明治座観劇ツアー

〜明治座観劇ツアー 2001年10月6日〜10月8日〜
『いのち燃ゆるとき』 

東京旅行のきっかけ

 明治座10月公演(10月2日〜28日)高橋英樹主演『いのち燃ゆるとき』に峰様がご出演されるという情報をゲットしておりました。峰様はいつも英樹さんの公演にご出演だそうなのですが、英樹さん名古屋に来てくださらないんですよ。待っていてはいつまで経っても峰様の舞台を拝見出来ないので、これは自分が東京へ行くしかないと決心し、旦那様を説き伏せ泊まりで行く事にしたんです(勿論旦那様も一緒です…一人だったら2倍見られるのに…って、おいおい)。
 チケットの発売日前夜、私が「きっと、舞い上がってるうちにあっという間に終わっちゃうんだろうなあ…」と言うと、旦那様「じゃあ、二回分買えばいいじゃん。」と答えたんです。いやー、これには相当驚きました。思わず「何処にお金あるの?」と言ってしまいましたもの。何度も「ホントに?マジ?二回見ていいの?」と聞き直してしまいました。結局、10月6日と7日の両日、チケットを購入したんです。
 そして二泊三日の東京旅行となりました!行くとなれば滅多に行けない東京ですから、ついでにオープンしたてのディズニーシーへも行く事にしました。
 …と言う事で、私のメインはあくまでも「明治座」でして、ディズニーシーはオマケなのです!

 それと実は私、京都(「映画村体験記・2・9月4日」参照)から帰ってから酒を呑んでないんでありました。峰様にお会い出来る(可能性がある)暫く前は、いつも願掛け・身の清めで(って、おいおい、わたしゃ汚れてるのか)、酒断ちするんです。で、九月四日に京都へ行った時、余りに素晴らしい事がありすぎてハイテンションになってた所為もあり、早々に「東京の為にこのまま酒断ちする!」と家族に宣言してしまったのであります(今思うと止めときゃよかった…)。言い出してしまった事、途中で翻して何かあったら後悔しそうなので続けておりました。しかし、1ヶ月は長い…。家族曰く「病気でも酒止めるって言わないのに…」ですって、いいじゃん、そんな事。こうなったら絶対、東京で美味しい酒飲んでこようと思いました(って何しに東京へ行くんだよ)。

プロローグ

 耳に掛かっていた髪を短くしたら、白髪が目立つようになってしまったので、(もし峰様にお会い出来たらこれではいかん!)と勝手に思い、自分でカラーリングしたんです。
 元々真っ黒で色の入らない髪なんですが、先回染めた時にブリーチをした所為か、染料を洗い落としてみたら凄い茶色!自分では金髪って感じ、ちょっとやり過ぎたかなァという気が…少し凹み気味の私でした。
 なんだか、「居酒屋蘭蘭の女将」じゃなくて「スナック蘭蘭のママ」って感じなんですもん。もしお会い出来たら、峰様引かないでくださいまし!

 それと、もう何日も前から自分が舞台に上がる訳でもないのに、「峰様の生演技が拝見出来るんだ!」と思うと、それだけで緊張しておりました。
 初日(2日)などは、もう心ここにあらず、何も手につかないわ、胸が苦しいわ、緊張したり溜息ついたり…日常生活に支障ありでした。時計を見ては、「あ、始まった頃だ」「今、出てらっしゃる頃かしら」「もう少しで午後の部だ」…とつい考えてしまったり…。
 松平健さんの舞台は二度拝見した事があるので、「あんな感じなんだろうなあ…」と勝手に想像し、「そこに峰様が!」と思うと、フリーズ状態 (固まるのなんてパソコンだけで結構だっちゅーの)。家族にも「かーさんが緊張してどーすんの」と言われてしまう始末。いーんだ、いーんだ、誰もこの感覚判っちゃくれないんだ…。感受性の鈍い奴らめ!わたしゃ人一倍神経が細かいんだ!と、自分を慰め鼓舞する私でした。

 でもホントに、実際に拝見したら私どうなっちゃうんだろう…?「英樹邪魔だよ!被ってるって!」などと文句言ったり(高橋さんごめんなさい)、「きゃ〜〜(*^0^*)!」なんて叫んでしまったりしないだろうか…。絶対口押えてないと奇声を発しそう…などと、自分でも心配でありました。我ながら、ちょっとおかしい……かも?!
 出立前夜は当然(?)簡単に寝付ける筈もなく、悶々と蒲団の中で時を過ごしてしまったのでした…。

2001年10月6日(土) 出立

 目覚ましの一時間も前に起きてしまいました。いやー、前回いきなり京都へ行った時よりも酷いですね。一通り支度はすんでいるので、身支度とチェック。顔の手入れも念入りに(?)実物以上になれる筈もなく半ば諦めての出発です。
 最寄の駅から名鉄電車に乗り、名古屋駅で新幹線に乗り換えです。09:23発、東京行きのひかり212号、11:06着でした(実際は、13分ごろだった)。新幹線の中でもなんだか落ちつかずにソワソワ…。これから起こるであろう色んな事をあれこれ勝手に想像し、一人ドキドキしておりました。旦那様はというと、緊張感も余りなく私の事を呆れて見てたかも…?

いざ!東京・夜舟様ご対面

 弊サイトご常連の夜舟様がお時間を割いてくださり、中華の美味しいお店にご案内くださるという事でした。
 ホテルに荷物を預けてから、ワクワクして待ち合わせ場所へ(お会い出来るのは凄く嬉しかったんですけど、旦那様を見られてしまうのがちょっと難…旦那様、ごめんね)!
 時間より早く着いてしまいましたが、しまった事に私は夜舟様の特徴などをお聞きしてなかったんです。一応私は我が特徴をお伝えしたんですが、巡り会えるか心配になってしまいました。
 そこは今時文明の利器、携帯電話でご連絡があり、無事お会い出来ました、よかったです。ふふふ…すぐ近くにいらっしゃいました。
 初めてお会いする夜舟様は、都会の香りのする知的な女性、イメージ通りの方でした。早速連れだって夜舟様お薦めの『おこげが美味しい、点心なども本場の人が作ってくれる本格派で、店内があやしい内装』のお店に…、という筈だったんですが残念な事にそこがお休みで、「上野東天紅」に変更です。
 店へ向う道すがら色々な事を話しつつ行く訳ですが、都会的な夜舟様に余りにも不釣合いな私達夫婦の田舎っぽさ、恥ずかしいくらいです。
 掲示板のカキコで普段から文章を読ませていただいている所為もあり、また私の友人に何となく雰囲気が似ていらっしゃったので、初対面のような感じがせず、すっかりべらべらと喋ってしまいました、失礼しました。

 お店に到着し席につき特撰飲茶コースをオーダー、初対面を祝って乾杯(…って峰様にお会い出来る前に、ビール呑んじゃいましたが、普段から峰様発見道(?)に励んでくださっている夜舟様とのお祝ですから、ちょんまげの神様(?)も怒るまいと勝手に解釈)!
 夜舟様、ホントお酒にお強い!ワイン一本空けてしまわれるだけあります(って、ここに書いても宜しかったでしょうか…?)、全然お変わりなく毅然としてらっしゃって、かっこいい女性でいらっしゃいました。私と言えば、やっぱ酒好きな「性別不明、強いて言えばややオヤジ、年齢不明、強いて言えばかなり年寄り?」のようです。
 歴史の事、刀の事、時代劇の事、弊サイトの事、峰様の事など、息つく暇もない程喋り捲りのニ時間でした。この後の予定がなければ、もっともっとお話したいくらい、楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。機会がありましたら、今度はもっとゆっくりとご一緒させてください、お願いします。

明治座公演『いのち燃ゆるとき』

 観劇!感激!
 さあ、今回の旅行のメインイベントです!舞台の峰様の演技を間近で拝見出来ると思うと、心臓が口から出そうな感じです。峰様のご登場場面は、三場(一幕一場ずつ)でした。
 この日は、峰様の出番の時は峰様中心に拝見してまして、他の場面は気が付いた事等、詳細を書き留めながら観劇しておりました。ここでは、峰様について語らせていただきます(劇についての詳細は、舞台詳細へどうぞ)。 

物語あらすじ

 江戸から明治になって3年。材木商川越屋茂平は元は旗本の次男坊だったが、武士の世に厭気がさしていた頃、無頼浪人達から川越屋茂左衛門を助けた事が縁で彼の養子となった。腕っぷしが強く義理堅い、何より人としての温かさを忘れない男だった。
 ある日、茂平は川へ身投げした女・お篠を助ける。お篠は、最近、ある官吏から強引に妻にと言い寄られているのに加え、旧幕軍に参加し2年余りも音信不通になっていた許婚が戦死したとの報せを受け、生きる希望を失っていた。茂平の親身な励ましと優しさに、お篠は凍てついた心が溶けていくのを感じるのだった。
 互いに惹かれ合っていく二人だったが、お篠の許婚がかつての友・永井信一郎であることを知った茂平は、お篠を想う気持ちに変わりはないものの、後ろめたさをぬぐいさることができなかった。 

《第一幕第一場》

 兵部省高官・荒巻。
 部下の細川純一さんと夏山剛一さんを引き連れ接待される席に向う途中、売れっ子芸者米八(三浦布美子)に会います。相手をしろと無理強いしようとしますが通りかかった茂平(高橋英樹)にやり込められます。
 地位にものを言わせて無理を通そうとする、高慢で嫌な顔つきが絶品!芸者や町人(?)を見下すような少し目を細めた表情をご覧あれ(って言っても劇場に行かないと見られないし…)!
 ほんと、この上なく嫌な奴になりきってます!生で近くで拝見すると、ゾクゾクしちゃいます〜!ああいう峰様のあの高飛車で嫌われ者になりそうな悪辣なお顔を見ると、惚れ直してしまいます(*^0^*)……これって一体何度ボレなんでしょうね?
 で、茂平にやり込められ分が悪くなってくると、表情が険しくなってくる辺りの変化がまたいいんですよ!最後に、慌てて取り繕って尻尾巻いて逃げ去っていく姿もカッコ悪くて、これまた最高です。
 あの「嫌な奴」「みっともなさ」を見ると、つくづく演技派峰様の素晴らしさを感じるんであります。

《第二幕第三場》

 開化屋(茂平の経営する店)に金の無心に来る浪人一味。
 細川純一さん(人相書参照)と夏山剛一さんが一緒です。時代の変化についていけず、取り残された浪人ものを演じておられます。
 茂平に食って掛かる迫力、意に添わぬ茂平を睨む表情は、荒んだ凄みが出ててホント凄いです。
 抜刀して身構える時の殺気、…やはり峰様の殺陣の緊張感は凄い!一つ一つの動きに無駄がなく過剰もなく、生死の際にたっている時勢から弾き出された惨めな切迫した浪人の鼓動が聞こえるようです。
 で、圧倒的な強さの茂平に打ち据えられて『痛いー!…痛い…!』と声を上げ悶絶しながら夏山さんに引き摺られ、情けない浪人の姿を曝しながら消えていくんです。もう、その辺りの計算された演技は完璧!直に拝見出来て嬉しゅうございました。あの情けなさがあるからこそ茂平が生きるんですよ!お判りですよね?皆さん!

《第三幕第五場》 

 茂平とおしの(杜けあき)の祝言を祝う鳶衆の一人。
 色々な苦難を乗り越え一緒になれた茂平とおしのを心から祝っている表情が素晴らしいです!
 TVでもそうなんですけどね、何人も沢山の方がいると、大体中には、手を抜いて(?)「素」になってる人がいるもんです。そういう人を見ると私、現実に引き戻されちゃうんですよ。この人芝居してないじゃん、客は見てないと思ってるんだろうかって。
 しかし、峰様は主役を引きたてて必要以上目立たず、それでいてしっかりご自分のなさねばならない演技はしっかりされている!と、その姿勢が大好きなんであります。
 心から二人の祝言を喜ばしく思っているいい表情をされてます!あの峰様の表情・所作を見ていると、本当に喜んでいらっしゃるんだなあと感じるんです。実に素敵な祝福の笑顔をされてます!私はまさにうっとり(*´。`*)。皆さんにも見ていただきたいです!ってもね、途中でお順役の藤村薫さんが半身ほど被ってて、「頼むからどいてくれ〜〜!」って唸ってました。

 素晴らしかった峰様のお姿を直に近くで拝見出来、本当に幸せでした。お目出度いかもしれませんが、私って果報者だと自分で思ってます。因みに…旦那様に「お前の首の動きは回りの人と違う。」と言われてしまいました。余程「普通に」人と違うところばかり見てるらしいです。
 でもいいじゃないですか、主役は圧倒的大多数に見られてる訳ですから、私一人くらいが見てなくても大丈夫!峰様達の事、判る人が判ってくれればいいんです(って、ホントは皆に判って欲しいです)!

出待ち

 楽屋出口で峰様が出てらっしゃるのを旦那様と二人で待っておりました。一人、二人と役者さんが出ていらっしゃいます。西田良さんは黒のスーツにソフト帽を被っていらっしゃって、とてもダンディでした。青山良彦さんは舞台の華やかな存在感と違ってフツーのオジ様のよう(青山さん、ごめんなさい)。三浦布美子さんは華やいだ感じで、さすが大女優って感じでしたし、杜けあきさんもとても綺麗な方でした。その他色んな方が出ていらっしゃるんですが、なかなか峰様が出ていらっしゃらない…。私がお手洗い(…ごめんなさい)の長蛇の列に飲まれている間に、お帰りになったかと思いました。
 明日もあるし今晩は帰ろうかと思った時、藤沢徹夫(現・徹衛)さん(人相書参照)・細川純一さん・夏山剛一さんらと共に峰様ご登場。素敵な笑顔で「どうでした?」とお声をかけてくださいました。きゃ〜〜!素敵過ぎです〜(*^0^*)。余韻でかなり興奮状態だったものですから、訳の判らない感想など一気に述べてしまったかもしれません。それでも峰様はにこやかにお話してくださり、「じゃあ、また明日」と最高の笑顔を見せてくださって、タクシーに乗り込み帰って行かれました。本当に素晴らしい夜をありがとうございました、明日も楽しみにしています!ホント、二日分チケット購入してて良かったです!

10月7日(二日目) 峰様お薦め・浅草散策

 昨日、歩きすぎた所為か(って何処を?言うほど歩いてないじゃん)、右足のうらに違和感を覚えた私は散策出来るかどうか心配でした。浅草へついた時、人力車のお兄ちゃんが勧誘に。足が痛かった所為もあり楽して廻れればなあと思って乗る事にしました(そんな動機だったのかい、旦那様もビックリ)。 

人力車(えびす屋)

 本店は京都にあるようで、雷門の他にも鎌倉にもあるそうです。
 私を呼びとめたお兄ちゃん、結構はっきり顔の好青年で私の好みだったかも…、いや、そういう事じゃなくてなんだか人懐っこい感じがする人でした。
 乗ると決め、どちらから?と聞かれたので、「愛知県です」と答えると、え?ホントですか?愛知県の何処ですか?との質問が立て続けにきました。こういう時、大体「名古屋」か「○○(観光都市の隣市)」と答えるんですよ(だって、うちの地元言っても普通判らないですもん)。で、この時は「○○(観光都市の隣市)」と答えましたらお兄ちゃんビックリした様子で、自分の出身地だって言うんですよ。わたしゃ、「また〜、皆にそう言って合わせてるんじゃないですか?」と突っ込むと、彼は免許証を取り出し本籍地を見せてくれました。するとホントにそうでした。馴染みのある町名にビックリ!あの浅草の雑踏で極めてローカルな盛り上がりを見せてしまいました。本当に奇遇です!
 人力車は軽車両なので交差点では二段階右折、通りを走る時も車道を走るんですよね。お兄ちゃんの「はっ、はっ、はっ、は!」と元気のいい掛け声と共に疾走する訳です。これが結構風をきって、気持ちよかったりします、予算と時間に余裕がある方にはお薦めです。
 因みに、今回私が乗ったコースに乗りますと、記念にオリジナルステッカー・6枚組オリジナル絵葉書・携帯電話ストラップが貰えます。

浅草麗しの旅(一時間貸し切り) 〜 雷門 二天門 隅田公園 待乳山聖天 今戸神社 浅草下町界隈
 二天門
 浅草寺の東側にある門なんですが、唯一焼失せず現存しいるそうです。その二天門を守る為に消防署の出張所が出来たほど重要建築物だとか。
 ゆき姫様ご推奨・ふじ屋
 仲見世から一本右脇の路地にある手拭屋さん。人力車で前を通ったんですが、思わず止めてと頼み、買い物させていただきました。招き猫柄のものと吉原つなぎの手ぬぐいをゲット。色々あって目移りしちゃいます。お土産にもいいかも。
 ゆき姫様ご推奨・待乳山聖天
 地元の方には聖天(しょうでん)さんと親しまれているとか。浅草寺と打って変わってひっそりとし、如何にも地元の人に親しまれてるという感じです。歓喜地蔵、出世観音などもあり、昼に夕に地元の方々が訪れるんだそうです。
 ここには江戸時代から残っている土塀(ついじ)があります。瓦を埋めこんであるんですが、良くぞ時を越えて現存してますね。思わず、触ってしまいました。だってなんだか有り難そうだったんだもん。
 隅田公園
 散策・ジョギングにぴったりな川っ風が気持ちいい公園でした。っても、色んな方がいらっしゃるので、夜は結構物騒だったりするらしいです。その公園から見えるアサヒビール本社のビルが異様(?)で印象的。生ジョッキを連想させる建物は流石、トップブランドのビール会社です。
 今戸神社
 縁結びの神様だそうなんです。ひっそりとしてましたが、全国から良縁を祈願する女の子やカップルが訪れるとか。私も祈願しました(って、何をなんだか…)。それと、沖田総司終焉の地という記念碑がありました。病魔に襲われた総司が最後まで療養していたと言う話です。
 浅草下町界隈
 観光客でごった返す界隈を、人力車にのって通るのはちょっと恥ずかしくもあり気分よくもあり、涼しくもあり結構快適です。色んな所で写真取り捲りでした。怪しげな店が沢山あり、なんでも買ってしまいそうになる自分が恐かったです。
 たぬき通り
 毎月3日に縁日が開かれるそうです。願掛けたぬきが辻々にいて、私は、身にも心にも美しさが恵まれる「小町たぬき」、旦那様は、幸せや福を招く小判を抱いた「招福たぬき」を思いきり撫でて願掛けしてきました。ご利益あるでしょうか?

 人力車を降り、浅草寺を参拝しました。異常な数の鳩、鳩、鳩!人馴れしちゃって逃げるどころか寄って来るんですもん。ま、そんな鳩にも負けないすんごい人出、観光客の群れで人波の早さでしか歩けない混雑ぶりでした。
「花やしき」のジェットコースターは建物の中を走ってて、有名どころのそれとは違った面白さがあると薦められてたんですが、午後の予定を考えるとあまりゆっくりはしていられない時間だったので、入り口まで行って写真だけ撮って帰ってきました。入口を見ると「大人 900円」とありました。リーズナブル!機会があったら「花やしき」も訪れたいです。あ、マルベル堂も寄れなかったので、今度こそ!と思っております。

お蕎麦屋さん「まつや」

しののめ様ご推奨・『神田須田町にある「まつや」というお蕎麦屋さんが、いつもの行きつけ。池波正太郎が愛したという、お酒が楽しめるお店です。突き出しの「蕎麦味噌」をなめつつ、ちびちび飲る「昼酒」はサイコー!おっと「峰センセ」にお会いするまで「酒断ち」でしたっけか?』
 と、しののめ師匠から情報をいただいてました。峰様の舞台も1回目を無事拝見出来ましたしご本人にもお会い出来ましたし、(ここで呑んでもちょんまげの神様は怒るまい。そうだ!池波先生の愛したお酒なら正しい時代劇ファンなら呑まねば!) と勝手に信じ、これは行かねばなるない!と行く事にしました。
 浅草を出たら、自分では30〜40分くらいでは席に座って呑んでいられるかと思ったら(結局昼酒かいな)!いやー、田舎者の私達の事、右往左往してて小川町についたのは一時間以上経っておりました、もう既にぐったり(通常、浅草から小川町って1時間も掛からないですよね、地元の方は絶句されてるでしょう…)。小川町の改札を出たんですが、地上への出口も何処から出たらいいか判らず、潔く(?)駅員さんに聞きました。すると「A5」との事、筋肉疲労の足を引き摺りつついくと、酷いー!「7・8日は連休します」って…そんな。余りのショックにホント、がっくり膝が折れそうでした。1時間以上も掛けて来たのに、甲斐なく振られた私……呑めないとなると、余計呑んでみたいですよねー。何方か代りに、池波先生ご贔屓のお蕎麦とお酒、味わってくださいまし。(ゆき姫様情報:『ちなみに池波センセイのお気に入りはごま蕎麦です。うまいです。』10月16日追記)
 仕方がないので、精も根も尽き果てかけていた私達は、対面にあった「○牛」で牛丼食べちゃいました。

神田古書店街

しののめ様・五名の清エ門様ご推奨・『○○書店という店が、映画・芸能関係専門でアタシや五名の清エ門さんは主にココで台本をGETしております。地下鉄銀座線の淡路町駅のすぐ上に立地してます』
 と、情報をいただいてましたので牛丼を食べた後、楽しみにして行ってきましたら、ガーン…古書店街が軒並み休みなんです!なんでやねん!と怒ってみても、日曜休みなものは仕方ないですよね。リサーチ不足でした。お目当てと違う店が開いていたので、ひょっこり入ってみるとちょんまげ関連本、少しでしたがあったので「これは逃してはなるまい!」とゲット!つい財布の紐も緩み、後先省みず買ってしまいました。漫画を扱っている所へも行ってみたんですが、所望だった「江戸○らさき特○」はありませんでした、残念です。
 今度行ける事があったら、絶対日曜を外して参ります!
 購入した6冊、
「時代小説のヒーローたち」(川出書房新社)
「日本個性派俳優列伝1 怖れられた男 猛優・汐路章」(ワイズ出版)
「中村錦之助 東映チャンバラ黄金時代」(ワイズ出版)
「東映太秦映画村 時代劇のふるさと全ガイド」(美術出版社)
「日本映画ポスター集東映時代劇編」(ワイズ出版)
「日本映画ポスター集東映時代劇編2」(ワイズ出版)
 やっぱり「東映」の二文字に弱い私。「日本個性派俳優列伝1」ってのが気になりますね、他にはどんな方が出てるんでしょう?「東映太秦映画村 時代劇のふるさと全ガイド」は1997年発行とあります。映画村10景、撮影風景などには知っている方々も写ってまして興味津々。他、映画関連資料も載っていて満足です。
 松竹映画のスチール集もあって手に取って迷ったんですが、本棚へ戻してしまいました(しののめ様、松竹ファンの皆様、ごめんなさい)。旦那様の目が…一冊でも少ないほうがいいかと思ったものですから。やはり後悔先に立たず、今思うと買っとけばよかったです。
 この6冊だけでも、本って重いんですよね。かなりの重量だったので、一旦ホテルに戻って置いて来る事にしました。

二度目の観劇!感激!

 昨晩は、メモりながら見てましたんで、今日はそんな事にとらわれず更に堪能しよう!と楽しみにしておりました。2回目という事もあり、かなり落ちついて(自分では…ですが)、観劇出来たと思います。
 演じる峰様のお姿はやはり素晴らしいです!前日よりも落ちついて峰様の表情の一つ一つ、仕草などまでしっかり拝見出来たと思います。本当に二回観劇出来て良かったです!

《第三幕第五場》

 前夜、お順役の藤村薫さんが半身ほど被ってて、「頼むからどいてくれ〜〜!」って唸ってんですが、この日は少し席が左よりだったので、大丈夫だろうとタカを括っておりました。そしたら!今度は番頭の藤沢徹夫(現・徹衛)さんが半身被ってしまったんです。ガーン、「藤沢さ〜ん、お願いだからいざってくれ〜〜」と願っていると、なんと!まともに被ってしまい、わたしゃ客席で倒れてました。「藤沢さん、ヒドイ〜〜。峰様、細川さんと逆の立ち位置だったら良かったのに…」などと唸っておりました(いえ、細川さんなら被ってもいいという訳では…)。藤沢さんとっても好きですけど、この時ばかりは恨みました。…藤沢さん、ごめんなさい。
(いざる=移動する…これって名古屋弁?)

 てな事言いつつも舞台を堪能し、幸せな気分で二日連続の観劇を終えました。

出待ち

 楽屋出口で峰様が出てらっしゃるのをまたもや旦那様と二人で待っておりました。大体前日と同じような順番で出ていらしゃいました。今か今かと峰様のお帰りを待っていますと…。
 綿パンにブルーのVネックシャツにブルーのサングラスを引っ掛け、デニムシャツを羽織った峰様が出ていらっしゃいました。余りのカッコよさに眩暈が…。お侍の衣裳も素敵ですけど、そんなプライベートなラフなお姿も素敵です(*^_^*)。って、前の晩もお会いしたんですけど、パニクってた所為か、そこまで憶えてないんです。失敗でした。
 舞台を拝見した感想などお伝えしました。峰様のお言葉で印象的だったのは、
 『自分の中で「嫌な奴がかっこいい」ってのを見つけてね、色んな人を見たり勉強したりして。悪になりたくてね、元々の顔つきでは悪には見えないしね。でも、自分なりの個性を確立しないと、名立たる先輩方の中に割って入っては行けないし。それで色々とね。…やっぱり「嫌な奴がかっこいい」ってのが、自分の中にあるんですよね。』
 そうなんです!私が峰様を大好きな理由の一つがそこなんです!嫌な奴が本当は主役よりカッコいいんです!そんな峰様の悪の部分が堪らなく好きなんであります!益々、尚更、惚れ直してしまいました、ぽっ(*´。`*)。

 そして、なんと驚いた事に峰様、最寄の地下鉄まで私達を送ってくださったんです!「何処かで乗り換えですか?」とお聞きになられたんですが、私、緊張してまして咄嗟に「ここから一区の森下で乗り換えて、すぐ両国下車です。」と言えずに、「……(あうあう)」してしまいました。 

      
↑4月30日の峰様         ↑ バックプリント拡大図

 「これ、どうぞ…」と剣会の手拭いをくださいました。
 四月にお会いした時に着ていらっしゃった剣会の揃いのジャージのバックプリント(上写真参照)、カッコよくて好きなんですが、デザインは峰様なんです。中央の「剣」という字は書家の方に書いていただいたそうです。私、あのジャージが欲しくてねぇ、勝手に贋物を作っちゃおうかとか思ったくらいです(目聡い方は、福ちゃんのにんげんドキュメント(寄せ鍋参照)等でご覧になられてると思います)。
 いただいた手拭、そのデザインが施してあり、更にその両脇に抜刀し身構えた侍のシルエットが配置してあるんです!なんとまあかっこいいことでしょう!この手拭はウチの家宝にします(只今額縁手配中)。
 (…っても、額縁がなかなかなかったんですよ、形が普通じゃないですからね。あの横長を探すのに苦労しました、市販されてないんですもん。で、困った挙句、リサイクルショップで「工芸品」とされている大判小判が飾られた額を買ってきて、肝心の大判小判を外し手拭を入れました。これがなんとぴったり!私にはかけがえのない工芸品です!10日16日追記)。

 最後に、改札口の前で「わざわざおいでいただいてありがとうございました、お気を付けて!千秋楽まで頑張ります。」と仰って握手してくださいました。本当に嬉しかったです、ありがとうございました。かけがえのない大切な思い出が出来ました。東京へ行って本当に良かったです、生きててよかった…(嬉泣)。 峰様と別れた後の私は当然というか(?)、旦那様と会話する気力もなく、唯々余韻に浸って抜け殻のようにボーっと放心しておりました。
  と、こんな素晴らしい体験が出来、私の中での「東京旅行」は完結したのです。 写真©東映

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