイベントは視聴者には興味深い内容だし内容も面白い構成になってるので従来のままでも充分お客さんは大喜びすると思うんですけど…。
 …と、この「うそほんとう」は、後半に続きます。

新選組大活劇−池田屋騒動−(新選組屯所)宍戸大全アクションチーム

記念撮影会−李一龍さん・巴里絵さん、森山陽介さん・高島和男さん他の皆さん

10:30・12:00
 この日、午前中はイケメン新選組DVD完成記念握手会が中村座で行われていました。ですので、午前は新選組大活劇はなくて、その分、屋敷町の新選組屯所で出演者の皆さんと記念撮影が出来る事になっていました。

 このショーは宍戸大全アクションチーム他の皆さんと京都スタジオ+JAEの皆さんが交代で出演されていると聞いていました。((今日は何方が出演されてるのかな?))と思いつつ、まず中村座正面に行ってみると大きな看板の下のほうに「出演:宍戸大全アクションチーム」とありました。
 今年の新選組一色のイベント構成のお陰で忍者ショーもなくなってしまいましたし、このショーで動きのあるいいショーが見られるんだろうなと思いました。

時間(10:30)になり記念撮影の列に並びました。
 周りを見渡すと宍戸大全さんもいらっしゃってお客さんの誘導などもされつつ、少し離れて見守っていらっしゃいました。なかなか宍戸さんにお会いできる機会もないので、一緒に記念写真に入って頂けるようにお願いしました。快く「いいですよ」と仰っていただき、皆さんと記念撮影できました。なんという豪華メンバーとの記念写真!中村座で握手会が行われていなければこの撮影会もなかったはずなので、貴重な機会に恵まれよかったです。

合流

私が記念撮影を終えたあとに北山さんご兄弟と合流しました。小学生の弟さんとご一緒でした。時間的に丁度いいイベントもなかったので、先ずは展示物を見ようということでパディオスに向かいました。

暴れん坊将軍の館(パディオス1F)
 パディオスの一角を仕切って、御座の間が再現してあり、小道具やめ組の火消し道具などが展示されていました。暴れん坊将軍もシリーズは終了してしまい遠ざかっていたので懐かしかったです。ただ「館」という割にはちょっと寂しいラインアプッかなあという感じもしましたが…。

 ふと気がつくと、先ほど記念撮影会をされていた李さん・巴里絵さん・森山さんらも展示をご覧になってました。北山さんは将来は時代劇俳優になる目標を持っていらっしゃるとのことなので、その旨を皆さんに伝えると感心されてました。李さんと北山さんが殺陣や居合の事を少し話されたのですが、一生懸命話す北山さんと落ち着いてお答えになる李さん。凄いなーと思って聞いていました。李さんは道場で多くのお弟子さんに武道を教えていらっしゃるので、きっとこんな風に教えていらっしゃるんだろうなと思いました。

水戸黄門漫遊の館(スタジオマーケット)
 33部のレギュラーの皆さんの写真も掲げてあり、いよいよ新しい黄門様が始まるんだなと実感しました。このコーナーも小道具や書籍の展示があり、キャラグッズなどのお土産物も売っています。私が暫く前に買い揃えた黄門フィギュアや、興味をそそられていたフィギュア入りの入浴剤も売っていました。(←帰りに買っていこうと思っていたのに、最近物忘れが酷くて。すっかり忘れてしまいました)

特捜戦隊デカレンジャーVS新選組!!(パディオス3F)

杉山幸晴さん・西村龍弥さん・山本辰彦さん・岩本さん

11:00 13:00 15:00
 デカレンジャーの皆さん(こんな表現でスミマセン、誰が誰なんだか判んないんですもん)と、杉山幸晴さん・西村龍弥さん・山本辰彦さん・岩本さんがご出演。

 11:00の回を見ました。この3階のホールのイベントを見るのは初めてです。
 デカレンジャーというものがそもそもよく判ってないんですが、私たち世代でいえばゴレンジャーですよね。そのデカレンジャーが過去にタイムスリップし、新選組と出会い共に戦うというもの。
 観客は小さな子供連れの家族が殆どでした。そりゃそうですよね、メインはデカレンジャーなんですから。多くの子供たちの歓声の中、舞台で異質とも思える特撮キャラと共演してる京都スタジオの皆さんも頑張っていいショーを作り上げていらっしゃいました。
 いつも京都スタジオの皆さんを時代劇・現代劇等で拝見してる私としては、こういう仕事もなさるんだなあと思ったのですが、人々=子供に夢を与える仕事というところでは同じですよね。思えば私が小さい頃見ていた「仮面の忍者赤影」では今京都撮影所で活躍されてる大ベテランの皆さんが凄いコスチュームで演じていらっしゃいました。勿論そんな事が判ったのは大人になってからですが、幼い頃見た独特のキャラたちは心に残っています。こんな風にきっと、今頑張っていらっしゃる皆さんも今の子供たちに夢を与えていくんだろうなと思いました。

再会−1

 急に「行きます」と言ったにもかかわらず、お休みのところ窪田弘和さんが来て下さいました。待ち合わせの中村座正面に窪田さんの姿が見えたときはとても嬉しく、思わず遠くから人ごみの中を手を振って駆け出してしまいました。久々にお会いする窪田さんはお優しそうな笑顔と素敵な声は相変わらずで、わざわざ時間を割いてくださって本当に嬉しかったです。
 お昼時になり、イベント時間も空いたので食事・休憩をとる事に。多趣味な方でお話も面白くて、私は笑いっぱなしでした。色んな事に興味を持って実行に移せるって凄いなあと、大笑いしながら感じました。

 映画村内には扮装姿の役者さんが何人か出てて、場所の案内や記念撮影などしてくれます。この日は皆さん若い方ばかりで知ってる方はいらっしゃいませんでした。が、落ち着いた雰囲気で扮装姿もしっくり似合ってて如何にも優しげな方(ほんとに感じがよかったんです)がいらっしゃいました。お名前をお聞きしたら宮崎智弘さんと仰って、ニコニコして観光客のみんなにも対応されてて凄く感じがよかったです。こういう皆さんが、多くの観光客をサポートしていい思い出作りのお手伝いをしてくれるのはありがたいことだなあと思いました。

 一休みしたし、さて行動再開!とばかりに、朝チェックした時間に合わせて「うそほんとう」に行ったら、時間が違ってるんです!((え?私書き間違えてる?))と思いました。その回は既に終ったあとだったので、また京の街中に逆戻り。納得の行かない出来事でした。
 後からそのとき撮った写真を見て気づいたんですけど、顔写真の横に入れてある時間割と映画村全体の「本日の催し物」の時間割が違ってました!私は写真横の時間割を気にしてたので。きっと、誰かが違う時間割表が入れてあるのに気づき、差し替えたに違いありません!時間割を見て計画立ててる観光客もいますので、くれぐれも入れ間違えないようにしてください、お願いします!

寺子屋

藤枝政巳さんが寺子屋に出てらっしゃるのは初めて見ました

10:15 11:30 12:45 14:15 16:45
 後ろに立ち見が出るほど大勢のお客さんが入っていました。今まで何度か他の方々がおでになられてるときはお侍さん姿の方が多かったと思いますが、藤枝さんは絵の先生のような?いでたちでした。それだけでも何か雰囲気が違うような感じがしました。
 寺子屋は江戸時代の人々の暮らしについて色々教えてくださるんですが、冗談も交え子供たちに質問しながら楽しく進めていらっしゃいました。あっという間の15分でした。
 終ったあと、藤枝さんが「道具を触ってもいいですし記念写真もどんどん撮ってもらっていいですよ」と仰ると、大勢の子供たちが我先にと集まっていきました。やはり春休みですし、子供たちの元気さというか興味津々な姿が微笑ましかったです。

再会−2

 急に「行きます」と言ったにもかかわらず、川鶴晃裕さんが撮影の前に少し時間があったからと、来てくださいました。中村座の横で出会ってあまりの感激に「つるさ〜〜ん!」と駆け寄って飛びつく私、つるさんは後退気味だったかもしれません(反省)。久々に再会できて本当に嬉しかったです。
 一緒にいられた時間は短かったのですが、お優しい笑顔と軽い突っ込みはいつもの通りで、とても楽しく過ごせました。
 つるさんは「銭形平次」第5話「生き弔い」に番頭役で出演されるそうです。皆さんもどうぞご覧くださいまし。(放送終了)

映画のヒミツ・うそほんとう(ロケーションスタジオ)

 お昼の回を見逃したので13:30の回を見ました。こちらもとても大勢のお客さんで賑わっていました。ここでは、天候の効果や、種々の効果音などを披露、その後で一連のストーリーになる過程を見せてくださる訳です。普段はTVを当たり前のように見ていますが、それそれの要素が一つになってドラマを作り上げてるんですから疎かには出来ませんよね。
 元気一杯な司会(監督役)の山根誠示さん、とぼけたような隊士役の中村裕一さんもおかしかったし、忍者(刺客)の池田さんもお得意のアクションを見せてくださってました。とても面白くて場内のお客さんたちは大変盛り上がっていました。 

新選組大活劇−池田屋騒動−(中村座)宍戸大全アクションチーム

李一龍さん・巴里絵さん、森山陽介さん・高島和男さん・田中千尋さん他の皆さん
役名H6

 14:00・15:30
 14:00の回を見るために「うそほんとう」が終って直ぐに中村座に向かいました。たどり着いたのは上演15分前だったんですが既に多くの観光客で席が埋まってて最後列近くの左寄りの席にしか座れませんでした。私は背が低いし座ると前の人の頭で見えなくなってしまうのでこりゃあちょっと辛いなあと思いました。開演時間が近づいてくるとどんどんお客さんは増え両サイドの立ち見のところまで一杯になっていました。

 ショーはあの有名な池田屋事件を題材にしたもので15分間の上演でした。15分というと時間的には短く感じるかもしれませんが、新選組と討幕派浪士のそれぞれの思いや、立場は違っても日本の将来を考えてるというところがしっかり描かれていました。また、全体の流れは非常にテンポがよく当時の時代の勢いなども感じさせる構成になっているのかなあと思いました。切れのいい立ち回りとアクション、観客に訴える感情表現がしっかりとされていて見応えのあるショーでした。

 うーん、このショーなら最前列ど真ん中でもう一度見てみたい!と思い、15:00の回は早めに来て座って待っていようと思いました。 

 15:00の回。
 少し早めに行って、最前列中央に座りじっと待っていました。こういうときの時間って遅々として進まないように感じます。朝からの事を思い出し手帳に整理しながら時間が過ぎるのを待っていました。
 長い待ち時間(って、自分が感じてるだけだけど)も過ぎ、いよいよ上演です。先ほど見たので内容は判っていますが、やはり間近で見るのは大違いでした。演じていらっしゃる皆さんの息遣いや細かな表情などがとてもよく判りました。これだけ密なショーを通常なら一日4回演じるのも大変な事だなあと感じました。長い待ち時間だったけど辛抱しててよかったと思いました。

がまの油売り(幕末京の町)

北村明男さん

9:30 11:15 13:00 14:55 16:20
 北村さんががまの油を演じてらっしゃるのは何度か見た事がありましたが、この日は最終回を見させていただきました。時間的に最後のイベントとなるこの回も多くのお客さんに囲まれてました。
 北村さんは飄々とした感じで真顔で冗談を言うんですよね。で、間の取り方が絶妙で、観客が「ん?」と思わず身を乗り出してしまうような感じになるんです。観客の中から小さな男の子を指名し、試し切りするのですがまたこれがなんともおかしくて、男の子の思わぬ突込みもあり楽しませていただきました。それにしても、ああいうときにもさりげなく面白おかしく対処されるってところは流石だなあと思いました。

後記

桜満開 暖かくて中央広場のしだれ桜は満開でとても綺麗でした。花見に行く機会も取れないことが多い近年、思わぬところで花見が出来ました。
 この日の映画村はお天気もよく観光客で賑わっていました。やはり閑散としている映画村を見るよりは大勢のお客さんで賑わっているのを見る方が楽しいです。あまり計画も立てずにいきなり訪れましたが、1日堪能する事が出来て本当によかったです。
 ただ一つだけ、屋敷町でのイベントがないのはやはり寂しいです。出来れば復活させて欲しいと思います。

 映画村に来るときはいつもそうなのですが、この日もとてもいい思い出が沢山出来ました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

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