東映太秦映画村体験記6

〜6(峰様・土方編)・2002年4月28日(日)〜
「撮影ショー 福本清三、斬られる! 〜新選組外伝」の土方歳三役、素晴らしいです! 

今回のきっかけ

 ここ何ヶ月も峰様にお会い出来てなかった私、寂しい思いをしておりました。いつ映画村に出てらっしゃるという確証がないものですから、京都に行く事もままならずにいたんです。

 この春の映画村の企画「撮影ショー 福本清三、斬られる! 〜新選組外伝」「ザ・時代劇 ワンシーンを見てみまショー(忠臣蔵)」に峰様がご出演の際は、予めその情報が掴めたら行きたいと思ってたんであります。
 とは言うものの、この4月・5月は私も地元のソフトボールチームの関係等もあり、なかなか行ける日がありません。ゴールデンウィークなら試合もないし、行けるんだけどな…と思っておりました。
 そして28日には何と峰様が「撮影ショー 福本清三、斬られる! 〜新選組外伝」の土方歳三役をおやりになられるとの情報をゲット!勿論監督役も素晴らしいのですが、土方として出られるとは!峰様が福本さんを斬る生の演技が見られるんです。こんなに素晴らしい事はありません。この機会を逃したらもうこんな場面は見られないだろうと思い、よし行こう!と急遽決意したのでした(28日は旦那様の都合は悪かったので、私一人での上洛でした)。
 決心後はもう落ち着きません。先回までの峰様にお会い出来なかった映画村を思い返し、今度こそお会い出来るんだと思うと嬉しくて嬉しくてそして緊張して、どうしたらいいやら…。
 夜も当然寝付けず、やっと寝付いたと思ったら何かの拍子に目が覚め、それからやっぱり寝付けず…。寝不足で充血した目で興奮状態のまま出発しました。

東映太秦映画村!

 9時過ぎに高鳴る胸を抑え、入村しました。いつもなら沢山の役者さんにお会いすべく、映画村内のアトラクション・イベントを網羅しようと駆け回るのですが、今回は長い間待ち焦がれてた峰様にお会い出来る日。峰様だけに集中しようと、殆ど歩き回る事もせず、撮影ショーの行われる屋敷町に釘付け状態でした。

 先ず、橋の袂の撮影ショーの出演者の掲示板を見に行きました。本当に「土方 峰蘭太郎」とあり顔写真が入ってます。既にそこで緊張気味…。勿論、記念にその看板の写真を撮りました。
 そして近くにあった腰掛に腰をおろし、撮影所から出ていらっしゃるであろう峰様をお待ちしておりました。待つこと40分弱、新選組の羽織をお召しの峰様ご登場、なんと凛々しいお姿か…。一気に心拍数UPです!目頭が熱くなりました。ショーでご活躍されるお姿を想像して、もう既にうっとり(*´。`*)。急遽決意して来た甲斐がありました。

撮影ショー 福本清三、斬られる!〜新選組外伝

土方歳三役

ショーは一日四回、10:00 12:30 14:30 16:00
 勿論全部見ました。この日の出演者は以下の皆さんです。
 浪人:福本清三さん 監督:清家三彦さん 土方:峰様 沖田:井上紀子さん おみつ:平井三智栄さん 倒幕派浪士:岡田和範さん(人相書参照) 高橋弘志さん(人相書参照) 山田永二さん(人相書参照) 浜田隆広さん(人相書参照) 河本タダオさん(人相書参照) 中川峰男さん

 時間になり、監督役の清家三彦さんがご登場。ショーの簡単な説明、時代背景等をお話しされます。そして、出演者の皆さんが出てきてスタンバイ、カチンコが鳴り本番がスタートします。

 沖田とおみつ、土方の和やかな遣り取りが展開され、「こういう事もなくっちゃ新選組の隊士も大変だったろうな、土方って粋な人ね」と思い見ておりました。そして浪士たちが現れて、土方・沖田らとの一触即発の緊迫した場面に変わります。

 そしてそこで一旦カット、殺陣をつける模様を見せてくれます。土方班と沖田班に分かれて、先ずは沖田班から。こちらはお笑い担当……じゃなくてショーUP担当(?)の高橋弘志さんと山田永二さんがいらっしゃって、色々と観客を笑わせてくれます。高橋さん、真面目一本な方だと思ってたのですが、どうやら違ったようで…。
 先回見た時(東映太秦映画村体験記5参照)と違う演出等もあって、めちゃめちゃ笑わせていただきました。

 そのあと、土方班です。こちらは福本さんが絡んでますのでシリアス担当(?)です。
 清家さんが土方役になって一手一手説明されるので、その動きにあわせて峰様は真剣な表情で確認していきます。
 本番のスピードは大変なものですから、一つ間違えば大きな怪我にもつながります。峰様の念入りな姿勢も当たり前な事なんでしょう。誰よりも真剣なお顔で何度も入念に確認されてました。

 ショーUP担当組(?)のアクションに笑う横顔も、真剣に清家さんの動きをチェックする横顔も、どちらも素敵でした。
 普段は隅から隅まで隈なく見る私ですが、峰様から眼が離せませんでした。

本番再開

 殺陣の打ち合わせが終わり、本番再開です。
 先程までのゆっくりとした動きと違い、凄い迫力とスピードです。
 峰様の華麗で力強い動きとその速さ、剣さばき、間合、どれをとっても、圧倒的な素晴らしさ。

 殊に凄いのは最後の福本さんとの一騎打ちです。
 福本さんとの息もぴったりで、峰様の眼、息遣い、重厚さはすごいです。こちらまで斬り合いのなかに引き込まれるようです。
 壮絶な攻防の後、トドメに福本さんに袈裟懸けの一太刀!そして全身から殺気を発しながら、倒れた福本さんに更に渾身の眼力でトドメを刺すかのようなその演技、鳥肌が立つほどです。「命懸けの侍」がそこに居ました。まさに非の打ち所のない絶品です。
「ショー」の領域を越えた本物の演技、剣技でした。

 毎回、渾身の演技を見せてくれる峰様の姿勢に私は感動を覚えました。ここまで「ショー」で一生懸命演じてくださるなんて…。台本通り普通に演技してても事は済むと思うんです。でも、きっと峰様は「来てくれた人たちに最高のものを見てもらいたい」と考えてらっしゃるんだと思います。
 もし峰様の事を知らない人でも、このショーの峰様の演技や殺陣を見たら、…伝わる人には必ず峰様の素晴らしさが伝わる…と思える深い演技・本物の殺陣を見せてくださいました。
 福本さんと峰様の立ち回りを見る事が出来、本当にこの日映画村を訪れてよかったです。

ショーの後

 出演者の皆さんと共に写真を写してもらえます。峰様と福本さん、他の出演者の皆さんに囲まれ写る事が出来、嬉しかったです。
 今回のショーは福本さんが主役ですが、この日は福本さんと共に峰様が目立つ役ですから、観光客が放っておく筈がありません。峰様に話し掛けたい私なのですが、沢山の人から写真お願いします等、囲まれてる峰様を遠巻きに見つつ、早く解放されて欲しい…と思っておりました。

 そして、一段落した時お願いして二人で写真を撮っていただきました。山田永二さんがシャッターを押してくださったんですが、山田さん笑わせてくださるものですから、私ったらミョーな笑顔で…。峰様は勿論素敵な笑顔なんですよ!…もう一枚撮ってもらっておけばよかったです。
 そのあとサイト用にと写真をお願いすると快くお応えくださり、カメラの前に立ってくださいました。土方の余韻が残るような峰様の凛々しいお顔、本当に素敵、うっとり(*´。`*)。…表紙に使用
 そして、私のわがままなリクエストにも快くお応えくださいました。以前から抜刀して構えてらっしゃるお姿の写真を使ってみたいと思っておりました。土方役をなさると知って「この機会に!」と思いました。それで「抜刀して構えていただけませんか?」とお願いしたんです。「どう構えましょう?」とお聞きになられたので、お任せしますとお願いしました。すると「では…」と、右八相で構えてくださったんです。かっこええ〜!と思いつつシャッターを切りました。念願叶ってとても嬉しいです。私のわがままなリクエストにお応えいただきありがとうございました。

 水戸黄門30部の23話「湯布院」編に福本さんとご一緒にご出演されるそうです。とても楽しい雰囲気の中、収録が終わったばかりだと仰ってました。どうぞお見逃しなく!!(2002年06月17日 放送済)

 4回目のショーの後、最後のご挨拶をしたくて記念撮影の波が終わるまで待っていました。峰様、大きな暖かい手で握手してくださいました。「今日はわざわざありがとうございました」と、仰ってくださって…。本当に嬉しかったです。また目頭が熱くなっちゃいました。
 この日は4回のショーのほか、関西TVの深夜放送(あのねのねの原田さんが出てらっしゃるそうです)の取材等もおありだったようで本当に多忙だったご様子。それなのに私にまでお気遣いいただき幸せです。とてもいい1日でした。本当にありがとうございました。

 峰様の演技・剣技・気配りに触れ、益々虜になって帰ってきた私でした。

後記

 この日、偶然にも弊サイトをご覧くださってる方々、何名様かにお会い出来ました。
 黒山の人だかりになってる観客の殆どが福本さんを見ている中、望遠レンズを違う方向に向けてれば、「ん?この人は違うぞ!?」と判って当たり前かもしれませんね。また、知人との会話で、「峰さんが…」という声が聞こえたら、「おや?」と思われるかもしれません。「ひょっとして、まる子さんですか?」と聞かれ、「え?どちらさん…でしたっけ?」と狐につままれた私、「あそうか、先回お会いした岡田和範さんのリアクション(東映太秦映画村体験記5参照)、これに近いものなのかな?」などと思いました。←一緒にしちゃあいけませんね。

 この日、ショーにご出演だった皆さん、映画村スタッフの皆さん、声をかけてくださった皆様、ありがとうございました。
 そしてお会い出来た川鶴晃裕さん、壊れた姿を晒しまして失礼しました。暴走してる私の話をいつもニコニコ聞いてくださってありがとうございます。窪田弘和さん(人相書参照)、花魁道中、最後だけしか見られませんでしたが初めてちょんまげ姿にお会い出来て嬉しかったです。西村正樹(現・匡生)さん、控え室に戻ろうとする所に偶然にも出会えて嬉しかったです。武芸者姿とても素敵でした。次は立ち回りも拝見したいです。平井力さん、背後からいきなり声かけてすみません。お公家様の衣装、品があって良くお似合いでした。写真©東映

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