東映剣会出演・時代劇とチャンバラ

〜美山町文化センター 2004年02月29日(日)〜
峰様、福本清三さん、東映剣会の皆さん出演の「時代劇とチャンバラ」 

美山町「時代劇とチャンバラ」

 京都府北桑田郡美山町でのショーに峰様はじめ東映剣会の皆さんが出演されるとの情報を得ました。その上、峰様はお芝居の主役!この機会を逃してはなるまい!と、遠路はるばる出かけてきました。
 交通の便もよくないので、自家用車でお出かけになる波さんご夫妻の車に同乗させていただく事になりました。せんごくさんもご一緒でした。他、はてなさんご夫妻、のんのんさんご一家、Yさんご夫妻もこのショーに駆けつけていらっしゃいました。
 当日早朝、京都で無事に波さんと合流できて、一路美山へ。一時間半ほどかけて目的地に無事着きました。

13時30分開演で、出演は福本清三さん・清家三彦さん(構成/殺陣)・峰蘭太郎様・木下通博さん(人相書参照)・小谷浩三さん(人相書参照)・柴田善行さん・山口幸晴さん・木村康志さん・高橋弘志さん(人相書参照)・平井三智栄さんでした。

【第一部】

時代劇「風の半次郎・美山放浪唄(ながれうた)」

【あらすじ】
 旅烏・風の半次郎は父の訃報を風の便りに聞き、五年振りに故郷の美山の宿に舞い戻る。
 平和なはずの美山の宿は鬼熊の権造一家が仕切り、人々が苦しめられていた。それを見かねた半次郎の弟・清吉はたった一人で権造一家に立ち向かおうとしていた。

【配役】
風の半次郎−峰様   弟・清吉−高橋さん  幼馴染・おみつ−平井さん
鬼熊の権造−木下さん 代貸・竜二−小谷さん 子分・猪之助−柴田さん
子分・鮫七−山口さん 子分・寅松−木村さん 用心棒・霞陣十郎−福本さん


 冒頭、三度笠に合羽、尻っ端折りの渡世人姿で峰様登場。TVではあまり見ることのない姿に、惚れ惚れしてしまいました。あまりのかっこよさに、「かっこいい〜!」などと叫びそうになりました。←何とか押さえました。家のTVの前なら、絶対叫んでます。

 半次郎と清吉・おみつの再会、権蔵一家の悪行などお芝居は進んで行きます。
 権蔵一家の用心棒・霞陣十郎役の福本さんが登場すると、一際大きな歓声が会場から上がります。やはり福本さんの人気ぶりはすごいですね、感心すると同時に誇らしい気持ちになってしまいました(って私が言うのもなんなんですけど…)。
 人情味溢れるシーン、緊張感漂うシーンのほか、会場から笑いを誘うコミカルな場面などもあり大笑いしてしまう事もありました。ちゃんと観客の気持ちを離さない構成になってるんですね。計算されてるんだなと思いました。メリハリのある舞台にしっかり引き込まれていました。


 峰様のいろんな表情や演技…渡世人ゆえの辛さや悲しみ、弟とおみつを思う深い愛情、権造の悪行に対する怒りなど一つ一つの表情が本当に生きて見えました。その時々の感情に引き込まれるようでした。
 間近に拝見する峰様の表情に目は釘付けでした。
 立ち回りも充分堪能できました。福本さんとの絡みの場面では、流石にお二人の息もぴったりでした。スピード感もあり息が詰まるような緊張感が溢れていました。会場も静まり返りみんなが見入っていました。

 正義感の強い兄思いな清吉役の高橋さんのひたむきな表情、幼馴染・おみつ役の平井さんの兄弟を慕う可愛らしい姿。
 鬼熊の権造役の木下さんの悪者親分振りは堂々としてて面白くて最高でした。頼り無げな代貸の小谷さんは凄みがありつつ時折大丈夫?って思わせるところが絶妙。山口さんと木村さんは色んな意味で(?)息もぴったりな子分コンビで、このお二人のこんな演技を拝見した事がなかったので新鮮でした。幼馴染の清吉の心に触れ昔を取り戻す子分役の柴田さんは心の揺れ動きをしっかりと表現されてました。…など権蔵一家はすごくいいバランス。
 用心棒・霞陣十郎役の福本さんは流石の存在感で、要所要所を締め観客の視線を集めていました。浪人姿も本当によくお似合いで、腕の立つ用心棒といった雰囲気がびしびし伝わってきました。

 こんなお芝居を直に見られるなんて貴重で素晴らしい体験でした。

【第二部】清家三彦さんが司会を務めていらっしゃいました

福本清三さんとのチャンバラ体験コーナー

 観客が参加し、実際にチャンバラを体験するというもの。
 始めに清家さんが改めて福本さんを紹介されました。福本さんは清家さんの質問に、恥ずかしそうに撮影時の話などを答えていらっしゃいました。あの大ヒットハリウッド映画「ラストサムライ」に出演し、日本アカデミー賞協会特別賞を受賞された福本さん。TVやラジオなど出演する機会もすごく増えていらっしゃいますし輝かしいご活躍ぶりです。それなのに、以前と変わらずシャイなところや謙虚な姿勢はそのままで、やっぱり我らの福本さん!って感じがしてとても嬉しかったです。

 清家さんが「福本さんを斬りたい人!」と問い掛けると会場から、「はい!」と叫ぶ声が上がりました。6名(うち、女性一名)の方が舞台に上がり、福本さんを斬る事になりました。同行していたせんごくさんも参加されてました。
 順に一人ずつ清家さんが殺陣をつけて、手合わせ・本番と進行して行きます。始めに登場した若者たち、高校生くらいかと思いますが真剣そのもので、かなり研究しているような様子でした。くるっと刀を回し鞘に収めるなど会場からも「わ〜!」「おおー、すごい!」と声が上がっていました。こんな若者がいるというのは嬉しい事だなあと思って見てました。
 順番があとになるほど、清家さんの付ける手が複雑になって行くんですが、皆さんお上手でびっくりしました。せんごくさんの番になり、どんな風になるんだろう?と注目しておりましたら、刀さばきも慣れてるような落ち着きと堂々たる動き。おまけに刀を背面で鞘に収めてました。これには会場も大歓声。私もびっくりしました。私はこの日、せんごくさんと初対面だったのですが、印象と言い接し方と言いとてもソフトで優しげに見えたのでとても意外に思えてしまったんです。

 福本さんは余興でも手を抜くことなく、「何をぉ?」と凄みながらすごい形相で斬りかかっていくんです。自分なら怯んでしまいそうな気がします。福本さんが本気で斬られてくれるから、参加したファンの皆さんも気持ちよくすごい体験が出来るし、大きな思い出になるんだろうなと思いました。本当にありがたいことだと思います。 

チャンバラ講座「時代劇を100倍楽しく見る方法」

 東映剣会メンバーによる実演とトーク。どのように撮影・編集されオンエアされてるかなどを面白おかしくとても判りやすく説明されていました。会場からも何度も歓声と拍手が上がっていました。

  • 刀と槍の戦い……山口さんと柴田さん・高橋さんと峰様
  • 飛び道具(風車)……山口さんと柴田さん
  • 驚きと平伏(水戸黄門編・暴れん坊将軍編)……小谷さん、高橋さん、木下さん、木村さん
  • 縄きりの技……峰様、山口さん
  • 効果音……高橋さん、木下さん、小谷さん
  • 全部を合わせた寸劇…亀姫役の平井さん、他

 峰様も袴に襷がけの凛々しい姿で槍を持って登場されました。なんて素敵なの〜!と見惚れてると、リアクションはやっぱり面白おかしく演じられてて笑いこけてしまいました。
 縄きりの技でもこの凛々しい表情で柄に手を掛け構えていらっしゃって、わたしゃうっとり。でもやっぱり、しっかりボケてらして大笑いしてしまいました。
 柴田さんは先ほどのお芝居のときのシリアスな表情と打って変わってボケまくり。他の方がボケるのは頷けますが(決して悪い意味で言ってるのではありません)、あの二枚目の柴田さんのその姿にびっくりしました。金ちゃん鍋焼きうどんのCM(関連情報参照)以来の驚きです。
 もう一つ驚いたのは、木村さんの声が松平健さんによく似てることです。驚きと平伏のコーナーで木村さんが上様役で「余の顔を見忘れたか!」と仰る声、目を閉じてるとまさに上様でした。これからスペシャル番組や再放送などで暴将を見たら木村さんを思い出しそうです。
 それと今ごろになって気づいた事が一つ。小谷さんをずっと間近に見てて「誰か知ってる人に似てる気がするなあ…」と思ってたんです。ふとひらめいたのが「あ!片桐竜次さんだ!」って事。小谷さんのお顔はずっと前から知ってるのに今ごろ感じるなんて遅い気もしますが、よくよく確認すると(?)よく似てらっしゃるんです。みなさんも一度ご確認ください。
 亀姫役の平井さんは煌びやかな衣装とド派手な鞘の刀がすごくお似合いで本当に可愛らしかったです。会場からも「可愛い〜〜!」と声が掛かっていました。その姿で立ち回りも披露され、女性といえど流石にプロ!見応えがありました。

嵐山太鼓

 嵐山太鼓のメンバーによる和太鼓演奏です。
 四人(男性三人、女性一人)の方々が演奏されてました。女性が小太鼓(?…不勉強ですみません、なんと言うのか判らなくて)でリズムを刻み、男性三人が大太鼓を代わる代わる叩くのです。この日初めて嵐山太鼓の演奏を見たのですが、リズム感と迫力と打ち手が変わるときのタイミングの素晴らしさ、お腹の底まで振動する感覚に圧倒されてしまいました。
 あとからネットで検索したら「嵐山太鼓は京都の嵐山の風景と川下りをイメージした太鼓で打ち込みあり、リズムのかけあいあり、移動打ちありで、変化に富んだ楽しい太鼓です」と書かれていました。それを読んで納得しました。興味がおありの方は一度ご覧になってください。
 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ben-yama/Taiko.html 

殺陣「田村」

 東映剣会メンバーによる殺陣の実演。殺陣の技術を要する動きを集めて一つの流れを形成、立ち回りだけで繋いだ演舞です。

 峰様が舞台中央で姿勢を正した姿は本当に美しく、所作の一つ一つに目を惹かれます。
 謡曲(?)にあわせて舞台中央で舞うように殺陣を披露される峰様の姿は、美しく華麗で力強くもあり、その技に息を詰めて見入ってしまいました。

 後半は先ほどの嵐山太鼓との共演。斬り手の柴田さんと掛かり手の皆さんの立ち回りの流れの美しさといい、嵐山太鼓の迫力が相乗効果を成して素晴らしかったです。

 この殺陣田村も普段見る機会は殆どありませんし、本物を間近に見られるというのはすごく貴重な体験でした。

エンディング

 プログラムのすべてが終わったあと出演者の皆さんが整列され、清家さんがお一方ずつ紹介されました。やはり福本さんには一際大きな拍手と歓声です。花束を渡していらっしゃる方もありました。
 そのあと、出演者の皆さんが客席に向かって、手拭?らしきものを投げ始めました。舞台公演では恒例です。どうせなら峰様が投げたものをゲットしたい!と思っていたら、また運良くこちらに飛んできました。これは絶対に取らねば!と必死に取りに行ってしまいました。めでたくゲット出来、とても嬉しかったです(ご協力くださった波さん、ありがとうございます)。
 さて、その手拭らしきものを開いてみると出演者の皆さんのサイン入りの大判ハンカチでした。なんて貴重な品物!このショーを見られただけでもすごい事なのに、こんな贈り物までもらえて本当にいい思い出になりました。このハンカチを飾れる額縁を探さなきゃ! 

ショーのあとで

 休憩10分を含め二時間のショーが終わったあと、出演者の皆さんがロビーに出て観客の皆さんを見送っていらっしゃいました。
 私たちは最後に会場からロビーに出たのですが、まだ人が溢れていて、出演者の皆さんと記念撮影などしていました。皆さん汗だくで、大変な舞台だったんだなあと改めて感じました。
 峰様の周りにも写真お願いしますと何人もの方が集まって輪が出来てました。やっぱり見ていてくれる人が沢山いるんだなあと嬉しく思えました(って私が言うのもなんなんですが…)。

 勿論私もツーショットで記念写真を撮らせて頂きました。いつも穏やかな笑顔を見せてくださる峰様に感謝感激です。私もやっと記念写真に笑顔で写れるようになってきたので一安心です。

 私が余韻でボーっとしてると「ひょっとしてまる子さんですか?」と声をかけてくださった方がいらっしゃいました。サイトにお越しいただいてるアズサさんでした。声を掛けていただいてびっくりしましたしとても嬉しかったです。お会い出来てよかったです。 

後記

 想像していたよりもはるかに盛り沢山の充実したショーでした。このショーを見る事が出来て本当によかったです。峰様に一年三ヶ月ぶりにお会いし、充実した一日が過ごせていい思い出が沢山出来ました。
 今回お世話になった皆様、本当にありがとうございました。


写真©東映

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