東映太秦映画村体験記7

〜7(峰様・監督編)・2002年5月5日(日)〜
「撮影ショー・福本清三、斬られる!〜新選組外伝」での監督(兼・殺陣師)役 

今回のきっかけ

 4月28日に「撮影ショー 福本清三、斬られる! 〜新選組外伝」での峰様の土方役を拝見した私、やはり峰様の監督(兼・殺陣師)役も拝見したいと思ってたんです。4日・5日は監督役で出られるとお聞きしておりました。28日に行ったばかりですし、そんな立て続けに行っていいものだろうか…とは思ったのですが…。
 でもこの春の企画が終わってしまったら今度いつこのようなイベントに会えるかも判らないし、やっぱり峰様の監督役もどうしても拝見したいと思い、短期間での再度上洛を決意しました。今度は旦那様の都合もよかったので夫婦しての京都行きです。
 
 やっぱり、峰様にお会い出来ると思うと落ち着きません。峰様の監督姿を想像しては、へらへら・緊張の繰り返しです。胸はどきどき苦しくなるし、お腹はごろごろするし…(変な話ですんません、京都へ行く前は精神的な要因だと思うんですけど、必ずお腹ごろごろするんです)。 夜もやっぱり寝付けず、やっと寝付いたと思ったら夜中に何度も目が覚め、寝不足で朝を迎えます。映画村へ行く時って、いつも寝不足でむくんでて化粧の乗りも悪い…。たまには万全の体調で行ってみたいです。

再び、東映太秦映画村!

 今回は旦那様と一緒ですから車で一路京都へ。6:30に家を出ました。連休という事もあり渋滞しているかと思ったんですが、普段どおり走る事が出来、8:30には映画村に着きました。余裕じゃんと思いきや、何とゲート前に長蛇の列!これにはびっくりしました。ほー、こんなに混んでいる映画村は初めてです(この日の入場者、一万ン千人とか…)。駐車場も真正面のエリアには入れられず、路地挟んだ奥のパーキングに入りました。

 28日、土方役を拝見した時もそうだったんですが…。普段なら沢山の役者さんにお会いしようと、村内のアトラクション・イベントを網羅しようと駆け回るのですが、今回も峰様の監督姿を堪能しようと、撮影ショーの行われる屋敷町に殆ど釘付け状態でした。

 先ず、橋の袂の撮影ショーの出演者の掲示板を見に行きました。監督の所に「峰蘭太郎」と顔写真が入ってます。いよいよお会い出来るんだと思うと居ても立ってもいられず橋の袂をうろうろ。それを呆れた様子で見てる旦那様。
 因みに、荷物を持って私を見守る(?)旦那様に皆さん「ご主人大変ですねー。」と仰るんですが、違うんですよ!私が無理に引き摺り回してるんじゃありません!本人の希望で一緒に来てるんですから、お間違いなく!…ホント、夫婦して行く度に旦那様の株だけ上がっていくようなのが、納得が行かない私です。

先ずは映画村の中をリサーチ

 ショーまで時間があるので取り敢えず、映画村の中をリサーチ。何方が何処にいらっしゃるか確認してこようと歩き出しました。
私が確認出来たのは以下の皆さんでした。
案内…関所*藤長照夫さん  中村座*山本辰彦さん 千年の恋11ステージ…平井力さん 映画の秘密うそホント…西村正樹(現・匡生)さん がまの油売り…窪田弘和さん(人相書参照) 花魁道中…北村明男さん 寺子屋…岩須透さん(人相書参照)

 先ず、皆さんの確認が出来ましたし、掘割の最前列で見たいので早めに陣取ろうと思い、屋敷町近くで待っておりました。
 撮影所から出てきて控え室に向かう福本さん、扮装の姿で出てらっしゃるんですから当然目立ちますよね。その控え室へ入る前の福本さんに観光客が写真お願いしますと集まってきます。んー、流石に人気者の福本さんです。親切に応じていらっしゃるご様子でした。その観光客の皆さん、「来た甲斐があったねー!」「かっこよかったー!」ととても満足げで、やはり福本さんの知名度と人気は凄いなあと思いました。

 9:40ごろ(…だと思う)、時間が近づいてきたので堀端へ移動しようと動き出すと、控え室に向かう峰様が通りかかられた所でした。私服にサングラスの峰様!きゃ〜(*^0^*)!あまりの素敵さに駆け寄ってしまいました(って、普通、足がすくむだろうに…、私の場合、ずれてるかもしれません)。峰様も私達夫婦にお気づきくださって立ち止まってくださいました。「おはようございます」とご挨拶すると峰様も素敵な笑顔でご挨拶いただきました。ひゃー!感激です。そして、満面の笑顔で旦那様に向かい「大変ですねー」。…峰様、旦那様をお気遣いくださってありがとうございます。でも、ホントに旦那様は好きで来てるんですぅ。私が無理に引き摺り回してるんじゃないんですよ。しっかりご説明させていただいちゃいました。←こういう時も、旦那様って横でニコニコ笑ってるので尚更「いい人」に映るのかも…?!

撮影ショー 福本清三、斬られる!〜新選組外伝

監督(兼・殺陣師)役

ショーは一日四回、10:00 12:30 14:30 16:00
 私は勿論全部見ました!内容は先回・先々回とほぼ同じです(東映太秦映画村体験記5 東映太秦映画村体験記6参照)

 この日の出演者は以下の皆さんです。
 浪人:福本清三さん 監督:峰様 土方:柴田善行さん 沖田:井上紀子さん おみつ:平井三智栄さん 倒幕派浪士:岡田和範さん(人相書参照) 高橋弘志さん(人相書参照) 山田永二さん(人相書参照) 河本タダオさん(人相書参照) 内藤和也さん 中川峰男さん

 時間が来て、映画村スタッフの方に紹介されマイクを持った峰様ご登場。
 ああ、ホントに私服の峰様も素敵(*^_^*)。←多分、峰様なら何でも素敵に見えるだろう私。 一日が本当に楽しみです!

 ショーの内容は殆ど同じなのですが、そこはやはり「なまもの」、演じる人が違えば全く違いますし、同じ日でも回が違えばその表情も変わります。演じ手の皆さんの創意工夫が見られて本当に楽しい4回でした。

 真顔でボケる高橋弘志さん(素晴らしい「技」を見せてくださいますので乞うご期待!)、要所でボケる岡田和範さん、ボケるべくしてボケる山田永二さん(…なんか、ボケキャラばっかりみたい…、でも本番は皆さん本当に凄いんです!)、一回見たらきっと忘れられません。それから、おみつ(沖田の恋人)役の平井三智栄さん、キュートでフレンドリーでとっても素敵な方です。ショーの際は毎回色んな趣向で盛り上げてくださいます。ホント、これ必見です。
 柴田善行さんは若々しくて切れそうな土方でしたし、井上紀子さんは男装がとてもよくお似合いです。河本タダオさんはホントに怖そうだし(実際は怖くないんですよ!)、中川峰男さんってメッチャ可愛くて浪人にしておくのは勿体無いし、内藤和也さんってホントにエネルギッシュな方です。
 そして主役の福本清三さん、紹介される時や記念写真の時の恥ずかしそうな姿と演技の時の凄みのキャップがすごいです。本当に福本さんの生演技の迫力は凄いです!もうこんな機会はないかもしれませんので、是非映画村にお越しになってこのショーを直にご覧になってください。
 あまりに面白くてここでお話したいんですが、まだショーは上演されてますし書けませんので、ご都合のつく方は東映太秦映画村にレッツゴー!(ってこりゃ殆ど死語かな…。

 私、毎回掘割最前列で見てたんですが心配だったのは(4月7日、4月28日の時もそうだったんですが)、身を乗り出して落ちないかという事。縁が一段(少しですけどね)高くなってるんですが、気をつけないと返ってその段にけつまづいて落ちてしまうとか…。監督役の峰様、マイクで「昨日も実際にお二人、落ちてますのでくれぐれもお気を付けください」と案内されてました。そのお顔・視線が何だかこちらを見て仰ってたような…。そりゃあ、皆さんが真剣に芝居してらっしゃる目の前で、私が堀にはまったらシャレになりませんよね。最終回の時、危うく扇子を落としそうになり危ない目に遭いましたが…事なきを得てよかったです、ほっ。

峰様の監督姿

 さて、峰様の監督姿というと、若々しく軽快で何と素敵な事か(*^_^*)!とってもお話がお上手で説明も細かく、業界用語や殺陣の際の用語、撮影の仕方など一般観光客の皆さん(何か変な表現…)にも良く判るように、懇切丁寧に身振り手振りを交えてお話くださいます。とても勉強になりますし、めっちゃ楽しいです。 やはり、ご本人が楽しんでいなければ見ている方が楽しい訳がありませんよね。かといって一人相撲になってもいけません。
 峰様の生き生きとした一生懸命なお姿は観客をひきつけます。お客さんの事を良くご覧になられてますし、そりゃあもう、ボケ具合と締め具合が完璧!他の役者さんの動きもしっかり見ながら間を計り、突っ込みつつ話をすすめていきます。
 隅々の観客の皆さんと会話しようとされるかの如く、汗びっしょりかきながら、笑顔で駆け回る峰様のお姿は感動的でした。ただ私としては、非常に写真が撮りづらかったんですけど。
 本番に入ると、橋の上に他のスタッフの方と控えてらっしゃる訳ですが、真剣にお芝居を見つめるお顔がとても素敵でした。

 福本さんがかっこよく斬られ、OKが出てショーが終了です。出演されてた役者さんたちを紹介した後、皆さんがどんなに普段頑張ってるか、どのように時代劇を支えてるか、少しですがお話されてました。時代劇をこよなく愛する峰様の気持ちが伝わってきて嬉しかったです。私もしっかり見なければと改めて思いました。
 本当に楽しませてくれる素晴らしい峰様の監督役でした。
 私の後ろにいた観客の男性が「監督さん、上手いわー!」と感動されてました。振り返って「そうでしょー!あの方はね…」とどれだけ説明しようと思った事か…。

 このショーが素晴らしいのは、演技者の皆さんがとても生き生きされるんです。観客を笑わせようとかいう無理な気負いはなく、一生懸命やってらっしゃる姿が観客を感動させたり、笑いを誘ったりしてるんだと思います。本当にこればっかりは、直に見てみないと伝わらないでしょう。是非、見ていただければと思います。

ショーの後

 この日もやはり観光客に囲まれてる峰様、話し掛けたい私はやはり遠巻きに見つつ、早く解放されて欲しい…と思ってました。峰様が一人になられるとここぞとばかりに、写真をお願いしました。勿論、ツーショットで写真を撮っていただきました。シャッターを押したのは旦那様。28日に撮っていただいた写真はミョーな笑顔で写ってしまったので、今日こそは!と思っておりました。
 何とか笑顔が出来た!と思い楽しみに出来上がった写真を取り出してみると…。何でやねーん(-_-メ)!旦那ー!パノラマで写しとるやん!激怒してしまいました。も〜、信じられない…。やっぱり、峰様とツーショットでいい写真を残すのは至難の業かもしれません。やっぱり、違う方にとっていただいた方が良かったかな…。

 それから、先回の体験記(東映太秦映画村体験記6参照)に使わせていただいた、土方役の写真をお渡ししたんです。ご覧になられて、「こんな写真撮ってらしたんですか。へー。こっちはまた大袈裟な構えしてますね」と苦笑された後、「あの時何枚くらい撮られたんですか?すごいシャッター音してましたけど」と仰いました。ぎょっ(゚_゚;)!!ご本人に聞こえていたとは…!…ま、確かにあの距離だと年代モノ(高校時代から愛用)の一眼レフのシャッター音は届くかもしれませんね(…カメラ、買い換えようかな…)。「うっ…、…5本です」と正直にお答えすると「5本!……5本!?」と流石に驚かれたようでした。
 注*全部が峰様という訳じゃありませんよ、念の為。
 以前、「八丁堀の七人」のオープン撮影を見学した時の事です。望遠で峰様を撮ろうとしたのはこの時初めてだったんですが、その望遠レンズを峰様に向けるのが何だか恥ずかしくて…(*^_^*)。で、数少ない撮ってきた写真も緊張の所為か、イマイチでがっくりしたんです。その時以来、今度機会があったら後悔しないように沢山撮らせていただこうと思ってたんです。そしてこの機会!カメラ構えてシャッターの遊びに指乗せてるとつい切っちゃうんですよね。「あ!今、まばたきしてたかもしれない」とか思って、もう一枚…とか。そしたらいつの間にやら…。 …という事で、今回もつい相当数、撮らせていただきました。ありがとうございます(って、ここでお礼言うもの変なんですけど)。

 そして、もう一つ宝物が増えたんです。持っていった白扇にサインをいただきました(実は、サインいただくの初めてなんです)。この白扇、元々私のじゃなくて知人に頼まれて買って帰ったものだったんです。そうしたらその知人、私が持っていたシブ扇のほうがいいと言い出し交換させられたんです。白扇を手にした私は「そうだ!これに峰様のサインをいただこう!」と思い立ち、この日マジックと共に持って行ったんです。色紙にサイン、というのもいいでしょうけど、色紙は持ち歩けませんからね。白扇ならいつも持ってられますし大満足です。ただ、扇子は当然平らじゃありませんので、書き難いものにお願いしてしまって峰様には申し訳なかったです。嫌なお顔一つなさらず、快く書いてくださいました。

 最後に「遠い所からわざわざ来ていただいてすいませんでした、ありがとうございます。喜んでいただけて本当に良かったです」と仰って握手してくださいました。そんな事、お聞きしたら舞い上がっちゃいます〜(*^_^*)。来てよかったです。楽しいショーを見せていただいてありがとうございました。

 本当に素晴らしかった峰様の監督役、このイベントの5月11日(土)、25日(土)に再度、監督を担当される予定ですので、これから行く計画を立てる皆様、是非両日も考慮に入れて計画を練ってくださいまし!(会期終了)

エピソード

 峰様とお話してると背後から聞こえた会話が、「今日の昼は?」「弁当、コロッケが入ってたよ」。つい聞き耳…という訳ではないんですが…。へえ、そりゃ役者さんもお昼は召し上がるものねなんて思ってたら、耳に入ったのは「コロッケね、一つはパンプキン」。 …思わず、パンプキン!?とオウム返しに言ってしまいました。だって、時代劇の扮装の殿方から「パンプキン」という言葉を聞こうとは思ってなかったので…。やっぱ「かぼちゃ」じゃないかと…。そうしたらそれがしっかり聞こえてしまったようで「♪コロッケはパンプキン〜」と言われてしまいました。本当にその節は大変失礼しました、岡田和範さん、私反省してます。

後記

 窪田弘和さんとお話し出来ました。この日異常に暑かったんです。その上、イベントで人だかりが出来るとその人いきれだけでも凄いですよね。がまの油売りのメイン、刀で腕を切ろうかという時に、横でばたっ!っと音がしたそうで、驚いて見てみると子供が熱射病で倒れてたそうなんです。周りにスタッフの方がいなくて、がまの油売りを中断しそのお子さんを医務室に連れて行かれたそうです。中断してまでお子さんを運ばれて、本当にお疲れ様でした。待っててくれたお客さんもありがたい事ですよね。 それから窪田さん、ゴルフとマージャンに凝ってらっしゃるそうなんですよ(窪田さん、パソコンもお忘れなく!)。お休みがあると兎に角ゴルフ場へ行きたいとか…。頑張ってくださ〜い!そう、お仲間の田井さんもなかなかの(?)腕前とか?田井さん、頑張ってくださいね!
 あ、お話してる途中、あとから気がついたんですが私の携帯に電話が入ってたんです。そのとき、お尻のポケットに入れてたんですがバイブにも気づかなかったんですよ。そしたら、「お尻のお肉、厚いんじゃないですか?」って窪田さん、そんなお優しいお顔でそんなきつい事を…。先回のつるさんドラえもん事件(東映太秦映画村体験記5参照)より酷いかも…。

 西村正樹(現・匡生)さんは映画の秘密ウソほんとうを担当されてました。途中から行ったのですが、兎に角凄い人で入れないくらいです。やっと割り込んでみてみたら、え?誰これ?という、扮装の司会の方。…西村さんでした。びっくりです。あんなに二枚目の好青年な西村さんがあのお姿とは…。ご本人、そういう事もお好きなようで本当に生き生きされてました。 私、毎回、西村さんの殺陣を拝見したいと思いつつ未だにその場面に出会っていないので、今度こそ拝見したいです。

 この日、ショーにご出演だった皆さん、映画村スタッフの皆さん、お疲れ様でした、ありがとうございました。それから一緒に写真に収まってくださった、藤長さん、岩須さん、山本さん、平井さん、ありがとうございました。
 今回も映画村の一部(はっきりいうまでもなく、峰様だけ…?)しか堪能してこなかったです。イベントも殆ど見ていないし、またもや役者さんが一生懸命働いていらっしゃる姿をじっくり拝見する事も出来ませんでした。峰様しか見えなかった不届き者の私をご容赦ください。

 今回、また宿題を残して帰ってきました。宿題があれば、次回の上洛も余計に楽しみになります。次回、映画村に遊びに行った際はまたよろしくお願いします。今度行く時は、映画村丸ごと堪能したいと思います。…とか言っちゃって、間が空くとまたどっぷり峰様だったりして…、酷いヤツ。 写真©東映

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